「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年8/1分:荒木和博の巻)

◆荒木のツイート

荒木和博がリツイート
◆レブラくん(RBRA)予備役ブルーリボンの会
 「フジ住宅」さんからレブラ君の名前入り扇子が届きました。同社の経営理念は「社員のため」から始まり「ひいては国家のために当社を経営する」で結ばれているようです。拉致問題啓発のためのDVDを全社員に配布するなどの取組も。拉致問題解決には民間の力も不可欠です

澤藤統一郎の憲法日記 » ご存知ですか。フジ住宅というヘイト企業があることを。2019.9.28
ヘイトめぐり、フジ住宅会長らに賠償判決 職場で文書:朝日新聞デジタル2020.7.2
澤藤統一郎の憲法日記 » フジ住宅ヘイトハラスメント訴訟。原告女性は何を求めて提訴を決意したのか。2020.7.20
などという「ヘイト企業・フジ住宅」との関係を自慢してるのだから、荒木らブルーリボンの会も呆れたバカです。
 しかし「過去に社長が右翼運動に公然と従事していた東日本ハウス(右翼映画『プライド』『ムルデカ』製作など)」「週刊文春の最近の報道によれば社長が『コロナウイルス生物兵器説』らしいタマホーム」等を考えると「住宅産業」て「キチガイ経営者の巣窟」なんでしょうか。いやまともな会社ももちろん沢山ありますし、そっちの方が多いでしょうが。

荒木和博
 文化人放送局にお邪魔しました。
 何故いまだに朝鮮総連が日本の靖国の横にあるのか?【撃論ムック】文化人レベル2の動画を1話だけ特別公開!
https://www.youtube.com/watch?v=6uMPv8jTG84&feature=youtu.be

 13分47秒の動画です。登場人物は西村幸祐*1、「特定失踪者問題調査会代表」荒木和博、「特定失踪者問題調査会幹事長」葛城奈海のウヨ三人です。
 意図的に靖国の近くにしたわけではなく、結果的にそうなっただけでしょうが、それはさておき。
 そんなことを云々して何の意味があるのか。
 あるいは荒木らはこの動画でウヨがよく言う「総連本部ビルを更地にすればいい」というバカなことを言う。更地にして何の意味があるのか(そもそも総連の立ち退きならともかく、更地にすると土地が何にでも使えて、固定資産税が高くなるのでまともな土地利用や土地売却の計画がない限り、ビル解体費用までかけて、更地になんかしませんが。空きビルが取り壊されないのはそういうことです)。
 しかもこの動画で

◆荒木
「更地にしないのは政府、与党が朝鮮総連を日朝間の交渉パイプにしたいからだろう。でもそんなことが可能なのか」「そんな不可能なことを目指すより更地にして日本人の怒りを北朝鮮に示すべきだ」
◆西村
「拉致解決には金正恩政権打倒しかないと思う」

というのはまさに「語るに落ちている」。つまりは荒木や西村は日朝交渉を潰したいわけです。そして最終的には政権転覆までしたい。そこで「更地」云々と言い出す。「拉致解決はただの口実」で目的は「打倒北朝鮮」。そのためには「日朝交渉に反対する」なんて救う会と付き合っていて拉致が解決するわけがない。家族会は「拉致を解決したい」なら荒木ら救う会と縁切りして、蓮池透氏と和解すべきです。


8月10日に日朝国交正常化問題で「その後」を考える集い開催【調査会NEWS3476】(R3.8.1) : 荒木和博BLOG

 コロナ禍の中、それでも水面下で日朝国交正常化への動きは止まっていないようです。もちろん、それが拉致被害者救出につながるなど、良いことであれば推進すべきでしょう。しかし、果たしてそうなのか、一度じっくり考えてみたいと思います。
 今回は話題の書『拉致問題と日朝関係*2』(集広舎)の著者村主道美・学習院大教授をメインゲストにお招きし、その本質にメスを入れます。

 「話題の書」てウヨ業界限定ですら、こんなもんは話題になってないでしょう。何せ版元が「福岡のローカル出版社・集広舎」ですし。
 しかもこの集広舎、

王力雄『黄禍』(2015年)
 中国共産党を『黄禍』呼ばわりするトンデモ小説。
◆喜多由浩*3『アキとカズ:遥かなる祖国』(2015年)
 北朝鮮拉致被害者を特殊部隊で救出するというトンデモ小説。
原田義昭*4『主権と平和は「法の支配」で守れ:中国の違法開発を「国際仲裁裁判所」に訴えよ』(2017年)
◆喜多由浩『満洲化物語ユートピアを目指した日本人』(2017年)
掛谷英紀*5『人類の敵:共産主義勢力から自由を守る方法』(2021年)

などというトンデモ本(反共ウヨや反中国、反北朝鮮、あるいは戦前日本の侵略美化)の版元ですからねえ(苦笑)。まともな人間はこんなところから本は出さないでしょう。
 村主氏の他の著書

ロヒンギャの「物語」と日本政府(2020年、青山社)

も版元がマイナーだし、ろくに話題にもなっていません。そもそも青山社て、学術図書出版 青山社 | 自費出版や助成金出版で専門書、教科書、テキストを出版によれば「自費出版の会社」のようですし(苦笑)。
 それにしてもどうせ荒木のことだから「日朝国交正常化反対!」なんでしょうが俺から言わせれば「拉致が明らかに風化してるので、話題作りですか?」ですねえ。
 だってどうみても(国交正常化を希望する俺の立場では「残念なこと」ですが)、そんなもんが「菅政権のタイムスケジュール」に乗ってるようには見えない。「田中訪中による日中国交正常化直前の政治的状況(台湾の国連からの追放やニクソン訪中など)」とは現状は全然違う。金丸訪朝や小泉訪朝のようなことは何もない。
 正直「(国交樹立を目的とした)ニクソン訪中」レベルの「(国交樹立や朝鮮戦争正式終戦を目的とした)バイデン訪朝」「南北朝鮮の正式国交樹立」があれば状況も大きく動くでしょうが。
 したがってこんな集会をやったところで「国交正常化の可能性なんかないじゃん」で誰も注目しないし、また俺のように「むしろ国交正常化を拉致解決より先行させた方が『拉致解決』と言う意味でも、良いのではないか(『拉致解決なしでの正常化はできない』だといつまでもたっても拉致は解決しないのではないか)」という人間からすれば「馬鹿馬鹿しくて話にならない」ですね。
 ちなみに「話が脱線します」が青山社から刊行された大家重夫*6編著『ウルトラマン著作権』(2014年)のアマゾン紹介。

 本書は、円谷プロダクション(以下、円谷プロ)の歴史を述べ、現在、円谷プロの株式は、フイールズ(パチンコ機器製造会社*7)が51%、バンダイ(玩具会社*8)が41%を所有し、創業者円谷英二の子孫がまったくいない状況にふれる。次に、英二次男の円谷プロの3代目円谷皐(のぼる)社長が、タイ王国人ソムポート氏へ「ウルトラマン海外利用権譲渡契約」を結んだか、どうか、その契約の存否をめぐる日本、タイ王国、中国における裁判とその判決文を収集し、掲載し、解説している。

 まあアマゾンレビューによれば「著作権問題と円谷プロの経営状況について、大家氏ら法律学者と経営学者が学問的に論じただけの本(ウルトラマンについての言及はほとんどない)」「著作権問題(法律問題)、経営問題に興味や知識のないウルトラファン、円谷ファンが興味本位で購入すると絶対にカネの無駄(何せ520ページと分厚い上に、4950円とかなり高額)」「どうしても読みたいなら図書館に購入希望を出して、借りて読んだ本が無難」だそうですが、赤字部分は「どうもなあ」ですね。著作権トラブルにしても、(円谷とタイ側とどちらに非があるかはともかく)まともな会社ならこんなことはそもそも起きないでしょう。
 つまりは

円谷英二が撮影した幻の映画が公開されるとのこと(知らなかったが、今年は円谷英二生誕120年) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
 円谷家の円谷プロからの退きも、来るべきものが来たというものなのでしょう。

ということです。
 あるいは「円谷プロではありませんが」

楠部三吉郎 - Wikipedia
 2009年4月、シンエイ動画社長を退任。同年、自身が保有していたシンエイ動画の株式(全体比10%)の大半をテレビ朝日社長だった早河洋に委ね、翌2010年にはテレビ朝日に譲渡した。これによりシンエイ動画テレビ朝日の完全子会社となり、創業者一族である楠部家は経営から完全に身を引き、代表権のない名誉会長に就任。株式を譲渡した理由について楠部は、著書『「ドラえもん」への感謝状』(2014年、小学館)に「シンエイ動画という会社を次世代に引き継ぐには、同族企業じゃダメだと思った」と記している。

