今日の産経ニュース(2020年3月25日分)(副題:中学歴史教科書検定で色々)(追記あり)

【2020年4/21追記】
 けっきょく安倍晋三が首相であり続けること自体がこの連中の利権になっているのだから、お話にもならない - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)でこの拙記事をご紹介頂きました。いつもありがとうございます。
【追記終わり】

二階氏「憲法改正の環境つくる」 櫻井よしこ氏と会談 - 産経ニュース
 二階氏の場合、安倍のようなウヨと違い、本気で桜井よしこが好きなわけではないでしょう。後でも指摘しますが何せ二階氏を「媚中国(中国に媚びてる)」と散々悪口してきたのがよしこですが、それはさておき。
 桜井のような常軌を逸した極右と「憲法問題で話し合い」などしても改憲の機運には逆効果でしょう。自民支持層ですらよしこ支持者など少ないでしょうから。

 二階、櫻井両氏は日中関係や女性活躍推進の政策についても意見を交わした。

 「よしこは改憲派」とはいえ、改憲だけでもよしこと意見交換など「アホか」ですが「日中関係や女性活躍推進の政策についても意見を交わした」ねえ(呆)。よしこは「日中関係や女性活躍推進の政策」について意見を交わすべき相手なのか。
 よしこよりも「中国ビジネスに関わる財界人(日中関係)」「女性のやり手社長(女性活躍推進)」とでも話した方がいいでしょうに。
 まあ、よしこの「自分は女性ジャーナリスト」と言う自称(誰がどう考えてもよしこはただの極右活動家ですが)を受け入れたところでよしこと話をするくらいなら「江川紹子*1」「国谷裕子*2(元NHKクローズアップ現代』キャスター)」など「他の著名な女性ジャーナリスト」と話をした方がずっとましでしょう。彼女らの方がよしこよりまともな「女性活躍推進」の意見を持ってるのではないか?(まあ、ここで名前を挙げた江川や国谷は安倍に明らかに批判的ですけど)。
 というかよしこは二階氏のことを散々「中国にすり寄る守銭奴」扱いして悪口していたかと思うのですが、お互いどんな気持ちで「日中関係について意見を交わした」のか。

【2020年4/21追記】
 けっきょく安倍晋三が首相であり続けること自体がこの連中の利権になっているのだから、お話にもならない - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)に関して「id:Bill_McCrearyさんへの感謝の言葉」を追記した機会に

 よしこの「自分は女性ジャーナリスト」と言う自称(誰がどう考えてもよしこはただの極右活動家ですが)を受け入れたところでよしこと話をするくらいなら「江川紹子」「国谷裕子(元NHKクローズアップ現代』キャスター)」など「他の女性ジャーナリスト」と話をした方がずっとましでしょう。彼女らの方がよしこよりまともな「女性活躍推進」の意見を持ってるのではないか?

という文を書き加えましたが、ググったら江川は

・江川『「カルト」はすぐ隣に:オウムに引き寄せられた若者たち』(2019年、岩波ジュニア新書)

なんて本を最近出してるんですね。もちろん「カルトの恐怖(何もオウムや幸福の科学統一教会のようなインチキ宗教に限らず、日本会議などの謀略的極右運動、あるいはホメオパシーなどのエセ治療もカルトと言っていいでしょう)」は今もありますが、果たしてそれに今の「オウム残党」が該当するのかどうか。
 読まないとなんとも言えませんが「江川が過去に行ったオウム取材」を切り口に「カルト問題を考える」のならともかく、「今もオウムは危険だ」というなら「おいおい」ですね。


年内解散観測強まる 米大統領選後、総裁4選も視野 - 産経ニュース
 コロナに未だ終息の見込みがない中、まともな人間なら「年内解散説」など「今そんなことを云々してる場合か!」でしょうが、産経はまともでないので云々するわけです。
 まあ、あえて言えば一番「年内で解散」の可能性が高いのは「秋の習主席訪日直後」じゃないですかね。ただしこれとて「秋に習主席が本当に来れるのか」と言う問題がありますが。


外務省、全世界への不要不急の渡航自粛要請へ - 産経ニュース
 新型コロナを理由とした渡航自粛が当初の「中国、韓国、イタリア、イランなど限定」からついに「全世界」に拡大しました。
 とはいえ今の「コロナ蔓延国・日本」では外国の方が「日本人の渡航ノーサンキュー」でしょうが。


【正論】コロナ感染対策「異質の国」日本 がん研がんプレシジョン医療研究センター所長・中村祐輔 - 産経ニュース

厚生労働大臣の国会における答弁にもかかわらず、検査数が増えない理由については、検査態勢が整わないのか、一部の識者が述べているように意図的に検査を絞り込んでいるのか、私には知るすべはない。
・検査数が増えない理由について、「検査数が増えて、感染者(陽性者)数が増えると、その方たちを指定された病院に収容しなければならなくなり、結果として医療崩壊が起こるから」と説明する人が増えてきた。しかし、これは科学的に考えれば、本末転倒であり、WHO(世界保健機関)事務局長が「検査、検査、検査」と繰り返し強調した方針に反している。
・軽症であっても感染していれば他人に感染を広げ、その人たちの健康を害するのだから、当然だ。感染している人が他の人に広げないことが、最小限の被害で、終息に向かわせるために不可欠だ。
医療崩壊を防ぐために数字を抑え込むのは科学的ではない。現実を直視することなく、この手ごわい感染症を封じ込めることは難しい。
 もし、検査を抑え込んだまま感染が深く静かに広がれば、一気に危機的状況を生み出してしまう。PCR検査で感染者数が急増したとしても、無症状者や軽症者を収容できる体制を整え、重症者が十分な医療を受けることができる環境整備が国の責任だ。軽症者のためにホテルや企業の研修所などを短期間転用するなどの措置は海外でも実施されている。
・疑わしきは検査をして感染者をできる限り見つけ、隔離するのが健康被害を最小限にする最善の方策のはずだ。

 内容的には健康保険でPCR検査を - 高世仁の「諸悪莫作」日記WHO「検査、検査、検査」 - 高世仁の「諸悪莫作」日記などと同じです。明らかに安倍政権批判であり、産経がこんなコラムを掲載するとは意外です。


【浪速風】森友学園問題に潜む不気味さ - 産経ニュース

 官僚が政府に都合のいいように事実を曲げて文書を作り、つじつまが合わなくなると過去の記録を改竄(かいざん)する。政府の発表に疑いを抱き、真実を追うことは命がけ。ジョージ・オーウェル*3の小説「1984*4」が描く空想の世界だが、現代日本に相似形がある。いまだ決着しない森友学園問題だ。 
▼文書改竄に携わったことを苦にして自殺した元財務省近畿財務局職員、赤木俊夫さんの手記が公開された。赤木さん自身が知る経緯を詳細に記している。家族にわび、死を恐れて乱れる筆跡は読む者の心を締め付ける。遺族が真実を求めるのは当然だ

 安倍批判はしない、できないとはいえ、産経がここまで書くとは意外です。


「不正な教科書検定に抗議」 つくる会が声明 - 産経ニュース

 声明では、同教科書に付けられた405件の検定意見のうち、7割以上*5が「誤解するおそれがある」「理解しがたい」という恣意(しい)的なもので、納得できる具体的指摘はほとんどなかった-と指摘。

 そこまで言うなら国相手に訴訟しろよという話ですが、「自民党との完全な決裂」を恐れて、おそらくできないんでしょうねえ。
 そして「7割以上は恣意的だった」と言うこの記事からは「アンチつくる会」で「性格がゆがんでる俺」としては「ということは残りの3割以下は文科省の指摘が正しかったんですか?」「なら不合格も当然じゃないですか?」と思いますね。


【主張】中学教科書検定 偏向記述是正が不十分だ - 産経ニュース
 「事実に反する」ならまだしも「偏向」とは心底呆れます。価値観の問題で「誰がどんな基準で偏向と評価する」のか、真面目に考えたらこんな言葉は安易には使えません。
 例えば俺にとっては「死刑廃止論」は正論ですが、岡村勲にとっては偏向でしょう。
 しかも産経の場合「南京事件慰安婦などを書くのは自虐で反日で偏向だ。国の恥を教科書に書くな」。
 その理屈なら

・ドイツでナチホロコーストを歴史教科書に書くのは自虐で偏向だ
・ロシアでスターリン粛清を(以下略)
・中国で文革を(以下略)

になるでしょう。あるいは朝鮮学校教科書が「産経らウヨが非難するように」仮に北朝鮮政府に対し「評価が大甘」でも何ら問題ありませんが、そうはならないのが産経ですから全くデタラメです。

 教科書にも禍根を残す河野談話の見直しは欠かせない。

 安倍は河野談話撤回などもはやしないでしょうが、それはさておき。
 その理屈なら「ドイツ政府が公式にホロコーストの事実を否定」したら、それにドイツの歴史研究者や歴史教科書執筆者も拘束されるのかという話です(まあドイツ政府はそんな馬鹿なことをしませんが)。そんな馬鹿な話はない。
 「政府の方針(この場合は河野談話撤回)に歴史教科書は従え、それがたとえ事実に反していても」てそれではもはや検定ではなく国定と何一つ変わらない。

 朝鮮人労働者らの徴用についても「過酷な条件の下での労働を強いられた」などと「強制連行」と誤解させるような記述がまかり通っている。

 やれやれですね。徴用を「強制連行」と評価するのは世界の常識、学界の通説でしょうに。誤解でもなんでもない。

 そうした自虐史観の見直しに取り組んできた「新しい歴史教科書をつくる会」が推進する自由社版歴史教科書が不合格になったのは残念である。検定まで自虐史観にとらわれていないか。

