今日の産経ニュース(12/29分)(追記あり)

■安倍首相が休暇入り 読書は本紙連載「全体主義と闘った男」など
https://www.sankei.com/politics/news/181229/plt1812290005-n1.html
 安倍のアピールする読書予定の中に百田『日本国記』があるのは唖然です。
 「過去の歴史書のコピペに過ぎず、しかも歴史学者でもない素人の百田がまともに理解しないでコピペしてるので事実誤認や論理矛盾がある」なんて批判されてる本をよくもまあ仮にも日本国首相が読書予定に入れるもんです。
 まあ単に「百田らウヨ仲間」へのおべっかに過ぎず、読む気もないのかも知れませんがそれにしても呆れます。

 垣根涼介氏の直木賞候補作『信長の原理』(KADOKAWA)

 垣根某が「第二の百田尚樹」なのかどうか、単に安倍が「信長気取りをしているにすぎない」のか、気になるところです。まあ俺が垣根某なら「他の総理ならともかく」安倍にこんな宣伝されても「勘弁して。俺が百田みたいな安倍友と勘違いされかねないがな。百田じゃあるまいし安倍友と思われたらかえってデメリットやがな」ですね。


産経抄・12月29日
https://special.sankei.com/f/sankeisyo/article/20181229/0001.html

 持病の反日病は、もはや膏肓(こうこう)に入る。

 産経はどうしても認めたくないのでしょうが、小渕*1総理時代は、金大中大統領が訪日してるし、日韓共催ワールドカップもあった。反日病なんてもんはない。
 安倍や産経のような「日本の植民地統治」について無反省な輩には向こうも反発するつうだけです。
 例えば、米国政府が原爆投下を、ロシア政府がシベリア抑留を正当化したら、被爆者や抑留経験者は反発するでしょう。それは「反米病」「反露病」ではない。それと同じ話です。

 「仮想敵国は日本だ」。
 韓国の文在寅*2ムン・ジェイン)大統領の師匠にあたる故・盧武鉉ノ・ムヒョン)元大統領はブッシュ米政権のラムズフェルド*3国防長官と初会談した際、こう言い放った。

 「ホンマかいな?」ですね。そういう非常識なことを「内輪(韓国政府内の盧武鉉氏の側近たち)相手ならまだしも*4外部に向かって」普通言わないと思いますが、産経のソースは何でしょうか。ラムズフェルド?。

▼盧氏は平成18年7月には竹島島根県隠岐の島町)近海で、韓国海警察庁警備艇に、海上保安庁巡視船の撃沈も辞さない「危害射撃」を許可した。海上保安官らの生命が、実際に危機にさらされた事態もあったのである。

 いやいや全然「危機にはさらされてない」ですね。そうした許可の是非はともかく、これは「竹島(独島)韓国領とした場合の、韓国領海に海保が侵入したときは最悪そうすることも辞さない」つう話です。
 「海保の船を見つけたら韓国領海外でも問答無用で撃沈しろ」なんて野蛮な代物じゃないから、「海保が侵入しなければいい」だけの話です。
 むしろその状況で、海保が侵入したら「やれるものならやってみろ」という「明らかな挑発行為」ですから、その方がおかしい。
 是非はともかく、むしろ「海保が当然侵入などしないこと」を見越しての「韓国国内の竹島問題・タカ派をなだめるための盧武鉉氏のパフォーマンス」にすぎず、それを理解した日本側も「緊張を激化させない方向で動いた」と見るべきでしょう。

「トップがおかしいのでどうしようもない」。
 盧政権当時、ある自衛隊幹部は韓国軍人からこんな愚痴を聞かされた。

 「ホンマかいな?」ですね。そういう非常識なことを「内輪相手ならまだしも外部に向かって」普通言わないと思いますが、産経のソースは何でしょうか。
 例えば政府、与党関係者が「公明党議員や霞ヶ関官僚も含めて」皆『安倍や麻生*5がバカではない』と思ってる人揃いとはとても思えませんが、まさか外部(外国政府)に向かって「本当にウチの総理や副総理はバカでクズで嫌になる。やめればいいのに」とはさすがにいわないでしょう。
 つうか、これが事実だとして「韓国のタモガミ?」「韓国の一色正春?」としか思いませんが。

 防衛省は28日、レーダー照射を受けた当時の映像を公開した。日本の主張の正しさを国際社会に示すためだが、本来は自衛隊の探知・解析能力など諸情報は公にしたくなかったはずである。韓国が素直に非を認めていれば、不必要な措置だった。

 いやいやそもそも仮に韓国に非があるとして*6、日本側にたいした実害もないだろうにここまで大事にしてどうするのかて話です。
 それにしても「自衛隊の探知・解析能力など諸情報は公にしたくなかったはず」て(呆)。
 そんなことより気にすべき事は、「ここまで大騒動にして、安倍政権は後でどう収拾する気なのか」でしょう。
 「俺は悪くない、韓国がすべて悪い」ですめば誰も苦労しません。

 本音は日韓関係を壊したいのではないか。

 それは嫌韓国の手前の方じゃねえのか、産経?、ですね。文氏が日韓関係とやらをぶち壊したいなら産経がいう「反日行為」とやらをもっと大々的にやってるでしょう。
 しかし日本メディア(特にテレビが酷いように思う)もまともに安倍批判しないで徴用工でも慰安婦でも何でもかんでも「韓国がすべて悪いかのような無茶苦茶言いますから」ねえ。最近は健康に悪いのでなるべくテレビニュースは見ないことにしています。
 もう本当に「安倍*7を一日も早く下野させんといかん」ですね。別に政権交代しなくても自民党政権でも石破*8石原伸晃*9、岸田*10ならもう少しましじゃないか。


■「赤かぶ検事」シリーズの作家、和久峻三さんが死去
https://www.sankei.com/life/news/181229/lif1812290028-n1.html

 「赤かぶ検事」シリーズは中村梅雀さん主演で、(中略)テレビドラマ化され、人気になった。

 まあ確かに、今TBSでやってる「赤かぶ」シリーズ(2009年〜、2時間ドラマ)は梅雀なんですが、最初にドラマ化されたのはフランキー堺テレビ朝日、1980〜1992年、1時間ドラマ)で次が橋爪功テレビ朝日、1994年〜2005年、2時間ドラマ)ですからねえ(ウィキペディア赤かぶ検事奮戦記」参照)。
 俺的には「赤かぶ=フランキー」つうイメージが強いですね。原作自体「コメディタッチ」ですが、コメディアンのフランキーによって「赤かぶはコメディミステリドラマ」つうイメージが形成され、それが橋爪や梅雀にも引き継がれてると思います。
 まあ、フランキーも1996年になくなって20年以上たつので最近の若者は「フランキーって誰?」でしょうが。
 そういえば「寅さんの渥美清」もフランキーと同じ1996年になくなってますので最近の若者は「渥美って誰?」なんでしょうねえ。
 まあ「男はつらいよ」はフランキーの「赤かぶ」に比べれば見る機会は多いでしょうけど。

【追記】

https://www.asahi.com/articles/ASLDY4526LDYPTFC001.html
朝日新聞『作家の和久峻三さん死去 「赤かぶ検事」シリーズ』
 テレビドラマの赤かぶ検事シリーズはフランキー堺橋爪功らが出演し、人気を博した。

 朝日は産経とは逆に梅雀が「ら」扱いですね。

https://www.sanspo.com/geino/news/20181230/sot18123002210001-n1.html
サンケイスポーツ和久峻三さん死去…「赤かぶ検事」シリーズなど手掛ける』
 TBS系「赤かぶ検事奮戦記」の主演俳優、中村梅雀(63)はサンケイスポーツの取材に、和久さんの思い出を語った。
 2009年から「赤かぶ検事奮戦記」で主役の柊茂(ひいらぎ・しげる)を演じた梅雀は、サンケイスポーツの取材に「独自のオーラをお持ちで、おおらかに受け止めていただいた」と、撮影現場で昼食をともにしたときの秘話を明かした。
 「フランキー堺さん(1996年死去、享年67)、橋爪功さん(77)に次ぐ3代目で、不安になっていたのを和久先生は見抜いたのか『柊の人物像は、私が飛騨高山で見かけた検事さんと、名古屋で会った名古屋弁バリバリの人です。あなたにふさわしい』と力づけてくださいました」
 この和久さんの言葉で、「アクセルを踏めた」という梅雀は「今でも、そのときの和久先生のニコニコとした顔が目に焼き付いています」と振り返った。

 サンスポは梅雀中心の記述ですがフランキーや橋爪にも触れています。

*1:竹下内閣官房長官自民党副総裁(河野総裁時代)、橋本内閣外相などを経て首相

*2:盧武鉉政権大統領秘書室長、「共に民主党」代表を経て大統領

*3:フォード政権大統領主席補佐官、国防長官、ブッシュ子政権国防長官を歴任

*4:まあ内輪でも言わないと思いますが。

*5:橋本内閣経済企画庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)を経て首相。現在、第二〜四次安倍内閣副総理・財務相

*6:俺は軍事素人なのでそのあたり分かりませんが、日本側が公開したと言うことは「韓国に非がある」ということなんでしょうか?

*7:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

*8:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相など歴任

*9:小泉内閣国交相自民党政調会長(第一次安倍総裁時代)、幹事長(谷垣総裁時代)、第二次安倍内閣環境相、第三次安倍内閣経済財政担当相を歴任

*10:第一次安倍、福田内閣沖縄・北方等担当相、第二次、第三次安倍内閣外相などを経て自民党政調会長

今日の産経ニュース(12/28分)

■東京記者の質問に「事実誤認」 官邸報道室が再発防止要請
https://www.sankei.com/politics/news/181228/plt1812280032-n1.html
 おいおいですね。仮に事実誤認があるならば記者会見のその場で菅がすぐに反論すればすむことです。まともな反論ならかえって記者が恥をかき、菅の評価が上がるだけで終わる。まともな人間ならいかに「安倍政権批判者」でもそういう場合に記者を擁護したりはしない。菅にとって「再発防止要請」などする必要はどこにもない。「間違った質問」があれば記者会見で菅が適切な反論でただせばすむことです。
 そしてその場で菅がうまく反論できないならば、悪いのは記者ではなく、むしろ「官房長官の任務を果たせない無能な菅」の方です。
 どう見てもこれは「都合の悪い質問をするな」という記者および東京新聞への恫喝でしかないでしょう。そしてこんな恫喝をするとは「事実誤認」どころか「事実に合致してる」のではないかと疑わざるを得ません。まあ、記者と東京新聞についてはこれは「勲章」でしょう。東京新聞には恫喝に屈して厳しい質問を自粛などしないことを期待したい。
 それにしてもこんなおかしな要請にはマスコミ各社も「言ってることがおかしいんじゃないか」ときちんと抗議すべきでしょう(残念ながら今のマスコミにはその点が期待できませんし、だからこそ菅も恥知らずにもこういうことをやるわけですが)。
 少なくとも野党各党からは「こんな要請はおかしい」という批判が出てほしいところです。


■声優の藤田淑子さんが死去 一休さん、キテレツ
https://www.sankei.com/life/news/181228/lif1812280032-n1.html
 人生80年時代では68歳の死去(乳がん死)は早死にでしょう。
 記事にも書いてありますが