ということです。
 円谷やシンエイのような大企業が同族経営を続けていくというのは正直無理があるでしょう。円谷のように「経営がメタメタになったり、著作権トラブルに巻き込まれたりせず*9、楠部一族の同族経営から脱却できたシンエイ動画」は幸いだったと言えるでしょう。


予備役ブルーリボンの会「レブラ君とあやしい仲間たち」。今回は調査会の副代表でもある家族会元事務局長・増元照明さんがゲストです。: 荒木和博BLOG
 11分16秒の動画です。「特定失踪者家族」ではなく「拉致被害者家族」なのに、拉致被害者家族会の役職には就かずに「特定失踪者家族会副代表」などやるのだから増元も呆れたバカです。おそらく拉致被害者家族でそんな人間は増元だけでしょう。増元がやりたいことは「ただのアンチ北朝鮮の右翼運動ではないのか」と疑いますね。しかもこの動画で話してる内容が「北海道大学生時代の思い出話(増元照明 - Wikipediaによれば増元は北大水産学部卒)」で拉致と全く関係ない。
 それも「応援団に力を入れすぎて成績がカフカ全集*10可山優三*11だった(増元)」「私も大学時代の成績はそんなもんだった(荒木)」などという本当にどうでもいい話です。

【参考:可山優三、カフカ全集】

1013今野浩著『ヒラノ教授の線形計画法』 - akamac's review
 著者の大学一年時一学期の成績は半分が可と不可で「カフカ全集」だったエピソードは初見だった。可が山ほどあり優が三つしかなかった「可山優三」の評者*12とはその後の修業が違う。
 ヒラノ教授*13は,第二次世界大戦中の軍事作戦を立案するために開発された数理的手法を民生用に応用したオペレーションズ・リサーチ(OR)の一テーマである線形計画法を専攻し,日本における研究を主導した。著者が紹介しているように,シドニー・ルメット監督の映画『ネットワーク』(1976年)の一シーン――「ハリウッド映画で,線形計画法という言葉を耳にしたのは,これが最初で最後」(56ページ)とのこと。日本語字幕では割愛されているという――,東野圭吾直木賞受賞作『容疑者Xの献身』(2008年,文春文庫)に出てくる「P=NP 問題」が線形計画法である。数学的解説はちんぷんかんぷんでも,著者の師・スタンフォード大学ダンツィク教授を中心とした線形計画法の開発と研究史が一通り理解できた。

うれしはずかし昭和の日本語: 考動記
可取り専攻
 合格さえすればいいという考え方。大学の評点が「可」ばっかりという意味。今の大学はABCD評価が多いのでは?。「可山優三」「カフカ(可不可)全集」というのもありました。

可山優三(かやまゆうぞう) | 暇潰しですわ
 「可山優三(かやまゆうぞう)」、これは、俳優で歌手の加山雄三さんをもじった造語です。
 成績の悪い大学生をからかう言葉です。
 「可」が山のようにあって「優」が三つしかないという意味です。
 大学にもよりますが、大学の成績は良い順に「優」、「良」、「可」、そして「不可」で示されます。
 「可」までだと単位が取れて、「不可」だと落第です。
 古い造語ですから「可山優三」という言葉を知っているのは爺さんと呼ばれる年齢の人たちでしょうね。

可山優三を知っているか? | takumi-nakanoのブログ
 誰が言ったのかしらないが、学生仲間で「俺は可山優三だ」という言葉があった。就職活動で使われたものである。優がたった三つ、あとは可が山ほどあるという意味だった。
 今は大学の成績はA・B・Cで表示されるのだろうか。僕の時代は優・良・可・不可だった。

【参考終わり】


韓国唯一の軽便鉄道だった水仁線(R3.8.1): 荒木和博BLOG
 6分26秒の動画です。タイトルと説明文だ明けで見る気が失せます。実際見る価値はありません。
 荒木は土日は「肩がこらない話題を」と言って、奴の鉄道趣味の話をしますが今回もそれです。拉致に何一つ関係ない。
 しかも、以前、拙記事「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年3/21分:荒木和博の巻) - bogus-simotukareのブログで紹介し、コメントしましたが、この「水仁線(韓国で唯一の狭軌だったが、今は標準軌)」の話は荒木は以前水仁線とか韓国鉄道の話(3月21日): 荒木和博BLOGで一度やっています。
 話の内容は完全に二番煎じです。荒木が水仁線とか韓国鉄道の話(3月21日): 荒木和博BLOGのことを忘れてるのか、「覚えてる」のに、やるネタがないので「一度やったネタをまたやって何が悪い」「動画視聴者も多分忘れてる」と居直ってるのか知りませんが、お粗末な野郎です。
 しかし「拉致について話さずに鉄道ネタを話す→拉致ネタがない」だけでなく、鉄道ネタについて「一度やった水仁線ネタ」をまたやるのだから「鉄道趣味ネタ」もネタ枯れなのでしょう。
 正直、このお粗末さでは「荒木って鉄道ファンとしてもお粗末じゃね?」とは思います。
 それにしても荒木が「北朝鮮の鉄道にも乗りたい」「一日も早くそういう状況にしたい」と動画で言い出したのには吹き出しました。
 おそらく「そういう状況=北朝鮮政権打倒」でしょうが、「北朝鮮の鉄道に乗るだけ」ならそんなことをしなくても訪朝すれば可能です。

*1:著書『「反日」の構造:中国、韓国、北朝鮮を煽っているのは誰か』、『「反日」の正体:中国、韓国、北朝鮮とどう対峙するか』(以上、2012年、文芸社文庫)、『マスコミ堕落論反日マスコミが常識知らずで図々しく、愚行を繰り返すのはなぜか』(2014年、青林堂)、『NHK亡国論』(2014年、ベストセラーズ)、『21世紀の「脱亜論」:中国・韓国との訣別』(2015年、祥伝社新書)、『日本人に「憲法」は要らない』(2016年、ベスト新書)、『教科書は「天皇」と「自衛隊」をどう教えているか』(2017年、総和社)、『韓国のトリセツ:やたら面倒な隣人と上手に別れる方法』(2019年、ワニブックスPLUS新書)、『朝日新聞への論理的弔辞』(2020年、ワニプラス)、『キミは三島を知っているか:三島由紀夫入門(仮)』(2021年9月刊行予定、ワニブックスPLUS新書)など

*2:2021年刊行

*3:産経新聞編集員。著書『満州唱歌よ、もう一度』(2003年、扶桑社)、『野口健が聞いた英霊の声なき声:戦没者遺骨収集のいま』(2009年、産経新聞出版)『日本から男の子を育てる場所が消えていく:ボーイスカウトの凋落が日本をダメにした』(2011年、主婦の友新書)、『北朝鮮に消えた歌声:永田絃次郎の生涯』(2011年、新潮社)、『『イムジン河』物語』(2016年、アルファベータブックス)、『旧制高校物語:真のエリートのつくり方』(2019年、産経NF文庫)、『韓国でも日本人は立派だった:証言と史料が示す朝鮮統治の偉業』(2019年、産経新聞出版)、『消された唱歌の謎を解く』(2020年、産経新聞出版

*4:第四次安倍内閣環境相

*5:著書『日本の「リベラル」:自由を謳い自由を脅かす勢力』(2002年、新風舎)、『学者の暴走』(2021年、扶桑社新書)など

*6:1934年、福岡県生まれ。元文部官僚。久留米大学名誉教授。文化庁著作権課課長補佐、著作権著作権調査官、内閣官房インドシナ難民対策連絡調整会議事務局員など歴任。1988年3月1日文部省を退官(最終官職はオリンピック記念青少年総合センター次長)し、久留米大学法学部教授に就任。著書『ニッポン著作権物語(改訂版)』(1999年、青山社)、『唱歌『コヒノボリ』『チューリップ』と著作権』(2004年、全音楽譜出版社)、『著作権を確立した人々:福沢諭吉先生、水野錬太郎博士、プラーゲ博士』(2004年、成文堂選書)、『タイプフェイスの法的保護と著作権』(2009年、成文堂)、『シリア難民とインドシナ難民:インドシナ難民受入事業の思い出』(2017年、青山社)、『明治三十二年・貴族院著作権法審議』(2021年、青山社)など(大家重夫 - Wikipedia参照)

*7:ウルトラマンを使ったパチンコ台があるからでしょう。

*8:ウルトラマンを使った玩具があるからでしょう。

*9:正直、円谷プロダクション - Wikipediaによれば「倒産の危機に直面し、同族経営がどうにもこうにも行かなくなりバンダイとフィールズに助けを求めるしかなくなった」という要素が大きいようです。一方、シンエイはそこまで悲惨ではなさそうです。

*10:「可」「不可」ばかりだったというだじゃれ

*11:可が山ほどあって、優は3つくらいしかないというジョーク。もちろん加山雄三とかけている。

*12:赤間道夫・愛媛大学教授のこと

*13:もちろん著者である今野浩 - Wikipedia氏(東京工業大学名誉教授、中央大学名誉教授)のこと

今日の産経ニュース(2021年7/31、8/1日分)

