新刊紹介:「経済」9月号

「経済」9月号について、俺の説明できる範囲で簡単に紹介します(現時点(7/8)では『経済』8月号掲載の予告に寄るので変更の可能性あり)。
 http://www.shinnihon-net.co.jp/magazine/keizai/
特集『米中経済摩擦の波紋』
■米中相互依存経済化の矛盾・対立と「新冷戦」(山脇友宏)
■どうなる中国経済:米中貿易戦争と経済対策(井手啓二*1
中国経済の落ち込みと日本経済への波紋(角田収)
■米中経済摩擦と韓国経済(佐野孝治)
■中国の一帯一路と途上国債務問題(山田俊英)
■経営者高額報酬問題と株主資本主義化(上)(丸山恵也*2
■「生産性の低迷」とは何を意味するのか(佐藤拓也

*1:著書『中国社会主義と経済改革』(1988年、法律文化社

*2:著書『日本的生産システムとフレキシビリティ』(1995年、日本評論社)、『東アジア経済圏と日本企業』(1997年、新日本出版社

黒坂真に突っ込む(2019年7月21日分)

■黒坂ツイートにコメント

黒坂真所十三リツイート
 日本の左翼政党で、台湾の政党や運動家と良い関係を維持している政党はありましたか?。右派政治家には、台湾を何度も訪問し政治家や知識人と議論している方は多いかと存じます。

 「日本の左派政党(共産党社民党?)と中国共産党は違う」「日本の左派政党は台湾侵攻なんか支持しない」という所氏への黒坂リツイートです。
 やれやれですね。「台湾独立派」でなければ左派も「台湾の政治家と交流はしてる」んじゃないですかね。一方で右派の「台湾独立派との交流」なんてただのアンチ中国ですからね。かつそんな「右派政治家」は少なくとも「自民党幹部」にはいないわけです。


黒坂真の反中国ツイートに突っ込む漫画家・所十三

https://twitter.com/tokoro13/status/1152743961724801024
所十三
 ‏高野記者については追悼碑が建てられ書籍も出され今年も追悼式典があるなど決して無かったことにされてるわけでも無さそうですよ。
高野記者殉職40年/ベトナム・ランソンで追悼式

 所氏も随分我慢強い方のような気がしますね。そして当初小生が思っていた以上に「共産党に好意的」なのかもしれません。
 たまに黒坂がいう「高野記者がー」に「最近の赤旗にも追悼記事載ってるヤン。別に彼の死去はなかったことにされてないやん」「そりゃ何度も何度もしつこく高野記者の件で日本共産党中国共産党非難したらその方がおかしいんじゃないの?」と言う趣旨のツイートで応じる所氏です。
 それでも「高野記者の名前を挙げた明確な謝罪*1中国共産党から多分出てない」とか言い出す黒坂も「なかなかのタマ」ですが(もちろんほめてない)。

https://twitter.com/tokoro13/status/1152581501034176512
所十三
 領海領空に出入りする挑発ならソビエトもずーっとやってましたが結局それだけでしかありません。
 自国の領土としてる台湾はおろか、(ボーガス注:一国二制度のために)香港にすら軍を入れられないのが今の中国が置かれた立場です。

https://twitter.com/tokoro13/status/1152586544948998144
所十三
‏ 香港でも手を焼いてる中国が台湾を武力で制圧など出来ないし、米軍基地の無い台湾に軍を入れられない中国が米軍基地だらけの沖縄に侵攻出来るはずもありません。
 一度自分が中国の国家元首になったつもりで一番良い日本の利用法を考えてみると良いですよ。(ボーガス注:日本侵攻などすれば)兵の命の損失。(ボーガス注:在日米軍基地があることに寄る)アメリカとの戦争。(ボーガス注:チベットウイグルの統治だって楽ではないのに)一億人を超える言葉の通じない民族の統治、自給率の低い食料の確保、頭が痛くなる事だらけです。

https://twitter.com/tokoro13/status/1152579176257347584
所十三
 (ボーガス注:中国が日本侵攻後)統治のために軍を進駐させれば本国はガラ空き。(ボーガス注:場合によっては)チベットウイグルの蜂起はもちろん(ボーガス注:領土紛争を抱える)インド、ベトナムの侵攻も許す事に(ボーガス注:なりかねません)

 まあ、「中国の沖縄侵攻、日本侵攻」なんて普通に考えれば「中国にとって不利益(戦争で失われる人命、国際的な非難、「反乱鎮圧」など、予想される侵攻後の日本統治のコストなど)が多いが利益は少ない(日本は石油などの資源産出国でないので直接支配してもメリットが少ない)」、「従って中国がそんなことやるとは思えない」そういう話でしかありません。
 所氏も指摘するように香港デモレベルですら、強攻策一辺倒ではなく「条例案撤回」で妥協したわけです。もっとハードルが高い台湾侵攻や日本侵攻はできるわけもない。
 これに対し、黒坂は

黒坂真
・米軍基地*2をなくし、自衛隊を解散したら中国共産党尖閣や沖縄に侵攻しうると考えます。
・私なら親中派を物心両面で支援して親中国政権をつくるように画策します。自衛隊解散、日米安保廃棄を実現する政権が最も中国には望ましい。

リツイートするのだからまあ、「バカに付ける薬はない」という所ですかね。
 中国言いなりの政権なんか出来るわけがないし、一方で「反中国政権」なんてことも日中の経済関係を考えれば無理な話です。
 これに対し、所氏は黒坂に

所十三
 それを今の日本人が望むという設定で既に無理があります。あと、アメリカはそんな甘くありません。日本にそこまでの親中政権*3が出来る前に徹底的に芽を摘み取るでしょう。

とツイートしています。おっしゃるとおりで自民・公明支持者は勿論、野党支持者にしても当面は「黒坂の考えるような親中国」になることはありえません。野党は安倍のような反中国ではないにせよ、黒坂のいうような「中国言いなりではない」。
 また日米安保廃止も自衛隊廃止も現状では「楽な道」では明らかにありません。いや「日米地位協定の改正」「自衛隊軍縮」レベルでさえ「楽な道」ではない。
 そしてチリ・アジェンデ政権相手には「軍事クーデター」を仕掛けたのが米国です。
 いざとなれば米国はそこまでやる。まあ日本相手にそれはないでしょうが「米国をとてつもなく無能で、中国をとてつもなく有能」と描き出さない限り、黒坂のような脅威は現実には成立しません。
 なお、所氏は

https://twitter.com/tokoro13/status/1152569889191690241
所十三
 今の日本共産党の支持者で中国のような体制を許せる人間は一人もいないでしょう。選挙のある日本で支持者を失えばアウトです。それより怖いのは特定秘密保護法共謀罪で国民の権利を奪おうとしてる自民党です。たとえ資本主義でも日本を中国のような国家体制にする事に私は反対します。

https://twitter.com/tokoro13/status/1152521265615212546
所十三
 「共産党」という言葉のイメージだけで毛嫌いする人が多過ぎる。中国共産党とは全く性格の違う日本共産党を名前だけで一緒くたにする印象操作の成果。性格的に中共に近いのは自民党

ともツイートしており俺的に好感が持てそうな御仁です(所氏が共産党支持者なのか、「野党共闘のタッグパートナーとして評価してる」にとどまるのかはともかく黒坂のような反共右翼でないことは確かです)。
 さて他にも所氏のツイートを見てみましょう。

https://twitter.com/aniotahosyu/status/1152580639666761729
所十三リツイート
・古谷経衡
 明日の参院選で自民が50割れということになれば責任論というものが出てくるだろうが(ボーガス注:残念ながら)それはないであろう。問題は、何を言っても何をやっても政権与党は盤石で危機を感じない現体制である。国民を背任すればすぐ下野させられてしまう、という危機感。この危機感を味あわせたい。自公に。よき日本の為に。

 まあネトウヨの古谷ですら安倍の無茶苦茶と「それを容認する日本人多数派」にうんざりしてるようですね。俺もうんざりですが。
 ちなみに古谷のツイートには「安倍総裁のままでいいのか」「今回の参院選で自民が大敗しても、衆院選挙じゃないんだから政権交代なんかない。1998年参院選敗北で橋本総裁が辞めて、小渕総裁が誕生したのと同じ事が起こるだけじゃないですか。安倍や二階が、総裁や幹事長をやめるだけじゃないですか。後継総裁が石破や石原、岸田になるだけじゃないですか」「それで何が悪いんですか?」(以上、俺の要約)つう趣旨の別のリツイートもついていますね。まあ、自民支持層でも「モリカケなどで安倍にはうんざり」ならそう思うでしょう。

https://twitter.com/HIDE_Bell/status/1152613039914401792
所十三リツイート
■湘南魂
‏ 予想通りニュースではカットされたのが宮迫が「今回とは別に当該の反社会勢力から吉本が正規の営業として仕事を受けていた」と語った所と、ロンブー亮が「吉本が在京在阪キー局は吉本の株主だから大丈夫(ボーガス注:と会社に言われた)」と語った所。大きな闇を感じる部分をカット。

 「今回とは別に当該の反社会勢力から吉本が正規の営業として仕事を受けていた」と言う話が事実なら、宮迫としては「会社が以前、そこの仕事を受けたから俺が直接受けても問題ないと思った。それなのに会社はその事実を認めないし、その件について処分者が誰一人いないし、社長も謝罪しない。吉本はクリーンで、まるで俺だけが反社とつながりがあるかの扱いで首切りは納得できない」でしょう。暴露記者会見になるのも当然の話です。しかし「予想通りニュースではカット」ですか(呆)。

参考

所十三(1961年生まれ、ウィキペディア参照)
 駒澤大学卒。駒澤大学漫画クラブOBの漫画家・高橋葉介(1956年生まれ)、芳井一味(1959年生まれ)のアシスタントを務め、1984年(昭和59年)、『月刊少年マガジン』(講談社)で読み切りマンガ『名門!多古西応援団』でデビュー。これが好評だったことから連載(1984~1992年)となる。この他にも『週刊少年マガジン』(講談社)で連載した『疾風伝説 特攻の拓』(1991~1997年)のような、硬派な世界の少年達の漫画を数多く手掛ける。最近では『DINO2』(講談社週刊モーニングに2003年に連載)、『白亜紀恐竜奇譚 竜の国のユタ』(秋田書店週刊少年チャンピオン』に2006~2009年に連載)のような、かねてから興味を抱いていた恐竜をテーマにした漫画を中心に発表している。

