今日の朝鮮・韓国ニュース&しんぶん赤旗ニュース(2020年11月20日分)

赤旗種苗法改定案 衆院で可決/自公維など賛成、共産・立民が反対/「参院で廃案に」農民連など抗議
 重要な法案であり、かつ野党が反対しているにもかかわらずろくに報じないマスコミにはいつもながら悲しみと怒りを禁じ得ません。


「朝鮮学校にエアコンを」CFに1000人から800万円超 韓国からも、児童喜び|社会|地域のニュース|京都新聞

・エアコンがない京都と滋賀の朝鮮学校のため、設置費の支援を募ったクラウドファンディング(CF)が今夏行われ、支援の輪がインターネット上で大きく広がった。全国44都道府県のほか、韓国からも支援が寄せられ、寄付は約千人、計800万円を超える結果に。学校に待望のエアコンが完備され、児童は「たくさん応援してもらってびっくり。勉強を頑張りたい」と喜んでいる。
・エアコンを設置する支援の輪は今回、海を越えて韓国でも広がった。ところで、韓国では、朝鮮学校の存在はどのように捉えられているのだろうか。
 CFに協力したソウル市のNPO法人朝鮮学校とともにする人々 モンダンヨンピル」の事務総長・金明俊さん(50)は「日本の朝鮮学校の存在は、20年ほど前は韓国でほとんど知られていなかった」と話す。
 金さんは2006年、北海道の朝鮮学校に密着したドキュメンタリー映画「ウリハッキョ」を撮影、韓国で公開した。映画は「懸命に生きる在日同胞の学校を知らなかった」と市民に衝撃を与え、朝鮮学校が韓国社会に知られるきっかけの一つになったという。
 以降、韓国での認知度は高まり、ここ数年は全国で朝鮮学校を支援する組織の設立が相次いでいる。昨年は、大手テレビ局が朝鮮学校の長編ドキュメンタリーを相次いで放送した。
・今春、さいたま市が幼稚園や保育園にマスクを配布した際、朝鮮学校幼稚部を除外した問題では、韓国国内で支援のマスク4万枚が集まったという。
 何度も来日歴がある金さんは「日本の市民が、朝鮮学校の実情を知らず、無関心だと感じる。クーラーのことも含め朝鮮学校が置かれる苦しい環境について、日本社会が『自分たちの問題』と捉えるようになってほしい」と願っている。

 こうした運動も、こうした運動を記事にする京都新聞も高く評価したいと思います。


赤旗「関係改善を」1690人賛同/声明「韓国は『敵』なのか」呼びかけ人会見

 声明「韓国は『敵』なのか」の呼びかけ人は19日、国会内で記者会見し、9月18日に発表した声明「いまこそ日韓関係の改善を」に1690人の賛同署名が集まっていることを報告しました。

 反語ではなくストレートに『韓国は敵ではない』などとした方が俺の言語感覚にはマッチするのですがそれはさておき。全く同感ですので紹介しておきます。こうした報道がマスコミでまるで見られないことには悲しみと怒りを禁じ得ません。と同時に日韓友好を訴える赤旗記事を高く評価したいと思います。
 ちなみに韓国は敵じゃない - 韓国は敵じゃないで呼びかけ人の名前が分かります。

三浦小太郎に突っ込む(2020年11月20日分)

第10回 アジアの民主化を促進する東京集会 報告 | 一般社団法人 アジア自由民主連帯協議会(文責・三浦小太郎)
 予想の範囲内ですが「アジアの民主化を促進する」というタイトルでありながら「中国非難オンリー」と言うのだから呆れます。
 「独裁色を強めるカンボジアのフンセン政権」「ミャンマーロヒンギャ問題」「タイの軍事独裁問題」などは何一つ出てきません。それならば「アジアの民主化」などと大風呂敷を広げず「中国の民主化」でいいでしょうに。

 ここで、協議会副会長の西村幸祐より、安倍晋三前総理からのメッセージが代読されました。

 首相在任中なら中国の反発が怖くてメッセージなど送らなかったでしょうに、安倍も本当に無責任でデタラメな男です。とはいえその安倍ですらさすがに「出席はしない」わけです。

 続いて、石平氏の基調講演が行われました。
 今回のアメリカ大統領選挙とその後の混乱に触れ、これまでアメリカの民主主義派、選挙が終われば、敗れたほうが勝者に電話をして敗北を認め、そしてきちんと政権を交代するという健全さを示していた。しかし今回の選挙では、トランプを勝たせたくないということから民主党側がかなり強引でインチキともとれる行動を行った可能性があり、その後の混迷がずっと続いている。正直この姿も、中国からは、民主主義は決して優れたシステムではない、かえって混乱を招き不正が起きやすいのだという政治宣伝に使われていると述べました。

 話は逆だろ、インチキなのはトランプだろ、トランプが今すぐ敗北を認めるべきだろ、て話です。「世界各国の首脳のほとんどがバイデン勝利を認めて祝意表明しており」、菅ですらバイデン勝利を認めてるのに、そして「祝意を表明しないロシア・プーチン*1政権」などですら「トランプ擁護などさすがにしない」のにどれほど非常識なのか。こんな無茶苦茶なトランプ擁護をすることが「支持者を減らす」と言う理解はないのか。こんな無茶苦茶なトランプ擁護と「中国やアジアの民主化」と何の関係があるのか。

 習近平*2政権のこのような態度は世界では受け入れられるはずがなく、今はインド*3とも対立している、必ず追い詰められていくだろうと述べました。

 といったところで現実問題として「追い詰められてない」ですからねえ。先日も中国をメンバーとするRCEPが「日本も参加して」成立したところです。
 そして来週の24,25日に王毅・中国外相が訪日して菅(すが)*4首相や茂木*5外相と会談するそうです。これがウヨが敵視する「鳩山首相菅直人首相」辺りなら悪口だろうに菅(すが)相手には何も言えないのだから全く無様です。

 チベットウイグル、モンゴル*6、香港の人々が苦しんでいる人権侵害の状況が、次は日本を襲ってくるのです。経済的利益を追って正義を忘れていると、経済的不利益どころか、国の根幹を揺るがす取り返しのつかない状態になってしまうかもしれません。

 「はあ?」ですね。中国が日本を侵略するとでも言うのか。呆れて二の句が継げませんね。

 香港のケン・マー(香港建国聯盟 広報官)氏が登壇。香港の自由と民主主義は、もはや、独立以外では守ることができないことを強調

 独立なんて「香港の自治を守ること」よりずっとハードルが高いでしょうに、馬鹿が言えたもんです。id:Mukkeの「沖縄独立論」並に非常識ですね。

 最後に、ベトナムから、グエン・ハー・ギオック(ベトナム革新党)が登壇。滅ぼされたベトナム共和国(南ベトナム)の旗を掲げ、自由と民主主義の国だったベトナム共和国が、ソ連、中国に支援された北ベトナムに敗れ、滅ぼされたこと、しかし、自分たちはこの国があったことをこうして訴え続けていると述べました。

