松竹伸幸に悪口する(2024年5/13日分)

続・2005年の自己批判論文をご紹介・4 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba

 1999年3月の23日か24日だったと思う。「赤旗」政治部(もう部長だったか安保班長だったかは覚えていない)の藤田健*1から、政策委員会にいた私に内線電話があった。興奮した声の怒りを伝える電話だった。
 何かと言うと、能登半島沖の不審船事件をめぐる党の対応への抗議だった。
(中略)
 何が言いたいかというと、やはり当時の党中央は自由だったということだ。党中央が決定したとしても、党専従が別の考え方を持つのは当然だし、抗議の意見を上げても構わない。そんな党風が残っていたということだ。

 藤田主張については特に論じません。
 俺は党外の人間なので党風など分かりようが無いですが、1999年当時の党幹部は「不破委員長(現・名誉役員、松竹除名時は議長)」「志位書記局長(現・議長、松竹除名時は委員長)」で「松竹除名時」と大して違いないですし、当時と今と大して変わらないのでは無いか。また、松竹の話が事実だとしても、そもそも松竹の場合「党外に話をいきなり持ち出した」のであって「党内に話が留まっている藤田氏」とは明らかに話が違います。「藤田が処分されなかったのになんで俺が処分されるのか」という話ではない。
 なお、「昔は党風が自由だった」を連呼し「今は党風が不自由になった→除名は不当」とする松竹ですが、その主張に説得力が無いのは「上に書いたこと」の他にも「『日本のこえ』を作った志賀義雄」等と違い、党内外に松竹に同調する動きが「少なくともマスコミ報道を見る限り」全く見えないこともあるでしょう。もはやマスコミは松竹を全く報じない。
 なお、上記は松竹記事に投稿しますが掲載拒否でしょう。「賛同コメントしか掲載しない松竹」には心底呆れます。


続・2005年の自己批判論文をご紹介・1 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba

 いま共産党内では、SNSでの異論の表明の摘発と自己批判要求が頻発している

1)「頻発」と書きながらそのように評価する根拠
→松竹の元に「摘発された」「自己批判要求された」という「党への抗議(?)」でも殺到したのか?。仮にそうだとして松竹がそれを事実と評価した根拠は何か?
2)「異論」とは具体的に何か?
→「松竹の主張への同調」か、それとも「それに限らない」のか?

を記事中に何も書かない松竹にはいつもながら呆れます。少なくともマスコミがそのような報道をしてないことは確かです。
 なお「異論」が「単なる意見の違い」に留まらず「反党行為に該当するならば」自己批判要求はむしろ「当然のこと」ではないか(具体例がないと何とも評価できませんが)。
 なお、上記は松竹記事に投稿しますが掲載拒否でしょう。「賛同コメントしか掲載しない松竹」には心底呆れます。


2005年の自己批判論文をご紹介・上 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba

松竹伸幸 - Wikipedia
 党機関誌『議会と自治体』2005年5月号に、論文「9条改憲反対を全国民的規模でたたかうために」を寄稿。いわゆる自衛隊活用論をめぐって、志位和夫委員長(役職は全て当時)から批判を受け、小池晃政策委員長らと1か月近く議論した意見の相違は埋まらなかったものの、同論文中に自衛隊違憲と明記されていない点では合意し、同誌翌月号に自己批判文を掲載した。
 2006年、日本共産党中央委員会勤務員を退職、かもがわ出版に入社した。

ということで松竹が「志位氏(2005年当時は委員長、現在は議長)、小池氏(2005年当時は政策委員長、現在は書記局長)」と「敵対的関係になる契機」は2005年の出来事とはいえ、除名理由は「2023年の行為(文春新書刊行や記者会見)」だし、「(2005年の主張がルーツとはいえ、その後の考えの変更等があり)2023年の主張は2005年の主張とは当然異なる」のにこんな話を持ち出すとは「どんだけ2005年の件で志位氏を恨んでるのか?(呆)」と言う話です。
 結局、松竹の行動原理は「党のためを思ってる(松竹の建前)」では全くなく「2005年に俺のプライドを破壊した志位が許せない」「志位のせいで党本部に居づらくなって本部職員を辞めることになった。これで俺も中央委員などになって出世する道がなくなった」「志位に報復してやる」という憎悪なのでしょう。呆れたバカです。
 なお、上記は松竹記事に投稿しますが掲載拒否でしょう。「賛同コメントしか掲載しない松竹」には心底呆れます。

*1:現在は赤旗政治部長(党幹部会委員)

新刊紹介:「歴史評論」2024年6月号

特集『第57回大会報告特集/歴史認識のポリティクス(地域・国家・市場)Ⅱ』
◆いま・ここを知るため史学史を顧みる(小田中直樹*1
(内容紹介)
 以前、筆者が『歴史学のトリセツ』(2022年、ちくまプリマ―新書)で史学史について論じた内容が改めて論じられている。「近代史学の父」としてドイツの歴史学者ランケ*2を紹介。
 彼の特徴として「一国中心主義」「専門家主義」「文書中心主義」を指摘。
 それらに対する批判としてそれぞれ「一国史に留まらないグローバル・ヒストリー(ウォーラーステイン*3の『世界システム論』など)」「公共史(パブリック・ヒストリー=非研究者と研究者の意見交流*4)」「文書に寄らない記憶研究(メモリースタディーズ)やオーラルヒストリー」が紹介されている。
 勿論、これらについては『グローバルヒストリーを自称する研究の多くは西洋中心主義だ(そうした西洋中心主義批判としては例えばサイード*5オリエンタリズム』(邦訳:平凡社ライブラリー))』「非研究者と研究者の意見交流は容易にはできない(下手をすると菅論文が批判するような事態「非研究者が研究者を無視した暴論を展開」になりかねない)」「『自分にとっては正しい記憶(例:日本ウヨ『大東亜戦争は聖戦だった!』)』として歴史修正主義を助長しかねない」等の問題が指摘されているが、それは「グローバルヒストリー」などが無価値だという話では無い。指摘されている問題点をどう是正するかが問題と言える。


◆パブリック・ヒストリー*6と非専門家:歴史実践におけるオーソリティの共有(菅豊*7
(内容紹介)
 学会では「問題点がありすぎる」として全く評価されなかったにもかかわらず「優れた学術図書」に与えられる建前の「サントリー学芸賞(2022年)」を受賞した竹倉史人『土偶を読む』(2021年、晶文社)を批判する望月昭秀*8他編『土偶を読むを読む』(2023年、文学通信)を紹介すると共にサントリー学芸賞のように「非専門家が専門家(今回は考古学)の領域を無神経に侵害して恥じない日本の現状」について論じています(小生の無能のため詳細な紹介は省略します。)
 これについては新刊紹介:「歴史評論」2023年11月号 - bogus-simotukareのブログでも触れたので紹介しておきます。


観光公害文化遺産:京都の伝統工芸に関わる史資料の現状と課題から(木立雅朗*9
(内容紹介)
 観光公害が問題になるほど、京都観光は外国人(欧米、中韓など)の観光客で賑わっているが、一方で「西陣織」「友禅染」等の「京都の伝統工芸」は急速に衰退し、廃業が相次いでいると指摘。その結果、廃業の際に「歴史的価値のある資料(西陣織、友禅染の図案など)」がどんどん廃棄されている(あるいは廃棄の危機にある)と主張。
 国や自治体(京都府京都市)が1)伝統工芸の支援を積極的に進めると共に、2)図案などを歴史的資料として収集・保存する体制の構築を訴えている。
【参考:京都の衰退(?)】

【書評】観光業の隆盛が京都の衰退を招いている:有賀健著『京都 未完の産業都市のゆくえ』 | nippon.com
 (ボーガス注:有賀健著『京都:未完の産業都市のゆくえ』(2023年、新潮選書)によれば)バブルの崩壊によって「西陣と室町の衰退が決定的」となるが、それに代わる産業は育たなかった。
 そして今や、2010年以降のインバウンド・ブームによって、潤っているのは新たに進出してきたレストランを中心とする観光関連の小規模事業者となった。著者は、「成功しすぎた観光都市としての京都が、観光以外の産業を抑圧している可能性がある」と指摘する。そしてこう嘆くのだ。

 京都市は人口が純流出を続ける最大の都市である。純流出は20代前半から30代にかけて続き、10歳未満も純流出が続くことは、就業機会に恵まれず、子育て世代にも良好な住環境を提供できていない何よりの証拠である。

(ボーガス注:有賀健*10著『京都:未完の産業都市のゆくえ』(2023年、新潮選書)の理解を正しいとするならば)皮肉なことに、観光業の隆盛が京都の衰退を招いている。過熱した観光ブームが去ったとき、京都はどうなるのだろうか。 

新たな「現実の京都」像を示した一冊 『京都 未完の産業都市のゆくえ』有賀健氏インタビュー Wedge ONLINE(ウェッジ・オンライン)
 有賀さんの調査によると、バブル崩壊を機に、都心の西陣・室町の関連業者は相次いで廃業した。都心では人口は回帰したものの、雇用力は失われ、昼夜間人口比率は一貫して低下を続けている。
(中略)
有賀
 「田の字地区*11が現状維持なら、ダラダラと際限のない観光地化が進行するでしょうね」
 都心に大規模改変がなされないとなると、町家に少し手を加えたカフェ、レストラン、小さなホテルやマンションが乱立することとなる。
有賀
 「観光への依存は、それで他の産業に比べて高賃金が得られるタイ国などはともかく、日本のような先進国では観光関連産業の平均賃金は他産業に比べて高くなく、決して魅力的な選択肢とはいえないと思います」
 観光地は(ボーガス注:旧跡「清水寺三十三間堂」や花街「祇園」などがある)東山区や(ボーガス注:大覚寺天竜寺などがある)嵯峨野などに充分あるのだから「それでいい」と言う。

 「話が脱線」しますが、なるほど「維新の京都進出(一日も早く打倒したいところですが)→その結果としての共産の議席減(例えば京都市長選挙あたりは、維新の候補が当選する可能性もあり得るのではないか(関西での共産党の凋落ぶりもひどい) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)参照)」には「京都の衰退(観光は盛んだがそれ以外の産業は衰退)→既存政治勢力(残念ながら共産を含む)への不信」という背景があるのかもしれません。
 少なくとも松竹や鈴木が強弁する「俺たちの除名が影響した」よりは小生の仮説の方が説得力がある気がします。
 松竹も鈴木ももはや「一部の支持者以外」には全く騒がれてませんからね。松竹らがもはや「あの人は今」となってることには「身の程知らずの醜態」として笑うだけですが、マスコミも全く冷たいモンです(苦笑)。


【参考:京都の観光公害ほか】

「超高級ホテルの乱立」は京都の終わりの始まりである…富裕層向けの観光業が京都経済にマイナスになる理由 だから京都市内では雇用減少が続いている | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
 観光客需要が急増することで町の姿、特に都心の表通りに面さない内側の地区で変容したものも多い。例えば、錦市場は今世紀初めころから急速に店舗が入れ替わり、それまで主流であった乾物屋、鮮魚・精肉店の多くが姿を消し、観光客向けの店舗に代わった。また、錦市場は料亭などへの卸機能を持つ商店も少なくなかったが、その多くで錦小路に面した店舗を観光客向けに改装したものが目立つ。今や錦の商店街はそれまでの地元の商店街としての姿をほぼ失ったといえよう。
 都心の再利用で目立つのが、小規模のラグジュアリーホテルの建設だ。これらの高級ホテルの多くが海外高級ホテルブランドの京都進出であり、客室数が100前後のものが大半である。
 客室単価の高さを反映して、一般の宿泊施設では得られない体験や借景を売り物にしている。例えば、「パークハイアット京都」は東山山麓の料亭敷地内に建設し、この料亭とのコラボレーションと、八坂の塔京都市街の夜景を一望できるレストランやバーが強調される。
 帝国ホテルは祇園の弥栄会館の修復改築で進出を計画しており、いうまでもなく、花見小路の奥にある祇園の中心地としてのロケーション、花街の中心施設との協同が眼目である。
 三井系列は、二条城東隣りの京都所司代跡地にある「三井家ゆかりの地に250年以上にわたって存在した三井総領家(北家)の邸宅」を利用したホテルを建設した。また、二条城の北側に隣接する土地にはシャングリラ系列の高級ホテルの建設が進められている。
 高級で小規模のホテル急増の傾向は、2010年代のアジアからの観光客の急増とそれに対応した民泊施設の爆発的増加の反動でもある。京都は明白な観光容量の制約に直面し、市民からの様々な「観光公害」の声に押されて、長期滞在で一人当たり消費金額の大きい富裕層にターゲットを絞った施設の建設を歓迎した。
 (ボーガス注:富裕層という)限定された顧客を対象とするこのような小規模ホテルは、事実上宿泊客以外の利用は極めて限定され、地域全体の再開発や活性化とは程遠い。いわば、京都のプライベートビーチ化である。
 極論すれば、このように切り売りされた観光レントは、(ボーガス注:地元への経済的波及効果はあまりなく、帝国ホテルなど)これらのラグジュアリーホテルグループの超過利潤として吸収されるだけになりかねない。
 近年の高級ホテルの参入に見られるように、地域公共財の囲い込みの傾向が一般化すれば、京都固有の景観や美しささえ(ボーガス注:富裕層と言う)一部の観光客にしか経験できないものになりかねない。
 観光業の成長だけが原因とはいえないものの、(中略)(ボーガス注:観光以外の産業は伸び悩み)市内での雇用は減少を続け、過去30年間で2割近く減少、都心部では4分の1の雇用が失われた。

観光公害で市民がバスに乗れない京都、平気なウィーン 違いはどこに [京都府]:朝日新聞デジタル2024.5.7
 市バスが混雑して市民が乗れないなど、訪日外国人観光客が戻った京都市内では、公共交通を巡る様々な問題が起きている。解決への処方箋はあるのか。オーストリア・ウィーン工科大学交通研究所で研究中の宇都宮浄人*12関西大学経済学部教授(交通経済学)に聞いた。


◆動き始めた歴史教育改革の成果と課題(小川幸司)
(内容紹介)
 『世界史との対話』(2011年、地歴社)、『世界史とは何か』(2023年、岩波新書)の著書がある筆者(長野県伊那弥生ヶ丘高校教員)が

【筆者の授業「世界史探究」での生徒への問いの例】
【質問例】
 他の十字軍と比べて、フリードリヒ2世 (神聖ローマ皇帝)の第5回十字軍*13について従来、高校世界史教科書ではあまり触れてこなかったように思うが、その理由は何だと思うか?

→【回答例】
 軍事的にイスラム勢力に勝利できなかったこと(またフリードリヒ2世の死後、ドイツが大空位時代になったことで2世の評価が低くなったこと)、彼の和平交渉について「反イスラム」の空気が強い「当時のヨーロッパ世界」では全く評価されなかったこと(かえってローマ教皇によって破門されたこと)が、触れてこなかった理由と思われるが、巧みな外交交渉で、一時的とはいえ「エルサレム統治権」をイスラムから取り戻したことは評価されて良いと思われる。勿論「単純に現代政治とは直線でつなげない」が「中東紛争が激化する現在(例:ネタニヤフのガザ侵攻)」、フリードリヒ2世の「イスラムとの外交路線」はもっと評価されるべきでは無いか。
【注記】
 筆者は「戦争の原因や経緯」が従来の歴史教育では当然論じられてきたが、それは下手をすると「戦争不可避論*14(例:戦前日本には日中戦争、太平洋戦争は不可避だった)」になる恐れがあり、そうした意味で「こうした外交努力の歴史」を教えることは重要だろうとしています。

等の、「高校教諭としての筆者の教育実践(世界史探究の授業)」も踏まえて、歴史教育改革(歴史総合の『日本史探究』『世界史探究』)について論じていますが、小生の無能のため詳細な紹介は省略します。

