今日の産経ニュースほか(2022年11/30~12/2分)

【茨城県議選】96人が出馬 6選挙区12人は無投票当選 - 産経ニュース
 自民党王国茨城とは言え「無投票再選(おそらくは自民の現職)」とはげんなりします。


「京都府副知事がセクハラ発言」指摘を受け陳謝
 よりによって

ジェンダー問題などに取り組む団体の代表理事の山本和奈さん*1

相手にセクハラ暴言とは事実ならば、「志位委員長の前で反共演説」「部落解放同盟幹部の前で部落差別発言」「民団幹部や韓国大使の前で嫌韓国差別発言」並に無茶苦茶で「故意の挑発」か、「よほど感覚がおかしい」のかいずれにせよ絶句しますね。


憲法集会1000回達成へ 自民改憲本部が機運醸成 - 産経ニュース
 機運がないなら改憲しなければいいだけでしょうに「機運を作る」と言うから呆れます。


議会からハラスメント根絶を 大阪維新府議団が条例案提出へ - 産経ニュース
 ハラスメント常習の外道「維新」が良くも言ったもんです。「議会での野次(ハラスメントの典型)」を今後維新がしなくなればまだマシですが、残念ながら、そんなことにはならないでしょうね。


与党合意へ「専守防衛」を強調 - 産経ニュース
 専守防衛に反する「敵基地攻撃論」を「専守防衛の枠内」と強弁するのには呆れると共に怒りを禁じ得ません。
 とはいえ、それは「専守防衛を公然と否定すること」を躊躇したと言うことであり、ひとまずは「敵基地攻撃論=専守防衛の否定」と言うことを強くアピールしていく必要があります。


日本がスペインに勝利 2大会連続の決勝T進出 サッカーW杯 | 毎日新聞
 スペインには負けるだろうと思っていたので「?」ですね。コスタリカへの敗戦は何だったのか?。
 あのとき「ああ、やはり順当にドイツとスペインか、このチームになった時点で残念ながらそうだろうな」「つうかドイツとスペインが敗退してもそれはある意味悲しいしな」と思っていたのですが。
 まあ日本に負けてもスペインは「決勝トーナメント進出できる(コスタリカ戦でのスペインの大量得点を上回る大勝利をドイツができるとは思えないので)」でしょうが、とはいえ「決勝トーナメントへ向けた主力温存」で「負けても構わない」とばかりに露骨に二線級を出したりはしないでしょうし、やはり日本にはそれなりに実力があるのか。
 しかし、これによって「ドイツが敗退」という「強豪、優勝候補ドイツにとって屈辱的な」衝撃の事件です(コスタリカに勝利し一勝一敗でスペインに並んだが、得失点差でスペインが進出、ドイツが敗退)。


自民・薗浦健太郎氏側、パーティー収入4千万円過少記載か 地検捜査:朝日新聞デジタル
 4000万円もの巨額が報告書に不記載とはどう見てもミスではなく「故意の虚偽記載」でしょう。表に出ない裏金(裏工作で使う)を作ろうとした(そして実際に裏工作に使った?)と疑われても文句は言えない。
 次から次と不祥事が続出する岸田政権です。「事務所費疑惑が噴出した第一次安倍政権」に近いものがある。しかし新聞はまだいいのですがテレビ局が本当にダメですね。こういう報道からは明らかに逃げ腰です。「サッカー日本代表万歳」などに逃げている。


武装工作員を想定 陸上自衛隊と埼玉、千葉県警が大宮駐屯地で合同訓練 - 産経ニュース
 「どこの武装工作員を想定してるんだよ」と心底呆れます。


軍事戦略の専門家が語る「サッカーワールドカップ日本代表論」 防衛省防衛研究所・高橋杉雄氏 - 産経ニュース
 記事タイトルで吹き出しました。
 これが「素人だがサッカーファンとしての感想」ならともかく「軍事戦略の専門家」て(呆)。
 「軍事戦略」と「スポーツ戦略」と全然違うでしょうに。
 高橋氏だって逆に「サッカー戦略の専門家(例:日本代表監督)が語る国防論」なんてタイトルを見たら呆れるでしょうにねえ。
 まあ、タイトルをつけたのは産経かもしれませんが「何だこのタイトルは!」とは高橋氏も多分抗議しないんでしょうね。
 そして防衛省もまともな人間なら「高橋のせいで防衛省の評判が落ちる」と苦い顔でしょう。

*1:Voice Up Japan代表理事

今日の中国ニュース(2022年11月29日分)

台湾国会議長 安倍元首相写真展に来場 - 産経ニュース
 いくら安倍が大物台湾ロビーとは言え「月刊『正論』主催の写真展に行くなよ」とげんなりします。月刊『正論』(産経グループ)と言う時点でどんな代物かよくわかります。
 あげく

「安倍元首相の精神にふれられ、感動的だった」

ねえ。むしろ恥をさらしていると思います。そもそも安倍が存命ならともかく死去した今、「存命の安倍派幹部(高木国対委員長、萩生田政調会長、松野官房長官など)」ならまだしも安倍にここまでへいこらすることに果たして意味があるのか(安倍派もいずれは改名し安倍の影響力も衰退していくでしょう)。「統一協会醜聞」で安倍のイメージもかなり劣化しましたし。


江沢民氏が死去
 既に

1926年 - Wikipedia
フィデル・カストロ(2016年死去、享年90歳)
 キューバ共産党第一書記、国家評議会議長(大統領)、閣僚評議会議長(首相)など歴任
◆ジスカール・デスタン(2020年死去、享年94歳)
 元フランス大統領

といった1926年生まれが故人ですので死去(享年96歳)は「予想の範囲内」ですが、「産経のような敵意むき出し」でない、比較的客観的な報道のみ紹介しておきます。「反日」云々などと言うのは「ウヨの居直り」で馬鹿馬鹿しいので紹介しません。しかしそうした居直りを今や「読売や産経」だけでなく、朝日や毎日、東京新聞もやるから絶句しますが。日本社会の反動右傾化も深刻と言うべきでしょうか。

江沢民元国家主席が死去 改革開放路線を軌道に…愛国主義教育を推進 白血病と多臓器不全:東京新聞 TOKYO Web
 私営企業家の入党を認める「三つの代表」理論を提唱し、労働者・農民を代表する階級政党から全国民の利益を代表する党への転換を図った。
 97年に英国から香港返還を実現し、北京五輪招致や世界貿易機関WTO)加盟を実現させるなど中国の国際的地位を高めた。

