高世仁に悪口する(2024年7/10日分)(副題:水島朝穂氏の日航機墜落陰謀論に改めて呆れる)

なぜ?「左翼のダブルスタンダード」③ - 高世仁のジャーナルな日々
 高世仁に悪口する(2024年7/7日分)(副題:救う会副会長・島田洋一のウクライナ停戦論を批判しない高世) - bogus-simotukareのブログで批判したなぜ?「左翼のダブルスタンダード」② - 高世仁のジャーナルな日々の続きです。
 なお、今回の高世記事のウチ「石丸伸二に触れた部分」については小生の「はてなブックマーク」お気に入りから色々(2024年7/10日分) - bogus-simotukareのブログで取り上げたのでそれ以外を取り上げます。

 実は水島氏は大学時代からの友人である。

 水島氏について言えば、高世が批判する「水島氏のウクライナ戦争論」よりむしろ、下記の拙記事で以前、批判的に取り上げた「日航ジャンボ機墜落は自衛隊機の接触」説(明らかな陰謀論だが水島氏が支持表明*1)の方がよほど問題だと思いますけどね。しかし高世は「何故か、日航機墜落・陰謀論の件では水島氏を批判しない」。高世の価値観が本当に理解不能です。

珍右翼・高世仁に突っ込む(2022年5/20日分)(副題:今日も高世に悪口する) - bogus-simotukareのブログ
 以前、高世仁に突っ込む(2019年8/14分)(追記あり) - bogus-simotukareのブログで批判しましたが、水島氏は「ウクライナ侵攻でもっと議論を - 高世仁のジャーナルな日々で高世が批判してる主張」より「もっと非常識な主張」に同調した事があります。
 それは「1985年の日航機墜落」を

全日空機雫石衝突事故 - Wikipedia(1971年)
 増原*2防衛庁長官(佐藤内閣)が引責辞任
なだしお事件 - Wikipedia
 瓦*3防衛庁長官(竹下内閣)が引責辞任

のような自衛隊戦闘機の接触事故だと主張し「圧力隔壁破壊説」を「増原や瓦の引責辞任」のような事態を回避したい「日米両国政府の捏造」と主張する「日航機墜落・自衛隊陰謀論」です。恐れ入ることに高世はJAL123便墜落から34年―再検証を訴える遺族たち - 高世仁のジャーナルな日々において「水島氏に賛同しなかった」ものの、ついに水島氏を批判しませんでした。まさか高世が「日航機墜落自衛隊陰謀論」を支持してるとは思えませんが。高世も全く「友情のかけらもない男」です。

高世仁に突っ込む(2019年8/14分)(追記あり) - bogus-simotukareのブログ
JAL123便墜落から34年―再検証を訴える遺族たち - 高世仁のジャーナルな日々
・ちなみに小生は2005年の出版当時、赤旗記者だった米田憲司氏の著書『御巣鷹の謎を追う』(2005年、宝島社→後に2011年、宝島SUGOI文庫)を「2005年の単行本版」で持っていますが、正直「情けないが、難しすぎて読んでもよく分からなかった」と言うのが感想です。
 事故原因について諸説を紹介した上で「様々なありうる説を考察する(米田氏は圧力隔壁破壊説についてはありうる説のワンオブゼムという扱いです)」という米田氏の態度は誠実ではあるのですが「これが答えだ!」という明確さはないのでどうしても理解が困難になります。なお、さすがに米田氏は自衛隊陰謀論(後述します)など採用しません(むしろ原因解明を阻害する妄説邪論と批判している)。
 陰謀論者が問題にする「10時間の遅れ(後述します)」についても「自衛隊や米軍の犯罪を隠すための時間稼ぎ扱いして事故原因と関係があるとする根拠がない」「問題にするとしても、あくまでも『墜落場所をもっと早く発見することができなかったのか』『そうすれば、もっと助かる命もあったんじゃないか』というミスの追及という話にすべきで、陰謀論など誰にもメリットがない」と批判しています。
 実は「自衛隊や米軍には批判的な」赤旗記者と言うことでそこを少し危惧していた*4のですが、やはりそこまで非常識ではなかったことは安心しました。
・一般論で言えば「圧力隔壁破壊説」は高世や米田本が言うように「100%間違いない説」とは俺もいえないと思います。
 というのもこの事故について、ボーイングは「刑事訴追のおそれがある(森友と全く同じ言い訳!)」として調査に実に非協力的だったからです。
 かつボーイングと言えば、「米国を代表する大企業」です。
 「圧力隔壁破壊説(ボーイングのメンテナンスに問題があった)」よりも「ボーイングにとってやばい事故原因(例:そもそも設計自体に問題があった)」の可能性が高いならボーイングの経営に影響が出ないような「できる限りボーイングの評判が悪くならないような原因にしちまえ」という日米両国による政治的忖度の疑いも「一般論としては」否定できないでしょう。
 とはいえ、「そうした一般論」と「圧力隔壁破壊説は間違ってる」という具体論とはまた話が別です。具体論にするにはそれなりの根拠がないといけない。しかし高世の文章を読んでも何を根拠に「疑念を呈するのか」、「圧力隔壁破壊説が間違いなら何が原因だと思うのか」さっぱりわかりません。

 事故原因は当時の運輸省航空事故調査委員会が発表した「圧力隔壁破壊説」とされているが、実はこれについて疑問を呈する遺族やジャーナリスト、専門家が少なくない。
 JAL123便事故についてはたくさんの本や記事が書かれ、私もいくつか読んでみたが、事故原因をめぐる疑惑には相当の説得力がある。
 私たちがかつて北朝鮮による拉致について取材しはじめたころ、世間の大勢は「まさか」という受け止め方だった。一応国連にも加盟している国が、工作船などというものを仕立てて他国の海岸にやってきて人をさらっていくなんて、安っぽいスパイ映画の世界だと笑う人もいた。「拉致疑惑」と呼ばれ、陰謀論に近い扱いを受けたことを思い出す。JAL123便墜落の真相が解明されることを期待する。
 友人の水島朝穂*5早大教授は、JAL123便墜落を事故ではなく事件と呼んでいるが、先月16日、彼が世話人となって「情報公開と知る権利―今こそ日航123便の公文書を問う」というシンポジウムが開かれた。
直言(2019年7月22日)34年間隠蔽されている「日航123便事件」、法廷へ――早大法学部シンポジウム

 俺が危惧するのはここで高世が「安っぽいスパイ映画の世界」云々と「なぜかやたら曖昧にぼかした紹介をする説」は「雫石事故パターン説など、ほとんど支持者がいない陰謀説(既に述べたように米田氏はそうした説を批判しています)」ではないのかという疑惑です。なぜ高世は「たくさんの本」とやらについて一冊も具体的な著書名を挙げないのか。なぜ高世は「疑問を呈する遺族やジャーナリスト、専門家」について一人も具体的な個人名を挙げないのか。
 なぜ「北朝鮮拉致疑惑」「安っぽいスパイ映画の世界」云々などと言う話が出てくるのか。なぜ水島氏は「事故ではなく事件」というのか。それは「雫石事故*6パターン説、ソ連大韓機撃墜*7パターン説、なだしお*8衝突(あたご衝突*9)沈没パターン説、えひめ丸事故*10パターン説とでも呼ぶべき説」「つまり日航機が墜落したのは自衛隊機または米軍機が誤って衝突した、あるいは撃墜したから(いわゆる自衛隊陰謀論、または米軍陰謀論*11)」というほとんど支持者がいない陰謀説」をこの記事で高世が紹介しているからではないのか。
 高世としてはそうした陰謀論を紹介したくないが、しかしそうした陰謀論支持者が「友人だという水島氏」なので「水島氏との関係を悪くしないために一応紹介するが、できる限り曖昧にごまかして逃げを打つ」つう汚い話ではないのか。俺は高世の人間性を「かけらも信用してない」のでここまで曖昧な怪しい記事だとそうした疑惑をどうしても感じます。
 で高世がリンクを張る直言(2019年7月22日)34年間隠蔽されている「日航123便事件」、法廷へ――早大法学部シンポジウムを読んでみます。

直言(2019年7月22日)34年間隠蔽されている「日航123便事件」、法廷へ――早大法学部シンポジウム
 昨年発刊された青山著『日航123便墜落 遺物は真相を語る』を参照いただきたい。大学の金属材料研究所において遺物から検出された「ベンゼン、硫黄、クロロフォルム」は何を物語るのか。いずれも積荷やジェット燃料(灯油の一種のケロシン)には含まれず、自衛隊使用の武器燃料(火炎放射器)に含まれる物質である。

 「自衛隊使用の武器燃料(火炎放射器)?。やべえ、これは陰謀論では?」「青山某さんて悪名高い陰謀論者じゃなかったっけ?」と予想通りの展開に不安は高まります。俺としても「護憲派憲法学者として尊敬するお一人・水島氏」が自衛隊陰謀論にはまり込むなど『本多勝一*12のインチキ民間医療傾倒なみ』に平常心で見ていられるもんではありません*13がさらに水島ブログを検索してみます。

直言(2018年8月13日)「遺物」から迫る日航123便事件——隠蔽、捏造、改ざんの連鎖
 昨年もこの時期に、直言「日航123便墜落事件から32年—隠蔽の闇へ」をアップした。刊行されたばかりの青山透子『日航123便墜落の新事実—目撃証言から真相に迫る』(河出書房新社)を紹介するものだった。今回は、先月末に刊行された『日航123便墜落—遺物は真相を語る』(河出書房新社、2018年7月)冒頭左の写真)について書く。
 昨年出版された『日航123便墜落の新事実』(以下、前著という)は、事件性に迫るアプローチとして、目撃証言を重視している。青山さんは、墜落現場に近い上野村の人々、とりわけ小学生、中学生の目撃証言を発掘している。上野村立上野小学校の「日航機墜落事故についての文集「小さな目は見た」」もその一つである(写真参照)。
 公式発表では、航空自衛隊百里基地茨城県)のF4ファントム2機に出動命令が出されたのは、当日の19時1分とされている(松永貞昭中部航空方面隊司令官〔当時〕談)。だが、現地上野村の人々は、123便が墜落する前、まだ明るい時間帯にファントム2機を目撃していた。上野小学校の文集にも、「大きな飛行機と小さいジェット機2機が追いかけっこ状態にあった」と、複数の子どもたちが親と目撃したことが記されている。時間は18時45分頃である。
 青山さんは目撃証言を探し求めるなかで、非番の自衛隊員が18時40分に、ファントム2機を目撃したとする文章を発見している。さらに、静岡県藤枝市の女性に直接取材して、ファントムを目撃したのが18時35分であったことを確認している。飛行航路からして、123便墜落よりも前の段階で、ファントム機が御巣鷹山の周辺に存在したことを示している。「ファントムを飛ばしたが、墜落場所は一晩中特定できなかった」という自衛隊側の主張は大きく揺らぐ。
 前著のもう一つのポイントは、遺体の状況の異様さを明らかにしたことである。「筋肉や骨の完全炭化が著明であった」(群馬県医師会活動記録)とされているが、青山さんは群馬県警察医の大國勉氏や、法医学者の押田茂實氏に何度も取材して、緑多く、木々が茂る山中に放り出された生身の肉体が、歯を含む骨まで炭化するほど焼けるのかという疑問を提起した。ジェット燃料のケロシンは灯油とほぼ同じ成分で、揮発性が低く、人を炭化させるほどの燃焼力はない。当日、早い時間に現場に入った上野村消防団の人々への取材から、「ガソリンとタールの臭いが充満していた」という証言を引き出している。つまり、灯油の臭いではなかった、ということである。

 水島ブログが「青山説を支持するといい」リンクまで張っている青山某氏のブログも見てみましょう。

長距離巡航ミサイル導入に意欲的な現在の首相と中曽根康弘氏の発言の類似性 - 青山透子公式サイト 日航123便墜落の真相
 先日、あるジャーナリストと会談をした際、彼は思わず「まさか自衛隊がそんなこと*14するはずないじゃないですか」とおっしゃった。その根拠を尋ねると、うーんと沈黙*15された。つまり、誰でも心の中に、まさか、という思いがあって、どうしてもその現状を受け入れがたいという心理が働く。

 そして最後に高世記事がリンクを張る上毛新聞の記事です。

https://www.jomo-news.co.jp/news/gunma/society/146359
 経済アナリストの森永卓郎さん*16も講演*17
「政府の対応を見ると、自衛隊機が誤って撃墜してしまったのを、米側との協議でボーイング社の責任ということにしてもらったのではないかと思えてくる。防衛・経済面で日本の対米従属が強まった時期*18とも重なる」と持論を展開した。
 シンポは同大法学学術院の水島朝穂教授が企画し、事故についての著書がある作家の青山透子さんが進行役を務めた。

 これはどう見ても「自衛隊陰謀論」ですね(上毛新聞もトンデモない記事を書いてくれたもんです。そして森永もとんでもない暴論*19を吐いてくれたもんです。水島氏にも大いに失望しましたが、それはひとまず置きます)。
 俺の高世への疑惑