 今時「南ベトナム礼賛」とかただの反共右翼じゃないですか。非常識でしかない。独裁国家だった南ベトナムのどこが「自由と民主主義の国」なのか。

 民主主義は、時には間違った選択をすることは確かにあるかもしれない。しかし、時間とともにそれは正されてゆく。例えばかって、社会党には土井たかこさん*7のある種のブームがあって、総理大臣にもなるかという勢いがあったが、今は、(ボーガス注:福島瑞穂党首)ただ一人の(ボーガス注:国会)議員のみの政党となった。それこそが民主主義であって、独裁体制には決して起こりえないことだと述べ

 「アンチ社会党社民党)」のウヨ相手に社会党社民党)への悪口を吐く辺りがペマらしいゲスさですね。
 普通こういう場合は「自民党・宮沢*8内閣から細川*9・非自民連立内閣への政権交代」「自民党・麻生*10内閣から民主党・鳩山*11内閣への政権交代」「民主党・野田*12内閣から自民党・安倍*13内閣への政権交代(勿論俺は安倍など評価しませんが)」といった「与野党政権交代」を例に挙げるでしょうに。
 あるいは時期を考えれば米国での「共和党・トランプ政権から民主党・バイデンへの政権交代」でもいいですが。まあ、既に紹介したようにトランプ擁護発言をして恥じない馬鹿・石平がいたのがこの集会ですが。

*1:エリツィン政権大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相などを経て大統領

*2:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*3:マスコミも報じていますがむしろインド首相のモディの方が「コロナの蔓延とそれによるコロナ不況」で苦しんでるのですが。

*4:第一次安倍内閣総務相、第二~四次安倍内閣官房長官を経て首相

*5:福田内閣金融等担当相、自民党政調会長(谷垣、第二次安倍総裁時代)、第二次安倍内閣経産相、第三次安倍内閣経済財政担当相、第四次安倍内閣外相などを経て菅内閣外相

*6:正確には「内モンゴル

*7:社会党委員長、衆院議長、社民党党首など歴任

*8:池田内閣経済企画庁長官、佐藤内閣通産相、三木内閣外相、福田内閣経済企画庁長官、鈴木内閣官房長官、中曽根、竹下内閣蔵相などを経て首相。首相退任後も小渕、森内閣で蔵相

*9:熊本県知事、日本新党代表を経て首相

*10:橋本内閣経済企画庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、外相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長、首相、第二~四次安倍内閣副総理・財務相を経て現在、菅内閣副総理・財務相

*11:細川内閣官房副長官新党さきがけ代表幹事、民主党幹事長などを経て首相

*12:鳩山内閣財務副大臣菅内閣財務相、首相、民進党幹事長(蓮舫代表時代)など歴任

*13:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2020年11/20日分:荒木和博の巻)

浜崎真嗣さんの「フィンランディア」【調査会NEWS3361】(R02.11.20) : 荒木和博BLOG

 浜崎さんは日本ビクター(当時*1)の社員で、平成12年(2000)*21月6日東京日野市のアパートから失踪しました。当時25歳でした。
 その浜崎さんの九州大学オーケストラとビクター両方の先輩にあたる村岡輝雄元武蔵工大*3教授は長年浜崎さんのことに取り組んでこられました。
 以下少々長くなりますが村岡先生がCDのジャケットに書かれた文章を許可を得て全文転載します。CDは一般のレコード店で購入できます。
「KSHKO-82 追悼・マエストロ 荒谷俊治 シベリウスフィンランディア』他」(2,667円+税 ディスクユニオン取扱い)

 「CDは一般のレコード店で購入できます」といったところで、「店にCDが置いてある」わけではなく、お取り寄せになるようです。
 何せ

荒谷俊治/シベリウス:交響詩「フィンランディア」他
◆お取り寄せの商品となります
 入荷の見込みがないことが確認された場合や、ご注文後40日前後を経過しても入荷がない場合は、取り寄せ手配を終了し、この商品をキャンセルとさせていただきます。
◆商品の紹介
・これらのCDに対して日本の評論家は恐らく相手にしないと思いますが、私が外国でプロの音楽家や音楽専門家にお聴かせして、これらが学生オーケストラの演奏だと思った人は誰もいませんでした。

なんてのがこのCDです。指揮をした荒谷氏自身は荒谷俊治 - Wikipediaということでウィキペディアにも項目があり、また(惜別)荒谷俊治さん 「アラヤン」と慕われた指揮者:朝日新聞デジタルという追悼記事もある「それなりに有名なプロの指揮者」のようですがさすがに学生オケでは大して評価に値しないと言うことでしょう。

[2] 正月休みに突然失踪した九大フィルの後輩
 2000年1月7日、正月休みが明けて本務の日本ビクター㈱研究所の仕事始めに臨んだ翌日、兼務している本社の人事部に出社したら同僚から「八王子工場勤務の浜崎真嗣(はまさき・まさつぐ)君が独身寮から失踪した」と聞かされた。
 彼はビリアードが趣味で、退社後に会社近くのビリアード場に度々出掛けていた。
 同僚で彼と一緒にビリアード場に行った者は居ない*4
 ビリアード場に調べに行ったら、その直後に閉鎖*5された。
 ビリアード場のオーナーは北朝鮮関係者であった。
 実行者は日本ビクターを含む工業団地の工場や研究所に勤務する優秀な技術者の拉致を計画し、ビリアード場を開設してそこを拠点に技術者の情報を収集してやがて浜崎君を拉致対象に絞り込み、彼の居所や行動パターンを調べ上げて正月休み明けに拉致を実行したと考えている。
 浜崎君とビリアード場で親しくなっていた拉致実行者の一人が突然浜崎君の部屋を訪れて何か緊急事態を告げて独身寮の外に連れ出し、寮の通用口の側に停めていた車に数人掛りで押し込んで車を発進させ、車の中で浜崎君から暴力的に銀行カードを奪って暗証番号を聞き出し、銀行カードを手にした拉致実行者の一人が最寄りのJR中央線豊田駅から東京駅に向かってそこで銀行ATMから現金を引き出し、更に羽田空港から函館に行ってそこの銀行のATMで預金を全額引き出して浜崎君が自分の意志で北海道に向かった様に偽装した。そして他の拉致実行者達はそのまま中央道、北陸道を通って金沢方面に向かい能登半島の何れかの地点から工作船北朝鮮の何れかに向かったと推察している。彼は今年で46歳、恐らく軍事施設か情報インテリジェンス施設で諜報活動に従事させられているのではないかと想像している。