江沢民元国家主席が死去 96歳 中国・新華社通信報道 | 毎日新聞
 在任中、香港とマカオの返還*1を実現。2001年には世界貿易機関WTO)に加盟した。

中国の江沢民元国家主席が死去、96歳: 日本経済新聞
 江氏は1926年8月、江蘇省生まれ。上海交通大を卒業後、旧ソ連長春などの工場でエンジニアとして勤務した。
 85年に上海市長に、87年に上海市トップの市共産党委員会書記に就いた。89年の民主化を求める運動への強硬な対応*2が当時の最高指導者、鄧小平に評価された。天安門事件で失脚した趙紫陽に代わって党トップの総書記に就いた。
 経済成長と軍の近代化を進め、97年の香港返還も平穏に乗り切った。外交面では米国など国際社会との安定した関係の構築に努めた。


林外相、中国「海外派出所」に懸念伝達「主権侵害認めない」 - 産経ニュース

「仮にわが国の主権を侵害するような活動が行われているということであれば、断じて認められない旨の申し入れを行っている」

 ということで
1)「海外(欧米など)はともかく」現時点において日本ではその種の活動が認められなかった(但し、過去になかったとは断言できず、今後もないとも断言できないとの評価)のか
2)認められたが、日中関係に配慮しあえて指摘しなかったのか
はともかく「日本でそうした事実があった」とはしていない点が興味深い。


日モンゴル首脳、中朝露にらみ連携強化 - 産経ニュース
 しかし訪日したモンゴル大統領が「訪日前に」訪中し、以下のように報じられてることを考えれば「モンゴル大統領が岸田首相と中国封じ込めで合意したかのような産経記事」はデマも甚だしいでしょう。

パイプライン建設協力で一致 中・モンゴル首脳が会談:時事ドットコム
 中国の習近平国家主席は28日、訪中したモンゴルのフレルスフ*3大統領と北京の人民大会堂で会談し、中国とロシアをモンゴル経由で結ぶ天然ガスパイプラインの建設に積極関与していくことで合意した。中国外務省によると、経済や貿易、エネルギーや鉱業分野などの関係強化でも一致し、協力文書に調印した。
 フレルスフ大統領は両国の「鉄の友情」を深めたいと応じ、中国主導の巨大経済圏構想「一帯一路」の推進を約束した。


三菱マテリアル、中国人元労働者側に「謝罪金」計25億円支払い…人民日報報道 : 読売新聞オンライン

 中国共産党機関紙・人民日報は28日、戦時中の中国人強制連行問題をめぐり、三菱マテリアル(旧三菱鉱業)と中国人元労働者側の2016年6月の和解合意に基づき、「歴史・人権・平和」基金を通じて、これまでに元労働者側の1290世帯に1億2900万元(約25億円)の「謝罪金」が支払われたと伝えた。

 ひとまずは「それなりに三菱マテリアルを評価したい」。
 しかし三菱マテリアルが中国人徴用工に金を払うのなら、日本製鉄も韓国人徴用工に金を払うべきでしょう。
 そうしないから「大国・中国にはそれなりの対応をするのに韓国は小国だと馬鹿にするのか」と反感を買うわけです。実際その反感が「正しい」可能性があるのがつらいですが。
 なお、この人民日報記事は勿論「三菱マテリアルはそれなりに誠意を示したと評価する記事」でしょう。産経などウヨの放言「中国は反日」が嘘であることが改めて明白です。

*1:返還時期にトップだっただけで実質的な返還交渉作業は彼がトップになる前に鄧小平などがやっていますが

*2:上海市においては死者など出ておらず、だからこそ「天安門事件での軍導入を主導したとされる強硬派の李鵬元首相」ではなく「いわゆる中間派」江沢民氏が抜擢されたので「強硬云々」というこの文章には相当に問題があります。

*3:非常事態担当大臣、行政監察担当大臣、人民党幹事長、副首相、首相などを経て大統領

2022年には、新規の死刑の確定者が出ないかもしれない(死刑判決自体も、地裁では現段階なし)(追記あり)

2022年には、新規の死刑の確定者が出ないかもしれない(死刑判決自体も、地裁では現段階なし) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)関係の記事です。
【判決前】

間接証拠による立証、裁判員らの判断は 堺の父弟殺害事件で死刑求刑:朝日新聞デジタル
 堺市で2018年、父親と弟を殺したとして、殺人罪などに問われた無職足立朱美被告(48)=同市南区=の裁判員裁判の判決が29日、大阪地裁である。検察側は間接証拠をもとに死刑を求刑し、弁護側は無罪を主張している。裁判員らの判断が注目される。
 起訴状によると、足立被告は18年1月、同市中区の実家で、父親の富夫さん(当時67)に多量のインスリンを注射して低血糖脳症などに陥らせ、約5カ月後に殺害した▽同年3月、弟の聖光(まさみつ)さん(当時40)に睡眠薬を飲ませて眠らせ、実家のトイレで練炭を燃やして一酸化炭素中毒で殺害した▽聖光さんの妻らを中傷*1する文書を近所の車のワイパーに挟み込むなどした――とされ、殺人と名誉毀損、器物損壊の罪に問われている。
 足立被告は公判で「特に申し上げることはございません」などと述べた以外、黙秘を続けた。
 一つ目の争点は、富夫さんの死因だ。
 検察側は、インスリン投与による低血糖脳症で意識障害に陥ったことががんの適切な治療を妨げ、適切な栄養摂取を困難にして衰弱させ、誤嚥性肺炎を引き起こしたとした。一方、弁護側は、末期がんで衰弱していたため、家族が栄養の減量を希望するなどした結果、病死したとしている。
 二つ目の争点は、足立被告が富夫さんを殺害した犯人といえるかどうか(犯人性)。
 検察側は、足立被告がスマートフォンで「インスリン 多量 摂取」「低血糖放置で死ぬ?」などと何度も検索していた▽富夫さんはインスリンの投与歴が長く、本人が過って投与することはない――などとして足立被告による犯行だと主張。これに対し、弁護側は、スマホインスリンに関する検索をしていたのは、富夫さんを心配した可能性があり、殺意を示す証拠にはならない▽富夫さんが自ら投与して無自覚性低血糖*2に陥った可能性もある――などと反論した。
 三つ目の争点は、聖光さんの死亡をめぐる犯人性。
 検察側は、足立被告の名義で練炭がネット注文されていた▽足立被告のスマホの位置情報が実家を示していた期間に、実家のパソコンで聖光さんの「遺書」が作られた痕跡がある――などとして、足立被告が練炭自殺を装い、聖光さんを殺害したと主張した。
 一方、弁護側は、第三者が被告名義で練炭を注文した可能性がある*3▽足立被告のスマホの位置情報が実家を示していない日にも、「遺書」が作られた痕跡があった――などとし、足立被告による犯行だと十分に立証できていないとした。
 量刑をめぐる論告と最終弁論では、検察側は「2度にわたって人を殺害しており、生命軽視が甚だしい」として死刑を求刑。無罪を主張する弁護側は、仮に被告の犯行だったとしても「死刑を言い渡すような執拗さや残虐さはない」と死刑の回避を求めた。