 高世としてはそうした陰謀論を紹介したくないが、しかしそうした陰謀論支持者が「友人だという水島氏」なので「水島氏との関係を悪くしないために一応紹介するが、できる限り曖昧にごまかして逃げを打つ」つう汚い話ではないのか。

は正しかったようです。
 だから、

 事故原因は当時の運輸省航空事故調査委員会が発表した「圧力隔壁破壊説」とされているが、実はこれについて疑問を呈する遺族やジャーナリスト、専門家が少なくない。
 JAL123便事故についてはたくさんの本や記事が書かれ、私もいくつか読んでみたが、事故原因をめぐる疑惑には相当の説得力がある。

などと曖昧に書き、水島氏が紹介する青山著『日航123便墜落 遺物は真相を語る』などの著書名や「青山某氏」などの個人名を高世は出さない。
 また一つ「高世の下等な行為」「下劣な行為」「卑怯な行為」「卑劣な行為」が明らかになりました。
 友人・水島氏が「日航機墜落・自衛隊陰謀説」という陰謀論にはまったら、それを「水島君、そんな説は間違ってる!」「君の学者としての信頼性をなくすからやめるんだ!」などと止めるのが真の友人でしょう。高世は何という冷たい「自称友人」なのか。
 「水島氏に嫌われるのが嫌だから支持してるかのように水島氏を適当にあしらう(ただし本当に陰謀論支持者だと思われて、水島氏以外の友人をなくすのも嫌だから適当にごまかす)」とは随分と酷い話です。しかもそんなことをやる人間がジャーナリストを名乗るのだから心底呆れます。
 高世の曖昧な書き方は「高世が水島氏と違い青山説なんかかけらも信じてないこと」を露呈しています。
 というか「横田めぐみさんは生きてる」なんて根拠レスで放言して、横田奥さんに媚びて恥じない時点で高世は呆れたクズですが。
 なお、NHKスペシャルでも指摘があったし、大抵の「日航機墜落に触れた本*20陰謀論本に限らない)」では指摘があるので、事故に詳しい人間にとっては有名な話ですが実は自衛隊はこうした陰謀論を助長する重大なミスを当時犯しています。
 それは「墜落現場の推定は自衛隊が行ったが、当初彼らは実際の墜落現場である群馬県上野村御巣鷹山)ではなく、長野県北相木村(御座山)と推定して、対応が遅れた」と言うミスです。墜落場所の正確な確定には墜落後、なんと10時間もかかっています。
 もちろんこれを「陰謀と見なす根拠」は何一つないのですが、そこは遺族感情というもんです。
 「なぜ美保の遺体発見が遅れたの?。そうよ、これは荒木さんが言うように山梨県警の陰謀に違いないわ!。美保は北朝鮮で生きてる!(山本美保さんのご遺族)」つうのと同じ世界です。
1)『なぜ、群馬県上野村御巣鷹山)ではなく、長野県北相木村(御座山)と推定したのか(もちろん単にミスの訳ですが)。そんな間違った推定をしなければ私の家族は助かったのではないか、なぜ墜落から場所の確定まで10時間もかかるのか』という怒りが
2)『雫石事件や大韓機撃墜、なだしお衝突(あたご衝突)沈没、えひめ丸事故のような「自衛隊や米軍の不祥事」だったからに違いない、事故の痕跡を隠蔽するための時間稼ぎだったに違いない!自衛隊許すまじ!』という陰謀論になってしまうことが「いいことだ」とはもちろん言いませんがその遺族の気持ちは分からないでもありません。「死刑愛好家の岡村勲」などがわかりやすい例ですが遺族が正気を失うのは珍しい話ではありません。俺も「愛する人間を犯罪や不慮の事故で失ったときに」遺族として気が狂わないとは断言しません。凡人なのでむしろ気が狂うかと思います(なお、大抵の自衛隊、米軍陰謀論はこの「墜落場所の正確な確定についての10時間の遅れ」を陰謀の傍証扱いします)。
 いずれにせよ気が狂った遺族が陰謀論に走るのを止めるのが人としての役目です。止めない高世には心底怒りを禁じ得ません。
 なお、「自衛隊軍縮論(そしていずれは廃止)」「九条護憲派」「ハト派」「共産党支持」の小生ですがさすがにこんな自衛隊陰謀論には乗りません。今後「信頼するにたる何かが出てくれば*21」話は別ですが、今のところこの説はどう見ても「できの悪い妄想」でしかないからです。
 雫石事故、なだしお事故、あたご事故、えひめ丸事故といった「明らかに自衛隊や米軍に非がある事件」ならまだしも。
 あとで誰かに

 高世さんが紹介してる説って自衛隊陰謀論じゃないんですか?。高世さんは自衛隊陰謀論を支持するんですか?。はっきり答えて下さい!

とでもコメントしてほしい気がします。俺がコメントすると高世は確実にコメント削除することがよく分かりましたので。
 でも今回はさすがに誰がコメントしても「批判コメントならば」削除するのかな?。高世もよくもまあ水島氏との付き合いでここまで恥ずかしい陰謀論記事が書けるもんです。しかも曖昧に書いて逃げを打ってるのだから呆れます。

【追記】
1)一応お断りしておきますが

https://www.jomo-news.co.jp/news/gunma/society/146359
 内閣府公文書管理委員などを務めた弁護士の三宅弘さんが基調講演。遺族による調査結果の開示請求に対する政府回答について、「当時あったはずのレコーダーを『不存在』とし、ほかの調査資料についても理由を付けて不開示としている」と批判した。
 その後、事故で夫を亡くした吉備素子さん(大阪府)と、婚約者が犠牲になったスーザン・ベイリー・湯川さん(英国)の2遺族が登壇。吉備さんは「情報が隠され、遺族が不満に思っていることを知ってほしい。このままでは34年たっても前に進めない」。ベイリー・湯川さんは「情報がなぜ公開されないのか理解できない。再調査に向けて国際的なキャンペーンを展開したい」と強調した。

が事実ならば情報公開は当然すべきでしょう。もしかしたら「ボーイングをかばうための政治的忖度」があるのかもしれない。
 ただし「情報公開すべきだ」と言う話は「自衛隊陰謀論」なんて与太の是非とは全く別問題です。そんな与太は馬鹿げています。
2)後で気づいたのですが青山説については既に
今日の産経ニュース&人民日報ニュースほか(9/21分)(追記・訂正あり) - bogus-simotukareのブログで批判していました。
 しかし今日の産経ニュース&人民日報ニュースほか(9/21分)(追記・訂正あり) - bogus-simotukareのブログで批判しましたが、前回はリベラル21が青山説(自衛隊陰謀論)を支持し、今回は水島氏ですか。一部の左派、リベラル派(あくまでも少数派でしょうが)にそんな陰謀論が広まってるのかと思うとげんなりします。
3)あれから真面目に考えて

>私たちがかつて北朝鮮による拉致について取材しはじめたころ、世間の大勢は「まさか」という受け止め方だった。一応国連にも加盟している国が、工作船などというものを仕立てて他国の海岸にやってきて人をさらっていくなんて、安っぽいスパイ映画の世界だと笑う人もいた。「拉致疑惑*22」と呼ばれ、陰謀論に近い扱いを受けたことを思い出す。


 えーと日航機墜落の場合だと具体的にどういうことなんでしょうか?。北朝鮮の謀略か、何か「まさか」と言う出来事があったんですか?

と高世記事にコメントしてみることにしましょう。これだと単に「質問」なので掲載するかもしれません。まあ、多分このレベルでも掲載しないんでしょうけど。
【追記の追記】
 結局「掲載拒否」です。「予想の範囲内ですが」本当に高世には心底呆れます。批判でも何でもない、単なる「質問コメント」ですら「都合が悪いから」掲載拒否ですか?。それ「内心では水島氏による自衛隊陰謀論支持に全く賛同してない(しがらみから水島氏を適当にあしらってる)」と自白してるのも同然の行為ですが。どんだけ高世は水島氏に対して不誠実なのか。
 まあ高世の方は「うぜえ、ボーガスはもうコメントに来るな」とでも思ってるのかもしれませんが。

 しかし水島氏の「日航陰謀論」はあえて言えば「本多氏の東洋医学(?)(本多勝一氏にとっては残念だろうが、「古代人」の時代は、人間が現在よりはるかに病気に弱く苦しんだ時代だった(当たり前) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)参照)」の方がまだましじゃ無いかと思います。
 遺族や日航は勿論、自衛隊にも失礼極まりないし、彼が「護憲派の学者の一人」「左翼の一人」なので、「護憲派」「左翼」への「風評被害」になる危険性もある。
 まあいかに「自衛隊に批判的な左翼や護憲派」でもこんな陰謀論に「志位共産党議長」「福島社民党党首」等、まともな左派は同調しないわけですが。

*1:但し今は「事実上、撤回」してるのかもしれません。

*2:内務官僚出身。警察予備隊本部長官、保安庁次長、防衛庁次長を歴任(警察予備隊本部、保安庁防衛庁の前身)。その後退官し、政界入り。池田、佐藤内閣行政管理庁長官、佐藤、田中内閣防衛庁長官など歴任

*3:竹下、小渕、森内閣防衛庁長官、橋本内閣建設相、自民党国対委員長(宮沢総裁時代)など歴任

*4:あまりよく読まずに購入したので

*5:著書『現代軍事法制の研究』(1995年、日本評論社)、『武力なき平和:日本国憲法の構想力』(1997年、岩波書店)、『この国は「国連の戦争」に参加するのか:新ガイドライン・周辺事態法批判』(1999年、高文研)、『戦争とたたかう:憲法学者・久田栄正のルソン戦体験』(2013年、岩波現代文庫)、『はじめての憲法教室』(2013年、集英社新書)、『ライブ講義 徹底分析! 集団的自衛権』(2015年、岩波書店)、『平和の憲法政策論』(2017年、日本評論社)など

*6:1971年(昭和46年)7月30日に発生した航空事故(空中衝突)。岩手県岩手郡雫石町上空を飛行中の全日空の旅客機に航空自衛隊の戦闘機が飛行中に追突し、双方とも墜落した。自衛隊機の乗員は脱出に成功したが、機体に損傷を受けた旅客機は空中分解し、乗客155名と乗員7名の計162名全員が死亡した。1985年(昭和60年)8月12日に、520名の死者を出した日本航空123便墜落事故が発生するまで、日本国内の航空事故としては最大の犠牲者数を出した事故であった。この事故の責任を取る形で、当時の佐藤内閣防衛庁長官・増原惠吉と航空幕僚長・上田泰弘が引責辞任した。自衛隊機の教官と訓練生が、事故後、業務上過失致死と航空法違反で起訴された。第一審の盛岡地裁(1975年(昭和50年)3月11日)は、教官に禁錮4年、訓練生に禁錮2年8月の実刑判決を言い渡した。第二審の仙台高裁(1978年(昭和53年)5月9日)は、教官の控訴は棄却したが、訓練生に対しては一審判決を破棄し無罪を言い渡した。最高裁(1983年9月22日判決)は、2審判決を破棄し教官に禁錮3年執行猶予3年の判決を下した。有罪判決を言い渡された元教官は、自衛隊法の規定により失職した。乗客遺族による民事裁判は国を被告としたものが起こされた。例えば、死亡した大学助教授の妻子に対する東京地裁判決は1974年(昭和49年)3月1日に4,823万円の支払いを国に命じ、国側が控訴しなかったためそのまま確定した。全日空側(全日空及び全日空に機体の保険金を支払った保険会社10社)が、国に対して損害賠償を求める訴訟を提起したところ、国が全日空に対し逆に損害賠償を求める反訴を提起し、全日空側と国側の双方が、互いに相手の過失を理由に損害賠償を請求しあって争った。東京高裁は国は全日空に7.1億円、保険会社に15.2億円、全日空は国に6.5億円を支払うように判決を下し、双方が上告しなかったためそのまま確定した(ウィキペディア全日空機雫石衝突事故」参照)

*7:1983年9月1日に大韓航空ボーイング747が、ソビエト連邦の領空を侵犯したために、民間機ではなく軍用機と誤認したソ連防空軍の戦闘機により撃墜された事件のこと。乗員・乗客合わせて269人全員が死亡した。なお領空侵犯の原因については「パイロットミス説」「機器故障説」など諸説あり、確定していない(ウィキペディア大韓航空機撃墜事件」参照)。

*8:1988年(昭和63年)7月23日に海上自衛隊潜水艦なだしおと遊漁船第一富士丸が衝突し、遊漁船が沈没し29名の死亡者が出た海難事故。この事件によって当時、竹下内閣防衛庁長官であった瓦力引責辞任した。1992年(平成4年)に、なだしお・第一富士丸双方の責任者に有罪判決が下されている。有罪判決を言い渡された元なだしお艦長は、自衛隊法の規定により失職した(ウィキペディア「なだしお事件」参照)。