テレビ朝日系アニメ『一休さん』(1975〜1982年)の主人公・一休さん
・フジテレビ系アニメ『キテレツ大百科』(1988〜1996年)の主人公・キテレツ(木手英一)

で小生としては親しみがありますね。1970年代後半生まれの団塊ジュニアなので『一休さん』はもろに俺の子ども時代とかぶっています(ウィキペディア藤田淑子』によれば洋画の吹き替えもやってるようですが)。ご冥福をお祈りします。


■「明治維新150年」を日本と世界の知性が徹底討論 有終の美を飾る国際研究集会開催(編集委員 関厚夫)
https://www.sankei.com/life/news/181228/lif1812280003-n1.html

 伊藤之雄*1・京都大名誉教授が「日本の近代化と公共性・天皇制−明治天皇伊藤博文*2」の題で特別講演を行った。伊藤名誉教授は(中略)著書『昭和天皇伝』*3で(ボーガス注:2011年の)司馬遼太郎賞を受賞している。特別講演で伊藤名誉教授は明治〜平成期における天皇の公共性(「私」や地域を超え、未来をも見すえながら人々の利益に責任を持つこと)を概観。

 「天皇の公共性(「私」や地域を超え、未来をも見すえながら人々の利益に責任を持つこと)」ねえ。「そんなもんがあるとは全く思いませんが」百歩譲ってそんなもんがあるとしても明治、大正、現天皇はともかく『無謀な戦争で多くの国民を死なせながら、自決*4どころか退位すらせず、戦争責任をまともにとらずに、保身に終始した昭和天皇』『戦後も沖縄メッセージや増原防衛庁長官問題などでわかるように、恥知らずにも主権者(国家元首)気取りの時代錯誤な言動が改まらなかった昭和天皇』にはそんなもん何一つなかったと思います。
 昭和天皇の「人間としての駄目さ」についてはいつも「拙記事にコメントを頂く」「拙記事をご紹介頂く」など、小生がお世話になっているid:Bill_McCrearyさんの記事『昭和天皇というのも、時代錯誤な人だ』
https://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/de78e71009695eb9f42ca0ed66f14575
を紹介しておきます。
 伊藤氏がこうした昭和天皇の言動をどう評価するのか気になるところです。
 それはともかく、まあ、この伊藤さん、産経が彼を大絶賛ですから、著書『昭和天皇伝』にも『昭和天皇終戦の聖断のおかげで一億総玉砕が避けられた』『戦後も、国民とともに歩み』とか書いちゃうウヨで、この基調講演もそういう内容なんでしょうねえ、たぶん。
 まあ、伊藤『昭和天皇伝』を読まずにこんなことを言っては本来いけません*5が、『昭和天皇は保身に終始した』『終戦の聖断など嘘も甚だしい』なんて書く本を産経は評価しないでしょうからねえ。
 ハーバート・ビックス『昭和天皇』(邦訳は講談社学術文庫)がピューリッツァー賞を受賞したときは「反日」云々と散々悪口してたのが産経ですし。
 そもそも『開戦の聖断』がなければ『終戦の聖断』なんかしなくていいし、ソ連参戦、原爆投下のあの状況で『ヒトラーのような自決を除けば』、昭和天皇にとって『終戦以外に選択肢なんかない』んですが。まあ、沖縄戦以前に終戦してれば『聖断といえるかもしれない』が沖縄を捨て石にして、集団自決の悲劇まで招いて*6何が聖断なのか。伊藤や産経はふざけんな、て話です。
 なお、『終戦の聖断』のインチキについては、例えば纐纈厚*7『「聖断」虚構と昭和天皇』(2006年、新日本出版社)を紹介しておきます。

 最終日の16日には東京大法学部教授や特命全権大使(国連日本政府代表部次席代表)などを歴任した北岡伸一*8国際協力機構(JICA)理事長が「明治維新と現代」をテーマに特別講演。まず北岡理事長は大正の最初期、後に首相となる若き石橋湛山(たんざん)が「明治時代は、やむなく起きた戦争や植民地の獲得よりもデモクラティック(民主的)な変革の歴史として記憶されるべし」などと述べたことに「強く共感する」とした

 まあでもリベラル派、ハト派の石橋*9と、「安倍ブレーンのウヨ」北岡では言ってる意味は違うでしょうねえ。
 石橋は多分「大正デモクラシー推進」という意味で「明治の悪い部分(侵略主義)ではなく、いい部分(自由民権運動)を今後残していきたい」つう意味で言ったのに対し、北岡は『明治の悪い部分はなかったことにしようぜ、中韓みたいにそういうことぐちゃぐちゃ言うのは反日で自虐だ』『明治100年式典(佐藤栄作*10首相)や150年式典(現首相・安倍)を批判する共産党などは愛国心がない』つう完全な居直りでしょう。たぶんそういうことを理解した上で北岡はこう言ってるんでしょうから、全く石橋に対して大変失礼です。北岡のような輩は「デマ屋」「言論詐欺師」といっても過言ではないと思います。

 「話は飛躍するが」と前置きしながら北岡理事長は、欧米やアフリカの現状をふまえ「多数(決)の専制をどう防ぐか」という論点を提示。

 欧米(例えばトランプ?)やアフリカなんぞ持ち出さなくても「与党の強行採決常習」の「日本の現状」が「多数の専制」なんですけどね。そう言われたら産経や北岡はどうコメントする気なのか?。
 産経なんざ平然と「野党が選挙で勝てばいい」と「多数の専制=安倍の独裁的政治」を容認してきたんですが。どの面下げて「多数の専制をどう防ぐか」なんて産経は書けるのか。「安倍に批判的な政治学者(例:浅井基文氏*11、五十嵐仁氏*12、山口次郎氏*13など)ならまだしも」、北岡にしても「多数の専制」安倍に加担してきたくせによくも恥知らずにこんなことがいえたもんです。全く常識外れな連中です。小生みたいな「恥を知る小心者」にはおよそまねできません。

 伊藤名誉教授は「多数決による民主主義は必ずしもそれほど楽観できないのではないか−という点で北岡先生に同意する。日本では明治天皇以来、近代の天皇は道徳的な存在としてその(『多数の専制』の)抑止力になってきた」とコメントした。

 明治、大正、現天皇ならまだしも『無謀な戦争で多くの国民を死なせながら、自決どころか退位すらせず、戦争責任をまともにとらずに、保身に終始した昭和天皇』のどこが『道徳的存在』なのか。
 昭和天皇ほど「反道徳的な存在」も他にいません。
 天皇のどこが「多数の専政の抑止力」になってるんでしょうか。
 戦前日本の共産党弾圧は昭和天皇自らが加担した「多数の専政」そのものではないのか。
 そして「やはり強制にならないことが望ましい」と現天皇が米長に言っても無視して「多数の専制(強制)」をやるのが安倍らウヨじゃないですか。
 単に天皇制支持者・伊藤が詭弁を吐いてるだけです。大体伊藤の理屈では「王政だったイタリアやスペイン」でムソリーニやフランコなどファシズム政権が誕生したこと、イタリアでは「ムソリーニに協力した国王への反発から王政が廃止されたこと」はどう理解されるのか。
 「日本は欧米と違うから常に天皇は道徳的存在です」とでも伊藤は強弁するのか。もはや伊藤は学者と言うより右翼活動家ですね。正直、その右翼性は渡部昇一などと大して変わらないでしょう。

 東西の「知の巨人」が見解の一致をみた瞬間だった。

 吹き出しました。「京都と東京」で「東西」とやたら大げさなのにも吹き出しましたが、「天皇が道徳的存在」とでたらめ抜かす男・伊藤が「知の巨人」ねえ。
 昭和天皇のどこが「道徳的権威」なのか。
 笑えない冗談、馬鹿げた寝言も大概にしてほしい。
 つうか産経の記事を読む限り、伊藤と北岡で一致したのは「多数の専制は日本でもあり得る(あり得るも何も今の安倍政権が多数の専制そのものですが)」つう「ある意味当たり前の話(安倍批判派なら、全く同意するでしょう)」だけであって「天皇が道徳的権威」云々なんて伊藤の珍説を北岡は支持してないと思いますが。
 それはともかく、渡部昇一*14が死んだときも
■産経【渡部昇一氏死去】戦後の言論空間に風穴、勇気ある知の巨人
https://www.sankei.com/life/news/170418/lif1704180004-n1.html
という記事で「渡部先生は知の巨人」などと産経はぬかしてましたが。
 つまり「天皇は道徳的権威と放言する」伊藤や「安倍ブレーン」の北岡は「渡部レベルの低レベルウヨ」、そういう理解でいいんでしょうか(皮肉のつもり)。 
 それにしてもこんなトンデモ「学術」集会をやるなんて「昔はともかく*15」今の日文研国際日本文化研究センター)て「ウヨの巣窟」なんでしょうか。

 ベストセラー『京都ぎらい』*16の著者としても知られる井上*17教授は、大阪・道頓堀や京都の現代建築群によるまちづくりにはベネチアフィレンツェといった欧州の古都よりもはるかに自由がある、と解説。

 どういう意味で「自由がある」のかわかりませんが、時代背景が全く違うものを並べて「ベネチアフィレンツェより道頓堀や京都の方が自由なんだぜ!」と自慢してなんか意味あるんでしょうか?
 こういう井上のような輩を「夜郎自大」とか「ひいきの引き倒し」とかいうような気がします。まあ「言葉を選ばず」もっと平たく言えば「井上はウスラバカ」てことですが。

 日本現代中国学*18の理事を務める深町英夫*19・中央大教授は、晩年の孫文は党*20と国家が一体化した「党国体制」による富国強兵という持論を補強するため、矛盾ともいえる観点から明治維新を評価したが、「その党*21国体制下における国家の富強化が、まさに21世紀の中国で実現しつつある」と指摘した。

 なるほど、そういう意味では「中国共産党孫文を国父扱いする」のはある意味「自然なこと」かもしれません。

 たった一例とはいえ、史実や事実の検討よりも私見を優先し、学問的な真摯(しんし)さに欠けるところがある発表がみられたことは残念だった。「瑕(きず)のない玉はない」ということか。

 「???」ですね。
 というのも産経は「このように悪口している発表」について「誰のどんな発表」で「なぜそのように否定的に評価するのか」不思議なことに何一つ書かないからです(まあ、この文章以前に、発表者の名前を挙げて絶賛してる発表ではないこと「だけ」は確かですが)。
 まあどうせ産経のことだから「韓国侵略、足尾鉱毒事件、でっち上げえん罪の大逆事件など、明治期の否定面について批判的に触れた発表」に対する「自虐だ、反日だ」という与太でしょうが。
 むしろ「産経が悪口するこの発表だけ」が唯一まともだったのではないか、とすら思います(もちろん皮肉)。
 しかしこんな意味不明なことを書くくらいなら、産経は何も書かない方がまだましでしょう。
 たぶん「自虐だ、反日だ」とウヨとしての反感を感じても「それをそのまま書く度胸はさすがになく」、とはいえ「学問的批判に偽装する文章をでっち上げること」もバカなので思いつかず、しかし「何も書かずに触れないこと」も「感情的に」できず結果としてこの意味不明文章なんでしょう。普通の新聞ならこんな文章が来たら「何だよ、この意味不明な文章は。具体的に書けよ」「このままなら全部削るぞ」といって校正者が全部削ると思いますけどね。