 「はあ?」ですね。育鵬社教科書は合格したのに何でそんな話になるのか。「検定まで自虐史観」云々なら育鵬社(産経グループ扶桑社の子会社)だって不合格でしょう。
 というか、あの不合格は「安倍首相、萩生田文科相内閣官房副長官を務めた安倍の側近の一人)が産経シンパの極右であること」「育鵬社教科書は合格したこと」「この自由社不合格問題での産経の文科省批判に明らかに熱意がなくおざなりであること」を考えれば、どう見ても
1)産経ら育鵬社側が安倍や萩生田に「自由社教科書を不合格にしてくれ」と要請して、仕掛けた自由社潰しであり
2)にもかかわらず、「自由社不合格が悲しい」かのように心にもない嘘八百を書いて「不合格は俺たちの仕込みじゃないよ。自由社育鵬社のライバルでも同じウヨ仲間だからそんな卑劣なことはしないから」と言い訳し、清廉潔白であるかのようなアリバイ作りすると共に、卑劣にも「自分のやったこと」で左派に言いがかりを付けるという「産経らしい卑劣な行為」でしょう。 
 2)など「自分がしたこと(自由社潰し)を他人のせいにして攻撃するとはどこまで卑劣なのか」「まるで張作霖爆殺や満州事変を中国の犯行と強弁した関東軍だな」「まるで警察の転び公妨だな」ですね。
 おそらく、高池や藤岡、三浦小太郎ら自由社版・つくる会も「俺たちが不合格で、育鵬社が合格て明らかにおかしいやろ。明らかに産経の謀略やな」と思ってるでしょう。
 ところが本心ではそう思ってるくせに、いつまで経っても産経批判ができないのだから、高池や藤岡、三浦小太郎らは呆れたバカであり、腰抜けです。どれほど産経にびびってるのか。
 高池ら「自由社版・つくる会ウヨ」にとって、産経はここまで酷い目に遭わされても「神聖にして犯すべからず」「神様、仏様、産経新聞様」なのか。たかが産経相手にそんな奴隷根性でよくもまあ「愛国者面してるな、恥ずかしくねえの?」「産経に逆らったら君らはウヨ業界から粛清されちゃうの?。文革時の毛沢東並みの絶大な権威、権力がウヨ業界での産経にはあるの?」ですね。
 しかしこうなると「学び舎の合格それ自体」はうれしいのですが、あの合格は「学び舎&自由社不合格、育鵬社合格では露骨すぎるから、『将来はともかく』今回は学び舎は合格にしよう」というアリバイ作りの一環かもしれません。

 一面的な記述を排し、多角的に考える力を養う教科書の編集と検定のあり方をいま一度、見直してもらいたい。

 もちろん「一面的な記述を廃し多面的に考える」というなら「自虐的記載反対(慰安婦のことなど教科書に書くな等)」などという産経は矛盾しています。
 産経のいう「一面的記述を廃し多面的に考える」とは「歴史学会の通説や政府見解に反していようとも俺たち産経の言い分を認めろ」という話でしかないからこそこういう変な話になるわけです。
 在特会などがいう「ヘイトスピーチ表現の自由として認めろ」という暴論と同レベルのへりくつです。

*1:著書『私たちも不登校だった』(2001年、文春新書)、『勇気ってなんだろう』(2009年、岩波ジュニア新書)、『名張毒ブドウ酒殺人事件:六人目の犠牲者』(2011年、岩波現代文庫)、『「カルト」はすぐ隣に:オウムに引き寄せられた若者たち』(2019年、岩波ジュニア新書)など

*2:著書『キャスターという仕事』(2017年、岩波新書

*3:著書『カタロニア讃歌』(岩波文庫ちくま学芸文庫)、『動物農場』(岩波文庫ちくま文庫、ハヤカワepi文庫)、『パリ・ロンドン放浪記』(岩波文庫)、『あなたと原爆』(光文社古典新訳文庫)、『ウィガン波止場への道』(ちくま学芸文庫)、『鯨の腹のなかで』、『象を撃つ』、『ライオンと一角獣』(以上、平凡社ライブラリー)など

*4: 邦訳はハヤカワepi文庫。

*5:「100パー、10割、全部恣意的だった」と言わないのが謎です。変なところで正直者(?)なのか。

今日の産経ニュースほか(2020年3月24日分)(副題:中学歴史教科書検定で色々)

つくる会のツイート

新しい歴史教科書をつくる会リツイート
◆早坂隆*1
 歴史教科書の左傾化が進んでいます。教科書に相応しくない表現が増えています。このまま放置してはいけません。
「従軍慰安婦」「南京事件」自虐記述は適切か 皇室表現に疑問も(1/2ページ) - 産経ニュース
「銃剣を持った日本兵が家に侵入してきました。逃げようとした父は撃たれ、母と乳飲み児だった妹も殺されました。祖父と祖母はピストルで、15歳と13歳だった姉は暴行されて殺されました。私と4歳の妹は、こわくて泣き叫びました。銃剣で3カ所刺されて、私は気を失いました…」。
 合格した学び舎の歴史教科書に掲載された南京事件をめぐるコラムの描写だ。

 安倍政権下でこんなツイートがウヨ連中から飛び出すとはねえ。まあ左派、リベラル派からすれば安倍政権下の検定などとても評価できませんが、一方で「一帯一路参加表明」「習主席訪日計画」「靖国参拝断念」「尖閣自衛隊常駐せず」「河野談話踏襲」などによって、「ウヨ連中の方も」『もっと安倍は戦前日本を美化しろ!』『中韓や野党などに忖度するな!』『何で学び舎が合格なんだ!』で不満があるわけです。
 まあ、安倍も中国との関係を考えれば「ウヨ連中が期待するほどには無茶できない」というところでしょう。

新しい歴史教科書をつくる会
 不合格は当会の自由社竹田恒泰*2が執筆した令和書籍。

 やはり育鵬社は合格のようでげんなりしますね。それにしても「竹田某」も変な奴です。仮に合格したとしても「自由社育鵬社とのシェア争い」で勝てるわけもないでしょうにねえ。そもそも竹田は「育鵬社or自由社のお仲間」とばかり思っていましたが、令和書籍と言う会社から出版を強行したいどんな理由があるのか。
 なお、「ウヨ仲間」なので一応はふれた物の明らかに「自由社」は竹田に対して素っ気ないですね。そりゃ当然「俺たちの教科書を支持しろよ!。別途出版しようってなんか不満でもあるのか!」感があるでしょうからね。

新しい歴史教科書をつくる会
 公民教科書については当会による自由社の教科書は無事合格となります。

 公民は合格だそうでげんなりすると共に「意外」ではあります。公民方面でも確か育鵬社の教科書がありますのでね。


「木を見て森を見ず」自虐的な記述見過ごし、教科書検定の限界 - 産経ニュース

・中学校の歴史教科書に、「従軍慰安婦」の呼称が復活することになったのは、教科書改善の流れに逆行するといえるだろう。ほかにも自虐色の強い記述が複数残り、検定制度の限界が垣間見える結果となった。
安倍晋三首相や萩生田光一文部科学相自虐史観からの脱却に力を尽くした政治家だ。実際、安倍政権のもとで検定基準が改められ、政府見解を反映した記述などを求める項目が追加された。その結果、島根県竹島沖縄県尖閣諸島などについて全社が「固有の領土」と明記するようになった。
・なぜ改善の流れに逆行し、自虐史観が息を吹き返したのか。検定には静謐(せいひつ)な環境が求められ、大学教授らでつくる検定調査審議会が「密室」で審議する。審議会は文科相の諮問機関だが、専門性が高く、審議に入ると政治の意向などは入り込む余地がない。

 まあ酷い詭弁ですね。
 産経が反感を公言するこれらの動きを「どう評価するにせよ」、これを「安倍首相や萩生田文科相の意思に反する」などと思う人間は誰も居ないでしょう。産経ですらおそらく本心ではそんなことを思ってない。
 何せ「モリカケ」「桜を見る会」「検事長定年延長」(以上、安倍)、「あいちトリエンナーレへの補助金不支給(後に大幅カットに変更し支給自体は実施)」「映画「宮本から君へ」への補助金不支給(現在、行政訴訟中)」(以上、萩生田)でわかるように「取り巻きへの利益誘導」「政敵への報復行為」の為なら違法行為すらためらわない安倍と萩生田です。
 本気で安倍や萩生田がこれらの記述に「絶対に許さない」という敵意を持ってるなら、安倍や萩生田はあらゆる手段を使って、教科書から削除させたでしょう。
 ところが「安倍と萩生田は僕らの仲間だ」という前提が「絶対不動の前提」として産経にあるが故に、「悪いのは教科書検定審議会だ(安倍も萩生田も悪くない)」になるわけです。
 しかも産経の結論は「教科書検定審議会に萩生田や安倍が政治介入しろ」。よくもまあここまで無法なことが公言できたもんです。民主党政権で産経の意思に反する形でそうした「政治介入」が教科書検定にあれば不正行為として悪口していたでしょうにねえ。
 いずれにせよ「モリカケ」「桜を見る会」「検事長定年延長」の安倍であり「あいちトリエンナーレへの補助金不支給(後に大幅カットに変更し支給自体は実施)」「映画「宮本から君へ」への補助金不支給(現在、行政訴訟中)」の萩生田です。産経に頼まれなくても「これらの教科書記述を絶対に許さない」と思えば政治介入して削除させるでしょうし、そうしなかったということは「事情が何であれ安倍や萩生田が容認した」ということです。習主席訪日に向けた「安倍や萩生田なりの対中国配慮」でしょうか。
 なお、現在の審議会委員については教科用図書検定調査審議会 委員名簿:文部科学省でわかります。俺が無知なので知っている人はいません。

 
【正論】チャイナ・マネーに感染するな 文化人類学者・静岡大学教授・楊海英 - 産経ニュース
 「反中国バカ」楊*3らしいですが、日本社会にとって楊の言う「チャイナマネー(中国相手のビジネス)」を全否定することなど現実問題として出来るわけがないでしょう。楊が「内モンゴル出身者」として中国を憎悪するのは奴の勝手ですがデマ垂れ流したり、非常識な与太飛ばしたりするのも大概にして欲しい。

 似たような事例があるからだ。モンゴル国は1990年代に旧ソ連の桎梏(しっこく)から離脱して自由主義陣営に加わった当初は人権弾圧を緩めない中国に厳しい態度を取っていた。内モンゴル自治区に暮らす同胞の境遇にも同情を示していた。しかし中国はモンゴルの国会議員らに働きかけ、様子が一変した。
 中国の強権に関しては何ら有効な措置が取れなくなっただけでなく、自国の経済まで完全に北京に牛耳られてしまった。モンゴルは今や、ラオスキルギスと並んで、習近平政権が進める巨大経済圏構想「一帯一路」の債務国に陥ってしまった。ラオスキルギスに対しても北京は金銭外交を展開してきた。IR事業をめぐる日本の国会議員らに対する侵食は氷山の一角ではないのか。