 殺人だけ起訴でもいいところ、青字部分の起訴は「自分が犯人でありながら、被害者遺族を誹謗するとは、反省の意思も更生の見込みもなく、極刑(死刑)で望むしかない」という考えを検察が裁判官や裁判員に抱かせたかったのでしょう。
 結論としては「無罪かどうか」については検察の主張「有罪」を認め「量刑」については「死刑回避」で弁護側の主張を認めました。


【判決後】

堺の父殺害、弟は自殺偽装の女性被告に無期懲役判決 大阪地裁 | 毎日新聞
 堺市で2018年に父親と弟を殺害したとして殺人罪などに問われた水道工事会社元社長の足立朱美(あけみ)被告(48)の裁判員裁判の判決で、大阪地裁は29日、無期懲役(求刑・死刑)を言い渡した。坂口裕俊裁判長は「被害は非常に重大で、到底許されるものではない。生涯をかけて罪と向き合うべきだ*4」と述べた。
 判決によると、足立被告は堺市中区の実家で18年1月、がんや糖尿病を患っていた父親の富夫さん(当時67歳)に注射器でインスリンを過剰投与。低血糖脳症などで約5カ月後に死亡させたほか、18年3月には弟で建築会社社長だった聖光(まさみつ)さん(同40歳)に睡眠薬を飲ませ、トイレで練炭を燃やして一酸化炭素中毒死させた。
 足立被告は8月の初公判以降、20回以上開かれた裁判で黙秘*5を続け、被告人質問も実施されなかった。弁護人は無罪を主張し、足立被告が事件に関与したかどうかが最大の争点だった。
 弁護側は「父親は末期がんによる病死」と主張したが、判決は富夫さんが救急搬送された際の血糖値や意識障害の状況などを踏まえ、インスリンの過剰投与と死亡との因果関係を認めた。そのうえで、被告は低血糖と死亡の関係をインターネットで何度も検索していたなどとして、殺害に関与したと判断した。
 聖光さんの事件については、富夫さんの体調不良に聖光さんが関わったとするうその遺書を被告が準備していた状況などを挙げ、聖光さんを自殺に見せかけて殺害したと認定。坂口裁判長は「動機は悪質で、当時中高生の子供たちの成長を見届けることもできずに亡くなった無念さは察するに余りある」と指弾した。
 一方で、判決は富夫さん殺害の動機は不明になっていると指摘。過去の死刑事件と比べて悪質性が高いとは評価できないとして、死刑を回避した。

父と弟殺害で女に無期懲役 大阪地裁「結果は重大」:東京新聞 TOKYO Web
 堺市で2018年、がんや糖尿病を患っていた父親にインスリンを過剰に投与して死亡させ、弟を練炭自殺に見せかけて殺害したとして、殺人罪などに問われた無職足立朱美被告(48)の裁判員裁判の判決で、大阪地裁は29日、「2人の命を奪った結果は重大」として無期懲役を言い渡した。求刑は死刑だった。
 弁護側は「殺害の動機がなく、犯人ではない」と無罪を主張。坂口裕俊裁判長は、スマートフォンの位置情報や検索履歴などの状況証拠を踏まえ、被告による計画的な犯行だと認定した。一方で過去に死刑判決となった同種事件と比べて悪質性は高いとは言えないなどとして死刑を回避した。

「生命軽視の度合い高い」父と弟殺害の48歳女に無期懲役、極刑は回避 大阪地裁 - 産経ニュース
 堺市で平成30年、インスリン製剤を投与して父親を、練炭自殺を装って弟を殺害したとして、殺人罪などに問われた無職、足立朱美被告(48)に対する裁判員裁判の判決公判が29日、大阪地裁で開かれた。坂口裕俊裁判長は「生命軽視の度合いが高く、結果は重大」として無期懲役(求刑死刑)を言い渡した。
 弁護側は無罪を主張し、足立被告は認否を黙秘していた。坂口裁判長は、間接証拠から足立被告が2人を殺害したと認めたものの、ほかの死刑判決事案と悪質性を比較して極刑を回避した。
 判決理由で、父親の富夫さん=当時(67)=は低血糖脳症によって誤嚥性肺炎を引き起こし、摂取する栄養量の低下につながったとして、インスリン投与と死亡との因果関係を認定。弁護側の「がんによる病死」との主張を退けた。
 また、足立被告が「低血糖死亡」と検索していたことなどを踏まえ、「殺意を持って投与したことは間違いない」とした。
 弟の聖光(まさみつ)さん=当時(40)=については、足立被告が事前に練炭を購入し、遺体から検出された睡眠薬の成分も被告が処方されていたものと一致すると指摘。富夫さんへのインスリン投与をほのめかす聖光さん名義の「遺書」が見つかったが、パソコンの使用履歴などから文書を作成したのは足立被告と判断し、「犯行の責任をなすりつけるために自殺に見せかけて殺害した」と批判した。
 量刑については、聖光さん殺害を「動機は自己中心的」と指弾。一方、富夫さんはがんによる衰弱とあいまって死亡しており、「ほかの死刑事案と比べて非難の程度は劣る」とし、無期懲役が相当とした。
 判決によると、30年1月、堺市中区の実家で、富夫さんに多量のインスリン製剤を投与し、同年6月に死亡させた。同年3月には、聖光さんを睡眠薬で眠らせた上でトイレ内で練炭を燃焼させて一酸化炭素中毒により殺害した。

