「なぜリベラルは嫌われるのか」などどうでも良いが、「否応なしに社会がリベラル化している」のは事実 - kojitakenの日記
「(夫婦別姓が現実化してないとは言え)夫婦別姓支持が増えてる」「LGBTへの差別的視線は以前に比べれば減ってる(例:自治体のパートナーシップ制度)」などのリベラル的傾向は無論あります。
しかし、これらは「日本社会をリベラルにしたい」と言う方々(夫婦別姓支持派、LGBT活動家など)の地道な努力が実を結んだ物です。
何もしなくても「日本社会がリベラル化する」かのようなid:kojitaken(恐らくリアルな政治活動は何もしてないただの口舌の徒)の物言いは「努力した方々への侮辱」であるとともに「政治運動の軽視」としか言い様がない。
一方で「死刑賛成派がいつまでたっても全然減らない(世論調査では過半数以上が死刑存続派)→それを口実に政府が死刑廃止に後ろ向きで死刑廃止の展望が見えない」という日本社会の「反リベラル的な面」も当然あるわけですし。
そもそもこうしたkojitakenの物言いは
こたつぬこ(木下ちがや)氏が山本太郎を「右派ポピュリズム」と認定。妥当だと思う - kojitakenの日記
今の与野党*1の全党首や各党の前の党首*2まで含めて「誰も支持できない*3」
と言う物言いと矛盾しないのか。日本が「リベラル化してる」のに「全与野党の党首」を支持できないとはどういう意味なのか。
「全与野党の党首」を支持できないのは、kojitakenにとって「リベラル派の党首」がいないor少ないからではないのか?
hhasegawa*4
「なぜリベラルは嫌われるのか*5」への一つの有力な解答は、否応なしに社会がリベラル化しているから、ではないの。いかに保守政権*6が続いても、我々は男女共同参画を推進します、と言わねばならない。一方、昭和中期には、なぜ家で妻を殴ってはならないのか教えるのは、左翼に対しても至難の業であった。
kojitakenは評価してるようですが俺的には「長谷川はアホか」ですね。
第一に「昭和中期(昭和は1926~1989年(約63年)なので「20年スパン」で、前期1926~1946年(ほぼ戦前とイコール)、中期1947~1966年、後期1967~1989年か?)」には左翼においてすら「妻を家で殴っていい」なんて暴力に肯定的な価値観があったという根拠は何なのか。
ちなみに「妻を殴る」つうと、以下のような有名な話がありますね。
佐藤栄作 - Wikipedia
癇癪持ちで、我慢するのは苦手だったという。発話がドモリぎみということもあり、腹を立てると口より先に手が出ることが多かった。手が早いといっても殴ることは少なく、テーブルをたたいて怒りの言葉を発したという。寛子夫人が週刊誌の対談*7で「私は若いころ主人に殴られたことがある」と漏らしたことから、訪米の際、米誌に「ワイフ・ビーター(妻を殴る男)」として紹介されたことがある。
退任会見での例のエピソード(マスコミ相手に「偏向報道」云々と放言したことでマスコミ記者全てが佐藤の退任会見を抗議の意味で欠席:佐藤栄作 - Wikipediaにも簡単な説明がある)を連想させる「佐藤の短気な性格」ですがそれはともかく。
「寛子夫人」の対談相手は作家・遠藤周作で、遠藤がエッセイで「一躍自分が有名になった」なんて書いていた記憶があります。多分俺が「ワイフビーター発言」について初めて知ったのは遠藤のエッセイです(遠藤のエッセイが手元になく完全なうろ覚えですが)。
寛子夫人もさすがに若いころ*8のわけです。リアルタイムで今も佐藤に殴られてるとは言わない。うろ覚えですが、遠藤のエッセイでも確か「昔のことで今はそんなことはない」と夫人も「エクスキューズをつけていた」と書いていたと記憶しています。佐藤も「妻を殴って何が悪い」とは野党などに対して確か言ってない。むしろ、「少なくとも建前の世界」では昭和中期においても「妻を殴るのはまずい(特に佐藤のような公人は)」という価値観があったのではないか。
勿論、DV防止法ができたのが2001年で割と最近のことではある、つまりDV(配偶者や恋人による暴力)が社会的に問題にされるようになったのは割と最近のことではありますが。
第二に「男女共同参画を推進」というのは少なくとも自民党政権においては「少子高齢化で労働力が不足する」ところ「女性労働力で埋める」という「リベラルとは評価しがたい側面」もあるので手放しで評価できる話ではない。
【参考:ワイフビーター】
北原みのり
佐藤栄作首相妻が訪米中*9に「夫にはよく殴られました」と語り「日本の首相はワイフビーター」と問題になったのは1969年。