■米国民はオバマ夫妻を尊敬 トランプ氏は4年連続2位
https://www.sankei.com/world/news/181228/wor1812280017-n1.html
 オバマが1位、トランプが2位というのが興味深い。つまり米国はオバマ支持層とトランプ支持層に深刻に分断されてるわけです。まあ、トランプ支持層は単に「共和党トップなら誰でも支持します」つうレベルの低い連中かもしれませんが。

 女性部門の2位は5%を得た黒人の人気司会者オプラ・ウィンフリーさん。

 なるほど、タイム100でウィンフリーが上位にランクするのが分かります。


文科省前局長、親族らのロケット視察働きかけ
https://www.sankei.com/life/news/181228/lif1812280026-n1.html
 佐野前局長の不正がこうしてただされるのは当然のことですが「森友疑惑で政治家どころか、財務官僚の処罰もゼロ」の理不尽さを考えると「政治家(首相の安倍)が黒幕だと野放しで、官僚の個人的犯罪だと追及するのか」という釈然としないものがあります。一日も早い安倍の下野と「モリカケ疑惑の追及」を望みたい。しかし安倍を支持するバカには心底怒りを覚えますね。


自由党玉城デニー氏後継に屋良朝博氏*22擁立 衆院沖縄3区補選
https://www.sankei.com/politics/news/181228/plt1812280021-n1.html
 できれば「自由党」のような特定の政党所属ではなく、無所属にしてほしかったところですが、各党とも共闘には前向きのようで幸いです。オール沖縄の意思を示すためにも是非勝利してほしいですね。


森裕子*23参院議員の元事務所スタッフ、ひき逃げで起訴
https://www.sankei.com/affairs/news/181228/afr1812280036-n1.html
 こういうタイトルは「何だかなあ」と思いますね。別に小生は森氏や自由党の支持者ではないですが、「森氏の事務所スタッフとして活動していた時期の事故」ならまだしも「やめた後」まで「元スタッフ」などというタイトルで記事を書かれるいわれは森氏にはないでしょう。おそらくアンチ野党の産経だからこういう記事なのでしょうし、朝日新聞あたりが「安倍*24首相(あるいは麻生*25財務相、二階*26幹事長、岸田*27政調会長など政府、自民党幹部)の元事務所スタッフ」云々と書けば*28「不当な自民党へのネガキャン!」といってるのが産経でしょう。

*1:著書『明治天皇』(2006年、ミネルヴァ日本評伝選)、『元老西園寺公望』(2007年、文春新書)、『山県有朋』(2009年、文春新書)、『伊藤博文』(2015年、講談社学術文庫)など

*2:首相、貴族院議長、枢密院議長、韓国統監など歴任。元老の一人。民族活動家・安重根によって暗殺される。

*3:2011年、文藝春秋→2014年、文春文庫

*4:死ねばいいつうもんでもないですが、昭和天皇みたいに生き恥さらすくらいなら「阿南惟幾・鈴木内閣陸軍大臣」「近衛文麿元首相」「杉山元・第一次近衛内閣陸軍大臣」「本庄繁・元関東軍司令官」のように自決した方がましだと思います。

*5:なお、例のid:Mukke(I濱の弟子)が「伊藤さんの弟子」なら弟子として、I濱かばったみたいに『本も読んでないのに伊藤先生を非難するな!』などと俺を非難し、伊藤擁護するんでしょうねえ。しかも「I濱の弟子」ということを隠し続けたように、「伊藤の弟子だ」ということは完全に隠した上で。

*6:1)『戦後の米国統治で「日本(本土)に見捨てられた」と思ったこと』、2)「日本復帰後も米軍基地が減らなかったことで「日本(本土)に見捨てられた」と思ったこと」も大きいでしょうが、天皇が沖縄を捨て石にしたことが『沖縄における共産党支持の強さ』の一要因であることは言うまでもないでしょう。

*7:山口大学名誉教授。著書『日本海軍の終戦工作』(1996年、中公新書)、『検証・新ガイドライン安保体制』(1997年、インパクト出版会)、『侵略戦争』(1999年、ちくま新書)、『有事法制とは何か』(2002年、インパクト出版会)、『近代日本政軍関係の研究』、『文民統制自衛隊はどこへ行くのか』(以上、2005年、岩波書店)、『監視社会の未来:共謀罪・国民保護法と戦時動員体制』(2007年、小学館)、『憲兵政治:監視と恫喝の時代』(2008年、新日本出版社)、『私たちの戦争責任』(2009年、凱風社)、『田中義一』(2009年、芙蓉書房出版)、『「日本は支那をみくびりたり」:日中戦争とは何だったのか』(2009年、同時代社)、『侵略戦争と総力戦』(2011年、社会評論社)、『領土問題と歴史認識:なぜ、日中韓は手をつなげないのか』(2012年、スペース伽耶)、『日本降伏:迷走する戦争指導の果てに』、『日本はなぜ戦争をやめられなかったのか』(以上、2013年、社会評論社)、『集団的自衛権容認の深層:平和憲法をなきものにする狙いは何か』(2014年、日本評論社)、『暴走する自衛隊』(2016年、ちくま新書)、『逆走する安倍政治』(2016年、日本評論社)、『権力者たちの罠:共謀罪自衛隊・安倍政権』(2017年、社会評論社)など

*8:著書『後藤新平』(1988年、中公新書)、『清沢洌』(2004年、中公新書)、『国連の政治力学』(2007年、中公新書)、『独立自尊福沢諭吉明治維新』(2018年、ちくま学芸文庫)など

*9:吉田内閣蔵相、鳩山内閣通産相を経て首相

*10:吉田内閣郵政相、建設相、岸内閣蔵相、池田内閣通産相科学技術庁長官などを経て首相

*11:外務省中国課長、日本大学教授、明治学院大学教授、広島市立大学広島平和研究所所長など歴任。個人サイト(http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/)。最近の著書に『13歳からの平和教室』(2010年、かもがわ出版)、『ヒロシマと広島』、『広島に聞く 広島を聞く』(以上、2011年、かもがわ出版)、『すっきりわかる!集団的自衛権』(2014年、大月書店)など

*12:法政大学名誉教授。全国革新懇代表世話人。個人ブログ(https://igajin.blog.so-net.ne.jp/)。最近の著書に『対決 安倍政権:暴走阻止のために』(2015年、学習の友社)、『活路は共闘にあり:社会運動の力と「勝利の方程式」』(2017年、学習の友社)、『打倒安倍政権:9条改憲阻止のために』(2018年、学習の友社)など

*13:法政大学教授。北海道大学名誉教授。「立憲デモクラシーの会」共同代表、「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合世話人。最近の著書に『いまを生きるための政治学』(2013年、岩波現代全書)、『徹底討論 日本の政治を変える』(共著、2015年、岩波現代全書)など

*14:著書『アングロサクソンと日本人』(1987年、新潮選書)、『万犬虚に吠える:角栄裁判と教科書問題の誤謬を糺す』(1994年、PHP文庫)、『田中真紀子総理大臣待望論』(1995年、PHP文庫)、『中国・韓国人に教えてあげたい本当の近現代史』(2005年、徳間書店)、『反日に勝つ「昭和史の常識」』(2006年、ワック)、『「東京裁判」を裁判する』(2007年、致知出版社)、『中国・韓国に二度と謝らないための近現代史』(2007年、徳間書店)、『日本人の品格』(2007年、ベスト新書)、『「パル判決書」の真実 いまこそ東京裁判史観を断つ』(2008年、PHP研究所)、『日本を賤しめる「日本嫌い」の日本人』(2009年、徳間書店)、『歴史から壊れていく日本』(2010年、徳間書店)、『東條英機 歴史の証言』(2010年、祥伝社黄金文庫)、『歴史を知らない政治家が国を亡ぼす』(2011年、致知出版社)、『アメリカが畏怖した日本 真実の日米関係史』(2011年、PHP新書)、『民主党よ、日本を潰す気か!』(2011年、徳間書店)、『国を滅ぼす本当の敵は誰なのか』(2012年、徳間書店)、『中国を永久に黙らせる100問100答』(2012年、ワック文庫)、『歴史の真実から甦える日本』(2013年、徳間書店)、『日本は中国(シナ)にどう向き合うか』(2013年、ワック)、『取り戻せ、日本を。 安倍晋三・私論』(2013年、PHP研究所)、『新たな反日包囲網を撃破する日本』(2014年、徳間書店)、『渡部昇一靖国を語る』(2014年、PHP研究所)、『朝日新聞と私の40年戦争』(2015年、PHP研究所)、『日本がつくる新たな世界秩序』(2015年、徳間書店)、『かくて昭和史は甦る』、『皇室はなぜ尊いのか』(以上、2015年、PHP文庫)、『世界の地政学的大転換を主導する日本』(2016年、徳間書店)、『日本人の道徳心』(2017年、ベスト新書)など

*15:まあ、中曽根首相(当時)が梅原猛を初代所長に据えて日文研を設立してからからずっと「日文研は右寄りだ」なんて話も聞きますが素人なので真偽は知りません。

*16:2015年、朝日新書

*17:著書『新版 霊柩車の誕生』(1990年、朝日選書)、『美人コンテスト百年史』(1997年、朝日文芸文庫)、『つくられた桂離宮神話』(1997年、講談社学術文庫)、『キリスト教と日本人』(2001年、講談社現代新書)、『阪神タイガースの正体』(2008年、ちくま文庫)、『日本に古代はあったのか』(2014年、角川選書)、『関西人の正体』(2018年、小学館文庫)、『日本の醜さについて 都市とエゴイズム』(2018年、幻冬舎新書)など

*18:公式サイト(http://www.genchugakkai.com/

*19:著書『近代中国における政党・社会・国家:中国国民党の形成過程』(1999年、中央大学出版部)、『身体を躾ける政治:中国国民党の新生活運動』(2013年、岩波書店)、『孫文』(2016年、岩波新書)など

*20:もちろんこの場合の党とは孫文をトップとする中国国民党でしょう。

*21:もちろん「21世紀の中国で実現しつつある」党国体制での富国強兵という場合の党は「中国共産党」です。まあ、中国共産党中国国民党に限らず「一党独裁の国」はどこでも「党国体制」でしょうが。

*22:沖縄タイムス社会部長。著書『砂上の同盟:米軍再編が明かすウソ』(2009年、沖縄タイムス社)、『沖縄米軍基地と日本の安全保障を考える20章』(2016年、かもがわ出版)、『沖縄の基地の間違ったうわさ:検証 34個の疑問』(編著、2017年、岩波ブックレット)など

*23:野田内閣文科副大臣、「国民の生活が第一」幹事長代行、日本未来の党副代表、生活の党代表代行などを経て現在、自由党幹事長

*24:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

*25:橋本内閣経済企画庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)を経て首相。現在、第二〜第四次安倍内閣副総理・財務相

*26:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)を経て幹事長

*27:第一次安倍、福田内閣沖縄・北方等担当相、第二次、第三次安倍内閣外相を経て自民党政調会長

*28:まあ、朝日はそんな記事は書かないでしょうが

今日の産経ニュース(12/5〜6分)

■対露外交に国際秩序守る視点を 防衛大学校教授・神谷万丈
https://special.sankei.com/f/seiron/article/20181206/0001.html