父弟を殺害した女に無期懲役の判決 裁判所『死刑の選択がやむを得ないとは言えない』 | MBSニュース
 4年前、大阪府堺市で父親と弟を殺害したなどの罪に問われた女に対して、大阪地裁は無期懲役を言い渡しました。
 堺市の足立朱美被告(48)は2018年、父親の富夫さん(当時67)に大量のインスリンを投与して殺害し、弟の聖光さん(当時40)を練炭自殺に見せかけて殺害したなどの罪に問われています。
 裁判で一貫して黙秘を続ける足立被告に対して検察側は死刑を求刑。一方、弁護側は無罪を主張していました。
 11月29日の判決で大阪地裁は、父親の死亡について「足立被告が投与したインスリンと死亡には因果関係がある」と指摘し、弟についても「自殺をうかがわせる事情はない」として、2人を殺害したと認定。そのうえで、弟の殺害動機が不明であることや、遺族が極刑を望んでいないことを踏まえて「死刑の選択がやむを得ないとは言えない」として、足立被告に無期懲役を言い渡しました。

父親と弟の殺害で起訴の被告に無期懲役の判決 大阪地裁 | NHK | 事件
 大阪堺市で糖尿病を患っていた父親にインシュリンを大量に投与して殺害したほか、弟を練炭自殺に見せかけて殺害した罪などに問われた48歳の被告に対し、大阪地方裁判所は2人を殺害したと認め、無期懲役を言い渡しました。弁護側は、無罪を主張していました。
 堺市南区の元会社役員、足立朱美被告(48)は、平成30年1月、市内の実家でがんや糖尿病を患っていた父親の富夫さん(当時67)に大量のインシュリンを投与して低血糖状態にして殺害したほか、2か月後には、弟の聖光さん(当時40)を練炭自殺に見せかけて殺害したとして、殺人などの罪に問われました。
 これまでの裁判で、検察が死刑を求刑した一方、弁護側は被告に家族を殺す動機はなく、父親は病死の可能性があるなどとして無罪を主張していました。
 29日の判決で、大阪地方裁判所の坂口裕俊裁判長は、「被告は、死亡する危険性を認識しながら父親を低血糖状態のまま7時間以上放置した。パソコンの入力履歴やスマートフォンの位置情報などから被告が弟のうその遺書を作成したのは明らかで、父親の事件の犯行をなすりつけようとした」などと指摘し、父親と弟の2人を殺害したと認めました。
 そのうえで「2人の命を奪った結果は重大で弟の殺人の動機は自己中心的だ。生命を軽視しているが父親の殺人は動機が不明でほかの死刑判決と比べると行為の危険性も比較的低い」などとして足立被告に無期懲役を言い渡しました。
 死刑の求刑に対し無期懲役が言い渡されたことについて、大阪地方検察庁の小弓場(こゆば)文彦次席検事は「判決の内容を精査して適切に対応したい」とコメントしています。
 無罪を主張していた被告の弁護士は、判決のあと報道陣に対し「コメントしません*6」と話しました。
 この事件は裁判員裁判で審理され、被告が父親と弟を殺害したとする直接的な証拠や目撃証言などがない中での判断となりました。
 裁判員を務めた女性は「結局証拠として出てきたものに『絶対的にこの人がやりました』という確定的なものはなかったので、一つ一つ積み重ねて判断したものがほとんどだった。見方が変われば結果が変わる事件だったと思う。真実を見極めるのがすごく大変でした」と話していました。

 と言うことで紹介しておきます。赤字部分が死刑回避理由、青字部分が無期懲役理由です。
 (勿論裁判官の示唆はあったでしょうが)裁判員が「死刑を回避し無期にした」のは「被告人が完全黙秘」であることから
1)多分真犯人と思うが、状況証拠しかないし、冤罪だったらどうしようという恐怖
2)真犯人だとしても「完全黙秘」の人間を死刑にして意味があるのか、犯行動機を語るように働きかけるべきではないかという悩み
ではないか。もちろん遺族が極刑を望んでいないことも大きいでしょう。
 しかしこれで控訴したら(「判決を精査する」という検事の口ぶりでは控訴する可能性は十分あると思いますが)裁判員裁判なので
そんなことを言うのであれば、検察は今後裁判員裁判では、量刑不当の控訴はしないのかという話になる - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
検察は、裁判員裁判での量刑を最大限尊重するんじゃなかったっけ - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
検察は、かつての主張を撤回したのかな - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
と言う批判がまた該当しますね。

【追記】
新潟女性殺害の無期判決不服、地検控訴 求刑は死刑 - 産経ニュース
 新潟事件は裁判員裁判ですので
そんなことを言うのであれば、検察は今後裁判員裁判では、量刑不当の控訴はしないのかという話になる - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
検察は、裁判員裁判での量刑を最大限尊重するんじゃなかったっけ - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
検察は、かつての主張を撤回したのかな - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
と言う批判がまた該当します。検察も全く恥知らずな役所です。

*1:どういう文書か気になるところです。「二人の死が他殺だとしても私はやってない。弟の妻の犯行じゃないか」と言う文書でしょうか?

*2:この事件はともかく一般論で言えば、インスリン過剰摂取による無自覚性低血糖症もあるようです。

*3:ミステリ小説でよくある設定ですが、現実にはあまりないかと思います。

*4:無期だからある意味当然ですが「死んで償え(死刑)」ではなく「生涯をかけて罪と向き合うべきだ(つまりは死刑廃止)」があるべき司法の態度かと思います。

*5:勿論、褒めてないのですが「完全黙秘」とは随分と気合いが入ってるもんです。冤罪被害者であれ、真犯人であれ「自分は無実だ」「確かに犯人は自分だが、自分にもこういう事情があった、一方的に非難されるいわれはない(言い訳)」「被害者に申し訳ない(反省)」とか何か言いたくなるのが普通の人間でしょう。もしかして弁護士相手にも「完全黙秘」だったのか。であるなら弁護士も頭が痛かったでしょう。

*6:コメントしないので「無罪を求めて控訴するのか」等は現時点ではわかりません。

今日の産経ニュース(2022年11/29分)(副題:自民党長野県議の妻殺害疑惑)

【産経抄】12月2日 - 産経ニュース

 ニューヨークに住む男が妻を殺害し、愛人の協力を得てアリバイを作り上げる。ところが、思わぬ事態が発生して…。1960年に雑誌に発表された短編小説が、日本でもファンが多いテレビドラマシリーズ「刑事コロンボ」の原型となる。
▼刑事が主人公となるよう脚本が書き換えられて、8年後に放映されたのが第1作の「殺人処方箋」だった。社会的地位の高い犯人が完全犯罪をもくろむものの、風采が上がらずさほど優秀そうでない刑事にアリバイを見事に崩される。
コロンボ刑事の名セリフがシリーズの特徴をよく言い表している。
「犯人は頭がよくても殺しには素人ですからね。ところがあたしらにとって殺しって奴(やつ)は仕事でしてね」
▼長野県塩尻市で、県議の丸山大輔容疑者(48)が、妻を殺害した容疑で逮捕された。丸山容疑者は当時、現場から約60キロ離れた長野市内の議員会館に泊まっていた、と主張していた。
▼しかし長野県警は、ついにアリバイのほころびを見つける。防犯カメラの映像の解析などから、車で会館と事件現場を往復していたのを突き止めた。移動が発覚しないよう、高速道路や幹線道路を避け、山道を選んだ丸山容疑者のアリバイ工作は失敗だった。