 ばかばかしい。そもそもモンゴルやラオスキルギスと中国の関係を楊のように描くことが適切かどうかも疑問ですが、それはひとまず無視します。
 「経済大国の日本」と「発展途上国のモンゴル、ラオスキルギス」とは経済力が全然違うので、同一視すること自体が馬鹿げている。
 日本が中国に対し「債務国」「自国の経済を完全に牛耳られる」なんてあるわけもないでしょう。司馬遼太郎賞を受賞した楊が「受賞したばかり」にウヨの政治工作を受け、「ただの反中国デマ右翼」に転落する様はあまりにも無様です。司馬賞を受賞しない方がむしろ幸せだったのではないか。
 なお、IR(日本版カジノ)について言えば、IRへの参入を目指してるのは中国企業だけではなく「ラスベガスのカジノ企業」「日本のギャンブル企業(パチンコホールマルハンパチスロメーカーのセガサミーなど)」なども参入を目指してると言われています。IRについて楊や産経のように「中国企業ガー」と騒ぐことは「中国以外の企業のIR疑惑」に目を塞ぐことにもなりかねない愚行です。

 新疆ウイグル自治区のホップを利用した大手飲料会社もあれば、同自治区で栽培されている綿花を原材料とする新興企業もある。

 本当かどうか知りませんがネット情報によれば、前者が「某大手ビール会社(ホップはビールの原料)」で、後者が無印良品ユニクロだそうです。

 観光業界は中国人客の財布に頼っている。筆者の住む静岡県の旅館業界だけでも、中国人観光客が来なくなったことによる損失は数十億円に上ると伝えられている。
 中国に依存する経済界と地域は後援会等のルートを通して、国会議員にも影響を与える。

 現実問題として中国人観光客が一番の上得意なら、観光業者が営業をかけるのは当たり前です。そしてそんな観光業など地元経済に配慮して地方議員や国会議員が中国人観光客誘致などの活動をするのも当たり前です。
 楊ごとき「腐れカス」に因縁付けられるいわれはない。
 まあ例のid:Mukkeさんなら「司馬遼太郎賞を受賞した静岡大学教授・楊氏を腐れカス呼ばわりとは、学問素人のくせにボーガスは何様か」と言い出すのでしょうが、旅館業者にくだらない因縁を付ける楊は腐れカス以外の何物でもない。奴が司馬賞をとろうが、静岡大教授だろうが楊は「腐れカス」です。静岡大もよくも楊みたいな腐れカスを野放しにしてるもんです。解雇しろとは言いませんが、せめて大学は「厳重注意処分」でもしたらどうか。
 そして例のid:Mukkeさんが仮に、某氏のご指摘のように、

・I浜Y子・「都の西北・W大学」教授の弟子で、
・今はI浜の同僚として、「都の西北・W大学」教授を務めるN澤さん

であろうと「ノルウェーに霞を食えとは言えない」と詭弁を抜かした「楊と同レベルの腐れカス」であることも明白です。まあ、楊だのid:Mukkeさんだの見てると「頭の良さと人格とは全くの別問題」「頭が良くてもどうしようもない『人格に重大な欠陥があるクズ』はいる」つうことはよくわかります。

 世界中が中国のウイグル弾圧と香港民主化鎮圧を非難しても、日本だけが馬耳東風の現状

 「世界中が非難してる」というのがそもそも嘘ですね。批判しているのはもっぱら欧米諸国です。東南アジアやアフリカの発展途上国などはほとんど批判してないでしょう。
 その欧米諸国ですら「中国によるエアバスの大量購入(フランス)」などで明らかに中国批判の腰は引けています。楊の言う「中国ビジネス重視による中国批判自重」は英仏独イタリアなどでも見られる事実です。


【風を読む】天皇陛下のお言葉を聞きたい 論説副委員長・佐々木類 - 産経ニュース
 ウヨの産経らしいですが、別に俺は天皇の言葉など聞きたいとは思いませんけどね。当たり障りのないことしか彼は言わないし、彼が何か言ったからと言って新型コロナが解決するわけでもない。


つくる会“一発不合格”の背景 新ルール初適用 反論すべて認めず - 産経ニュース

 24日に公表された中学校教科書(令和3年度から使用)の検定結果では、新しい歴史教科書をつくる会が進める自由社の歴史教科書が新ルールにより“一発不合格”となる一方、自虐色が強いともいわれる学び舎の教科書は合格した。

 ということで学び舎については一部(早川タダノリ氏、能川元一氏など)が危惧していた「自由社のような不合格」は幸いにもなかったようです(産経の『学び舎なんか合格させやがって』とでも言いたげな悔しそうな記述には吹き出しました)。
 育鵬社(産経系列・扶桑社の子会社)については「不合格だったら産経が猛烈に文科省を批判してる」でしょうから、そして批判記事がないので、俺のような人間にとっては残念ながら「合格だった」のでしょうね(合理的な推測)。「自由社は不合格」で「育鵬社が合格」では全く筋が通らないと思いますが、これは今後、「左派(共産、社民など)からも、リベラル保守からも、極右(自由社版・つくる会)からも」各方面から批判があるでしょうからひとまず様子見ですね。
 それにしても「自由社の反発を危惧してる」のか、育鵬社について産経があまり触れずにごまかしてる辺りが実に卑劣であり、滑稽です。
 それにしてもここに至っても高池や藤岡ら「自由社版・つくる会一味」は「育鵬社が合格で我々が不合格とはどういうことか!」「やはりあの不合格は産経の仕込みか!。産経の要請に安倍や萩生田が応じた『教科書検定モリカケ桜を見る会』か!」とは言わないのでしょうねえ。産経も安倍も萩生田も批判できず「教科書検定官だけに悪口雑言」とは腰抜けというか何というか。この分では「家永訴訟のような裁判を起こさずに泣き寝入り」「一般書籍としての販売を実施」かもしれません。
 それにしても「モリカケ」での「森友や加計への利益誘導」を擁護していた藤岡や高池が「育鵬社への利益誘導」で酷い目(つくる会教科書不合格)に遭わされるのだからまさに「自業自得」でしょう。まあ「俺たちが安倍に裏切られることはない」と勝手に思い込んできた事による自滅ですね。
 それにしてもすさまじいのが自由社への検定意見の数です。産経記事に寄れば、ほとんどの教科書会社は「前回検定より検定意見が減っています」。安倍が敵視してるのではないかと疑われる学び舎ですら「前回273→今回144*4」と「前回検定より減ってる」のに、自由社だけは「前回358→今回405」と増える有様です(ただしこれだけでは自由社不合格に持って行くために故意に増やしたかどうかは不明)。
 一方、育鵬社は「前回78→今回23」と「前回の1/3以下」に減る驚異の激減(産経記事に寄ればここまで激減してるのは育鵬社だけ)であり、同業他社と比べてもかなり少ない検定意見です。
1)育鵬社自由社にそんな違いがあるとはとても思えないこと
2)育鵬社への検定意見(今回23)が帝国書院(今回26)、山川出版社(今回52)など老舗に比べて少ないなどおよそ信じがたいこと
3)安倍には既に「モリカケ」「桜を見る会」「検事長定年延長」と言う「不正行為」の前科があることを考えれば「育鵬社への合格ありきの政治的検定」が疑われても仕方がないでしょう。
 問題にすべきは「自由社の不合格」よりも「育鵬社の合格」でしょう。


「従軍慰安婦」の呼称復活 中学校教科書検定 自虐色強まる傾向も(1/2ページ) - 産経ニュース

 先の大戦で日本軍が「沖縄を『捨て石』にする作戦だった」などの記述もあり、一部で自虐色が強まる傾向がみられた。

 「事実に反する」ならともかく「自虐的」などという批判をして恥じない辺りさすが産経です。勿論褒めてません。むしろ呆れ、軽蔑しています。
 しかし第一次安倍内閣で「集団自決強要」記述を検定意見で削除させ、翁長氏を激怒させ、彼に「オール沖縄」での県知事選出馬を決意させた安倍なら「沖縄を『捨て石』にする作戦だった」なんて記述は問答無用で修正させるかと思いきや意外です。


「台湾」の文字、フォント修正 中国に配慮? 中学教科書検定(1/2ページ) - 産経ニュース

 東アジアの国や地域の名称を記載した歴史教科書の年表。「台湾」の文字が「中華人民共和国」や「大韓民国」などと同じ書体で表示されていることについて、「生徒が誤解するおそれがある」として検定意見が付けられ、別の書体に修正された。文科省の担当者は「同列のフォント(書体)だと、(台湾も)国家であると誤解される」と説明しており、中国に配慮したともいえそうだ。

 「台湾が国扱いで何が悪い!」と言いたげな産経です。まあ、日本政府の公式見解(台湾は中国の一部)を考えれば別に検定意見に問題はないのではないか。
 「習主席訪日計画」「建国当時の中国は連立政権(自由社版・つくる会教科書への検定意見)」とともに産経的には「安倍の野郎、ふざけてる!。中国に媚びてやがる!」でしょう。しかし露骨に安倍批判できず、結局「文科省検定官ガー」にしかならない産経です。

 公民では平成24~29年の衆院選自民党が勝利した理由について「自由民主党以外に政権を担える政党が形成されなかったため」との記述に意見が付き、「安定的に政権を担うことができる政党が~」と修正。

 どう見ても「安倍や萩生田のごり押し」でしょうが、事実ならば無茶苦茶な自民美化にもほどがあるでしょう。政治的逸脱も甚だしく、教科書検定がすべき行為ではない。ただしこうした記事を書いた産経には皮肉にもそうした批判意識はないのでしょうが。

 技術家庭(家庭)の教科書では人々の家族観に関わる事柄に意見も。家族の基本的な機能を学ぶページの最初に書かれた「ペットやロボットを家族の一員だと考える人もいます」との記述に対し、「扱いが不適切」と意見が付いた。

 検定意見の意味が分かりませんね。現実にそう言う人は存在するでしょうに。「そんな人間は異常だ」と言う偏見でもあるのか。「手前の家族観に何で従う必要があるんだ!」ですね。
 そういえば「のび太の友人」ドラえもんも「猫型ロボット」でしたね。


「従軍慰安婦」「南京事件」自虐記述は適切か 皇室表現に疑問も(1/2ページ) - 産経ニュース

 帝国書院の公民は「天皇の国事行為を国民全体でコントロールする」と記述。「コントロール」という言葉は共産党志位和夫委員長らが使っているが、敬意に欠ける面もあり一般的とはいえない