 荒木のお仲間なら「予想の範囲内」ですが村岡氏もすさまじいトンデモですね。
1)失踪者・浜崎氏はビリヤード愛好家
2)浜崎氏が通っていたビリヤード場のオーナーが北朝鮮関係者(在日朝鮮人と言うことか?)
3)浜崎氏失踪後にビリヤード場が閉店
という「だけ」の話から浜崎氏失踪は北朝鮮拉致でビリヤード場のオーナーが拉致実行犯の一味と主張したら「キチガイ」と思うのが普通の人間でしょう。
 そもそも浜崎氏の失踪について北朝鮮拉致どころか「自発的失踪でも、事故でもなく、犯罪に巻き込まれた」と見なす根拠もどこにもない(なお、過去の特定失踪者の中には「国内で発見された」上に「自発的失踪」だった人間が複数います)。
 そしてどう見ても、「そのビリヤード場関係者と浜崎氏がトラブっていた」「失踪直前にそのビリヤード場で浜崎氏が目撃された」など、「失踪とビリヤード場をつなげられるまともな話」が出てこない。
 正直、村岡氏の「専門分野である音響工学」においても彼がまともな見識の持ち主か疑いたくなります。
 そもそもいくら「CDの演奏メンバーの一人」が浜崎氏であっても、このCDはオーケストラ演奏であり、「浜崎氏の個人演奏ではない」。
 浜崎氏の失踪にCDジャケットで触れること自体が異常でしょう。そして触れても何がどうなるわけでもない。
 まあ、「まともな情報提供を求める文章」でもCD購入者からそんな情報提供がある可能性は皆無ですが、「ビリヤード場のオーナーが北朝鮮工作員の一味」なんて与太ではなおさら情報提供があるわけが無い。

*1:「当時」となっているのは現在「日本ビクターが存在しないから」です。ケンウッドと日本ビクターが統合し現在はJVCケンウッドとなっています(JVCケンウッド - Wikipedia参照)

*2:2000年と言えば「安明進証言&拉致被害者家族会結成(1997年)の3年後」で「小泉訪朝(2002年)の2年前」です。こんな時期の失踪が北朝鮮拉致の可能性はまずないでしょう。とはいえ荒木と仲間たちは「小泉訪朝後の失踪」すら特定失踪者認定してますが。

*3:武蔵工業大学は2009年に東京都市大学に改名しています(東京都市大学 - Wikipedia参照)。

*4:同僚と「仕事以外での付き合い」がそもそも無かったのか、付き合いはあったが「ビリヤードのつきあいはなかったのか」が気になるところです。

*5:まあ、「客が不入りで商売が成り立たない」「オーナーが高齢化し、後継者がいない」などで閉店されることは何ら珍しくない。閉店について「北朝鮮工作員」云々と疑うまともな根拠は恐らく何一つないでしょう。

今日の産経ニュースほか(2020年11月20日分)

共産、現在も破防法対象団体 政府答弁書 :日本経済新聞
 「自民離党に追い込まれた一時は共産を含む野党共闘に参加していたくせに」こんな質問した鈴木宗男(維新)といい、「今も破防法対象団体」と閣議決定した菅政権といい、非常識極まりないですね。今時よほどの反共でもない限り自民支持層ですら呆れるのではないか。
 そもそも「岩手県陸前高田市長選挙(岩手を地盤とする小沢一郎氏VS自民、共産など→自民、共産が担いだ中里長門*1、戸羽太氏*2が当選)」「大阪都構想住民投票(維新VS自民、共産など)」など「一部の地域限定」とはいえ、自民と共産が共闘している所もあるのにどれほど非常識なのか。

参考

自共共闘 - Wikipedia
・基本的に岩手県小沢一郎*3議員の地盤)や大阪府(維新)など非自民・非共産勢力が強く自民党が比較的弱い地域で共闘関係が成立することが多い。
・特に特徴的であるのは2003年の陸前高田市の市長選である。この選挙では、共産党所属の市議であった中里長門自民党系会派である爽風会の支援を受け、自由党(当時、のち民主党)系で5選を目指していた現職の菅野俊吾を破り初当選を果たした。陸前高田市のある岩手県は当時は「小沢王国」と呼ばれるほど小沢一郎の影響が強かった。2011年に選出された『中里市政での副市長だった戸羽太』(元・自民党陸前高田市議)も自共共闘により選挙戦に勝利している。


王毅国務委員(外交担当)兼外相が訪日
中国の王毅外相が24日に訪日 菅首相への表敬も調整 - 産経ニュース

茂木外務大臣会見記録|外務省
【茂木外務大臣
 来週の火曜日、11月24日から25日まで、中国の王毅(おう・き)国務委員が訪日をいたします。
(中略)
 中国は昨今、中国国内の感染状況を踏まえて、国民に対する海外渡航に関する注意喚起が発出をされているところでありまして、我が国としてはこうした中国の関連の動向も注視をしているところでありますが、いずれについても、コロナの発生前、やはり訪日観光客であったりとか人の往来が一番多かったのは中国でありますから、感染拡大の防止と両立する形で、どう人の往来を再開できるのか、よく協議をしたいと思っております。

 産経など反中国右翼分子の意向に関係なくこうして王毅国務委員(外交担当)兼外相の訪日を受け入れ、菅首相、茂木外相との会談などを予定する菅政権です。しかも上で紹介した茂木発言ははっきりと「中国人観光客を日本に再び呼び込みたい(要約)」と言ってますからねえ。


ベルリン慰安婦像の撤去方針「支持」 自民の有志議員 - 産経ニュース
 稲田も面子に名を連ねてるようです。結局「夫婦別姓容認」「シングルマザーの経済支援」などに色目を使ったところで「稲田の右翼的本質」は変わらないし、隠す気も無いようです。こうしたウヨ運動を批判しないまでも「今後はこういうウヨ運動からは距離を置くのか?」と思っていたのですが。


【主張】急速な感染拡大 強い危機感を政策で示せ 「Go To」の一部停止も - 産経ニュース
 ある意味当然ですが産経ですら「北海道、東京、愛知、大阪、福岡」といった感染者増加が深刻な場所の「gotoからの除外」を主張し始めました。とはいえこれらは「観光地」としても「京都、奈良、沖縄などに向かう観光客のたくさん居る場所」としても「観光業界にとって美味しい」ので観光業界が「gotoからの一時除外もやむを得ない」と言わない限り、「新型コロナを甘く見ているらしい」菅政権は何もしないのでしょうが。

*1:陸前高田市議(共産党)を経て市長(無所属)

*2:陸前高田市議。中里市政で助役。病気辞任した中里氏(その後死去)の後継として市長に当選。

*3:中曽根内閣自治相・国家公安委員長自民党幹事長(海部総裁時代)、新生党代表幹事、新進党党首、自由党党首、民主党幹事長など歴任

高世仁に突っ込む(2020年11/20日分)