*1:イヤー『文革の時はいろいろと済みませんでした(中国)』で現実問題として十分でしょうよ。

*2:そもそも米軍基地は日本防衛のためにあるわけではありません。国防限定なら、米軍基地など必要なく、自衛隊だけで十分です。

*3:日米安保廃棄や自衛隊解散は別に親中国ではないのですがそれはひとまずおきます。

今日の中国ニュース(2019年7月20日分)

中国の太陽光パネル工場を歩く 1枚1分で、世界を席巻 :日本経済新聞

 中国の太陽光パネルメーカーが世界市場を席巻している。世界上位10社のうち8社を中国企業が占め、生産地別のシェアでも中国は約7割を占める。

 中国をどう評価、認識するにせよこうした事実をおさえずに反中国発言をしてもそれは無意味でしょう。


■M谷氏ツイートにコメント

■M谷N子
‏ 中国駐日大使館の京アニへの哀悼に深謝。当方からも一つ哀悼を。新疆ウイグル自治区職業訓練施設などと偽り大規模に作られているテュルク系ムスリム強制収容所で、大勢のウイグル人らが死亡していることに、心から遺憾*1の意を表します。

中華人民共和国駐日本国大使館
‏ 京都で発生した悲惨な事件で、お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りし、負傷された皆様にお見舞いを申し上げます。

 「なんだかなあ」ですね。ご本人うまい皮肉を言ったつもりなのでしょうがね。こういう物言いは京都アニメに失礼な気がしますし、中国に対しても挑発行為でしょう。どう見ても感謝してない。
 俺なら

■ボーガス
(ツイート例)
 中国駐日大使館の京アニへの哀悼には日本人として感謝している。しかしそうした人情を例えばウイグル族にも向けてほしい。国連が批判している現状の中国によるウイグル統治にはやはり問題があると思う。

とでもツイートしますかね。まあ内容的には「中国批判」で大して変わらないですけど、やはり「表現の仕方」は大事だと思います。
 小生の「ツイート例」の場合「皮肉でも何でもなくて単なる感想」ですからね。


宗教・文化省大臣カルマ・ゲレク・ユトク師、訪日:お寺と国会を訪問 | ダライ・ラマ法王日本代表部事務所

 毛沢東時代より悪化している

 いやーさすがに毛時代(文革?)よりはマシでしょう。

・カルマ・ゲレク・ユトク師は国会を訪問、元文部(ボーガス注:科学)大臣で現国会議員の下村博文氏と面会した。超党派の「日本チベット国会議員連盟」会長の下村氏
・ユトク師は千葉工業大学麗澤大学からも暖かな歓迎を受けた。

 麗澤大が「日本会議にも参加してるウヨ宗教モラロジー系列」「古森義久高橋史朗八木秀次が教員」と言うウヨ大学です。
 千葉工業大が「落選していた頃の萩生田光一が一時客員教授でカネをもらってた加計系列の大学」です。
 まあ何というか「下村に言われるがままに訪問」なんでしょうが「やれやれ(苦笑)」ですね。

*1:「哀悼」がいつの間にか「遺憾」に変化しています。

「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」を笑おう(2019年7/19日分:黒坂真の巻)

黒坂がリツイート
西村幸祐
‏ 台湾からは国の代表である蔡英文総統からお見舞いのメッセージまで届いた。しかも日本語で。今回台湾、シナ*1は勿論のこと、欧州、米国から激励とお悔やみの声が届くのは、本当に日本アニメが素晴らしいソフトパワーとして世界中に浸透しているという事。フランスでも大ショックのようだ。

 まあ「蔡に限らず」政治家や外交官のツイートは単純な善意ではあり得ませんがそれはさておき。これは「京都アニメがスゴイ」と言う話ではありえても「京都アニメと全く関係ない」西村や黒坂が「京都アニメ社員と同じ日本人」というだけでどや顔出来るような話ではないでしょう。 
 そして、そうしたソフトパワーの力(日本へのよいイメージ)を「韓国への不当な嫌がらせ」「沖縄基地問題での酷い対応」など「別のソフトパワー(日本への悪いイメージ)」でぶち壊してるのが安倍や西村、黒坂ら極右です。

参考

蔡英文
 外遊先で京都アニメーション放火殺人事件の消息を知り、驚くと共に心を痛めています。さきほど安倍首相のお見舞いのツイートも拝見しました。
 京都アニメーションは台湾の多くの人にとって、青春の思い出でもあります。
 亡くなられた方のご冥福と、負傷された方の一日も早い回復をお祈りしています。

 他のツイートが英語なのにここだけ日本語で違和感ありまくりです(苦笑)。つまりは蔡のツイートはそのほとんどが「英語圏」を対象にしているがこれだけは例外的に日本対象だったわけです。

駐日アイスランド大使館
 昨日京都アニメーション京アニ)のスタジオにて30人以上の死者および多くの負傷者をもたらした放火事件に対し、深い悲しみと強い憤りを感じております。犠牲となられた方々、ご親族ならびに関係者の皆様に心よりお悔やみ申し上げますとともに、 負傷者の方々の一日も早い回復をお祈りいたします。

アイルランド大使館
 京都アニメーション (@kyoani )の火災で尊い命を落とされた方々とご遺族の皆様に哀悼の意を表します。

駐日韓国大使館ㆍ韓国文化院
 昨日の7月18日、京都市における京都アニメーションスタジオ放火事件により、多くの人命被害が発生したことに対し、謹んでお見舞いの言葉を申し上げます。

スウェーデン大使館
‏ 京都アニメーションで発生した事件におきましてお亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。また負傷された方々にお見舞いを申し上げるとともに一日も早い回復をお祈りしています。

中華人民共和国駐日本国大使館
‏ 京都で発生した悲惨な事件で、お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りし、負傷された皆様にお見舞いを申し上げます。

駐日デンマーク大使館
‏ 京都アニメーションの火災事件に深い悲しみを覚えます。犠牲者、ご親族ならびに関係者の皆様に心よりお悔やみ申し上げます。また、 負傷者の方々の一日も早い回復をお祈り申し上げます。

ドイツ大使館
‏ 昨日、京都市のアニメ制作会社が放火された事件は、ドイツの主要ニュースや新聞でも取り上げられ、多くのドイツ人も衝撃を受け心を痛めています。
 犠牲になられた方々、ご家族・ご友人・関係者の皆様に心よりお悔み申し上げます。また負傷された方々の1日も早いご回復をお祈りいたします。

ノルウェー大使館
‏ 京都アニメーションの火災事件に心を痛めています。犠牲となられた方々、ご親族ならびに関係者の皆様に心よりお悔やみ申し上げますとともに、 負傷者の方々の一日も早い回復をお祈りいたします。

ビル・ハガティ米国大使
‏ 京都アニメーションの事件で、お亡くなりになられた方々のご家族に心よりお悔やみ申し上げます。また、負傷された方々にお見舞い申し上げます。

ということでいろいろな国が追悼表明していますね。

京アニ火災 中国でも追悼広がる 大使館に献金問い合わせも - 産経ニュース
 中国共産党系の環球時報は19日付で、京都アニメーションについて「『涼宮ハルヒの憂鬱』『けいおん!』などの著名な作品を制作し、中国での知名度は極めて高い」と紹介した。
 在日本中国大使館は19日までに「お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りし、負傷された皆様にお見舞いを申し上げます」とツイッターに投稿した。

 わかりきったことですが、中国が批判してるのは「安倍のような反中国極右」であって「日本文化」ではないわけです。

*1:今時「シナ」ねえ(呆)。

三浦小太郎に突っ込む(2019年7月18日分)

ジミー・ディヴィス(カントリー歌手)の選挙演説 | 三浦小太郎BLOG Blue Moon
 極右の三浦が「穏健保守」「リベラル保守」らしい、ジミー・ディビス(カントリー歌手で、後にルイジアナ州知事を一時期(1944~1948年、1960~1964年)務めた)に本当に共感してるとはとても思えませんがそれはさておき。

「もし、対立候補をそしらなければならない*1、また、ただ選んでほしいために守れもしない約束をしなければならないという事でしたら、私は相応しい人間ではないし、知事の仕事を欲しくもありません。」
「とはいえ、かって農民として、街へ行くのも車輪がぬかるみにはまって難儀したことからしますと、立派な道路ができたことには感心していまして、もし知事に選ばれましたら、今の道路組織が維持され、また拡張されるために、私のできることは何でもやります。」
「また、月給75ドルで学校の教師をやっていた経験からしまして、学校と教師の問題は重要であり、決してなおざりにされてはならないと思います。」
「老人の世話も適切に行われるべきだと思います。総合病院をはじめとした機関を整備する今の制度には賛成でありまして、そのどの機関についても、それを改善し、維持するためにできるだけの努力をすることを約束します。」
「最後に、知事に選んでいただきましたら、皆さんのために精力的に、また公平に仕事をし、私を選んだことを決して後悔なさることがないよう任務を果たす所存であることを申し添えます。」(「ユー・アー・マイ・サンシャイン物語*2」三井徹*3著)
 ディヴィスは知事当選後、何をまず目指しますかという問いに「(音楽と同じく)ハーモニー、調和ですかね」と答えました

 いやー、三浦が紹介するディヴィスの発言「ネガキャンやウソの否定」「医療、福祉、教育の重視」「公平な政治の実施」は実にまともですね。今の自民党政治家にこうしたまともな発言をする人間がどれほどいるのか。
 そしてこうした発言は「狭義の左翼」ではありませんが小生は大いにディヴィスに共感します。
 小生は「共産支持者」とはいえ「狭義の左翼(マルクス主義者)ではない」「『消費税増税反対』『医療、福祉、教育の重視』『戦前日本軍国主義とその継承者(靖国神社本庁日本会議など)への批判』『憲法九条擁護、軍縮』『クリーンな政治』などの選択肢による消去法の選択*4」「社会党が力のあった1980年代までなら社会党に投票しただろう*5」ということで正直、共産党には失礼ながら、まともな保守リベラル政党(あるいはまともな社民政党)があればそれを支持しますが今ないですからね。
 なぜ「野党2議席」くらいのことが言えないのか(参議院京都府選挙区での、立憲民主党の福山幹事長の暴言) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)が批判する立民なんざ、俺はまともなリベラル保守政党とは思ってませんし。社民党共産党に比べあまりにも党勢が弱すぎます。
 それにしてもなぜ「野党2議席」くらいのことが言えないのか(参議院京都府選挙区での、立憲民主党の福山幹事長の暴言) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)で拙記事今日の朝鮮・韓国ニュース(2019年7月14分) - bogus-simotukareのブログをご紹介頂きいつもありがとうございます。