【参考:第5回十字軍】

フリードリッヒ2世の十字軍(講演記録) - イタリア研究会
報告者:高山博*15東京大学教授)(2015.7.9)から一部引用
◆橋都
 今日は、東京大学大学院教授の高山博先生にご講演をお願いしております。高山先生にはこれまでにもイタリア研究会では何度かご講演をお願いしていますけれども、今日は「フリードリヒ2世*16の十字軍」ということでお話をお願いしております。
 俗に言う無血の十字軍を成功させたということで大変有名な方です。今日はそのフリードリヒ2世の、いわゆる無血十字軍というのはどのようにして達成されたのかということをお話ししていただきます。
 それでは、高山先生のご略歴をご紹介したいと思います。著書としては、皆さまお読みになった方が多いかと思いますけれども、『中世地中海世界シチリア王国』、その他シチリアの歴史を中心として大変たくさんの著作、論文をお持ちの方です。それでは高山先生、よろしくお願いします。(拍手)
◆高山
 今日は、この十字軍の歴史の中で、戦いによらず交渉によって聖地エルサレムを取り返したフリードリヒ2世の十字軍に焦点を当てて、そして最後に文明の交流と衝突について考えてみたいと思っております。
 血で血を洗う十字軍の歴史の中で、唯一、一度の戦闘も交えることなくエジプトのスルタンとの交渉だけでエルサレム回復に成功した十字軍があります。それが神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世の第5回十字軍です。この十字軍は一般にはあまり知られておりませんでした。それどころか十字軍研究者たちのほとんどが注目することも重視することもしませんでした。彼らの多くはこの十字軍を正式なものと見なさず、番号を振ることさえしませんでした。そのため、この十字軍は今でも単に「フリードリヒの十字軍」と呼ばれたり、第5回十字軍の一部と見なされたりすることが多いと言えます。その理由は主として2つあります。1つは、フリードリヒが十字軍遠征を行った時、教皇から破門された状態にあったために、この十字軍を正式の十字軍と見なしてこなかったということ。もう一つは、フリードリヒが率いた軍隊が一度も異教徒と戦わなかったために純粋な十字軍とは見なされなかったということです。
 彼は、当時のヨーロッパ世界の君主には珍しく、盲目的な十字軍熱に侵されることもなく、交渉によってエルサレムを取り返しましたが、こうした態度は当時のヨーロッパ世界では理解されることも受け入れられることもなく、ローマ教皇から2度にわたる破門を宣告されております。
 しかし、まさにこの戦闘を行わず交渉によってエルサレムを回復したという点が、実は現在の私たちの関心を引く最大の理由です。西ヨーロッパ中の老若男女が十字軍熱に浮かされて、聖地で殉教することを求め、諸侯、騎士の多くが異教徒との戦いで武勲の誉れを勝ち取ろうとしていた時に、このフリードリヒ2世は異教徒と戦わず交渉する道を選びました。
 ここで、このフリードリヒ2世がどういう人物だったかをお話ししておきたいと思います。
 彼は母の胸に抱かれたまま、1198年、パレルモでノルマン・シチリア王として戴冠しました。しかし、幼いフリードリヒは同じ年に母を失って孤児となってしまいます。形式的に教皇の後見下に置かれはしましたけれど、そのままパレルモイスラム教徒たちによって育てられたと言われています。彼が継承したノルマン王国は、異文化の共存によって繁栄した王国でした。12世紀のノルマン王の時代、パレルモイスラム教徒たちは郊外に自分たちの居住区を持ち、自分たちの裁判官を持ち、自分たちの法と慣習に従って生活していたことが知られております。イスラム教徒同士の問題はその共同体の中で解決されていました。イスラム教徒たちはノルマン王の下、自治を認められていたわけです。フリードリヒ2世のシチリア王国は、このようなノルマン王国の特徴を受け継いでいました。つまり異文化集団が併存し、ノルマンの統治が採用されていたということです。
 フリードリヒ2世は、かつてのノルマン王たちと同じく、イスラム教徒の役人、軍隊を抱えていました。つまりイスラム教徒たちとは日常的に接していたということです。彼の宮廷がイスラム教徒を含む優れた学者たちの活躍の場となっていたこともよく知られております。彼はまたイスラム世界の政情にも通じており、イスラム教徒を異教徒として敵視することもありませんでした。他のヨーロッパの王侯たちがキリスト教世界しか知らなかったのとは全く違っていたということです。彼は他のヨーロッパ君主たちと違って、キリスト教徒、教皇を中心とした世界観、価値観から自由だったと言うことができます。彼の意識の中で自分と対立・衝突していたのは異教徒ではなくて、同じキリスト教徒の諸侯であり、神聖ローマ皇帝となって以後はとりわけ教皇でした。
 1228年6月、フリードリヒ2世は十字軍を率いてイタリアを出航しました。同じ年の9月7日、シリアのアッカーに上陸したフリードリヒ2世は、当地の十字軍士たちに歓呼の声で迎えられましたが、彼らの期待に反してイスラム教徒への攻撃を開始することはなく、エルサレム奪還のためにエジプトのスルタン、アル・カーミルとの交渉を始めたわけです。そして、5カ月後の1229年2月11日、このアル・カーミルとの間にエルサレムを明け渡す条件を取り決めた条約が締結され、一滴の血も流すことなくエルサレムキリスト教徒の手に渡されました。
 この交渉は容易ではありませんでした。何度も使節が往来しましたが、交渉に進展は見られず、両者はそれぞれの陣営で困難な状況に立たされることになります。しかし、かつてシチリアの宮廷を訪れ、フリードリヒ2世との友好を深めておりましたファフル・アッディーンがアル・カーミルの使節代表としてやってきた時、交渉が動き始めました。両者は会談を重ねて、エルサレム引き渡しに関するさまざまな議論が行われました。
 両者は合意に達して、1229年2月11日、ついにアル・カーミルはフリードリヒ2世にエルサレムを明け渡すというヤッファ協定が結ばれました。この協定では、エルサレムにおけるキリスト教徒、イスラム教徒の平和的共存が取り決められました。
 このヤッファ協定により、エルサレムとともにナザレとベツレヘムなどが返還されました。エルサレムは皇帝の統治下に置かれましたが、この聖都の内部にあるイスラム教徒の聖なる場所、すなわち岩のドームとアクサー・モスクを含むハラム・アッシャリーフ区はイスラム教徒の管理下に置かれて、イスラム教徒はこの場所に自由に出入りし礼拝を行うことを認められました。キリスト教徒はこの聖なる場所に祈りに来ることを認められ、イスラム教徒は皇帝の管理下に置かれたベツレヘムへ行くことを認められました。イスラム教徒共同体への自治も認められました。また、フリードリヒ2世はいかなる状況になってもアル・カーミルを攻撃しないこと、彼を攻撃するキリスト教徒を援助しないこと、彼の支配地として残る部分を守ることなどを約束しました。
 そして、1229年3月17日、フリードリヒ2世はエルサレムの町に入城しました。そしてその翌日、聖墳墓教会に行き、総大司教が承認を拒んだエルサレム王の冠を自らの手で自分の頭に乗せたわけです。
 しかし、この交渉によるエルサレムの委譲と、キリスト教徒とイスラム教徒の平和的共存を取り決めた協定は、キリスト教徒の間でもイスラム教徒の間でも評価されませんでした。それどころか、それぞれの世界で激しい非難の渦を巻き起こしました。現地では聖ヨハネ騎士団エルサレム大主教がこの取り決めに激しく反発して、フリードリヒと敵対することになります。さらにはローマ教皇グレゴリウス9世が軍隊をフリードリヒ2世不在のシチリア王国へ侵入させました。フリードリヒ2世は即座にイタリアへ帰還し教皇軍を撃退します。彼はその時の和平条約で、教皇による破門を解かれることになりましたが、その後1250年に他界するまで再び聖地を踏むことはありませんでした。
 イスラム教徒の間でも激しい非難の嵐が沸き起こっておりました。アル・カーミルの裏切りを糾弾する集会がバクダードやムスル、アレッポダマスクスのモスクで開かれ、甥のアル・ナーシルとの間に戦端が開かれます。アル・カーミルはこの戦いで甥を下しましたけれど、彼が死去した翌年の1239年11月、アル・ナーシルがエルサレムを急襲してこの町を占領することになります。 
 聖なる都がイスラム教徒の手に戻ったということで、その時イスラム世界は歓喜に包まれたということです。これは2人の間の休戦協定が失効して約3カ月後のことでした。
 このように2人の君主による平和的なエルサレムの委譲は、同時代人にはほとんど評価されませんでした。また、2人による取り決めは10年間の期限付きであり、実際にエルサレムの平和共存は10年間しか続きませんでした。しかし、10年間という短い期間ではありましたけれど、2人の君主が生きている間、この約束は守られ続けました。異教徒への敵対的感情が渦巻き、宗教的熱情が支配的な時代の10年です。
 以上がフリードリヒ2世の十字軍の経緯です。
 十字軍の歴史は長い間ヨーロッパにとって、そしてキリスト教徒にとっての意味を求められ続けてきました。それは、ヨーロッパのキリスト教共同体にとって聖なる戦いであり、正義の戦いであると同時に、失敗の歴史でもありました。既に話しましたように、フリードリヒ2世の十字軍はそのような正義の戦いの十字軍の歴史の中で特異な例として扱われ、交渉によるエルサレム回復も否定的に扱われてきました。しかし、今私たちはこのフリードリヒの十字軍を、キリスト教ヨーロッパの視点ではなく、「衝突と交流を両方含むわけですけれど」、2つの文化圏の接触という視点から見ております。ヨーロッパ文化圏とイスラム文化圏とを同時代に存在する2つの文化圏と見なして、その関係を認識しようとする視点に立っているということです。これは十字軍に対する見方の大きな変化を示しています。この変化は私たちが生きている現代世界の政治力学の変化の反映であると同時に、私たちが持っている世界史認識の変化の反映、ヨーロッパを中心とする世界史認識から複数の文化圏が併存する世界史認識への変化の反映でもあります。
 フリードリヒ2世とアル・カーミルに焦点を当ててヨーロッパ史イスラム史の枠を越えた歴史事象を見ようとする行為は、まさに地球上のさまざまな人間集団の歴史を包摂する、そのようなグローバル・ヒストリー構築への第一歩ではないかと思っております。
 ところで、現代世界を文明で区分けして、その文明間の対立を国際政治の基調とする考え方があります。よくご存じだと思いますけれど、有名なハーバード大学教授ハンチントン*17が出した考え方です。
 人々の意識も社会構造も全く異なる現在と十字軍の時代とを単純に比較することはもちろんできませんけれど、宗教的対立が支配的だったこの十字軍時代においてすら、キリスト教徒対イスラム教徒という単純な対立の図式は成立しませんでした。キリスト教徒対イスラム教徒という理念的、イデオロギー的対立が存在する一方で、宗教の違いとは関係なく、利害に基づく君主間の政治的対立が現存していたわけです。
 多様な価値観が併存し人々の流動性が増した現在、文化や価値体系に基づく単純な対立の構図が成立しないということは明らかです。現代世界を正しく把握するには、過去の世界を把握するのと同じく、過度に単純化された図式に惑わされることなく、人々の間の対立軸、衝突要因、利害関係を注意深く冷静に見極めることが重要なのではないかと思っております。
 以上が今日の私の話です。
◆橋都
 ありがとうございました。それでは、時間は十分にありますので、質問のある方からお受けしたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
◆長手
 長手と申します。大変有益な面白いお話をありがとうございました。この間、高校生の孫の教科書を見て、索引でフリードリヒ2世と引いたら、(ボーガス注:啓蒙専制君主として知られる)プロシアの「フリードリヒ2世」しか出てこないです。これほど今見直されている「第5回十字軍のフリードリヒ2世」のことが一行も教科書に載っていないので、これから載る可能性はないのでしょうか。先生などがもっと宣伝しなければいけないのではないかと思っているのです。
◆猪瀬
 猪瀬ですけど、大変興味深いお話をありがとうございました。
 ちょっと聞きたかったのは、フリードリヒ2世とアル・カーミルの間で使節を交わし、このように平和裏にエルサレムを回復したということなのですけれど、両者がそれぞれお互いをどう見ていたかです。だからフリードリヒ2世はアル・カーミルをどう見ていたか、アル・カーミルはフリードリヒ2世をどう見ていたか、そういうものが分かるような史料というのは何か残っているのですか。
 それが1点と、もう一つは、これだけのことができるということは、お互いに相手のことをよく分かって、共通の話し合いの土俵というのがそこに形成されていたと思うのです。だから、フリードリヒ2世はイスラム教徒の良き理解者であったはずだし、アル・カーミルはカトリックの良き理解者であったはずなのですけど、どういうきっかけでそういうお互いに良き理解者になったのでしょうか。その辺を少し伺いたかったのですが。
◆高山
 ノルマン王の時代からイスラム君主との間で使節の交換が定期的に行われていました。使節の交換ですから、イスラム教徒がパレルモの宮廷に来たり、キリスト教徒がエジプトに行ったりということをやっていて、使節団は行き帰りの時には大体同じ船に乗っていました。パレルモに来たアル・カーミルの使節がエジプトに戻る時に、フリードリヒ2世の使節がその船に同情するということが繰り返されていました。それぞれの宮廷では相手方の使節とじかに会う機会もありました。
 君主同士が直接会うことはありませんでしたけれど、使節団はそういう形で往来していました。君主同士も含め、書簡の交換、手紙の交換は頻繁に行われていました。そのような手紙の一部が現在も残っています。アル・カーミルとフリードリヒ2世の間ではかなりの信頼関係があったようですし、そのことを示す手紙も残っています。お互いに情報の交換をやっていたということです。
 アル・カーミルはもちろんイスラム教徒で、フリードリヒ2世はキリスト教徒です。フリードリヒ2世は、キリスト教世界での名声や評判を気にしていましたし、自分はキリスト教の擁護者であるということを公言してもいます。しかし、彼は、イスラム教徒もキリスト教徒と同じように神を信仰しているし、彼らには彼らのやり方があると記しています。有名なエピソードがあります。 
 塩野七生さん*18も書いていたかもしれないですし、翻訳が出たカントーロヴィチ*19の『皇帝フリードリヒ二世*20』、よくできている古い本なのですけれど、そこにも出ていたような気がします。年代記に記されている、フリードリヒ2世がエルサレムに入った時のエピソードです。彼がこの町に入った時、アザーン、つまり、礼拝の呼びかけの声が聞こえなかったので、案内役に「何で聞こえないのだ」と尋ねたら、「フリードリヒ2世がキリスト教徒だから、それをみんな気にして、控えているのだ」という答えが返ってきたということでした。それに対し、フリードリヒ2世は、「自分はせっかくイスラム世界に来たのだから、みんなの普通の状態を知りたいのだ、だから自分に気を使ってほしくはない」と言ったということです。これは一つのエピソードにしかすぎませんけれど、少なくともフリードリヒ2世はイスラム教徒に対して好意的な感情を持っていたということがわかります。イスラム側の年代記には、フリードリヒ2世は隠れムスリムだったという表現も出てきますし。非常にムスリムに対して好意的だったという記述もあります。
◆猪瀬
 小さい頃、イスラム教徒に育てられたのですよね。それがやはりかなり大きかったのでしょうか。
◆高山
 それはやはりそう推測されます。彼は小さい頃はパレルモで育っていますから、パレルモには当時当然イスラム教徒が多くいたわけで、イスラム教徒に育てられたという話もあります。だから、少なくとも小さい頃からイスラム教徒とは接していた、それは間違いないと思います。
◆橋都
 民族間の寛容といいますか、そういうのは大変難しいものだと思いますけれども、それを中世に行った偉大な君主と言ったらいいのでしょうか、われわれがフリードリッヒ2世から学ぶことは大変多いのではないかと思います。
 それでは、もう一度高山先生に拍手をお願いしたいと思います。(拍手)
◆高山
 どうもありがとうございました。

「中東和平」実現した神聖ローマ皇帝(2ページ目)|日経BizGate本村凌二*21
 1228年、フリードリヒ2世率いる第5回十字軍は、現在のシリア、イェルサレムの北西に位置するアッコンに上陸しました。その地でフリードリヒ2世は、イェルサレムを統治するアイユーブ朝のスルタンであるアル・カーミルと書簡でやり取りをします。はじめはアル・カーミルがフリードリヒ2世の人柄を見極めようと手紙を出したのがきっかけです。
 アラビア語を操り、イスラーム文化を理解するフリードリヒ2世への信頼を深めたアル・カーミルは平和条約に合意します。この「ヤッファ協定」によって、イェルサレムにおいてのキリスト教徒とイスラーム教徒の共存が定められ、1229年から10年の期限つきで、イェルサレムキリスト教徒に返還されることになりました。
 協定にはイスラーム側の聖地である「神殿の丘」を侵してはならないという、イスラームに配慮した条項もふくまれています。フリードリヒ2世は血を流すことなく、交渉だけで遠征を成功させたのです。1222年にコンスタンサ妃と死別、イェルサレム王女イザベル2世と再婚していたため、イェルサレム城に入城したフリードリヒ2世は、イェルサレム王位に就きます。
 歴史的な平和条約は、双方の教徒に評価されませんでした。イェルサレムにいた聖ヨハネ騎士団イェルサレム大主教がフリードリヒ2世と敵対したのみならず、ローマ教皇グレゴリウス9世がシチリア王国へ兵を差し向けます。急ぎシチリアに帰国したフリードリヒ2世はローマ教皇軍を撃退します。
 さらに苦難は続きます。アラゴン王女コンスタンサとフリードリヒ2世の間の息子でドイツ王のハインリヒ7世が1234年にローマ教皇ならびにロンバルディア同盟の支援を受けて蜂起しました。特権を得て王の言うことを聞かないドイツ諸侯の横暴と、それを許した父に不満を募らせたことが理由です。しかし、ハインリヒ7世にはドイツ諸侯に味方がいませんでした。フリードリヒ2世に鎮圧されると、護送途中に自害しました。勢いに乗ったフリードリヒ2世は、北イタリア諸都市を攻撃し、1237年のコルテヌオーヴァの戦いでロンバルディア同盟軍を打ち破ります。
 これにより、時の教皇インノケンティウス4世から二度目の破門と皇帝廃位を言いわたされます。それでもフリードリヒ2世は徹底抗戦の構えを示し、戦局はフリードリヒ2世が優勢になりました。ローマ教皇との争いが続く1250年、フリードリヒ2世は死去します。あまりに突然だったため、民衆はその死を信じなかったとされています。
 死後、イェルサレム女王イザベル2世との間の息子、コンラート4世が神聖ローマ帝国を継承しましたが、1254年に病没し、ホーエンシュタウフェン朝は断絶します。以降の約20年間、ドイツ王は選ばれても、イングランドやフランスの介入で神聖ローマ皇帝が実質的にいない「大空位時代」が到来します。
 イタリアを拠点とし、ドイツの領邦国家化を招いたとはいえ、キリスト教が絶対だった時代にあって、フリードリヒ2世の異文化を許容する合理的な思考のもとで、イスラーム教国との和平を実現させることができたのです。