拉致はなぜ放置されてきたのか2 - 高世仁の「諸悪莫作」日記
 高世仁に突っ込む(2020年11/18日分)(ボーガス注:松本清張『砂の器』『ゼロの焦点』、鮎川哲也『黒い白鳥』の一部ネタバレがあります) - bogus-simotukareのブログで取り上げた拉致はなぜ放置されてきたのか - 高世仁の「諸悪莫作」日記の続きです。
 まあ、延々、「横田めぐみ拉致」以前の「北朝鮮と思われる不審船事件」を書き「拉致は防げなかったのか」「もっと早く『謎の失踪』が北朝鮮拉致と認識できなかったのか」と悲憤慷慨する高世ですが今更そんなこと言って何になるのか(ちなみにまだ「つづく」です)。
 高世仁に突っ込む(2020年11/18日分)(ボーガス注:松本清張『砂の器』『ゼロの焦点』、鮎川哲也『黒い白鳥』の一部ネタバレがあります) - bogus-simotukareのブログでも書きましたが今すべき話はそんなことじゃない。
 「何故、2002年の小泉訪朝後、18年経っても拉致が解決しないのか」「これからどうすれば解決できるのか」という話です。そう言う話をしたがらない辺りが高世は全くどうしようもないバカです。

 きのう紹介した不審船事件だが、海上保安庁はこれまで確認した「過去の不審船・工作船事例」として以下の21例(21隻)をHPに載せている。
https://www.kaiho.mlit.go.jp/info/books/report2003/special01/01_02.html
(中略)
 21(ボーガス注:隻)の沈没した北朝鮮工作船は引き揚げられて海上保安庁の横浜の資料館に展示されてある。世界で唯一、北朝鮮工作船の全貌が見られる貴重な場所なのだが、ほとんど知られていないようで、いつ行ってもガラガラ。「独り占め」できますよ。機会があればぜひどうぞ。

 「行かねえよ、バカ!。行って何の意味があるんだ!」ですねえ。まあ、「知られてない」つうより「知っても行かない」でしょうね。
 横浜に行くならそんなところではなく中華街とか有名観光地ですよねえ。
 しかし高世もとんちんかんですね。「ガラガラ」なのに「混んでる」と嘘も書けないでしょうが、わざわざ「ガラガラ」と書かなくてもいいでしょうに。大抵の人間は「そんなガラガラなところへ行ってもつまらない」となってかえって行かないでしょうよ。

 一日に3本映画を観た。こんな体験は初めてだ。

 「ジンネットが倒産して暇になったからですね。高世さんの第二の新しい人生が始まって良かった、良かった。ジンネット倒産おめでとうございます!」といったらやはり高世はマジギレするんでしょうね(苦笑)。まあ、俺はそう言う「性格の悪い人間」ですので。高世のような「人間として何一つ評価してないクズ」にはためらいなく皮肉や嫌みが書ける。

 スターリンの『国葬』という映画を渋谷でやっているというので、監督の名前も知らずに観に行った。近年発見されたソ連の記録フィルムを編集した映画である。
 葬儀の一日のさまざまな情景が次から次へと流れる。
 棺に眠るスターリン、空港に着く弔問の外国共産党幹部の出迎え、幹部らに担がれていく棺、広場に集まった群衆とソ連共産党リーダーたちの演説、ソ連全土で一斉に響く号砲や汽笛に直立して哀悼する人民。
 最後にスターリン時代、2700万人が粛清されて処刑、投獄、拷問、収容所送りなどに処せられ、1500万人が餓死したとのテロップが出る。
 観終わると不思議な「すごみ」を感じた。

 似た作りで「昭和天皇国葬」と言う映画も出来そうですね。
 昭和天皇国葬で弔問に訪れる各国首脳。自民党政治家の演説。皇居前で直立して哀悼する国民。
 最後に「昭和天皇の起こした日中戦争、太平洋戦争によってホニャララ人の人間が死亡した」「また小林多喜二虐殺、横浜事件などの権力の弾圧もあった」とのテロップが流れる。そう言う映画を見たときに高世が

 観終わると不思議な「すごみ」を感じた。

と言うかは謎ですが。
 まあ、そういう「日本に引きつけて考える」ということが全然出来ず「旧ソ連って本当に酷かったと思いました、終わり」つう感想しかない辺りは高世は全くどうしようもないバカです。