【花田紀凱の週刊誌ウォッチング】(833)今からでも競技場に子供たちを - 産経ニュース
 「東京で4000人越え」「8/2から神奈川、埼玉、千葉、大阪で緊急事態宣言再発例」なのに、「今からでも五輪中止」「せめてパラ中止」ならともかく花田と産経は完全に気が狂っていますね。「子どもは感染や重篤化の危険性が少ない」とはいえ「少ないだけ」ですし、変異種は「従来型に比べて感染力や重篤化リスクが強いこと」はマスコミ報道されてるところです。
 また仮に「子どもは軽症」でも今の状況では「五輪観戦で不幸にもコロナ感染した子どもがすぐに入院や宿泊療養ができる」とは限らず、自宅療養になれば「両親や祖父母」といった家族への感染リスクも出てきます。
 とはいえさすがの花田も「子どもに限らず一般客もどんどん競技場に入れろ」とはいえないわけです。


吹き替え子役声優の条件 海洋プラ映画日本語版 - 産経ニュース
 日本では歴史的経緯(昔は声優がきちんとできる子役が少ない一方、食えない新劇俳優が声優業界に進出)から「成人声優」が子役をやることが多い(例:磯野カツオ役(1998年から)の冨永みーな(1966年生まれ)など)。
 そのために

キャプテン (漫画) - Wikipedia
 1980年4月にテレビスペシャルとして単発アニメ化されたのを皮切りに、1983年までにアニメ映画、連続テレビアニメが随時上映・放送された。
◆丸井(声:熊谷誠二*1
 谷口(中学3年生)がキャプテン時は中学2年生。谷口の後任キャプテン。

火垂るの墓 - Wikipedia
 公開当時、清太(14歳)の声を担当した辰巳努*2は16歳1カ月、節子(4歳)の声を担当した白石綾乃は5歳11カ月

と「実際の子ども」を子役にする*3とかえって話題になったりするのですが、この映画は「火垂るの墓」のように(?)「あえて、全員、本当の子どもにこだわった」とのこと(記事タイトルの言う『条件』とはそういう意味です)。まあ、「きちんと演技ができる」のであれば「実年齢でも子ども」が子役をやった方が「自然でいい」とは思います。


【新聞に喝!】「女性の権利」に垣間見る朝日の思惑 イスラム思想研究者・飯山陽 - 産経ニュース

 トランス、女性、男性という「階級」を生み出し、この順番で優先されねばならないという「序列」を押し付け、社会を分断し混乱させようとする、朝日の思惑が垣間見える。

 もちろん「朝日の主張の是非」はともかくそんなことを朝日は主張していないのでデマも甚だしい。しかしこんなデマ屋が「イスラム思想研究者」を名乗るのは「イスラム教研究者への風評被害」を産みかねないので辞めて欲しいですね。とはいえおそらく「在野の研究者(と言えば聞こえはいいですが、要するに大学や研究機関に採用されなかった「その程度の人間」と言うことでしょう)」なので「肩書きがない」のでしょうが。


上田清司参院議員が新党結党を模索 - 産経ニュース
 「減税日本の河村・名古屋市長(ただし減税日本は維新や都民ファと違い、政治力皆無、マスコミの注目皆無ですが)」「大阪維新の橋下大阪府知事(当時)」「都民ファ小池都知事」と違い、「新党結成に有利な条件だった現役知事時代」に、新党結成ができなかったくせに「はあ?」ですね。国政に戻ったとは言え「埼玉選出議員には立民党代表・枝野がいること」「コロナ禍で当然ながら大野県知事のコロナ関係での言動が注目されること」もあり、予想に反して「自分が埋没してること」が屈辱的なのでしょう。


池江「すごい幸せ」 運命の「東京」で爪痕 - 産経ニュース
 こう言うと池江ファンは激怒でしょうが、池江の個人競技ではなく団体メドレー(かつ他選手と比べ、池江が大活躍して団体の成績が良かったわけでもない)なのでいかに「白血病から復帰した彼女がマスコミ的に絵になる」とはいえ「何だかな?」感があります。


引退、出産、ラグビー、復帰…挑戦続けた寺田明日香 - 産経ニュース
 こう言うと寺田ファン(そして浅田真央ファン)は激怒でしょうが、「柔道や体操のメダル候補たち(実際に獲得した人間もいる)」等とは違い、「実力的にメダルが期待できるわけでもない」のに「頑張るママ選手」として宣伝される寺田は「選手として『晩年』の浅田&浅田ファン」を連想させます。正直「ママさん選手は寺田だけじゃねえだろ?」感があります。


仙台市長選、現職の郡和子氏が再選確実 - 産経ニュース
 再選された郡氏は「民主党衆院議員(2005~2017年)、野田内閣で復興大臣政務官」、一方、対立候補の「加納三代」は元自民党衆院議員(2012~2014年)ですね。
 ただし前回選挙は自公VS野党共闘(郡氏)の構図だったが、今回は自公も郡氏に相乗りし、加納は自公の候補ではない。
 昨今の加納は

大久保三代 - Wikipedia
◆第47回衆議院議員総選挙(2014年)について、加納(当時は大久保)は自民党宮城県連に対して、宮城5区*4の公認申請の意思を明らかにした。しかし、結果として公認は得られなかった。
◆2015年7月に実施された仙台市議会議員選挙に泉選挙区(仙台市泉区)より無所属で出馬するが落選。更に10月の宮城県議会議員選挙に泉選挙区より無所属で立候補するも落選。
◆2017年7月投開票の仙台市長選に無所属で立候補したが最下位で落選して供託金を没収された(野党共闘の郡氏と自公候補の対決で、郡氏が当選した選挙)。更に同年10月に実施された宮城県議会補欠選挙にて名取選挙区(名取市)より無所属で立候補するも落選。
◆2020年7月、名取市長選挙に無所属で立候補。12日投開票の結果、現職の山田司郎*5に大差で敗れ落選。

ということで「とにかく政治家として復権したいこと」はよくわかりますが、完全に迷走しています。今回の仙台市長選出馬も「やる前から結果は見えていた」とはいえるでしょう。
 なお、加納ですが

大久保三代 - Wikipedia
 2020年7月23日、医師の夫が嘱託殺人の疑いで逮捕された。事件後夫(大久保姓)と離婚し、旧姓の「加納」に復している。

と言うことでご存じの方も多いかもしれません。


【正論9月号】自民の〝立憲化〟は百害あって一利なし 産経新聞政治部編集委員兼論説委員 阿比留瑠比 - 産経ニュース
 「夫婦別姓の野田」「LGBT法案の稲田」などを「立憲民主党化」と言っているのでしょうが、呆れて二の句が継げませんね。
 第一に「自民党支持層」でも支持者が少なくない「夫婦別姓」に「立憲民主党化」とレッテル張りをしているのがくだらない。
 第二に「自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)、第四次安倍内閣総務相で、現在、自民党幹事長代行」の野田、「自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣防衛相」の稲田のどこが「立憲民主党化」なのか。


五輪警備妨害疑いで家宅捜索 中核派拠点、警視庁 - 産経ニュース
 いわゆる「転び公妨(公務執行妨害などないのに妨害があったと言いがかり)」のような形での不当捜査を疑わざるを得ません。


米、対キューバ圧力強化 デモ抑圧「失敗した政権」 - 産経ニュース
1)バイデン自身が反キューバ
2)バイデンはそれほどでもないが民主党多数派が反キューバ
3)共和党の支持層(例:亡命キューバ人)を共和党支持から民主党支持に鞍替えさせるためのマヌーバー
4)その他
のどれであれ、バイデンが「オバマ時代のキューバとの国交正常化」を事実上潰した「トランプ路線」を継承してることには失望を禁じ得ません。


自民、神奈川3区に中西氏 小此木氏の後任 - 産経ニュース
 野党側も早急に共闘候補を立ててほしいところです。


混迷する横浜市長選 最多9人が出馬予定、再選挙も(1/3ページ) - 産経ニュース
 自民系としては
1)現職で前回選挙は自民の支援を得た林文子
2)元々は自民(第三次安倍内閣内閣府副大臣)だが、自民を離党し希望の党に参加、希望の党解散後は無所属の福田峰之 - Wikipedia(元横浜市議)
3)菅内閣国家公安委員長だった小此木八郎(神奈川3区(横浜市)選出。菅首相の子分。なお菅は神奈川2区(横浜市)選出で、元横浜市議)がいます。
 どういう結果になるかはともかく、「現職(過去は自民が支援)に対立候補を自民中央が立てる」という「今回の構図」は「鈴木俊一VS磯村尚徳(1991年都知事選)」など過去にもいろいろあります。
 このほか、非自民系(まあ自民に近いウヨ系が多いようですが)としては
4)立民が担ぎ、共産、社民も野党共闘候補として支援を決定した山中竹春・元横浜市立大教授
5)松沢成文元神奈川県知事(現在は維新所属の参院議員(神奈川選出))
6)田中康夫長野県知事(作家)
7)いわゆる「辞め検」弁護士の郷原信郎*6
などという構図だそうです。もちろん俺的には「一応、野党共闘候補なので、山中の当選希望」ですね。