 勿論「時代背景が違う」ので「単純に現在と直線で結べない」とはいえ「フリードリヒ2世のような合理主義(エルサレムが取り戻せるなら戦争の必要は無い)」には俺は魅力を感じますね。
 「話が脱線します」が、だからこそ「経済支援とのバーター取引をしてでも北朝鮮拉致被害者を取り戻せ」「家族会は制裁路線を廃棄しろ」というのが俺の価値観です。
 「制裁が目的ではない」「拉致被害者救出が目的」なら「制裁を辞めてバーター取引したって一向に構わない」でしょう。
 俺の主張「経済支援とのバーター取引をしてでも北朝鮮拉致被害者を取り戻せ」「家族会は制裁路線を廃棄しろ」と同様の主張として

米国のキューバへの対応から、日本の北朝鮮への対応を考えてみる - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
いまだ、強硬策で拉致被害者が北朝鮮から帰国できたと立証する文書・証言を知らない - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
やっぱり金を払わなければ解放されないじゃないか(北朝鮮拉致や北方領土も同じこと) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
そういう例を出すのなら、拉致問題だってやっぱり金(対価)次第じゃないか - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
けっきょく人質の解放なんて金しだいということだ(拉致問題もご同様) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
ほれみろ、米国とイランだって、けっきょく対価じゃねえかよ(こういうことを拒否しまくっているから、9月17日に拉致問題がろくに話題にならないという事態になるのだ) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

を紹介しておきます。


◆1950年代前半の歴史学と大衆文化:国民的歴史学運動における紙芝居の実践を題材に(高田雅士*22
(内容紹介)
 「国民的歴史学運動における紙芝居の実践」について、民科奈良支部の実践(奈良で起こった百姓一揆『龍門騒動』を取り上げた紙芝居*23『土の唄:龍門の又兵衛』)とそれに対する「遠山茂樹*24木下順二の評価」を元に論じていますが小生の無能のため詳細な紹介は省略します。
【参考:龍門騒動】

龍門騒動は200年前、吉野で起きた百姓一揆/毎日新聞「ディスカバー!奈良」第95回 - tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」
◆龍門騒動
 大和国吉野郡の旗本(前奈良奉行)中坊氏(3500石)の知行所竜門郷(現在の吉野郡吉野町宇陀市の旧大宇陀町にわたる21村のうち15村)に起こった年貢減免強訴の百姓一揆。1818年(文政1)年貢増徴の非をとなえて西谷村細峠の小商人又兵衛らが住民数百人を呼集(14村),平尾村の代官所に押しかけて代官・浜島清兵衛を殺害,さらに大庄屋宅を襲った。浜島は各村庄屋を召して饗応の最中だった。村民の説得を命じたらしい。
 騒動は一夜で終わったが,奈良奉行所与力が出動して村民ら300人余を検挙,奈良に連行,いったん全員を釈放したが,改めて村民約1000名を召喚して取り調べ,首謀者10余名を翌年断罪した。この一揆に関して1から20に至る数え歌が生まれ,苛政や拷問などの惨状を伝えている。ちなみに吉野郡は幕府直領,竜門郷は唯一の私領である。中坊氏の重課や代官の悪政が糾弾されたが,直領の吉野郡はむしろ優遇されていたから,竜門郷では不満がいっそうつのったといえる。


◆科学運動通信「九州鉄道の起点駅・初代門司港駅跡の発掘と保存運動の経過報告」(佐藤浩司
(内容紹介)
 ネット上の記事紹介で代替。「再開発」を重視し、「記録保存はするが遺跡の現地保存はしない(予定通り再開発する)」として保存に後ろ向きな市長や市議会多数派(自民党など)に対し、遺跡の現地保存を求めている運動が展開されており、今後の動向が注目されます。

初代門司港駅の遺構、初出土 明治築の赤レンガ外壁、機関車庫跡か | 毎日新聞2023.10.12
 北九州市門司区のJR門司港駅周辺の埋蔵文化財発掘調査で、1891(明治24)年に建てられた初代門司港駅(当時の名称は門司駅)の関連施設の赤レンガの外壁が出土した。機関車庫跡の可能性が高い。初代門司港駅の遺構が見つかったのは初めてで、専門家は「交通の近代化と建築技術の歴史を知るうえで貴重な鉄道遺構だ」と指摘している。
 調査地は現在の門司港駅南側の約900平方メートル。JR九州の所有地を2022年に市が購入し、門司区役所など九つの公共施設が入居するビルを建設中で、9月から市文化企画課が文化財保護法に基づく発掘調査をしている。

門司港駅、発掘調査 初代駅舎の一部も 現地説明会に200人 参加者「保存・活用を」 /福岡 | 毎日新聞2023.11.20
 北九州市がJR門司港駅そばで進めている埋蔵文化財発掘調査の現地説明会が19日あり、市民ら約200人が参加した。1891年開業の初代門司港駅の機関車庫跡に加え、初代駅舎の一部とみられる石垣の出土などが報告され、参加者からは遺構の保存・活用を求める声も聞かれた。

3/16講演会「初代門司港駅の出現-九州鉄道の原点に迫る-」が開催されます! | 城野遺跡の会(旧 城野遺跡公園を実現する会・城野遺跡の現地保存をすすめる会)2024.2.29
 2023年9月、北九州市が進めている門司区の複合公共施設建設用地で旧門司駅関連の遺構が発掘調査によって発見され、ニュースや新聞で大きく報道されました。
 明治日本の産業発展に大きく貢献した門司港には、港湾のみならず陸路による物流拠点が整備され、その原点が旧門司駅でした。今でも門司港駅には「0哩(マイル)」表示が掲げられ、九州鉄道の始発駅であることを物語っています。門司港駅横の発掘調査では創業当時の駅舎、機関車庫の土木基礎跡が、現在残る駅構内図と全く同じ場所で見つかっており、コンクリート流し込みの技術、イギリスから持ち込まれた赤レンガ積みの技術が明確にわかる壁体も原位置で出土しました。これほど良好な形で鉄道遺構が見つかった例は日本でも数例しかありません。
 旧門司駅関連遺構の発見は、まさに明治日本の石炭産業、鉄鋼業を物流面で支える原点ともいえ、官営八幡製鉄所旧本事務所と同じように、世界遺産のなかの構成資産にも匹敵する価値を有していると考えています。
 極めて重要な遺構だったため、鉄道史学会、都市史学会、産業遺産学会、九州考古学会、日本建築学会、日本イコモス国内委員会、日本考古学協会など多くの研究者団体が北九州市文化庁に現地保存を求める要望書を提出しています。(各団体の要望書は最後に添付しています)
 ところが、2024年1月25日に武内和久市長は、突如、遺構の一部を移築し、予定している複合公共施設建設工事を計画どおりすすめると発表し、この遺構が現地で保存できるかどうか、一刻を争う事態となりました。
 私たち「城野遺跡の会」も、「地域の歴史や文化を大切にするまちづくりに寄与するための活動を行う」という会の目的から、旧門司駅関連遺構の保存活用を求める活動に微力ながら取り組んでいます。

初代門司駅遺構の移築費、補正予算案から削除へ…北九州市議会で動議「複合施設建設と厳密調査を」:地域ニュース : 読売新聞2024.3.7
 北九州市門司区のJR門司港駅付近で出土した初代門司駅(1891年開業)の関連遺構を巡り、移築費2000万円を今年度一般会計補正予算案から減額する修正案の動議が可決される公算が大きくなった。動議では、市が予定している複合公共施設の建設計画について「進めるべきだ」としたものの、未発掘エリアでの適切な調査と厳密な記録保存を求めている。
 動議は(ボーガス注:自民系の会派)ハートフル北九州(11人)が提出しており、8日に開かれる市議会(定数57)の本会議で採決される予定。同会派のほか、自民党無所属の会(16人)、公明(13人)、共産(8人)なども賛成する方針で、可決されるとみられる。
 動議では遺構を巡る市の対応について、〈1〉市民や市議会への説明責任を果たすこと〈2〉発掘調査をしていない重要な箇所で遺構が確認された場合の調査と厳密な記録保存〈3〉速やかに複合公共施設の計画を進めること――が必要だとしている。
 複合公共施設の建設は、老朽化した公共施設の統廃合を進める市の計画のモデル事業に位置づけられ、門司区役所(築93年)や門司図書館(築60年)など9施設の機能を集約する予定だ。
 しかし、昨年の埋蔵文化財の発掘調査で遺構が出土。市は有識者6人の意見を聞き、現地保存を求める意見も受けた。それでも「老朽化した施設に不安を抱く市民の声に応えないといけない」などとして、1月下旬に遺構の一部を移築保存する方針を発表した。
 一方、国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の諮問機関「国際記念物遺跡会議(イコモス)」の国内組織「日本イコモス国内委員会」をはじめとした16団体が、現地保存などを求める要望書を市に提出。要望では「国史跡指定に値する」「移築すれば価値が失われる」などと指摘した。(ボーガス注:現地保存に否定的な)市は現地保存を前提にすれば、設計のやり直しだけで3年の期間と5億円が必要になるとする。
 動議を提出したハートフル北九州の森結実子政調会長は7日、報道陣に「各会派とも話し合い、計画通り施設を建てることを望む区民が多いと聞いた」と述べたうえで、「(遺構の移築に)2000万円をかけるよりは、厳密な発掘調査をして記録として残してほしい」と主張。市に対しては、遺構の価値などについて説明を尽くすよう求めた。
 武内和久市長も報道陣の取材に応じ、「門司のプロジェクトを進め、遺構も移して保存するという思いを込めた予算案だったが、(動議では)移築は必要ないとも見える。本会議での提案理由などを聞いて真意を伺い、判断していきたい」と語った。

旧門司駅遺構 有識者が会見「遺構の全面的な発掘調査を」|NHK 北九州のニュース2024.5.8
 北九州市で見つかった明治時代の旧門司駅のものとみられる遺構について、ユネスコの諮問機関イコモスのメンバーを務める有識者が会見し、遺構の全面的な発掘調査の必要性を強調しました。
 この遺構は、門司区北九州市が建設計画を進めている複合公共施設の予定地で見つかったもので、1891年に開業した旧門司駅の機関車庫の基礎部分などとみられています。
 これまでこの遺構の保存のあり方や複合公共施設の建設をめぐって、市議会でもさまざまな意見が出ていましたが、市は、先月18日に開かれた市議会の建設建築委員会で、発掘調査が行われていないエリアの追加調査を実施することや、遺構が確認された場合には記録保存を行って可能な限り速やかに複合公共施設の事業に着工する方針を示していました。
 こうしたなか、8日、「日本イコモス国内委員会」のメンバーで、九州大学大学院の溝口孝司*25教授と、福島綾子*26准教授が市役所で会見し、遺構の重要性などを訴えました。
 その上で、福島准教授は「複合公共施設の建設予定地のうち、市は(ボーガス注:当初予定通りの建設着工を重視し)一部のみの発掘調査にとどめようとしているが、遺構が全面的に埋まっている可能性がある」として、全面的な発掘調査の必要性を強調しました。
 市は、先月18日の市議会の委員会に示した日程どおり、これまでに追加の発掘調査を行うための試掘作業を10か所で実施しました。
 今後はこの発掘調査の費用を盛り込んだ補正予算案を来月開かれる定例市議会に提出し、予算が認められれば、発掘調査などを進めることにしています。
 溝口教授によりますと、「日本イコモス国内委員会」では旧門司駅関連の遺構について「ヘリテージ・アラート」と呼ばれる「文化的資産が直面している危機に対して保全と継承のために出される声明」を発出したいという意向があり、フランスにあるイコモス本部に発出を求める書類を提出するため、その準備を進めているということです。

「初代門司駅」保存か開発か…学識者「国史跡級の鉄道遺構」、北九州市は複合公共施設を計画:地域ニュース : 読売新聞2024.5.11
 北九州市は「老朽化した各施設を集約し、住民の利便性を高めたい」として、複合公共施設の建設を計画しており、予算やスケジュールを考慮して建設を優先する考えだ。発掘調査の結果を記録した上で工事を始める「記録保存」とする方針で、その場合、遺構は破壊されるケースが大半だ。
 市は当初、一部を移築して残す方針を打ち出していた。しかし、市議会から「移築ではなく適切な調査と記録保存をした上で建設を進めるべきだ」との声が上がり、3月、移築費2000万円を一般会計補正予算案から減額する修正案が可決された。これを受け、市は7月に発掘調査を行い、その後は工事を進める方針だ。
 市によると、日本イコモス国内委員会や日本考古学協会など19団体が、現地保存の要望書や声明文を出している。同委員会の副委員長を務める溝口孝司・九州大教授(考古学)は「欧米を除き、近代の鉄道の大半は、宗主国が植民地に作ったもの。独立国として自前で整備し、独自の工夫をこらしたことを示す鉄道遺構には、世界史的にも重要な価値がある」と強調する。

北九州「初代門司駅」保存巡り対立 都市部の近代遺産、分かれる運命:朝日新聞デジタル2024.5.14
 初代門司駅の遺構が昨年、現在のJR門司港駅のすぐ近くで見つかった。機関車庫や駅舎外郭の石垣などで、保存状態は良好という。市が複合公共施設を建設するために発掘していた。
 初代門司駅の開業は明治24(1891)年。国内の伝統技術と新来の西洋技術が共存する貴重な物証と評価され、他の鉄道遺産とまとめてユネスコ世界遺産をめざしてはどうか、との声もある。
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旧門司駅の遺構 北九州市の追加調査で線路跡や枕木見つかる|NHK 北九州のニュース2024.5.16
 北九州市議会の建設建築委員会が16日開かれ、北九州市が追加で実施した旧門司駅関連の遺構の調査などについて報告されました。
 追加の調査では新たに線路の跡や枕木などが見つかったということです。
 去年、北九州市門司区で見つかった遺構は、1891年に開業した旧門司駅の機関車庫の基礎部分などとみられていて、この保存のあり方やこの場所で北九州市が整備する方針の複合公共施設に関してさまざまな意見が出ています。
 16日開かれた市議会の建設建築委員会では、先月から今月にかけて追加調査の一環として市が実施した試掘の結果が報告されました。
 市によりますと、今回の試掘では線路が敷かれていた跡とみられる黒色の砂利や枕木などが見つかったということです。
 市はこれらが見つかった付近の700平方メートル余りの敷地で7月から発掘調査を行い、その結果を記録保存することにしています。
 この調査や記録保存にかかるおよそ3000万円は、今年度の補正予算案に盛り込まれ、来月の定例市議会で審議される見通しです。
 複合公共施設については、先月、市民から早期建設を求める嘆願書が提出されています。
 こうしたなか、市は、今年度中に建設工事に着手したいとしています。
 一方、旧門司駅関連の遺構をめぐっては、15日、住民団体のメンバーが北九州市役所を訪れ、市の担当者に遺構の現地保存を求める1300人余りの署名を提出しました。

初代「門司駅」遺構 保存方法をめぐり議論激しく 調査は一部か全部か 北九州市「億単位に」(FBS福岡放送) - Yahoo!ニュース2024.5.16
 北九州市の初代「門司駅」の遺構を巡り、市と議会の議論が再び激しくなっています。適切な調査を求める議会に対して市は16日、調査の内容を示しましたが、一部の議員から反発の声が上がりました。
◆ハートフル北九州・森結実子市議
「大変低レベルな試掘であるとしか言いようがありません。本当に有識者入れてきちんと調査をしてください。」
 門司区の複合公共施設の建設予定地で、去年3月に発掘された遺構。明治時代に開業した初代「門司駅」の機関車庫の基礎部分などが出土したとみられています。議論が繰り広げられているのは、その保存方法を巡ってです。
 北九州市が最初に示したのは、遺構の一部を移築し別の場所に保存する方針です。
 それに対して一部の議員が反発し、3月の議会で移築はせずに適切な調査をし、記録によって保存する案が可決されました。
 なぜ、保存方法を巡ってここまで意見が分かれているのでしょうか。
 専門家や市民団体などは歴史的な価値が高いとして現地での全面保存を求めています。その価値を見極めるためにも建設予定地全体で調査を実施する必要があると主張し、一部の市議や専門家は調査が不十分だとして反発しているのです。
九州大学・福島准教授
「試掘はこの辺でもやったわけです、去年。遺構がないと市は判断した。専門家から言わせればあるんです。とにかくこの黄色のラインの中は全部、本発掘調査をしないといけない。」
 ことし3月の議会でさらに調査することが決まったことを受け16日、北九州市は調査の範囲を示しました。
 その範囲は770平方メートルで、予算はおよそ3000万円です。これまでの発掘調査を含めても全体の2割程度の広さで、市議からは異論が相次ぎました。
◆ハートフル北九州・森結実子市議
「私たちの動議はきちんとした調査、そして記録保存を求めています。 こんないい加減なことをして、おまけにお金を使ってやっているのは遺憾でしかないです。この発掘調査で終わりにするというのは、相当な問題が残されていると思っています。その覚悟はできていますか。」
◆共産・永井佑市議
有識者の見解と市の見解がずれているのが現状ですが、そこがずれたまま押し通していいものなんですか。」
◆市の担当者
「仮にこのエリアまで全部調査をやるとなった時には、おそらく億単位の負担です。どこかで線を引かないといけない。」
 ユネスコの諮問機関である日本イコモスの専門家は、文化遺産が危機に陥っている場合に出される「ヘリテージ・アラート」を出すようにイコモス本部に求める準備を進めていることを明らかにしました。
 北九州市は追加の発掘調査を行うための費用について、6月の議会で予算案を提出する方針です。