【参考:昭和天皇国葬

「昭和天皇大喪の礼」に参列した国及び国際機関の代表から各国の首相、大統領、国王、閣僚の一部を紹介
アルジェリア
 ビタット国民議会議長及び夫人
アンゴラ
 ヴァン・ドゥーネン外務大臣
◆アルゼンティン
 マルティネス副大統領
◆オーストラリア
 ヘイドン総督及び夫人
 ダフィー貿易交渉大臣
オーストリア
 モック副首相兼外務大臣
バングラデシュ
 エルシャド大統領
◆ベルギー
 ボードワン国王及び王妃
 ティンデマンス外務大臣
ベナン
 ゲゾ国家革命議会議長
 ハズメ外務・協力大臣
ブータン
 ワンチュク国王
 ツェリン外務大臣
◆ボリヴィア
 ガレット副大統領
ボツワナ
 チエペ外務大臣
◆ブラジル
 サルネイ大統領及び夫人
 ソドレー外務大臣
ブルネイ
 ハサナル・ボルキア国王
ブルガリア
 タンチェフ国家評議会第一副議長
ブルキナ・ファソ
 パルム対外関係大臣
ビルマ
 ウー・ペー・テイン保健・教育大臣
◆ブルンディ
 ブヨヤ大統領
カメルーン
 シァン国民議会議長
◆カナダ
 ソヴェー総督及び夫君
 クロスビー国際貿易大臣及び夫人
カーボ・ヴェルデ
 ダ・ルス外務大臣
中央アフリカ
 ベゼラ・ブリア外務大臣
◆チリ
 エラスリス外務大臣及び夫人
コモロ
 カフェ外務・協力・貿易大臣
コンゴ
 ンデンガ・オバ外務・協力大臣
◆コスタ・リカ
 マドリガル外務大臣
 ナランホ大蔵大臣
キューバ
 フェルナンデス閣僚会議副議長兼教育大臣
◆サイプラス*1
 ヴァシリウ大統領
 ネメツァス商工大臣
◆チェッコスロヴァキア
 フリヴナーク第一副首相
◆イエメン民主人民共和国
 モサンナー通信・運輸大臣
デンマーク
 シモンセン大蔵大臣
ジブティ
 グーラッド首相
ドミニカ共和国
 モラレス副大統領及び夫人
◆エジプト
 ムバラク大統領
 ブトロス・ガーリ外務担当国務大臣
◆エル・サルヴァドル
 アセベド外務大臣
◆エティオピア
 フィクレ・セラシエ首相
◆フィジー
 ガニラウ大統領及び夫人
フィンランド
 コイヴィスト大統領及び夫人
◆フランス
 ミッテラン大統領
 デュマ外務大臣
ガボン
 ラウィリ第一副首相及び夫人
ガンビア
 ジャワラ大統領
 セイ外務大臣
ドイツ民主共和国*2
 ゲアラハ国家評議会副議長
ドイツ連邦共和国*3
 ヴァイツゼッカー大統領
 ゲンシャー副首相兼外務大臣
◆ガーナ
 ローリングス暫定国家防衛評議会議長(国家元首)
ギリシャ
 サルゼタキス大統領及び夫人
ギニア
 トラオレ外務大臣
ギニア・ビサオ
 ヴィエイラ国家評議会議長及び夫人
 ドス・サントス貿易・観光大臣
ガイアナ
 グリーン第一副大統領兼首相
◆ハイティ
 サン・ピエール情報・調整大臣及び夫人
ホンデュラス
 アスコナ大統領及び夫人
 ロペス外務大臣
ハンガリー
 シュトラウブ幹部会議長
アイスランド
 フィンボガドッティル大統領
◆インド
 ヴェンカタラマン大統領及び夫人
 ラオ外務大臣
インドネシア
 スハルト大統領及び夫人
◆イラン
 ミールサリーム副大統領
イラク
 マアルーフ副大統領
アイルランド
 ヒラリー大統領
 カリアリー外務担当国務大臣
イスラエル
 へルツォグ大統領
◆イタリア 
 コッシーガ大統領
ジョルダン*4
 フセイン国王
ケニア
 モイ大統領
 オウコ外務大臣
キリバス
 テアンナキ副大統領兼大蔵・経済計画大臣及び夫人
大韓民国
 姜英勲(カン・ヨンフン)国務総理
◆クウェイト
 オサイミ外務担当国務大臣
ラオス
 プーン閣僚評議会副議長兼外務大臣及び夫人
レソト
 国王モシェシェ二世
リベリア
 モニバ副大統領
 ジョンソン外務大臣
リヒテンシュタイン
 ハンス・アダム皇太子及び皇太子妃
ルクセンブルグ
 ジャン大公及び大公妃
 ゲベルス外務担当国務大臣
マダガスカル
 ベマナンザラ外務大臣及び夫人
◆マレイシア
 アズラン・シャー副国王及び副国王妃
 アブ・ハッサン外務大臣及び夫人
モルディヴ
 ガユーム大統領
 ジャミール外務大臣
◆マリ
 バー法務大臣
◆マルタ 
 タボーネ外務大臣
マーシャル諸島
 キジナー外務大臣及び夫人
モーリタニア
 シディヤ外務・協力大臣
◆モーリシァス
 ダルー農業・漁業・天然資源大臣
ミクロネシア連邦
 ハグレルガム大統領及び夫人
モナコ
 アルベール皇太子
◆モンゴル
 リンチン人民大会議議長
◆モロッコ
 シディ・モハメッド皇太子
 フィラリ外務・協力大臣
ナウル
 デロバート大統領
◆オランダ
 ファン・デン・ブルック外務大臣
◆ニュー・ジーランド
 リーヴス総督及び夫人
 マーシャル外務大臣兼太平洋島嶼国問題大臣
◆ニカラグァ
 ヒュッペル大蔵大臣
ニジェール
 ウマル首相
◆ナイジェリア
 ババンギダ大統領
 ヌワチュクウ外務大臣
◆ノールウェー
 ハラルド皇太子
 ストルテンベルグ外務大臣
パキスタン
 ブットー首相及び夫君
 ヤクブ・カーン外務大臣
パナマ
 ソリス大統領代行
 リッテル外務大臣
◆パラグァイ
 アルガニャ外務大臣及び夫人
◆フィリピン
 アキノ大統領
 マングラプス外務長官
ポーランド
 バルチコフスキ国家評議会副議長
ポルトガル
 ソアレス大統領
 デ・メロ副首相兼国防大
ルーマニア
 マネスク国家評議会副議長
ルワンダ
 ムゲマナ内務・地方開発大臣
◆セント・ヴィンセント
 クリックシャンク通信・公共事業大臣及び夫人
西サモア
 タヌマフィリ二世国家元首
 パトゥ教育大臣
セネガル
 ファル外務大臣及び夫人
セイシェル
 オドゥル国家計画大臣
◆シエラ・レオーネ
 コロマ外務大臣
シンガポール
 リー・クァン・ユー首相及び夫人
 スン外務及び国家開発担当国務大臣
◆スペイン
 ホアン・カルロス一世国王及び王妃
スーダン
 エル・バンナ主権評議会副議長
スワジランド
 ザミニ首相及び夫人
 ザザ司法大臣
スウェーデン
 グスタフ国王及び王妃
 フェルト大蔵大臣
◆シリア
 ヤシン経済担当副首相
◆タイ
 ワチラロンコーン皇太子
 チャチャイ首相
トーゴ
 エヤデマ大統領
 バルケ計画・鉱山大臣
◆トンガ
 トゥポウ四世国王及び王妃
 ヴァエア労働・商業・産業大臣兼国王補佐大臣
◆テュニジア
 バクーシュ首相及び夫人
◆トルコ
 オザール首相及び夫人
ウガンダ
 キセカ首相及び夫人
 カブウェジェレ外務担当国務大臣
ソヴィエト連邦
 ルキャノフ最高会議幹部会第一副議長及び夫人
アラブ首長国連邦
 ラーシド外務担当国務大臣
連合王国*5
 ハウ外務大臣
タンザニア
 ワリオバ首相兼第一副大統領
 ルブバ法務大臣
アメリカ合衆国
 ブッシュ大統領及び夫人
 ベーカー国務長官
◆ウルグァイ
 バリオス・タサーノ外務大臣
◆ヴァヌアツ
 ティマカタ大統領及び夫人
◆ヴェネズエラ
 テヘラ・パリス外務大臣及び夫人
◆ヴィエトナム
 ダオ国家評議会副議長兼国会議長
ユーゴースラヴィア
 ドランツ連邦幹部会副議長
◆ザイール
 モブツ大統領及び夫人
 ングーサ外務大臣及び夫人
ザンビア
 カウンダ大統領
ジンバブエ
 ムゼンダ副大統領及び夫人