 「深夜に移動し、その事実を隠す」「幹線道路や高速道路を使えば早いのに何故か山道(目撃者を避けるため?)」が事実ならやはり「怪しい」と疑わざるを得ません。まあ、ミステリ小説だと「企業からの収賄のために密会」「秘密の愛人との密会」など「隠したい事実がある」のでこう動いたが実は「殺人は無実(単なる偶然か、県議の密会予定の事実を知り故意にその日に殺害したのかはともかく)」なんて設定は普通にありますが、現実にはそんなこともないでしょう。


自民長野県連が丸山大輔容疑者を除名方針 - 産経ニュース
 推定無罪に配慮して「逮捕では除名せず、起訴か(確定判決ではなく一審判決だとしても)有罪判決で除名か」あるいは「武士の情け」で「すぐに除名ではなくまずは離党勧告し、離党(勿論、証拠不十分による検察の不起訴処分*1か裁判所の無罪判決が出ない限り復党はあり得ないと通告)するように説得(説得に応じない場合に除名)」かと思っていましたが、「逮捕時点でも除名の方向」のようです。
 【1】「田中*2元首相のロッキード事件」等と違い「個人的犯行」である点、【2】田中ほどの大物政治家ではない点は除名しやすい点ではあるでしょう。


県議逮捕を受けて自民党長野県連が会長談話を発表 - 産経ニュース

 多くの皆様にご心配をおかけしていることに対し、自民党長野県連を代表し、お詫び申し上げます。

 清原亜希は、いかなる点でも謝罪する必要がないし、謝罪などしてはいけない - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)と同じで真犯人だとしても個人的な犯行ですが、「政治家」という性格を考えれば、謝罪は仕方がないのでしょうね。

 丸山議員は来春の長野県議会議員選挙への出馬を表明しており、選挙にも影響せざるを得ない状況ですが、詳細が判らないため、まずは捜査を見守ってまいります。

 「推定無罪(今のところ犯行は認めてない模様)」なので現時点ではこう言うでしょうが、とはいえ、さすがに「選挙前に無罪判決が確定」という「明らかな冤罪」でもない限り、「来春の長野県議会議員選挙への出馬」で自民も公認するわけにも行かないでしょう。場合によっては「党除名」「離党勧告」もあり得るでしょう。
 さすがに長野県警も「冤罪だった場合」の自民党の「逆上の恐れ」を考えればそれなりに証拠を固めて逮捕に動いたでしょうからやはり「容疑は堅い」のではないか。
 マスコミ報道を信じれば「犯行の夜は長野市議員宿舎に当然いた、塩尻市の自宅には行っていない(犯行時間は深夜と推定)」と言っていたのに「密かに夜間、宿舎を抜け出していた(そしてそれを隠していた)」のだから失礼ながら「怪しいこと」は事実です。
 なお、国会議員だと現行犯でない限り「会期中の不逮捕特権(但し会期外なら特権はないし、会期内でも国会が逮捕許諾請求を認めれば逮捕できる、逮捕許諾請求が認められる可能性が高いことから前途を悲観して、許諾請求の裁決前日に自殺したのが有名な新井将敬)」がありますが地方議員にはありません。
 逮捕許諾請求が認められた事例としては

逮捕許諾請求 - Wikipedia
昭和電工事件の芦田均*3前首相
◆炭鉱国管疑獄の田中角栄*4(後に首相)
◆ゼネコン汚職事件の中村喜四郎*5元建設相
◆やまりん事件の鈴木宗男*6元北海道・沖縄開発庁長官

などがあります。

【参考:国会議員の現行犯逮捕】

共産党議員の「現行犯逮捕」/1952年の事件とは2005.3.12
 自民党中西一善衆院議員の逮捕に関連して、「国会議員の現行犯逮捕は三人目。最初は日本共産党議員」などと報道され、党本部にも問い合わせがきています。この「事件」とは次のようなものです。
 一九五二年五月十七日午前、弁護士でもあった日本共産党林百郎衆院議員(長野県選出、故人)は、「辰野事件」(注)と呼ばれる、日本共産党員をねらった謀略・弾圧事件の公判に、担当弁護士として出席するため、長野県伊那市にある地裁支部に駆けつけました。
 林氏は、前夜に国会活動を終え、夜行列車を乗り継いで到着しましたが、列車の都合で開始時間に間に合いませんでした。着いてみると、裁判所の正面玄関のガラス戸は鍵がかけられており、弁護士が建物に入ることを不当に妨害していました。
 林氏が、とにかく戸を開けるようにと呼びかけながら、裁判資料の入った風呂敷包みをもったままガラス戸をたたいたところ、たまたまガラスが割れたものです。逮捕は、それを見ていた警察官が、器物損壊の現行犯だとしておこなったものでした。
 これは、裁判所の妨害のもとでおこった不当な弾圧事件です。
(注)辰野事件
 戦後の米軍占領下、長野県でおきた日本共産党への大規模な謀略・弾圧事件です。辰野警察署などを爆破・襲撃する計画をつくりあげ、長野県警は多数の警官を動員し、同町の公道を歩いていた二人の党員を別々に逮捕。これを皮切りに、一九五二年四月から一年余りの間に、合わせて十三人を逮捕、起訴しました。七二年十二月の東京高裁判決で全員の逆転無罪が確定しました。

不逮捕特権 - Wikipedia
 国会議員が現行犯逮捕された例として林百郎衆院議員(日本共産党)が1952年5月17日に器物損壊罪で現行犯逮捕された例、楢崎弥之助*7衆院議員(日本社会党)が1964年11月13日に公務執行妨害罪で現行犯逮捕された例、中西一善衆院議員(自由民主党)が2005年3月10日に強制わいせつ罪で現行犯逮捕された例の3例がある。