 共産が「自民、公明と共に」動議に賛成というのが「俺的に気になるところ」ですね。鉄道史学会、都市史学会、産業遺産学会、九州考古学会、日本建築学会、日本イコモス国内委員会、日本考古学協会など多くの研究者団体が北九州市文化庁に現地保存を求める要望書を提出したことを無視して、移築(市長の当初の態度)もせず「現地保存否定(記録保存のみ実施)」で「予定通り再開発」が「北九州の共産」の立場なのか?。
 少なくともハートフル北九州の森結実子政調会長の立場は「記録保存のみ実施」の立場でしょうし、移築予算否決を受けて、「記録保存のみ実施(現地保存も移築もせず)」に市が方針変更したことは「初代門司駅」保存か開発か…学識者「国史跡級の鉄道遺構」、北九州市は複合公共施設を計画:地域ニュース : 読売新聞(2024.5.11)も報じてるところです。
 現地保存の見込みが乏しい状況で「移築反対動議」に賛成した以上「記録保存のみ実施」になったことについては「共産も加担者」ではあります。
 果たしてそれでいいのか?(共産支持者として、共産に無茶苦茶な悪口雑言をすることは控えておきます)
 ということで、支持者とはいえ「消去法での支持」「党外のソフトな支持」ということもあって、俺も「いつも共産万歳」ではないことは改めて書いておきます(kojitakenなどは俺を「共産盲従」呼ばわりしますが)。
 なお、今回の動議賛成の是非はともかく、共産も「いつも自民、公明が出す法案や議案に反対している」わけではなくあくまでも「是々非々」です。


◆女性史研究者・折井美耶子さん*27追想(石崎昇子*28
(内容紹介)
 2023年11月に逝去された折井氏(1935年生まれ)に対する追悼文ですが、小生の無能のため詳細な紹介は省略します。

*1:東北大学教授。著書『フランス近代社会1814~1852』(1995年、木鐸社)、『歴史学アポリア:ヨーロッパ近代社会史再読』(2002年、山川出版社)、『歴史学ってなんだ?』(2004年、PHP新書)、『フランス7つの謎』(2005年、文春新書)、『日本の個人主義』(2006年、ちくま新書)、『世界史の教室から』(2007年、山川出版社)、『19世紀フランス社会政治史』(2013年、山川出版社)、『フランス現代史』(2018年、岩波新書)、『歴史学のトリセツ』(2022年、ちくまプリマ―新書)等。『冤罪はこうして作られる』(1993年、講談社現代新書)、『裁判員制度を批判する』(2008年、花伝社)、『誤判救済の課題と再審の理論』(2008年、日本評論社)等の著書がある小田中聰樹・東北大学名誉教授(1935~2023年)(刑訴法)は父

*2:著書『世界史の流れ』(ちくま学芸文庫)等

*3:1930~2019年。著書『史的システムとしての資本主義』(岩波文庫)等

*4:小田中論文はその例として『1950年代日本の国民的歴史学運動』をあげている。

*5:1935~2003年。著書『文化と抵抗』(ちくま学芸文庫)、『知識人とは何か』(平凡社ライブラリー)等

*6:「非研究者と研究者の意見交流」のこと

*7:東大教授。著書『修験がつくる民俗史:鮭をめぐる儀礼と信仰』(2000年、吉川弘文館)、『川は誰のものか:人と環境の民俗学』(2006年、吉川弘文館歴史文化ライブラリー)、『「新しい野の学問」の時代へ』(2013年、岩波書店)、『鷹将軍と鶴の味噌汁:江戸の鳥の美食学』(2021年、講談社選書メチエ)等

*8:ニルソンデザイン事務所代表。書籍の装丁や雑誌のデザインを主たる業務としながら、雑誌『縄文ZINE』を2015年から発行し編集長をつとめる。著書『縄文人に相談だ』(2018年、国書刊行会→2020年、角川文庫)、『縄文力で生き残れ』(2018年、創元社

*9:立命館大教授

*10:京都大学名誉教授

*11:京都の中心街

*12:著書『路面電車ルネッサンス』(2003年、新潮新書)、『鉄道復権』(2012年、新潮選書)、『地域再生の戦略』(2015年、ちくま新書) 等

*13:小生も無知なのでこの件は今回初めて知りました。

*14:勿論「天皇制の打倒」など「非現実的な戦争回避」を考えても無意味ですが日中戦争、太平洋戦争において「トラウトマン和平工作の成功」「ハルノートの受諾」等「ある程度現実性のある戦争回避の道」を考えることには意味があるでしょう。そうでないと「戦争不可避論」は「戦争正当化」、あるいは逆に「当時の日本人はバカだったという救いのない結論」にしかなりません。

*15:著書『中世地中海世界シチリア王国』(1993年、東京大学出版会)、『中世シチリア王国』(1999年、講談社現代新書)、『ヨーロッパとイスラーム世界』(2007年、山川出版社世界史リブレット)、『中世シチリア王国の研究』(2015年、東京大学出版会)等

*16:フリードリヒ2世はドイツ語読みであり、イタリア語読みだとフェデリーコ2世(フリードリヒ2世(フェデリーコ2世)は神聖ローマ皇帝であるとともにシチリア国王でもあった)

*17:1927~2008年。著書『文明の衝突』(集英社文庫)等

*18:著書『皇帝フリードリッヒ二世の生涯』、『十字軍物語』(新潮文庫)等

*19:1895~1963年。著書『王の二つの身体:中世政治神学研究』 (ちくま学芸文庫)等

*20:2011年、中央公論新社

*21:東大名誉教授。著書『ポンペイ・グラフィティ:落書きに刻むローマ人の素顔』(1996年、中公新書→後に『古代ポンペイの日常生活』と改題し、2022年、祥伝社新書)、『ローマ人の愛と性』(1999年、講談社現代新書→後に『愛欲のローマ史』と改題し、2014年、講談社学術文庫)、『多神教一神教:古代地中海世界の宗教ドラマ』(2005年、岩波新書)、『古代ローマとの対話』(2012年、岩波現代文庫)、『ローマ人に学ぶ』(2012年、集英社新書)、『はじめて読む人のローマ史1200年』(2014年、祥伝社新書)、『ローマ帝国人物列伝』(2016年、祥伝社新書)、『剣闘士:血と汗のローマ社会史』(2021年、中公文庫)等

*22:駒澤大学専任講師。著書『戦後日本の文化運動と歴史叙述:地域のなかの国民的歴史学運動』(2022年、小さ子社)

*23:ゲゲゲの鬼太郎」で知られる水木しげるが初期は紙芝居作家だったことが有名ですが、国民的歴史学運動のあった1950年代はまだ紙芝居は人気のある娯楽でした。しかし紙芝居が廃れることで水木は漫画家に転身します(当初は貸本漫画家だが貸本漫画が廃れると、雑誌連載の漫画家に転身)。

*24:1914~2011年。横浜国立大学名誉教授。著書『明治維新』(岩波現代文庫)等

*25:著書『社会考古学講義』(2022年、同成社

*26:著書『香港の都市再開発と保全』(2009年、九州大学出版会)、『香港カトリック教会堂の建設』(2019年、九州大学出版会)

*27:著書『地域女性史入門』(2001年、ドメス出版)、『近現代の女性史を考える:戦争・家族・売買春』(2015年、ドメス出版)、『地域女性史への道』(2021年、ドメス出版)等

*28:著書『近現代日本の家族形成と出生児数』(2015年、明石書店

新刊紹介:「前衛」2024年6月号

 「前衛」6月号について「興味のある内容」のうち「俺なりに何とか紹介できそうな内容」だけ簡単に触れています。「俺の無能」のため「赤旗記事の紹介」でお茶を濁してる部分が多いです。
◆日本を武器輸出大国にしてはならない:次期戦闘機をはじめ殺傷兵器の輸出解禁をめぐって(山添拓*1
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。
「死の商人国家」へ重大転換/次期戦闘機輸出を閣議決定
主張/次期戦闘機の輸出/他国民殺害につながる暴挙だ
「平和国家」投げ捨てる/次期戦闘機共同開発条約 宮本徹議員が批判/衆院本会議
次期戦闘機共同開発条約/憲法の平和主義破壊 宮本徹議員/衆院委可決
 別記事珍右翼・黒坂真に突っ込む(2024年5月11日分)(副題:今日も立民に悪口する)(追記あり) - bogus-simotukareのブログでも書きましたが、こうした解禁方針に「自民、公明、維新、国民民主」だけでなく立民が加担したことは大いに批判し、一方で「共産、社民、れいわ」が反対したことは大いに評価したい。
 なお、「れいわが共産の票を食ってる」と主張するid:kojitakenですが、

高井崇志(幹事長)
櫛渕万里衆院議員、共同代表兼政審会長代理)
多ケ谷亮衆院議員、国対委員長

と「民主党(後継政党の民進党や立民党を含む)出身者」が幹部に多数いることもあり、「れいわが食ってる」のはむしろ立民票(立民が武器輸出解禁に賛同したこと等への『左派の不満』についてれいわが受け皿になってる)では無いか。しかしそうした批判は全くしない「立民盲従(そして反共分子、アンチれいわ、松竹シンパ)のkojitaken」には心底呆れます。


自治体を有事体制に組み込む「特定利用空港・港湾」指定:しかし自治体は軍事利用を拒否できる吉田敏浩*2
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。
自衛隊の空港・港湾利用/なし崩し優先の危険/参院外防委 山添議員2024.3.28
主張/空港・港湾の指定/軍事利用許すなの声を大きく2024.4.7
港湾の基地化やめよ/紙氏要求 国、有事利用認める/参院国交委2024.4.24
防衛省“軍事利用優先”へ/民間空港・港湾 山添氏に認める/参院外防委2204.5.17
 なお、興味深いのは「特定利用空港(要するに自衛隊が利用。在日米軍の利用については今のところ政府は世論の批判を恐れ「肯定はしない」が「否定もしない」曖昧な態度であり、米国に対する自民の弱腰(例:思いやり予算や米兵犯罪不起訴密約等)を考えると、今後、米軍利用の可能性が否定できない→そのため、米軍基地負担の増加を恐れる沖縄県はこうした動きに批判的)」という意味不明な言葉ですね。ここで「軍事」などのわかりやすい言葉を使わない当たり「防衛装備移転(武器輸出の言い換え)」などと共通する岸田政権らしい姑息さです。
 いずれにせよ副題にもあるように「自治体は軍事利用を拒否できる(特定利用は自治体の同意が必要:勿論、沖縄振興予算を減らす等の恫喝を自民が実施することは容易に予想できますが)」のですがここで問題となってくるのが、
自民党による地方自治法改定は、地方自治否定と国政全権独占という自民党の欲望のあらわれと見るのが賢明。自民党政治の間違いを正せない体制も定着してしまう。超危険。 #自民党に殺される #緊急事態条項の怖さを知ってください #緊急事態条項反対 - 村野瀬玲奈の秘書課広報室
主張/地方自治法改定案/狙いは「戦争する国づくり」
が批判する「地方自治法改定案」です。自治体は軍事利用を拒否できることを「地方自治法改定」で否定しようとしているのでは無いかというのは容易に出てくる想像です。
 この点

自民党による地方自治法改定は、地方自治否定と国政全権独占という自民党の欲望のあらわれと見るのが賢明。自民党政治の間違いを正せない体制も定着してしまう。超危険。 #自民党に殺される #緊急事態条項の怖さを知ってください #緊急事態条項反対 - 村野瀬玲奈の秘書課広報室
宮本徹
 地方自治法改定案の審議入り、一面トップで報じたのが、赤旗東京新聞だけというのが、悲しい

であり、まさに

主張/戦争する国づくり/メディアは危険な中身伝えよ
 テレビニュースは連日、栃木県で起きた殺人事件をトップニュース扱いで報じ、ゴールデンウイークの人出を繰り返し流してきました。それらが大事なニュースでないとは言いませんが、他に報ずべきことを報じていないのは確かです。

でしょう。マスゴミ(特にテレビ)にはいつもながら呆れます。


◆日本経済停滞の実態と構造:日本経済再生に向けて(工藤昌宏*3
(内容紹介)
 「国民負担増加」で内需を冷やしたことが「日本経済停滞の実態と構造」とし、国民負担軽減で「内需を高めること」を主張しています。
 なお、筆者は大企業(財界)、自民党政権は「内需を冷やしても外需(海外への輸出やインバウンド観光)で稼げばいい」「内需を高めること(最低賃金引き上げ、雇用の安定(非正規雇用の減少)など)はかえって大企業にとってコスト増加で不利益」と考えてるのでは無いか、しかし「それで儲かるのは特定企業にすぎない(海外を市場とする輸出大企業や、インバウンド観光客を顧客とする観光業)」と批判しています。


◆食と農の危機打開は自民党政治の転換で:食料・農業・農村基本法改定案の問題点(橋本正一*4
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。
主張/農政基本法改定/自給率の向上こそ一番の柱に2024.3.4
自給率向上 投げ出す/農業基本法改定案 田村貴昭議員が追及2024.3.27
主張/農政の抜本的転換/食と農の希望はここにある2024.4.20
食料・農業・農村基本法改定案/田村議員の反対討論/衆院本会議2024.4.21
食料・農業・農村基本法改定案/参院本会議 紙議員の質問(要旨)2024.4.27


◆いのちのとりで裁判の到達点と生活保護をめぐる情勢:せめぎあう「生存権保障」(尾藤廣喜*5
(内容紹介)
 ネット上の記事紹介で代替。
【参考:いのちのとりで訴訟】
「生活保護基準の引き下げは違憲」/勝訴 積み重ねよう/いのちのとりで裁判 原告ら集会2023.4.18
生活保護減額 国に賠償命令/名古屋高裁 初の判断2023.12.1
「生活保護削減取り消し」勝訴に万感/全面解決早く/東京 原告・弁護団ら集会2023.12.2
主張/生活保護削減違法/国の誤り明白 引き上げ直ちに2023.12.2
生活保護減額は違法/津地裁判決 原告側勝訴 全国16番目2024.2.23
【参考:自治体のいわゆる「水際作戦」】

「生活保護の身でえらそうに…」桐生市職員の言動に追い詰められ、出した結論は「ここに将来はない」:東京新聞 TOKYO Web2024.4.30
 榊原さんは「福祉課職員はいつも大声で『保護の身で偉そうなことを言うな』などと威圧的な言動だった。逆らえば保護を切られると思い、耐えた」という。
 「このまま桐生市に居続けても将来はない。環境を変えなければ」。数年前に市へ保護辞退届を提出し、制度が認める範囲で続けていた貯金を元手に市外へ転居。そこで職を確保し、現在は自立している。
 桐生市生活保護制度の運用をめぐる問題は、第三者委員会が始動し、4月3日には利用者2人が市を相手取って国家賠償請求訴訟を起こして実態解明に向けた段階に入った。新たな証言やデータから、同市の生活保護行政が再生できるのかを問う。

水際作戦の一環か?生活保護の担当部署になぜか「警察OB」を採用 専門家も驚いた桐生市の手口:東京新聞 TOKYO Web2024.5.1
 県内のある市の担当者は「就労支援業務に専門知識がない警察官OBを充てることは考えられない」と首をひねる。
 桐生市福祉課は東京新聞の取材に、警察官OBの配置を「通知に合致していると考えています」と回答し、職場内研修や県主催の職員研修などに参加しているとした。また「威圧的な対応をしていたつもりはない」との見解も示した。

「ばれると仕返しされる」…証言を拒む困窮者たち 桐生市の生活保護「水際作戦」の全容はまだ見えない:東京新聞 TOKYO Web2024.5.2
 電話口から聞こえる声は、どれも明らかにおびえていた。
 「これほど桐生市を恐れているとは思わなかった」。
 生活困窮者支援に取り組む市民団体「反貧困ネットワークぐんま」事務局の町田茂さん(51)はため息をついた。
 「話したことがばれると市に仕返しされる」。
 市からの「報復」を恐れる言葉が次々と返ってきた。
 生活保護費を分割支給にされた上、決定した月額を満額受け取れなかった利用者の男性2人が4月3日、桐生市を相手取り国家賠償訴訟を起こした。
 前橋地裁桐生支部への提訴後、弁護団前橋市内で開いた記者会見で、2人から託されたコメントを読み上げた。共通するのは「同じ思いをする人が出てほしくない」「桐生市は二度と違法行為をしないでほしい」という思いだった。

 こうした無法(桐生市だけでは無いでしょう)を告発し、改善していく必要があります。しかし「北九州方式」(例えば弁護士会の読書:生活保護、「ヤミの北九州方式」を糾す参照)と言う言葉に変わって今後は「桐生方式」と言う言葉が生まれるのでは無いか。あまりにも酷すぎる。


特集「子ども・子育て支援制度の焦点」
◆子ども・子育て支援金はほんとうの支援につながるのか(北明美*6
(内容紹介)
 「支援金が新設されても、その代わりに児童手当が減るのでは朝三暮四」「予算措置として、まず大軍拡を辞めよ」等の批判がされています。
参考
財源確保 軍事費増分で/子ども・子育て支援金制度 高橋氏が指摘/衆院本会議2024.4.3
国民に負担 格差拡大/子ども・子育て支援金/保険料上乗せやめよ/高橋議員が政府を追及/衆院地域・こども・デジタル特別委2024.4.17