『タイム』誌は、2018年版「世界で最も影響力のある100人」に安倍首相を選んだ。

 前もhttp://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20180511/5640238727で指摘しましたが「影響力のある100人」には他にも「習近平・中国国家主席」「金正恩北朝鮮国務委員長」「プーチン・ロシア大統領」「文在寅*1・韓国大統領」も選ばれています。
 ちなみにこのタイムの企画は11回されていますが、ウィキペディア「タイム100」によれば

■11回選出
 オバマ・元米国大統領(回数で分かるように現役時代も、退任後も選出)
■10回選出
 ヒラリー・元米国国務長官オプラ・ウィンフリー*2(米国の人気テレビタレント)
■9回選出
 習近平*3・中国国家主席中国共産党総書記兼務)
■8回選出
 メルケル*4・ドイツ首相、金正恩北朝鮮国務委員長(朝鮮労働党委員長兼務)
■6回選出
 プーチン*5・ロシア大統領
■5回選出
 ローマ教皇フランシスコ*6アウンサンスーチーミャンマー外相兼国家顧問(1991年ノーベル平和賞受賞者)、アップルコンピュータ創業者スティーブ・ジョブズ(2011年死去)、アマゾン創業者ジェフ・ベゾス
■4回選出
 エルドアン*7・トルコ大統領、ラガルドIMF専務理事(元フランス経済相)、クリントン*8元米国大統領、ブッシュjr*9元米国大統領、マイクロソフト創業者ビル・ゲイツ胡錦濤*10元中国国家主席、ライス元米国国務長官、俳優のジョージ・クルーニー*11など
■3回選出
 元ローマ教皇ベネディクト16世生前退位し現在は名誉教皇)、チベット仏教最高指導者ダライラマ14世(1989年ノーベル平和賞受賞者)、モディ*12・インド首相、トランプ米国大統領、ネタニヤフ・イスラエル首相、フェイスブック創業者ザッカーバーグ、グーグル創業者ラリー・ペイジマンデラ元南ア大統領(1993年ノーベル平和賞受賞者。2013年死去)など
■2回選出
 安倍*13首相、トルドー・カナダ首相、マクリ*14・アルゼンチン大統領、王岐山*15・中国国家副主席(前・中国共産党中央規律検査委員会書記)、ミシェル・バチェレ*16国連人権高等弁務官(元チリ大統領)、イランの最高指導者ハメネイ師(元イラン大統領)、渡辺捷昭トヨタ自動車元社長、ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世*17(2005年死去)、ラウル・カストロキューバ共産党第一書記*18(前キューバ国家評議会議長(大統領))、ゴア元米国副大統領(2007年ノーベル平和賞受賞者)、サントス*19・元コロンビア大統領(2016年ノーベル平和賞受賞者)、金正日・元北朝鮮国防委員長(朝鮮労働党総書記兼務、2011年死去)、リー・クアンユー*20シンガポール首相(2015年死去)、サルコジ*21元フランス大統領、映画監督のスピルバーグ*22、プロゴルファーのタイガー・ウッズ*23、プロテニス選手のフェデラー*24セリーナ・ウィリアムズ*25(ウィリアムズ姉妹の妹)、プロサッカー選手のメッシ、ウィキリークス創設者ジュリアン・アサンジアリババグループ創業者ジャック・マー、俳優のヴィオラ・デイヴィス*26ニコール・キッドマン*27リース・ウィザースプーン*28レオナルド・ディカプリオ*29など

だそうです。
 ならば産経や神谷は「習近平(9回選出)、金正恩(8回選出)、プーチン(6回選出)、文在寅氏(1回選出)の政治の正しさが認められた」というのか。「安倍より選出回数の多い人間(例:9回の習近平)は安倍(2回選出)より評価されてる」というのか。聞くだけ野暮でしょう。そんなことを「習近平氏らを嫌ってる産経や神谷」がいうわけもない。
 そもそもアメリカの雑誌『タイム』が「ロシアゲート疑惑のプーチンや、核問題の金正恩君を立派と褒めたりするだろうか」と思った方、その通りですね。
 「影響力がある」というこの影響力は、単に「社会に大きな影響を与えてる」という意味*30に過ぎず「その影響が正しいか正しくないか」という評価は何一つしていません。
 もちろん「マンデラ(3回選出)」などは偉大な人間として評価されてるでしょうが。
 来年2019年は「ジャーナリスト暗殺疑惑で騒がれたサウジのムハンマド皇太子(第一副首相、国防相、経済開発評議会議長を兼務)」が「社会に与えた影響」で選ばれるかもしれない。ただし「暗殺の黒幕疑惑」がある人間が評価されるわけもない。
 にもかかわらず「安倍が評価されてる」とデマを飛ばす。いつもながら呆れます。
 まあ、そもそもタイムが安倍を評価していても、それは「タイムの考える米国の国益」に安倍が合致しているに過ぎませんが。野党の安倍批判が間違ってるわけではない。

 日本の対露外交には、経済協力を別にして三つの目標がある。一つは、北方領土問題を打開して平和条約を締結することだ。二つ目は、日露関係の強化により、中国の力を振りかざした自己主張の強まりを牽制(けんせい)することだ。そしてもう一つ忘れてはならないのが、ロシアにも国際社会の法とルールを尊重するよう迫り、ルールを基盤とした国際秩序の守護者という日本の立場を一貫させることだ。
 中国を牽制するためにロシアと接近するという戦略的思考がみられるのは、安倍外交の優れた点だ。

 目標の1と3はひとまず無視します。2の「中国牽制のためにロシアを使う」つうのは馬鹿げていますね(まあこれがロシアでなくて、インドでも他の国でも馬鹿げていますが)。
 ロシアにせよ、インドにせよ「日本のために中国とやりあう」ようなことは絶対にしないでしょう。そんなことをしてロシアやインドに何のメリットがあるのか。
 「上海協力機構*31」「BRICS首脳会議*32」という組織があって、「中国、インド、ロシア」はこの構成国です。つまり中国と「インド、ロシア」はある種の協力関係にあるのに何が牽制なのか。何が「安倍外交の優れた点」なのか。


特定秘密保護法で「核心迫る情報得られた」 菅義偉官房長官
https://www.sankei.com/politics/news/181206/plt1812060023-n1.html
 と菅が自画自賛したところで

マスコミや野党
「具体的にどんな成果が?」

「それはデリケートな問題なのでお答えを控えさせて頂く」

なんでしょうから説得力皆無です。


■【本郷和人*33の日本史ナナメ読み】歴史の中の「いちゃもん」 家康の手口で読み解く韓国対日攻勢
https://www.sankei.com/life/news/181206/lif1812060004-n1.html
 まあ産経にコラムを書くような方ですからこういう嫌韓国ウヨであることは「予想の範囲内」です。
 「予想の範囲外」なのは「この御仁が秦郁彦*34などとは違い、日本近現代史が専門ではなく」、かつ任されてるこのコラムも「中世・近世日本史(特に戦国時代から徳川幕府初期)がテーマ」であって「近代日本の韓国植民地統治は全く関係ない」のに、「韓国の慰安婦問題での主張は徳川家康が豊臣家に仕掛けた方広寺鐘銘事件のような言いがかり*35だ」というこじつけで、嫌韓国文章を書いて問題ないと思ってる異常な人格ですね。
 かつ「歴史学者のはしくれ」でありながら「吉見義明先生、林博史先生などの研究成果」を無視して「慰安婦は韓国の言いがかり」と言い出すあたりも「予想の範囲外」です。
 中世・近世日本史(特に戦国時代から徳川幕府初期)が専門の研究者としてどれほど能力があるか知りませんが、仮に能力があったとしても、こういう変な御仁とは絶対におつきあいしたくないもんです。さすがに「歴史学者の看板しょってる以上」、産経コラムをもつ嫌韓国ウヨでも『慰安婦なんかもう過去のことじゃないか』というとは思っていてもまさか歴史修正主義に公然と加担するとは思っていませんでした。
 まあこの本郷氏の非常識ぶりはI濱先生*36みたいなもんです。ああ、id:Mukkeさん、俺は「本郷氏の中世・近世日本史の研究能力や研究業績にケチつけてる」のではなく「本郷氏の非常識で異常な人格」にケチつけてるので念のため。あなたがI濱先生かばったときの「彼女は偉大なチベット学者だー」みたいに「本郷氏は偉大な中世・近世日本史研究者だー」つうのは「なし」でお願いします。
 まああのときのI濱擁護は「id:Mukke(中沢某)が彼女の弟子であるが故の強弁」で本郷氏の場合はかばう動機がないから何も言わないのでしょうが。むしろ「確かに歴史修正主義に加担する本郷はふざけてる」とか言い出すかもしれません。いや「本郷氏はふざけてる」ので、言い出していいんですけどね。ただそれはid:Mukkeによる過去のI濱擁護とは明らかに矛盾します。
 それにしても、これで

ぼくは右でも左でもないつもり(本郷氏の寝言)

とは本当に悪い冗談です。明らかに「右」じゃないですか(少なくとも左ではない)。つうか産経や本郷氏のような嫌韓国(民族差別)つうのは「単なる右」というより「反動極右で歴史修正主義(反知性)で反人権」ですが。右(保守)だって河野洋平*37はこんなこと言いませんから。
 しかし産経もよくこんなふざけた文を掲載できるもんです。

 慰安婦の問題で私たち*38が期待するほど「韓国はデタラメだ」という世界的な批判が起きないのは、たぶん「#MeToo」運動にも見られる「女性差別を是正しよう。女性の人権を守ろう」というトレンドが影響しているからでしょう。

 産経にコラムがあるとはいえ、そして中世・近世日本史(特に戦国時代から徳川幕府初期)が専門とはいえ、まさか「慰安婦問題ので韓国の主張はでたらめだ(まさか安倍や産経が正しいとでも?)」といいだす歴史学者(東大史料編纂所教授)がいるとは驚きです。なお、むしろ国際的に起こってるのは「慰安婦問題で日本(というか安倍政権)はでたらめだ」という批判です。
 本郷氏って

・国連のクマラスワミ報告やマクドガル報告についてどう思いますか?
河野談話アジア女性基金についてどう思いますか?
・米国下院慰安婦決議についてどう思いますか?
・吉見義明*39中央大名誉教授、林博史*40関東学院大教授などの慰安婦研究についてどう思いますか?