れいわ新選組をどう見るか | 三浦小太郎BLOG Blue Moon
 三浦が「れいわ新選組」を褒めないのは予想の範囲内ですが、「どう見ても好意的評価ではない」とはいえ、「(話題になっていて)脅威だ」と言ってるのが意外です。一方、例の野原さんは好意的評価のようです。
【追記】
 れいわが比例で2議席とり、一方、共産が「比例獲得議席5から4に減らしたこと」を考えればむしろ「れいわ」は左派にとっての脅威でしょう(共産の比例獲得票がれいわにある程度食われたという面はあるでしょう)。とはいえ「れいわは出馬するな」というわけにもいかないですが。
 今のところ「インチキ野党・維新(事実上、自民の別働隊)」と違い、反自民の「リベラル保守的なカラー」であり、なかなか共産としてもれいわを批判しがたい。
1)まあ、「れいわとも立民とも違う共産のカラー(もちろん共産主義という意味ではありませんが)」を出して「立民やれいわとの野党支持層の支持獲得競争」で共産党としての成果を出しながら
2)れいわや立民に、リベラル政党として安倍と戦う共闘を求めていく
つうことしかないんでしょうね。まあ、その共闘にれいわや立民が後ろ向きならそのときに批判すればいいことです。
【追記終わり】

 山本太郎氏とれいわ新選組について、複数の方から意見を止められましたので、簡単にだけ書いておきます。ただ、私のポリシーで選挙前に特定の党を激しく批判したりまた賛同したりするのは避けたいので、これ以上の評価は避けさせてください

 「え、そんなポリシーがあったの?」ですね。単に三浦が「ウヨ仲間にれいわに好意的な人間もいれば、否定的な人間もいる」ので適当にごまかしたいだけじゃないか(とはいえこの三浦記事のトーンはどう見てもれいわに好意的ではないですが)。
 というか習近平を来年「国賓待遇」で迎えていいのか? | 三浦小太郎BLOG Blue Moonでの

自民党を支持する人たちこそ、もし、自民党の党名でもある「自由と民主主義」の価値を尊重し、また、保守の立場から各民族の伝統に敬意を払う考えをお持ちならば、自民党に対し、総理総裁ご自身も、また、総理総裁が難しいなら各国会議員が、現在のウイグルにおける人権弾圧に対しもっと発信してほしいと訴えることが必要です。自民党を支持するというのは自民党の誤った政策に目をつむることではないはずです。

というのは「選挙前に特定の党(自民)を激しく批判」ではないのか。
 それとも「批判ではない、叱咤激励だ」とでもいうのか。

 私が山本氏に共感しがたいのは、かって放射能をめぐるあまりにも極端な発言と、皇室に対する態度ですが、今回の国会におけるいくつかの法案への反対の言動を見て、この人の言葉はすべて、ある種のパフォーマンス、その場での問題提起をいかに「扇動的」にやるかなんだな、あまり論理の正確さとかは興味ないのかな、とも思いました。

 と言うのなら具体的に問題点を指摘してみろという話です。せめて「いくつかの法案」とは一体何のことなのか、法案の名前ぐらい書いたらどうなのか。
 山本氏の問題点を、具体的に指摘も出来ない男、ただの印象操作しかできない男が「論理の正確さとかは興味ないのかな」とは何の冗談でしょうか。
 なお、お断りしておきますがこれは山本氏擁護ではなく三浦批判です。
 小生は山本氏に対して適切にコメントできるほどの知識がないのでコメントは控えておきます。
 ただいくつか思いついたことを言えば「れいわ」支持者が求めてることはジミー・ディヴィス(カントリー歌手)の選挙演説 | 三浦小太郎BLOG Blue Moonが紹介するジミー・ディビスのような「まともな保守リベラル」じゃないですかね(偶然ですがジミーも山本氏*6も芸能人です)。
 7月17日(水) 小林節慶応大学名誉教授の共産党への応援ビデオでの演説を聞いた:五十嵐仁の転成仁語:So-netブログが紹介していますが、本来は保守である小林節氏が、共産党の応援をしてるのも「まともな保守リベラル政党がないから」でしょう。今の自民党は極右・安倍をトップとする極右政党になってしまった。
 俺的には共産党には失礼ながら、「まともな保守リベラル政党(昔の新党さきがけなど)があればそれでもいい」んですが今ないですからねえ。
 俺的には「共産が決して楽な選挙ではないこと」「安倍のような極右がでかい面してること」よりもむしろ「石橋湛山*7」「大平正芳*8」「三木武夫*9」「宮沢喜一*10」「河野洋平*11」「加藤紘一*12」などのような自民リベラル(宏池会など)の存在感がないことがショックですね。
 たとえば自社さ連立政権は批判されましたがそれにしたって社会党が組んだ河野総裁(村山内閣外相)、橋本*13総裁(村山内閣通産相)にはある種のリベラル性があったわけです(一方で村山内閣運輸相に極右・平沼赳夫*14がいましたが)。
 さすがの社会党も安倍のような極右がトップなら自民と連立しない。公明党が連立をはじめた最初の小渕*15首相だって安倍ほどの極右ではない。
 今の公明は「安倍とズブズブでも恥じない」ほど極右と化しましたが当時の公明はさすがに安倍が相手では連立できなかったでしょう。
 自民党が長期政権だった理由の一つ(あくまでも一つですが)は「彼ら自民党リベラルの存在」です。彼らがいなければ、保守リベラル支持層の選挙民は社会党支持に向かったでしょう。
 それがなぜ今こんな惨状なのか。なぜこんな惨状でも自民党支持層が支持し続けるのか。
 流れ的には自民党リベラルとは言え

 谷垣氏*16:「第二次安倍内閣法相、自民党幹事長(第二次安倍総裁時代)」
 岸田氏:「第二次、第三次安倍内閣外相、自民党政調会長

として安倍の軍門に降っている連中には全く期待できないでしょう(まあ谷垣氏は自転車事故で政界引退しましたが、彼が健康でも何が出来たかは疑問です)。
 7月18日(木) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント:五十嵐仁の転成仁語:So-netブログで五十嵐氏は「世論調査通り、自民改選過半数では安倍が更に図に乗る」「野党の奮闘を期待したい」といっていますが、正直、なんとも気が重いですね。もちろん「最善の結果を目指して最後まで戦い」「仮に望ましい結果が出なくても諦めずに今後も戦う」しかないわけですが。
 なお、三浦は

 何らかの新しい政治勢力、もっと言えばポピュリズム運動として展開していく可能性はあります。

として「れいわ」をポピュリズム扱いしていますが、「れいわをどう評価するにせよ」少なくとも三浦にはそんなことを言う資格はないでしょう。
 なぜなら三浦らウヨが美化する「戦前日本」のほうがよほど「悪しきポピュリズム」だからです。
 何せ「満蒙(満州内蒙古、現在の中国東北三省と内モンゴル自治区)は日本の生命線」「暴支膺懲(横暴な支那を膺懲する(膺懲=懲らしめる))」「鬼畜米英(アメリカやイギリスは鬼や畜生も同然)」「ハルノートを受け入れたら死んでいった英霊に申し訳が立たない、彼らは無駄死にになる(当時の軍の主張)」「(政府を批判する奴は)非国民」などといった空疎な「ポピュリズム」スローガンで無謀な戦争に突入していったわけですから。
 後世の我々の目から見れば全て「満蒙なんて別に生命線じゃねえだろ」「横暴で膺懲されるべきなのは日本だろ。つうか別にそういう感情論で戦争してるわけと違うやろ。利権目的やろ」「相手国を鬼畜呼ばわりとかまずすぎやろ」「英霊に申し訳が立たないとか言う情緒論で戦争するな」「お前に反対しただけで非国民呼ばわりか」つう話です。
 あるいは今現在の「韓国を懲らしめろ!(安倍の無法な報復行為を支持する連中)」「北朝鮮を懲らしめろ!(巣くう会や家族会)」のほうがよほど「悪しきポピュリズム」でしょう。まあ、戦前風に言えば「鬼畜韓国(あるいは朝鮮)」「暴韓(あるいは朝)膺懲」ののりなのかもしれない。
 あるいは「南京事件慰安婦も捏造だ!」と言う「つくる会理事」三浦の方がよほど「悪しきポピュリズム」でしょう。
 あるいは「あすの会の厳罰論」なんかもポピュリズムでしょう。日本の歴史においては「左翼ポピュリズム*17」よりも「極右ポピュリズム」のほうがよほど有害でした。
 れいわは少なくとも極右ポピュリズムではない。
 まあ「極右ポピュリスト」三浦にとっては「戦前日本の中国、欧米敵視」「三浦らウヨの中韓北朝鮮敵視」「三浦らウヨの南京事件慰安婦違法性否定論」「三浦らウヨの厳罰論」、どれ一つとして「悪しきポピュリズム」とは認められないでしょうけどね。
 いずれにせよ「戦前日本美化による中韓敵視ポピュリズム(三浦ら日本右翼)」についていえば、冷静に考えたら重要な貿易相手国である中国や韓国を三浦のように敵視するなど正気の沙汰ではありません。
 なお、「話が脱線します」が、右翼ポピュリズムと言えば、奥武則*18『露探:日露戦争期のメディアと国民意識 』(2007年、中央公論新社、後に『ロシアのスパイ: 日露戦争期の「露探」』と改題し、「2011年、中公文庫」)と言う、以前俺が読んだポピュリズムを取り上げた面白い本があるので紹介しておきましょう(面白いという語弊があるかもしれませんが)。
 ここでいう「露探」とは「ロシアの探偵(スパイ)」の意味です。では尾崎秀実、ゾルゲのようなモノホンの「露探(彼らの時代はソ連ですが)」がこの本に出てくるか*19というとそうではなく、「日露開戦に反対する奴はロシアの手先だ!」「ロシア正教の信者はロシアの手先だ!」などという日露開戦前後の「反ロシアポピュリズム」と「そうしたポピュリズムを政府と新聞が扇動したこと」が取り上げられています。そういう意味では著書名は『露探ポピュリズム』とでもした方が誤解がなく正確です。
 日露戦争時代「露探」を創った新聞たち: 日々雑記が指摘していますが、反ロシア極右が「あいつは露探だ」と言う決めつけから、罪もない人間を殺す、おぞましいテロ事件も出てきて読んでて憂鬱になってくる本です。
 あるいは日露戦争つながりと言うことで脱線すれば「日比谷焼き討ち事件」などもポピュリズムでしょう。