子ども・子育て支援金 国保加入世帯に重く/最大約2.5倍の負担額/宮本徹衆院議員事務所が試算2024.4.17
 宮本氏は「実際の支援金額は地方自治体によって賦課方式が違うので、試算は目安だが、医療保険制度を使うことによって、同じ収入でも国保では2倍の負担をする人が生まれる。正当化しえない制度設計だ。そもそも、子育て支援の財源を庶民に求めること自体が間違いだ」と述べました。

子ども・子育て支援法改定案/高橋議員の反対討論/衆院本会議2024.4.21
子ども・子育て支援金の負担 保険料に上乗せは「不適切にもほどがある」 | | 中里透 | 毎日新聞「政治プレミア」2024.5.6


◆なぜ保育関係者は「こども誰でも通園制度」に危惧をもつのか(大宮勇雄*7
(内容紹介)
 何故危惧するかと言えば「誰でも通園」を可能にするための「保育園大幅増」にあたって「保育園設置基準の緩和」が画策されているからです。つまり「基準緩和によって酷い保育園」が増加した上、「高かろう良かろう」「安かろう悪かろう」(金持ちの親なら「安心の保育」が受けられるがそうでない親は酷い保育になりかねない)の恐れがある。
参考
親の都合だけでいいか/こども誰でも通園制度 高橋氏が批判/衆院特別委2024.4.4
主張/こども誰でも通園/看板倒れで危険な政策改めよ2024.4.19
子ども・子育て支援法改定案/高橋議員の反対討論/衆院本会議2024.4.21


◆AIの光と影 待ったなしの巨大IT企業規制(湯浅和己)
(内容紹介)
 赤旗等の記事紹介で代替。
主張/生成AIの利用/規制・ルール作りが欠かせない2023.4.15

初のAI国際条約採択 欧州評議会、人権保護図る - 産経ニュース2024.5.18
 欧州評議会(本部フランス・ストラスブール、加盟46カ国)は17日、人工知能(AI)の使用に関し人権保護や法の支配、民主主義の尊重を目的とした初の国際条約を採択した。9月に署名が予定され、その後各国の批准を経て発効する。日本も策定に関わった。
 「チャットGPT」に代表される生成AIの急速な普及に伴い、偽情報の拡散など民主主義や人権が脅かされる懸念が高まる中、各国・地域や国際機関は急ピッチで対策を進めている。条約は欧州諸国以外にも門戸が開かれており、今後加盟国が世界的に広がる可能性がある。


自治体情報システム標準化の行方(稲葉多喜生*8
(内容紹介)
住民情報システムの仕様統一 自治体の約1割“間に合わない” | NHK | デジタル庁2024.3.5
官製デスマーチがやってくる、全国の自治体やベンダーが証言するシステム移行の実態 | 日経クロステック(xTECH)
 方向の是非以前に「国が自治体に丸投げで、予定通り上手くいく保証が無いこと」が一番の問題と言えます。
 大規模自治体(都道府県や政令市)ならともかく小規模自治体にまで「丸投げでお任せ」はあまりにもまずいでしょう。
 国がきちんと自治体を支援すべきです。また、当初の予定スケジュールを繰り下げる必要があるかもしれない。


小池都政の実像と都政転換の課題:日本共産党都議団の論戦、予算議会の到達点を中心に(中井健二)
(内容紹介)
 7月の知事選を前に小池都政が批判されています。
参考
再開発批判「ネガキャン」/小池都知事、神宮外苑計画巡り2023.7.30
都民に冷たい都政の転換を/都予算 共産など反対2024.3.29
市民の声聞かない小池都政 共闘実らせ都知事変えよう/都民集会 小池書記局長の決意表明2024.1.26
都民目線の政策を/都知事選 共闘ネットが検討会2024.4.4
小池都知事 学歴詐称疑惑で偽装工作か/「元側近」の小島氏が“加担”証言2024.4.13
衆院補選受け 都知事選勝利へ勢い/市民と野党が候補者選定委2024.5.2


◆対談「アイヌ差別の歴史:権利回復と人権尊重への前進を」(北原モコットゥナㇱ*9(北海道大アイヌ・先住民研究センター教授)、紙智子(参議院議員日本共産党先住民(アイヌ)の権利委員会責任者))
(内容紹介)
 ネット上の記事紹介で代替。

北原モコットゥナㇱ教授インタビュー前篇
◆記者
 北原先生は漫画『ゴールデンカムイ』の監修をされています。どのような経緯で引き受けたのでしょうか。
◆北原
 『ゴールデンカムイ』はもともとアイヌ語監修として千葉大学の中川裕*10先生が入っています。中川先生とのご縁で私は編集部の方と会い、その際に文化研究の立場から気になる部分をお伝えしたんです。
◆記者
 『ゴールデンカムイ』でアイヌについて興味を持たれた方も多いと思いますが、北原先生は作品はどう見られましたか?
◆北原
 面白い作品であることには変わりないのですが、100か0では評価できないと思っています。BLに対するゲイ当事者の評価に賛否があるのと同じような気持ちかもしれません。BLブームによってゲイの恋愛を好意的に受け止めるようになった人も増え、さらにハッピーエンドな作品の増加により明るい見通しを持てるようになった当事者もいる一方で、リアリティと乖離してファンタジーとして描かれた作品に憤っている当事者もいる。
 『ゴールデンカムイ』については、やはり影響力は相当ありました。作品に興味を持って私の授業を取りにくる学生も増えましたから。入り口として、アイヌへのイメージもかなりいいものに展開したと思います。一方でファンタジーなので、差別についてはほとんど描かれていないという批判もあり、その通りだと思います。
◆記者
 アイヌについていえば2019年に「アイヌ新法」ができました。これはいい動きと言えるのでしょうか。
◆北原
 やはり100か0かで語るのは難しいです。先にできた「アイヌ文化振興法」(1997年)も、文化振興をアイヌ民族の権利の点から論じることはほとんどなく、ただ日本にはアイヌ文化があるので普及しましょうという法律でした。今回の新法はその文化振興法の仕組みを割とそのまま引き継いでいながら、一応法律上、アイヌ民族先住民族だと明記されました。
 「差別の禁止」も明文化されたのですが、それはただの掛け声で、何が差別かということは全然規定していないんですよ。だから、「これは差別のつもりはない」という開き直り*11ができてしまう。不備の多い法律です。

北原モコットゥナㇱ教授インタビュー後篇

 「政府のアイヌ施策」について、100か0かで語るのは難しい100か0では評価できないと言うのには小生も同感ですね。
 紙氏との対談でも、北原氏はウポポイについて「観光重視で過去の差別への言及が弱い」と言う欠点を指摘しつつも「無いよりはマシ」としています(なお、紙氏の「ウポポイ等に対する態度」も北原氏と同様の物です)。
 なお、「話が脱線します」が、俺の「共産に対する態度」も実は100か0では評価できないと言う立場です。
 要するに「完全無欠(100)とは思ってないが、有害無益(0)とは勿論思ってない。日本に必要な、大事な意義ある政党だと思ってる」「問題点があれば是正すればいいと思ってる(そしてその是正について、段階的な是正で良く、それほど急激な是正*12を求める気はあまりない)」。小生は基本、共産に悪口はしませんが、それは完全無欠と思ってるからでは無く、「支持者としてよほど酷い問題で無い限り共産を批判する気にならない(なお、別記事で書いていますが、俺は松竹除名を「当然の除名」と認識し、問題だとは思っていません)」「むしろ自民、公明、立民、国民民主、維新などの批判をやりたい」だけの話です。まあ、「共産への身びいきだ」と言われれば、そうかもしれませんが。


◆論点「安倍政権による規制緩和で導入 機能性表示食品制度の問題点」(小倉正行*13
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。
機能性表示食品の危険性/穀田議員 10年前に警告/SNS上で反響2024.3.31
主張/紅麹サプリ健康被害/機能性表示食品の見直し急務2024.3.31
全機能性表示食品 調査へ/国、制度のあり方検討/衆参委 田村貴昭・倉林氏が廃止要求2024.4.3
機能性表示食品 廃止に/参院委 倉林氏「制度は欠陥」2024.4.13
機能性表示食品廃止せよ/紙氏「創設過程含め問題」/参院決算委2024.4.16


◆暮らしの焦点「東京都公立学校スクールカウンセラーの大量雇止め撤回を求めて」(田村遼)
(内容紹介)
 赤旗等の記事紹介で代替。
東京都教委が250人大量「雇い止め」 スクールカウンセラーを3月末 契約更新の選考基準も不透明:東京新聞 TOKYO Web2024.3.5
赤旗
公立校SC雇い止め告発/国が雇用の安定図れ/衆院厚労委 宮本徹氏迫る2024.3.17
公立校SC雇い止め告発/継続的な相談体制を/参院総務委 伊藤氏訴え2024.3.17


メディア時評
◆新聞「日米安保の大変貌にどう向き合うか」(千谷四郎)
(内容紹介)
 「日米安保の変貌」を正当化する右派新聞(産経、日経、読売)が批判されています。
参考
日米軍事同盟の歴史的大変質に強く抗議する/日米首脳会談2024.4.12
日米軍事同盟の歴史的大変質に強く抗議する/日本共産党 田村委員長が談話2024.4.12
主張/日米首脳共同声明/危険な安保大変質に未来なし2024.4.12
「平和国家」覆す日米同盟の歴史的大変質/岸田首相の訪米報告 志位議長が追及/衆院本会議2204.4.19


◆テレビ「「市民ネットワーク」の挑戦」(沢木啓三)
(内容紹介)
 テレビ輝け!市民ネットワークの活動紹介。
参考

「政権に擦り寄る」テレ朝HDにモノ申す 株主提案を目指す前川喜平さんたちが案じる日本メディアの行く末:東京新聞 TOKYO Web2024.3.29
◆望月記者
 なぜテレ朝を選んだのか。
◆前川
 テレ朝の後は民放各局にも同様の取り組みを広げるつもりだ。ただテレ朝は、特に報道で変貌ぶり、政権への擦り寄りが顕著だ。このままいくと日本のメディアがロシアや中国のようになってしまう。
 テレ朝が政権寄りになったのは2014年、初めてテレ朝生え抜きの社長となった早河洋氏が会長兼最高経営責任者(CEO)に就任し、(ボーガス注:自民に近い)幻冬舎見城徹社長が放送番組審議会委員を20年、委員長を10年やっていることが大きい。元経産官僚の古賀茂明氏が「報道ステーション」で第2次安倍政権下の官邸を批判すると、当時の菅義偉官房長官の側近から幹部に批判がきて古賀氏は降板となった。
 2015年3月、改憲原発問題などを積極的に取り上げ、政権の問題に斬り込んできた報道ステーションの松原文枝チーフプロデューサーが経済部長に異動、その後、新設のビジネスプロデュース局イベント戦略担当部長へさらに異動。編集局部長クラスで編集外に出されたのは、彼女が初めてで局内には(ボーガス注:自民への忖度かと)衝撃が走った。
 彼女の手がけた報道ステーションでの特集「独ワイマール憲法の“教訓”」は、民主的とされるワイマール憲法下でなぜ、ヒトラーのような独裁政権が生まれたかを分析、緊急事態条項の問題を伝え、15年度のテレビ部門でギャラクシー賞テレビ部門で大賞を受賞した。
 松原氏は、金融庁有識者会議で出た「老後2000万円問題」を巡っても当時の麻生太郎財務相兼金融担当相を厳しく追及。その後も(ボーガス注:横浜選出国会議員の)菅義偉前首相と「横浜港のドン」藤木幸夫氏との横浜市長選での攻防を描いた「ハマのドン」をドキュメンタリー映画化した。
 だが現在、テレ朝は、政権と経営陣との関係が近いだけでなく政治家を中心とした外部の圧力に屈してしまっている。
 テレ朝は、審議会委員長の見城氏の影響力が強すぎる。これまでも、見城氏の問題を株主として指摘する人はいた。テレ朝が40%の株を保有するアベマTVは、テレ朝施設で収録や放送を行うが、一時期、見城氏がパーソナリティーを務めた「徹の部屋」もあった。この番組では17年、安倍晋三元首相が絡むモリカケ問題が噴出した際の「国難突破」解散による衆議院選の公示2日前に「徹の部屋」に安倍氏をゲストに呼んだ。テレ朝元政治部長末延吉正氏やジャーナリストの有本香氏と共に、安倍氏を礼賛するような番組が放映された。
 そういう人がテレ朝の放送番組審議会の委員長を10年やっているのは、それ自体がテレ朝の政治的公平を害する。それ故に審議委員や委員長の在任期間に上限をつくるよう求めたい。6月の株主総会で提案を出す予定だが、他の株主にも賛同してほしい。テレ朝大株主の朝日新聞がどういう立場を取るかも重要だ。今後、朝日新聞にも働きかけるかを検討する。

政権に忖度するテレビ朝日に「株主提案」で問題提起 勝算はあるのか…田中優子さんに聞いた(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース
◆坂本千晶記者
 どうしてテレ朝なのですか。
◆田中
 テレビ朝日の報道姿勢は、ある時を境に大きく変わってしまった。「報道ステーション」のコメンテーターだった(元経産官僚の)古賀茂明さんが降板した2015年です。(過激派組織)イスラム国による日本人人質事件をめぐり、古賀さんは政府の対応を「I am not ABE」という言葉で批判したため、2カ月後に番組から降ろされてしまった。チーフプロデューサーも異動を命じられた。「官邸がテレビ朝日側に圧力をかけた」と古賀さんらからも聞き、とんでもないことが起きていると危機感を抱き始めました。


ジェンダー覚書:The personal is political「「選択的夫婦別姓」法制化へ」(中川葵)
(内容紹介)
 夫婦別姓については以下のような動き(国民多数が容認し、財界も容認派が多い)が出ていることは興味深く、また喜ばしいことでもあります。正直夫婦別姓は「自民党政権でも実現可能」ではないか(政権交代しなくていいと言ってるわけでは勿論ありません)。

「選択的夫婦別姓の導入を」経団連が政府に要望 公式会議で初めて:朝日新聞デジタル2024.1.17
 経団連の魚谷雅彦・ダイバーシティ推進委員長(資生堂会長)は会合で、「パスポートの名前とビジネスネームが異なることは、国際機関で活躍する研究者の継続的なキャリアを阻害する要因となっている。海外出張先のホテルや訪問先で閉め出されるといったこともある」と具体例を挙げた上で、「選択的夫婦別姓の実現に向けて強力にリーダーシップを発揮してほしい」と求めた。

「選択的夫婦別姓やるべきだ」と経団連・十倉雅和会長、政府に導入を提言へ:東京新聞 TOKYO Web2024.2.13
 「選択的夫婦別姓」について、経団連の十倉雅和*14会長は13日の記者会見で「私自身はやるべきだと思う」と、制度導入の必要性を強調した。

「選択的夫婦別姓」賛成が62% 反対は27%に NHK世論調査 | NHK2024.5.1


文化の話題
◆美術「西洋中心主義を越えて:国立西洋美術館で初の現代美術展」(武居利史)
(内容紹介)
 美術展「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」の紹介。
参考
ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?――国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ|国立西洋美術館
「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」(国立西洋美術館)開幕レポート。強固な西洋美術の権威に現代作家はいかに挑むのか|美術手帖
(評・美術)ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか? 現代美術家とあぶり出す答え:朝日新聞デジタル


◆映画「オッペンハイマー」(伴毅)
(内容紹介)
 映画「オッペンハイマー」の紹介。
参考

映画「オッペンハイマー」、長崎県の高校生「勉強になった」「実験が成功して喜ぶ姿は複雑な気持ち」:地域ニュース : 読売新聞
 映画では被爆地の惨状が十分に描かれていないとの指摘もある。
 被爆者で長崎原爆遺族会会長の本田魂さん(80)は「原爆を投下した側の映画だから、描き方に限界があったように思う。広島、長崎の被害にも踏み込めば、もっと核兵器の恐ろしさが世界の人々にも伝わったのでは」と語った。
 映画配給会社は公開を前に「被爆地の市民に映画への意見を聞きたい」と広島、長崎両市で3月に特別試写会を開催した。
 第25代高校生平和大使で、長崎東高3年の生徒(17)は「原爆を落とした側の科学者という新しい視点で見ることができ、勉強になった」と話す一方、「実験が成功して喜ぶ姿や、オッペンハイマーがたたえられた場面は複雑な気持ちになった」と吐露した。

アカデミー賞7部門受賞 映画「オッペンハイマー」アメリカで原爆開発学者の半生 クリストファー・ノーラン監督に聞く | NHK


◆スポーツ最前線「水原元通訳事件が示したスポーツ賭博の害悪」(和泉民郎)
(内容紹介)
赤旗の記事紹介で代替。

主張/スポーツ賭博/もうけ優先の解禁 犠牲は国民
 ギャンブルがスポーツや社会、人間性を蝕む現実を浮き彫りにしています。米大リーグ・ドジャース大谷翔平選手の元通訳・水原一平容疑者による違法賭博事件です。
 犯した罪はぬぐいようもありません。しかし、(ボーガス注:水原容疑者を非難するばかりではなく)賭けが氾濫する社会環境に目を向ける必要があります。米国では2018年にスポーツ賭博が解禁されました。それまでは原則禁止でしたが、連邦最高裁連邦政府に規制する権限はないと州に権限を委ねました。それによって50州中38州が解禁したのは、州の税収増となるからで、その額は21年までに約1700億円となっています。米問題ギャンブル全国協議会は成人250万人が重度の状態と公表。
 スポーツ現場への影響も深刻です。米プロバスケットボール協会(NBA)では3月、賭けに参加した一般の人が、チームの監督を脅迫する事件も起きています。
 問題はこれが対岸の火事ではないことです。
 日本には2001年からサッカーのJリーグを対象にしたスポーツ振興くじがあります。一昨年のバスケットボールに加え、プロ野球を対象にする動きも強まっています。