*9:2008年2月19日にイージス護衛艦「あたご」と漁船「清徳丸(せいとくまる)」が衝突し清徳丸は沈没。乗員であった船主(58歳男性)と船主の長男(23歳男性)の2名が行方不明となった。行方不明のまま2人は同年5月20日に認定死亡とされた。この海難事故では2月21日には石破茂防衛大臣が新勝浦市漁業協同組合川津支所や遺族宅を訪れ、直接謝罪をするなど異例の事態となった。事故の回避義務について海難審判ではあたご側に(2009年(平成21年)1月→確定)、刑事裁判では清徳丸側に(2011年(平成23年)5月、横浜地裁)それぞれあったとされ判断が分かれた。刑事裁判は、第一審・第二審ともにあたご側に無罪判決が下った後、検察側が上告を行わなかったことから2013年6月26日付をもって無罪判決が確定した(あたご事件無罪判決についての批判としては例えば、赤旗主張/「あたご」裁判/死者にむち打つ不当な判決参照)。当時の海上自衛隊は、イージス艦情報漏出事件や「しらね」の火災事故など不祥事が続いており、これらの責任を取って3月24日に海上幕僚長の吉川榮治を退任させ、石破茂防衛大臣が2か月分の給与返納、増田好平防衛事務次官を減給2か月など、計88人を処分した。内閣改造を控えた2008年8月1日、石破は不祥事を理由に、内閣改造を機に職を辞する考えを固めたことを明らかにした。福田康夫首相も石破の申し出を受け入れ、福田改造内閣では石破を留任させず、後任に林芳正を任命した(ウィキペディアイージス艦衝突事故」参照)。

*10:2001年2月10日、アメリカ・ハワイ州オアフ島沖で愛媛県宇和島水産高等学校練習船だったえひめ丸に浮上してきたアメリカ海軍の原子力潜水艦グリーンビルが衝突し沈没させ9名の死亡者が出た事故(ウィキペディアえひめ丸事故」参照)

*11:ググれば、池田昌昭『JAL123便は自衛隊が撃墜した』(1998年、文芸社)、『完全犯罪 JAL123便撃墜事件』(2003年、文芸社)などといったトンデモ本がいくつかヒットします。

*12:著書『中学生からの作文技術』(朝日選書)、『新・アメリカ合州国』(朝日文芸文庫)、『アイヌ民族』、『アメリカ合州国』、『アラビア遊牧民』、『植村直己の冒険』、『NHK受信料拒否の論理』、『カナダ=エスキモー』、『きたぐにの動物たち』、『釧路湿原:日本環境の現在』、『検証・カンボジア大虐殺』、『50歳から再開した山歩き』、『子供たちの復讐』、『殺される側の論理』、『殺す側の論理』、『事実とは何か』、『実戦・日本語の作文技術』、『しゃがむ姿勢はカッコ悪いか?』、『憧憬のヒマラヤ』、『職業としてのジャーナリスト』、『先住民族アイヌの現在』、『戦場の村』、『そして我が祖国・日本』、『中国の旅』、『天皇の軍隊』、『南京への道』、『日本環境報告』、『新版・日本語の作文技術』、『ニューギニア高地人』、『冒険と日本人』、『北海道探検記』、『滅びゆくジャーナリズム』、『マスコミかジャーナリズムか』、『マゼランが来た』、『新版 山を考える』、『リーダーは何をしていたか』、『ルポルタージュの方法』(以上、朝日文庫)、『本多勝一戦争論』、『本多勝一の日本論:ロシア、アメリカとの関係を問う』(以上、新日本出版社)など

*13:もちろん「それはそれ、これはこれ」です。本多氏のインチキ医療傾倒で彼の過去の業績が全否定されないように、水島氏にしても今回の陰謀論傾倒で彼の過去の業績が全否定されるわけではありません。

*14:もちろんhttps://www.jomo-news.co.jp/news/gunma/society/146359での森永発言「自衛隊機による日航機撃墜のこと」。

*15:まあ俺も沈黙しますね。「普通に考えてそんなこと(自衛隊機による日航機撃墜)はありえない」わけですが「青山氏のような陰謀論者」相手にはそんな常識は通用しません。とはいえ日航機事故によほど詳しくなければ反論のしようがありません。

*16:著書『シンプル人生の経済設計』(2002年、中公新書ラクレ)、『年収防衛』(2008年、角川SSC新書)、『震災後を生き抜く マネーの鉄則』(2011年、小学館101新書)、『雇用破壊』(2016年、角川新書)、『老後破産しないために、年金13万円時代でも暮らせるメタボ家計ダイエット』(2016年、扶桑社新書)、『消費税は下げられる! 』(2017年、角川新書)、『なぜ日本だけが成長できないのか』(2018年、角川新書)、『ビンボーでも楽しい定年後』(2018年、中公新書ラクレ)など

*17:そもそもなんで航空事故の専門家でもない森永が呼ばれるのかさっぱり分かりません。

*18:日航機墜落事故時はいわゆるロンヤス関係の中曽根政権です。

*19:高世がhttps://www.jomo-news.co.jp/news/gunma/society/146359のリンクを自ブログ記事に張りながら、森永の発言を自ブログ記事内では一切紹介しない辺り、「高世らしい姑息さ」ですが、とはいえ、調べれば、このように簡単に森永発言の存在は分かります。高世と違って普通の人間はそもそもこんな陰謀論シンポを好意的に紹介しないでしょう。高世も呆れたバカです。いくら水島氏が友人だとはいえ、高世が何考えてるか本当に理解できません。どう見ても高世は青山説を支持していませんが、それでも「水島氏とのしがらみ」からこんな姑息な行為をするんでしょうか?

*20:もちろん米田本も「10時間の遅れ」については批判的に触れています。

*21:まあ出ないでしょうが。

*22:決定的証拠がなければ疑惑としか言い様がないでしょう。別にそれは陰謀論ではない。「ロッキード疑惑」「ダグラスグラマン疑惑」「リクルート疑惑」「森友疑惑」など普通に使われる言葉でしょう。

小生の「はてなブックマーク」お気に入りから色々(2024年7/10日分)

 小生の「はてなブックマーク」お気に入りbogus-simotukareのブックマーク - はてなブックマークからいくつかコメントします。
[B! 石丸伸二] 石丸伸二氏をモデルにした劇映画「掟」8月30日公開 奥山和由氏がプロデュース : 映画ニュース - 映画.com

id:Gl17 (お気に入り登録ブクマのお一人)
 「バックない」にしてはチラシ投函やポスター貼等で異常に手際が良い、として後援者の存在を見る向きが選挙中からあったが、どうも広告代理店的な支援があっての結果なのではという疑念がわく話。

 id:Gl17氏が書くように、選挙直後こんな動きが出るとは「あまりにも早すぎ」であり、別記事でも書きましたが「石丸擁立=自民or小池謀略説(あるいは自民や小池では無いにせよ、蓮舫当選阻止の謀略)」の疑いが強まった気がします。今後「石丸擁立の裏事情」を徹底追及すべきでしょう。しかしこんな怪しげな話が出てきても石丸支持者は未だに「石丸支持を後悔しない」んですかね。どうなんでしょうか。
 さて石丸については

なぜ?「左翼のダブルスタンダード」③ - 高世仁のジャーナルな日々
 驚いたのはもう一つ、各局の選挙特番での石丸氏のスタジオとの受け答え。ほんとに質問が理解できていないのか、それともコミュニケーション自体を拒否しているのか。
 リモートのインタビューを終えて、スタジオの能條桃子氏*1が「最初からキレルというか抑圧する態度というのは、怖さを感じてしまいましたね」と言った
 投票日直前、石丸氏は立て続けに裁判で負けた。
安芸高田市・石丸伸二前市長の「どう喝」訴訟 二審も市議への名誉棄損認める 安芸高田市に損害賠償支払い命じた一審判決を支持 広島高裁》
https://www3.nhk.or.jp/lnews/hiroshima/20240703/4000026298.html
《石丸伸二氏の敗訴確定 選挙ポスター代金の未払い訴訟 最高裁、上告受理せず》
https://www.sankei.com/article/20240708-DEY54JQNTBKXHETWVCYJHZWTG4/
 また、「安芸高田市長に新人藤本氏 広島、石丸氏の手法批判」のニュース。石丸氏の市長辞任にともなう7日投票の市長選で、反石丸の候補が勝ったという。
 今ごろボロが出たが、(ボーガス注:小池当選阻止という意味では)遅かった*2

を紹介しておきます。スタジオのコメンテーター「能條氏」がここまで言う(スタジオのコメンテーター相手に、社交辞令や愛想で応じることもできない)というのはどう見てもまともではない。多少厳しい質問があったにせよ、今時のテレビ局は「それほど手厳しくない」し、ここまで言われる人間って見たこと無いですけどね。大体、能條氏とのやりとりを「視聴者も見ている」わけですし。視聴者が見ていることを考えればこんな言動を普通の人間はしない。あえて言えば「田母神の方がまだマシ」ではないか(あえて言えばですが)
 この高世記事については「石丸以外の部分(左翼のダブルスタンダード云々)」について別途取り上げる予定ですが、「政治進出前にタレントだった橋下」と違って、タレントでも無いのにマスコミ相手にこんな横柄な態度でこんなこと(最初からキレルというか抑圧する態度というのは、怖さを感じてしまいましたね)を言われるようでは、「アンチ石丸」の「俺の願望込み」ですが、高世も指摘するように「裁判敗訴などのぼろもでてきた」し、石丸の今後も「先が見えた」のではないか。
 まあ、そんなヤロウが2位になったというのも以前書いたように「都民はアホか」ではありますし、「選挙特番でコメンテーターからここまで言われるようなヤロウ」ならマスコミも選挙期間中から「石丸のやばさ」はわかっていたはずではないのか、選挙期間中に何できちんと石丸批判しなかったのかと憤然となりますが。まあ都知事選雑感(2024年7/8日分)(副題:蓮舫氏3位にげんなりするが諦めずに頑張ろう) - bogus-simotukareのブログにも書きましたが、とにかく「諦めずに頑張るのみ」ではあります。
 なお、都知事選についてはid:kojitakenの駄記事も取り上げておきます。
今後も野党共闘候補が若者をターゲットにするなら、立共両党がスターリン主義を改めること(さとうしゅういちさんのコメント) - kojitakenの日記
 「はあ?」ですね。今回はかなり石丸が若者の支持を得た*3ようですが、石丸は「反スタ」で「民主的」なのか?
 どう見ても違うでしょう。
 しつこく繰り返しますが、コメンテーターから最初からキレルというか抑圧する態度というのは、怖さを感じてしまいましたねと言われるのは「悪い意味で」尋常では無い。
 なぜ?「左翼のダブルスタンダード」③ - 高世仁のジャーナルな日々も「石丸の異常性」がよく分かるエピソードだと思ったから紹介したわけです。
 大体、このkojitaken・佐藤理論だと「今は消滅した江田三郎・五月親子の社民連(例は何でもいいのですが江田シンパらしいkojitakenや佐藤周一(さとう・しゅういち)への嫌みとして書いています)」はどうなるのか?
 社民連
1)「共産に比べスターリン的な組織だから、今も続く共産*4と違い、共産を下回る議席(共産が衆院の最大議席数39議席*5に対し、社民連は1977年の結党から1994年の解散まで常に衆院議席数は1桁議席)に苦しんだあげく、1994年に消滅(解散)した」のか。
 恐らく江田シンパらしいkojitaken、佐藤は「そうだ、社民連は共産に比べスターリン主義的だったのだ」とは絶対に認めないでしょうが。
 社民連解散の結果、江田五月*6代表は「日本新党新進党民主党」に、楢崎弥之助副代表は「自由連合→「連合」支援候補を母体とする会派*7民主改革連合民改連民改連は後に民主党に合流するが楢崎はそれには参加せずに政界引退)」に、菅直人政策委員長は「新党さきがけ政調会長に就任、また橋本自社さ内閣で厚生相に就任)→民主党民主党政権鳩山内閣副総理・財務相、首相を歴任)」に参加します(社会民主連合 - Wikipedia参照)。それにしても党解散後は「党幹部が一致団結して動くこと」をせずに、「江田は日本新党、楢崎は自由連合、菅は新党さきがけ」と「四分五裂」。果たして「社民連に意味があったのか、ただの『時代の徒花』ではないか?」と言いたくなります。
2)それとも「共産に比べ反スタで若者も多数参加した」のに社民連は消滅したのか。2)と考えるのも「変な話」でしょう。
 要するに「若者も色々」であり「全ての若者が反スタ」なわけではない。大体その理屈なら「中高年はスターリン主義」なのか。全く中高年に対して失礼な連中です(しかも後述するようにkojitakenも佐藤も若者ではなく中高年だから滑稽)。
 そもそも「多数の若者と付き合いがあるわけでもないらしい中高年」のkojitaken(佐藤よりも年上)や佐藤(さとうしゅういち ― 広島とあなたを守る大改革を! ―によれば1975年生まれ)が何で「若者の代弁者」面できるのか。
 そもそも

佐藤周一 - Wikipedia
 2011年に広島県庁を退職して広島県議選に立候補したが最下位で落選。
 2021年、参院選(広島選挙区)に立候補したが、3位で落選。

広島県議選安佐南区 筆者陣営過去にない充実も議席に及ばず さとうしゅういち : デジタル鹿砦社通信*8
 2023年4月9日、統一地方選挙広島県議会議員選挙が執行されました。
 筆者は安佐南区で無所属・れいわ新選組推薦で立候補しました。
 2673票、9人中8位という結果で及びませんでした。
(以下略:なお、佐藤記事に寄れば当選者は5名で内訳は自民2、公明1、立民1、共産1、当選したが最下位得票だった共産が約6700票(得票率は約10%)に対し、佐藤は「共産にダブルスコアをつけられる*9」約2700票(得票率は約4%)に留まった)