【参考:露探】

日本ハリストス正教会ウィキペディア参照)
■明治時代初期
 日本ハリストス正教会は、日本にロシア正教を伝道したニコライ・カサートキン(1836~1912年)に多くを負っている。ニコライは1861年箱館のロシア領事館附属礼拝堂司祭として着任。1868年(明治元年)、箱館(北海道函館市)で三人の日本人(沢辺琢磨*20・酒井篤礼・浦野太蔵)が信徒になったのが日本正教会のはじまりとされる。
 その後、ニコライは東京に上京。1891年には神田駿河台に大聖堂(通称:ニコライ堂)を建設し、ここを布教の根拠とした。
■明治中期以降:対露感情悪化の中で
 大津事件にみられるように日本の対露感情は悪化していく中、ロシア正教会から伝道された日本正教会もまた各地で迫害を受けることになる。日本人正教徒達は各地でロシア帝国のスパイであるとの嫌疑をかけられ、住居からの追放や、神父への襲撃、墓石や教会建物の破壊行為が各地で起こった。
 1904年に日露戦争開戦。この時ニコライは日本人信徒達から懇請を受け、日本にとどまり、苦難の下にあった日本人正教徒達を激励し続けた。日比谷焼打事件の際には大聖堂とその関連施設も暴徒に襲撃されるところであり、あわや火をかけられるところであった。この時は戒厳令の下に出動した近衛兵の護衛により教会の各施設も難を逃れた。
 こうした逆境にもかかわらず、1911年には、日本正教会は教会数265箇所、信徒数31,984名、伝教者121名に達した。これは当時の日本にあってカトリック教会に次ぐ規模であった。
 1912年にニコライは永眠、76歳であった。この時、明治天皇から恩賜の花輪が与えられた。外国人宣教師の葬儀に際して時の天皇から花輪が与えられるのは異例のことであった。
■大正・昭和時代:ロシア革命という激震のあおり
 ソ連誕生以降、1991年のソ連崩壊に至るまで、日本正教会は「反露感情」のみならず「反共感情」にもさらされていくことになる。正教会は「日本正教会の初代京都主教を務めたいわゆる『ペルミの聖アンドロニク』が1918年に銃殺される」「救世主ハリストス大聖堂が1931年にスターリンの命令でダイナマイト爆破される」など、実際にはソ連から弾圧を受けている被害者であったにもかかわらず、当時の日本における「ロシア=ソ連」という通俗的観念はぬぐいがたいものがあり、日本正教会は「親露=容共」というあらぬ嫌疑をかけられることとなった。
 またロシア革命以降、ロシア正教会からの日本正教会への財政的支援が消滅した。この時点での日本正教会は財政的にすぐに自立出来る状態にはなく、給与を支払うことができなくなった多くの伝教者を解雇せざるを得なくなり、教勢は一時衰えた。一例として、長野ハリストス正教会復活会堂が1921年に閉鎖された事が挙げられる。一方でロシア革命から日本に逃れてきた多くの白系ロシア人日本正教会での信仰生活に加わり、教会によっては現在に至るまで、一定の在日ロシア人系コミュニティを教会内に形成している。

日露戦争時代「露探」を創った新聞たち: 日々雑記
 日露戦争勃発する前年の1903年明治36年)、ある新聞記者があの「電通」の前身である「電報通信」という新聞に「露探」という言葉を使った記事を掲載しました。それは、当時文藝小説家として名を上げていた長田秋濤という小説家をある疑惑によって「露探(ロシアのスパイ)」と断定する記事でした。
 長田は、身の潔白を証明するために、すぐさまこの記者を名誉毀損で訴えますが、裁判所は長田が露探であるかどうかに対してはまったく触れず、その記事が乗せた伝聞が確かに伝聞として存在したことを根拠として、その記事は名誉毀損に当たらない*21としたために、長田は裁判に敗訴することになります。
 裁判に負けたことにより、長田秋濤というひとつの才能は、世論から「露探」という烙印を押され、文壇で誰にも相手にされなくなり、また世間からも非難され、彼は失意のうちにわずか45歳で脳溢血でなくなります。
 いったい、証拠もなく、何の事実関係も無根の人間が単に「露探」という疑いをもたれただけで世間から抹殺されてしまう、という時代とはどんな時代だったのでしょうか。著者の奥氏は、長田事件を新聞記事により追った後、その理由を探るため、この事件の12年前に起きたロシア皇太子ニコライ二世が滋賀県の大津で警察官に襲われた、「大津事件」に遡っていきます。
 この事件を引き起こしたのは、当時の列強の一角であった強大な国、露西亜(ロシア)に対する恐怖が生んだ過剰な防衛反応でした。そして、大津事件の後、日本は日清戦争で勝利を収め、その勝利によって遼東半島が清国から割譲されました。ところが、不凍港である遼東半島を手にしたいロシアはドイツ、フランスと手を組んで日本に圧力をかけて遼東半島を清に返還させてしますのです。
 この三国干渉によって、強国ロシアに対する日本の感情には「恐怖」とともに「恨み」が加わり、我慢を重ねて復讐を待つという「臥薪嘗胆」が、日本の合言葉となったのです。こうした中で新聞によって創造された「露探」という言葉は、あっという間に「非国民」を表わす象徴的な言葉として新聞紙上をにぎわすことになったのです。
この本には、当時新聞紙上に掲載されたたくさんの「露探」が登場します。
 衆議院議員に当選しながら時の総理大臣桂太郎内閣と対立し、「露探」のレッテルを張られることにより、政界から去らざるをえなくなった「二六新報」の社長、秋山定輔。ロシア語の研究のためにウラジオストックに留学し、ロシア国籍を取得したがゆえに「露探」として新聞紙上に掲載され、スクープをねらったメディアにそそのかされた国粋主義者に刺殺されてしまった前田清次。「函館新聞」の報道によって、徹底的に攻撃された無実のロシア教会の信者たち。
 スパイ本と思って読み出した本書でしたが、おもわぬ日本文化と日本メディア論に遭遇し、改めて日本人のメンタリティを考えさせられる結果となりました。ジャーナルに興味のある皆さん。年末のひと時、もうひとつの日露戦争の裏側を考えてみてはいかがでしょうか。メディアのあり方を考えさせられます。

露探
 「二六新報」の社長である秋山定輔*22は、衆議院議員であったが、「露探」疑惑がもとで議員辞職をすることになる。長山靖生*23の文章を引用してみよう。
 「三月初旬(明治三十七年)、内務省秋山定輔がロシア極東軍総司令官クロパトキンと密かに連絡を取り合ってスパイ行為を働いているとの投書があった。総選挙後に召集された臨時国会で、その投書が議題として取り上げられた。具体的な証拠もない匿名の投書にもかかわらず、議会には『露探・秋山定輔事件調査会』が設置されることになった。それでも結局、秋山は三月二十九日に議員辞職を余儀なくされた。議会において、秋山定輔議員が露探だという証拠はないと認められたにもかかわらず、辞職を促すとの決議が採択されたためだ。理由なき辞職勧告だった。」(長山靖生著「日露戦争*24」P99より引用)
 証拠も何も無く、しかも本人は否定しているにも関わらず、議員辞職が要求された。しかも その発端は匿名の投書だったというから驚く。
 長山氏が言う、「言論に対する弾圧であり、政府の意向次第でだれでも『疑惑』が科せられ得る」という指摘ももっともなことである。

 デマで勝手にスパイだの裏切り者だの扱いしたあげく、辞任に追い込む。我々はこの秋山の議員辞任劇に近い「不祥事」を二つ知っています。
 「田中均氏外務省追放」と「蓮池透氏家族会追放」です。俺はこんな無法に加担した横田奥さんら家族会には何一つ同情しません。むしろ彼らを軽蔑し、憤激し、憎悪しています。

日露戦争時代の「露探」騒動と「嫌韓」騒動の類似点について: 美しい国への旅立ち
■『露西亜のスパイ』80~81頁
■無実の罪を作りあげる露探報道
 このような「露探報道」の過熱は、ロシアへの恐怖と恨みとも絡み、無実の人々をも巻き込んで展開する。
 1904年6月15日、対馬海峡にて陸軍輸送船の「常陸丸」がロシア艦隊に撃沈される。
 この事件がきっかけとなって、現場から近い長崎や福岡といった北九州の地に騒動が持ち上がった。
 長崎では市民が恐慌をきたし、「誰々は露探だ」と騒ぎまわり、ついには雑貨商人の家に数千の暴徒が乱入し、商品を破壊する事件に発展した。同店はロシア皇室の御用を承っており、「『常陸丸』沈没の報に接して祝杯を挙げた」という風聞がたっていた。
 福岡では、ガラス製造業者が露探のレッテルを貼られた。贅沢な暮らしをし、朝鮮人が出入りしているというあやふやな理由からだった。門司では、富豪の旅館経営者が露探と決めつけられ、労働者に襲撃されそうになったところを警官が押しとどめた。
 これら一連の騒動は、ロシアへの恐怖心もあっただろうが、金持ちへの嫉妬という潜在的な負の感情が、戦争をきっかけに暴発したという点で共通している。
 不名誉な”露探疑惑”の目は民間人だけでなく政治家にも向けられた。政府に批判的な論調でしられた『二六新報』の創刊者であり、衆議院議員でもあった秋山定輔は、選挙運動中に露探として攻撃を受けた。
 東京市内のいたる所に、「秋山は露探云々」と書かれたビラを貼られたり、疑惑を指摘する演説会が開かれたのだ。「ロシアから金をもらっている」とのいわれのない中傷も受けた。この騒動の裏で糸を引いていたのは、桂太郎*25首相の側近・大浦兼武*26だったようだ。
 日露戦争によって持ち上がった露探騒動に便乗して、政権にとって邪魔な秋山を落選させようと「秋山定輔は露探であるという途方もない怪説を創作」し選挙妨害を行ったのだ。
 このように、当時の日本には、民間・政界を問わず、憎い相手を露探と決めつけ中傷する浅ましい風潮があった。それはメディアによる煽動で助長され、日露戦争による死傷者が増えるにつれ、さらに激しいものとなっていった。