 山中氏の陣営がよりどころとしている地元の実力者、藤木幸夫氏(90)が小此木氏とも非常に近い関係にあることにも気をもんでいる。

 ネットでぐぐれば解りますが、この藤木氏(横浜港の港湾荷役を仕切っているとされる)、父親(故人)が「山口組系のヤクザ」であり、ご本人も「かたぎになった」と言っているとはいえ、実際には「今も親の代からのヤクザとのつながりがある」と噂される人物です。未だにそういう「反社会的勢力の疑い濃厚な人物」が「横浜の顔役」として扱われてるのだから、げんなりしますね。
 ちなみに山口組も今はともかく昔は「神戸港の港湾荷役を仕切っていました」し、「ヤクザの収入源=港湾荷役」というのは今はともかく昔においては珍しいことではありません。

*1:1967年生まれ。アニメ初放送時の1980年当時は13歳なので実年齢も丸井に近い(熊谷誠二 - Wikipedia参照)。

*2:現在の動向は全く不明である。2012年に『火垂るの墓』のブルーレイ発売記念イベントが行われた際、辰巳に出演依頼しようと主催者側が尽力したが、まったく連絡先が分からずに断念せざるを得なかったという(辰巳努 - Wikipedia参照)。

*3:とはいえこうした「子役の声優」が「大人の声優」として生き残れるとは限らない点は世知辛いところです。人気アニメ「キャプテン」火垂るの墓」に「それなりに重要な役」で出演した熊谷、辰巳、白石は既に芸能界を引退した様ですし。

*4:野田内閣財務相で現在、立憲民主党国対委員長安住淳の選挙区であり自民党はほぼ勝負を投げている。

*5:名取市議を経て名取市

*6:著書『検察の正義』(2009年、ちくま新書)、『検察が危ない』(2010年、ベスト新書)、『告発の正義』(2015年、ちくま新書)など

「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年7/31分:荒木和博の巻)

映画「めぐみへの誓い」上映運動について【調査会NEWS3475】(R3.7.30): 荒木和博BLOG
 いわゆる社会派映画としては

◆冤罪・八海事件の再審無罪判決に貢献したとされる真昼の暗黒 (映画) - Wikipedia(1956年公開、監督・今井正、脚本・橋本忍
 キネマ旬報ベストテン第1位、監督賞、毎日映画コンクール監督賞、脚本賞、音楽賞、ブルーリボン賞作品賞、脚本賞、音楽賞を受賞し、1956年の映画賞を総なめにした。1959年にキネマ旬報社が発表した「日本映画60年を代表する最高作品ベストテン」では第9位にランクインされたほか、1999年に同社が発表した「映画人が選ぶオールタイムベスト100」でも第82位にランキングされている。
◆犯罪被害者給付金制度の成立に貢献したとされる衝動殺人 息子よ - Wikipedia(1979年公開、木下恵介監督)
 主演の若山富三郎がはキネマ旬報賞ブルーリボン賞毎日映画コンクール日本アカデミー賞などの主演男優賞を受賞

という「興行的にも成功し、芸術的にも高い評価。再審無罪判決を獲得(真昼の暗黒)、犯罪被害者給付金制度を実現(衝動殺人・息子よ)など、世論、社会を動かし、社会派的な目的も達成した成功例」もありますが、荒木らの映画の場合「興行的に明らかに失敗。芸術的にも低い評価。世論、社会に今のところ影響皆無で今後も影響が期待できない」のだから全くくだらない話です。
 なお、「話が脱線しますが」全盛期は真昼の暗黒 (映画) - Wikipedia(1956年公開、今井正監督)の他にも

羅生門 (1950年の映画) - Wikipedia(1950年公開、黒澤明監督)
生きる (映画) - Wikipedia(1952年公開、黒澤明監督)
七人の侍 - Wikipedia(1954年公開、黒澤明監督)
蜘蛛巣城 - Wikipedia(1957年公開、黒澤明監督)
隠し砦の三悪人 - Wikipedia(1958年公開、黒澤明監督)
悪い奴ほどよく眠る - Wikipedia(1960年公開、黒澤明監督)
ゼロの焦点 - Wikipedia(1961年公開、松本清張原作、野村芳太郎監督)
切腹 (映画) - Wikipedia(1962年公開、小林正樹監督)
霧の旗 - Wikipedia(1965年公開、松本清張原作、山田洋次監督)
白い巨塔 (映画) - Wikipedia(1966年公開、山本薩夫監督)
砂の器 - Wikipedia(1974年公開、松本清張原作、野村芳太郎監督)
八つ墓村 (1977年の映画) - Wikipedia(1977年公開、松本清張原作、野村芳太郎監督)

など、数々のヒット作の脚本(共同脚本含む)に参加した橋本忍幻の湖 - Wikipedia(1982年)という珍作品でそれまでのキャリアを台無しにするのは全く意味不明です。

「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年7/30日:島田洋一の巻)

島田洋一
 毎日新聞は、「ドイツでは、ある日気付いたらワイマール憲法ナチス憲法に変わっていた。誰も気付かないで変わった。あの手口、学んだらどうかね」という麻生太郎*1の「失言問題」を蒸し返したいようだが、無理だろう。
 これは国基研討論会での発言*2で、私もその場にいた司会の櫻井よしこ*3が何らクレームを付けなかったのは、(私もそうだが)麻生氏が何を言いたいのかよく分からなかったからだ。麻生氏自身も分かっていなかったと思う。史実にも合わず、問題にしようがないというのが正直なところだ。
麻生氏、小林賢太郎氏のホロコースト問題「詳しく知らない」 | 毎日新聞

 「はあ?」ですね。「(ボーガス注:ナチス国会議事堂放火事件長いナイフの夜事件など反対派を公然と弾圧していたので、あるいはいわゆる全権委任法でワイマール憲法が事実上停止されたが、改憲はされなかったので)事実に合致せず、意味不明」ならその場で問いただすべきでしょうよ。実際には「桜井、島田ら自民党万歳ウヨは、麻生ら自民党幹部には、へいこらするしか能がない」ので、批判的なことが何も言えなかっただけでしょうにねえ。しかし「事実に合致せず、意味不明」てのは全然擁護になってないですよね(苦笑)。言ってることは「麻生がバカで意味不明すぎるので突っ込む気にならなかった」つう話ですから。麻生も「そんな変な擁護(?)をするのなら黙ってろ」でしょう。
 実際、赤旗

主張/麻生副総理の発言/国際社会に通用しない暴言だ2017.9.1
・戦前のナチスの独裁は、「誰も気が付かないうちに」ワイマール憲法ナチス憲法に変わったものではありません。ヒトラーナチスを動員し、ワイマール憲法のもとで当時の大統領や議会に圧力をかけ、「緊急事態令」や「全権委任法」などを乱発して、暴力的に憲法を停止させたのが実態です。「ナチス憲法」などというものは存在しません。
・麻生氏は当時のナチスが選挙結果だけでは議席が足りず、国会から共産党議員などを締め出すために、国会議事堂放火事件をでっち上げたことにさえ目をつむるのか。

として麻生に「事実に反する」と突っ込んでるわけです。

島田洋一
 些末な問題を訴訟化し、重要な仕事ができる政治家を追いかけ回すべきではない。戦うなら、堂々と政策論争の次元でやるべきだ。
安倍前首相「不起訴不当」検察審査会 「桜を見る会」懇親会で | 桜を見る会 | NHKニュース
 「桜を見る会」の前日夜に開催された懇親会をめぐり、安倍*4前総理大臣側が費用の一部を負担したのは有権者への違法な寄付で公職選挙法に違反する疑いがあるなどとして、安倍氏が告発され不起訴になったことについて、東京の検察審査会は、十分な捜査が尽くされていないなどとして「不起訴は不当だ」と議決し、30日公表しました。
 これを受けて東京地検特捜部は再捜査を行い、改めて、起訴するかどうか判断することになります。
 立憲民主党の安住*5国会対策委員長は記者団に対し「もう1回捜査をやり直せということで、これまで野党が主張してきたことが立証された形だ。安倍氏はこの事件をめぐり国会で118回もうその答弁をしたことも国民は忘れていないし、事件をこのまま闇に葬り去るわけにはいかず、証人喚問にふさわしい事態になった。速やかに臨時国会を開いてほしい」と述べました。
 共産党の田村*6政策委員長は、記者会見で「有権者に買収が行われたのではないかという疑惑であり、改めて捜査が行われるのは当然のことだ。安倍前総理大臣を国会に呼び、偽証が許されない証人喚問の場で究明を行う必要がある。また、当時、官房長官として、この疑惑にふたをし続けてきた菅*7総理大臣にも重い責任がある」と述べました。