等と聞かれたらどう答えるつもりなんでしょうか?。
 「すべて間違いだ」とでもいうのか?
 こんな歴史修正主義に加担する人間・本郷氏の「中世・近世日本史の研究成果」等、俺は到底信用できないですね。ああ、id:Mukkeさん、俺は「本郷氏の本業(中世・近世日本史研究)にケチつけてる」のではなく「彼の慰安婦認識からうかがい知れる常識のなさにケチつけてる(こんな非常識な人にまともな研究が出来るのだろうか、という疑問提出)」ので念のため。あなたがI濱先生かばったときの「彼女は偉大なチベット学者だー」みたいに「本郷氏は偉大な中世・近世日本史研究者だー」つうのは「なし」でお願いします。いや彼が偉大な中世・近世日本史研究者かどうか知らないし興味もないですが。
 まあそれはともかく。確かに慰安婦問題については

「#MeToo」運動にも見られる「女性差別を是正しよう。女性の人権を守ろう」というトレンドが影響している

でしょう。
 だからこそ今年2018年のノーベル平和賞も「戦時性暴力と戦う」

・デニス・ムクウェゲ氏(コンゴ民主共和国の医師。内戦状態にあるコンゴでレイプ被害者の精神治療に従事している)
・ナーディーヤ・ムラード氏(イラク人の女性活動家。イスラム国のレイプ被害者)

が受賞しました(もちろん慰安婦は戦時性暴力の一種です)。で、それは悪いことではない。まさか本郷氏は「慰安婦女性差別でも女性の人権侵害でもない」とか「そもそも「#MeToo」運動が間違ってる」とか強弁する気でしょうか?
 もちろん、「本郷氏らウヨの期待が裏切られる一番大きな理由」は「安倍や産経、本郷氏ら日本ウヨが慰安婦について言ってることの方が韓国よりも何倍もでたらめだから」ですが。今が安倍*41政権でなければ、例えば自民党政権でも、谷垣*42や石破*43石原伸晃*44などの政権ならば今のような状況にはなっていないでしょう。
 I濱先生にせよ本郷氏にせよ、本業(チベット研究だの中世・近世日本史研究だの)で優れた業績上げていようとも*45、やれ「沖縄に米軍がないと中国が攻めてくる(I濱先生)」「慰安婦は韓国の言いがかり(本郷氏)」だの言う馬鹿を俺は人間として評価しません。
 ああ、id:Mukkeさん、俺は「本郷氏の本業(中世・近世日本史研究)にケチつけてる」のではなく「彼の慰安婦認識」にケチつけてるので念のため。あなたがI濱先生かばったときの「彼女は偉大なチベット学者だー」みたいに「本郷氏は偉大な中世・近世日本史研究者だー」つうのは「なし」でお願いします。


■不明遺体は脚本家の高階航さん本人 「ルパン三世」など手掛ける
https://www.sankei.com/affairs/news/181205/afr1812050002-n1.html
 「事件性なし」ということは孤独死でしょうか。「ルパン三世」「太陽にほえろ!」「桃太郎侍」の脚本を手がけた「それなりの売れっ子」が孤独死とは諸行無常を感じますね。

*1:盧武鉉政権大統領秘書室長、「共に民主党」代表を経て大統領

*2:1986〜2011年まで放送された人気テレビ番組『オプラ・ウィンフリー・ショー』で司会を務めた。いわゆるオバマ旋風は「人気テレビタレントだった彼女(黒人)がオバマ支持を表明したこと」が大きいとも言われている。また、その人気の高さから彼女は政治家ではないものの「アメリカ最初の女性大統領の有力候補」とみなす人間もいる。2018年1月7日、第75回ゴールデングローブ賞で、『オプラ・ウィンフリー・ショー』の業績を理由に、功労賞であるセシル・B・デミル賞を受賞した(ウィキペディアオプラ・ウィンフリー』参照)。

*3:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*4:コール内閣環境相キリスト教民主同盟 (CDU)幹事長などを経て首相

*5:エリツィン政権大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相を経て大統領

*6:米国オバマ政権とキューバの国交正常化交渉の仲介を務めたとされる。

*7:イスタンブル市長、首相を経て大統領

*8:アーカンソー州知事を経て大統領

*9:テキサス州知事を経て大統領

*10:共青団中央書記処第一書記、貴州省党委員会書記、チベット自治区党委員会書記などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*11:2005年に映画『シリアナ』でアカデミー助演男優賞受賞

*12:グジャラート州首相を経てインド首相

*13:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

*14:ブエノスアイレス市長を経て大統領

*15:海南省党委員会書記、北京市長、副首相、党中央規律検査委員会書記(党中央政治局常務委員兼務)などを経て国家副主席

*16:厚生相、国防相を経て大統領。父親のアルベルト・バチェレ准将はピノチェトクーデターにおいて拷問死を遂げ、ミシェル自身も一時国外に亡命している。ミシェルの大統領当選後、、旧民社党青年部出身者が中心の組織・社会主義青年フォーラムは、ミシェル当選に歓迎の意を表明するとともに、旧民社党ピノチェトクーデター肯定は「過ちだった」とする見解を発表した。ただし、社会主義青年フォーラムは、民社党後継組織の民社協会からは離れているため、民社協会はこの見解に関係していない(ウィキペディア「ミシェル・バチェレ」参照)。まあ話が脱線しますが有能な人間というのは「大統領退任後、国連人権高等弁務官に就任したこのミシェル・バチェレのように」、大統領や首相をやめても「是非ホニャララになって下さい」つうスカウトが来るし、時としてそれは「国外から来る」わけです。そういう意味じゃ「安倍なんざ論外(親である安倍晋太郎自民党幹事長や祖父である岸信介元首相の七光りしかないから日本国内でしか通用しない)」ですが日本の政治家でこういう人間ってどれほどいるんですかね?。バチェレみたいな人間を見ると日本人として「チリがうらやましい」という気になりますね。いやもちろんチリだってバチェレだって問題はあるでしょうけどね。それと荒木和博のような輩はバチェレの大統領当選をどう思うんですかねえ。未だに「ピノチェトクーデターは正しかった」と強弁するのか。

*17:1979年にポーランドを訪問し、ワレサ(後にポーランド大統領)率いる「連帯」への支持を表明。1981年の暗殺未遂事件はそれに反発したKGBの犯行と言われる。

*18:まだ党のトップからは引退してないわけですね。

*19:財務相、国防相などを経て大統領

*20:シンガポール初代首相。31年間首相を務め、首相退任後も上級大臣、内閣顧問などを歴任

*21:経済相、内務相などを経て大統領

*22:1993年、『シンドラーのリスト』で、1998年、『プライベート・ライアン』でアカデミー監督賞、作品賞を受賞

*23:マスターズ、全米オープン全英オープン全米プロゴルフ選手権優勝など

*24:4大大会(全米、全英、全仏、全豪)男子シングルス優勝、2012年ロンドン五輪男子シングルス銀メダルなど

*25:4大大会(全米、全英、全仏、全豪)女子シングルス優勝、2012年ロンドン五輪女子シングルス金メダルなど

*26:2016年に映画『フェンス』でアカデミー助演女優賞を受賞

*27:2002年に映画『めぐりあう時間たち』でアカデミー主演女優賞を受賞

*28:2005年に『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』でアカデミー主演女優賞を受賞

*29:2016年に映画『レヴェナント:蘇えりし者』でアカデミー主演男優賞を受賞

*30:もちろんそれだって「オプラ・ウィンフリー(10回選出)なんかアメリカ以外ではあまり知られてねえじゃん。日本でどれほどの人間が彼女を知ってるのよ?」などタイムの選出に異論はあり得るでしょうが。「趣味が多彩で博識な(と小生は思っています)」id:Bill_McCrearyさんもウィンフリーについては知らないそうですし。もちろん「博識でない小生」は今回初めてウィンフリーのことを知りました。

*31:中国、ロシア、カザフスタンキルギスタジキスタンウズベキスタン、インド、パキスタンが構成国

*32:ブラジル、ロシア、インド、中国、南アが構成国

*33:著書『武士から王へ』(2007年、ちくま新書)、『天皇はなぜ生き残ったか』(2009年、新潮新書)、『天皇の思想:闘う貴族北畠親房の思惑』(2010年、山川出版社)、『天皇はなぜ万世一系なのか』(2010年、文春新書)、『謎とき平清盛』(2011年、文春新書)、『戦いの日本史:武士の時代を読み直す』(2012年、角川選書)、『武士とはなにか:中世の王権を読み解く』(2013年、角川ソフィア文庫)、『戦国武将の明暗』(2015年、新潮新書)、『新・中世王権論』(2017年、文春学藝ライブラリー)、『真説・戦国武将の素顔』(2017年、宝島社新書)、『軍事の日本史:鎌倉・南北朝・室町・戦国時代のリアル』(2018年、朝日新書)、『上皇の日本史』(2018年、中公新書ラクレ)など

*34:著書『慰安婦と戦場の性』(1999年、新潮選書)、『歪められる日本現代史』(2006年、PHP研究所)、『統帥権と帝国陸海軍の時代』(2006年、平凡社新書)、『南京事件(増補版)』(2007年、中公新書)、『現代史の虚実:沖縄大江裁判・靖国慰安婦・南京・フェミニズム』(2008年、文藝春秋)、『靖国神社の祭神たち』(2010年、新潮選書)、『旧日本陸海軍の生態学』(2014年、中公選書)、『慰安婦問題の決算』(2016年、PHP研究所)など。慰安婦問題についての主張で産経・正論大賞を2014年に受賞した歴史修正主義右翼。

*35:言いがかりというなら特定失踪者の方がよほど言いがかりでしょう。何せ国内で発見されてますからね。あるいは俺的には「朝鮮学校無償化除外」「慰安婦銅像撤去要求」「南京事件資料ユネスコ世界記憶遺産登録への悪口」が「方広寺鐘銘事件」並のいちゃもんですね。

*36:著書『清朝チベット仏教』(2011年、早稲田大学出版部)、『ダライ・ラマと転生』(2016年、扶桑社新書)など

*37:中曽根内閣科学技術庁長官、宮沢内閣官房長官、村山、小渕、森内閣外相、衆院議長を歴任

*38:「私たち」とは「産経や本郷氏のような歴史修正主義の右翼日本人」のことですね。俺は彼らのお仲間になった気はありませんので。社民党の福島氏、共産党の志位氏や慰安婦問題研究者(吉見義明中央大名誉教授、林博史関東学院大教授など)なども俺同様彼らの仲間になった気はないでしょう。もちろん彼らのような期待は俺はしていません。そもそも韓国が間違ってるとも思ってないし(間違ってるのは安倍や産経や本郷氏ら歴史修正主義の右翼日本人の方です)

*39:著書『従軍慰安婦』(1995年、岩波新書)、『毒ガス戦と日本軍』(2004年、岩波書店)、『日本軍「慰安婦」制度とは何か』(2010年、岩波ブックレット)、『焼跡からのデモクラシー:草の根の占領期体験(上)(下)』(2014年、岩波現代全書)など

*40:個人サイト(http://hayashihirofumi.g1.xrea.com/)。著書『沖縄戦と民衆』(2001年、大月書店)、『BC級戦犯裁判』(2005年、岩波新書)、『シンガポール華僑粛清』(2007年、高文研)、『戦犯裁判の研究』(2009年、勉誠出版)、『沖縄戦 強制された「集団自決」』(2009年、吉川弘文館歴史文化ライブラリー)、『沖縄戦が問うもの』(2010年、大月書店)、『米軍基地の歴史』(2011年、吉川弘文館歴史文化ライブラリー)、『日本軍「慰安婦」問題の核心』(2015年、花伝社)、『沖縄からの本土爆撃:米軍出撃基地の誕生』(2018年、吉川弘文館歴史文化ライブラリー)など

*41:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

*42:小泉内閣国家公安委員長財務相自民党政調会長(福田総裁時代)、福田内閣国交相、第二次安倍内閣法相、自民党幹事長(第二次安倍総裁時代)を歴任

*43:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相など歴任

*44:小泉内閣国交相自民党政調会長(第一次安倍総裁時代)、幹事長(谷垣総裁時代)、第二次安倍内閣環境相、第三次安倍内閣経済財政担当相を歴任

*45:挙げてるのか知りませんし興味もないですが。

今日の産経ニュース(8/27分)(追記・修正あり)