なんて佐藤(選挙に一度も当選できず)が「多数の国会議員、地方議員」を擁する立民や共産によくも「偉そうに説教ができる」もんです。
 大体「あんた(佐藤)が落選した2023年の広島県議選では立民や共産が当選してるのに何で偉そうに、落選したあんたが両党に説教できるの?」「単に立民や共産の政治方針を嫌うあんたがスターリン主義のレッテル貼ってるだけだろ?」ですね。そもそもkojitakenは以前「どんなに正論でも結果が出せなければ無力」との理屈で共産に悪口していたのに「選挙に連敗、一度も当選できず」の佐藤を(佐藤が親しい友人だからか?)持ち上げて恥じないから呆れます。


2022年参院選では泉健太が、2024年都知事選では手塚仁雄(野田G)が大いにやらかした。立民は枝野幸男を再登板させざるを得ない状況に追い込まれつつあるのではないか - kojitakenの日記*10

[B!] 2022年参院選では泉健太が、2024年都知事選では手塚仁雄(野田G)が大いにやらかした。立民は枝野幸男を再登板させざるを得ない状況に追い込まれつつあるのではないか - kojitakenの日記
 前回の都知事選が枝野幹事長での敗戦で分かるように枝野は選挙に強くないのに何でしょうか、この馬鹿げた「枝野信者」id:kojitakenの寝言は(呆)

と既に悪口ブクマしましたが、エダシン(枝野信者)のkojitakenらしいですが「枝野が代表なら、今回、都知事選に勝てた」わけではない(そもそも小池に敗戦した前回都知事選では枝野が民進党幹事長として陣頭指揮)し、「2021年衆院選敗戦」で代表を引責辞任に追い込まれたことで分かるように、枝野は別に「選挙に強いわけでは無い」。
 そもそも今回の敗戦「勿論、立民党にダメージはある」でしょうが、kojitakenが言うほどの話では無いでしょう。
 そもそも「泉体制での過去の敗戦(参院選敗戦、千葉、大分、山口の補選での敗戦)=当時は立民党はまるで選挙に勝てず、岸田政権支持率も今よりは大分高かったので当時のダメージの方が今回より明らかに大きい」でも「枝野再登板論」なんか出てないのだから「今後、泉体制がどうなろうと枝野の復権の可能性は低い(というかほぼほぼ「ない」)」。
 まあそれ以前にkojitakenが「2021年衆院選敗戦」の枝野をここまで高く評価する理由が全く分かりませんが。
 kojitakenって「社民党支持者」を自称する割には記事が「枝野万歳」ばかりなんですよね。どう見ても社民党支持者には見えません。
 大体社民党支持者が「社民党出身者(例:辻元代表代行)」ならともかく、何で「日本新党新党さきがけ」出身で「大平正芳元首相」を理想の政治家と語る保守政治家「枝野」を支持するのか。素直に何で「俺(kojitaken)は枝野が大好きな保守派です!。枝野同様に理想の政治家は大平正芳元首相です!」等と言えないのか。保守派のくせに、必死に「左翼(社民主義者)偽装」に励まないで欲しいですね。


[B! フランス] 実はさほど「大きな驚き」でもなく、「右傾化」とも「左傾化」とも簡単には言えないが、おそらく禍根を残すことになったフランス議会選挙について|東野篤子
 「ルペンの極右政党が第一党になること」の方が「極右以外(マクロン支持者、メランション支持者等)」にとっては、よほど「禍根」だと思います(例えば俺同様に『極右の第一党』の阻止を喜ぶフランスでの大逆転 | inti-solのブログ - 楽天ブログ参照)。現状は「ベストでは無いにせよベター」と思いますが、「多分極右では無い」が「右寄りで左翼嫌いのこの御仁(東野筑波大学教授)」にとっては「左翼=第一党」がよほど気に食わないのでしょう。それは「ウヨの彼女」の価値観だから仕方が無い(俺は賛同しませんが)。
 とはいえ、あの政治状況(第二回投票*11で候補者一本化をしないと極右が第一党になる)では「メランション*12マクロン*13の共闘」以外には「極右の第一党阻止」は無理だし、その場合、支持率は「メランション党>マクロン党」なのだから「僅差ではあるにせよメランション党が恐らく第一党」になることは選挙前から予想されてました。
 つまり「バーター取引しないで拉致を解決しろ(家族会)」並の無茶苦茶がこの御仁の主張です。
 「左翼党を第一党にしないで極右の第一党阻止(つまりマクロン党が第一党)」なんて、残念ながら、あの政治状況では実現できる話ではない。人間は「与えられた政治状況」でしか動きようが無い。
 「左翼党を第一党にするか、極右を第一党にするか」でフランス国民は「左翼党を第一党」を選んだ。それは賢明な選択だったと思いますね。勿論(?)俺はメランション支持、マクロン批判派(心情的に左翼シンパ)なので「メランションへの見方は好意的」ではありますが「仮に俺がマクロン支持者(心情的に保守)」でも「アンチ左翼」東野氏のような否定的な評価はしないでしょう。繰り返しますが「あれ以外に現実的な極右阻止策が無い」し「極右阻止を最優先」するからです。
 「マクロンとメランションが結局ゴタゴタを起こして、右翼を利する(東野)」かどうかは今後の展開次第であって「だから、右翼阻止しても意味が無い」かのような物言いは「メランション嫌い」のこの御仁の「結論ありき」ではないか。 
 「今回、メランションが首相になるかどうかはともかく」大体以前だって、数は少ないとは言え「ミッテラン大統領(社会党)でのシラク首相(共和国連合)(1986~1988年)」「シラク大統領(共和国連合)でのジョスパン首相(社会党)(1997~2002年)」とか「コアビタシオン」と言う今回みたいな話はありました(コアビタシオン - Wikipedia参照)。何も今回が初めてでは無い。
 まあ、「マクロン批判派」として「支持者を裏切った」と言われたくないが故にメランションも安易に「マクロンと仲良しこよし」にもなれないでしょうが、一方で「無駄にマクロンと対決して、極右を利した」とも言われたくないでしょうから、そこは「上手く動こうとする」のではないか。これは勿論マクロンも同じで、安易に「メランションと仲良しこよし」にもなれないでしょうが、一方で「無駄にメランションと対決して、極右を利した」とも言われたくないでしょうから、そこは「上手く動こうとする」のではないか。
 いずれにせよ、むしろ「禍根」というなら「解散する必要が無いのに、『今なら準備不足の極右に勝てる』と博打的に解散して、かえって極右躍進の危険を招き、自滅したマクロン」に言うべき話でしょうに。
 俺と同様の東野批判ブクマとしては

id:Arturo_Ui (お気に入り登録ブクマのお一人)
 意味不明な題名(=(ボーガス注:共闘が決まった時点で、共闘が成果を上げれば世論調査での支持率「メランション>マクロン」から二回目投票前から「メランションの第一党」は)予想の範疇なのに「禍根」というのが分からない)で面食らうのが第一感だが、「この人は仏政治が専門だったの?*14」等、とにかく目が滑る。
id:usi4444
  「メランションはヤバイ」とはよく聞くけど(ボーガス注:例えば東野氏が非難する)「「一つの中国」政策を堅持」のどこがおかしいの?。マクロンも同じこと言ってるのに。
→というか、自民党も含めて「中国と国交がある国」の政権与党は全て「一つの中国」の立場ですよね。

を紹介しておきます。
 なお、俺が過去に
id:Mukkeの類友「id:DG-Law」の珍論を笑う(2019年6月20日分) - bogus-simotukareのブログ
id:Mukkeの類友「id:DG-Law」(トンデモ右翼?)の反共妄想を笑う(2021年9月21日分) - bogus-simotukareのブログ
等で「頭のおかしい反共&嫌韓国の右翼」認定してるid:DG-Lawのブクマは「レベルが低い」ので「あえて紹介しません」が「メランション嫌いにも程があるな」と心底呆れます。id:DG-Lawの方も俺のことは「教条左翼&韓国シンパ」扱いで嫌ってるでしょうが。


[B!] レイプシーンもある様な映画で女優がインティマシーコーディネーターを要望したのに却下してもいいと思っている感覚の監督が作った映画…てだけで私はもう興味失せたな。しかもそれをインタビューで披露してしまうズレた感覚も。

id:agricola(お気に入り登録ブクマのお一人)
 「IC(インティマシーコーディネーター)を押さえられずに◯年かかった」は理解できるが「女優の要望を蹴ってIC抜きで撮りました」は理解の範囲外。

 「タイトルで出落ち」ですね。「id:agricola氏」他の「監督批判」には俺も全く同感です。
 これについてはレイプシーンもある様な映画で女優がインティマシーコーディネーターを要望したのに却下してもいいと思っている感覚の監督が作った映画…てだけで私はもう興味失せたな。しかもそれをインタビューで披露してしまうズレた感覚も。 - Togetter [トゥギャッター]で紹介されている「以下の記事」も紹介しておきます。