バンクーバー総領事の男が妻を殴って逮捕され「妻を殴るのは日本の文化*10」と言ったのは1999年。
【参考終わり】
同性愛者の差別で悪名高かった共産党もだいぶ前に立ち位置を改めた。
反共分子id:kojitaken(自称・社民党支持)らしくて「不当な偏見、誹謗」として怒ったり、呆れたりするよりも「笑い事ではない」ものの、「お前はアホか?(横山ホットブラザーズ*11風に)」「寝言は寝て言え」と馬鹿馬鹿しくて吹き出しました(勿論、共産支持者として怒りや呆れの感情はありますが)。
まず第一に「同性愛者の差別で悪名高かった共産党」というのは何が根拠なのか。むしろ
赤旗
「生産性のために生きていない」/渋谷で杉田暴言に抗議2018.8.6
暴言常習の杉田議員 政務官に/問われる任命責任2022.8.13
という「生産性発言・杉田(現在、岸田内閣総務大臣政務官)」
LGBT差別発言 怒り広がる/社会から排除やめよ/自民党本部前2021.5.23
自民党議員によるLGBT(性的マイノリティ)への差別発言が大きな問題になっています。21日には東京都千代田区にある自民党本部前で抗議が呼びかけられ、雨のなか約100人が参加。「自民党は差別をやめろ」と怒りの声をあげました。
問題の発言は、自民党が20日に行ったLGBT新法をめぐる会合のなかで出されました。簗和生衆院議員は「生物学上、種の保存に背く。生物学の根幹にあらがう」。山谷えり子参院議員は「体は男だけど自分は女だから女子トイレに入れろとか、(中略)、ばかげたことが起きている」と発言。どれも誤った認識と偏見による差別です。
自民党本部前には、「発言の撤回を求めます」「トランス女性を犯罪性と結びつけるな」などと書かれたプラカードが並び、当事者の人らがスピーチしました。
赤旗主張/杉田氏政務官起用/首相は差別的言動を許すのか2022.8.13
文部科学省の副大臣に就いた簗(やな)和生・自民党衆院議員も昨年の同党の会議でのLGBTの議論の中で「種の保存」に反すると述べて問題になりました。同氏の起用についても曖昧にできません。
という「『種の保存に反する』発言の梁(現在、岸田内閣文科副大臣)*12」
「同性婚反対」地方にも旧統一教会の影 市長選支援、市議と勉強会 | 毎日新聞2022.11.5
「同性愛は心理的障害」「同性カップルの子育ては問題あり」。
富山市議会の自民党会派が1月に開いた勉強会で、講師として招かれた世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体の関係者がそんな考えを示し、同性パートナーシップ制度への反対を訴えた。
資料によると、講演では同性愛や性同一性障害を「心理的障害」とし、「家庭崩壊や性道徳の退廃が原因となって、性自認が混乱したり、同性愛に依存するケースも少なくない」などとする学説を紹介。「同性カップルの子育ては悪影響がある」「制度のニーズは高くない」などと主張し、「同性パートナーシップ制度の拡大に歯止めをかけましょう!」と呼び掛ける内容だ。
議員ら会合でLGBTQ差別冊子、「加担怖い」 当事者の神職ら抗議:朝日新聞デジタル2022.11.15
性的マイノリティーへの差別的な内容を含む講演録が掲載された冊子が6月、自民党の国会議員が参加する会合で配られた。発行は神社本庁の関連団体「神道政治連盟」(神政連)と「神道政治連盟国会議員懇談会」。
冊子は6月13日、東京都内のホテルで開かれた同懇談会の会合で配布された。弘前学院大学の楊尚眞(ヤンサンジン)教授の講演録が掲載され、「同性愛は心の中の問題であり、先天的なものではなく後天的な精神の障害、または依存症」「個人の強い意志によって依存症から抜け出すことは可能」などの記載があった。
という「統一協会や神社本庁*13(どちらも同性愛に差別的)とズブズブ」の自民などの方がよほど「同性愛差別で悪名高い」のではないか。
他にも「同性愛、自民党」でググると
自民・井上比例候補/LGBT差別発言連発2022.7.4
自民党の井上義行*14参院比例候補が街頭演説で、LGBTなど性的少数者を差別する発言をくり返しています。
井上氏は6月22日、自身の出陣式で「同性愛とかいろんなことで、どんどん『かわいそうだ』と言って、家族はできないで、家庭ができないで、子どもたちに本当に日本を引き継いでいけるんですか」「しっかりと家族を生み出す環境をつくっていかなきゃいけない」などと発言。2日、神奈川県の小田原駅前での街頭演説でも「家族をしっかりとつくるために、私は同性婚には反対」と主張しました。