■【産経・FNN合同世論調査自民党支持層の66.4%が安倍晋三首相を支持 石破茂氏の3倍以上
http://www.sankei.com/politics/news/180827/plt1808270033-n1.html
 「モリカケの腐敗政治家」「日本会議とずぶずぶの非常識極右」というあんな奴をなぜ支持できるのかと本当にげんなりします。リクルート事件時に「安倍*1幹事長、宮沢*2蔵相、渡辺*3政調会長」ら幹部連が謹慎を余儀なくされたときに「傍流の海部氏*4」が擁立されたように、安部よりもましな人間など自民にいくらでもいるでしょうにねえ。
 そして「政治状況が違う」とはいえ、「武村正義*5新党さきがけ結党」「小沢一郎*6羽田孜*7新生党結党」のような動きは自民党にはまるでないわけです。
 ただしこれで、「世論調査だと安倍と石破が拮抗してる」つうのは裏返せば「自民支持層以外では野党支持層だけでなくいわゆる無党派も含めて、安倍の不人気が圧倒的だ」「昔はともかく、自民党は今や国民政党と呼べる政党ではない」ということでもあるわけです。正直、そういう状態は自民党にとっても「長い目で見れば」決して望ましいもんではないでしょう。


■【正論】40年ぶり「相続法制改正」の意義 麗澤大学教授・八木秀次
http://www.sankei.com/column/news/180827/clm1808270004-n1.html

 この点については法案の基をつくり、私も委員として議論に参画した法制審議会民法(相続関係)部会でも異論があった。

 コラム内容ももろLGBT差別でうんざりしますがそれはひとまずおきます*8
 「は?」「何でお前が委員なの?。お前民法の専門家じゃないだろ?。ただのプロ右翼活動家だろ?」ですね。
 まあ安倍*9のごり押しでしょうが。
 なるほど「安倍に言われるがままに、オウム死刑囚を皆殺しにした安倍の忠実な子分」上川法相だとそういうことになるのでしょう。
 「安倍以外が首相なら」石破*10であれ、石原*11であれ、岸田*12であれ、誰であれ絶対にあり得ない話でしょう。マジでげんなりします。
 なお、法制審議会民法部会(相続関係)のメンバーですがhttp://www.moj.go.jp/content/001238772.pdfによればもちろん

東京大学教授・大村敦志*13
東京大学教授・沖野眞已氏
神戸大学教授・窪田充見氏*14
京都大学教授・潮見佳男氏*15
早稲田大学教授・中田裕康氏*16
東北大学教授・水野紀子氏*17
明治大学教授・村上一博氏*18
一橋大学教授・山本和彦氏
京都大学教授・山本克己氏
千葉大学教授・米村千代*19
東京大学教授・垣内秀介氏
慶應義塾大学准教授・西希代子氏

といった「おそらくまともな」民法*20の研究者もいます。つうか明らかにまともじゃないのは八木だけですが。
 http://www.moj.go.jp/shingi1/housei02_00294.htmlには会議議事録があるので八木の発言も確認できると思いますがそこまでは手間がかかるのでしません。


■漫画家のさくらももこさん死去、53歳 「ちびまる子ちゃん」など
http://www.sankei.com/entertainments/news/180827/ent1808270004-n1.html
 乳がんだそうですが、人生80年時代では50代の死は明らかに早死にですね。
 なお、フジテレビアニメ「ちびまる子ちゃん」についていえば作者死去後も続いている

フジテレビ「サザエさん」(長谷川町子
テレ朝「ドラえもん」(藤子F不二雄)
テレ朝「クレヨンしんちゃん」(臼井儀人

のように続いていくのでしょう。
 ちなみに「サザエさんドラえもんなどのようなずっと続いている形とはまた違いますが」、作者が死んでるのに放送されてるアニメとしては現在

フジテレビ「ゲゲゲの鬼太郎」(水木しげる
テレビ東京天才バカボン」(赤塚不二夫

があります。


■「日本の憲法が一度も改正されない理由はマインドコントロール」ジャーナリスト木佐芳男氏*21が講演
http://www.sankei.com/west/news/180827/wst1808270004-n1.html
 タイトルだけでうんざりですね。こんな物言いが許されるのなら

「沖縄基地問題について本土の人間が無関心なのは日米両国政府のマインドコントロール
「欧米で死刑が廃止されても日本で廃止されない理由は法務省のマインドコントロール
「世界各国から批判があっても日本で捕鯨が中止されない理由は水産庁のマインドコントロール

など何でもありになるわけです(ただし「マインドコントロールは言い過ぎ」にしても俺が例示した事例で、日本において「死刑廃止論」「捕鯨廃止論」がメディアでほとんど取り上げられないという偏向があること、それはどう考えても不適切であることは事実です)。
 「カルト宗教の洗脳」のような明らかな洗脳ならまだしも、そうでないもんでマインドコントロールなどと言い出すのはただの詭弁です。
 しかも誰がマインドコントロールしたかと言ったらいつもの陰謀論GHQガー」だそうです。さすがに故意のデマでしょうが絶句ですね。こんなんが元読売新聞ベルリン支局長だそうです(呆)。
 まともな人間なら馬鹿馬鹿しくて聞いていられるもんではありません。


■【産経抄】8月27日
http://www.sankei.com/column/news/180827/clm1808270003-n1.html
【お断り】
 「獄門島」のネタばらしがあります。ちなみにウィキペディア「獄門島」は産経以上にネタばらししており、犯人と犯行動機がかなり詳細にわかります。

「獄門島」では、戸主の「相続者の抹殺」という遺言を島の顔役3人が実行していった。

 犯人について、かなりネタバレしていますね。

参考

■獄門島ウィキペディア参照:キャスト名は1977年の映画版)
 終戦から1年経った昭和21年9月下旬。金田一耕助石坂浩二)は、引き揚げ船内でマラリアで死んだ戦友・鬼頭千万太(きとう・ちまた)(武田洋和)の死を知らせるため、千万太の故郷・瀬戸内海に浮かぶ、獄門島へと船で向かっていた。金田一は、千万太が息絶える前に残したある言葉が気に掛かっていた。
 「おれが帰ってやらないと、3人の妹たちが殺される…」
 千万太は金田一が戦前、本陣殺人事件を解決した探偵であることを知っていて、来るべき事件のために自分の故郷に赴くように頼んだのだ。
 獄門島は封建的な因習の残る孤島で、島の網元である鬼頭家は、本家の本鬼頭(ほんきとう)と分家の分鬼頭(わけきとう)に分かれ対立していた。千万太は本鬼頭、千万太のいとこ一は分鬼頭であった。
 本鬼頭には、美しいがいまだ幼子のような千万太の異母妹3人が、分鬼頭には、美しくしっかりした一の妹の早苗(大原麗子)がいたが、本鬼頭当主である千万太の父・与三松(内藤武敏)は発狂して座敷牢に入っていたため、千光寺の和尚・了念(佐分利信)、村長の荒木(稲葉義男)、医者の幸庵(松村達雄)が後見人となっていた。
 その夜、3姉妹の三女の花子(一ノ瀬康子)が行方不明となった。寺の庭では花子が足を帯で縛られ梅の古木から逆さまにぶら下げられて死んでいた。金田一は和尚が念仏を唱える中「きちがいじゃが仕方がない」とつぶやくのを耳にし、和尚は発狂した与三松を犯人と思っているようだが、それなら「きちがいだから」であるべきはずで、なぜ「きちがいじゃが」なのかといぶかる。
 次の日、金田一は逗留させてもらっている千光寺で、千万太と一の祖父で本鬼頭の先代・嘉右衛門(東野英治郎)の書いた3句の俳句屏風を目にする。「むざんやな 冑(かぶと)の下の きりぎりす」「一つ家に 遊女も寝たり 萩と月」の2句は読めたが、残りの1句が判読できなかった。
 千万太の言ったとおり残る2人の姉妹も危ないことを悟った金田一だが、不審人物として駐在所の牢に入れられてしまい、その間に次の殺人が起こってしまう。今度は3姉妹の次女の雪枝(中村七枝子)が首を絞められて釣鐘の中に押し込まれていたのであった。牢に入れられていてアリバイがあるため釈放された金田一は現場に赴き、そこで和尚が「むざんやな」の句をつぶやくのを聞く。
 通夜をしている本鬼頭家では、祈祷所で3姉妹の長女の月代(浅野ゆう子)が白拍子姿となり母から伝授されたという祈祷を行っていたが、家の者が確かめに行くと首を絞められて殺されており、そこには萩の花が撒かれていた。
 さらに月代がこもった祈祷所を先代・嘉右衛門が「一つ家」と呼んでいたことを知った金田一は月代の死が「一つ家に」の句の見立てであると知り、読めなかった屏風の句が「鶯(うぐいす)の身を逆(さかさま)に初音かな」であること、そして3姉妹はすべて屏風の句の見立てで殺されたことを知る。金田一は、その瞬間、和尚の言葉「きちがいじゃが」の謎が解ける。
 金田一は磯川警部*22立会いのもと和尚に面談し、そこで一連の殺人事件の真相を語る。花子は和尚、雪枝は村長、月代は幸庵に殺されたのであり、俳句の見立てによる殺人方法も含めすべては死んだ嘉右衛門の差し金によるものであった。花子を殺した和尚が「きちがいじゃが仕方がない」と言ったのは「(俳句の季節と今の季節は)季がちがっているが仕方がない」という意味であった。出征した千万太が死亡すれば、気の狂った与三松とその子どもである3姉妹が本鬼頭を継ぐことになるが、嘉右衛門は3姉妹の誰が跡を継いでも本鬼頭はつぶれてしまうことを心配し、また3姉妹の母親であるお小夜(草笛光子)に対する憎悪も手伝って、千万太が死に一が帰ったときには一に本鬼頭を継がせたいと考えた。和尚は、そのために邪魔になる3姉妹の殺害を、嘉右衛門が死の直前に自分たち3人に依頼したこと、その実行条件は千万太が死に一が帰ったとき(千万太が生きて帰ってきたときや、千万太も一も死亡したときには実行不要)であったことなどを語る。
 金田一はすべてが明らかになった後、前夜に村長が島から逃亡したことと幸庵も面談の前に発狂したことを知らせ、さらに一の生存が「復員詐欺」による偽りであったこと、一は戦死していることを告げたため、和尚はその場でショック死する。金田一は残された早苗に「一緒に東京に行きませんか?」と思いを伝えるが、早苗は本鬼頭を継ぐ意志を固めていたため断られ、ひとり島を去る。

21世紀の南の島でも、実力者の遺言は、なかなか威力がある。先日亡くなった翁長雄志*23沖縄県知事は、いまわの際に後継候補として2人の名前を挙げ、音声データが、遺言として残っているという。結果、1人が辞退し、残る国会議員が立候補する。政策や候補者の資質より遺言が重い、というわけだ。