「インティマシーコーディネーター」高嶋政伸
※このエッセイには性暴力場面の撮影に関する記述があります
 昨年はハードな役が続きました。何人もの愛人を囲い、人を殺めることもためらわない詐欺師。歯向かう者は消し、臓器ブローカーに死体を売り払う男。ショットガンで人を撃ち、手をナタで切り落とすサイコパスの連続殺人鬼。
 中でも一番ハードだったのは、自分の娘に幼い頃から性的暴行を加え続けている父親の役。
そう、NHKドラマ「大奥」で演じた徳川家慶です。放送後、大きな反響をいただきました。
 この作品は、まず台本を読んだ段階でストーリーがとても独創的なのが気に入りました。が、僕にとっても娘役の俳優さんにとっても心身ともにハードな現場になるのは明らかで制作サイドも最初からそのつもりでいらしたというので、それならばと、この難しい役に臨むことにしたのです。
 インティマシーコーディネーターとは、2022年のユーキャン新語・流行語大賞にもノミネートされた、映画やドラマの撮影現場で性的なシーンやヌードシーン(インティマシーシーン)を演じる俳優の身体や精神の尊厳を守りつつ、監督の求める描写も尊重し、現場を円滑に進めるサポートをする方たちのこと。例えば、台本に裸になるシーンが書かれていたとしたら、撮影前に監督と俳優の間に入って、どこまで肌を露出できるか俳優に聞き、それを監督に伝え、互いに納得できる着地点へ導く。あるいはベッドシーンなどの絡みをどう撮っていくか、撮っていけるのかを俳優や演出家と細かく打ち合わせ、安全安心に撮影を進められるように考えて下さいます。
 アメリカでは、インティマシーシーンへの配慮はかなり前から行われています。1980年製作のホラー映画の傑作「シャイニング」では、主演のジャック・ニコルソン*15が自分の子どもに斧を振りかざして殺害しようとするシーンがありますが、ニコルソンと子役が同じ画面で絡む以外のカットは全て別撮りし、楽屋も遠く離して顔を合わせないようにし、かつ、出来上がった作品は、その子役が20歳になるまで見せてはいけない、という徹底した措置が取られていました。子役俳優が成人する前に見ると、トラウマになる可能性があると制作サイドが判断した訳です。
 今回の僕の役では、自分の娘に暴行する場面が2回あり、中でも13歳時の娘に暴行するシーンはアメリカでは絶対にありえない前代未聞の場面。アメリカで学んでいらしたインティマシーコーディネーターの浅田智穂さんも初めて経験するという難しい撮影です。しかもその暴行が行われるのは、物質的にも精神的にも「密室」。なんらかの「叫び」がある時には必ず閉ざされた「密室」がある。その「密室」は人間の心の中にもあります。僕の役は、「密室」を作ることができる権力を持っており、その密室から漏れてくる「叫び」は、公然の秘密になっています。この設定を、どうすれば生身の人間である役者で撮れるのか。
 こうした撮影を行うのに大事なことは、僕の立場から申しますと、第一に俳優同士の信頼関係の構築です。ここで皆さん、ご自分を10代の女優さんであると想像してみてください。襲うのは56歳のおっさん俳優、政伸。テレビなどで見たことはあるけれど、実際はどんな人なのか分からない。心の中に不安と恐怖が広がるはずです。
 もう一つ大事なことは、その作品の監督に最大限の敬意を持って接すること。監督になった方は、そこに到達するまでに厳しい下積みを経ています。台本が俳優に渡される遥か前から作品の企画にたずさわり、台本をペラ(本になる前の紙に書かれたストーリー)から構築し、登場人物を深く掘り下げ、美術、小道具なども何が適しているかまで考え抜く。そこまで努力して、やっと撮影の日を迎える監督に対しては、しっかりリスペクトをして差し上げたい。これは基本です。
 では、この「大奥」ではどのように撮影を進めたか。まず浅田さんが監督から、台本に書かれたシーンをどのように撮りたいかを細かく聞き取ります。父役の僕が娘の部屋に静かに入ってくるワンカット目から、助けを求めて逃げようとする娘を父親が捕まえ、手で口を塞ぐ。そのまま娘を押し倒して馬乗りになり、娘の目を見つめる。父と娘の顔の寄りのカットバック(2人の顔を交互に入れ込む描写法)。そして、ゆっくりと少女に覆い被さる父のワンショット。娘の瞳のアップ、その黒目に映る父の顔。娘と覆い被さった父を入れ込んで暴行が行われる「密室」を客観的に撮る引きの画え。以上が監督の希望するカットです。
 「監督がお撮りになりたいカット割りについて、高嶋さんから監督にお伝えしたいことがあれば、おっしゃってください」と、浅田さんが聞いてくださいました。そこで僕は、撮影は流れで撮るのではなく、ワンカットずつ撮って欲しいと伝えました。流れで撮ると、本番スタートを聞いてアドレナリンが上がった役者は、想定以上に力が入ってしまったり、段取りより動きが速くなったりして、双方ともに思わぬケガやショックを負うおそれがあるからです。僕も以前の作品で犯人を激しく取り調べるシーンで、勢いあまって窓ガラスを粉々に割ってしまったことがあり、そんな経験もお話ししました。
 そのうえで、抱きつくカットはどの方向から撮るか、どうすればケガをさせることなく暴行しているように抱きしめられるかなどを役者とスタッフみんなで話し合います。さらに、僕が1人で映るカットは、できるなら相手を同席させず僕だけで撮ってほしい、とお願いしました。僕は(というか役者は)、相手が目の前にいなくても実際にいるように演じられます。撮影現場ではカメラのポジションによっては2人で会話するシーンでも、目線の先に相手役がいない時があります。そんな時は、助監督さんが掲げてくれる拳を相手役に見立てて演技します。「ゴジラ」の撮影では、丸い板を先端に付けた長い棒を助監督さんが空中高く掲げ、その丸い板をゴジラだと思って驚いたり、セリフを言ったりしました。そういった演技を数え切れないほど演やってきたので、目の前に俳優さんがおられなくても演じることはいくらでもできます。ワンショットのカットは、ぜひ1人でやらせてくださいと、お願いしました。
 僕はこんな感じで希望を述べましたが、全ての俳優は考え方や性格、演技の流儀が違います。僕がワンショットで別個に撮って欲しいという意見を持っていても、ご一緒する娘役の俳優さんの意見もしっかり聞いて、皆で擦り合わせていくやり方がベターだと思います。年齢に関係なく、完璧に「演技」を武器に世間と戦っておられる俳優さんはたくさんおられますので。
 さて、本番2日前にもう一度、浅田さんとの打ち合わせがあります。そこで「本番当日は、暴行、乱暴、レイプなどの言葉は、たとえ娘役の俳優さんがそこにいらっしゃらなくても、現場では一切、口にしないようにしましょう」と言われました。これは本当に大切なことです。娘役の方に撮影前の現場で、大人たちの「これから暴行するシーンだな。さあ、どうなるかねえ」なんて声が聞こえてきたら、やはり嫌な、不安な気分になるはず。これらの危険ワードは、当日朝からマネージャーと共に一切使わないよう徹底します。
(中略)
 必要なものはすべて揃い、その日は帰って台本を読み込み、このひとでなしの父親の心に寄り添って自分の中に役を落とし込んでいきます。きつい作業ですが、ここは絶対に妥協してはいけない。
(中略)
 この鬼畜を完全に演じ切ることが、娘役を演じる俳優さんへの最低限の礼儀であり、少しでも世間に理解を求めるエクスキューズを含めたら、このシーンは台無しになってしまうのです。安心安全を担保しながら、徹底的に「悪」に徹します。
 翌朝は7時半に現場に入り、約1時間半かけて準備します。ここまでは偶然なのか、娘役の俳優さんと顔を合わせることはありませんでした。そして、「高嶋さん、お願いします」の声でセットへ向かいました。ここで初めて娘役の俳優さんがセットに入っていかれる後ろ姿が見えました。
 この瞬間は、今でも、忘れられません。
 そこにいたのは、綺麗なおべべを着て、可愛い簪をいくつも差した、まだあどけない「少女」でした。リアルな現実の手触りを感じて、僕の時間は止まりました。そして、こう感じてしまいました。正直に書きます。
 僕に娘がいたら、とても演じられない。
 その言葉が浮かぶと同時に、彼女にこれから起こることが頭を駆け巡り、不意に涙が出そうになりました。現実世界でこのようなことは決してあってはならないと、胸が苦しくなり、そしてこの時に改めて、インティマシーコーディネーターという存在の意義、大切さを、身をもって理解しました。作品に関わる全ての人間の心に寄り添い、人間の尊厳を守りながら、この異常なシチュエーションをベストに撮影するためには絶対になくてはならない存在です。
(中略)
 撮影は、必要最低限の人員だけを現場に入れ、スタジオの中と外にあるモニターも、許可されているもの以外は全て消し、ワンカットずつ慎重に撮っていきました。撮影時間は予定を大幅に上回り、約4時間かかりましたが、娘役の俳優さんの好演も光り、最終カットのOKが出ると彼女はとても満足そうな笑顔を見せました。それはプロとして役を演じ切ったゆえの笑顔だと思いました。もちろん、そうであってほしい。
 何もかもがうまくいったか、それは分かりません。しかし、楽しそうに笑う娘役の俳優さんを見ながら、世界的に見ても前代未聞のシーンの撮影に参加し、得難い経験をしたことで、俳優という「心」を扱う職業の面白さを、いつか胸を張って息子たちに話せるだろうと思えます。
 現在、インティマシーコーディネーターのライセンスは米国でのみ取得可能で、取得者は日本にまだ2人しかいらっしゃいません。この日の帰り際に浅田さんは、「もっともっと日本でこの職業が認知され、正しく機能するように頑張ります」とおっしゃり、実際にこの3月から日本でのトレーニングを始めるそうです。その言葉は本当に尊く、力強く、この方もたくさんの困難と戦っているんだなと感じ、同志として嬉しくなりました。

・高嶋がこうした記事を書いた(まあ、「書きたいことのあらすじを高嶋が伝えただけ」でここまでの長文を書いたのはゴーストライターかもしれませんが。これが高嶋本人の文章ならなかなかの名文家かと思います)のも役と本人を混同されても迷惑だ(しかも兄貴の役) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)みたいな勘違いする人間がいることもあるのかなあとは思いました。
・しかし以前は「好人物役(TBS『HOTEL』(1990~2002年)のホテルマン(主演)、TBS『こちら本池上署』(2002年)の警察署長(主演)、フジ『十津川刑事の肖像』(2009~2016年まで全10作)の十津川刑事(主演)など)が多かった高嶋政伸(お父様「高島忠夫*16(故人)」や兄上「高嶋政宏*17」はそうした好人物役が多いように思う)」も

昨年はハードな役が続きました。何人もの愛人を囲い、人を殺めることもためらわない詐欺師。歯向かう者は消し、臓器ブローカーに死体を売り払う男。ショットガンで人を撃ち、手をナタで切り落とすサイコパスの連続殺人鬼。
 中でも一番ハードだったのは、自分の娘に幼い頃から性的暴行を加え続けている父親の役。

ということで最近ではすっかり「悪人」が板に付いてきましたね。まさにうまい役者は、善人を演じればほんとに善人、悪人を演じればほんとに悪人に思える - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)の一人ではあるでしょう。
・それにしても赤字部分の「シャイニング」の話は映画通(例:id:Bill_McCrearyさん)には常識なのでしょうが今回初めて知りました。
・この種のハードな撮影と言えば俺が思いつくのは映画「鬼畜」での岩下志麻ですね(鬼畜 (松本清張) - Wikipedia参照)。当時は「この種の配慮」は全くなかったでしょうが。

*1:無知なので、今回初めて知った御仁ですが、能條桃子 - Wikipediaによれば『「NO YOUTH NO JAPAN」代表理事。「FIFTYS PROJECT」代表。「すべての被選挙権を、選挙権と同じ18歳に引き下げるべき」「国政においてクオータ制が重要であるとし、女性割合を引き上げない政党は政党交付金を減らされるなど、実効性があるクオータ制導入をする必要がある」等と述べている』とのこと。能條氏がどんな方か知らないのでうかつなことも言えませんが「石丸を批判したこと」「(具体的な方策の是非はともかく)女性議員増加を主張してること」「被選挙権年齢引き下げを主張してること」は俺的に評価できます。今の日本では「石丸のようなクズ」でも褒める人間がいますからね。

*2:とはいえ「石丸の今後の政治活動を封じ込める」と言う意味ではこうした「ボロの発覚」は遅くは無いでしょう。

*3:但し、なぜ?「左翼のダブルスタンダード」③ - 高世仁のジャーナルな日々が書くように選挙直後、醜聞がいくつか報じられ、この人気がいつまで続くかは疑問です。今や政治家では無くなった、お笑いタレントに復帰した東国原元宮崎県知事のようになる日(政治家で無い別の道に転進)も近いのでは無いか?

*4:勿論「今も続く政党」なら共産でなく公明(こちらもkojitakenは嫌ってるでしょう)でもいいのですが。

*5:1979年衆院選。共産が39議席取ったこの選挙では社民連は共産39議席どころか、新自由クラブ4議席も下回るたった2議席

*6:細川内閣科技庁長官、菅直人内閣法相など歴任

*7:会派であって政党では無い

*8:9人中8位なんて酷い成績で良くもこんな「自画自賛」タイトル(過去と比べれば善戦)がつけられたもんです(呆)

*9:当然、共産以外の当選者とはもっと大差です

*10:手塚氏が立民都連幹事長である以上、結果責任はあるでしょうが、ここまで悪口されるほどの落ち度は手塚氏に無いでしょうし、そもそも「首都決戦」として「泉代表、岡田幹事長」ら党執行部が陣頭指揮を執ってる以上、他自治体の知事選挙ならともかく「手塚氏一人をあげつらうkojitaken」は明らかにおかしい。よほど手塚氏が嫌いなのでしょう。

*11:候補者一本化しなくても1位と2位の決戦じゃないの?、と思いましたが、マスコミ報道に寄れば3位でも「得票率が一定の基準(確か投票数の15%)を超えれば2回目投票に進める」ようです。そして今回は支持率が「極右」「左翼党」「マクロン党」の順とは言え「僅差」なので「3位が15%」は結構あったようです。恐らく「一本化しないで3位が決選投票に全て出たら極右が第一党」でしょう。フランスでの大逆転 | inti-solのブログ - 楽天ブログも指摘するように「一本化は上手くいかず俺たちが最大議席だ(そもそも一本化できず、マクロンやメランションの呼びかけを無視して、3位で立候補する奴が多数出るだろうし、仮に一本化しても支持者の多くが棄権するから俺たち極右が勝利する)」と極右は甘く見ていたのでしょうが、幸いにも一本化が功を奏しました。

*12:ジョスパン内閣職業教育相等を経て、現在「不服従のフランス」党首

*13:ヴァルス内閣経済・産業相等を経て大統領

*14:彼女の専門はフランス政治では無いと思います。

*15:1937年生まれ。『カッコーの巣の上で』(1975年)と『恋愛小説家』(1997年)でアカデミー主演男優賞、『愛と追憶の日々』(1983年)で助演男優賞を受賞(ジャック・ニコルソンの受賞とノミネートの一覧 - Wikipedia参照)

*16:息子達と違い芸名としては「高島」表記(但し、本名は「高嶋」表記)

*17:1965年生まれ。1987年、映画『トットチャンネル』でデビュー。映画『トットチャンネル』、『BU・SU』でキネマ旬報ベスト・テン新人男優賞、毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞、ブルーリボン賞新人賞、日本アカデミー賞新人俳優賞、報知映画賞新人賞を受賞(髙嶋政宏 - Wikipedia参照)

しんぶん赤旗ニュース(2024年7/9~11日分)(追記あり)(副題:kojitakenの枝野信者ぶりに呆れる)

都知事選/一部メディアの「敗因は共産党」論/たたかった当事者ら完全否定

 蓮舫*1自身は7日夜の記者会見で、共産党が支援の枠組みに入っていたことについて問われると「共産党をはじめ多くの方の力をいただいたのは私の財産だ」ときっぱり。選挙で全体の指揮にあたった立憲民主党東京都連の手塚仁雄幹事長は「共産の皆さんには感謝の思い以外、一切ない」(「朝日」9日付)と述べています。
 また、蓮舫氏が立候補する前に所属し、選挙を全面支援した立民の岡田克也*2幹事長は9日の記者会見で、選挙戦について「活動の中心は無党派層、真ん中を取りに行くことだったが、力が足らなかった」と分析。記者から「共産党が前面に出たことによって無党派層に支持が広がらなかったのではないかとの見方もあるが」と問われると、「そういう考え方ではない。共産党がしっかりやってもらって、共産党の支持者を固めていただいたことは非常にありがたかった」と述べました。
 今後、立民が行う都知事選「総括」で「共産党との関係がどうだったのかも論点の一つになるのか」との質問にも、岡田氏は「足を引っ張ったとは思っていない」と強調。「無党派層を取りに行くのはわれわれがしなければいけない努力なので、それと(ボーガス注:共産支持層を固めるという)共産党さんがしっかりとやっていただいたことは全然関係のない話だ」と語りました。