 おいおいですね。極右・産経らしいとは言えますが、「戦前か!」「蓑田胸喜か!」ですね。
 「国事行為(政治的に中立でないといけない)が憲法から逸脱しないようにコントロール」は当然の指摘であり、不敬云々という話ではない。もちろんそうした指摘をしているのは志位委員長のような左派だけではありません。リベラル保守もそうした指摘をしている。むしろそうした指摘を敵視するのは産経のような極右だけでしょう。
【参考:産経が悪口する志位氏の主張】

天皇の制度と日本共産党の立場/志位委員長に聞く/聞き手 小木曽陽司・赤旗編集局長
◆志位
 日本国憲法の「第1章 天皇」を読みますと、この憲法が、天皇とその制度を、主権者である国民の全面的なコントロールのもとにおくものとなっているところが、大切なところだと思います。
 憲法第4条は、天皇は「国事に関する行為」のみを行い、「国政に関する権能を有しない」と明記しており、その国事行為は、憲法第4条・第6条・第7条で13項目にわたって限定的に列挙され、さらにそれらの国事行為についても「内閣の助言と承認を必要」とする(憲法第3条)とされています。
 さらに憲法第8条で、皇室の財産授受について、「国会の議決に基かなければならない」とされ、これも国会のコントロールのもとにおいています。
 これらの憲法の諸条項は、主権者である国民、その代表者が構成する国会、国会の指名にもとづく内閣と、天皇との関係を規定したものとして、いま天皇の制度を論じるさいにも、まずおさえておくべき基本中の基本だと考えます。

【参考終わり】

 自由社の「日本の皇室は、神話の時代から現代まで続く」との記述には「神話を史実と誤解する*5」として、「仁徳天皇は世界一の古墳に祀られている」との記述には「表現が一般的ではない」などとして検定意見がつき、認められなかった。

 「世界一の古墳」というのは「意味不明」ですよね。「大きさ(面積)が世界一」なのか、「古さが世界一(つくられた時代が一番古い)」なのか、何が世界一なのかさっぱりわかりません。
 たとえば「世界一の人口の国家・中国」「世界一の面積の国家・ロシア」を「世界一の中国(あるいはロシア)」と書いたら意味不明なのと同じ事でしょう。
 「表現が不適切」と言う検定意見は全く当然の指摘でしょう。

 令和3年度から全面実施される中学校の新学習指導要領には、伝統や文化への関心を高め、我が国の歴史に対する愛情を深める-との内容が明記されている。
 近現代史に詳しい憲政史家の倉山満氏*6は「少なくとも歴史への愛情を深めるという点で、教科書検定が機能しているとはいえない」と指摘している。

 「愛情を深める」とは「負の側面を無視する」と言う話ではない。「朝鮮学校教科書は北朝鮮の負の側面を無視してる」と抜かす産経が良くもこんなことを言ったもんです。その理屈なら朝鮮学校教科書が北朝鮮に批判的でなくても何ら問題ないでしょうよ。
 大体、倉山なんか「憲政史家」などではなくただのプロ右翼でしかない。


自民・森山氏「極めて遺憾」 河井案里氏秘書ら起訴 - 産経ニュース
 自民が擁立した候補なのに「申し訳ない」ではなく「遺憾」と他人事発言とは全く無責任です。


【主張】東京五輪の延期 IOCに早期の決断求む 今夏の大会実施は不可能だ - 産経ニュース
 安倍とバッハの「延期検討」を「事実上の延期決定だ」と見なし「延期は当然」と宣伝する産経です。


JOCの山下会長も延期容認「アスリートの安全確保できなければ」(1/2ページ) - 産経ニュース

 今夏の東京五輪パラリンピックについて、国際オリンピック委員会(IOC)が延期を含めた検討に入る方針を発表したことを受け、日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕*7会長は23日、東京都内で記者会見を開き、「アスリートの安全を確保できないのであれば、延期以外の選択肢はない」と述べて、延期について容認する考えを明らかにした。

 JOC理事・山口香*8が延期論を口にしたときは

JOC山下会長、理事の延期発言に「極めて残念」 - 東京オリンピック:朝日新聞デジタル
 日本オリンピック委員会JOC)の山下泰裕会長は20日JOC理事でソウル五輪女子柔道銅メダリストの山口香氏が東京オリンピック(五輪)を「延期すべき」と発言したことについて、「色々な意見があるのは当然だが、JOCの中の人が、そういう発言をするのは極めて残念」と述べた。

としてさんざん非難した男が「安倍とIOCバッハ会長」が延期もあり得ると言い出すや、これです。
 どれほど自主性がないのか。
 というか、山口が延期論を口にした時点で海外からも延期論が出ており、「延期は充分あり得る話(その意味では山口はそんなにすごいことを言ったわけではない)」であり、あそこまで山下が悪口した理由が分かりません。
 「安倍首相もバッハ会長も、森東京五輪組織委員会委員長(元首相)も小池都知事も延期なんて言ってない」で「だから延期なんかない」「延期論を唱える山口を容認したら日本政府やIOCににらまれる」と山下が思っていたのならとんちんかんにもほどがあります。

*1:著書『兵隊万葉集』(2007年、幻冬舎新書)、『中国人vs日本人』(2008年、ベスト新書)、『戦時演芸慰問団 「わらわし隊」の記録:芸人たちが見た日中戦争』(2010年、中公文庫)、『満州とアッツの将軍 樋口季一郎』(2010年、文春新書)、『松井石根南京事件の真実』(2011年、文春新書)、『昭和十七年の夏 幻の甲子園:戦時下の球児たち』(2012年、文春文庫)、『永田鉄山』(2015年、文春新書)、『世界の路地裏を歩いて見つけた「憧れのニッポン」』(2018年、PHP新書)、『ペリリュー玉砕 南洋のサムライ・中川州男の戦い』(2019年、文春新書)など

*2:著書『旧皇族が語る天皇の日本史』(2008年、PHP新書)、『日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか』(2010年、PHP新書)、『怨霊になった天皇』、『語られなかった皇族たちの真実』(以上、2011年、小学館文庫)、『日本人はなぜ日本のことを知らないのか』(2011年、PHP新書)、『アメリカの戦争責任:戦後最大のタブーに挑む』(2015年、PHP新書)、『日本人の原点がわかる「国体」の授業』(2016年、PHP文庫)、『天皇は本当にただの象徴に堕ちたのか:変わらぬ皇統の重み』(2017年、PHP新書)、『日本の民主主義はなぜ世界一長く続いているのか』(2019年、PHP新書)など

*3:著書『草原と馬とモンゴル人』(2001年、NHKブックス)、『モンゴル草原の文人たち:手写本が語る民族誌』(2005年、平凡社)、『ユーラシア草原からのメッセージ:遊牧研究の最前線』(共著、2005年、平凡社)、『チンギス・ハーン祭祀』(2005年、風響社)『墓標なき草原(上)(下):内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録』(2009年、岩波書店→後に2018年、岩波現代文庫)、『続・墓標なき草原:内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録』(2011年、岩波書店)、『中国とモンゴルのはざまで:ウラーンフーの実らなかった民族自決の夢』(2013年、岩波現代全書)、『植民地としてのモンゴル:中国の官制ナショナリズムと革命思想』(2013年、勉誠出版)、『ジェノサイドと文化大革命内モンゴルの民族問題』(2014年、勉誠出版)、『モンゴルとイスラーム的中国』(2014年、文春学藝ライブラリー)、『チベットに舞う日本刀:モンゴル騎兵の現代史』(2014年、文藝春秋→2020年、中公文庫)、『狂暴国家中国の正体』(2014年、扶桑社新書)、『日本陸軍とモンゴル:興安軍官学校の知られざる戦い』(2015年、中公新書)、『モンゴル人の民族自決と「対日協力」:いまなお続く中国文化大革命』(2016年、集広舎)、『フロンティアと国際社会の中国文化大革命: いまなお中国と世界を呪縛する50年前の歴史』(共著、2016年、集広舎)、『「中国」という神話:習近平「偉大なる中華民族」のウソ』(2018年、文春新書)、『「知識青年」の1968年:中国の辺境と文化大革命』(2018年、岩波書店)、『最後の馬賊:「帝国」の将軍・李守信』(2018年、講談社)、『モンゴル人の中国革命』(2018年、ちくま新書)、『モンゴル最後の王女:文化大革命を生き抜いたチンギス・ハーンの末裔』(共著、2019年、草思社文庫)、『独裁の中国現代史:毛沢東から習近平まで』(2019年、文春新書)、『逆転の大中国史』(2019年、文春文庫) 、『中国が世界を動かした「1968」』(共著、2019年、藤原書店)など。

*4:検定意見の数は他社と比べると多いですが

*5:当然の指摘でしょう。

*6:著書『嘘だらけの日米近現代史』(2012年、扶桑社新書)、『嘘だらけの日韓近現代史』、『嘘だらけの日中近現代史』(以上、2013年、扶桑社新書)、『帝国憲法の真実』(2014年、扶桑社新書)、『嘘だらけの日露近現代史』(2015年、扶桑社新書)、『嘘だらけの日英近現代史』(2016年、扶桑社新書)、『嘘だらけの日仏近現代史』、『日本一やさしい天皇の講座』(以上、2017年、扶桑社新書)、『国民が知らない上皇の日本史』(2018年、祥伝社新書)、『明治天皇の世界史』(2018年、PHP新書)、『嘘だらけの日独近現代史』(2018年、扶桑社新書)など

*7:ロス五輪男子柔道無差別級金メダル。国民栄誉賞受賞。全日本柔道連盟会長

*8:ソウル五輪女子柔道52キロ級銅メダル。全日本柔道連盟女子強化委員

高世仁に突っ込む(2020年3/24日分)

赤木俊夫氏の遺族を激怒させた安倍、麻生の答弁 - 高世仁の「諸悪莫作」日記
 安倍、麻生は「調査される側」 - 高世仁の「諸悪莫作」日記の続きです。
 安倍や麻生が赤木氏の墓参りを頑なに拒むのは「赤木氏の妻に謝罪と再調査を改めて求められること」が嫌だからでしょう。
 それだけならまだしも、「そもそも遺族が墓参を望んでいないかのような嘘」までついて妻を激怒させる。
 呆れたクズだと言っていいでしょう。当然ながらそんなクズ連中が「拉致問題解決」などという厄介ごとに手を出すわけもない。安倍にとって拉致とは「幹事長、官房長官を経て首相に成り上がるための道具」でしかなく、成り上がった以上、もはや拉致などどうでもいい。
 安倍政権下において「特定秘密保護法」「働き方改革法(高度プロ制度の導入など)」「入管法改定(移民受け入れにシフト)」「カジノ法制定」など「拉致と関係ないことが色々と進んだ」のに、拉致問題が被害者帰国の方向にはまるで進まず、それを安倍も悪びれても居ないという点を見て見ぬ振りする拉致被害者家族会の馬鹿さにはいつもながら呆れます。
 米国や財界が要望した「特定秘密保護法」「働き方改革法」「入管法改定(移民受け入れにシフト)」「カジノ法制定」などでわかることですが安倍政権下において重要視されることは「財界や米国政府の要望順位が高いもの」です。拉致はそうではないからこそ放置されるわけです。