 もちろん「政策や候補者の資質」無視のわけもないでしょう。産経らしい因縁付けです。
 なお、過去に自民において

「小渕*24総理の生前のご意志は森幹事長の自民党総裁、首相への昇格だ(森*25幹事長、野中*26幹事長代理、亀井*27政調会長、青木*28官房長官、村上*29参院議員会長のいわゆる自民党五人組)」
中川一郎*30先生の生前のご意志は息子さんの出馬ではない。むしろ側近秘書の私の出馬だ(鈴木宗男*31側)」「いや息子さんの出馬がご意志だ(中川昭一*32側)」

などあるので、別に産経が翁長陣営を馬鹿にするほど、「産経大好き自民党」がこうした遺言云々と無関係なわけでもありません。もちろんこういう自民の遺言は「自民応援団」産経は批判しません。森氏の場合は「五人組以外にそんな話を聞いた人間がいない」「首相就任というでかい話」なので「五人組による、ありもしない遺言捏造と、それによる政治私物化ではないのか」という批判が野党はもちろん、自民党内からもあったのですがねえ。実際、当時のマスコミ報道では『遺言などなく、五人組の話し合いによる森氏擁立だった』という話が出ています。
 何せ今回の「膵臓がんの翁長氏(膵臓がんは死亡率の高い病気です)」と違い、小渕氏の死は「突然の脳梗塞による急死」でその死を誰も予想していません。かつ脳梗塞発病直後に意識不明になりそのまま死亡したとみられるので「遺言なんてあるのかよ?」となるのは当然でしょう。小渕氏の音声データもありませんしね(産経への皮肉のつもり)。
 中川一郎氏の死も「突然の自殺」であり、誰もその死を予想してないので、当然ながら「生前の意思なんて誰がわかるのか」ともめごとになるわけです。
 それはともかく、森氏の支持率が低かった理由にはもちろん「えひめ丸事件でのゴルフ」「神の国発言」などいろいろありますが、理由の一つは「存在自体が怪しい小渕氏の遺言を理由とした自民党総裁、首相就任」という「自民党総裁、首相就任経緯の怪しさ」にもあったわけです。

 不思議なことに、音声データを実際に聞いた関係者は、県議会議長らごく少数で、公開もされていない。表に出せない事情でもあるのだろうか。どういう理由で2人を指名したかもさっぱりわからない。

 音声データを公開したところで、「指名の具体的理由を音声データにおいて翁長氏が語っていなければ」明確な指名理由はわからないでしょうね(生前の言動からある程度の想像はできるとしても)。
 まあ、産経がいいたいことはおおよそ想像がつきますが。俺も含めて、この一件については誰でも色々憶測できますしね。
1)実際には遺言は全くない。単に生前の翁長氏の言動を基に「想定される遺言」を「実際に遺言があった」かのように主張してるだけ
2)遺言はあるが音声データや文章などの形になったものがない
3)遺言も音声データもあるが、公開することに何らかの差し障りがある(もちろん県会議長などの主張はこれです)
のどれかでしょうね。いずれにせよ、翁長陣営から「後継が玉城氏(自由党幹事長、衆院議員)では納得いかない」といった異論も「目立った形ではない」のは「翁長氏がそうした指名をしていてもおかしくないから」でしょうね。

【追記】
 コメ欄の指摘にもコメントしておきます。

『獄門島』の映画を先日観ましたが、浅野ゆう子が殺される女の子の役で出ていました。まだ16〜17歳くらいですが、私が前紹介した清純な時代から大人の女性になる過渡期の趣がありましたが、たぶん設定年齢が実年齢より上だったせいか、化粧が濃すぎてちょっと興ざめでした。

 映画(1977年版)で浅野ゆう子(1960年生まれ)がやった役「長女・月代」はウィキペディア「獄門島」によれば

・1990年のフジテレビドラマ『獄門島』:牧瀬里穂(1971年生まれ、ドラマ当時18〜19歳)
・1997年のTBSドラマ『獄門島』:櫻井淳子(1973年生まれ:ドラマ当時23〜24歳)

ですからねえ。明らかに浅野ゆう子の実年齢と役の設定年齢は会ってないと思いますね。

*1:三木内閣農林相、福田内閣官房長官自民党政調会長(大平総裁時代)、鈴木内閣通産相、中曽根内閣外相、自民党幹事長(竹下総裁時代)など歴任

*2:池田内閣経済企画庁長官、佐藤内閣通産相、三木内閣外相、鈴木内閣官房長官、中曽根、竹下内閣蔵相などを経て首相。首相退任後も小渕、森内閣で蔵相

*3:福田内閣厚生相、大平内閣農水相、鈴木内閣蔵相、中曽根内閣通産相自民党政調会長(中曽根、竹下総裁時代)、宮沢内閣外相など歴任

*4:福田、中曽根内閣文相を経て首相

*5:細川内閣官房長官、村山内閣蔵相など歴任

*6:中曽根内閣自治相・国家公安委員長自民党幹事長(海部総裁時代)、新生党代表幹事、新進党党首、民主党幹事長などを経て現在、自由党代表

*7:中曽根、竹下内閣農水相、宮沢内閣蔵相、細川内閣外相を経て首相

*8:なお、八木は「相続法改正において『内縁配偶者の相続権』の『内縁配偶者』にLGBTが入らなかったのは俺の手柄だ」と吹いてますが関係ないでしょうねえ。LGBTについて未だ国民的理解が乏しく「同性婚など認められてない」「一部自治体の条例での同性婚的扱い(同性婚とは違う)がされてるに過ぎない」現状で『内縁配偶者の相続権』についてLGBTを入れることは現実性に乏しいでしょう。安倍自民党がそれを受け入れるとも思えませんし。いや安倍でなく「安倍ほど極右でない」橋本、小渕、福田といった歴代自民党政権でも、いやそれどころか「鳩山、菅、野田といった民主党政権」でも受け入れるかは疑問です。

*9:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官などを経て首相

*10:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相などを歴任

*11:小泉内閣国交相自民党政調会長(第一次安倍総裁時代)、幹事長(谷垣総裁時代)、第二次安倍内閣環境相、第三次安倍内閣経済財政担当相を歴任

*12:第一次安倍、福田内閣沖縄・北方等担当相、第二次、第三次安倍内閣外相を経て、現在、自民党政調会長

*13:著書『公序良俗と契約正義』(1995年、有斐閣)、『法源・解釈・民法学:フランス民法総論研究』(1996年、有斐閣)、『典型契約と性質決定』(1997年、有斐閣)、『法典・教育・民法学:民法総論研究』(1999年、有斐閣)、『契約法から消費者法へ』(1999年、東京大学出版会)、『フランスの社交と法』(2002年、有斐閣)、『父と娘の法入門』(2005年、岩波ジュニア新書)、『ルールはなぜあるのだろう:スポーツから法を考える』(2008年、岩波ジュニア新書)、『他者とともに生きる:民法から見た外国人法』(2008年、東京大学出版会)、『20世紀フランス民法学から』、『新しい日本の民法学へ』(以上、2009年、東京大学出版会)、『フランス民法:日本における研究状況』(2010年、信山社出版)、『「法と教育」序説』(2010年、商事法務)、『法教育への招待』(2015年、商事法務)など

*14:著書『過失相殺の法理』(1994年、有斐閣)など

*15:著書『契約規範の構造と展開』(1991年、有斐閣)、『民事過失の帰責構造』(1995年、信山社出版)、『契約責任の体系』(2000年、有斐閣)、『契約法理の現代化』(2004年、有斐閣)、『債務不履行の救済法理』(2010年、信山社出版)など

*16:著書『継続的売買の解消』(1994年、有斐閣)、『継続的取引の研究』(2001年、有斐閣)など

*17:著書『社会法制・家族法制における国家の介入』(編著、2013年、有斐閣)、『相続法の立法的課題』(編著、2016年、有斐閣)など

*18:著書『明治離婚裁判史論』(1994年、法律文化社)、『日本近代婚姻法史論』(2003年、法律文化社)など

*19:著書『「家」の存続戦略』(1999年、勁草書房)など

*20:たとえば、米村氏は民法と言うより「家族社会学」の研究者のようです。

*21:著書『“戦争責任”とは何か:清算されなかったドイツの過去』(2001年、中公新書)、『「反日」という病:GHQ・メディアによる日本人洗脳(マインド・コントロール)を解く』(2018年、幻冬舎)など

*22:映画では磯川ではなく等々力警部(加藤武

*23:那覇市議、沖縄県議、那覇市長を経て沖縄県知事

*24:竹下内閣官房長官自民党副総裁(河野総裁時代)、橋本内閣外相を経て首相

*25:中曽根内閣文相、自民党政調会長(宮沢総裁時代)、宮沢内閣通産相、村山内閣建設相、自民党総務会長(橋本総裁時代)、幹事長(小渕総裁時代)などを経て首相

*26:村山内閣自治相・国家公安委員長小渕内閣官房長官自民党幹事長(森総裁時代)など歴任

*27:村山内閣運輸相、橋本内閣建設相、自民党政調会長(小渕、森総裁時代)、国民新党代表、鳩山、菅内閣金融担当相など歴任

*28:小渕、森内閣官房長官自民党参院議員会長など歴任

*29:宮沢内閣労働相、自民党参院幹事長、参院議員会長など歴任。KSD事件による逮捕、起訴で自民党離党、議員辞職に追い込まれ失脚。

*30:福田内閣農林相、鈴木内閣科学技術庁長官など歴任。自民党総裁選に出馬し惨敗したことを苦にして自殺。

*31:橋本内閣沖縄・北海道開発庁長官、小渕内閣官房副長官など歴任

*32:小渕内閣農水相小泉内閣経産相麻生内閣財務相など歴任

今日の産経ニュース(5/7分)(追記・修正あり)

■絵本作家 かこさとしさん死去 92歳 「だるまちゃんとてんぐちゃん」「からすのパンやさん」「かわ」など
https://www.sankei.com/life/news/180507/lif1805070009-n1.html
 最近の若者は「かこさとし」「だるまちゃんとてんぐちゃん」といっても「誰それ?、何それ?」でしょうが、まあ、小生の年代(1970年代後半生まれ)だと割と知ってる人は多いかと思います。ご冥福をお祈りします。
 なお、ふと「ぐりとぐら」の作者(中川李枝子氏)て存命かしら?と思ってウィキペディアを見たら「1935年生まれ」ということでご存命のようですが、お亡くなりになったら俺的に結構ショックかと思います。
 最後に、かこ氏の死去についてはid:Bill_McCrearyさん記事『コルカタ紀行(あと昆明・上海)(2017年9月)(22)(加古里子氏が亡くなった)』(https://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/dfd620ed7e3cad5854219e5b195803f5)を紹介しておきます。


■【産経抄】5月9日
https://www.sankei.com/column/news/180509/clm1805090003-n1.html

 すでに絵本作家として、「だるまちゃん」シリーズなどベストセラーも出していた。もっとも、絵筆を持てるのは、帰宅後と休日、通勤電車の中だけである。ある日、やりたいことを書き留めたカードを数えたら200枚もあった。1日10時間かけても、10年以上かかる。定年を待っていられない、と役員を目前にして退職、47歳で専業作家となった。

 まあ加古氏がそういうことができるのも「ベストセラーを出していて生活の保障がある」、つまり「早期退職しても絵本作家で食えるから」という面が大きいわけです。
 まあ、「昭和電工の社員」としてやりたいことがなかったわけでもないでしょうが「絵本作家>越えられない壁>昭和電工社員」だったんでしょう。