 過去に「三補選勝利」等の成果があるのに、今回の敗戦「だけ」で「共闘を辞めることは無い」でしょうが勿論、立民の今後については監視と警戒が必要です。
 それにしても岡田幹事長が「野党共闘は続ける」としているのに何が2024年東京都知事選は「『旧立憲的なもの』の終わり」ではなく「民進党の崩壊過程の再現」だった - kojitakenの日記なのかとkojitakenには呆れますね。少なくとも現時点では「希望の党」のような動きは出てないでしょうに(そもそも「希望の党」騒動当時の「小池」にあたる人間が立民にはないでしょうが)。

 枝野幸男*3が立民代表選に出馬の意向という朝日の記事だ。

 こんな真偽不明の記事に喜ぶkojitakenの「エダシンぶり(枝野信者、枝野シンパぶり)」にはいつもながら呆れます。
 記事が「出馬狙いの枝野側の思惑」か、「出馬を警戒して潰そうとする反枝野側の思惑」か、いずれにせよ現時点では枝野はその可能性を否定しています。まあ、そもそも「エダシン」kojitakenの「枝野が代表になれば全てがバラ色」と言う認識自体が「認識として大間違い」でしょうが。
【追記】

立民右派支持層曰く、"「蓮舫叩きが目に余る」みたいなこと言ってる人たち、今後は連合の芳野会長叩きにも同じように苦言を呈してもらいたい。"だって(呆) - kojitakenの日記
 百戦錬磨の枝野幸男に再登場願うしかないと考えるようになった。

 繰り返しますが、kojitakenの「エダシンぶり(枝野信者、枝野シンパぶり)」には心底呆れます。
 そもそも、「代表時代の枝野」が泉を政調会長にしたことで、泉が代表に就任する道筋が生まれたわけですし、「泉が当選した代表選挙」で「リベラル派(現在、代表代行の逢坂と西村)を一本化できず」なすすべ無く泉当選を許したのが枝野なのに何でここまで枝野を高評価できるのか?
 希望の党騒動にしても「枝野が民進党代表選挙で前原に勝利していれば」あるいは「枝野が代表代行として、前原代表の民進党解散論を封じ込めれば」起こらなかった話でしょう。枝野が党首となって結党した「立民党」の成功(希望の党より議席数が多い)は「幸運」にすぎず、「民進党解散→希望の党誕生」を阻止できなかった枝野はどう見ても「kojitakenが百戦錬磨と褒めるほどには有能な人間ではない」でしょう。仮に枝野が代表になったところでkojitakenが希望するほど「立民党の党勢が拡大する」とも思えない。
 まあ、それ以前にどう見ても「枝野復権」を望む声など「枝野に近いとされるリベラル派」も含めて、立民党にほとんど無いでしょうが。

 東京15区から井戸まさえ氏がいびり出された経緯から手塚に激しい敵意を燃やしていた

 井戸が『勝手に立民党を出て行ったこと』をいびり出されたと決めつけたあげく、そうした「いびり出し」の「主犯の一人」が手塚氏だと決めつける根拠は一体何なのか?。恐らくまともな根拠は何も無いでしょう。そもそも「選挙に弱い」から井戸は候補にされなかっただけでしょうし、それは「いびり出し」呼ばわりされる話では無い。
 大体、そこまでして、国会議員なんぞになろうとするかと思う(井戸正枝(まさえ))(追記あり) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)も批判していますが「原発稼働反対、護憲」を過去(立民党時代)に主張していたくせに「改憲原発推進」の国民民主党に移籍した「恥知らずの変節者」井戸なんぞを未だに擁護する気なんでしょうか?。「井戸が右翼変節したのは手塚たち立民党から追い出した連中のせいだ」とでも強弁する気なのか?
 

沖縄 米兵女性暴行に抗議/県議会全会一致で決議・意見書
 「全会一致(つまり沖縄自民も賛成)で意見書可決」とは「隠蔽の代償」は自民にとって重いのでは無いか。
 県議選で自民が議席を増やしたとは言え、他の問題はともかく、少なくとも基地問題では沖縄自民はうかつなことはできないでしょう。


主張/元首相銃撃2年/今こそ安倍政治からの転換を
 未だに裁判が始まらないことはあまりにも異常と言うべきでしょう。検察が自民に忖度してるのかと疑いたくなります。


「子どもの少ない人は反省しろ」/自民元総務会長の笹川氏暴言

 「みんな胸に手を当てて反省してください。子どもの少ない人は」。
 自民党総務会長(福田、麻生総裁時代)や科学技術担当相(森内閣)を務めた笹川尭(たかし)元衆院議員は7日、前橋市で開かれた同党群馬県連大会で「男がしっかりすりゃ、必ず女性は子どもをこしらえてくれる」などの暴言を繰り返しました。

 過去にも「生む機械」(当時の柳沢厚労相(第一次安倍内閣))などがあるところ、「またか」と心底呆れますが、何度でも批判する必要があります。
 それにしてもこうしたことをまるで批判しないマスコミ、特にテレビ局には呆れます。

*1:菅、野田内閣行政刷新担当相、民主党代表代行(岡田代表時代)、民進党代表等を歴任

*2:鳩山、菅内閣外相、民主党幹事長(菅代表時代)、野田内閣副総理・行革相、民主党代表代行(海江田代表時代)、代表、立民党常任顧問等を経て幹事長

*3:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)、民進党代表代行(前原代表時代)、立民党代表等を経て現在、立民党「つながる本部」特別参与

常岡浩介に悪口する(2024年7月9日分)(副題:常岡&国末憲人のウヨさに呆れる)

常岡浩介がリツイート
◆国末憲人
 仏総選挙で左派左翼連合の勝利を受けて、すかさず左翼ジャン=リュック・メランションが演説。まるで自分が運動を率い、自らが首相になるかのような演説*1。左派穏健派への支持をすべて自分の利益にしてしまおうとする。ソ連仕込みの策略を、インテリ左派はあっけにとられて*2眺めるばかりだろう。

 産経並みのウヨコメントの主「国末」が朝日新聞ヨーロッパ総局長だった(現在は退職し東大特任教授:国末憲人 - Wikipedia参照)というから「朝日や東大も劣化したもんだ、だから維新が躍進するような時代なのか?」「もはや朝日は左翼どころかリベラルでも無いね」と脱力します。
 こんなウヨ・国末でも国末の著書『ロシア・ウクライナ戦争 近景と遠景』(2023年、岩波書店)なんだから「残念ながら」もはや岩波も左派ではないのでしょう。
 勿論この「メランション誹謗」コメントを「国末批判」ではなく賛同の目的でリツイートする常岡の反共ウヨにも呆れます。
 大体、「オランドなど社会党主流派を批判して離党し新党を結成した」とは言え「ミッテラン、オランド大統領を生み出した穏健左派・フランス社会党出身(フランス共産党では無い)」のメランションの何処が「ソ連仕込み」なのか(まあ共産出身だってソ連崩壊から時間がかなり経った今、ソ連べったりでも無いでしょうが)。
 そもそもこの種の演説は「景気づけ(支持者へのアピール)」の意図が強く、メランションもいかに「左翼連合の最大勢力=メランション派」とはいえども、「全てを自分の手柄にできる」と思うほど脳天気でも無ければ、それを許すほど共闘相手(今回、左翼連合として手を組んだ社会党共産党、あるいは二回目投票で共闘したマクロン一派)も甘くは無いでしょう。
 つうかそういうことを言う前に「右翼の躍進阻止」を喜んだらどうなのか。そんなにメランションの躍進がウヨとして不愉快なのか?

常岡浩介
 メランションがインターナショナル歌ってるのみて泣いちゃうれいわ議員。ヤバすぐる
◆大石あきこ(れいわ新選組)
 フランスでは7/7、総選挙があった。
 日本の政治を考える上でも大事なことが起きた。
 今回、フランスでは、極右「国民連合」※が総選挙で圧勝してしまいそうな事態を受けて、以下のような包囲網作戦が取られた。
※「国民連合」とはマリーヌ・ルペンが党首。移民排斥、反共、差別的主張で知られる。近年は主張を積極財政メインに修正するも、系譜から極右と位置付けられる。
①極右「国民連合」を首位にさせないため、
②左派連合「新人民戦線」★と
マクロンの与党連合が、
3位の候補者*3を互いに降ろす協力をしそれがうまくいった。
 ★ 「新人民戦線」は、徹底抗戦と積極財政で知られる「不服従のフランス」(メランション党首は極左と呼ばれることがある)が主導した。
②「新人民戦線」は、予想を超えて200議席数前後の大勝利の見込み。(①は140程度、③は170程度見込み)
 興味深かったのは、例えば③の候補者が3位となり立候補を降ろしたとき、②の候補が残りますが、③の支持者は②を支持できないので5割が棄権すると回答しています(写真は7/7毎日新聞)。
 それで構わないのだと思います。
 鼻をつまんでも投票できない、しかし対抗馬は立てない*4
 それでも闘う野党の核があれば、無党派層の投票が増え、結果として勝利する。
 一つの野党共闘の教訓です。
 「新人民戦線」は、メランション率いる「闘う野党の核」があったので、マクロン大統領による年金改悪、物価高、ガザ虐殺加担に怒る人々の受け皿になったと考えられます。
 大国フランスで、そんな動きが起きたのは、世界に影響を与えることであり、とてもうれしい。
 メランションがインターナショナルみんなで歌ってる動画とか泣きそう。
 日本においても、「怒りの受け皿になる野党」とは、何なのか。
 もっと議論されていく必要があると思う。

 「反共右翼」の常岡らしくて吹き出しました。
 そもそもれいわ議員「大石氏」が泣いたのは「メランションがインターナショナルを歌ったから(インターナショナルに共感する左派であるから)」ではなく「メランションが極右躍進を阻止したことを、インターナショナルを歌って、党員や支持者らと皆で喜んでる姿」を見て「良かった」と泣いたのでは無いのか。つまりは歌う歌がインターナショナルでなく例えばフランス国歌でも大石氏は「泣いた」でしょう(とはいえインターナショナルについて、大石氏に『ウヨ・常岡のような敵意』がないことは確かでしょうが)。
 まあ勿論大石氏の「泣く理由」が「インターナショナルを歌ったから(インターナショナルに共感する左派であるから)」であっても「常岡のような反共極右」でない限り、何の問題も無いのですが。
 なお、大石氏が言うように「メランションほどの力のある野党指導者」が出てないことが日本の「野党の課題」ではあるでしょう。大石氏も「勿論自分(れいわの政審会長)もそうした野党指導者の一人であり責任を痛感している(俺の要約)」とはしています。

*1:と言いながら引用しない辺りが実に怪しい。実は国末が悪口するほど「メランションの自画自賛」でもないのではないか。なお、メランション党は第一党になったので、メランション発言が「大統領がマクロンでも、首相はマクロン党ではなく第一党(左翼党)から選ぶべきだ(過去もそうしたねじれケース「コアビタシオンミッテラン大統領&シラク首相など)」があった)」程度なら、むしろ「当然の発言」でしょう(メランションが「本気で首相ポスト狙い」か、「支持者受け&マクロンへの政治的牽制」かはともかく)。

*2:むしろインテリ左派は「反メランション」の人間ですら国末のようなウヨ発言に「あっけにとられる」のではないか。というか「メランションについては、インテリ左派が皆自分と同意見」と思える国末の根拠は何なのか?