 スポーツくじをサッカー、バスケから「野球等に拡大を狙う面子(自民のスポーツ族議員、文科官僚など?)」にとっては確かに水原の一件は痛手かもしれません。
参考

スポーツくじ対象拡大に意欲 遠藤利明氏「何とか野球を」:時事ドットコム2024.1.15
 日本スポーツ政策推進機構*15遠藤利明*16会長は、中学校の部活動改革で必要になる財源*17を確保するため、スポーツ振興くじの対象競技の拡大を目指す意向を示した。
 振興くじは現在、サッカーとバスケットボールが対象。元五輪担当相の遠藤氏はプロ野球やバレーボール、ラグビーハンドボールを候補に挙げ、「一番何とかしたいのは野球。来年の通常国会に提出すれば、秋にもできると思う」と語った。 

 まあ確かに野球くじは儲かるかもしれませんが「西鉄黒い霧事件西鉄投手の池永正明永易将之益田昭雄与田順欣が永久追放処分を受け西鉄の戦力が大幅にダウン、その後の身売り(太平洋クラブ→クラウンライター→西武)につながったとされる。一方、池永らの抜けた穴を埋めた一人が当時、若手選手だった東尾修で、皮肉にも池永らの追放は東尾の活躍の場を増やしたとされる。なお、池永は後に処分が解除された(黒い霧事件 (日本プロ野球) - Wikipedia参照))」とか過去の不祥事をどう考えてるのかと聞きたくなります。
 未だに

野球勝敗予想で計1億1625万円を賭けさせた容疑、会津小鉄会幹部ら男女3人を逮捕 : 読売新聞2024.2.7
 プロ野球高校野球の勝敗を予想させる賭博を開いたとして、京都府警は6日、指定暴力団会津小鉄会幹部の男(59)(大津市)ら男女3人を賭博開帳図利容疑で逮捕した。

など「暴力団野球賭博」が摘発されるので、さすがに野球くじは実現できないと思いますが。
 なお、大谷は「水原を信じて、金銭管理を任せたうかつさ(その結果、大谷の銀行口座から多額送金)」はあるとはいえ、無実(捜査当局の発表に寄れば、水原による無断送金で大谷の関与はない)でしたが、これが「水原とグル(送金を了承)」なら池永らのような「日米球界からの永久追放処分」もあり得たでしょう。

*1:参院議員。日本共産党政策委員長

*2:著書『ルポ戦争協力拒否』(2005年、岩波新書)、『反空爆の思想』(2006年、NHKブックス)、『密約:日米地位協定と米兵犯罪』(2010年、毎日新聞社)、『赤紙と徴兵』(2011年、彩流社)、『沖縄:日本で最も戦場に近い場所』(2012年、毎日新聞社)、『日米合同委員会の研究』(2016年、創元社)、『横田空域:日米合同委員会でつくられた空の壁』(2019年、角川新書)、『日米戦争同盟』(2019年、河出書房新社)、『日米安保と砂川判決の黒い霧』(2020年、彩流社)、『追跡!謎の日米合同委員会』(2021年、毎日新聞出版)、『昭和史からの警鐘:松本清張半藤一利が残したメッセージ』(2023年、毎日新聞出版)等

*3:東京工科大学名誉教授。著書『日本海運業の展開と企業集団』(1991年、文眞堂

*4:共産党農林・漁民局次長

*5:弁護士。「いのちのとりで裁判全国アクション」共同代表。生活保護問題対策全国会議代表幹事。著書『生活保護「ヤミの北九州方式」を糾す』(共著、2007年、あけび書房)、『生活保護「改革」ここが焦点だ!』(共著、2011年、あけび書房)など

*6:福井県立大学名誉教授

*7:福島大学名誉教授。仙台大学教授。著書『保育の質を高める』(2006年、ひとなる書房)、『学びの物語の保育実践』(2010年、ひとなる書房)

*8:東京自治労連副委員長。著書『保育・教育のDX が子育て・学校、地方自治を変える』(共著、2022年、自治体研究社)

*9:「モコットゥナㇱ」はアイヌ名で日本名は「北原次郎太」。「北原次郎太」名義の著書に『アイヌの祭具・イナウの研究』(2014年、北海道大学出版会)

*10:著書『アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」』(2019年、集英社新書)、『改訂版・アイヌの物語世界』(2020年、平凡社ライブラリー)等

*11:コメント欄で指摘がありますが、例えば杉田水脈

*12:とはいえ個人的には共産について「急激な是正が必要な、重大な欠陥がある」とは思っていませんが

*13:著書『放射能汚染からTPPまで:食の安全はこう守る』(2011年、新日本出版社)、『TPPは国を滅ぼす』(2011年、宝島社新書)、『TPP参加「日本崩壊」のシナリオ』(2013年、宝島SUGOI文庫)、『知っておきたい日本の農業・食料』(2024年、学習の友社)等

*14:住友化学社長、会長を歴任

*15:組織概要 | 日本スポーツ政策推進機構によれば遠藤会長以外の役員は、橋本聖子副会長(菅義偉内閣で五輪相)、河野一郎理事長(元・独立行政法人日本スポーツ振興センター(JSC)理事長)など

*16:第三次安倍内閣五輪相、自民党選対委員長、総務会長(岸田総裁時代)を歴任

*17:「顧問教師(スポーツ素人であることが多い)の無償労働」ではなく「スポーツ専門家(企業が運営するスポーツクラブなど?)に部活指導を依頼し、きちんとお金を払うこと」が計画されている。このこと自体は勿論悪いことではないでしょう。但し公営賭博(スポーツくじ)ではなく国や自治体が税金できちんと措置すべきでしょう。

新刊紹介:「経済」2024年6月号(追記あり)

 「経済」6月号について「興味のある内容」のうち「俺なりに何とか紹介できそうな内容」だけ簡単に触れています。「俺の無能」のため「赤旗記事の紹介」でお茶を濁してる部分が多いです。


◆随想「難民・仮放免者への『眼差し』と希望」(大沢優真
(内容紹介)
 ネット上の記事紹介で代替。なお、「大沢論文」でも指摘がありますが、今国会で「大沢氏の願う方向」とは逆の法案(改悪入管法案)が提出されていること(当然、大沢氏も批判)については永住者資格を持つ外国人の税・社会保険料不払いの場合などの永住許可の取り消しを検討することは外国人差別であり許されない。 - 村野瀬玲奈の秘書課広報室(2024.5.10)を紹介しておきます。大沢、村野瀬氏の「改悪入管法」批判には全く同感です。
 入管法改悪阻止に全力を尽くすと共に、(「マスゴミの批判の弱さ」等から)「不幸にして改悪」されても、改正を目指す、不当な運用を許さない(場合によっては行政訴訟)などの形で戦う必要があると今から書いておきます。
【追記】
入管法改定案が可決/衆院法務委 本村氏「人道に反する」2024.5.18
入管法改定案/永住許可 取り消し撤回を 本村氏2024.5.18
 マスコミ(特にテレビ)の報道が鈍いことにはいつもながらげんなりします。既に上にも書きましたが入管法改悪阻止に全力を尽くすと共に、(「マスゴミの批判の弱さ」等から)「不幸にして改悪」されても、改正を目指す、不当な運用を許さない(場合によっては行政訴訟)などの形で戦う必要があると今から書いておきます。
【追記終わり】
 「村野瀬氏が立民に甘いこと」には不満がありますが、将来はともかく「少なくとも現時点」では小生は「政策に無関心なkojitakenのアホ記事」とは違い、村野瀬氏の記事には色々勉強させてもらっています。

「日本人なら生きられたはず」困窮外国人にのしかかる高額医療費 保険未加入で法外な治療費も:東京新聞 TOKYO Web2023.1.5
 東京都内の公園で暮らすミャンマー国籍の40代男性を見つけると、大沢優真さん(30)が駆け寄り、体調を気遣った。大沢さんは「北関東医療相談会」と「つくろい東京ファンド」という2つの支援団体に所属、在日外国人の支援活動をしている。
 フィリピン出身の50代男性の死に立ち会ったこともある。生活にゆとりがなく、病気の治療が遅れた。
 「日本人なら生きられたはず」
 大沢さんは、在留資格の有無にかかわらず、外国人がさらされる命の危機への対策として、まずは医療費の負担軽減を挙げる。 
 さらに、一部の在留資格者に限られている生活保護の受給を、広く受けられるようにするのも重要とみる。
 「外国人も同じ人間。目の前で『苦しい』『つらい』と言っていたら手を差し伸べるのは自然のことでしょう」

仮放免の外国人2割が「路上生活を経験」 冷たいシャワー、冷たいご飯…「尊厳を持って生きていけない」:東京新聞 TOKYO Web2023.12.19
 一般社団法人「つくろい東京ファンド」の大沢優真さん(31)は、「仮放免者は人としての尊厳を持って生きていけない状況に追い込まれている」と強調。


世界と日本
◆日米同盟、大変貌の危機(西村央)
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。
日米軍事同盟の歴史的大変質に強く抗議する/日米首脳会談2024.4.12
日米軍事同盟の歴史的大変質に強く抗議する/日本共産党 田村委員長が談話2024.4.12
主張/日米首脳共同声明/危険な安保大変質に未来なし2024.4.12
「平和国家」覆す日米同盟の歴史的大変質/岸田首相の訪米報告 志位議長が追及/衆院本会議2204.4.19


◆前途厳しい中国経済(平井潤一)
(内容紹介)
 ネット上の記事紹介で代替。

売れ残り品が人気? 不動産不況 厳しい若者の雇用…中国経済は | NHK | 中国(2024.4.16)から一部引用
 中国では、消費者の間で節約志向が高まる中、安く購入できる「売れ残り品」に人気が集まっています。
 中国政府は、ことしから1兆元、日本円で20兆円余りの特別国債を発行し、景気を下支えするほか、内需拡大に向けて、家電製品や自動車などの買い替えを促す対策を打ち出しています。
 ことし2月の学生を除いた16歳から24歳までの失業率は、15.3%と高止まりしています。
 希望する職種に就けない中、中国では、公務員試験の受験者が過去最多となるなど若者の間で安定を求める傾向が強まっているといいます。


ポルトガル総選挙(宮前忠夫*1
(内容紹介)

ポルトガル総選挙 極右政党が躍進 議席を4倍に伸ばす | NHK | 海外の選挙
 極右政党の「シェーガ」が、およそ18%の票を獲得して、議席をこれまでの4倍に伸ばしました。

ポルトガル総選挙で極右が躍進、2大政党の存在感低下(ポルトガル) | ビジネス短信 ―ジェトロの海外ニュース - ジェトロ(2024.3.15)から一部引用
 最大の躍進を遂げたのは、極右のシェーガ党(CHEGA)で、12議席から48議席へと大きく議席を増やした

 最近、「労働党の政権復帰の可能性(英国:例えば英国は次の選挙で野党(労働党)が勝ちそうだが、日本では首相交代程度で自民党・公明党連合が有利じゃね?(上) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)参照)」等、左派の健闘もある一方で、欧米各地で「トランプ再選の可能性浮上(米国)」「フランスのルペン、ドイツの『ドイツのための選択肢』の一定の躍進」など右派の躍進も見られるところ、ポルトガルでも極右(ポルトガル版『ドイツのための選択肢(ポルトガルのための選択肢?)』)が「12→48」と「2021年衆院選挙の維新(11→41)並」に「改選前から約4倍に増加した点」が一番の注目ポイントでしょう(ポルトガル版「維新旋風」と言うべきか?)。この結果「維新躍進もあって、2021年衆院選日本共産党が残念ながら議席を減らした」のと同様に「ポルトガル共産党も極右政党躍進の結果、議席を減らしています」。
 頭の痛い話です。「アンチ維新の俺の願望込み」ですが、維新は「長崎、東京補選での敗北→支持率で立民に引き離される」を契機に「衰退過程」に入りつつあるように思いますが、ポルトガルは果たしてどうなるか?。ポルトガルでの一日も早い極右勢力の衰退(そしてポルトガル共産党の巻き返し)を希望しますが。


◆次期戦闘機の第三国輸出解禁(竹内真
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。
「死の商人国家」へ重大転換/次期戦闘機輸出を閣議決定
主張/次期戦闘機の輸出/他国民殺害につながる暴挙だ
「平和国家」投げ捨てる/次期戦闘機共同開発条約 宮本徹議員が批判/衆院本会議
次期戦闘機共同開発条約/憲法の平和主義破壊 宮本徹議員/衆院委可決
 別記事珍右翼・黒坂真に突っ込む(2024年5月11日分)(副題:今日も立民に悪口する)(追記あり) - bogus-simotukareのブログでも書きましたが、こうした解禁方針に「自民、公明、維新、国民民主」だけでなく立民が加担したことは大いに批判し、一方で「共産、社民、れいわ」が反対したことは大いに評価したい。
 なお、「れいわが共産の票を食ってる」と主張するid:kojitakenですが、

高井崇志(幹事長)
櫛渕万里衆院議員、共同代表兼政審会長代理)
多ケ谷亮衆院議員、国対委員長

と「民主党(後継政党の民進党や立民党を含む)出身者」が幹部に多数いることもあり、「れいわが食ってる」のはむしろ立民票(立民が武器輸出解禁に賛同したこと等への『左派の不満』についてれいわが受け皿になってる)では無いか。しかしそうした批判は全くしない「立民盲従(そして反共分子、アンチれいわ、松竹シンパ)のkojitaken」には心底呆れます。


特集「社会保障:岸田政権との対決点」
社会保障改革への対抗策を探る(岡崎祐司*2
(内容紹介)
 「特集」の総論的内容であり
1)福祉予算カットを確実に招く岸田大軍拡について中止を主張
2)いわゆる「自己責任論」を弱者切り捨てと批判
3)社会保障について、単純な「応益負担(受益者負担)」の立場に立つべきでないとして、応能負担原則を主張。財源として消費税増税では無く累進課税強化、大企業課税強化等を主張
しています。


◆介護職・在宅サービスと報酬改定問題(日下部雅喜*3
介護保険施設経営者からみた制度改定(西岡修)
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。

主張/介護報酬の改定/訪問介護崩壊の危機を止めよ
 3年に1度の介護報酬の改定で、訪問介護の基本報酬が4月から引き下げられたことに不安と抗議の声が広がっています。このままでは在宅介護がかなわず、「在宅放置」を招きかねません。
 日本共産党小池晃書記局長・参院議員は国会で、訪問介護の報酬引き下げ撤回のための財源は、年約1兆円の訪問介護総報酬に対し約50億円にすぎないと示し、引き下げ中止を迫りました。国民の安心を確保する気があるなら実行はたやすいことです。


◆「都道府県化」のもとで急激に進む国保料値上げ(垣内亮*4
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。
国保料値上げ自治体 6割超/6月までに決定 反対運動急務


医療制度改革:公的医療費抑制へ報酬改定、『医療DX』の動き(寺尾正之*5
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。

主張/診療報酬改定/コロナ禍の教訓に逆行する
 社会保障予算を増やし、医療機関にも患者にも犠牲を押しつける診療報酬のマイナス改定を見直すことが必要です。


公的年金:物価高騰に負けない引き上げを(木田保男*6
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。
マクロスライドで実質削減/年金 物価下回る2.7%増/24年度2024.1.20
年金上げる財源ある/倉林氏、運用益の活用求める/厚労相「運用益36兆円」/参院予算委2024.3.19
女性低年金 改善迫る/倉林氏「最低保障導入を」/参院予算委2024.3.19
女性の低年金深刻 物価上回る改定を/年金者組合女性部 運動呼びかけ2024.4.23


◆障害:障害児通所支援の報酬改定と改革のゆくえ(中村尚子)
(内容紹介)
 ネット上の記事紹介で代替。
障害児の福祉 無償化を/「応益負担」で利用料高額/自立支援法違憲訴訟団2023.11.7

鎌倉市が障害児向け支援サービスを無償化 保護者負担ゼロ「画期的」 [神奈川県]:朝日新聞デジタル2024.1.27
 神奈川県鎌倉市は、放課後等デイサービスなど障害のある子ども向けの障害福祉サービスの利用者負担を無償化する。市によると、全国的にも画期的な取り組みだという。


◆座談会「東京都政に何が起きているか:教育・住宅・財政面からの提案」(山本由美*7佐藤和宏*8、野中郁江*9
(内容紹介)
 7月の知事選を前に、「小池批判派」山本氏(教育)、佐藤氏(住宅)、野中氏(財政)によって教育・住宅・財政面からの小池批判と「あるべき都政」が論じられていますが小生の無能のため詳細な紹介は省略します。