*1:とはいえその可能性は低いでしょうが。警察も県議逮捕という重大事案については事前に検察に相談してるのではないか。

*2:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)などを経て首相

*3:幣原内閣厚生相、片山内閣副総理・外相などを経て首相

*4:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相などを経て首相

*5:宇野内閣科学技術庁長官、宮沢内閣建設相を歴任

*6:橋本内閣北海道・沖縄開発庁長官、小渕内閣官房副長官など歴任

*7:社民連書記長、副代表など歴任

今日もkojitakenに悪口する(2022年11月29日記載)

私は政治には理念が大事だと思うんです。「維新」と共有できる理念って何だろうか、と考えます。政権とは理念を具現化するための手段だと私は考えます。(by まことん氏) - kojitakenの日記*1

 「野党共闘」の実質的な*2仕掛け人は小沢一郎だったから、その小沢の選挙区敗北(比例復活で当選)に見られる影響力の低下に伴って「野党共闘」が終わったのだろう。

 「はあ?」ですね。
 第一に「共産を含む」野党共闘の仕掛け人は「共産の志位委員長」「志位委員長の呼びかけに応じた最大野党党首の岡田民主党代表、枝野立民党代表(役職は当時)」でしょう。小沢氏が仕掛け人だというのは客観的事実に反します。
 第二に小沢氏の当落と野党共闘の展望と何の関係があるのか。
 野党共闘が困難に直面してるのは
1)2021年参院選挙で野党共闘を推進した枝野代表が敗戦を理由に代表を辞任
2)枝野の後継になった泉代表が野党共闘に後ろ向きな態度で維新に接近
3)それに対して立民党内に目立った泉批判の動きがないから
してるからにすぎません。
 「2021年の参院選敗北」「枝野の代表辞任」「泉の代表就任」「泉の野党共闘に後ろ向きな態度」「それを黙認する立民党議員や支持者」、どれ一つとして小沢氏の当落と関係ない。

 昨日の記事で、共産も社民も選挙制度の改変を呑ませられなかった件に言及したが、「野党共闘」の仕掛け人が小沢だったことの必然的帰結だったかもしれない。

 既に書いたように小沢氏は野党共闘の仕掛け人ではない。
 そしてそもそも小沢氏だけを「小選挙区を推進した」あるいは「小選挙区に肯定的だ」と描き出すkojitakenの主張自体が事実に反します。
 岡田にせよ、枝野にせよ、他の「立憲民主党の幹部政治家」にせよ「小選挙区に否定的」と言う事実はどこにもないでしょう。
 どこまでデマで小沢氏を誹謗し「岡田*3や枝野*4ら、他の立憲民主党の政治家を免罪すれば」気が済むのか?。そもそも小沢氏*5が日本政界に大きな力を持ったのはせいぜい「民主党幹事長時代」まででしょう。岡田や枝野が最大野党党首になった頃には小沢氏は既に「彼らに劣る政治力」しかなかった。
 正直、kojitakenの「小沢氏へのデマ誹謗」は常軌を逸してると言っていい。何が彼をそこまで小沢誹謗に走らせるのか。何故kojitakenは岡田や枝野に異常なまでに甘いのか。「前代表とはいえ」現在、無役の枝野はともかく、岡田は「立憲民主党幹事長」という最高幹部であり、「立憲民主党岩手県連代表」にすぎない小沢氏より絶大な権限があるのに。

 それを実現させることができるのは小沢の影響力とは無縁の政治勢力あるいは政治家だということだ。従って山本太郎や零細新選組は論外だ。

 おいおいですね。論外なのは小選挙区の存在について「最大野党立民党(現在は泉代表、岡田幹事長など)」よりも、kojitaken自身が「零細政党」と小馬鹿にするれいわに責任転嫁するkojitakenの方でしょう。ミニ政党のれいわに一体何ができるというのか。それにしても、れいわに悪口できるほどの政治力もない無名の老害kojitakenが「零細政党呼ばわり」とはよくも抜かしたもんです。id:suterakusoなど、コメント欄の「信者」「太鼓持ち」「茶坊主」「幇間」「喜び組」におだてられて図に乗ってるのでしょうが、「身の程を知れ」と言いたい。
 選挙制度の再改編に消極的なのは勿論、自民と立民でしょう。最大与党と最大野党にとっては小選挙区は都合がいいからです。
 小沢云々など全く関係ない。どこまでアンチ小沢をこじらせればこのバカは気が済むのか(なお、断らなくても常識人には分かると思いますが俺は「kojitakenの小沢批判や山本非難はデマ中傷でおかしい」としているだけで彼らを政治的に高く評価してるわけではない。例えるなら「荒木和博の特定失踪者認定はおかしい」という指摘が北朝鮮擁護ではないのと同じ事です)。
 一方「山本太郎やれいわ新選組」が選挙制度の再改編に動く可能性は勿論あります。
 ミニ政党の彼らにとっては小選挙区制度は不利だからです。
 ついでに言えば「小沢の影響力」とは何が根拠なのか。
 確かに「山本太郎」は「一時、小沢自由党(2016~2019年)に政審会長として在籍しました」が、それを理由に今も「小沢の影響力」というのは

◆昔は小沢自由党(1998~2003年)に在籍した政治家
 自由党国対委員長だった二階俊博
→その後、小沢と袂を分かち自民党に復党。小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)、幹事長(第二次安倍、菅総裁時代)など歴任

を「小沢の影響力」云々という位馬鹿げていないか。
 「小沢自由党時代をどう評価するにせよ」今の山本は小沢氏のことなど何とも思ってないのではないか。
 そしてそのkojitakenの珍理論なら「一時、小沢自由党(2016~2019年)に幹事長として在籍した玉城デニー氏」の沖縄県知事再選も「小沢の影響力の現れ」であり「玉木は落選すべきだった」とでもいうのか。なお、上記のコメントはkojitaken記事に投稿しますが、いつものように掲載拒否でしょう。kojitakenも呆れたバカです。
 ちなみに「今のところ」幸いにも俺に悪口雑言する敵対的なコメントがほとんどないこともありますが、今のところ俺は「明らかな荒らし」と評価したコメントを数回削除した程度で基本的にはコメントの掲載拒否や削除はしていません。この点は「掲載拒否常習」の狭量な「老害」kojitakenと違って「自慢できること」と思っています。