*3:3位でも一定の得票率(確か15%)があれば二回目の決選投票に進出ができる

*4:どうも「蓮舫支持しなかったことの言い訳(でも対抗馬は立てなかった!)」のようですがそれは「違う」でしょう。党として蓮舫支持を表明すべきだったと思います。フランスの場合だって、有権者(メランション支持者、マクロン支持者など)の中には棄権があっても「党としては共闘した(単に対抗馬を立てないだけでなく、2位への投票をメランションやマクロンが呼びかけた)」わけです。

「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2024年7/9日分:荒木和博の巻)(副題:足立区女性教諭殺害事件について)

11年前の日弁連要望書【調査会NEWS3842】(R6.7.8)|荒木和博ARAKI, Kazuhiro

 平成25年(2013)に日弁連の調査報告書がまとまり、当時の安倍晋三総理兼拉致問題対策本部長、古屋圭司*1国家公安委員長拉致問題担当大臣、米田壮*2警察庁長官への(ボーガス注:特定失踪者を拉致認定せよという特定失踪者問題調査会(荒木が代表)の)要請が行われました。

 しかし安倍も古屋もそんな要請には応じませんでした。特定失踪者は

◆国内で何人も発見され、その発見者は全て北朝鮮とは無関係、ほとんどが自発的失踪
→例えば

19年ぶりに発見された失踪者、蒸発理由は「愛人との駆け落ち」(全文) | デイリー新潮(2016.7.23)
 北朝鮮による拉致が疑われ、19年間に亘って消息を絶っていた男性が「発見」された。無事を祈り続けた家族の喜びもひとしおのはずだが、そのウラで、「奇跡の生還(?)」を果たした宮内和也さん(51)は、ある複雑な事情を抱えていた。蒸発の理由が、拉致どころか、愛人との駆け落ちだったのだ。
 宮内さんが妻と3人の子供を残して失踪した背景には、知られざる人間ドラマが隠されていた。
 県警関係者が語るには、
「蒸発した理由は愛人との駆け落ちで、これまでその女性と県外で暮らしていたことが分かったのです。最近になって2人は宮内さんの女性問題を巡って喧嘩をしたようで、激怒した女性が警察に彼の居場所を伝えた。結果、今回の発見に至ったのです」
 親族が手放しで喜べないのも頷けるハナシである。
 ある親族男性が、
「もちろん、生きて見つかったことは嬉しいけどやな。和也の奥さんは別の男性と生活しとるし、今さら一喜一憂することもないわ」と言えば
 実母は、
「ほんまに何も分からんのですわ……」と繰り返すばかり。
 深い夢から醒めたような「発見」は、元特定失踪者の故郷に安堵よりも困惑をもたらしていた。

◆一部、「足立区女性教諭殺害事件」(殺害は1978年、2003年に特定失踪者認定、2004年に遺体発見)といった犯罪事件もあるが犯人は北朝鮮とは無関係

なんて話では、安倍ですら「政府拉致認定」なんてする気にならないのは当然でしょう。安倍ですら認めないんだから、菅(前首相)や岸田(現首相)ならなおさら認めるわけがない。
 足立区事件については以下の報道を紹介しておきます。

朝日新聞26年前の殺人で男が自首 特定失踪者名簿の女性」2004.8.22
 26年前、東京都足立区の区立中川小学校の教諭だった石川千佳子さん(当時29)を殺害したとして、同校で警備員をしていた千葉県内に住む男(68)が警視庁綾瀬署に自首した。同庁が22日、男の供述に基づいて同区内にある男の元自宅の床下を捜索したところ、石川さんとみられる遺体が見つかった。
 同庁は、遺体を司法解剖して身元を確認したうえで、男を殺人と死体遺棄容疑で書類送検する方針。しかし事件は時効(15年)が成立しており、不起訴になる見通し*3だ。
 石川さんは北朝鮮によって拉致された疑いが否定できないとして、拉致被害者家族の支援団体「救う会」が設けた*4特定失踪者問題調査会が氏名を公表していた。
 捜査1課の調べや男の供述によると、男は学校が夏休み中だった1978年8月14日午後4時半ごろ、中川小の廊下で石川さんと口論となり、口をふさぐなどして殺害。遺体を車で当時住んでいた足立区の自宅に運び、床下に埋めたという。
 男は最近までこの家に住んでいたが、「家が区画整理のため取り壊されることになり、更地になったら見つかると思った」と、21日に自首*5した。
 当時、北海道の石川さんの父親が警察に家出人捜索願を出していた。
 北海道小樽市に住む石川さんの弟憲さん(53)の話などによると、石川さんは失踪直前の7月末から8月12日まで東京都教職員生協主催の東西ヨーロッパ研修旅行に行っており、行方不明になったのは帰国して間もない時期だった。8月15日になって、実家に同校校長から、「当直なのに出勤していない」と電話があり、行方不明になったことがわかった。
 その後、1987年の大韓航空機爆破事件の実行犯とされる金賢姫・元死刑囚*6の教育係「李恩恵*7」が石川さんではと考え、拉致の可能性を疑うようになったという。特定失踪者問題調査会にも弟が届け出ていた。男は石川さんの名が公表されていたことを知らなかったという。
 憲さんは「一つの区切りがついた。失踪の5年後に心配しながら亡くなった父と同じ墓に入れてあげられる」と話している。

◆報道の魂『姉の無念を思う』2007.1.21放送
 足立区内の小学校で、教員石川千佳子さんが警備員に殺害され、26年間、埋められていた事件。昨秋、遺族が起こしていた、民事訴訟の判決が下された。
 東京地裁は、(ボーガス注:1978年の殺害時から20年の時効をカウントし)殺害行為に対する賠償は認めず遺体の隠匿行為についてのみ、わずかに賠償責任を認めた。この判決に、石川憲さん、雅敏さん兄弟は、すぐに控訴をした。
 国家が時効を根拠に、犯人に罰を科さない*8のならば遺族に残された手段は、民事に訴えることだけであり、それが姉の無念を晴らし、犯した罪の意味を、男に少しでも知らしめることだと、石川さんは考えてきた。
 しかし、今回の判決を受け、変化が生まれつつある。控訴審では、「よき判例」を作り、この日本という法治国家の不条理を問いたいという強い思いが加わったのだ。
 石川さんは言う。
「時効のような区切りはあってもいい。しかし、新しい事実が出てくれば、いつでも捜査は再開されるべきだ」と。
 石川さんたちの願いが届き、少しでも心の平安がおとずれることとは何か。また、それは、私たちに何を訴えるのか。
 番組では、殺人罪に時効がないため20年以上もの捜査の結果、犯人逮捕に至ったアメリカでのある殺人事件を対比させ、姉のためにと、この国の法の不条理に立ち向かう、石川さん兄弟の思いを伝える。
 昨年、8月放送の続編である。

 それにしても荒木の記事が事実なら、「日弁連はアホか」ですね。「足立区女性教諭殺害事件」(殺害は1978年、2003年に特定失踪者認定、2004年に遺体発見)があるのに何で特定失踪者の拉致認定を求める意見書を出すのか。
 「足立区女性教諭殺害事件」だけでも特定失踪者認定がデタラメであることは明らかです。
 それにしても足立区事件

◆遺体発見時(2004年)には、殺人(1978年)の訴追時効(当時は15年)が成立し、犯人が処罰を受けないことに不満を持った遺族が「殺人の訴追時効」廃止運動を展開し、現在では殺人の訴追時効が廃止された
◆高裁(二審)が「殺人(1978年)」から「民事賠償の消滅時効*920年」をカウントして、訴訟提起時には「消滅時効」成立とした判断を、最高裁が「遺体発見時(2004年)まで訴訟提起は無理なので、殺害時(1978年)では無く、遺体発見時(2004年)から20年とカウントすべき(その場合、20年の消滅時効は成立しない)」として、二審での「消滅時効成立」判断をひっくり返した(先日の消滅時効成立を認めなかった強制不妊訴訟・最高裁判決の解説記事でもこの足立区事件・民事訴訟についての最高裁判決に触れられていた。なお、二審判断が最高裁でひっくり返ることは勿論あまりないことです)
→以上については足立区女性教諭殺害事件 - Wikipediaでもある程度のことが分かります。

ということで「かなり有名」であり、マスコミ記者の多くも知ってるでしょう(上で紹介した朝日新聞やTBSの記事はその一例)。
 その場合に「石川さんの特定失踪者認定については知らなかった」なんてこともさすがにないでしょう。「足立区事件(明らかに特定失踪者の認定根拠が怪しい)」等が起こっても「特定失踪者認定のデタラメさ」を批判するマスコミがほとんど無いことには絶句ですね。
 これまた

こんなふざけた話をまるで批判しないマスコミもひどいところだと思う - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

の一例でしょう。
 それどころか最近でも

徳島:特定失踪者 伝え続ける:地域ニュース : 読売新聞徳永翔太)2024.6.19
 警察庁が、北朝鮮に拉致された可能性を指摘する行方不明者は全国に約900人おり、賀上文代さん(72)さんの長男・大助さん(失踪当時23歳)はその1人という。
 大阪府内の会社に勤めていた大助さんがいなくなったのは2001年12月22日夜。
 警察に捜索願を出したが、手がかりはゼロ。
 賀上さんは次第に、北朝鮮に連れ去られた可能性を考えるようになった。
 拉致問題は2002年10月に被害者5人が帰国して以降、大きな進展がない。20年以上たち、家族の高齢化が進み、親世代の多くが亡くなっている。問題を詳しく知らない若い世代が増え、世論の関心が薄らいでいく懸念*10はぬぐえない。
 「拉致問題と一緒に、息子も忘れられてしまうのが怖い」。
 涙を流しながら、そう話した賀上さん。この問題を継続して報じていく必要性をかみしめた。

だから呆れます。「小泉訪朝が2002年9月」なんだから「2001年12月22日(小泉訪朝の約9ヶ月前)の賀上大助さん失踪」が北朝鮮拉致の訳がない。こんな時期に北朝鮮も拉致しない(というか、世間で拉致疑惑が広く知られてるので拉致したくてもできない)でしょう。どこまで賀上大介さんを「間抜け扱い」してるのか。
 ご家族もさすがにその程度の常識は持って欲しいし、ましてやマスコミ(読売新聞)がこれを無批判に「この問題を継続して報じていく必要性をかみしめた。」と報じるとはどう言う神経なのか。本気で「賀上大助さん失踪」について、読売(徳永翔太記者や彼の上司)は北朝鮮拉致の可能性があると思ってるのか。とてもそうとは思えません。呆れて二の句が継げません。
 この読売記事も

こんなふざけた話をまるで批判しないマスコミもひどいところだと思う - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

の一例でしょう。
足立区事件(明らかに特定失踪者の認定根拠が怪しい)」等が起こっても「特定失踪者家族会」に参加する家族(例:賀上文代さん)がいることにも絶句です。
 賀上大介さん
1)19年ぶりに発見された失踪者、蒸発理由は「愛人との駆け落ち」(全文) | デイリー新潮の「宮内和也さん」のような自発的失踪の可能性も
2)「足立区事件の石川千佳子さん」と同様に何者かに殺害されてどこかに埋められた可能性(勿論犯人は北朝鮮と無関係)も当然あります。

*1:第二次安倍内閣国家公安委員長自民党選対委員長(第二次安倍総裁時代)等を歴任

*2:警視庁目黒警察署長、大阪府警刑事部捜査第二課長、警察庁交通局交通規制課長、和歌山県警本部長、警察庁刑事局暴力団対策部暴力団対策第一課長、長官官房会計課長、警視庁刑事部長、京都府警本部長、警察庁刑事局長、官房長、警察庁次長等を経て警察庁長官。現在は退官し、公益財団法人公共政策調査会理事長(米田壮 - Wikipedia参照)

*3:これに不満を持った遺族が殺人の時効廃止運動を展開、今は法改正で廃止されています。

*4:特定失踪者問題調査会救う会とは別団体なので「設けた」というのは間違いです。

*5:勿論、「殺人の時効成立」も自首を後押ししたでしょう。

*6:「元」なのは死刑判決の後に恩赦があったため。

*7:現在では「政府認定拉致被害者田口八重子さん(元拉致被害者家族会代表・飯塚繁雄の妹、現在の拉致被害者家族会事務局長・飯塚耕一郎の母)」と推定されている。飯塚繁雄についてはけっきょくのところ「巣食う会」にものを言えない人だった(拉致被害者家族会前代表飯塚繁雄氏の死によせて) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)(2021.12.19)を紹介しておきます。

*8:これに不満を持った遺族が殺人の時効廃止運動を展開、今は法改正で廃止されています。

*9:正確には「除斥期間」ですが「除斥期間消滅時効」の違いは説明が面倒なので、より分かりやすい「消滅時効」と表現しています。

*10:懸念どころか「既に薄らいでいる」でしょう

都知事選雑感(2024年7/8日分)(副題:蓮舫氏3位にげんなりするが諦めずに頑張ろう)

東京都知事選、石丸伸二氏が蓮舫氏を上回り2位が確実に 小池百合子知事が3選 - 産経ニュース
 小池当選(それもゼロ打ち)は「残念ながら」予想の範囲内でしたが「泡沫とみられていた石丸の2位(そして蓮舫氏の3位)」には「予想外」でありげんなりですね。さすがに蓮舫氏が2位だと思っていました。小池批判票のウチ「自民、維新、国民民主支持層(右派)」「立民支持層のウチの右派」の票が大量に石丸に行ったと言うことか。
 「維新のような改革ポーズ」を取れば

◆選挙戦中に名誉毀損訴訟で石丸が敗訴(例えば石丸氏の投稿巡る訴訟、二審も名誉毀損認める 安芸高田市に賠償命令:朝日新聞デジタル参照)
東京都知事選雑感 - 高世仁のジャーナルな日々で高世が批判した「台風が市長を務めた自治体(広島県安芸高田市)に接近してるのに無視して千葉のトライアスロンに参加」した過去
◆石丸が市長を辞任した自治体(広島県安芸高田市)の選挙では石丸批判派が市長に当選(例えば広島・安芸高田市長に前職、石丸氏の手法批判の藤本氏が初当選 市政継続訴えた候補ら退ける - 産経ニュース参照))
【追記】
◆選挙後ですが、石丸伸二氏、選挙ポスター代「未払い」で敗訴確定 最高裁が上告受理せず 広島・安芸高田市長選で業者へ依頼:東京新聞 TOKYO Webという別の醜聞まで石丸には出てきました。石丸はあまりにも酷すぎますね。俺の願望込みですが、石丸も「今は芸能人にすぎない東国原元宮崎県知事」同様に急速に忘れ去られるのでは無いか。石丸が「市長を1期務めず都知事選に出た」のも結局、市長再選の見込みが無かった(実際、上に書いたとおり、石丸辞任後の市長選では石丸批判派が当選)からなのでしょう。そんな奴が都知事選で大量得票したというのも不愉快ですが。