 桂太郎と安倍の間には「長期政権(それなりに有能な桂はともかく、無能でクズの安倍が長期政権など国辱ですが)」「山口県出身」だけではなく「デマ体質」という共通点もあったわけです。

日本がロシアに宣戦布告をした3日後のこと…|【西日本新聞ニュース】
 日本がロシアに宣戦布告をした3日後のこと。現在の福岡県柳川市で17歳の文学少年が命を絶った。中島鎮夫(しずお)、ペンネームは白雨(はくう)。後に国民的詩人となる北原白秋大親友である
▼白秋の回想によると、鎮夫は神童肌の少年で、語学に堪能だった。英語に加え独学でロシア語も勉強していたことから「露探」(ロシアのスパイ)のぬれぎぬを着せられる。汚名に耐えきれず、親戚の家の押し入れで、喉を短刀で突いた。
 今、学校へ行きたくないと悩んでいる君へ。君がいなくなると悲しむ人が必ずいる。君を傷つける者がいる学校へなど行かなくていい。白秋も友の自殺の後、学校を退学し東京へ飛び出している。

【参考:戦前昭和のポピュリズム

■暴支膺懲(ウィキペディア参照)
 日中戦争における政治スローガン。「横暴な支那(中国)を懲らしめる」という意味。1937年(昭和12年)の盧溝橋事件および通州事件以降は特に用いられるようになり、「暴支膺懲国民大会」が数多く開催された。太平洋戦争開始後は「鬼畜米英」とセットで使われ、「鬼畜米英、暴支膺懲」となった。

今後、野党がさらなる解体や分裂を繰り返すと思われる

 おいおいですね。世論調査で不振が伝えられる国民民主党は選挙後「右派は自民、左派は立民」に行く可能性が大きいでしょうが、「議席増が予想される」立民や「老舗政党*27」共産が分裂や解体することなどまず考えられません。つうか、山本氏について語るにおいて何でこんな野党への悪口をする必要があるのか。三浦らしいゲスさです。つうか三浦だって選挙前に「選挙後に次世代の崩壊は間違いないね」なんて言われたら怒り出すでしょうによくもいったもんです。

 山本太郎という人を「左派」と決めつけないほうがいい。

 そりゃ「右派政治家・小沢一郎氏(元自民党幹事長)が党首の自由党に入党し」、天皇に直訴した過去がある彼は「狭義の左派ではない」でしょう。わかりきったことです。
 ただし彼は一方で極右でもないわけです。そして共産党の辰巳候補の応援演説をする程度には容共でもある。そういう山本氏は三浦のような極右にとって「左派みたいなもん」ではあるでしょう。
 なお、今回のれいわの「選挙結果」及び「その後、山本氏がどう動くか」も一つの注目点ではあるでしょう。たとえば彼が果たして当選するのかどうか。選挙結果が思わしくない場合、れいわの展開を諦め、立民など「立場の比較的近いと思われる政党」に入党しないかどうか。
 過去に「多くの新党(新自由クラブスポーツ平和党日本新党新党さきがけなど)が消滅してきたこと」を考えると必ずしもその当たり「れいわは脅威」と言う三浦ほど、俺は「れいわの未来」について楽観的にはなれません。


習近平を来年「国賓待遇」で迎えていいのか? | 三浦小太郎BLOG Blue Moon

ウイグルにおける人権弾圧、いや、そんな言葉では表現できない民族浄化政策
・私たちに何ができるか、という問いへの答えはなかなか難しい。しかし、私たちが今すぐこのような残酷な中国政府を倒すことはできないかもしれない*28けれど、ここは民主主義国日本なのだから、最低限、自国の政府に訴えることはできる。
・G20の場で、安倍首相が、習近平*29国賓待遇で日本に招くことを発言した
習近平国賓で招くということは、例えばスターリンヒトラーのような政策をしている指導者を国賓で招くということですよ。
・最悪の場合、天皇陛下皇后陛下が、ジェノサイド*30を行っている犯罪者と同席されるような事態になりかねないのですよ*31
自民党を支持する人たちこそ、もし、自民党の党名でもある「自由と民主主義」の価値*32を尊重し、また、保守の立場から各民族の伝統に敬意を払う考え*33をお持ちならば*34自民党に対し、総理総裁ご自身も、また、総理総裁が難しいなら*35各国会議員が、現在のウイグルにおける人権弾圧に対しもっと発信*36してほしいと訴えることが必要です。自民党を支持するというのは自民党の誤った政策に目をつむることではないはずです。

 今の時期にこんなことを書くとは三浦は「来春まで安倍が総理を続けよう*37と、それまでに安倍が総理を辞めて誰かが後釜につこうと」「その誰かが石破元幹事長、石原元幹事長、岸田政調会長のような自民党幹部だろうと、枝野立民党代表のような野党幹部だろうと」もはや「習氏の国賓訪日(G20での日中首脳会談で安倍が来春の訪日を要請したとマスコミが報道)」は不可避とみてるのでしょう。
 そしてそれでも「ウヨとして黙っていられない」。
 まあそもそも先日の「G20での訪日自体」が国賓待遇でしたし、マスコミの「来春、訪日を要請」報道に安倍は抗議してませんから安倍の要請は事実でしょう。
 そして「習氏訪日時期まで」安倍政権が続けばその方向で進むでしょうし、ポスト安倍がだれになるににしたって「安倍総理が決めたことは俺には関係ない」として訪日要請を撤回したりはしないでしょう。
 しかしあの「韓国への不当な嫌がらせ(自民党の誤った政策)」あるいは「モリカケ疑惑(安倍の不正行為)」には何も批判を言わないのだから三浦も呆れたバカです。「中国は日本にとって重要な隣国だから仕方がない」「英仏独だって訪問時は国賓待遇で迎えた」といえる習氏訪日とは違いあんな嫌がらせは「よほどの反韓国か、安倍自民信者でない限り」容認できない無法行為です。

【参考:安倍の習氏訪日要請】

首相、来春の国賓来日を要請 習氏「いいアイデアだ」 :日本経済新聞
 安倍晋三首相は27日、中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席大阪市内のホテルで会談した。首相は「来年の桜の咲くころに習主席を国賓として迎え、日中関係を次の高みに引き上げていきたい」と来春の国賓来日を要請した。習氏は「来春に貴国を訪問するのはいいアイデアだ」と応じた。

 しかし中国にはこうした融和的な対応に変わった安倍が韓国にはあれほど敵対的なのはおよそ理解に苦しみます。
 「中国は10億以上の人口で市場として魅力的だけど、韓国はそうじゃないから」とかそういう話なのか。

*1:勿論この場合の「そしる」とは正当な批判ではなく「ネガキャン」「誹謗中傷」のことです。

*2:1989年、筑摩書房

*3:著書『マイケル・ジャクソン現象』(1985年、新潮文庫)、『ジーンズ物語:「アメリカ発世界文化」の生成』(1990年、講談社現代新書)など

*4:1980年代ならこれでも共産党以外の選択肢があったんですがね。

*5:団塊ジュニア(1970年代後半生まれ)の小生が選挙権を得たのは1990年代後半です。この時、既に社会党は自社さ連立政権(1994~1998年)への支持層の反発、旧民主党(鳩山・菅新党)の誕生(1996年)などで退潮傾向にあり、「過大評価は禁物ですが」逆に共産党が「上田耕一郎氏のテレ東「朝ヤン」出演や、それをきっかけとしたテリー伊藤『お笑い日本共産党』の出版(1994年)」「足立区長選での吉田万三氏、狛江市長選での矢野裕氏当選(1996年)」「上田耕一郎『国会議員』(1999年、平凡社新書)の刊行」など、一定の追い風を受けていました。正直、小生の共産支持は明らかに「1990年代後半」という時代の風潮を受けています。

*6:それにしても近年、芸能人政治家は「蓮舫氏」など一部例外を除けば「丸川珠代(自民)」「橋下徹(維新)」など「安倍自民に近いウヨ」が多い中、山本氏のスタンスは実に興味深い。

*7:吉田内閣蔵相、鳩山内閣通産相などを経て首相

*8:池田内閣官房長官、外相、佐藤内閣通産相、田中内閣外相、三木内閣蔵相、自民党幹事長(福田総裁時代)を経て首相

*9:片山内閣逓信相、鳩山内閣運輸相、岸内閣科学技術庁長官(経済企画庁長官兼務)、池田内閣経済企画庁長官、佐藤内閣通産相、外相、田中内閣副総理・環境庁長官などを経て首相

*10:池田内閣経済企画庁長官、佐藤内閣通産相、三木内閣外相、福田内閣経済企画庁長官、鈴木内閣官房長官、中曽根、竹下内閣外相を経て首相。首相退任後も小渕、森内閣で蔵相

*11:中曽根内閣科学技術庁長官、宮沢内閣官房長官、村山、小渕、森内閣外相、衆院議長など歴任。現在、日本国際貿易促進協会会長

*12:中曽根内閣防衛庁長官、宮沢内閣官房長官自民党政調会長(河野総裁時代)、幹事長(橋本総裁時代)を歴任

*13:大平内閣厚生相、中曽根内閣運輸相、海部内閣蔵相、自民党政調会長(河野総裁時代)、村山内閣通産相などを経て首相

*14:村山内閣運輸相、森内閣通産相小泉内閣経産相など歴任

*15:竹下内閣官房長官自民党副総裁(河野総裁時代)、橋本内閣外相などを経て首相

*16:小泉内閣国家公安委員長財務相福田内閣国交相自民党政調会長(福田総裁時代)、第二次安倍内閣法相、自民党幹事長(第二次安倍総裁時代)など歴任

*17:そんなものがあったかどうか自体、疑問符がつくと思いますが。

*18:毎日新聞学芸部長、編集局次長、論説副委員長など歴任。2003年4月~2017年3月まで法政大学社会学部教授。『スキャンダルの明治』(1997年、ちくま新書)、『大衆新聞と国民国家』(2000年、平凡社選書)、『熟慮ジャーナリズム :「論壇記者」の体験から』(2010年、平凡社新書)、『幕末明治新聞ことはじめ』(2016年、朝日選書)、『増補 論壇の戦後史』(2018年、平凡社ライブラリー)など,メディア関係の著書多数。