「大喪の礼」7年前に極秘準備 昭和天皇逝去、弔問外交を想定―外務省記録:時事ドットコム2019年12月29日
 1989年2月24日に行われた昭和天皇の「大喪の礼」をめぐり、外務省がその7年前の82年、天皇逝去に向けた準備を始め、宮内庁と極秘に協議していたことが分かった。ケネディ米大統領国葬1963年11月)、チトー・ユーゴスラビア大統領(国葬1980年5月)らのケースを参考とすることにし、これらの葬儀を調査。「弔問外交」の展開を想定していた。外務省外交史料館がこのほど秘密指定を解除した「昭和天皇大喪の礼」に関する記録で明らかになった。
 外務省儀典官室は1983年2月15日の極秘文書で「陛下(昭和天皇)の崩御うんぬんは、事柄の性質上軽々に口にしたり、とり上げたりすべき問題ではないが、陛下は既に82歳に近いご年齢であるし、万一かかる事態が発生しても当省としてスムーズに対処できるように所要の準備を進めておくことは事務的には必要」と記した。
 同文書によると、西田誠哉*6儀典長の指示で、1982年秋ごろからごく少数の間で作業を開始。外務省出身の安倍勲式部官長らとともに、同年12月初めに勝山亮宮内庁審議官と協議を行った。
 勝山氏はその際、「まだ具体的なことはほとんど決まっていない」とした上で、「前例を参考とした私見」と前置きし、陛下逝去の際には皇室典範の規定に基づき「大喪の礼」を行うとし、国葬になるとの見通しを示した。「大正天皇の時の例にならう」とも述べた。
 1982年6月、宮内庁は外務省に対し、在英、西ドイツ、フランス、ユーゴの各公館長宛てに、当該国元首の葬儀の内容について調査を依頼。外務省儀典官室では、英国のジョージ6世、スウェーデン国王、現職大統領で死去したケネディ、チトーの国葬を調査するとともに、吉田茂*7池田勇人*8佐藤栄作*9大平正芳*10といった歴代首相の葬儀も参考にすることにした。
 「天皇陛下崩御の際の体制」と題した儀典官室作成(1983年4月12日)の文書では、1980年7月にカーター*11米大統領華国鋒*12中国首相らが参列した大平氏の内閣・自民党合同葬儀を参考に、外国要人の送迎、宿舎、警備など受け入れ体制を具体的に定めた。

 なお、現在、上皇明仁(1933年12月生まれ)は86歳。昭和天皇(1901年4月~1989年1月、88歳)が亡くなった年齢に近づいています。
 彼が退位を決意したのもそういうことがあるでしょう。そして宮内庁と外務省も「現在、秘密裏(?)に明仁死去時の対応(弔問外交など)を検討」しており、そのことを「それとなく世間に伝える(?)ため」の文書公開でしょうねえ。
【参考終わり】

 ロズニツァ監督の3本立て上映と知り、あとの2本も観ることにした。
 スターリン時代にでっちあげられた反革命事件の裁判をアーカイブ映像で描く『粛清裁判』とドイツのナチ強制収容所を訪れる観光客を観察する『アウステルリッツ』だ。
 『粛清裁判』では、民衆が「革命を裏切るものは銃殺せよ」とデモを繰り広げ、「銃殺」と判決が下されると、法廷に傍聴に詰めかけた、たぶん千人を超す人びとが一斉に歓喜の声をあげる。「群衆」に恐怖をおぼえる。

 まあ、日本でも「意味が違う」とはいえ「凶悪犯罪者」に「死刑の判決」が出ると喜ぶ人間がいますからねえ。で、それをマスコミが垂れ流す。
 あるいは『田中均蓮池透を許さない』という趣旨の暴言を家族会が吐いてそれが垂れ流される。あげく「田中氏の退官」「蓮池氏の家族会除名」が起こる。まったく旧ソ連を笑えやしません。
 それにしても

「群衆」に恐怖をおぼえる。

と言う高世には

・巣くう会や家族会に個人攻撃されることを恐れたから巣くう会や家族会にへいこらし続けたし、これからもへいこらし続けるんですね!

と聞きたくなります。
 高世はこの映画を見て

歓喜の声を上げた群衆』は巣くう会、家族会にへつらい続けた俺の醜い姿と一緒だ!

と思ったんでしょうか、どうでしょうか?
 たぶんそう言う反省はなかったんでしょうねえ。
 こういう映画を見ながら「そうした反省心がかけらもない」高世にこそ俺は「人間どうすればここまでクズでバカになれるのか」とある種の恐怖を感じます。もちろん、高世に軽蔑や憤怒を感じるのは言うまでもありません。

 激しい口調で被告らを糾弾し、奴らを絶滅しなければならないと死刑を求刑した検事は、1938年、ファシスト組織のメンバーとして銃殺に処せられ、判決を言い渡した裁判長ヴィシンスキーはのちに検事総長から外務大臣へと出世するが最後は自殺する。
 そしてみんないなくなった・・・である。恐ろしさに鳥肌が立つが、全体主義のもとで現実に起きたことだ。

 高世はヴィシンスキーの死を自殺と決めつけますが、
アンドレイ・ヴィシンスキー - Wikipediaにはそんなことは書いてないし、「ヴィシンスキー、自殺」でググってヒットした記事に寄れば

クルイレンコ・ヴィシンスキー論争 : 週間「歴史新聞」 時々 「労働者の新世界」
 ヴィシンスキーはソ連の検察長官。大粛清は乗り切ったが1954年スターリン批判の中で1930年代の“大テロル”の再調査が行われると聞き、恐怖のあまり、心筋梗塞で死亡。自殺説もあるが残念ながらヴィシンスキーは自殺するような人間ではない。

だそうです。「ヴィシンスキー」でググっても残念ながら「死因について触れた記事」がこれ以外にヒットしないのですが、高世の言う「自殺」は何が根拠でしょうか?
 さて、

・激しい口調で北朝鮮を糾弾していた「元家族会事務局長」蓮池透氏はその後、「北朝鮮は憎いが罵倒するだけでは問題は解決しない」と対話路線に転換し、ついには家族会を除名された。
・そして「批判派はみんな家族会から居なくなった」である。そして「拉致問題」もどんどん風化していった。
・恐ろしさに鳥肌が立つが、「全体主義的組織」家族会のもとで現実に起きたことだ。

と言う俺の感想に「家族会の太鼓持ち幇間」高世はなんと言うんでしょうか?。何も「全体主義の恐怖」とは「国家限定」ではありません。
 企業でアレ、政党であれ、労組でアレ、市民団体でアレ、「趣味のサークル」であれ、何でアレ、全体主義的組織なら「全体主義的事件」はどこでも起こりうる話です(国家以外の場合は『粛清』する場合でも、『蓮池透の家族会除名』のような『組織からの排除』が関の山で、さすがに死刑なんてことはありませんが)。

 『アウステルリッツ』は、収容所施設の詳細や展示物などはいっさい登場せず、カメラはひたすらツーリストの姿を映し出す。サングラス、短パンのごく普通の欧州の若者たちが大挙して押し寄せる。はりつけのかっこうでふざけて写真を撮る人。首を垂れて思いに沈む人。「労働すれば自由になる」という収容所の標語に群がり、嬉々として記念撮影する人々。