◆東京の再開発(遠藤哲人*10
(内容紹介)
 7月の知事選を前に、明治神宮再開発(森元首相などの名前が浮上)など小池都政が進める都市開発(多くの場合、国も共犯)が批判されています。なお、こうした「都の再開発路線のルーツ」は「石原都知事時代の再開発路線(石原においても疑惑が取り沙汰された)」というのが筆者の見立てであり、石原の罪科は大きかったと言うべきでしょう。
参考
スポーツてこに再開発/神宮外苑問題 笠井議員が追及/衆院経産委2024.4.18

*1:著書『あなたは何時間働きますか?:ドイツの働き方改革と選択労働時間』(2018年、本の泉社)

*2:仏教大学教授。著書『現代福祉社会論』(2005年、高菅出版)

*3:著書『介護保険は詐欺だ!と告発した公務員』(2016年、日本機関紙出版センター)、『「次期」介護保険改悪と障害者65歳問題』(共著、2023年、日本機関紙出版センター)

*4:日本共産党政策委員会「経済・社会保障政策委員会」責任者。著書『消費税が日本をダメにする』(2012年、新日本出版社)、『「安倍増税」は日本を壊す』(2019年、新日本出版社

*5:著書『後期高齢者医療がよくわかる』(2008年、リヨン社)

*6:全日本年金組合書記長

*7:和光大学教授。自治体問題研究所理事長。著書『教育改革はアメリカの失敗を追いかける:学力テスト、小中一貫、学校統廃合の全体像』(2015年、花伝社)、『小中一貫・学校統廃合を止める』(2019年、新日本出版社)等

*8:高崎経済大学准教授

*9:明治大学名誉教授。著書『現代会計制度の構図』(2005年、大月書店)、『国有林会計論』(2006年、筑波書房)、『私立大学の財政分析ハンドブック』(2020年、大月書店)等

*10:著書『豊洲新市場・オリンピック村開発の「不都合な真実」』(共著、2017年、自治体研究社)

「政局のみ興味があるらしいバカ」kojitakenに悪口する(2024年5/11日分)(副題:「ロリコン変態」本多平直(西村立民党代表代行の夫)に甘いkojitakenに心底呆れる)

井戸まさえ氏は立憲民主党東京都連で唯一、次期の衆議院選挙に向けて総支部長として任命されなかった(2023/12/28の井戸氏のXより) - kojitakenの日記
 「昨日、重要法案(経済安保法)が可決成立したのにそれについて論じないのか?」と心底呆れます。
 どれほど政策に無関心で「政局重視」なのか?
 それにしても「東京15区補選」で酒井候補が当選したのに今更「井戸まさえが東京15区候補(15区総支部長)になれなかったのは不当」もないもんです。今更そんなことを言って何がどうなるのか。衆院解散時には「現職の酒井を下ろして井戸を15区候補にしろ」とでも言うのか?。そんなことを立民はしないでしょうが。
 というか

井戸まさえ
 最新フェムテック*1関連医療や女性の政治参加についての取材でイギリスandスペインに来ています。
 ロンドンでは後輩の児童精神科医師・坂野真理さんと再会!
 イギリスの医療事情、障害者医療、特別支援教育*2等々の実情を教えていただきました。

という最近の井戸ツイートを見るに、井戸本人も「政界復帰を断念した(そして作家*3復帰を目指す)」ように見えます。
 そもそも「リベラル派の井戸が15区総支部長になれなかったのは、右派の泉代表に疎まれたから。枝野などリベラル派が代表なら井戸が総支部長になれた」というkojitakenの憶測には何ら客観的根拠は無い。客観的根拠がないから最初から話になりません。 
 井戸が総支部長になれなかったのは単に「彼女では選挙に勝てないと判断された」からではないのか。「そうではない、リベラルの井戸を嫌う泉の不当な人事だ」と決めつける「まともな根拠」をkojitakenは何一つ提出しません。


「表自」系の支持者や地方議員、女性の支持者や議員に攻撃していく場面もあり自浄作用も低いため一部ではかなり嫌われていますが、某政治学者などがこちらに接近しつつあったりして掃き溜めのようなことになっています。(「おのざか」氏のコメントより) - kojitakenの日記

魔の山
 本多平直はリベラルで予算委員会でも舌鋒鋭く安倍政権を追求してきました。憲法調査会でも護憲の論陣を張って頼もしかった*4です。
 異例の抜擢*5で脚光を浴び寺田学らのやっかみ*6表現の自由派として一部フェミニスト*7や追随するリベラルから陥れられた*8のだと思っています。
 マスコミから面白おかしく叩かれ発言の事実関係もあいまい*9なまま辞職に追い込まれました。本人の無念さを思うと胸が痛みます。これは人権問題と捉えています。迫る衆議院選のために問題を詰めず有為な人材を消し去ったことは許せません。(ボーガス注:本多の)復帰を希望します。

 記事タイトルから、まともな「表現の自由戦士」批判*10がされるかと思いきや「本多擁護と、本多批判派への誹謗」です(呆)。
 後で紹介する本多批判者(共産の小池書記局長、コラボ代表の仁藤氏、大阪大学教授の島岡氏、上智大学教授の中野氏など)に対する完全な誹謗中傷ですね。id:kojitakenと言い類友魔の山)と言い、何処まで恥知らずなのか。「西村代表代行(kojitakenが熱烈支持。本多の配偶者)」をかばうためには「ここまで人間は下劣になれる」のか。


室井佑月が日刊ゲンダイのコラムで酒井菜摘をdisったあと、昨夜遅くXで山本太郎と元号新選組を爆撃しまくった - kojitakenの日記

 本多平直*11の一件については(ボーガス注:当初はマスコミ等の批判に賛同し)弊ブログも批判する側に回ってしまった口だが、(ボーガス注:本多が後に冤罪を主張してるので?)あの件の事実関係は今に至るまでよくわからない。
 私としては事実関係がわからない以上何も書けないので、過去に本多氏を批判した記事は削除もしないで放置している。もちろん本多氏の配偶者*12が誰かも知っているが、あの件に関しては経緯が今もはっきりしない以上何も書きようがない。

 井戸の件については「事実関係がはっきりしない(単に「選挙に弱い」と判断され、総支部長にならなかった可能性が十分にある)」のに「右派泉の不当な人事(井戸がリベラル派だから、右派の泉に嫌われて差別された)」と根拠レスで決めつける男がこれです。
 「本多が女性差別暴言を吐いたから処分された(だからこそ本多も「後に筆坂秀世のように居直った」とはいえ、当初は「謝罪」したし、「袴田訴訟の袴田里見」「日本新党訴訟の松崎哲久*13」などと違い、立民党相手に処分無効の民事訴訟を起こすなどしなかったし、今や米山隆一衆院議員(立民党所属。元新潟県知事。作家・室井佑月の夫)の政策秘書*14を務めて、国会議員復帰をほぼ諦めている)」という事実関係は明白でしょうに、何をバカなことを言ってるのか。
 「後で紹介する本多批判者(共産の小池書記局長、コラボ代表の仁藤氏、大阪大学教授の島岡氏、上智大学教授の中野氏など)」を全て「不当な批判」と言いたいらしいkojitakenには心底呆れます。
 kojitakenはどこまで本多に甘いのか(とはいえそのkojitakenですらさすがに「本多への処分は不当」「本多は冤罪」とはかばえないわけですが)。というよりは「本多の配偶者」である西村「立民党代表代行」をかばうための強弁でしょうが。
 立民代表を西村智奈美、共産委員長を田村智子にそれぞれ代えてから「野党共闘」を再開すれば良い。そうすればスーパーマッチョな新選組の反動的体質との対比が鮮やかになって、新選組に無駄に流れる票も減るのではないか - kojitakenの日記でわかるようにkojitakenは異常なまでの「西村信者」ですからね。
 また、kojitakenにはその後「14歳との性交(本多発言当時には合意があれば合法)」どころか「全会一致」で刑法改正され、性交同意年齢の引き上げ(13→16歳)で「16歳との性交」も犯罪になったことをどう思うか聞きたいところです。刑法改正は制度改悪で「引き上げるべきで無かった(13歳のママにすべきだった)」「立民党は引き上げに反対すべきだった」のか?。それとも「引き上げは正しい」が、それでも「本多発言(引き上げに反対)には問題は無い」のか?。
 といえば、kojitakenには回答不能でしょうが。奴は「西村をかばいたいから本多をかばいたい」程度の脳味噌しか無いからです。

【参考:本多発言】
 以下、本多批判を紹介します。これらの批判を何とも思わないで「本多をかばうクズ」がkojitakenの訳ですが。宮武嶺もよくkojitakenのような「人間のクズ」と交遊できるもんです。「本多は無実だ、復権しろ」と言う度胸はさすがに宮武には無いでしょうが。

本多平直 - Wikipedia参照
 2021年6月4日、産経新聞は、立憲民主党の「性犯罪刑法改正に関するWT(ワーキングチーム)」において、同党の50代の衆院議員が「(性交同意年齢が現在の13歳から16歳に引き上げられれば)たとえば50歳近くの自分が14歳の子と性交したら、たとえ同意があっても捕まることになる。それはおかしい」と発言していたと報じた。6月7日、本多はこれが自身の発言と認め、「おわびして撤回する」と謝罪するコメントを発表し、立民党幹事長(役職は全て当時)の福山哲郎は本多を口頭で厳重注意した。
 6月9日、立民党の枝野幸男代表は、この問題について、外部有識者でつくるハラスメント防止対策委員会で調査することを明らかにした。7月13日、立民党は委員会が取りまとめた調査報告書を公表し、本多に対する党員資格1年停止の処分案を党倫理委員会に諮問 。しかし、津村啓介と本多の妻「西村智奈美(2024年5月現在、立民党代表代行)」は連名で処分の再考を求める嘆願書を党幹部らに配布し、本多自身も21日に「承服しかねる」とする意見書を倫理委員会に提出した。
 WT座長の寺田学衆院議員が倫理委員会に提出した意見書では、本多自身が刑法改正を訴える性暴力被害者の会に対し、「インチキ支援団体」などと誹謗する発言をしていたことが指摘された。また27日には党員資格停止処分が常任委員会で正式に決定する予定となった。
 27日に本多は離党届を提出し、同日受理されたため、処分は見送りとなった。同日の記者会見で、本多は議員辞職する意向を示した。本多は会見で「正確な表現や、前後の文脈は覚えていませんが、行き過ぎた極めて失礼な表現であり、心からおわびを申し上げたいと思います」と陳謝したが、一方で「悪質な表現の切り取り、その流出、マスコミへのリーク、2人だけの会話をひそかに録音し、外部に流出させる行為。こうした行為で、党内議論が萎縮することを深刻に懸念しています」などと述べ、党の対応への不満を述べた。7月28日に衆議院議員辞職願を提出し、同日付で辞職が許可された。7月31日、本多は当初、立民党公認で立候補予定だった北海道4区からの立候補を断念する意向を明らかにした。
 2022年1月、米山隆一衆院議員の政策秘書に就任。
 2022年5月、騒動から約1年経つのを機に、手記を文藝春秋に寄稿。問題となった発言を「党内で捏造され、外部に流出した」と主張。

 いったんは渋々とは言え謝罪したのに、後で居直るとは本多もどうしようも無いバカです。「筆坂*15か!(タカアンドトシのギャグ「欧米か!」風に)」ですね。但し、世間はそんな本多を全く相手にしませんでしたし、そのため、本多も今では「黙り」ですが。それにしても「本多」について「本多は後に冤罪だと言ったから、真偽不明」と抜かすkojitakenは「筆坂」についても「筆坂は後に冤罪と言ったから真偽不明」というのか?。といえば、kojitakenには回答不能でしょうが。奴は「西村をかばいたいから本多をかばいたい」程度の脳味噌しか無いからです。

「言語道断の発言」/小池書記局長が本多氏批判2021.6.9
 日本共産党小池晃書記局長は8日、立憲民主党本多平直衆院議員が刑法の性交同意年齢の引き上げについて「14歳との同意性交で捕まるのはおかしい」などと発言したことに対し、「厳しく非難する」とツイッターで批判しました。
 小池氏は、「現行刑法で13歳未満とされている性交同意年齢に対しては、国連の女性差別撤廃委員会が日本政府に対して繰り返し懸念を表明し、年齢引き上げを勧告している。性暴力被害の当事者が声を上げている」と指摘。「少なくとも義務教育終了後の『16歳未満』に引き上げるべき時に、言語道断の発言であり、厳しく非難する」と表明しました。

性交同意年齢発言/本多議員に批判2021.6.9
 発言に対し、仁籐夢乃・コラボ代表は「こんな人が議員とは絶望的だ」、中野晃一・上智大教授は「立憲民主党は、本多平直議員のことちゃんと処分しないとダメだ」とそれぞれツイッター上で批判しています。

性暴力根絶・刑法改正を/フラワーデモ 全国で2021.6.13
 作家の北原みのりさんは、立憲民主党本多平直衆院議員が「14歳と50歳が性交して捕まるのはおかしい」という趣旨の発言をしたことに「フラワーデモとして抗議します」と訴え。

(耕論)性交同意年齢の波紋 島岡まなさん、嘉門優さん、阿部守一さん=訂正・おわびあり:朝日新聞デジタル2021.7.31
◆「性的搾取の問題に無自覚」島岡まなさん(大阪大学教授)(聞き手・三輪さち子)
 本多平直衆院議員が「50代の私と14歳の子が、恋愛したうえでの同意があった場合に罰せられるのはおかしい」と発言した立憲民主党内の会合に、私は有識者として出席していました。性行為の同意能力があるとみなす「性交同意年齢」を、一律に13歳から16歳に引き上げるべきだという私の主張に対して、本多氏から飛び出したのが、あの発言*16でした。
 「真摯な恋愛」を隠れみのに性的搾取がなされていることが社会問題化している。そうした問題に無自覚な発言が、刑法改正を議論する国会議員からなされたことに、私は驚きました。近年の性犯罪をめぐる議論に対応できていない。アップデートできていないのだと思いました。

「50歳と14歳」発言 「何を言っているのか」母の怒りの理由 | 毎日新聞2021.8.8
 「何が起こっているか分からず、怖くて動けなかった」。
 13歳の娘は、母親にこう話し、性被害を受けたことを打ち明けたという。
 性交同意年齢を巡り、立憲民主党衆院議員だった本多平直氏が「50代の私と14歳の子とが恋愛した上での同意があった場合に罰せられるのはおかしい」と発言した問題は、本多氏の離党・議員辞職という事態になった。
 この母親は「被害の実態が分かっていない。許せない発言です」と訴える。
「『この人、何を言っているんだ』というのが率直な感想ですね。被害者たちを全く見ていないなと思いました。性被害を受けた娘を持つ立場から見れば、本多氏の発言は、自分の感情や主張を押し通そうとしているだけのように見えました」
 毎日新聞の取材に応じた西日本に住む40代の女性は、あきれたようにこう語った。
 女性の娘は13歳の時、女性の元夫、娘にとって実の父親から性被害を受けた。

性暴力根絶へフラワーデモ/「花は生きている。私も…」2022.5.13
 フリーライターの小川たまかさん*17は、性交同意年齢について議論する場で「14歳と性交して捕まるのはおかしい」と発言して辞職した元国会議員*18が最近、(ボーガス注:月刊文春に寄稿した文章で)「性交ではなく恋愛と発言した」と反論していることにふれ、「反論にもなっていません。『あのとき声をあげた人たちは感情的だった』というレッテルも貼られており見過ごせない。これからも声をあげ続けたい」と話しました。

【参考:性交同意年齢の引き上げ】

刑法等改正案 意義と課題 本村伸子衆院議員に聞く/「不同意性交等罪」創設は重要な前進(2023.6.11)から一部引用
 「性交同意年齢」を現行の13歳から16歳に引き上げるのは前進ですが、中学生年齢の13~15歳の場合は、5歳以上の年齢差がある相手を処罰対象としています。これに対しては参考人からも「18歳以上の成人から中学生への性的行為は処罰の対象とすべきではないか」「中学生ぐらいは無条件で守ろう」との声が出ています。私も見直しを求めました。

改正刑法が成立/不同意性交等罪を創設/全会一致(2023.6.17)から一部引用
 性犯罪規定を見直し、「不同意性交等罪」を創設する改正刑法などが16日の参院本会議で、全会一致で可決・成立しました。若年者への性交等を同意の有無にかかわらず処罰する性的同意年齢は、現行の13歳から16歳に引き上げます。13~15歳は、加害者が5歳以上年上の場合を処罰対象とします。
 日本共産党は、不同意性交等罪の創設などを「大きな前進」としつつ、▽5歳差要件の見直しなどを検討するよう求めています。

*1:FemaleとTechnologyをかけ合わせた造語で、「女性が抱える健康課題(妊娠時のつわり、更年期障害、乳ガン、子宮ガン等)」をテクノロジーで解決する製品やサービスなどを指す(フェムテック - Wikipedia参照)

*2:昔は「養護教育」「障害者(障害児)教育」等と呼んでいた教育

*3:井戸には『日本の無戸籍者』(2017年、岩波新書)、『無戸籍の日本人』(2018年、集英社文庫)等の著書がある

*4:本多がそんなに「護憲派にとって頼もしい」か疑問ですがそんなことは問題発言を正当化しません。例えばいかに護憲派でも「辻元清美氏の秘書給与詐取(刑事裁判で有罪判決)」「共産・小池氏のパワハラ問題(小池氏本人が謝罪しましたが)」を正当化できないのと同じ話です。