*19:実は俺が図書館で手に取ったのはまさに「どんなスパイが出てくるのかな」と言う完全な誤解でしたがそういう本なのでモノホンのスパイは出てきません。

*20:1834~1913年。日本ハリストス正教会最初の正教徒にして最初の日本人司祭

*21:まるで吉見義明氏不当敗訴のようなひどさです。

*22:1868~1950年。1904年に議員の職を追われた後も1915年、1917年の衆院総選挙や1928年の東京市長選へ立候補し政界への復帰を目指したが、いずれも落選している。しかし、政界の黒幕として、大隈内閣の成立工作、近衛文麿による新体制運動の構築などで活動したとされる(ウィキペディア秋山定輔」参照)。

*23:著書『千里眼事件:科学とオカルトの明治日本』(2005年、平凡社新書)、『奇想科学の冒険:近代日本を騒がせた夢想家たち』(2007年、平凡社新書)、『天下の副将軍:水戸藩から見た江戸三百年』(2008年、新潮選書)、『テロとユートピア五・一五事件橘孝三郎』(2009年、新潮選書)、『戦後SF事件史』(2012年、河出ブックス)、『「ポスト宮崎駿」論:日本アニメの天才たち』(2017年、新潮新書)、『日本SF精神史 幕末・明治から戦後まで(改訂版)』(2018年、河出ブックス)、『帝国化する日本 明治の教育スキャンダル』(2018年、ちくま新書)など

*24:2004年、新潮新書

*25:台湾総督、第3次伊藤、第1次大隈、第2次山県、第4次伊藤内閣陸軍大臣、首相、内大臣など歴任。

*26:島根県山口県熊本県宮城県知事、警視総監、第1次桂内閣逓信大臣、第2次桂内閣農商務大臣、第3次桂内閣内務大臣、第2次大隈内閣農商務大臣、内務大臣などを歴任。しかし、第2次大隈内閣内相時代に選挙違反の嫌疑で取り調べを受けることになり、そこからかつて第2次桂内閣農商務相だったときに二個師団増設案を通過させるために議員を買収していたことが発覚。これで内相を辞任することになり、政治生命を絶たれることとなった(いわゆる大浦事件)。

*27:現時点では「都民ファーストブーム時代の都議選(一応2議席増えましたが)」のような微妙な状況で「議席が増える」と言いきれないところがつらいところです。

*28:極右の三浦ですら「すぐに中国を打倒しよう」とは言わないわけです。

*29:国家主席」「党総書記」といった肩書きを何も付けない当たりが三浦らしい。

*30:少なくとも現時点ではジェノサイド(「ナチスユダヤ人虐殺」「ルワンダツチ族虐殺」のような民族虐殺)など誰も「認定してない」でしょう。強制収容所が事実だとしてもそれは「ジェノサイド」ではありません。それとも三浦のジェノサイド定義は一般とは違うんでしょうか?(当然ながらジェノサイドでなければ問題ないと中国を擁護してるわけではなく、三浦の事実誤認を批判してるだけです)。もしかしたら三浦は「同化=民族文化のジェノサイド(ウィキペディア『ジェノサイド』によればそうした主張も一部にはある)」と言う認識かもしれません。ただし、それだと「明治日本のアイヌ政策や米国の建国初期の原住民政策=民族文化のジェノサイド」になることを三浦がどう理解してるのかが気になるところです。

*31:こういうことを言ってる三浦って現上皇夫婦の「天皇・皇后時代の訪中」はよほど不愉快だったのでしょう。

*32:安倍の独裁体質を容認する極右・三浦が「自由と民主主義」とはよくもいったもんです。大体党名だけだったら、「立憲民主党」「国民民主党」「社会民主党」と「民主」がつく政党は他にもあります。ちなみにロシアのジリノフスキーの極右政党も「自由民主党」ですし、三浦の大嫌いな隣国の正式名称も「朝鮮民主主義人民共和国」です。つまりこんなもんはどれも屋号に過ぎません。

*33:日本の伝統民族(勿論少数民族ですが)アイヌに冷たい男、あの「アイヌ新法」を「アイヌ利権」と誹謗した男ががよくもいったもんです。恥を知れと言いたい。

*34:「自民の議員センセイにいろいろと世話になってるから」というウチの両親が典型ですが「俺の経験上」大抵の自民支持者はそんな「自由民主主義」「保守」イデオロギーで自民を支持してるわけではない。実利益による支持です。自民議員の方も「与党だから自民からでた」程度の「実利益優先」の連中がほとんどでしょう。そうした「実利主義」の彼らが「実利のない」ウイグル問題に興味など持たないのはある意味「当然」です。むしろ「中国ビジネスは大事だから中国国家主席国賓として招くのは当然」と言う「実利」から習主席訪日を歓迎してもおかしくない。まあ三浦ら反中国ウヨだって単に「反共右翼」の立場から中国政府叩きネタとしてウイグルを政治利用してるだけですが。

*35:「総理が難しいなら」だそうです。吹き出しました。なぜそこで安倍をきっちり批判しないのか。

*36:批判と書かず「発信」と「中立的表現(?)」をするのはなぜでしょうか?

*37:勿論俺は一日も早く安倍にやめてほしいですが。「安倍以上の非常識極右」が後任首相になる可能性はまずない(石破も石原も岸田もそこまで酷くないでしょう)のでとにかく安倍にやめてほしい。

今日の産経ニュースほか(2019年7月18日分)

【参院選】注目選挙区の終盤情勢 東京、残り3枠混戦 大阪、先行する維新を自民が追い上げ(2/4ページ) - 産経ニュース
 「自民過半数予想に、読んでて余り気持ちはよくない」のですが一応「斜め読みですが」読んでみます。
7月17日(水) 小林節慶応大学名誉教授の共産党への応援ビデオでの演説を聞いた:五十嵐仁の転成仁語:So-netブログも指摘しています、我らが共産について言えば東京(現職の吉良氏)はほぼ確実、神奈川(新人)と愛知(新人)、京都(現職の倉林氏)、大阪(現職の辰巳氏)が最後の1議席をとれるかどうかの接戦とのことです(他は残念ながら厳しいところが多いようですがなんとか最後の1議席をとってほしい)。接戦区ではなんとか議席をとりたいところです。特に現職の大阪はなんともしてもキープしたい。「維新が2議席の可能性(しかも一人はポッと出の新人)」とか大阪府民の馬鹿さにはいつもながら腹が立ちます。そして繰り返しますが「共倒れの危険性」を犯して大阪の立民が新人を擁立したことには改めて腹が立ちます。
 また共産の現職がいるのに「立民が候補擁立を強行した京都」でも「立民に反省させるため」にも勝利したい。勿論「現職でない新人」にも議席をとってほしいですが。
 なお、小生の埼玉は複数議席(確か定数4)ですので共産ですね(勿論比例も共産)。まあ俺は「1議席小選挙区)の衆院選」でも基本、共産支持で滅多に浮気しませんが(ただし共産以外に浮気したこと自体は失礼ながらあります)。


選挙を前に激化する、朝日の安倍批判 | 櫻井よしこ オフィシャルサイト
 タイトルだけで呆れますね。本文を読む必要は全くないでしょう。安倍誹謗のデマ記事でない限り朝日が安倍批判を強めようがそれは「言論の自由でしかない」からです。そんなことに因縁を付けるよしこの方がおかしい。
 というか実はよしこの取り上げてる事例は、「選挙前だから安倍批判してるわけではなく」、単に「安倍の嫌韓国行為が選挙前だった」だけにすぎず批判されてるのは例の「嫌韓国の不当な報復行為」です。

 朝日の社説のもうひとつの間違いは、同措置を朝鮮人戦時労働者問題に対する日本政府の報復だと見做していることだ。今回の措置はいわゆる徴用工問題とは何ら関係がない。

 よくもまあモロバレの嘘がつけるもんです。安倍や産経などが「密輸云々」と言いだしたのは最近のことで当初は、「徴用工判決ガー」と安倍本人や産経などウヨが公言していたのですが。
 いずれにせよ「徴用工判決ガー」を公言したら「韓国にWTO提訴されたら負ける」と言われてよしこも「密輸ガー」でごまかすことに決めたようです。
 もちろん「密輸ガー」も証拠が出せなければ負けますし証拠は出せないでしょうが。過去に「ICJで日本が敗訴した実績(捕鯨訴訟)」もありますしWTOは日本に忖度して勝たせたりはしないでしょうねえ。

 朝日の理不尽な政府批判は、安倍自民党の勝利は改憲につながると見て阻止する為

 意味不明ですね。朝日は護憲派ですし,そうした立場から安倍には批判的です。もちろん安倍誹謗のデマ記事でない限り朝日が護憲の立場から「改憲派」安倍を批判しようがそれは「言論の自由でしかない」ですが、それはさておき。
 よしこがとりあげてる「例の嫌韓国行為への朝日の批判」についていえば「改憲とは関係ない話」です。あの行為を批判したところで改憲が阻止できるわけではない。一方であの行為に賛同したところで改憲が促進されるわけでもない。
 あえて言えばあの行為に賛同することは「隣国*1の反発を高め」改憲を困難にするでしょうがそれはさておき。
 あの行為への批判は「日韓関係の悪化は国益に反する」「あの行為はWTO違反ではないのか」「本当に密輸などあるのか」「徴用工問題は原告・徴用工と被告・日本製鉄の話し合いに任せるべきだ」などといった話です。


京アニ火災 25人死亡36人負傷 平成以降最悪の放火事件に - 産経ニュース
京アニ火災 放火の死者33人に 3階以上で20人死亡 - 産経ニュース

京アニ火災 25人死亡36人負傷 平成以降最悪の放火事件に - 産経ニュース
 府警によると、男(41)がスタジオに入ってきて、ガソリンのような液体をまき火を付けた。「死ね」と叫びながら火を付けたという情報もあり、府警が放火殺人の疑いで調べている。

 今の日本ではこんなことをしたらほぼ確実に死刑は免れないですね。
 そもそも放火殺人というのが無謀です。「火の燃え広がり方」によっては何人死人が出るか分からないわけで、実際「死者25人(追記:後に33人に増加)」だそうです。おそらく「死刑になってもかまわない」という狂人なのでしょうが、こういう輩にはどうにも手がないですね。いずれわかるでしょうが、京都アニメなる会社の何がそんなに憎かったのか。