安倍、麻生は「調査される側」 - 高世仁の「諸悪莫作」日記
 「横田めぐみさんによるお涙頂戴(北朝鮮叩き)」「岡村勲など死刑万歳派の犯罪被害者遺族によるお涙頂戴(死刑廃止派叩き)」をやってきた産経らウヨ連中が

自死した近財の職員、赤木俊夫さんの妻が、赤木さんの手記をスクープした相澤冬樹さん*1に21日、メッセージを寄せた。安倍首相、麻生財務相に憤っているという。
・以下相澤さんの記事より。
「安倍首相、麻生大臣。あなた方は調査される側で『再調査しない』と言える立場にありません」自死職員の妻(相澤冬樹) - 個人 - Yahoo!ニュース
 翌19日。安倍首相は国会で「検察ですでに捜査を行い、結果が出ていると考えている。麻生太郎副総理兼財務相の下、事実関係を徹底的に調査し、明らかにした」と答弁。森友事件と公文書改ざんについて再調査し真相を解明してほしいという遺族の願いを拒否した。
 また麻生財務大臣も「新たな事実が判明したことはない」「(2018年公表の)財務省の報告書に尽きる」「再調査を行うという考えはない」と突き放した。
 遺族の思いを拒絶するこれらの発言。昌子さんはメッセージで次のように綴っていた。
「安倍首相は2017年2月17日の国会の発言で改ざんが始まる原因をつくりました。
 麻生大臣は墓参にきてほしいと伝えたのに国会で私の言葉をねじ曲げました。
 この2人は調査される側で、再調査しないと発言する立場にないと思います。」
 あまりにも理路整然とした見事な指摘に、私*2はしばしメッセージから目が離せなかった。そしてすぐに昌子さんに電話した。
「素晴らしい言葉ですね。本来ならマスコミや評論家が口にしなければいけない言葉です。この言葉を記事で紹介してもよろしいですか?」
「はい、紹介してください。私は夫の死の真相が知りたいんです。どうして夫は改ざんを迫られなければならなかったのか?改ざんの原因は森友学園への土地売却ですよね。どうしてあんなに値引きして売らなければならなかったのかも知りたいです。夫の手記は新事実だと思います。もう一度調べてほしいんです」
 安倍首相は「真面目に職務に精励していた方が自ら命を絶たれたことは、痛ましい出来事であり、本当に胸が痛む思いだ」とも述べた。この発言について昌子さんに尋ねた。すると…
「本当に胸が痛むんなら再調査しますよね。再調査しないのにこんなこと言われても…何だか白々しい感じがします」

という「自殺した近畿財務局職員の遺族」の言葉には黙りで「遺族がかわいそうだ、安倍や麻生が許せない」とは言わないのも実に滑稽で醜悪です。
 ウヨ連中の言葉「被害者がかわいそうだ」がいかにご都合主義でデタラメか改めて実感します。

安倍首相と麻生財務大臣は「財務省が2年前に出した報告書で調査は尽きている」「自死した赤木さんの手記に新事実はない」と主張している。だが、そうだろうか?
●すべて、佐川理財局長(当時)の指示です。
●本省理財局・中村総務課長(当時)をはじめ田村国有財産審理室長などから(近畿財務局の)楠部長に直接電話があり、(改ざんに)応じることはやむを得ないとし、美並近畿財務局長(に)報告したと承知しています。
●美並(ボーガス注:近畿財務)局長が全責任を負うと言っていました。
 これらは財務省の報告書にはなく、すべて新事実だ。
 明らかに新事実があるのに「新事実がない」と言うのは、それ自体が虚偽であり、赤木俊夫さんがのこした「手記」を貶める印象操作だと批判されても仕方あるまい。
 安倍首相と麻生財務大臣はまた「再調査はしない」と言うのか?
 「それはおかしい」と思うなら、誰にでもできることがある。与党・自民党公明党に意見を届けることだ。党のウェブサイトには市民のご意見を受け付けるページがある。
自民党https://www.jimin.jp/voice/
公明党https://www.komei.or.jp/etc/contact/
 ここに意見を寄せるのだ。「再調査すべきだ」でも、「遺族の声に耳を傾けないのですか?」でも、「遺族が納得できるように真相を解明すべきだ」でもいい。私はこれまでの取材経験で、自民党にも公明党にも筋の通った人たちがいることを知っている。多くの市民の声が寄せられれば、そういう人たちが「これはいけない」と動きやすいようになる。

 「佐川理財局長」「本省理財局・中村総務課長」「田村国有財産審理室長」「(近畿財務局の)楠部長」「美並近畿財務局長」(役職はいずれも改ざん当時)というこれら遺書に名前が出てきた人間に政府が「遺族が希望する再調査」を行うこと、あるいは国会に彼らを参考人招致、あるいは証人喚問することは当然です。
 それが出来ないこと自体、安倍が真っ黒であることを証明しています。
 こんな男が長期政権で未だに40%台の支持率、「安倍に干されてる」石破元幹事長を除いて自民党幹部政治家からろくに安倍批判も出てこないとは日本人として怒りと悲しみにたえません。
 そしてこんな事態を助長し、未だに「安倍万歳」を続ける横田早紀江ら家族会にも怒りはたえません。
 横田早紀江ら家族会は、「安倍のせいでうつ病になり自殺した赤木氏」の妻の前でも「安倍さんは偉大な政治家だ」と言える度胸があるのか。もし「ある」と言うなら呆れるしか有りません。まあ、本心そう思ってるか、居直りかはともかく、早紀江ら家族会がそういっても俺に驚きは何もないですが。早紀江らの「安倍万歳」のような愚かな行為が「拉致の風化」を産んだのであり、以前から書いていますが、俺は早紀江ら家族会には何一つ同情しません。むしろ「赤木氏自殺のような悲劇」を生み出し、それについて反省もしないクズとして、憎悪し、軽蔑しています。
 それにしても「この記事での安倍批判に限定すれば」、高世の主張は正しいのですが、そんな高世が「救う会、家族会の安倍万歳」に加担したこと、それについて

前川喜平氏『朝鮮学校無償化除外は間違ってると在任中から思っていたが、出世したいという保身から言えなかった。言ったら事務次官にはなれなかったろう。でも退官したからこれからは批判していく(俺の要約)』

などのような反省の弁を一度も口にしたことはないことを知っていれば「よくもまあ恥知らずにこんな記事を書けたものだ」と高世には心底呆れます。
 そもそも高世の安倍批判が『相澤冬樹氏のモリカケ追及、前川喜平氏の加計告発並みに性根の入った物』であるならば、安倍信者ウヨの三浦小太郎が稲川和夫さん、高世仁さん、こういう人たちが正当に評価されないのが今の日本ジャーナリズムの現状 | 三浦小太郎BLOG Blue Moonなどという高世おべっか記事は書かないでしょう。
 三浦小太郎に突っ込む(2020年3月23日分) - bogus-simotukareのブログでも触れましたが「山田洋次日本共産党支持者だ」と言うだけで
正論2月号(12月28日発売)に、「日本虚人列伝 山田洋次」を書かせていただきました | 三浦小太郎BLOG Blue Moonなどと山田を「虚人呼ばわりするクズ」が三浦です。
 高世の安倍批判を『相澤冬樹氏のモリカケ追及、前川喜平氏の加計告発並みに性根の入った物』と三浦が思うならば、「高世の野郎、安倍様を批判するとは許せない」になるはずです。
 結局、三浦らウヨに「その場その場で、『私は飛べるから鳥の仲間だ』『私は卵を産まないから獣の仲間だ』などとコロコロ言うことを変えて獣や鳥に媚びたイソップ童話のコウモリ扱い(北朝鮮問題では三浦や荒木和博らウヨに媚び、モリカケ問題では安倍批判して左派や保守リベラルに媚びる)」されてるから高世は稲川和夫さん、高世仁さん、こういう人たちが正当に評価されないのが今の日本ジャーナリズムの現状 | 三浦小太郎BLOG Blue Moonなどという高世おべっか記事を三浦に書いてもらえるわけです。まあ三浦にそんな記事を書かれても「皇民党の竹下褒め殺し」並に「高世の恥と汚点」でしかありませんが。
 もちろん稲川和夫さん、高世仁さん、こういう人たちが正当に評価されないのが今の日本ジャーナリズムの現状 | 三浦小太郎BLOG Blue Moonを書いた「安倍信者ウヨ」三浦は「モリカケ追及のために事実上、NHKを追放された相沢氏」に対し

・相沢冬樹さんがNHKから追放されるのが今の日本ジャーナリズムの現状

なんて相沢氏応援記事など書きはしません。 
 それにしても、高世も「幸いにも(?)会社が潰れたこと」ですし、「幸いにも(?)天下り引責辞任で退官したこと」をきっかけに安倍批判を始めた前川氏を見習って「家族会の安倍万歳は間違ってる。私は会社の金儲けのためにそれに加担したことを恥じてる。でも会社が潰れたからこれからは家族会を批判する」とでも言ったらどうなのか?(まあ言わないんでしょうけど)。
 まあ、それはともかく。
 前川氏が退官を機に告発しても、「佐川(元国税庁長官)は退官を機に告発できないんだなあ」とは思います。
 そして「天下り問題」についてはあまり語らない*3前川氏も「朝鮮学校無償化除外批判」「加計告発」をするのはたぶん

・俺の加担した天下りは事情はどうあれ、俺も『長年の慣行だから』と納得して加担した。違法性から言えば、スピード違反程度の行為(割と軽い)だと思ってる。そもそも過去に(文科省に限らず)霞ヶ関がずっとやって来たことだ
・しかし朝鮮学校無償化除外だの加計への利権誘導だの俺は納得なんかしてない。安倍に無理矢理強要された。違法性から言えば飲酒ひき逃げ運転並に重いと思ってる。こんなもんを退官してまで容認し続けるのは俺の誇りが許さない