という「どう見てもまともな候補とは思えない石丸」でもマスコミがまともに政治報道しないこともあって「国会議員としてそれなりの知名度や実績がある蓮舫氏」より上に来るのか。
 維新が「大阪万博の体たらく」で衰退傾向にあるとは言え、未だ「維新的な政治家」を希望する選挙民が少なくないのか。
 選挙民は「政策主張をまともに判断する」のではなくイメージで投票するのかとがっくりきますが、諦めずに戦うほかないのでしょう。
 いずれにせよ、今回の選挙結果は残念ながら「自民の支持率低下→立民や共産への支持」と単純には言えないらしい事が分かった点では「教訓」ではあります。維新がもはや盛り返すことは「ない」でしょうが、「石丸の躍進」は「第二、第三の維新」が躍進するかもしれない危険性を示しているかと思います。
 勿論、今回の敗戦を理由に「参院議員の職をなげうった蓮舫氏」を「タマが悪かった」などとして冷遇するなど「あってはならないこと」です。辻元清美氏「負けた蓮舫氏はさらに強くなる」 都知事選敗北確実に「一回よろい脱いで」 - 産経ニュースという辻元発言(蓮舫氏の今後の政治家としての再起、復権を示唆)もありますし、言わなくても立民がまともな政党なら「次の衆院選挙か参院選挙で蓮舫氏を立てる」等、それなりの処遇をするでしょうが、一応指摘しておきます。
 なお、今回の選挙結果をネタに「立民支持者のうちの右派」が「共産との連携に後ろ向き」な発言をしそうですが、明らかに今回はそういう話ではないでしょう。
 しかしこうなると、

赤旗都知事選/石丸氏 選対本部長は自民系
 石丸氏は、「政治屋の一掃」などと豪語しますが、「裏金議員」の一人である自民党萩生田光一*1衆院議員が主宰するTOKYO自民党政経塾の小田全宏塾長代行が、石丸氏の選対本部長を務めています。

なんて話もあるし、石丸は「小池批判票を蓮舫氏から奪うと共に、小池に恩に着せる自民(萩生田ら)の謀略か(小池が当選できる範囲で自民や公明から石丸に票も流れた?)」と疑いたくなります。果たして石丸が今後どうなるのかも注目でしょう。例えば「ご褒美」として衆院東京選挙区から自民公認で立候補するのか?
 なお、「反共&反・泉健太」kojitakenが

石丸伸二は維新と同型の「右派ネオリベポピュリズム政治家」だが、維新と違って30代以下でも支持率が落ちず、10〜20代の得票率では小池百合子を上回った(NHK出口調査より) - kojitakenの日記
 弊ブログがずっと書いてきたのは、共産はもちろん立民も、組織防衛への志向があまりにも強すぎて、新参者が入りにくい体質を持っていることだ。特に立民には、2000年代の民主党の最大の長所だった党内での相互批判が当たり前になる「百家争鳴、百花斉放」の気風(この言葉は野田Gの「花斉会」の由来でもある)を取り戻すことが強く求められると思う。

などと「石丸2位」をネタに立民や共産に悪口していますが、これまたそういう話ではないでしょう。
 「石丸のようなポピュリズム政治家」の問題は「立民、共産の組織体質」と言う話とは関係ない。
 かつ、こうした「ポピュリズム政治の恐怖」は欧米でも「米国のトランプ」「フランスやドイツでの極右政党躍進」があり「世界的な傾向でもある」。
 そもそも2000年代の民主党の最大の長所だった党内での相互批判が当たり前になる「百家争鳴、百花斉放」の気風などというのは「単に初期の民主党社民党グループ、新党さきがけグループ(鳩山由紀夫菅直人など)、『新進党崩壊後の旧民社党グループ、旧日本新党グループ』など寄り合い所帯だったので、党の方針が確立するまでは、方針がグダグダだった」だけの話では無いのか。
 また「小沢一郎の民主入党でそうした気風が失われた」と「アンチ小沢」kojitakenが悪口したいだけではないのか。実際には現状の「立民党」にkojitakenの言うような問題が仮にあるとしても「民主党幹事長(鳩山代表時代)辞任後」の小沢は反主流派だったので、今の立民党の問題を小沢のせいにするのは、「悪夢の民主党政権安倍晋三)」並の詭弁です。
 なお、
1)石丸と蓮舫氏の合計得票は小池を超えてる
2)石丸伸二は維新と同型の「右派ネオリベポピュリズム政治家」だが、維新と違って30代以下でも支持率が落ちず、10〜20代の得票率では小池百合子を上回った(NHK出口調査より) - kojitakenの日記も指摘しているが「自公の支援なしでは小池は当選できず」また、公務を理由に小池が「選挙戦での露出を減らした」のは「石丸や蓮舫氏と対決するとかえって票が逃げる」と思ったから(そして恐らくその判断は正しい)
と言う意味で「小池の国政進出」の可能性はもはやないでしょうし、「自公に大きく借りを作った」今後の小池の都政運営がどこまで上手くやれるかも疑問でしょう。
 いずれにせよ「小池の問題点(外苑開発)」が解消したわけではないので、今後も「小池批判」を続けるべきは当然です。

澤藤統一郎の憲法日記 » 本郷湯島の皆様、少しだけ耳をお貸しください。都知事選が終わりました。残念な開票結果でしたが、それだけではない終始釈然としない、モヤモヤとしたヘンな印象が拭えない後味の悪い選挙でした。
 「あと4年は、ウソつき知事*2で我慢」は、決して「4年間は知事のなすがままににお任せ」と同義ではありません。ウソつき知事を監視し、批判し、批判の声を挙げ、行動すること。それこそが民主主義の下での有権者のあり方です。
 情報を集め、真偽を判断し、そして「ウソつきは我が国の首都の知事にふさわしくない」「退陣せよ」との声を上げ続けましょう。その声を糾合しましょう。民主主義のために。地方自治のために。私たちの住む東京のために。

と言う指摘の通りです。


「立共共闘」岐路に 都知事選、200万票目指すも惨敗 無党派層取り込めず - 産経ニュース
 産経的にはそういうことにしたいのでしょうが、
1)都知事選において立民には「小池に相乗り」「維新と国民民主等と相乗り」「石丸と相乗り(そもそも石丸は自民が擁立した偽装対立候補の疑いがありますが)」の選択肢が現実的にない以上、「共産との共闘」は当然です。共産と共闘しないなら「立民単独」というもっと「得票が少ない道」しかない。
 実際、それまでの選挙(三補選)では「共産との共闘」で成果(選挙勝利)を上げている。
 とはいえ

東京都知事選で小池百合子都知事が3選。蓮舫候補は3位に沈み、石丸伸二氏が2位に。石丸氏が最悪なのは具体的な政策はなく、選挙戦術だけが巧みで、上から目線の冷笑的な態度が動画世代の若者に受けただけなこと。 - Everyone says I love you !
 参議院議員を20年経験し、国会でも存在感抜群で知名度も高かった蓮舫氏が小池氏の半分以下、かつてリベラル左派が分裂した宇都宮健児氏や山本太郎氏の得票数よりは多いものの、鳥越俊太郎氏にも及ばない得票数と得票率という結果は大敗と言わざるを得ず、「立憲共産党」批判にさらに火が付きそうで憂鬱です。

と言う危惧、懸念は否定できませんが。

*1:第四次安倍、菅内閣文科相、岸田内閣経産相自民党政調会長等を歴任。現在、自民東京都連会長

*2:学歴詐称や「利権疑惑(外苑開発等)」などのこと

今日の産経ニュースほか(2024年7/7、7/8日分)

道産子ナオ
辻仁成
 第1党になると言われていた、フランスの極右政党、国民連合が、総選挙の結果、予想に反し、第3党になりました。速報・日記です。
速報・日記「大逆転劇、躍進すると言われていたフランスの極右政党は第三位、フランス国民の選択!」 | Design Stories

 「メランションの左翼連合」とマクロン政権が共闘し、二度目の決選投票では2位候補*1に一本化し、メランション第1党(180)、マクロン第2党(160)、極右第3党(142)だそうです。極右も「142議席(メランションとは38議席差、マクロンとは18議席差ではそれほど大きな差ではない)」でそれなりに躍進しており油断禁物ですが、まずは「最悪の事態(極右第1党)回避」を喜びたい。またマクロンを評価しない俺としては「左派1位」も嬉しい。
 正直「一本化しても支持者の反発で上手くいかないのでは無いか(結局、極右が最大議席では無いか)」と危惧していましたが、両党の支持者達もこの共闘を「最悪の事態を避けるには、やむを得ない」と了解したのでしょう。
 イランでも改革派が大統領に当選したし「海外でハッピーニュースが少なくない(勿論ガザでの紛争等、バッドニュースもありますが)」ところ、別記事でも書きましたが都知事選結果にはげんなりです。
 まあイランについて言えば「最高権力者は保守派ハメネイ師で大統領ではない(例えば戦前日本の統帥権同様、軍の指揮権はハメネイ師に属する)」「監督者評議会と言う戦前日本の枢密院に該当する機関(イスラム保守派が支配)が存在する」「これら保守派の壁の前にラフサンジャニ、ハタミ、ロウハニといった過去の改革派大統領も期待されたほどの成果が出なかった」等の点を割り引く必要があり、今後どうなるかは何とも言えませんが、まずは改革派の大統領当選を喜びたい。


英総選挙、全議席が確定 労働党412議席で圧勝 投票率は第二次大戦以降2番目の低さ - 産経ニュース
 投票率の低さを考えれば「労働党への期待」というより「保守党の自滅」ではないか。


<主張>安倍氏暗殺2年 自民は保守の矜持失うな 総裁選が再生の最後の機会だ 社説 - 産経ニュース

 暴力で政治家の生命を奪い、言論を封じる暗殺は民主主義への挑戦である。絶対に認められず、産経新聞は最大限の言葉で非難する。

 産経がこんなことを言うのは「安倍暗殺」など「お友達が酷い目に遭ったときだけ」であることは言うまでもない。
 例えば「天皇の戦争責任発言」でウヨに恨まれて狙撃された本島長崎市長(当時)などには冷たいわけです。
 そもそも「統一協会被害者・山上の主観」的には「首相という要職にありながら統一協会とズブズブの安倍」「そんな安倍を黙認する日本社会が許せない」であって「安倍の言論封じ」ではない。
 安倍の「統一協会との癒着」に触れずこんな文章を産経には心底呆れます。

 にもかかわらず、テロリストの山上徹也被告を礼賛する言説が散見されることを深く憂慮する。

 「同情してる人間」はいるでしょうが礼賛してる人間などどこにいるのか。いたとしても「超少数派」でしょう。
 なお、「テロ=政治的暗殺」と定義すれば山上はテロリストではない。いずれにせよ「暗殺犯」「狙撃犯」「襲撃犯」等でも済むところ、わざわざ「テロリスト」と書く産経にとって「テロリスト」とは悪口雑言を意味するのでしょう。
 なお、山上の裁判が二年経っても始まらないことは非常に問題です。

 「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」を掲げ、国際秩序を乱す中国を抑止していく概念として国際社会に定着させた。

 やれやれですね。
 首相時代、安倍が訪日した李克強首相の北海道訪問に「異例の同行」をしたことや、コロナで挫折したとはいえ、習近平国家主席国賓訪問を計画していたことを無視する気のようです。

 左派・リベラル勢力の猛反発を覚悟のうえで、安倍氏憲法解釈を改め、安全保障関連法を制定し、限定的ながら集団的自衛権行使に道を開いた。安倍氏の決断なしでは、台湾有事の危機や北朝鮮の核・ミサイル問題を前に日本は立ち往生していただろう。

 とはいえ、安倍は生前、集団的自衛権行使(つまりは米軍との共同武力作戦)ができませんでした。
 なお、産経は「安保法があったから、日米の反撃を恐れて台湾有事や朝鮮半島有事を起こさなかった」と強弁したいようですが、安保法が無くてもそんなリスキーなことを中朝はしなかったでしょう。

 岸田政権は支持率低迷の苦境にあえいでいる。安倍氏暗殺に端を発した世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題や、安倍派(清和政策研究会)などのパーティー収入不記載事件はその一因だ。だが根深い原因はほかにある。
 それは、岸田首相や自民が(ボーガス注:LGBT法制定などで)保守の矜持を失ったのではないかと見られていることと、(ボーガス注:九条改憲など)左派・リベラル勢力の反発が予想されても現代日本にとり重要な課題を確実に前進させる姿を示していないことの2点である。

 普通に考えて支持率低迷は「裏金問題の打撃」が大きいでしょうが、「LGBT法制定でウヨ支持層を裏切った」「九条改憲に後ろ向き」→「だから支持率低迷」云々と強弁する産経です。
 しかし「LGBT法制定=保守の矜持に反する」ねえ。「LGBT差別=保守の精神」なのかと聞きたくなります。

*1:フランスでは3位候補でも一定の得票率(確か投票者数の15%)があれば決選投票にでられるようです。