 安倍信者の島田らしいですが「不起訴不当議決は間違ってる。安倍氏は潔白だ」ならまだしも「政策論争ガー」て(呆)。
 まあ、島田がこんなことを言うのは「安倍のような島田が支持するウヨ政治家」のときだけ。
 「細川*8首相の佐川ヤミ献金疑惑」「小沢*9民主党幹事長の西松疑惑」など「島田が嫌いな政治家の疑惑」では大騒ぎですから全くでたらめです。
 例えば安倍なんぞに比べたら「ニクソンショックニクソン訪中)のニクソン*10」「日中国交正常化田中角栄*11」は「偉大な政治家」でしょうが、だからといってそんなことで「ウォーターゲート」「ロッキード疑惑」といった疑惑はうやむやにはなりません。

*1:橋本内閣経済企画庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、外相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)、首相、第二~四次安倍内閣副総理・財務相を経て菅内閣副総理・財務相

*2:国基研のような極右団体の集会に出席して恥じないのだから麻生も呆れたバカです。

*3:国基研理事長

*4:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官などを経て首相

*5:野田内閣財務相民進党国対委員長岡田代表時代)、代表代行(蓮舫代表時代)等を経て立憲民主党国対委員長

*6:日本共産党政策委員長(副委員長兼務)

*7:第一次安倍内閣総務相、第二~四次安倍内閣官房長官などを経て首相

*8:熊本県知事、日本新党代表を経て首相

*9:中曽根内閣自治相・国家公安委員長自民党幹事長(海部総裁時代)、新生党代表幹事、新進党党首、自由党党首、民主党幹事長(鳩山代表時代)など歴任

*10:アイゼンハワー政権副大統領などを経て大統領

*11:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相などを経て首相

珍右翼・高世仁に突っ込む(2021年7/30日分)(副題:今日も高世に悪口する)

◆高世のツイート

高世仁リツイート
◆桜ういろう
 蓮舫*1議員が「当たり前に肩や腰に手を回す男性がいる」とセクハラを批判すると、「昭和じゃあるまいし。そんな人に会ったことありません」と吠え始めた自称ジャーナリスト有本香さん。
 しかし(ボーガス注:有本の)過去ツイから「(ボーガス注:有本の肩や腰に当たり前に手を回す)昭和のおじさん」との写真がザクザク出てきてしまう霊長類最強のブーメラン選手さすがです

 「救う会のウヨ連中」と長年野合してきた分際で「ウヨ・有本香」を批判するツイートにリツイートして「ウヨ批判者を偽装しよう」というのだから、高世の面の皮の厚さには心底呆れます。有本なんぞ批判しなくていいので、ウヨを批判したいなら「救う会会長・西岡力(麗澤大*2教授)」「副会長・島田洋一福井県立大教授)」「特定失踪者問題調査会代表・荒木和博(拓殖大教授)」ら「救う会のウヨ連中」でも批判したらどうなのか。
 大体、そんなにセクハラを批判したいなら、高世は、島田洋一の「巨乳」云々という「下劣なセクハラ発言」をきちんと批判したらどうなのか(いいかげん家族会も、島田洋一に対して苦言くらいは呈したらどうか - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)参照)。有本発言など「島田発言の下劣さ」に比べたらずっとマシでしょうに。
 つまり「霊長類最強のブーメラン選手」とは有本よりもむしろ高世じゃないか。
 なお、有本も昔の著書は

◆『中国茶 香りの万華鏡』(2003年、小学館文庫)
◆『シンガポール美的亜細亜食堂(ダイニング)』(2005年、小学館
◆『こころとカラダにおいしい茶葉料理76』(2007年、インフォレスト

と「政治色の薄いグルメ本だった」だったのが

◆『なぜ、中国は「毒食」を作り続けるのか』(2009年、祥伝社新書)
◆『中国の「日本買収」計画』(2011年、ワック文庫)

と、近年になって右傾化ですからね。商売右翼であることは間違いないでしょう。

高世仁リツイート
清水潔*3
 一回もテレビ見ないでこの請求。あまりのぼったくりに感動五輪。
東京五輪の国民1人あたりの負担額「都民10万3929円」「国民1万408円」 | マネーポストWEB

 むしろ俺的には「救う会など俺は支持してないのに、救う会にぶち込まれてる税金(例:しおかぜ放送の委託費)」の方が五輪よりもよほど腹が立ちます。五輪よりも「何の役にも立ってない税金の無駄遣い=救う会への税金投入」でしょう。そして、「救う会の税金あさり、たかり」に長いこと加担してきたバカが高世の訳です。


ワクチン信頼度が世界最低の日本 - 高世仁の「諸悪莫作」日記

 菅首相は東京都の新規感染者が3000人を突破したことに対し、記者団から「どう対応しますか」と問われた際、無言のまま官邸へ。東京新聞によると、官邸側は「本日はお答えする内容がない」と取材拒否したというから唖然呆然だ。(略)

 菅には「やれやれ」ですね。こんな対応では「語ることがないとは無為無策」と批判されるのは目に見えています。
 それでも菅には「語ることがなかった」のでしょう。

 この状況でも、人流は減っており*4、ワクチンの効果で65歳以上の感染者はごくわずか、五輪と感染拡大の関係は「ない」と断言*5する菅首相
 危機感が欠如している筆頭はあなたです。

 他はともかく、「ワクチンの効果で65歳以上の感染者はごくわずか」だけは正しいのではないか。
 そして高世には「やれやれ」ですね。
 その高世の理屈なら

 小泉訪朝から18年を無駄に過ごしても制裁は効果があり、今後も続けるべきと主張する家族会と巣くう会。
 危機感が欠如している筆頭はあなた方です。

といい加減、家族会、巣くう会を批判したらどうなのか。

 今後のことで心配なのが、若い層へのワクチン接種だ。テレビや新聞などではワクチン接種を勧める方向で報道されてはいるものの、去年秋、国際調査で日本人はワクチンに不信感を持っているとの結果がでている。
《Lancet誌から:149カ国の調査でワクチン信頼度最低は日本~約28万人が回答したVaccine Confidence Index調査データの分析》と題する大西淳子氏(医学ジャーナリスト)の記事
https://medical.nikkeibp.co.jp/inc/mem/pub/hotnews/lancet/202010/567385.html

 なお、大西記事は日経メディカルに会員登録(無料)しないと読めませんが、俺も「会員登録してまで読む気はない」。
 高世のバカさには心底呆れますね。
 「若い層」が「ワクチン不信からワクチンを打たない傾向がある」と高世が決めつける根拠は何なのか(そもそも高世の紹介を見る限り、大西記事では年齢について触れてないのですが)。「思いつき」で物を言っていいなら

サリドマイド」「薬害クロロキン」(以上、1960年代)、「薬害スモン」(1970年代)、「薬害エイズ」(1980年代)など有名な薬害はほとんど昔に起こってるのでワクチン不信はもっぱら中高年齢層であり、若者には少ないのではないか(薬害 - Wikipedia参照)

とも言えるわけです。
 もちろん、現状は「ワクチン不足」で「重篤化の恐れがある基礎疾患患者や65歳以上の高齢者」「クラスター化の恐れがある病院や高齢者施設、大学小中高校の職員」など若者と比べて「早急に接種の必要があるとされる人間」すら「かなり接種が進んできた」とはいえ、現時点において全員接種ではないわけで「若者のワクチン不信」などを云々する以前の話です。今すべきことは「ワクチン不信」なんて話じゃない。「どうワクチン不足を解消するか」です。
 「ワクチンが十分足りてる」どころか、ワクチンが明らかに不足してるのに「接種したくても接種できない(俺もその一人です)」のに「ワクチン不信」云々とはどれほど高世は頭がおかしいのか。
 そもそも「高世の記事を信じる限り」高世の紹介する調査自体に「問題がある」と俺は思います。

 調査は「ワクチンは安全だと思うか」、「子供たちが予防接種を受けることは大切だと思うか」、「ワクチンは有効だと思うか」の3つの質問に対し、それぞれ「強く反対する」、「どちらとも言えない」、「強く同意する」の3つの回答の選択肢から選んでもらうというもの。この結果が『ランセット』誌に掲載された。
ランセット』の記事は以下
https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(20)31558-0/fulltext*6
 これらの質問いずれにも、日本人はきわめて否定的なのだ。

 なぜ選択肢が

◆「強く同意する」「どちらかと言えば同意する」「どちらとも言えない」「どちらかと言えば反対する」「強く反対する」の5択
◆「強く」という形容詞がつかない「同意する」「どちらとも言えない」「反対する」の3択