*1:「私が考える」も何も少なくとも建前の世界では「理念などどうでもいい、権力や利権さえ握れればいい」と言う人間はどこにもいない。

*2:kojitakenの言う「実質的」の意味が分かりません。「形式的な仕掛け人」なんてもんがいるのか。

*3:鳩山、菅内閣外相、民主党幹事長(菅代表時代)、野田内閣副総理・行革相、民主党代表代行(海江田代表時代)、民主党代表などを経て現在、民主党幹事長

*4:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)、民進党代表代行(前原代表時代)、立憲民主党代表など歴任

*5:中曽根内閣自治相・国家公安委員長自民党幹事長(海部総裁時代)、新生党代表幹事、新進党党首、自由党党首、民主党幹事長など歴任

今日も松竹伸幸に悪口する(2022年11/29日分)

中国の人民決起、「赤旗」は1面トップでなきゃ | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba
 「それ反中国のお前の個人的な価値観でしかねえだろ」で終わる馬鹿話です。
 そもそもデモ行為程度を「決起」と呼ぶのもいかがな物か。
 また今日の中国ニュース(2022年11月27日分) - bogus-simotukareのブログでも書きましたが「ゼロコロナ」への反発に過ぎないようなので「民主化の動き」などと、あまり過大評価もできないのではないか?。
 民主化運動として評価するには「もっとそれなりの理論武装が必要」でしょう。
 松竹のような「アンチ中国な御仁」は「中国政府がぐらついて欲しい」という願望が強いのか「大きな話にどうしてもしたい」ようですが。
 それにしても

 本来なら、「(ボーガス注:中国)共産党の解散*1」「習近平の(ボーガス注:国家主席や党総書記)辞任」を求める民衆の声に対し、日本共産党は熱い連帯を表明すべきものだと考える。私が党首だったら、きっとそうしていただろう。

ねえ。
 それ、内政干渉でしょうよ。「文革」「天安門事件」批判の時ですら日本共産党は「中国共産党解散」「毛沢東の党主席辞任」なんて言ってないでしょうに。
 「そうした政権批判に習近平政権は平和的に対応せよ(強権的に対応するな)」ならともかく「共産党下野」「習主席辞任」に賛同することなどできるわけもない。そもそも、どこの世界にそんな表明をしてる政党があるのか。
 というか、そんなことをすれば多くの国民(右の自民党、維新、国民民主支持層であれ、左の社民、共産支持層であれ)からは「中国は重要な貿易相手国であり、政権与党入りすればそんなことは言えるわけもない」「共産は万年野党だから、政権与党になった場合の事を気にせず放言できるのか?。無責任じゃないか?」と疑われるのが落ちです。
 松竹が党首(委員長)だって「共産党の政権入り(松竹もそれを目指してると言っていた)」を展望するならそんなことはとてもできはしないでしょう。
 もし「政権入り」とそうした「乱暴な言動」が両立すると、松竹が言うなら【1】両立しないと理解できないほどのバカか、【2】嘘つきのどちらかです。バカであれ嘘つきであれ、どっちにしろ松竹は政治家の器ではない。
 それにしても

 コロナ禍での生活の苦しさと、共産党権力による抑圧的なコロナ対策への批判が、一体となって吹き出している。

ねえ。
 日本だって「コロナ禍での生活の苦しさ」は当然あるのに、自ブログでそうしたことは全く論じず、毎回毎回「台湾問題ガー」「ウクライナ問題ガー」で生活に密着した問題を論じないバカが良くも言ったもんです。
 何しろ、松竹ブログのカテゴリーも「日韓関係(141件)」「中国問題 (74件)」「歴史問題(26件)」「北朝鮮問題(23件)」ということで「生活に密着したカテゴリー」は「日本経済論(4件、しかも最新記事が「青天を衝け」で考えたこと | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Amebaという「渋沢栄一を褒めてるだけの駄文」です)」ぐらいしかないから心底呆れます。
 松竹が「外交評論家や軍事評論家」を自称するならそれでもいい。「共産党党首になりたい」と言う男が何でここまで「物価高」「医療、福祉、介護問題(例えば赤旗介護の負担増・給付削減/再び反対・批判相次ぐ/社保審部会(2022.11.29参照)」など生活問題に無関心なのか。
 あるいは現在は実は「11/25は、女性に対する暴力撤廃国際デー」で

女性への暴力なくせ/国際デー 婦団連が国会前宣伝
 28日、日本婦人団体連合会*2婦団連)が衆院第2議員会館前で「戦争は最大の暴力」「世界中から女性に対する暴力をなくそう」とリレートークを行いました。
 柴田真佐子会長は、国連のグテレス*3事務総長が寄せた「女性に対する暴力撤廃国際デー」のメッセージ*4で、「11分ごとに1人の女性や女児が親しいパートナーや家族によって殺害されている」と紹介。日本における刑法改正の議論*5について、「性暴力被害当事者や支援者の要望が十分に反映されるよう求めていきましょう」と呼びかけました。

という運動が国内外でされてるところ、松竹が「女性への性暴力(例えば防衛省のセクハラ問題)」について何か論じてるかと言えば何も論じないわけです。
 まともな人間なら「ここまで生活問題に無関心な男には絶対に共産党党首になって欲しくない」「共産党の最大の売りは福祉重視などの弱者救済ではないのか」「この男にはもはや共産党員の資格はない」と松竹に心底呆れるでしょう。
 なお、当然ながら中国政府とて「コロナ禍での生活の苦しさ」についてはそれなりの手は打っています。そうした議論を自ブログで全くしない「貧乏人の生活に関心がない」らしい「雲上人」「令和のマリー・アントワネット」松竹と類友よりは中国政府の方がずっとましではないか。こいつを「日本共産党党首にしては絶対にいけない(まあ、なる能力も幸いにしてないのですが)」と思うのはこの「生活問題への異常な無関心さ」ですね。
 なお、上記は松竹記事に投稿しますがいつものように掲載拒否でしょう。「自由な言論」を標榜しながら松竹も本当に呆れた「嘘つき」「三百代言」です。この男が仮に共産党党首になったら確実に俺のような「自分に批判的な人間」を強権で黙らせようとするでしょう。
 まあ、「繰り返しますが」幸いにも松竹にはそんな能力はないわけですが。