*5:というほど本多が抜擢されていたとは思いませんが

*6:寺田氏に対する明らかな誹謗です。

*7:「一部」と言い訳しながらも、フェミニストに対する「この異常な敵視」には「フェミニストでは無い俺」も絶句ですね。

*8:問題発言をしたから本多は批判されたのに「陥れた」とは居直りも甚だしい。

*9:事実関係は明白だし、批判マスコミも勿論「面白おかしく叩いた」わけではない。認識が明らかに歪んでいます。というか「曖昧」だと思うなら「真相解明」を主張すべき所「曖昧」を連呼するのは「曖昧だから本多を立民所属の国会議員として復権させろ」という「kojitakenと類友魔の山)」の居直りでしか無い。まあ立民もそんな復権をするほどバカでは無いでしょうが。

*10:とはいえ、今まで「表現の自由戦士(以下、表自)」批判など全くしてなかったのに「表自」が酒井菜摘氏(先日の東京補選で当選)を誹謗するや「酒井誹謗は許さない」と言い出す「酒井支持者」kojitakenには「コラボ(仁藤夢乃氏)への誹謗ならええんか?」「お前は酒井だけが大事なんか?」と皮肉を言いたくなります。

*11:野田内閣で経産大臣政務官

*12:西村立民党代表代行のこと

*13:まあ、袴田や松崎は敗訴していますが

*14:個人的には「何で、公認を取り消した男を政策秘書にするのか?」と呆れますが。なお、この政策秘書就任は米山の意思と言うよりは「本多の配偶者」である西村(本多の配偶者)に依頼されて断れなかったのでは無いか。米山(新潟選出の立民党衆院議員)と西村(立民党新潟県連代表で立民党代表代行)の「党内での権力関係」は明らかに西村の方が上でしょう。

*15:一度はセクハラの事実を認めたくせに後に冤罪と言い出した筆坂元共産党政策委員長のこと

*16:島岡氏が「私の主張(性交同意年齢引き上げ)に対して、本多氏から感情的に怒鳴られた」「私へのパワハラと感じた」と証言してることを「田村委員長の大山批判はパワハラ」と抜かす「反共分子」id:kojitakenはどう考えてるのか?。「本多をかばいたい」自分に都合が悪ければ「被害者(島岡氏)」が「パワハラと感じた」と批判してもパワハラ認定せず「事実関係は不明」にするんだから「いい度胸」です。正直、島岡氏が「パワハラ行為」として、本多を民事提訴したら、立民と本多にとってかなりまずいことになっただろうし、だからこその「本多処分」でしょう。

*17:著書『「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。』(2018年、タバブックス)、『告発と呼ばれるものの周辺で』(2022年、亜紀書房)、『たまたま生まれてフィメール』(2023年、平凡社

*18:勿論、本多のこと

珍右翼・黒坂真に突っ込む(2024年5月11日分)(副題:今日も立民に悪口する)(追記あり)

◆黒坂ツイート

黒坂真
 立憲民主党が「戦争国家」2法に賛成し(ボーガス注:法案が可決成立し)たので怒っているのですか。それでも日本共産党は、来る総選挙で政策協定なしでも立憲民主党の候補者を支援すると考えます。志位さんは何とかして与党になりたい。与党になれないなら、日本共産党の衰退が加速すると志位さんが判断している。
志位和夫
 「兵器の共同開発推進等のための経済秘密保護法」、「自衛隊を米軍の指揮下に組み込む統合司令部設置法」という「戦争国家」2法の成立強行(自民、公明、立民、維新、国民民主が賛成)に強く抗議する。軍事同盟*1強化一辺倒では軍事的対立の悪循環をつくるだけ。

黒坂真
 立憲民主党はこの法案*2に賛成したようですね。(ボーガス注:共同親権反対派として)腹が立つでしょうけれど、それでも日本共産党は総選挙の際、政策協定なしで(ボーガス注:共同親権に賛成した)立憲民主党の候補者を支援すると考えます。志位さんは何とかして与党になりたい。立憲民主幹部はこれを読み込んでいますよ*3
志位和夫
 選択的夫婦別姓同性婚は、(ボーガス注:反対意見の存在を理由に)いつまでたっても「検討中」を繰り返す人たちが、家族のあり方・人の命と権利にかかわるこんな重大法案*4を、(ボーガス注:DV被害女性などの)不安・懸念・批判がいよいよ強まるもとで、まともな審議もせずに、強権的なやり方で強行したことは、本当に許せない。強く抗議する
共同親権の改正案、17日成立へ 民法の離婚後規定、参院委で可決 | 共同通信

 黒坂の「志位氏へのくだらない当てこすり」はともかく「自民を利したくないので野党共闘はせざるをえない」とは俺も思う物の、「立民のこの体たらく(衆参で「共産が反対する戦争2法や民法改正案(共同親権)」に自公、維新、国民民主と共に賛成し可決成立に加担)」には「何ともかんとも」ですね。俺も共産支持者として、正直な話「立民のふざけた態度」には「そんなに維新や国民民主と仲良くしたいならそうしろ、共産と縁切りしたいならそうしろ」「お前ら、共産を舐めるのも大概にしろよ」という怒りを禁じ得ません。
 「三補選勝利」を当初は喜んでいた俺も、「立民への怒り」から正直「三補選で全て共産候補を立てた方がむしろ良かったんじゃ無いか」「三補選で立民が全敗した方がむしろ良かったんじゃ無いか」とすら思い始めています。
 それにしても「自称自民、維新、国民民主批判派(例:kojitakenの日記Everyone says I love you !(宮武嶺)、村野瀬玲奈の秘書課広報室)」がこうした立民のふざけた態度を必ずしも批判してないことが「お前らアンチ自民なら何でもいいのか」「立民盲従も大概にしろよ」と怒りがこみ上げてきます。勿論俺は上記の志位ツイートには「大賛成、意義無し」ですね。
【追記】
 立民の「戦争国家2法」賛成については以下も紹介しておきます。

戦争国家2法 共産党 反対貫く/審議わずか 自公など成立強行
 日米首脳会談の合意に沿って、「戦争する国づくり」を進める法律が10日の参院本会議で、自民、公明、立民、維新、国民民主などの賛成で次々に可決・成立しました。
 政府は、兵器の共同開発を推進するために同盟国・同志国と同等の秘密保全体制を整備する経済秘密保護法について、最後まで軍事分野とは無関係であるかのような説明に終始。陸海空自衛隊を一元的に指揮する「統合作戦司令部」創設などを盛り込んだ改定防衛省設置法も、自衛隊を米軍の指揮下に組み込むという最大の狙いを認めないまま、わずかな審議時間で採決を強行しました。衆院では外務委員会で、英国・イタリアとの次期戦闘機の共同開発・生産・輸出を推進するための政府間機関(GIGO)を設立する条約の承認案が可決。日本共産党はいずれも憲法の平和原則を踏みにじるものだとして反対しました。
 日本共産党井上哲士議員は、経済秘密保護法案の反対討論に立ち、同法は米国と日本の財界の要求に応え、科学技術全体を軍事に動員するためのものだと告発し、「日本を戦争国家、死の商人国家におとしめる法案は断じて認められない」と厳しく批判しました。

次期戦闘機共同開発条約/憲法の平和主義破壊 宮本徹議員/衆院委可決
 英・イタリアとの次期戦闘機の共同開発・生産・輸出を推進するための政府間機関(GIGO)を設立する次期戦闘機共同開発条約承認案が10日の衆院外務委員会で自民、公明、立民、維新の賛成多数で可決されました。日本共産党は反対しました。日本共産党の宮本徹議員は、殺傷兵器の最たる次期戦闘機の第三国への輸出を与党の密室協議で解禁するなど「憲法の平和主義と立憲主義を根底から破壊するもので断じて容認できない」と強調しました。

主張/戦争する国づくり/メディアは危険な中身伝えよ
 メディアはいったい何をしているのか。歯がみする思いです。
 「戦争する国づくり」への道を踏み固める重大な法案が、多くの国民に中身が伝えられないまま成立しました。アメリカなどと兵器の共同開発をすすめるための経済秘密保護法と、陸海空の自衛隊を一元的に指揮する統合作戦司令部の創設を盛り込んだ改定防衛省設置法です。どちらも日本の今後に大きな影響を与える法律です。
◆重大法案を報じず
 しかし、NHKをはじめテレビのニュース番組では成立後まで、その中身はほとんど報じられずにきました。国民の多くは、これらの法律がどんな意味を持つか知らされないままです。
 テレビニュースは連日、栃木県で起きた殺人事件をトップニュース扱いで報じ、ゴールデンウイークの人出を繰り返し流してきました。それらが大事なニュースでないとは言いませんが、他に報ずべきことを報じていないのは確かです。
 その大本には、大手メディアの大部分が支配勢力の下に置かれ、権力の監視役としての仕事を放棄していることがあります。

*1:勿論日米安保のこと

*2:民法改正案(共同親権)のこと

*3:「黒坂のくだらない当てこすり」はともかく「立民の態度(共産やれいわの反対を無視)」は「共産やれいわは何があっても共闘から離脱しない」あるいは「離脱しても構わない(国民民主や維新と共闘する、あるいは立民単独でも問題ない?)」と考えてるとしか思えない横暴な代物です。心底怒りを覚えます。

*4:民法改正案(共同親権)のこと

松竹伸幸&紙屋研究所に悪口する(2024年5/11日分)

「台湾住民の民意尊重」と「一つの中国」原則 - 紙屋研究所
 紙屋が「台湾有事は起こりうる」とバカ抜かしてるのには
金門島住民の状況が、中台危機(中台有事)が起きる蓋然性の実情ではないか - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
韓国(民)同様、台湾でも中国の台湾侵攻などというものを本気で警戒してはいないのだろう - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
でも読めと言いたいですね。
 中国が「独立宣言しない(現状維持に留まる)限り侵攻しない」の公約を反故にして「独立宣言が無い(現状維持に留まる)」のに侵攻する可能性も低ければ、「独立宣言したら侵攻もあり得る」と中国が声明してるのに、それを無視して、台湾が「独立宣言して、中国の侵攻のリスクを助長すること」も考えがたい。
 「反中国&台湾シンパの右翼分子」紙屋は「中国はいつでも公約を無視する」「台湾はいつでも独立宣言しうる」と考えてるようですが「ロシアのウクライナ侵攻」で「ロシアに対して行われたような経済制裁」を覚悟して台湾侵攻しても中国に何の利益も無い。中国にもその程度の常識はあるでしょう。例えば「だからこそ」のいわゆる「断交ドミノ(台湾と国交がある国に働きかけて断交させた上で中国が国交樹立:最近の例としてはエクアドルキリバスサントメ・プリンシペソロモン諸島ドミニカ共和国ナウルニカラグアパナマブルキナファソホンジュラス)」ではないのか。
 侵攻で片をつける気なら断交ドミノする必要など無い。
 香港デモに対して「欧米の制裁を恐れたから」でしょうが警官隊は投入しても軍は投入しなかった中国が台湾侵攻などするわけが無い。「香港デモに軍を投入する」より「台湾を軍事侵攻する」方がよほどハードルは高いでしょう。台湾も「侵攻できる物ならしてみろ」という挑発行為になる「独立宣言」などするわけもない。
 日本共産党が「台湾有事を前提とした質問」をしてるのは「台湾有事を前提としているとしか思えない行動(沖縄へのミサイル部隊設置など、これについては例えば沖縄本島に初の地対艦ミサイル部隊 止まらぬ拠点化、地元は反発:朝日新聞デジタル(2024.3.21)参照)をする日本政府」に対する「そうした中国敵視はすべきで無い」という「批判の意味」での「質問」でしかないでしょう。俺は日本共産党が紙屋のような「中台認識をしてる」とは思っていません。
 いずれにせよ、なるほどこうした「非常識で右翼的な安保認識」なら紙屋の「安保主張」が「党方針を無視して右翼的な物に傾斜する」のも当然でしょう。紙屋には「離党して立民にでも入党しろよ」と言いたい。紙屋の安保主張に近いのは立民であって共産では無い。まあ、入党先は自民や維新、国民民主でもいいんですが、一応「野党ポーズしてる政党」に限定しました。
 しかし紙屋も『「町内会」は義務ですか?』(2014年、小学館新書)、『どこまでやるか、町内会』(2017年、ポプラ新書)等の「本を出したこと」で「俺は立派な論客だ」と思い上がってるようで心底呆れます。


冤罪 - かみや貴行のブログ 1%でなく99%のための福岡市政を
 勿論(?)、冤罪とは袴田事件などではなく「俺を松竹シンパとして福岡県党(紙屋が所属)は迫害してる、冤罪だ」という悪口雑言です。
 「だったらとっとと離党しろよ」としか言い様が無い。何のためにこのバカ(神谷)は党に在籍してるのか(呆)。党への在籍は義務じゃないんですが。あるいは「福岡県党のハラスメント→鬱病」を連呼するなら「とっとと民事提訴」でもしたらどうなのか。
 こんな野郎が「党への愛」を語ったところで「騙り行為」にしか見えませんね。
 結局「党に恨みがあるが、党を離れても多分世間に相手にされない」と思ってこういう無様な行為(ブログでただ愚痴るだけ)なんでしょう。
 ああそれと、「神谷や松竹」が主張する「安保政策の右傾化」を共産執行部が実施したら

志位和夫
 「兵器の共同開発推進等のための経済秘密保護法」、「自衛隊を米軍の指揮下に組み込む統合司令部設置法」という「戦争国家」2法の成立強行(自民、公明、立民、維新、国民民主が賛成)に強く抗議する。軍事同盟強化一辺倒では軍事的対立の悪循環をつくるだけ。

と志位氏が批判する「日本の右傾化状況」がもっと酷くなっただけでしょう。「国会での論戦」そっちのけで「党への悪口雑言」に励むとは松竹共々、神谷もいい度胸です。
 「特に酷い悪口」がこれ。

 (ボーガス注:「紙屋に対する不当な処分(「不当」はあくまでも紙屋個人の認識ですが)」に賛成した党員は)幹部の顔をした人が「銀行を襲え」って言ったら、何の迷いもなく銀行を襲うんだろうね。

 「襲うか、バカ」
 「今時そんな指示は誰もしねえし、しても従うか、バカ。手前に対する懲戒処分に従うのは違法行為じゃ無いが、銀行強盗は完全な違法行為だろ」
 「その理屈なら『上の言いなりの人間』は誰でも銀行強盗することになるな、『社長の言いなりに田中首相に5億の賄賂を渡した大久保・丸紅常務(当時)』『安倍のいいなりに虚偽答弁した森友問題の佐川財務省理財局長(当時)』とかな。お前の物言いは皮肉として成立してないし、冗談でもつまらないわ」
 「帝政ロシアボリシェビキか!、戦前共産党の大森銀行ギャング事件*1か!、極左過激派か!(タカアンドトシのギャグ「欧米か!」風に)」
 「お前がそういうバカ言うと『共産は未だに暴力革命目指してる、『アンチ執行部』とはいえ、未だ党員の紙屋もそれを認めてる』とウヨがデマ飛ばすやろ、その程度のことも分からないバカか、分かった上でデマの流布か、それでも党員か?」
 「そういうバカなこと言って恥じないようなら、お前は早く離党しろよ」
ですね。
 仮に福岡県党多数派が「紙屋への処分」に賛成したことを「党幹部の言いなりか、自主性は無いのか」と紙屋が批判するにしてもこれは「もはや誹謗中傷」でしょう。神谷曰く「精神を病んでる」そうですがそんなことでこんな誹謗は正当化されない。
 しかし、こうなると冗談抜きでもはや「紙屋の精神は大丈夫なのか」「周囲に誰か支援者はいないのか」「とりあえずブログもツイッターも辞めたら?」ですね。
 いかに「加害者に対する恨みがある」とはいえ、例えば「伊藤詩織氏(レイプ被害者)」「五ノ井里奈氏(パワハラ被害者)」などはここまで無茶苦茶言ってないと思うので、仮に「福岡県党の態度に問題がある」と仮定しても紙屋の異常な暴言は全く正当化されないでしょう。まあ、名古屋闇サイト事件における被害者の母親の主張を批判する(1) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)が批判する「被害者遺族」みたいに加害者相手に無茶苦茶言う人間も中にはいますが。


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 色々言い訳してる松竹ですが「焦り」を感じますね。
 恐らく、松竹は「党大会での田村委員長による大山叱責」で大山氏が「党を除名(あるいは自分から離党)→松竹の元に馳せ参じること」を期待していたのでしょう。
 だから「大山を無理矢理、反党行為に引きずりこむな」「お前が大山に声がけせんでも、大山がお前を支持するなら、自分の判断でそうするやろ」の批判を恐れて、大山氏については今まで「なるべく触れずに来た」。
 ところがいつまで経っても、そういう事態にならない。大山氏は離党しないし、除名もされないし、松竹の元にも馳せ参じない。
 「大山氏を政治利用したい」松竹としては「我慢の限界」が来て、彼女を何とかして「反党行為に引きずりこむ」ことを決意したのでしょう。そうした思惑が成功するかは疑問ですが。
 なお、上記は松竹記事に投稿しますが掲載拒否でしょう。「自由な言論」と言いながら賛同コメントしか掲載しない「松竹の嘘つき」には心底呆れます。

*1:とはいえ、戦後にはその種の事件はないし、戦前においても恐らく銀行強盗などこの事件くらいしかないでしょうし、しかもこの事件は「それを理由に行為を免罪できない」とはいえ、「特高が送り込んだスパイ松村」による謀略でしたが