ではないのか。
 これは「世論調査、統計調査について書かれた雑学本」では良く紹介されてる話ですが「外国人はともかく」我々日本人は「強く断言することを避ける傾向」がある。『あいまいな日本の私 (大江健三郎岩波新書)』て奴ですね。
 つまり

「強く反対する」、「どちらとも言えない」、「強く同意する」の3択

だと「反対、同意ならともかく『強く』反対、同意ではない。ワクチン接種は必要だと思うが、少数とは言え副反応の問題もあるので手放しで万歳したくない→どちらでもない」に回答が集まる傾向がある。
 今回もその程度の話ではないのか。そもそも高世の記事が正しいとして何でこんな「変な三択」になるのかわけがわかりません。「どちらともいえない」を故意に増やしたいのかと疑いたくなる。

《そうなった原因は、2013年にメディアに大きく取り上げられ注目を集めた、HPVワクチンの安全性に対する懸念にあると著者らは考察している。》(大西氏)
 政情不安や宗教的偏見などもワクチンの信頼性を低くするが、日本の場合は明らかに、あのHPVワクチン(いわゆる子宮頸がんワクチン)の副反応騒ぎの影響を引きずっている。

 「その考察に何か根拠あるのか?。別にHPVワクチン(子宮頸がんワクチン)についての質問はしてないだろ?」「お前らがHPVワクチンをプッシュしたいだけだろ?」ですね。
 コロナワクチンについては

アストラゼネカなど一部については血栓助長の疑い
 そのため、最近、ワクチン不足解消を理由に、条件付きでアストラゼネカも公的接種に使うことが決まったが、従来はファイザーとモデルナしか公的接種には使ってなかった
◆接種後死亡の報告(ただし今のところ因果関係は認められていないが)
◆発熱、倦怠感など強力な副反応(但し個人差があるし、副反応も多くの場合接種後数日にとどまる)

などが報じられてるわけで、どう見てもHPVワクチンの件など関係ないでしょう。コロナワクチン不信が仮にあるとしても、それは「コロナワクチンについての適切な情報提供」によってのみ解決する話です。

 日本政府には、コロナワクチンの接種を進める観点からも、HPVワクチンに関する政策変更*7をつよくもとめたい。

 ということでHPVワクチンについて「子宮頸がん予防に効くから」「報告されてる一部の副反応についてはHPVワクチンが原因ではない」などという理由*8ならばまだしも「コロナワクチン」云々など全くのでたらめです。
 全く無茶苦茶なこじつけも大概にしたらどうなのか。
 なお、以前も指摘しましたが、

HPVワクチン、接種者が増加 低迷から一転20%近くに(共同通信) - Yahoo!ニュース2021年5月1日
 子宮頸がんを予防する「HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン」の接種者数が大幅に増えていることが厚労省の集計で1日までに分かった。2016年ごろには接種率が1%未満と低迷していたが、その後は増加傾向が続いていた。昨年10~12月は特に多く、担当者は「接種率が20%近かった」と話す。

と言う記事などでも解るとおり、現在も「HPVワクチンの接種それ自体は可能(禁止されてるわけではない)」です。国が「積極的に接種推奨」しておらず、そのために「HPVワクチンについて知らない人が多く」また、「保険適用もない(費用が全額負担になる)」だけの話です。接種自体は可能だから上記のような記事になるわけです。

◆現状では全額保険適用だが、それでも接種すべきだと思う
◆現状でも接種可能だが、保険適用されないことで接種率が落ちてる。保険適用すべきだ。

などとは書かず「接種自体ができない」ようなミスリーディングな高世の物言いにはかなり問題があります。
 また、「HPVワクチンが効かないウイルスも一部だがある(もちろん接種によって罹患の可能性は大幅に減りますが)」ので、「接種さえすれば無問題」のようなミスリーディングな高世の物言いにもかなり問題があります。

*1:菅、野田内閣行政刷新担当相、民主党代表代行(岡田代表時代)、民進党代表、立憲民主党副代表などを経て立憲民主党副代表

*2:麗澤大はウヨ宗教モラロジーが母体で、古森義久高橋史朗八木秀次も教員として在籍

*3:著書『桶川ストーカー殺人事件』、『殺人犯はそこにいる』(新潮文庫)、『「南京事件」を調査せよ』(文春文庫)など

*4:どう見ても減っていませんが

*5:そんなことが言える根拠がどこにあるのか。

*6:リンクが張ってはありますが、英語なので訳がわかりません。まあ日本語でも多分専門的すぎて理解困難でしょうが

*7:ここで『接種推奨&保険適用の復活』と高世が書かずに「政策変更」と曖昧に書く理由は何なのか。故意に「接種自体が不可能」と誤解させたいのかと疑いたくなります。

*8:一応「高世の名誉(?)」のために断っておけばそうした主張も高世はしていますが、何をとち狂ったか今回「コロナワクチンガー」というこじつけ、詭弁を始めたわけです。

珍右翼・黒坂真に突っ込む(2021年7月30日分)

黒坂真リツイート
 この話は、兵本達吉さんがどこかで聞いたのかと思いますが、筆坂秀世さんは否定*1しています。
◆ウンちゃん
 筆坂秀世・元参議院議員衆議院選の候補者として活動していた頃、氏が宮本顕治の卓球の相手をしながら「自分のような小物が選挙に出ても当選は覚つかない」と嘆いたら、宮本が「よし、それでは大物にしてやろう」と中央委員に抜擢したとの噂話があるとか。

 「元日本共産党政策委員長」でありながら、今や、著書『日本共産党中韓:左から右へ大転換してわかったこと』(2015年、ワニブックスPLUS新書)、『日本共産党の最新レトリック』(2019年、産経新聞出版)、『大手メディアがなぜか触れない日本共産党と野党の大問題』(上念司との共著、2021年、清談社Publico)などでウヨ連中に媚びへつらうまで転落した「反共分子」筆坂ですが、「ろくに人望や才能もないのに、当時の宮本委員長が強引に抜擢したらしい」などと書かれて馬鹿にされるのだから、哀れなもんです。つうか、これ、筆坂に「名誉毀損」で民事提訴されても文句言えないでしょうが、ウヨ連中は「ウヨ活動で飯を食ってる筆坂にそんなこと無理」と馬鹿にしてるのでしょうし、実際「その通り」なのでしょう。

黒坂真
 これは憶測になってしまいますが、(中略)噂の発生源は東京の日本共産党のどなたかでしょうね。
◆ウンちゃん
 宮本顕治の党内での地位を考慮すると、選挙の候補者としての筆坂氏にある意味、箔を付けてやるという事はあり得るのではないかと考えます。ところでそれがデマであったとして、その発生源は何処と思われますか⁉️

 黒坂といい「類友・ウンちゃん」といい「アホか」ですね。「事実か、事実でないか解らない」のなら、そもそもこんな話はすべきではないでしょう。しかも「事実なら宮本顕治の身びいきだ。事実でない場合でも、党内で陰険なデマ中傷が行われたことの証明だ。どっちにしろ共産党はろくでもない」というのだから「はあ?」ですね。そもそもこれが「デマ」だとして、デマの作成者は「黒坂のような党外の反共右翼」と考えるのが一番自然でしょうに。

黒坂真リツイート
 日本共産党の橋本敦議員は、昭和63年3月に日本人拉致問題を取り上げました。しかしこの後、不破さんは日本人拉致は確たる証拠がない、疑惑の段階だと言い出し、路線転換。路線転換の内幕を、当時日本共産党本部にお勤めだった松竹伸幸さんがブログで暴露しています
拉致問題と左翼の責任・上 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba2020年06月08日

 デマを流す黒坂にも松竹にも呆れて二の句が継げませんね。これについては赤旗
拉致疑惑の存在認めさせ、道理ある解決方法を提案した日本共産党/事実ねじまげた公明党の最悪の党略的攻撃を批判/志位委員長が横浜・青葉区で2002.10.16
拉致問題 88年以来、質問を積み重ね解決の道開いた日本共産党国会議員団/対談/橋本敦前参院議員/木島日出夫衆院議員2002.11.18
北朝鮮拉致問題/事実ねじ曲げた公明党の党略的な攻撃に反論します
などで「不破氏への誹謗デマ」と反論がありますが、橋本質問にしても、梶山、宇野答弁にしても「疑惑の段階」と言う立場であって断言はしていません。小泉訪朝で北朝鮮が拉致を認めるまでは基本的に「疑惑の段階」でしかない。
 もちろん「疑惑だからどうでもいい、政府・外務省は交渉しなくていい、警察は捜査しなくていい」なんてバカなことを不破氏は言ってない。「決定的根拠がない以上、足場を固めて交渉しないと、『前原のガセネタメール*2に、小泉政権が逆襲し、小泉政権の疑惑追及どころか、前原がかえって民主党代表の引責辞任に追い込まれた』ように北朝鮮に逆襲されかねない」と言っているに過ぎません。わかりやすく言えば「国内で40人も発見されてる特定失踪者なんて持ち出すのは論外(不破氏)」とかそういうことです。
 しかし「かもがわ出版てそんなデマ屋が社員なの?。左派系だと思ってたけど?」ですね。
 そして、