 よく「日本人の集団自決」があった沖縄、サイパン(いずれも戦地観光とは『別の意味での観光地』でもありますが)などの戦地観光の場所で「非常識にはしゃいで」『常識が無い!』『これだから最近の日本人の若者は!』などという批判が出ることがありますが「海外でもそう言う人がいるんやなあ」というのが俺の最初の感想です。

*1:一般にはキプロスという

*2:東ドイツのこと

*3:西ドイツのこと

*4:一般にはヨルダンという。

*5:イギリスのこと

*6:外務省儀典長国連大使、駐スイス大使、駐イタリア大使、外務省参与等を歴任(西田誠哉 - Wikipedia参照)

*7:戦前、天津総領事、奉天総領事、駐スウェーデン公使、外務次官、駐伊大使、駐英大使など歴任。戦後、東久邇宮、幣原内閣外相を経て首相

*8:大蔵次官から政界入り。吉田内閣蔵相、通産相、石橋内閣蔵相、岸内閣蔵相、通産相などを経て首相

*9:運輸次官から政界入り。吉田内閣郵政相、建設相、岸内閣蔵相、自民党総務会長(岸総裁時代)、池田内閣通産相科学技術庁長官などを経て首相

*10:池田内閣官房長官、外相、佐藤内閣通産相、田中内閣外相、蔵相、三木内閣蔵相、自民党幹事長(福田総裁時代)などを経て首相

*11:ジョージア州知事を経て大統領

*12:1976年1月の周恩来首相の死後、毛沢東により首相(党第一副主席兼務)に就任。1976年8月の毛沢東の死後、江青と四人組を逮捕し文革終結させる。その後、1976年10月に党主席に就任するが、「広い意味での文革派(文革を契機に出世)」だったため文革批判派の鄧小平副首相らとの政治闘争に敗れ、1981年6月に党主席を辞任した(華国鋒 - Wikipedia参照)。

今日の朝鮮・韓国ニュース(2020年11月19日分)

朝鮮学校の県補助金 市民団体が再開要請:東京新聞 TOKYO Web
 こうした記事には大いに共感するので紹介しておきます。


拉致口実の差別に市民ら抗議 朝鮮大学校前でヘイト街宣 | カナロコ by 神奈川新聞
 拉致解決を口実にしたウヨの差別、暴挙を批判する良い記事だと思うので紹介しておきます。


拉致被害蓮池さん訴え、親亡き後解決は「意味半減」 - 社会 : 日刊スポーツ
 「親亡き後」でも解決(拉致被害者が帰国)するならまだマシです。今の状況では解決するようにはとても思えません。それにしても「親亡き後では帰国しても価値は半減(価値が大きく減るが無価値ではない)」と言う辺りが蓮池氏なりに言葉を選んでるのでしょうね。蓮池氏が「無意味」といった場合、今の家族会、救う会では「親が死ぬ前に急いで解決しよう」ではなく「(親が死んだら)日朝交渉は無意味になったと言おう!」とむしろ日朝交渉妨害のネタにしかねませんので。


WEB特集 めぐみさん拉致 元捜査員が証言する“空白の20年” | 拉致 | NHKニュース

新潟県警 元刑事 安藤六郎さん
「何か手がかりになり、参考になるものはないかと、学校関係者、同級生、親しい友人みんなに話を聞かせてもらった。何か遺留物がないか、松林の検索も、みんな距離を置かずに、だーっと一斉に並んで捜したが、本当に何もなかった」
「早紀江さんから『何か変わった話はないですか』と聞かれると、切なかったですね。何か1つでも『実は』という話が欲しかったんだけど、ないんだもんね。申し訳ないけども、『特に変わった話はありませんでした』と伝えるのが、本当に切なかった」
「滋さんが、仕事の帰り道、飲食店のカウンターで、1人で飲んでいる姿が今も目に焼き付いている。酒の味なんか全くなかったと思う。たまにはお酌したりしたが、切なかったと思う」。
「(ボーガス注:1997年の安明進証言で)われわれが今までやってきたことは何だったのか、ということがまず頭に浮かんだ。最初から拉致というのがあれば、何かほかの方法もあったと思う」。
新潟県警刑事部長 小幡政行さん
「(ボーガス注:1977年のめぐみさん拉致)発生から(ボーガス注:1997年の安明進証言まで)20年間、北朝鮮の犯行だと気が付かなかったことが、捜査が進まなかったいちばん大きな要因。警察官として責任を感じるし、また横田さんご夫妻にも本当に申し訳ないという気持ちがすごく強くある」

 「はあ?」ですね。今更こんな安藤元刑事、小幡元刑事部長のぼやきに何のニュースバリューがあるのか。NHKの馬鹿さに心底呆れます。安倍政権、菅政権になってから報道内容が何から何まで安倍らにおもねって「極度に劣化した」気がします。

「実は、めぐみさんの事件の前から北朝鮮の影があり、パトロールを強化していた」
 そう、話してくれたのは、事件当時、新潟中央署で外国人の犯罪も担当する警備課に所属していた小幡政行さん(66歳)だ。
 小幡さんは、外国人の犯罪を取り締まる県警本部の外事課長を歴任。刑事部長で退職するまで長年、めぐみさんの事件を捜査してきた。
 小幡さんの話によると、めぐみさんの事件の前から、県内をはじめ全国で、北朝鮮工作員とみられる不審者が摘発されたケースがあり、警戒していたという。
新潟県警刑事部長 小幡政行さん
「警戒は北朝鮮工作員の潜入・脱出だった。新潟では沿岸部のパトロールや張り込みを強化していた」

 「はあ?」ですね。
 今、拉致はなぜ放置されてきたのか - 高世仁の「諸悪莫作」日記という記事を書いている高世仁が「喜んで飛びつきそうな発言」ですが「ホンマかいな?」ですね。
 小幡氏が「拉致は防止できたのではないか」と言いたがる救う会や家族会におもねって調子を合わせてるだけではないのか。
 いずれにせよ、その小幡氏ですら「北朝鮮工作員密入国、密出国に警戒していた」と言いながらも「北朝鮮拉致の可能性を当時から認識していた」とは言わないわけです。