と言う思いがあるのでしょうね。
 しかし前川氏も精神的に強い人ですよね。
 「天下り引責辞任ガー」と言われても「そういうことは加計問題や朝鮮学校問題での私の主張と関係ないでしょう」。
 「出会い系バーガー」と言われても「興味があるから訪問しただけで、買春行為などしていない(まあ確かにその通りのようですが)。それに仮に私が買春していたとしてもそういうことは加計問題や朝鮮学校問題での私の主張と関係ないでしょう」。
 そしてそういう嫌がらせや報復を受けても安倍批判を続ける。なかなか真似できないことだとは思います。
 それにしても「大企業・前川製作所の御曹司」で「中曽根弘文*4の義兄(中曽根の妻の兄)」、「元文科次官」という経歴だけ考えたら「どうみても右」の人物が「朝鮮学校無償化除外などおかしい」とは面白いこともあるもんです。
 「無償化除外批判派の俺」を散々「北朝鮮シンパであるかのように」誹謗したid:noharraも「加計告発するなんて前川氏は偉い」と奴が言った後に、前川氏が朝鮮学校無償化除外批判(たぶんid:noharraはそう言う事態を想定せず)を始めたら、「加計告発はすごいけれども、でも前川の無償化除外批判はおかしい」とはいえず、俺に「朝鮮学校無償化除外を批判する前川を批判しないのに、何で俺を批判するんだ?」「無名人の俺よりも、元文科次官で、『これからの日本、これからの教育』(寺脇研*5との共著、2017年、ちくま新書)、『同調圧力』(望月衣塑子氏*6マーティン・ファクラー氏との共著、2019年、角川新書)という著書もある有名人の前川を批判しろよ?」と突っ込まれたら、まともに反論できずに「ずっと黙り」です。id:noharraってのは本当に恥知らずで卑怯な人間です。
 まあid:noharraに似たような人間には「ノルウェーは批判しないがボーガスは批判する」「ノルウェーに霞を食えとは言えない」のid:Mukkeもいますが。
 霞云々つうなら、日本人だって「コロナによる中国人観光客激減」で潰れた旅館(つまり中国人観光客が一番のお得意様)があるように「中国人相手のビジネスで食ってる人間」は山ほど居るんですけどね。俺個人は「中国人相手のビジネスで食ってる人間」ではありませんが「ボーガスは中国相手のビジネスで食ってるかもしれない、なら『中国を重要な貿易相手国とするノルウェーに『霞を食え』とは言えない』なんて言ったら、論理上、ボーガス批判が出来なくなるかもしれない」程度の事も気づかないid:Mukkeも本当にバカでクズです。

*1:著書『安倍官邸vs.NHK:森友事件をスクープした私が辞めた理由』(2018年、文藝春秋

*2:相沢氏のこと

*3:「俺が知らないだけ」かもしれませんが、そう思います。なお、これは「語れ」と言う話ではなく事実の指摘に過ぎません。

*4:中曽根康弘元首相の長男。小渕、森内閣文相(科技庁長官兼務)、麻生内閣外相、自民党参院議員会長など歴任

*5:著書『韓国映画ベスト100:「JSA」から「グエムル」まで』(2007年、朝日新書)、『ロマンポルノの時代』(2012年、光文社新書)、『文部科学省:「三流官庁」の知られざる素顔』(2013年、中公新書ラクレ)など

*6:東京新聞記者。著書『武器輸出と日本企業』(2016年、角川新書)、『新聞記者』(2017年、角川新書)、『安倍政治100のファクトチェック』(南彰氏との共著、2018年、集英社新書) など

三浦小太郎に突っ込む(2020年3月23日分)

稲川和夫さん、高世仁さん、こういう人たちが正当に評価されないのが今の日本ジャーナリズムの現状 | 三浦小太郎BLOG Blue Moon
 「朝鮮学校の経営難」など自らが敵視する個人、団体の苦境は「経営方針に問題があるからだ」など悪口する三浦が「自らのウヨ仲間」である稲川や高世の会社倒産については「稲川や高世が経営能力がない無能だからだ」とは言わず、「彼らを評価しない日本社会が悪い」とはまあ、いつもながら三浦もデタラメなくず野郎です。
 まあ、率直に言って、稲川や高世の会社倒産は「連中が無能だから」にすぎません。そもそも高世は「日本電波ニュース社員」だったのだから無理して独立する必要もどこにもなかったわけです。
 実際には三浦も「ただのお為ごかし」で稲川や高世を持ち上げてるだけでしょうし、三浦がこんなお為ごかしを言ったところで稲川や高世の生活が楽になるわけでもなんでもないのですが。
 いずれにせよ「山田洋次日本共産党支持者だ」というだけで

【監督作品】
◆『男はつらいよ 寅次郎相合い傘』(1975年公開)でキネマ旬報主演女優賞、ブルーリボン賞主演女優賞(浅丘ルリ子)、ブルーリボン賞助演女優賞倍賞千恵子
◆『男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け』(1976年公開)でキネマ旬報助演女優賞太地喜和子)受賞
◆『幸福の黄色いハンカチ』(1977年公開)で日本アカデミー賞最優秀監督賞(山田洋次)、最優秀脚本賞山田洋次朝間義隆)、最優秀主演男優賞(高倉健)、最優秀助演男優賞武田鉄矢)、最優秀助演女優賞桃井かおり)受賞
◆『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花』(1980年公開)で日本アカデミー賞最優秀脚本賞山田洋次朝間義隆)、最優秀主演女優賞(倍賞千恵子)受賞
◆『遙かなる山の呼び声』(1980年公開)で日本アカデミー賞最優秀脚本賞朝間義隆山田洋次)、最優秀主演男優賞(高倉健)、最優秀主演女優賞(倍賞千恵子)受賞
◆『男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎』(1981年公開)で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞、ブルーリボン賞主演女優賞(松坂慶子)受賞
◆『男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋』(1982年公開)でブルーリボン賞主演男優賞(渥美清)、助演男優賞柄本明)受賞
◆『ダウンタウン・ヒーローズ』(1988年公開)で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞石田えり)受賞
◆『息子』(1991年公開)で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞(三國連太郎)、最優秀助演男優賞永瀬正敏)、最優秀助演女優賞和久井映見)受賞
◆『学校』(1993年公開)で日本アカデミー賞最優秀監督賞(山田洋次)、最優秀脚本賞山田洋次朝間義隆)、最優秀主演男優賞(西田敏行)、最優秀助演男優賞田中邦衛)受賞
◆『学校III』(1998年公開)でブルーリボン賞助演女優賞余貴美子)受賞
◆『たそがれ清兵衛』(2002年公開)で日本アカデミー賞最優秀監督賞(山田洋次)、最優秀脚本賞山田洋次朝間義隆)、最優秀主演男優賞(真田広之)、最優秀主演女優賞(宮沢りえ)、最優秀助演男優賞田中泯)受賞
◆『武士の一分』(2006年公開)で日本アカデミー賞最優秀助演男優賞笹野高史)受賞
※なお、『武士の一分』に主演した木村拓哉は所属するジャニーズ事務所の方針で日本アカデミー賞主演男優賞、ブルーリボン賞主演男優賞のノミネートを辞退
◆『小さいおうち』(2014年公開)でベルリン国際映画祭最優秀女優賞(銀熊賞*1)、日本アカデミー賞最優秀助演女優賞黒木華)受賞
◆『母と暮せば』(2015年公開)で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞(二宮和也)、最優秀助演女優賞黒木華)受賞
【脚本作品】
◆『ゼロの焦点』(1961年公開、野村芳太郎監督)でブルーリボン賞助演女優賞(高千穂ひづる)受賞
◆『砂の器』(1974年公開、野村芳太郎監督)でキネマ旬報賞脚本賞(橋本忍山田洋次)受賞

という日本を代表する名監督・山田洋次ウィキペディア山田洋次』参照)を「虚人呼ばわりするクズ右翼・三浦(正論2月号(12月28日発売)に、「日本虚人列伝 山田洋次」を書かせていただきました | 三浦小太郎BLOG Blue Moon参照)」に褒められても、まともな人間なら何一つ嬉しくはないでしょう。
 三浦に褒められるとは「三浦の同類のデマ右翼」と三浦に評価されてると言うことですから。山田洋次への悪口雑言で分かるように三浦は「敵ながらあっぱれ」などという公平な評価が出来る人間ではもちろんありません。
 まあ、稲川も高世もまともな人間ではありませんが。高世も「日本電波ニュース時代」はまともだったのでしょうがね。三浦や荒木和博など馬鹿右翼と付き合うことで劣化したわけです。会社倒産もそうした「高世の劣化」が一因かもしれません。

 拉致対はあれだけの予算があるのですから、稲川さんのような方の活動に、せめて実費くらいは支援してもバチは当たらないのではないでしょうか。
 稲川さん自身はそれを拒否されるかもしれませんが、どうも御金の使い方を間違っているように思えます。

 ばかばかしい。政府拉致対策本部は稲川にメシを食わせるために存在してるわけではありません。つうかそんなこと言うなら三浦らウヨがウヨ仲間・稲川を経済支援すればよろしい。
 「ウヨ仲間・稲川の生活費を税金からたかろう」とはどれほどさもしいのか。そう言う腐った根性だから「モリカケのような利益誘導を平然と容認できる」のか。

・こういう、現場で動く、かつきちんと資料を撮影し集めてくる人がいなければ、テレビのニュース番組など作れません。そのようなある種の「下請け」に充分な人件費を与えず、自称「専門家」の言葉で番組をつくるのは報道番組とは言えないはずです。

 「自称・専門家」「自称・専門家の言葉でつくった報道番組」とは、具体的に何のことを言ってるのか、

NHKNHKスペシャル』『これでわかった!世界のいま』『プロフェッショナル 仕事の流儀
NHK教育ETV特集』『ハートネットTV』『バリバラ:障害者情報バラエティー
日本テレビウェークアップ!ぷらす』『NNNドキュメント
◆TBS『サンデーモーニング』『情熱大陸』『新・情報7DAYS ニュースキャスター』『バース・デイ』『報道特集
◆フジテレビ『日曜報道 THE PRIME』『Mr.サンデー
テレビ朝日人生の楽園』『テレメンタリー』『報道ステーション
テレビ東京ガイアの夜明け』『カンブリア宮殿