松竹伸幸 - Wikipedia
 日本共産党国会議員秘書、政策委員、政治・外交委員会副責任者、安保外交部長を歴任。2001年7月の第19回参議院議員通常選挙比例区から立候補、落選。
 2006年、日本共産党を退職、かもがわ出版に入社。

【退職前の著書】
◆『「基地国家・日本」の形成と展開』(2000年、新日本出版社
◆『「集団的自衛権」批判』(2001年、新日本出版社
◆『反戦の世界史 国際法を生みだす力』(2003年、新日本出版社
◆『ルールある経済社会へ』(2004年、新日本出版社
【2006年の退職後の著書】
◆『レーニン最後の模索:社会主義市場経済*3』(2009年、大月書店)
◆『マルクスはどんな憲法をめざしたのか』(2010年、大月書店)
◆『幻想の抑止力:沖縄に海兵隊はいらない』(2010年、かもがわ出版
◆『憲法九条の軍事戦略』、『集団的自衛権の深層』(2013年、平凡社新書
◆『13歳からの領土問題』(2014年、かもがわ出版
◆『慰安婦問題をこれで終わらせる*4。 理想と、妥協する責任、その隘路から。』(2015年、小学館
◆『歴史認識をめぐる40章』(2015年、かもがわ出版
◆『「日本会議」史観の乗り越え方』(2016年、かもがわ出版
◆『対米従属の謎:どうしたら自立できるか』(2017年、平凡社新書
◆『日韓が和解する日*5』(2019年、かもがわ出版
◆『安倍政権は「倒れた」が「倒した」のではない*6』(2020年、かもがわ出版
◆『〈全条項分析〉日米地位協定の真実』(2021年、集英社新書

ということで退職後は「新日本出版社(不破氏、志位氏ら党幹部の著書を多数出すなど日本共産党には近い立場)」から著書を出さなくなった(主として社員として所属するかもがわから出版する)松竹と共産党の間にはいろいろと「意見対立があるのだろう」とは思っていましたが、こんなデマを流すとはねえ(呆)。
 とはいえ、「松竹がほとんど無名」「拉致の風化」でこんなことを言ってもほとんど「黒坂のようなウヨ以外」は問題にもしないわけですが。何せこの松竹記事、最近の記事ではなく「2020年06月08日」と1年前の代物ですし。
 さて松竹記事については他にもコメントしておきます。

拉致問題と左翼の責任・中 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba(2020年6月9日)
 蓮池さんの(ボーガス注:かもがわ出版から刊行した)最初の本を出したとき、いろんなところに配布して、協力を呼びかけた。
 すべての政党に対しても手紙を送って、協力を呼びかけた。当時の保守新党からは、「是非、ご協力したい」という連絡があった。共産党も会ってくださるという返事があったので、私はウキウキしながら共産党の本部を退職後はじめて訪れた。そこで愕然とすることになる。(続)

 最初の本とは蓮池『拉致:左右の垣根を超えた闘いへ』(2009年、かもがわ出版)のことでしょう。
 その後も蓮池氏は『拉致〈2〉:左右の垣根を超える対話集』(2009年、かもがわ出版)、『私が愛した東京電力福島第一原発の保守管理者として』(2011年)、『13歳からの拉致問題』(2013年)、『国と東電の罪を問う』(2015年、かもがわブックレット)と言った著書をかもがわから出します。
 さて「保守新党」ですが「蓮池本が刊行された2009年当時には存在しない(2003年に解散し所属議員は自民に入党)」なのでこれはおそらく「国民新党(2005~2013年)」の誤記ではないか。
 それはともかく、さて(続)に当たる拉致問題と左翼の責任・下 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba(2020年6月10日)についての引用は省略しますが平たく言えば

◆蓮池は家族会事務局長時代に改憲ウヨ(巣くう会や拉致議連)のいいなりに「改憲しないと拉致が解決しない」と放言してきた。あれは「護憲政党である」我が党に対する酷い侮辱だ。蓮池が『貴党を侮辱してすみませんでした』と正式にわびを入れない限り協力なんかできるか。馬鹿にするのも大概にしろ(要約)

と「けんもほろろだった」そうです(個人的にはそういう態度なら、電話対応で片付けて、わざわざ松竹に会わない方がいい気もしますが)。で松竹は「共産党は冷たい」とか抜かしてますが、日中両党関係正常化(1998年)の時も一応中国が「文革の時は本当にすまんかった」とわび入れてますからね。「文革(1977年に終結宣言)なんて20年も前のことだし、劉少奇とか打倒された幹部もほとんど復権(名誉回復)したし、四人組も裁判にかけられたし、今更正式謝罪しなくてもいい」なんて態度はとらなかった。
 それ知ってれば「いや共産党がそういう態度でも予想の範囲内だろ。お前や蓮池の考えが甘すぎるだろ」ですよねえ。

拉致問題と左翼の責任・下 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba(2020年6月10日)
 左翼が拉致問題をきっかけに国民の中で影響力を減退させたのは、左翼自身にも原因があったのである。

なんて話では全然ない。「社民党朝鮮労働党とズブズブすぎたのが良くなかった」つうならまだしも。そもそもこの著書の宣伝に共産党が当時、協力したところで巣くう会や家族会から『蓮池が共産党の手先になった』と誹謗されるのが落ちでしょう。
 とはいえ

拉致問題と左翼の責任・下 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba(2020年6月10日)
 それから何年かを経て、ようやく小池さん*7が対談してくれたりすることにはなるし、現在も関係は良好みたいなので、明らかにしても問題はないだろう。

ということでその後はまあ「それなりに関係は良好」なようですが。

*1:そりゃ否定するでしょう。

*2:しかし「ガセネタメール」に「希望の党」ですからねえ。やることが毎度小泉氏や安倍を利してるのだから、前原も呆れたバカです。

*3:副題からしておそらくテーマはネップでしょう

*4:松竹には「何だかなあ」ですね。そもそも『河野談話(宮沢内閣)、アジア女性基金(村山内閣)』で「一定の片がついていた」のを「日本は何一つ悪くない」とバカを言い出して安倍がぶち壊しにしたのが慰安婦問題です。安倍のようなバカが首相である限り、どんな案を出そうとも『日本は悪くない』で反発するでしょうから『これで終わらせる』なんてのは松竹の『勘違いと思い上がり』もいいところです。

*5:松竹には「何だかなあ」ですね。『しつこく繰り返しますが』そもそも『河野談話(宮沢内閣)、アジア女性基金(村山内閣)』で「一定の片がついていた」のを「日本は何一つ悪くない」とバカを言い出して安倍がぶち壊しにしたのが慰安婦問題です。安倍のようなバカが首相である限り、どんな案を出そうとも『日本は悪くない』で反発するでしょうから『日韓が和解』なんてのは松竹の『勘違いと思い上がり』もいいところです。

*6:もちろん「衆院選敗北で麻生辞任。民主党政権交代」まで行かなくても、つまり自民政権は続いても「参院選敗北での橋本政権や第一次安倍政権退陣」のような形に持って行けなかったのは残念です。とはいえ「倒してない」というのはあまりにも「野党共闘の成果」について自虐的すぎるでしょう。「コロナ失政による自滅」が大きいとは言え「野党のモリカケ、桜追及」「衆参両院で改憲派2/3が実現できなかったこと」など野党の奮闘が「政権崩壊に関係ない」わけもない。

*7:現在、党書記局長、参院議員の小池晃氏のこと

今日の中国ニュース(2021年7月29日分)(副題:楊海英のアホさに呆れる)(追記あり)

【追記】
 楊海英静岡大学教授も、完全にトンデモの域だと思う - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)でこの拙記事を紹介頂きました。いつもありがとうございます。
【追記終わり】
◆楊海英のツイッター

https://twitter.com/Hongnumongol99/status/1421268311996698628
楊海英
 左は文化大革命期に毛沢東語録を手にして踊る日本人の「はぐるま座*1」。右は習近平語録を学ぶアラブ共産主義者*2。もう少しで、今の日本人も習近平語録を手にして踊り出す*3かもしれない。ウイグル人ジェノサイドとモンゴル人*4弾圧*5を無視する人々*6が。