「同性婚気持ち悪い」性的マイノリティへの差別発言をSNSに投稿 自民党県議が抗議受け謝罪「勉強不足だった」(東海テレビ) - Yahoo!ニュース2022.10.4
謝罪の言葉を繰り返したのは、自民党に所属する愛知県の渡辺昇県議。抗議をしたのは、ジェンダー平等を求める団体の代表や、LGBTQの当事者たちです。
事の発端は9月27日、渡辺県議がフェイスブックに投稿したあるメッセージでした。
<渡辺県議の投稿>
「同性結婚なんて気持ち悪い事は大反対!」
キューバで同性婚が合法化*15されたことを、ジェンダー平等を求める団体の代表が投稿。それに対し、渡辺県議がこのコメントを書き込んでいました。
抗議した人:
「県議会議員の発言として到底容認し難く、発言への謝罪・撤回、(ボーガス注:自民党による)渡辺議員への厳正な処分を求めて厳重に抗議します」
自民愛知県議が同性婚差別発言/性的少数者ら抗議文2022.10.5
自民党の渡辺昇・愛知県議がフェイスブックで「同性結婚なんて気持ち悪い事は大反対」と性的マイノリティへの差別発言を投稿していた問題で性的マイノリティの当事者らが4日、渡辺議員と議長、自民党県議団に発言への謝罪と撤回、厳正な処分を求める抗議文を提出しました。
渡辺議員の発言は9月27日、「選択的夫婦別姓・全国陳情アクション」の井田奈穂事務局長が投稿したキューバで同性婚が認められたことを紹介する記事に対してコメントしたもの。現在は削除されています。
渡辺議員は「これからあのような発言はどんな場でもしない。本当に申し訳ありませんでした」と述べました。
SNS上で「同性婚気持ち悪い」 県議が自民党県議団を退団 愛知- 名古屋テレビ【メ~テレ】2022.10.6
SNSで同性婚について「気持ち悪い」などとコメントした愛知県の渡辺昇県議が所属する自民党の県議団を退団しました。
自民党の渡辺県議は先月、ジェンダー平等を求める団体の井田奈穂さんのSNS上の投稿に「同性結婚なんて気持ち悪い事は大反対!」などとコメントしました。
コメントについて4日、井田さんや性的マイノリティの支援をする団体から抗議を受け、渡辺議員は「勉強不足だった」などと謝罪しました。
自民党愛知県議団によりますと渡辺議員は6日、「一身上の都合」を理由に離団届を提出し承認されたということです。
また、渡辺議員は県議団に提出した文書で(ボーガス注:即時辞任はしない物の)来年春の県議選に立候補しない意向も示したということです。
という絶句する記事がいろいろとヒットします(そして未だに自民はこれらの「同性愛差別」について「一部(渡辺県議の謝罪と自民党県議団退団)を除いて」ほとんど公式には謝罪していません)。「同性愛者の差別で悪名高かった共産党」とは単に「反共分子(自称・社民党支持)id:kojitaken」の不当な偏見ではないのか。
こんな「LGBT差別政党」が政権与党なのによくもまあkojitakenも
「否応なしに社会がリベラル化している」のは事実
等と寝言が言えたもんです。勿論既に述べたように「LGBTについてリベラル的な動き(例:自治体のパートナーシップ制度)も一方ではありますが」話はそんなに単純じゃないでしょうに。
第二に「同性愛者の差別で悪名高かった共産党」「だいぶ前に立ち位置を改めた」というのは志位氏の公式謝罪*16のことでしょうが、あれ以前から勿論、共産党は同性愛差別のスタンスではありません。
それ以前から同性愛権利擁護の立場だったところ党内外から「1970年代の認識について正式に謝罪した方がいいのでは」と言う声があったのでそうしただけの話です。
なお、以前も書きましたが、わかりやすい例を挙げるとアラン・チューリング - Wikipediaの自殺(1954年)でわかるように欧米でも比較的最近まで同性愛者は差別されていましたし、今でもトランプ派等「欧米の極右派」は同性愛者を差別しているわけです。同性愛差別が世界から消え去ったかのようなkojitakenの物言いは明らかに不適切です。
こたつぬこ(木下ちがや)氏が山本太郎を「右派ポピュリズム」と認定。妥当だと思う - kojitakenの日記
幸いにも渡辺照子氏をはじめとしてあそこから脱出する人たちも少なくない。
れいわから立民に移った渡辺氏をやたら持ち上げるkojitakenですが以前も書いたように「支持率がれいわより高く、財政基盤もきちんとしている立民」に移籍することは「損得勘定」の面から「おいしいこと」でありkojitakenほどに評価できる話ではないでしょう。
この件は単にkojitakenの「れいわに批判的な人間ならそれだけで持ち上げる」という異常な「アンチれいわ」でしかない。