などとはっきり書けない辺り、三浦も全く情けないクズ野郎です(上に名前を挙げた物にはNHKスペシャルのようなドキュメンタリー的な物もあれば、『ウェークアップ!ぷらす』のようなワイドショー的なものもありますが)。はっきり書いて名誉毀損で訴えられたり、あるいはそこまで行かなくても、厳しい批判を受けたりすることを恐れてるのでしょう。
 三浦みたいなクズと付き合えるid:noharraにはいつもながら呆れます。
 なお「自称・専門家」などと失礼なことを抜かす三浦ですが、もちろん「まともな専門家(医療・福祉であれ、科学学術・教育であれ、経済であれ、法律であれ、何であれ)」ならテレビでコメントを求めるのは当然のことですし、その場合にその専門家にそれなりのギャラを払うのもまた当然のことです。
 というかまともでない「自称・専門家」なんてもんはむしろ三浦らバカウヨのお仲間連中の方にこそ山ほどいると思いますね。
 自称「南京事件研究者」の東中野修道とか、自称「中国ウオッチャー」の宮崎正弘河添恵子とか。
 宮崎や河添はわかりやすい例ですが「十年一日のごとく中国経済崩壊論を放言するだけ→勿論中国経済は崩壊しないが何一つまともに弁明しない」のだから話になりません。宮崎や河添の本など、これほどの紙の無駄遣いもありません。

*1:なお、黒木の銀熊賞(最優秀女優賞)受賞は1964年の左幸子今村昌平『にっぽん昆虫記』)、1975年の田中絹代熊井啓『サンダカン八番娼館 望郷』)、2010年の寺島しのぶ若松孝二キャタピラー』)に次いで日本人として史上四人目

「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2020年3/23日分:荒木和博の巻)

支障【調査会NEWS3217】(R02.3.23) : 荒木和博BLOG
 結局の所、政府の立場は「荒木さんが北朝鮮拉致だという物はどれ一つとして拉致と言える証拠はないと思います」と言う話でしょう。
 荒木ら救う会を恐れてか、はっきりそうは言わずはぐらかしてはいるものの、結局はそう言う話でしょう。実際そう言う認識で正しいと俺も思いますが。
 そして、荒木ら巣くう会はそれについて不平不満を口にしながらも結局何も出来ないわけです。
 正直、そんなに不平があるなら裁判でも起こしたらどうかと思いますが何故か裁判を起こさない荒木です。

黒井文太郎に突っ込む(2020年3月23日分)

黒井文太郎がリツイート
手を洗う救急医Taka
 K-1開催に同情的な意見が結構多いですね。
 政府が法で禁じる日まで大規模イベント*1で次々に感染者が拡がり、病院の仕事が爆発的に増え、助かる人すら助からない状況になっても、「だって政府が(ボーガス注:自粛によって生じる経済的不利益を)補償しないから !!*2」の一点張りで押し切られるかと想うと暗澹たる気持ちになります。

 K-1の開催決定について「さすがに支持する気にはならない」俺ですら、むしろ黒井と「手を洗う救急医Taka」とやらにこそ俺は「暗澹たる気持ち」になりますが。
 まず第一に「自粛を要請しながら」、それによって生じる経済的不利益について、未だに何一つ補償する姿勢を見せない安倍政権についてなぜ黒井と「手を洗う救急医Taka」は「自粛要請するなら、経済補償について考えるべきではないのか。政府が要請しながら、民間に経済的負担を全て背負わせるのはおかしくないか?」「経済補償について語ることで自粛要請も効果を発揮するのではないか?」と言わないのか。
 安倍自民信者として、あるいは「国家主義者」として「お国の為には国民は我慢しろ、補償など要求するな」とでも思ってるのか。黒井と「手を洗う救急医Taka」はふざけるのも大概にしろという話です。さすがに「たとえ、フカシではない正当な要求金額であっても、自粛した企業全てに対する全額補償は残念ながら財源的に無視」でしょうが何一つ補償しない、ゼロ回答(現状)など論外ではないのか。
 第二にK-1開催についてどうしても「やめさせたい」なら国(安倍政権)に手がないわけではありません。「一つの方法」としては会場のさいたまスーパーアリーナは埼玉県が運営しているのだから、国(安倍政権)が県に「k-1には会場を貸すな。k-1が『貸し出し拒否されたことで損害を受けた』と県に損害賠償請求をしてきても、国が県を支援するから安心しろ。絶対に勝訴する自信がある」と申し入れれば、さすがに県も貸し出しはしなかったでしょう(もちろん別の方法としては経済補償でのバーター取引もありますがそれはひとまず無視します)。
 しかし勿論国は県に対しそんなことはしませんでした。おそらく「国に勝訴できる自信がなかったから」でしょう。もちろんK-1にも「他の自粛企業」にも金を払いたくない国は経済補償でのバーター取引もしませんでした。
 黒井や「手を洗う救急医Taka」は何故、国にそうした行為を要求しないのか。「だって勝訴できるか分からない」というならその程度の話でK-1をくそみそに非難していいのかという話です。

黒井文太郎
 コロナ問題に関してとにかくPCR検査を巡って意見対立が先鋭化していて、それがCOVID-19対策の主論点ではないだろうとは思うのですが、こと日本の公衆衛生に関しては「とにかく全部検査」論に説得力はないので、情報リテラシー手段として「専門家」を測る指標にはなりますね。

 「何だかなあ」ですね。
 俺もこの問題の専門家ではないので、あれこれ言うことは避けますが、「軍事評論家(一応軍事知識があるという建前)」であって「医療評論家」ではないはずの黒井がPCR検査の話について何でこんなに上から目線で自信満々な発言をするのか、本当に謎です。
 まあ、ウヨ黒井の場合、「安倍政権擁護という結論ありき」なんでしょう。
 黒井の場合「政府専門家会議関係者の発言(当然、それなりの権威と信頼性がある)」に限らず、

https://twitter.com/mph_for_doctors/status/1241539766136471552
◆手を洗う救急医Taka
 無差別なPCR検査は害のほうが上回ると言っているだけなんですが、そんなに難しいでしょうか?
 何度も言いますがこれはデータから見えてくる問題ではなく、ロジカルな主張です。

など、「一個人のPCR検査についての発言(つまり素人にとって何らかの権威や信用性があるわけではない)」も政府方針容認ならためらいなく紹介ですからね。
 俺だったら少なくとも「政府専門家会議関係者の発言(当然、それなりの権威と信頼性がある)」の紹介ならともかく、「一個人のPCR検査についての発言(つまり素人にとって何らかの権威や信用性があるわけではない)」なんか紹介しませんけど。
 そう言う点では俺は非常に「小心者」で「保守的」です。 

*1:そもそも本当にK-1など『一部の大規模イベント』がそんなにやばいなら『もちろん政府の暴走を回避する必要はありますが』、それこそ『明確な基準の下に危険な大規模イベントを法で禁じるべき』でしょう。強制力のない要請で、経済補償もせずに「相手の善意にすがる形で規制しよう」という考え(性善説?)の方がおかしくないか。黒井の「北朝鮮がミサイルを撃ってくるなど最悪の事態を想定して動く必要がある」と言った主張が何故新型コロナでは「要請を相手が無視した場合どうするかを考えて動く必要がある」ではなく「要請に従わない方が悪い」というただの悪口雑言になるのか全く意味不明です(いやマジレスすれば意味は分かりますが。k1のようなケースに対して、経済補償も強権発動も安倍政権がやる姿勢を見せない中、「安倍信者らしい」黒井や「手を洗う救急医Taka」が安倍政権を擁護するには「要請に従わない方が悪い、安倍政権は悪くない」と言う以外に手がないだけの話でしょう。一方、北朝鮮の場合は「最悪の事態」を騒ぐ事で黒井が安倍の軍拡を正当化したいだけの話です)。

*2:後でも指摘しますがなぜ黒井や「手を洗う救急医Taka」が「経済補償要求」について完全に無視するのかわけが分かりません。俺もさすがに「相手の言い値で補償しろ」とは言いませんし「たとえ、フカシではない正当な要求金額であっても、自粛した企業全てに対する全額補償は残念ながら財源的に無視」でしょうが何一つ補償しない、ゼロ回答(現状)など論外ではないのか。

今日の産経ニュースほか(2020年3月23日分)

毎日新聞記事をツイートするつくる会公式ツイッター

新しい歴史教科書をつくる会【公式】がリツイート
リベラル系ホントに喜んでいいの? 「つくる会」教科書の検定一発不合格が問うもの - 毎日新聞
 新型コロナウイルスのニュースがあふれる中、教育関係者に波紋を広げる「事件」があった。2021年度から使われる中学歴史教科書を審査する今年度の検定で、これまで合格してきた「新しい歴史教科書をつくる会」のメンバーが執筆した自由社版教科書が、異例の不合格になったのだ。リベラル系からは不合格を歓迎する声も上がるが、ホントに喜んでいていいのか?【吉井理記/統合デジタル取材センター】
 「もう『一発不合格』ですよ。ひどい話でねえ……」
 東京・江戸川橋の目立たないビルの一室。「つくる会」事務局の会議室で、同会副会長で、テレビの討論番組でもおなじみ、元東京大教授の藤岡信勝さん(76)はため息をついていた。

 有料記事なのでこれ以降は読めません*1が、そして俺は

「喜んで何が悪いのか?。あんなゴミ教科書いらんやろ。むしろ今まで合格してきたことの方が不当な政治的忖度と違うのか?。そもそも合格させるべき教科書じゃないだろう?」
「法的に問題があればつくる会が訴訟でも何でもやるだろうからそれでええやん?。まさか毎日だってつくる会の訴訟とか応援するわけじゃないでしょう?」
「リベラル系ホントに喜んでいいの?*2、これじゃ学び舎も一発不合格かもー(能川元一氏や早川タダノリ氏もツイッターで同様のことを言ってたが)て、それはそうなったときに運動すればええやろ。なんでウヨ連中の支援活動なんかせにゃあかん」
「そういう変な公平中立や寛容精神いらんから。そういうのがリベラル(公平中立で寛容)だとか言うのは勘違いも甚だしいやろ。水に落ちた犬(藤岡ら自由社つくる会)はこの機会に叩き殺せよ。そんなことより学び舎の支援でもしたらどうよ」
「つうか、クズでも人権は大事です、クズだからと言って人権侵害*3を容認したら我々に波及する*4かもしれませんつうなら、つくる会教科書不合格なんかより、『オウム信者への死刑執行』『公安調査庁のオウム残党への不当な監視』でも取り上げろよ」
「つうか、クズなら死刑は当然だ、判例なんて関係ねえって記事を垂れ流してきた毎日が『つくる会がクズでも、合法性、正当性に疑義がある一発不合格を喜ぶべきではありません』なんてこういう記事をよく書くよな(呆)。本当はつくる会が好きなんじゃねえの?(例えば
裁判官が判例に固執することを批判して、なにがどうなってほしいんだか - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)どういう了見で、毎日新聞はこんな記事を書くのか - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)参照)」