【主張】タイの民政復帰 「強権行使」に真の決別を - 産経ニュース

 プラユット氏が軍政並みの強引な手法を取るなど、権威主義へと傾くことになれば、東南アジアでの勢力拡大を志向する中国の接近を許しかねない。

 やれやれですね。「軍政なら当然に中国に接近するわけではない」「軍政が批判されるのはそういう話ではない」のに、こう書くところが、さすが反中国の産経です。

 タイの民主化や安定に資するよう、日本は支援を惜しむべきではない。

 北朝鮮など自分が気にくわない国は「民主化のために締め上げろ」、タイだと「民主化のためにも支援しよう」。いつもながらデタラメな産経です。

*1:韓国が反発するのは勿論ですが、安倍のあの行為は「戦前日本は悪くない」と言う居直りですからそれに中国が不快感を感じないわけもないでしょう。

今日の朝鮮・韓国ニュース(2019年7月18日分)

文政権が韓国紙日本語版を「売国的」と批判 事実上言論統制 - 産経ニュース
 「記事内容が政府への悪質な誹謗中傷で許せない、反省を求める」「安倍政権の無法のせいで韓国半導体企業が困っている中、文政権誹謗で何がやりたいのか」と言った程度で「言論統制」だそうです。安倍自民に比べたらずっと抑制的でしょうに。つうか「安倍の無法」について「文政権にも問題がある」なんて記事を書くのは誹謗中傷以外の何物でもないでしょう。


韓国、半導体材料の代替検討 高品質の日本勢にリスク :日本経済新聞
半導体供給網に見直し懸念 日本の存在感低下も :日本経済新聞

韓国、半導体材料の代替検討 高品質の日本勢にリスク :日本経済新聞
 日本政府による対韓国の輸出規制の強化を受け、サムスン電子など韓国の半導体メーカーが日本以外からの材料の調達に向けた対策を急いでいる。
 日本企業は長期的にシェアが低下するリスクを負うことになった。
 かつて中国がレアアース(希土類)の輸出規制を強化した際、日本企業が第三国での開発などに動いた例もある。
 サムスンは韓国、中国、台湾の各メーカーから仕入れ、2~3カ月後に試験結果が判明する見通し。

半導体供給網に見直し懸念 日本の存在感低下も :日本経済新聞
 日本の半導体材料メーカーには顧客企業が離れるリスクもある。実際、中国企業フッ化水素への投資を急拡大中だ。
 かつて中国がレアアース(希土類)の輸出規制を強化した際、日本企業は第三国での開発を強化したりレアアースを節約する生産方法を開発したりした。
 化学業界で語り草になっているのが1993年に住友化学の愛媛工場(愛媛県新居浜市)で起きた爆発事故だ。半導体生産で使う樹脂の工場で、同社は世界シェア6割を占めていたが、事故で供給不安が発生。日立化成や中国、台湾のライバル会社が生産を拡大して一気にシェアを奪った。住友化学はその後も盛り返せず同事業を売却した。

 小生の別記事でも書きましたがまあそういうことです。
 安倍の行為は日本企業には何のメリットもない。むしろ迷惑なだけです。


輸出規制の撤回要求=韓国大統領、与野党が共同声明:時事ドットコム
 安倍にとっては皮肉なことに「他の件はともかく」この件では政治休戦が成立して「日本の無法に韓国与野党で共闘すること」が決まったようです。


「トランプ大統領は金正恩に利用された」"北朝鮮亡命外交官”は米朝首脳会談をどう見たか? | 文春オンライン
 当然ながらこの種の亡命脱北者の悪口雑言は割り引いて理解すべきでしょう。

「私はこれ(トランプ大統領が38度線を越えて足を踏み入れたシーン)を見て、1972年にアメリカのリチャード・ニクソン大統領が初めて中国を訪れ、その地に足を踏み入れた姿を思い出しました。『今回のトランプ大統領は1972年のニクソン大統領の再現だ』と私は考えています。

 意味が分かりませんね。
 何が言いたいのか。
 「ニクソンは訪中すべきでなかった」といいたいのか。ならば正気の沙汰ではないし、今更そんなこと言ってもどうにもならない。
 それとも「トランプの行為」は「ニクソン訪中」が米中国交正常化につながったように「米朝国交正常化」につながるというのか。
 実際そうなるかは分かりませんが、仮にそうなったとして、それは「この種のアンチ北朝鮮分子」でない限りむしろ歓迎すべき事でしょう。
 私見では、米朝国交正常化などによって「北朝鮮が米国への警戒」をなくすことによってしか核廃棄はあり得ないからです。もちろん「米朝国交正常化」が「必ず核廃棄につながる」とはいえない。しかし「いたずらに対立を深める」よりは「米朝国交正常化」の方が「核廃棄の可能性は高まる」、仮に「核廃棄しなくても」、北朝鮮の軍拡には歯止めがかかる可能性が高まると俺は認識しています。

「6月30日に板門店米朝首脳会談が行われた瞬間、世界中のメディアが『ついに平和の時計が再び動き出した』と歓声を上げましたが、私の考えは逆でした。」

 おいおいですね。
 軍事対立していた米朝がトップ会談したわけですから当面は軍事衝突はあり得ないでしょう。そして交渉によって「米朝が合意すれば」平和が実現するわけです。もちろん安易な楽観論は禁物ですが対立を深めてどうするのか。
 勿論この種のアンチ北朝鮮にとっては「米朝が対立している方がありがたい」のでしょうが。

「『“北朝鮮が核を持っている平和の時代”がとうとう稼動し始めた』と思ったのです」

 もちろんそうなるかどうかは今後の米朝の交渉次第です。
 ただし「米朝の信頼関係」が構築されない限り北朝鮮は核廃棄しないでしょう。
 「核廃棄の後に平和」ではなく「平和(北朝鮮が米国の軍事攻撃はもはやないと思う事態)の後にしか核廃棄はない」と俺は思っています。
 ついでに言えば「北朝鮮に核保有してほしいわけではありません」が、
1)北朝鮮核兵器は量、質ともに核五大国(米英仏中露)に比べればたいした物ではない、また通常兵器がしょぼいから核保有に力を入れてるという面がある
2)従って北朝鮮から米国など相手に開戦する可能性はほとんどないし、核の脅威というなら、核五大国の方がよほど脅威
3)使用しない限り北朝鮮の核は脅威ではない
と言う意味でそれほど北朝鮮の核保有に俺は脅威を感じていません。

 太氏はトランプ大統領の非核化への真剣さに対して疑問を抱いているという。

 むしろ俺はこの「反北朝鮮分子と文春」の非核化への真剣さに疑問を抱きますが。何度も言いますが「圧力路線で核廃棄」と言うのは現実的ではないでしょう。彼らがしたいことは非核化ではなく単に「北朝鮮への嫌がらせ」ではないのか。

「結局、私は『アメリカ(トランプ大統領)は非核化よりも、現状況の管理、モラトリアム維持の方向に向かっている』と判断するしかありませんでした」

 正確には「非核化を目指すがそれが無理ならベターの策として核管理(今以上にエスカレートさせないこと)」でしょうね。
 「将来はともかく現時点では」非核化をトランプ政権が完全に諦めたという事実はないでしょう。ただし俺個人は「核管理で何が悪いのか」と思います。
 問題は「戦争にならないこと」であって「それが実現できるのであれば」非核化にこだわる必要はないと思っています。

 「今回の板門店会談は、米朝両首脳は互いに『Win-Winであった』と考えているでしょうが、どちらがより多くの実利を得たのかといえば、当然、金正恩が非常に多くの実利を得たと私は思います」

 そんなことは全くないでしょうね。現時点では仕切り直しがされ「交渉破棄という最悪の事態が回避された」ただけで、それほどの利益は北朝鮮にはないでしょう。もちろんこの種のアンチ北朝鮮は「交渉を否定するため」、こういうことを言うわけですが。


81歳“知日派”元駐日韓国大使が語る「徴用工問題を解決する責任は韓国政府にある」 | 文春オンライン
 呆れて二の句が継げませんね。もちろん徴用工問題を解決する責任が一次的にあるのは「被告である日本製鉄」です。文政権でもないし「あえて言えば」安倍政権でもない(安倍があんな無法をやらかした今「安倍政権は関係ない」とはもはやいえませんが、安倍が「何もしない」のなら「責任があるのは被告の日本製鉄。日本政府は被告ではない」ということは可能でしょう)。
 日本製鉄が原告と話し合って和解すれば済む話です。文政権など全く関係ない。
 まあこの種の「知日派」は「反共&日本ウヨとつるんでた連中(朴チョンヒの流れをくむ連中)」だからこうなるんでしょうが。


「合理的推理」の「理」は、「当事者にとっての理」も含まれる: 白頭の革命精神な日記
 リンク先の記事(北朝鮮関係記事ですが)の
「金与正粛清説は当初から怪しい説だった。降格処分ならまだしも、米朝交渉が停滞してる程度の話で、金正恩が実の妹を粛清するとは思えない。肉親の情としても、『金一族の権威を傷つけかねない』と言う意味でもそんなことはしないだろう」
「しかも、米朝交渉後の最高人民会議第14期代議員選挙や党中央委員会第7期第4回全員会議、最高人民会議第14期第1回会議で金与正が最高幹部として名を連ねていたことを考えても粛清説には合理性がない。通常、粛清される人間は最高幹部として名前が登場したりしないことは北朝鮮でも同じである」
「そもそも金与正が体を壊しやすい、『幼子を持つ母親』であることを考えれば『激務による体調不良(あるいは育児)でしばらく休養』でも十分説明がついた」
「にもかかわらずろくな証拠もないのに粛清説に飛びついた人間(なお、リンク先記事で批判されてるのはコリア国際研究所所長のパク・トゥジン(朴斗鎮))は「当事者にとっての理(米朝交渉が停滞してる程度の話で、実妹を粛清するのは金正恩にとって合理的とは思えない、肩書きを残したまま粛清することは通常あり得ない)」を無視してる」
という批判には全く同感です。
 しかしそれとは関係なく、一般論で言っても