 「文革時代の毛沢東語録宣伝ならともかく、今日本国内のどこで中国関係者(大使館職員など)が習近平語録の宣伝なんかやってるんだよ(呆)」ですね。
 そもそも「文革時代の毛沢東語録」が「聖書やコーラン」「共産主義者にとっての資本論」のような「神聖な扱い」だったのに対し「習近平語録」なんてせいぜい『田中角栄首相の日本列島改造論』のような扱い(重要著作とは言え、神聖不可侵なんて扱いではない)でしょうに。
 なお、はぐるま座については劇団はぐるま座 - Wikipediaを紹介しておきます。文革時代の「毛沢東路線支持」をどう総括しているのか、よくわかりませんが、いずれにせよ、さすがに「毛沢東路線支持」はやめたことはうかがえます。

【参考:福田正義とはぐるま座

毛沢東盲従集団―福田一派の虚像と実像』[日本共産党中央委員会出版局発行(1972/03/25)]
4.福田正義という男
 時は昨年の九月二十日夜、ところは北京の迎賓館。福田正義は日本の反党盲従集団の代表団長として周恩来らと会見、「日本の真の革命政党の代表」「不屈の革命戦士」などともちあげられ、「わが生涯の最良の日」とばかり得意満面でした。
 福田正義。一九一一年(明治四十四年)一月一日、山口県下関市の商人の家の生まれ、六十一歳。一九六六年九月、日本共産党山口県委員会常任委員だったかれは、中国の干渉者たちのさし図にしたがって公然と反党活動を開始し、祖国の人民と党を売った最悪の裏切り者として日本共産党を追放されました。その後、党転覆の策動をつづけ、一九六九年には「日本共産党(左派)*7」などという荒唐無けいで許すことのできない看板をかかげ、その「中央委員会議長」の座におさまっています。ここには、外国*8に魂を売って、五十年の日本の革命的伝統*9を裏切り、その転覆をはかる反党分子の醜い顔があります。

6.盲従劇団
 劇団「はぐるま座」。
 この山口市の一小劇団が、こんど、一九六七年についで二度目の訪中公演をしました。
 一月十五日夜の北京・首都劇場の初日には、周恩来(首相)、朱徳*10(人民代表大会常務委員会委員長、政治局委員)、李先念*11(副総理、政治局委員)、李徳生*12(政冶局委員候補)、姫鵬飛*13(外相)らの最高幹部がずらり顔をみせ、公演のあと出演者一人ひとりと握手し、花かごまで贈り、テレビでも中継するほどのもてなしぶり。
 地方公演でも、かならず現地の革命委員会が宴会をひらき、「人民日報」も連日のように「はぐるま座」の動向を報道したり、レパートリーの紹介や劇評をのせたりしています。一月二十六日付では四面のほぼ全面を「はぐるま座歓迎」の特集記事でうめたほどです。
 いったい、中国側が、なぜこんなにも一小劇団に大騒ぎするのでしょうか?
 中国側がこのような破格のもてなしをして激励するのは、この劇団が「毛沢東思想宣伝隊」と名のる福田一派の「盲従劇団」にほかならないからです。
 この盲従劇団は、前回『野火』という劇をもって訪中したときは、中国人といっしょになって北京空港で、日本共産党の中央委員会代表*14と「赤旗」特派員*15に集団リンチをくわえるという、恥しらずな暴挙*16をおこないました。さらに、芝居そのものも、中国側から「とっくりと批判され」(同年十一月三十日、帰国直後の記者会見)て、芝居の筋もむちゃくちゃに改作してしまいました。
 この芝居は、明治十七年の農民一揆秩父事件)を題材にしたものなのに、タイトルに「造反有理」「偉大な毛沢東思想の勝利万歳」のスローガンがかかげられ、幕間には毛語録が朗読され、フィナーレでは秩父事件当時まだ生まれてもいなかった毛沢東の後光のさした肖像がでてくるというありさま。およそ国籍不明、歴史超越の珍妙な劇となってしまったのです。

【参考終わり】

https://twitter.com/Hongnumongol99/status/1421270864515846144
楊海英
 毛沢東語録は50億も翻訳された。習近平語録は何冊かな。左は毛沢東語録を「読む」アルジェリア人。右はどこの石油王?。こうして、中国は世界に革命思想を輸出してきた。

 吹き出しました。「アフガンゲリラへの米国の支援」「タリバンへのパキスタンの支援」のような話ならまだしも、たかが「毛沢東語録の刊行」が革命輸出だそうです(呆)。まあ楊の持ち出した写真の出所や写真の「5W1H(いつ、どこ、誰など)」が全く解らないのも「何だかなあ?」ですが。
 なるほど、ということは

◆『毛沢東語録』(1995年、平凡社ライブラリー)
◆『抗日遊撃戦争論』(2014年、中公文庫)

などといった「毛沢東の著書を刊行している日本の出版社(中央公論新社平凡社)」は中国の「革命輸出」に加担する「売国奴」なのでしょう(もちろん皮肉)。
 ちなみに平凡社からは『モンゴル草原の文人たち』(2005年)、中公新書からは『日本陸軍とモンゴル:興安軍官学校の知られざる戦い』(2015年)、中公文庫からは『モンゴル騎兵の現代史』(2020年)という「楊の著書」が刊行されています(楊海英 - Wikipedia参照)。
 大体「本を読む=本の内容全面支持」じゃ「必ずしもない」でしょうに。また「毛沢東の著書」のような「ある種の古典」は「刊行」も「本の内容全面支持」では「必ずしもない」わけです。
 たとえば「わかりやすい例」だと

ヒトラー『わが闘争』(1973年、角川文庫)

はまさか「ナチズムの宣伝」ではないでしょう。
 しかも「文革時代」ならまだしも今「改革開放の中国」は毛沢東思想なんか指導理念にしてないでしょうに(建国の父・毛を糞味噌に罵倒するわけに行かずそのあたり曖昧にごまかしてはいますが)。


台湾民主化の父、李登輝元総統死去1年 福岡で偲ぶ会 - 産経ニュース
 おそらくは日本李登輝友の会 │ 新しい日台交流にあなたの力を!のような極右の集まりでしょう。
 もちろん「民主化ガー」とは口から出任せであり、例えば、この種の極右連中が「朴正熙独裁と戦った金大中氏」等を評価するかと言ったら評価しないでしょうし。
 それにしても「総統退任後、日本ウヨとズブズブの関係になった李登輝の自業自得」とはいえ「元台湾総統」が「日本ウヨの政治的道具」として扱われてるのは実に哀れです。


【正論モーニング】ある中国共産党文化人の対日工作 「南京」反日宣伝と日中〝友好〟と - 産経ニュース
 有料記事なので途中までしか読めませんが、「おいおい」ですね。
 思わせぶりな書きぶりの産経ですが、おそらく、日中友好での郭沫若 - Wikipediaの行為に「法律や道徳に反する行為」などないでしょう。また、彼は「1978年死去」であり、既に40年以上前の人物です。そんな人間を今あげつらう事に何の意味があるのか。少なくとも今の日中関係や「中国の対日外交」を評価するにおいては関係ない話でしょう。
 なお、郭沫若がなくなった1978年には日中平和友好条約が締結されました。

*1:劇団幹部福田正義(1911~2001年、日本共産党(左派)議長、『長周新聞』主幹など歴任)が「日本共産党・中国派(文革当時)」なんてマイナー団体を持ち出して「中国の脅威ガー」て楊は正気なんでしょうか?

*2:そもそも出典が不明なので楊が「アラブ共産主義」呼ばわりする根拠が「習近平語録だから」程度の根拠でしかないのか、もっとまともな根拠があるのかも不明です。

*3:言うまでもありませんが文革期中国だって「毛沢東語録を手にして踊る人間」なんかどれほどいたことやら。

*4:もちろん外モンゴルではなく内モンゴル

*5:『ジェノサイドの定義、何?』『ジェノサイドと弾圧と書き分ける理由、何?』となるのでそのあたりを楊がきちんと説明する気がないならどちらも「弾圧」と書いた方が無難かと思います。

*6:具体的に誰のことなのか?

*7:日本共産党(左派) - Wikipediaによれば「現在も本池涼子氏(元長周新聞記者)を下関市議に送り出している」ものの、「党として山口県議を送り出すなど」それ以上の目立った活動はないとみられる。

*8:勿論中国のこと

*9:日本共産党の結党(1922年)から50年がたったという意味

*10:1886~1976年。中国人民解放軍総司令官、国家副主席、全国人民代表大会常務委員長など歴任(朱徳 - Wikipedia参照)

*11:1909~1992年。湖北省党委員会書記、武漢市党委員会書記、副首相(財政相兼務)、党副主席、国家主席全国政治協商会議主席などを歴任(李先念 - Wikipedia参照)

*12:1916~2011年。北京軍区司令官、瀋陽軍区司令官、党副主席など歴任(李徳生 - Wikipedia参照)

*13:1910~2000年。外務副大臣、外相、副首相、全国人民代表大会常務副委員長など歴任(姫鵬飛 - Wikipedia参照)

*14:砂間一良 - Wikipedia氏のこと

*15:紺野純一氏のこと

*16:いわゆる北京空港事件 - Wikipediaのこと。