と思いますがそれはさておき。
 産経がろくに批判記事を書かない一方で毎日新聞にこんな「藤岡へのインタビュー記事」が載り、それをつくる会公式ツイッターリツイートするのだから完全なねじれ現象ですね。毎日のインタビューを受ける藤岡も「安倍や萩生田」「産経」に裏切られた感でいっぱいでしょう。いくら新型コロナが流行ってるとはいえ、産経がこの不合格について「おざなりな批判」しかしないのはどう見ても「救う会を見すてています」。
 「育鵬社に被害がなければそれでいいのか!」「いや、この不合格は、育鵬社を支援するための、お前ら産経の謀略ではないのか!」と藤岡ら「自由社版・つくる会」が疑ってることは間違いないでしょう。


河井前法相、現金手渡しか 妻・案里氏陣営スタッフに… 地検立件視野 - 産経ニュース
克行氏、口座を連日確認 選挙違反事件、運動員への支出も把握か(1/2ページ) - 産経ニュース
 こういう報道が出ると言うことは河井夫婦も完全に安倍に見すてられ、彼らもそれをもはや「受け入れざるを得なかった」と言う話なのか?


文化庁が補助金減額支給決定 企画展物議、愛知の芸術祭 不交付見直し - 産経ニュース
 全額不支給にすることはさすがの安倍も躊躇したようです。もちろん「最悪」ではないものの不当な処分であることには変わりはありません。これを愛知県側が争うかどうかが注目されます。


内閣支持41・3% 東京五輪「延期」70% 産経・FNN合同世論調査 - 産経ニュース

 安倍晋三内閣の支持率は前回調査(2月22、23両日実施)比5・1ポイント増の41・3%だった。不支持率は5・6ポイント減の41・1%で、2カ月ぶりに支持率が上回った。

 安倍批判派として「日本人の馬鹿さ」に改めてげんなりしますが、支持率、不支持率は拮抗しており、今後、どうなるかは分からない状況だとは思います。
 とにかく一喜一憂せず、モリカケ桜を見る会検事長定年延長問題など、地道に安倍批判していくほかないとは思います。


【安倍政権考】新型コロナが憲法議論を直撃 かたくなな野党に“後退”を実感(1/2ページ) - 産経ニュース
 新型コロナにより「改憲の機運が低くなってること」をぼやく産経です。
 「新型コロナ対応のために緊急事態条項ガー(産経)」という改憲論は「改定・新型インフル特措法*5に基づく緊急事態宣言*6では足りないのか?」「そもそも安倍政権の初動体制のまずさが原因で蔓延してるのに火事場泥棒とはふざけるな」「阪神大震災東日本大震災も緊急事態条項などなくても対応できた」という反応しか出てない。そもそも今「緊急事態条項導入」の改憲に取りかかっても新型コロナ対応として遅すぎる。
 一方で安倍の望む「九条改憲」なんてとても改憲の気運が盛り上がってるとは言えない。
 その結果「新型コロナが落ち着かない限り」改憲の具体的な話にはとても手を付けられない状態になりつつます。


【主張】性的虐待の判決 実情を踏まえ常識示した - 産経ニュース

・理不尽極まりない判断が覆った。心に深い傷を負う性的虐待の実情を踏まえた常識的な判断である。当時19歳の娘に性的虐待を行い、準強制性交罪に問われた父親に対し名古屋高裁は1審の無罪判決を破棄し、懲役10年とする実刑判決を言い渡した。
・1審名古屋地裁岡崎支部の判決は、娘が父親の精神的支配下に置かれていたことは認めながらも、過去に抵抗して拒めた時期もあったなどとした。「人格を完全に支配して服従させる関係だったとは認めがたい」と「抗拒不能」の状態を否定していた。
 これに対し高裁は、娘が性的虐待を受け続けるなかで逃げることや抵抗することへの無力感を感じ、抵抗の意欲や意思をなくしていたと判じた。学費など金銭的負い目を感じさせられ、心理的圧迫も受けていたとした。性的虐待の実態を考えればうなずける。
 娘は抵抗しなかったのではなく、長年の虐待で抵抗する力を根こそぎ奪われていたのだ。1審でそうした判断がなぜ示されなかったのか。
 1審判決直後、「司法による2次被害」などと声を上げたのは性被害にあった当事者たちだ。
・親子であれば子供は経済的に親に頼らざるを得ず、逃げたくても逃げられない*7。1審の裁判官にはこんな常識もなかったのだろうか。
・司法は国民の信頼なしには成り立たない。裁判官が社会常識から隔たれば信頼は得られまい。

 一般論、抽象論としては「司法は国民の信頼なしには成り立たない。裁判官が社会常識から隔たれば信頼は得られまい」は、間違いではないでしょう。そして今回の判決について言えば俺も「二審の有罪判決が正しい」と思います。
 しかし産経は「裁判員裁判の死刑判決が二審で減刑された場合」にまで「司法は国民の信頼なしには成り立たない。裁判官が社会常識から隔たれば信頼は得られまい→死刑判決を維持しろ」と言い出しますからね。
 もちろん俺はそう言う「死刑万歳論」には全く賛成しません。

 刑法の性犯罪規定は29年に改正され、厳罰化されたが、「同意のない性行為」というだけでは犯罪にならない。「抗拒不能」の要件は冤罪(えんざい)を防ぐためとされているが、被害者が抵抗を封じられ、声をあげにくい性犯罪の実情を映した事実認定や解釈が積み重ねられてきたといえるだろうか。
 今回のケースを受け、(ボーガス注:犯罪心理学者など、性虐待についての?)専門家らを交えた(ボーガス注:裁判官の?)研修など、被害実態を広く共有する機会が必要ではないか。それが裁判の命綱である正確な事実認定にもつながる。

 産経社説は共産党などが主張する「抗拒不能要件削除(不同意性交罪)」には賛同しないようですが「抗拒不能要件」に対する共産党などの批判には対応する必要があると考えてるようです。それが「抗拒不能要件の適切な認定→適切な判例の構築(運用改善)」という方向性の訳です。
 なお、ここで産経が「(裁判官の?)研修」と言っている点は「語るに落ちてる」気がしますね。産経も「裁判員裁判に全て任せるのは危なすぎる、プロの裁判官の目が必要だ」と内心では思ってるのでしょう。


【主張】ウイルスと宣伝戦 中国は不毛な詭弁やめよ - 産経ニュース
 「社説書くほどの問題なのか」ですよねえ。
 確かに

 新型コロナウイルスについて中国側のあきれた主張が展開されている。中国外務省の趙立堅*8報道官が「米軍が感染症武漢に持ち込んだかもしれない」とネット上で発言*9した。
 これに対し、ポンペオ米国務長官は中国の外交トップ、楊潔チ*10共産党政治局員に厳重に抗議した。
 それで終わらず楊氏は(ボーガス注:『ならば、トランプ大統領やポンペオ国務長官の中国ウイルス呼ばわりは何なのか?。WHOがそう呼ぶなといってるのに何故無視するのか?』)「(ボーガス注:トランプ政権の防疫政策の失敗で新型コロナが米国に蔓延してることについて、『全て中国が悪い』として)中国に汚名を着せようとしている」などと反論し、「(ボーガス注:中国ウイルス呼ばわりという)中国の利益を損なう行為は必ず断固とした反撃にあう」とまで警告した。

という中国の主張のうち「米軍」云々は「根拠があるのか?」と疑問には思いますが、まあ世間的には「ネオナチのホロコースト否定論」「産経の南京事件否定論河野談話否定論」「トランプのCO2温暖化否定論」などの「陰謀論」並に「怪しい主張」と見なされており、影響力もほとんどないようですからねえ。
 批判するにしても「国際面ベタ記事」で済ませていい話でしょう。
 しかも産経は一方では「武漢(あるいは中国)以外は安全との誤解を招く」「中国人差別を生みかねない」としてWHOが「武漢(あるいは中国)ウイルス」と呼ぶべきでないとし、安倍政権も「麻生財務相の暴言はあるものの」、公式には「新型コロナウイルス(COVID19)」なのに「武漢ウイルス」という呼び方(トランプ大統領、ポンペオ国務長官、日本ウヨなど)を「何の問題もない」と擁護しています。
 この産経社説が単なる中国叩きであるのは見え透いています。

 中国に何らかの幻想を抱く時代はすでに終わっている。

 いやそもそも誰も幻想なんか抱いていないんですが。「重要な貿易相手国」、それも「日本の隣国」を産経のように敵視することは国益に反するというだけの話です。

*1:ただし「この記事のタイトル(リベラル系ホントに喜んでいいの?)」や「この記事についたはてなブックマーク」からどういう内容かはある程度予想がつきます。能川元一氏や早川タダノリ氏のツイッターでの主張(これじゃ学び舎も一発不合格かもー)とほぼ同じでしょう。

*2:喜んでるかどうかはともかく、赤旗でこういう毎日のような記事は確かに見ませんね。

*3:この場合、つくる会教科書の一発不合格のこと

*4:この場合、「学び舎教科書」の一発不合格のこと

*5:新型インフル特措法改定」に対する共産党などの批判はひとまず無視します。

*6:但しまだ発動はされていません。

*7:こうした関係は「慰安婦と日本軍」でも成り立つでしょうが、慰安婦については「性虐待」とは認めないのが勿論産経です。

*8:中国外務省報道副局長

*9:トランプのような「個人のツイッター」のようです。なぜはっきり「ツイッター」と書かないのか謎ですが「トランプツイッターを米国政府は必ずしも政府見解扱いしてないじゃん。それを産経も容認してるじゃん?。なんで中国の時だけ政府見解扱いなの?」という突っ込みを逃げるためでしょうか?

*10:駐米大使、外相、国務委員(外交担当)などを経て中国共産党外事活動委員会弁公室主任(中国共産党政治局員兼務)