「「合理的推理」の「理」は、「当事者にとっての理」も含まれる」

と言うのはその通りだと思います。
 たとえば北朝鮮の別件について言えば「めぐみさん拉致を認め、めぐみさんの子どもウンギョンさんの存在を認め、しかし『めぐみさんが生存してるのに』帰国させないで死亡と言い続ける」「横田奥さんの反発を買って制裁論を助長してもそう言い続ける」というのは合理的な推測なのか。
 和田春樹氏や石井一氏がいうように明らかに非合理でしょう(石井氏については石井一氏の主張は、とくに暴論でも突飛な意見でもない - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)参照)。
 むしろ
1)「病死か、自殺か、他殺(粛清含む)か」、理由が何かはともかくめぐみさんは死亡してる、そして「『東日本大震災津波死亡者』『遺体が上がらないような底なし沼への投身自殺』のような何らかの理由で遺骨がないのか」「遺骨はあるが出したくない理由(自殺や他殺などの痕跡があり、横田一家の反発を買いかねない?)があるのか」はともかく遺骨も出せない状況にある。
2)しかし、めぐみさん拉致を否定しては日朝正常化がうまくいかない、小泉訪朝時にめぐみさん拉致を認めるほかないと北朝鮮は考えた
3)ただし、めぐみさん死亡を発表した時の横田奥さんの反発で、日朝交渉が挫折する危険を少しでも和らげるために孫の存在をあかした(勿論それでも横田奥さんは憤激し、救う会の制裁論に同調し、当初は孫との面会も拒否し、いったんは孫と面会した今も、また『めぐみに会うために孫との面会はしない』と言う態度に戻ったわけですが)
と見るのが合理的推測でしょう。それが「北朝鮮という当事者にとっての理」でしょう。
 「めぐみの帰国を目指す」という横田一家の主張は失礼ながらまるで合理性がありません。


訪日客消費額8兆円に暗雲 日韓悪化、航空便運休など影響 - 産経ニュース
 仮に「韓国の訪日客」が減ったとしても最大の理由は「他のライバル観光地(ヨーロッパ、オーストラリアなど)との競争での敗北」でしょう。
 とはいえ、安倍のような嫌韓国が影響ゼロとも言えないでしょう。
 「ヨーロッパか、オーストラリアか、日本か、どこにしようか迷ってる」つうときにこうした「安倍の嫌韓国」も多少は影響するでしょう。
 また安倍がこんな嫌韓国をしていては、観光庁だって、日本の自治体だって、韓国相手に「訪日旅行のすすめ」なんかやりづらい。
 そういう意味でも安倍の行為は全く日本の国益になりません(国益になればあんな無法をやっていい訳ではありませんが)。
 しかしこういう記事が載るとは産経も「経済記者はいくらかはまとも」「安倍の行為を嘆いている」んでしょうか。


【主張】拉致と参院選 解決への熱がみられない - 産経ニュース
 やれやれですね。「今頃こんなこと言うな」「もっと早く言え」ですね。
 そしてそんなこと(拉致が選挙で取り上げられない、話題にならない)は過去の「増元が落選した二度の国政選挙(2004年参院選と2014年衆院選)」だってそうでした。
 そもそも産経は「どう争点にしろ」というのか。基本的に「政府の日朝交渉」以外に手はありません。
 つまり与党ならともかく、野党から主張できることは基本的に何もない。
 あえて言えば「交渉を進めるために制裁解除してはどうか(和田春樹氏や蓮池透氏など)」「平壌に駐在事務所を置いてはどうか(自民党総裁選での石破元幹事長など)」とは野党はいえるかもしれませんが、「そうした考えが残念ながら国民多数派とは言いがたい」現状では、そういうことは言いづらい。
 言っても与党は応じないだろうし、救う会や家族会に「北朝鮮シンパか」と悪口されるだろうと思えば、言う気もなくなります。何せ与党幹部の石破ですらそういう悪口をされましたから。
 そうすると本当に何も言うことがなくなる。
 「制裁続行」なんてのは是非はともかく「言う意味がない」。政府がずっとやっていて当面「止める気がないらしいこと」を野党が主張して何の意味があるのか。
 もちろん「自衛隊で救出」なんて現実性がない。与党はそんなこと言ってないし、野党も「与党が言わない現実性のないこと」なんかいうわけがない。
 「争点」になるのを阻んでるのは「俺たちの主張以外、北朝鮮外交では認めない」つう産経、救う会、家族会の態度です。
 「俺たちの主張以外認めない」のなら争点にする必要がない。

 各党の公約に「拉致」の文言はある。
北朝鮮に核・ミサイル開発の完全な放棄を迫り、あらゆる手段に全力を尽くして拉致被害者全員の即時一括帰国を目指す」(自民)。
日朝平壌宣言に基づき、核、ミサイル、拉致問題を解決し、不幸な過去を清算して日朝国交正常化の実現を目指す」(公明)。
北朝鮮の核・ミサイル開発と拉致問題の解決に向けた交渉に着手する」(立憲民主)。
北朝鮮の核・ミサイル・拉致問題の解決を目指す」(国民民主)。
北朝鮮の核・弾道ミサイル拉致問題の解決に向け、日米韓中の連携*1をさらに強化」(日本維新)。
日朝平壌宣言に基づき、拉致問題の解決と国交正常化について粘り強く交渉する」(社民)
 共産党野党共闘の共通政策で「東アジアにおける平和と非核化の推進、拉致問題の解決」とうたうのみで、独自の公約では「北朝鮮問題を『6カ国協議』で解決し、この枠組みを地域の平和と安定の枠組みに発展させる」としている。いずれにせよ各党の公約からは、拉致問題への「熱」が感じられない。

 「どこまで本気かはともかく」、産経が紹介する公明党の公約に「不幸な過去を清算して日朝国交正常化の実現を目指す」の一文があることは意外ですね。社民党については意外ではないですが。
 もちろん「不幸な過去=日本の朝鮮植民地支配」でしょう。まさか「不幸な過去=拉致オンリー」ではないでしょう。
 なお、即時一括帰国なんて無茶を書いてるのは自民党だけのようです。
 いずれにせよ「日朝平壌宣言に基づき交渉し拉致を解決する」位のことしか各党は書いてないわけです。

 野党各党の書きっぷりは、ことさらおざなりな印象

 そんなことはないですね。
 基本どこの党も拉致については「日朝平壌宣言に基づき交渉し拉致を解決する」位のことしか書いてないわけです。それで与党は熱意があるなんてとても言えない。

 街頭演説でも拉致問題解決に向けた具体策や、被害者救出のための法整備のあり方について語る言葉は聞こえてこない。

 「解決に向けた具体策」はともかく「救出のための法整備」とは何なのか。どうせ「自衛隊北朝鮮に突っ込み拉致被害者を救出するための法整備」と言い出すんでしょうが、アメリカですらワームビア君救出は外交だったわけです。外交以外に手はないし、その場合「法整備」なんか必要ないでしょう。
 法整備しなくても金丸訪朝で第18富士山丸船長が、小泉訪朝で蓮池夫妻ら5人の拉致被害者とその家族が日本に帰国したわけです。
 大体そんな法整備が可能かつ有意義なら、安倍政権も6年の長期政権です(安倍批判派として嘆かわしいですが)。とっくの昔に法案提出してるでしょう。
 「国民や外国(中韓など)の反発で法整備が困難」とか「法整備しても拉致被害者救出につながらない」と安倍ですら思うから法案提出しないわけです。

 安倍晋三首相は拉致問題の解決に向けて、前提条件なしに金正恩朝鮮労働党委員長との会談を目指す意向を示している。

 「前提条件なし」とはどういう意味なのか。「拉致被害者全員の即時一括帰国」などなくても首脳会談すると言うことなのか(普通に考えればそういうことなのですが)。安倍は救う会、家族会を恐れてかその点はっきりと言いません。はっきりと言わないでごまかすからこそ、北朝鮮も安倍なんか相手しません。

 現実的に、北朝鮮拉致被害者の解放を決断できるのは、金正恩氏だけである。

 「はあ?」ですね。確かにその通りですが、それ以前の文

被害者救出のための法整備のあり方

との整合性はどうなってるのか。上でも書きましたが「被害者救出のための法整備=自衛隊による拉致被害者救出」ではないのか。それとも「金正恩に解放を決断させるための法整備」なのか。だとしたら、それは何なのか
 「さらなる制裁強化」「朝鮮総連の非合法化」とでもいうのか。いずれにせよ「被害者救出のための法整備のあり方」とは産経にとって具体的に何かはっきりと書けないのだから、偉そうなことをほざいていても、産経も完全に腰が引けています。
 おそらく産経は
1)法整備とやらについて実は何も考えてない
2)考えてはいるが、それを公言しても世間の賛同が得られない、下手すると選挙で自民党が不利になると思ってる
のどちらかで明確に言えないのでしょう。呆れた話です。

 彼をトップ交渉に引き出すためには、制裁による国際的圧力を強めるしかない。

 おいおいですね。トップ交渉なんか望んでないくせに、実際に小泉氏がトップ交渉したら悪口だったくせに、良くも言ったもんです。
 大体、北朝鮮とのトップ交渉なら過去に

・金丸*2訪朝(金日成時代)
金大中訪朝、小泉訪朝(金正日時代)
金正恩訪ロによるプーチンとの会談、トランプとの米朝会談、習近平訪朝、文在寅訪朝(金正恩時代)

がありますが、これらは「制裁による国際的圧力」の成果なのか。そうではないでしょう。
 直接的な理由は「お土産の提供(例:金丸訪朝や小泉訪朝で将来の国交正常化とその際の経済支援に触れた)」でしょう。交渉したいなら「お土産の提供」は不可避でしょう。北朝鮮にとって会談しても何の利益もないなら会談しないのは当然です。
 もちろんここでいう「当然」とは「それが道義的に正しい」と言う意味ではなく「北朝鮮支配層にとっての利益を考えればそれが合理的選択だ」と言う意味ですが。
 その「合理的選択」は「制裁による国際的圧力を強める」なんて方法では変化しないでしょう。
 そもそも「太陽政策の韓国」「冷戦時代から付き合いがある中露」はそうした制裁強化路線には否定的なわけです。日本だけ「制裁を強める」といってもどうにもならない。それが「疑いの余地なく証明された」のが「小泉訪朝から15年以上続く制裁」が拉致解決という意味では何の成果も上げてないことでしょう。

 日本国民の総意として、非道な拉致に対する怒りを突きつけることが必要だ。

 拉致に限らず「怒れば問題が解決する」なら誰も苦労しません。
 たとえば「ロシアに怒れば北方領土は戻ってくるのか」。
 そしてこんな馬鹿なことしか言わない産経に俺はマジで怒りを感じています。

*1:なら「日韓連携に反する」安倍の「韓国への無法」に抗議しろって話です。

*2:首相でないので厳密にはトップではありませんが「自民党副総裁」と言う大幹部はトップも同然でしょう。