*1:下野ならまだしもまた大きく出たもんです。正直「無責任な放言」ではないか。

*2:1953年結成(初代会長は平塚雷鳥)。プロフィール | 日本婦人団体連合会(婦団連)によれば現在、婦団連加盟団体は新日本婦人の会(新婦人)、婦人民主クラブ(婦民)、全国商工団体連合会(全商連)婦人部協議会、自由法曹団女性部、農民運動全国連合会(全国農民連)女性部、全国地域人権運動総連合(全国人権連)女性対策部、全国労働組合総連合(全労連)女性部、全日本建設交運一般労働組合(建交労)中央女性部、全日本教職員組合(全教)女性部、日本自治体労働組合総連合自治労連)女性部、日本国家公務員労働組合連合会(国公労連)女性協議会、郵政産業労働者ユニオン(郵政ユニオン)女性部、全労連・全国一般労働組合女性センター、法律会計特許一般労働組合女性部、北海道平和婦人会、京都民主婦人連合会、日本ユーラシア協会女性委員会、日本中国友好協会、日本勤労者山岳連盟(労山)女性委員会、治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟女性部、全国保険医団体連合会(保団連)女性部、全国印刷出版産業労働組合総連合会(全印総連)女性部

*3:ポルトガル首相、国連難民高等弁務官等を経て国連事務総長

*4:このメッセージについては女性に対する暴力撤廃の国際デー(11月25日)に寄せるアントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ | 国連広報センター参照

*5:これについては例えば、赤旗主張/性犯罪刑法の改定/「不同意性交は罪」の原点貫け(2022.10.30)参照

珍右翼・黒坂真に突っ込む(2022年11月29日分)

◆黒坂ツイート

黒坂真
 日本共産党国会事務所さん。洗脳下の寄付を法で禁止すべきだというお話に一言。そんな法律ができたら、日本共産党幹部は一般党員や支援者に寄付を訴えることができにくくなりますよ。

 吹き出しました。日本共産党の党員や支持者が洗脳されてるとでも言う気なのか。誹謗中傷にもほどがある。そもそも黒坂の洗脳定義は何なのか。
 自民、公明、維新、国民民主、立民、社民、れいわなどの党員、支持者も洗脳されてるのか。
 これがまだ「統一協会のような洗脳カルト宗教」と「まともな宗教」を本当にそんなに「きっちり分けられるのか」、まともな宗教への寄付に実害が及ばないかというならまだしも。まあ、とはいえ、「まともな宗教への弊害の恐れ」を強調して「統一協会を野放しにするわけにも行かない」のでそこは「金額が巨額か」「寄付理由がまともかどうか(例:明らかに建設の見込みがない日韓トンネル)」「寄付金に対してきちんと信者から同意書を取ってるか」などの基準によって「洗脳されてるかどうか」を判断し、規制(洗脳下の寄付を法で禁止など)するほかはないでしょう。

黒坂真
 中野顕さん。共産主義を倒すために第三次世界大戦が必要だ、という主張をインターネットでどなたがしていますか。
◆中野顕
 ネトウヨの主張は統一協会そっくり。統一協会は「共産主義を倒すために、第3次世界大戦は必ず起きなければならない」という立場。ネトウヨも、「ロシア・中国・北朝鮮は必ず攻めてくるから、軍拡をせよ、敵基地攻撃能力を持て」という立場。どちらも外交で戦争を回避しようとする意思が無い。危険だ。

1)「共産主義を倒すために第三次世界大戦が必要だ、という主張を統一協会がしている」
2)ネトウヨの「ロシア・中国・北朝鮮は必ず攻めてくるから、軍拡をせよ、敵基地攻撃能力を持て」という主張は「軍事偏重、外交軽視」と言う点で統一協会と似ているという中野ツイート
に対して意味不明すぎる黒坂ツイートです。

黒坂真リツイート
 志位さんは、台湾有事とは米国が始める戦争だ、と言いたいのです。米国が台湾に侵攻して台湾政府を破壊すると言う話です。それを露骨に言うとあまりにも荒唐無稽なので、ぼかしている。志位さんは何とかして中国共産党の台湾攻撃戦略を隠したい。
志位和夫
 自公が実質合意した「反撃能力」。
 「日本への武力攻撃が発生」だけでなく、「日本と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生して日本の存立が脅かされる」場合にも、行使すると堂々と書いてある。
 日本に対する武力攻撃がなくても、米国が始めた戦争に「反撃能力」で参戦。これが現実的危険だ。

 「米国の台湾政府転覆」などというバカなことを志位氏が言うわけもない。志位氏の主張(自衛隊と米軍の共同軍事作戦)は「台湾有事に限られない(米軍が過去に活動した、あるいは現在、活動している、あるいは今後、活動予定の場所は「ベトナム」「イラク」「アフガン」など台湾に限定されないので)」し、台湾有事(勿論中台の軍事衝突)の場合も「自衛隊が米軍と共同軍事作戦し、台湾軍を支援しようというのが集団的自衛権の目的」と言う話です。ここまで酷いデマを放言するバカも黒坂ぐらいでしょう。

黒坂真
 宮本徹議員は、七年前に集団的自衛権行使の是非について国民的議論が沸き起こったと主張しますが、そんなことはなかったですよ。左翼の皆さん*1が怒っていただけです。
◆宮本徹
 これまで安保政策の転換の時は、7年前の安保法制の時のように、国会でも大激論し、メディアも連日放送し、国民的議論が沸き起こりました。ところが敵基地攻撃能力保有と軍事費倍増について、国会での議論の場はちょぼちょぼ、よってメディアの報道もちょろちょろ。与党の内輪で決めるなどもってのほか

 デマにもほどがありますね。そもそも黒坂ツイートは「国会で十分な議論もなしに与党で勝手に決めるな」という宮本氏の政府批判への反論には全くなっていません。

黒坂真リツイート
◆松崎いたる・板橋区
 野坂参三*2がロシアのスパイ*3なら、日本共産党そのものがコミンテルン*4がつくったスパイ組織ということです。

 「怒り」「呆れ」よりも吹き出しました。「レベルの低い反共右翼・黒坂」はともかく、元共産党板橋区議(松崎)が「党除名→除名後に無所属で立候補した板橋区議選では落選→自らの無力さを反省するのではなく除名した党を逆恨みしあげく反共右翼に転落」とは随分と劣化したもんです。戦前の日本共産党に「ソ連の影響が大きい」とはいえ「自主性が全くないわけでは勿論ない」し、今の共産党が「結党当時から何ら変わらずに来た」わけでもない。例えばソ連関係では「プラハの春弾圧」「アフガン侵攻」への批判があったわけです。

*1:勿論、穏健保守派からも批判があったので左翼云々はデマです。

*2:共産党第一書記、議長、名誉議長など歴任

*3:ソ連との内通を理由に野坂が晩年、党を除名されたことを意味する

*4:第三インターと呼びたがらない理由は何でしょうか?