 なぜ、めぐみさんの失踪と北朝鮮による拉致が結び付かなかったのか。
北朝鮮の拉致と見抜けなかった3つのポイント
 1つ目は犯行の「時間」だった。
新潟県警刑事部長 小幡政行さん
工作員の潜入・脱出は当時、深夜であろうと言われていた。めぐみさんの事件は午後6時半ごろだった」
新潟県内では、小幡さんが警察官になる5年前にはすでに、沿岸部のパトロールを強化していたが、その時間は深夜。だから、車や人通りもある午後6時半ごろという時間帯に工作員が活動するとは考えにくかったというのだ。
 2つ目は被害者の「年齢」だった。
新潟県警刑事部長 小幡政行さん
北朝鮮が日本人を拉致する目的というのは、日本人へのなりすましであるとか、(その後、判明する)北朝鮮工作員への日本人化教育だとかということが言われていた。ただ、中学1年生の女の子のめぐみさんが、この対象の人物になり得るかどうかを考えた場合、北朝鮮の拉致とは違うのではないかとされた」
 3つ目は拉致された「場所」だった。
新潟県警刑事部長 小幡政行さん
「めぐみさんの事件の発生地は、ほかの事件がいずれも海岸のそばだったのと異なり、海岸から数百メートル離れていて、新潟市の繁華街の古町からさほど遠くない。そんなこともあって拉致と結び付けることはできなかった」。
 私たちもこの場所が拉致現場になるとは想像できなかった。

 今更こんなことを報道して何の意味があるんでしょうか?。NHKの馬鹿さには(以下略)。

 さらに、当時の社会情勢も影響したという。
 新潟では、マンギョンボン(万景峰)号が寄港するなど、北朝鮮との結び付きが強かった。北朝鮮に関係する組織や団体が数多くあり、複数の元捜査関係者は、「当時は、北朝鮮の批判につながるような言動*1を表立ってできず、捜査を難しくした面もあった」と話した。

 おいおいですね。北朝鮮の犯行と疑うまともな根拠がないから捜査できなかったことを「北朝鮮に関係する組織や団体*2が数多くあり」云々と他人に責任転嫁とは「匿名の元捜査者関係者」も「NHK」もふざけるにもほどがあります。

 滋さんが亡くなったことで、被害者家族で残る親世代は、早紀江さんと、神戸市出身の有本恵子さんの父親の明弘さんだけとなった。
 とくに親世代には残された時間はない。
 私たち一人一人が、問題の解決に向けて、もっと考え、行動していく必要があるのではないかと感じた。

 「で、NHK的にはどう行動するの?」ですね。
 俺的には「日朝交渉以外に解決策はないし、日朝交渉は外務省に任せるしかないだろ。一般国民に出来ることなんか何もねえよ。俺みたいな一般国民にも出来ることがある、つうならNHKは何かいってみろよ!」「NHKはデタラメ抜かすのも大概にしろよ!」ですね。
 まあ、ただ「日朝交渉」をすすめるには「バーター取引」しか手はないとは思います。とはいえそれを否定するのが家族会なので困りますが。

*1:そりゃ相手が北朝鮮で無くてもまともな根拠もなしに犯罪者呼ばわりは出来ないでしょうよ。何を馬鹿なことを言っているのか。

*2:具体的に何を意味するのかわかりませんが。まあ朝鮮総連は入るのでしょうが他に何が入るんですかね?。まさかとは思いますが「当時、朝鮮労働党と交流していた日本社会党」のような「在日組織」でない代物まで入るのか、どうなのか?。

「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2020年11/19日分:荒木和博の巻)

拉致認定の三要件について(11月19日のショートメッセージ): 荒木和博BLOG
 9分程度の動画です。
 拉致認定の政府3要件とは
1)拉致被害者とされる人間が北朝鮮にいること
2)その「いること」が当人の意思に反すること
3)当人の意思に反して連行した人間が北朝鮮政府の工作員であること
です。
 で荒木の「特定失踪者」の場合、『1)拉致被害者とされる人間が北朝鮮にいること』すら満たしてないので論外です。3要件がどうこう言うレベルの話ではない。
 何せ「国内で何人も特定失踪者が発見されてる」わけですから。
 で動画で荒木が何というかと言えば「政府認定拉致被害者久米裕さんの場合は『実入りのいい仕事が北朝鮮にある』とだまされたとはいえ、当人が自分で北朝鮮に行っているから『2)その「いること」が当人の意思に反すること』に該当しないんじゃないか?(もちろん久米さん以外にもだましケースはありますが)」
 「アホか?」ですね。
 仮にその物言いを認めるにしてもそんなことは荒木の「デタラメな特定失踪者認定」が正しいことには全くならない。繰り返しますが、何せ荒木の場合『1)拉致被害者とされる人間が北朝鮮にいること』すら満たしていませんので。
 そして、久米さんについて言えば「だまされてした同意は正当な同意と言えない、だから『2)その「いること」が当人の意思に反すること』を満たす」で十分説明可能なわけです。そもそも北朝鮮拉致ではない一般的な誘拐だって「だましによる連行」なんてもんは「正当な同意による連行」とは見なさず誘拐罪が成立しますし。
 それにしても荒木が

・3要件があるから特定失踪者が認定されない

と逆ギレしてるのには呆れますね。もう荒木も「特定失踪者が拉致認定などされないこと」は自覚してるでしょう。しかし、それでも「何故特定失踪者を拉致認定しないんだ!」と悪口せずには居られないわけです。

 認定しようがしまいが、拉致されている人は拉致されているということで(中略)問題は認定より取り返すかどうかということにあります。

 おいおいですね。「政府が拉致認定しなくても、特定失踪者を拉致被害者として日朝交渉に持ち出せ」といういつもの馬鹿話です。そんなことをすれば北朝鮮が「国内で何人も発見されてる特定失踪者のどこが北朝鮮拉致だ!」「ふざけるな!」で交渉は成り立ちません。
 「特定失踪者」などという荒木ら巣くう会の与太を家族会が容認し続ける限り、日朝交渉は成立せず、「交渉以外に現実的な解決策はない」ので拉致問題は解決しません。
 なお、荒木は動画において『意外なことに』、「何故か寺越武志さんの件に触れませんが」、彼が拉致認定されないのは3要件の『2)その「いること」が当人の意思に反すること』を満たさないからです。
 彼は「海難事故に遭ったところを北朝鮮に救助された」と言っていますので。まあ、拉致を疑えば疑えますが、彼が拉致を否定し、そして北朝鮮で職を持ち家庭まで築いた今「拉致云々」ということは「仮に本当は拉致だったとしても」彼にとって迷惑な話でしかない。
 救う会なんぞは「寺越氏を拉致認定すべきだ」などと馬鹿なことを言っていて心底呆れますが、そんなことをしても「横田めぐみ氏など政府拉致認定被害者の帰国につながるわけでもない」。

 無理をするからごまかさなければならなくなる

 というのは、むしろ、例えば「山本美保さんDNA鑑定捏造事件」などという非常識な与太をかっ飛ばす荒木の方でしょう。産経ですらこんな与太はろくに報道しません。 
 しかしまさか川人博がこんな与太に加担するほど馬鹿でくずだとは思ってもみませんでした。