■自民・石破茂*1元幹事長 安倍晋三首相の答弁に苦言 「民主党政権より良かったから良いではない」
https://www.sankei.com/politics/news/180507/plt1805070039-n1.html

 自民党石破茂元幹事長は7日夜のBSフジ番組で、安倍晋三首相の国会答弁に苦言を呈した。「(首相は)民主党時代はどうだったのかと話をすぐ出すが、政権奪還から5年以上がたっている。国民はそんなことは誰も聞いていない」と指摘した。

 民主党政権時代の方が安倍より良かったと俺は思いますが、それはさておき。
 俺のような安倍批判派にとっては「安倍政権5年」なんて屈辱的ですが、石破が言うように、政権奪還直後ならまだしも、「5年が経過して」未だにそんなことを言ってるのは「民主党よりマシと言わないと自分の政治を正当化できないのか」つう意味で実に情けないですね。
 しかし「地上波のフジ」ではないとはいえ、BSフジとはいえ、石破が登場して、安倍に批判的なことを言う。フジも「安倍批判をガンガンやらないまでも」、「あまりにも安倍べったりじゃもうだめだ」位のことは考えてるのか。

 9月の党総裁選へ出馬表明する時期については「(今国会会期末の)6月20日まで言うことはあり得ない」と語った。

 まあ「国会会期中に野党の攻撃に同調した」だのなんだの、安倍を支持する連中に攻撃されることを恐れてるんでしょうが、正直、「でる気があるなら今言えよ」と思いますね。これは石破に限らず、石原*2元幹事長や岸田政調会長(前外相)もそうですが。こういう弱腰な態度だから安倍が図に乗るわけです。


■戦略なき審議拒否に限界、折れた野党 「18連休」批判で追い込まれ
https://www.sankei.com/politics/news/180507/plt1805070036-n1.html
 「追い込まれ」てまあ、産経的にはそういうことにしたいんでしょうが、別に「審議拒否を支持しない(俺個人は支持する立場ですが)」は「野党批判の一種」ではあっても「安倍は加計森友で真っ白」とか「麻生は辞めなくていい」とか言う話では必ずしもないですからねえ。「審議で追い詰めろ」つう人間も当然いるわけです。「自民党にとって状況が良くなった」とはとてもいえないでしょう。せいぜい「とりあえず柳瀬について参考人招致をごり押しできた(証人喚問はしないと突っぱねた)」「とりあえず麻生更迭要求を突っぱねた」程度の成果(?)しかないわけです。で偽証罪の適用がないとはいえ「参考人招致なら簡単に逃げられる」つう話でもないでしょうし、麻生の更迭だって、「更迭しない」と居直り続ければ、むしろ支持率が下がる要因じゃないんですかね。
 まあ産経や自民的には「勝った、勝った」と支持層相手に気持ちを盛り上げたいんでしょうが大本営発表もいいところでしょう。まあ、さすがに本気ではないでしょうが。


■セクハラ「罰則も検討」 野田聖子*3女性活躍担当相
https://www.sankei.com/politics/news/180507/plt1805070024-n1.html

 麻生太郎*4副総理兼財務相が「『セクハラ罪』という罪はない」などと発言したことを巡り「セクハラに対する知識が得られない世代だ。私たちの感覚とは全く違う」と批判した。

 「世代の問題じゃねえだろ!。麻生と同年代でもここまで酷い奴は普通いないと思うぞ!」とは思いますが、まあ「女性活躍担当相」という野田の立場上、最低限この程度のことは麻生に対して言わざるを得ないでしょう。まさか「麻生副総理の発言には問題は何もない」とはいえない。
 同じ内閣の閣僚が「ぬるい批判」とはいえ、「批判せざるを得ない」つうんだからいかに麻生が非常識かと言うことです。更迭してほしいですね、本当に。自民党支持者でもまともな人間ならそう思うでしょう。いや自民支持者にそういうまともな人間はもはやいないのかもしれませんが。


■NHK、「Rの法則」終了を発表
https://www.sankei.com/entertainments/news/180507/ent1805070008-n1.html
 何が何でもこの番組を残してほしいわけではないのですがどういうことなんですかね、これ。
 視聴率が低迷していたがジャニーズとの関係で打ち切れなかったが今回の一件でためらいなく打ち切れるとかそういうことでしょうか?


■【国民民主党結成】民進党、岡田*5元副総理ら27人が離党 小川*6元法相らは立憲民主党に入党届 
https://www.sankei.com/politics/news/180507/plt1805070008-n1.html
 当初から「入党しない」といっていたので驚きはないですね。まあ「国民民主党」に上がり目はないでしょう。


■【国民民主党結成】幹事長に古川元久*7、代表代行に原口一博
https://www.sankei.com/politics/news/180507/plt1805070012-n1.html

【共同代表】大塚耕平*8玉木雄一郎*9▽【代表代行】原口一博*10▽【副代表】渡辺周*11小林正夫*12▽【幹事長代行】増子輝彦*13▽【総務会長】平野博文*14▽【国対委員長泉健太*15▽【選対委員長】大島敦*16▽【政調会長足立信也*17

 正直大して期待もしてないのでどうでもいい話ですが一応紹介しておきます。

*1:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相など歴任

*2:小泉内閣国交相自民党政調会長(第一次安倍総裁時代)、幹事長(谷垣総裁時代)、第二次安倍内閣環境相、第三次安倍内閣経済財政担当相を歴任

*3:小渕内閣郵政相、福田、麻生内閣消費者問題等担当相、自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)などを経て第四次安倍内閣総務相(女性活躍担当相兼務)

*4:橋本内閣経済企画庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)などを経て首相。現在、第二〜四次安倍内閣副総理・財務相

*5:鳩山、菅内閣外相、民主党幹事長(菅代表時代)、野田内閣副総理・行革相、民主党代表代行(海江田代表時代)を経て民主党代表

*6:菅内閣法務副大臣、野田内閣法相、民進党参院議員会長(蓮舫、前原、大塚代表時代)など歴任

*7:菅内閣官房副長官、野田内閣経済財政担当相、希望の党幹事長など歴任

*8:菅内閣厚労副大臣民進党代表など歴任

*9:民主党政調副会長、民進党幹事長代理、希望の党代表など歴任

*10:鳩山、菅内閣総務相

*11:鳩山、菅内閣総務副大臣、野田内閣防衛副大臣など歴任

*12:菅内閣で厚労大臣政務官

*13:鳩山、菅内閣経産副大臣民進党幹事長(大塚代表時代)など歴任

*14:鳩山内閣官房長官、野田内閣文科相など歴任

*15:鳩山、菅内閣内閣府大臣政務官希望の党国対委員長など歴任

*16:野田内閣総務副大臣民進党幹事長(前原代表時代)、希望の党代表代行など歴任

*17:鳩山、菅内閣厚労大臣政務官民進党政調会長(大塚代表時代)など歴任

今日の産経ニュース(1/21分)(追記・修正あり)

■評論家・西部邁さん*1死去、多摩川で自殺か 78歳
http://www.sankei.com/life/news/180121/lif1801210033-n1.html
 「事故死」ではなく「自殺」というのにびっくりですね。まあ「自殺した江藤淳*2は妻に病死された後、鬱状態だったらしい」のと同様、「身近な人間でも無い限り」解らない何かがあったのかもしれませんが。
 しかし「多摩川で投身自殺」ねえ。「外だと人の目がある」ので「家の中と違い」、なかなか「精神的に自殺しづらいんじゃないか」とか、「自殺しても失敗するんじゃないか」とか思いますがそうでもないのですかね。

*1:著書『核武装論』(2007年、講談社現代新書)、『西部邁の経済思想入門』(2012年、放送大学叢書)、『日本の保守思想』(2012年、ハルキ文庫)、『保守思想のための39章』(2012年、中公文庫)、『虚無の構造』、『福澤諭吉』(2013年、中公文庫)、『経済倫理学序説』(2014年、中公文庫)、『大衆への反逆』(2014年、文春学藝ライブラリー)、『保守の真髄』(2017年、講談社現代新書)など

*2:著書『閉された言語空間:占領軍の検閲と戦後日本』(1994年、文春文庫)、『一九四六年憲法その拘束』(2015年、文春学藝ライブラリー)、『完本 南洲残影』(2016年、文春学藝ライブラリー)など

今日の産経ニュース(6/23分)ほか(追記・訂正あり)

有田芳生氏のツィート

有田芳生さんがリツイート
こたつぬこ‏ @sangituyama
前川
「また、報道番組を見ていると、コメンテーターのなかには、官邸の擁護しかしない人がいる。名前はさしひかえるが(スシロー*1やん)。そのなかには性犯罪をもみ消した疑惑がある人*2がいる。国家権力とメディアとの関係に非常に不安を感じる」。

 ここまでいわれるマスコミも実に無様です。しかも前川氏にこういう事を言う資格があるかどうかをひとまずおけば言ってることは何一つ間違ってない。


id:noharra(八木孝三)のツィート

野原燐がリツイート
ガイチ‏ @gaitifuji
 片山善博*3は、もしも公文書管理ガイドラインの見直しをするならば、福田康夫*4をトップに据えて、政権とは離れて、第三者機関による見直しを提唱している

 こういうことを利害関係がないであろう人間・片山氏に言われる当たりが福田康夫という人間のまともさを示してると言っていいでしょう。最近の自民党首相でこういう人は残念ながらほとんどいないと思います。昔は「鳩山一郎*5の日ソ国交回復」「佐藤栄作*6沖縄返還」「田中角栄*7日中国交正常化」とかあったと思うんですけどね。
 小生も割と福田康夫という御仁は評価してる方です。「男は黒豹」発言、「清和会メンバーとしてやはり改憲派であること」とか考慮しても、福田氏は安倍とか麻生*8とかと比べたら全然まともですし。

参考

福田康夫(ウィキペ参照)
■公文書の管理体制の整備
 独立行政法人国立公文書館の整備、拡充を持論としており、「公文書館推進議員懇談会」では代表に就任している。公文書館の人員について、他国と比較し「米国の公文書館では2500人、英国では550人もの職員が働いているが、日本では、わずか42人。政府や自治体が持つ記録は、国民の共有財産なのだから、大事に保存して次世代に引き継がなくてはいけない」と指摘している。薬害肝炎問題では厚生労働省の杜撰な文書管理が明るみに出て、報告を受けた福田(当時、官房長官)は激怒したとされる。 
 2008年2月29日には内閣府特命担当大臣少子化対策男女共同参画担当)の上川陽子*9を公文書管理担当大臣に任命し、公文書の作成から保管までをルール化する「文書管理法案」の策定を指示した。
 首相退任後も、一議員として公文書管理法案の成立に尽力した。2009年4月には、自由民主党民主党の政策担当者を呼び寄せ「これは与野党が対立する案件ではない」と主張し、両党による修正協議を提案した。この提案を受け、民主党逢坂誠二*10らが修正協議の開始に同意し、福田も自ら修正協議の場に加わった。同年5月、福田と枝野幸男*11らが修正案の叩き台を作成し、他党も加えたうえで修正案が正式合意された。
 当初、民主党西村智奈美*12が「審議に100時間は必要だ」と主張し、与党側も「重要法案」指定を見送ったことから、第171回国会での公文書管理法の成立は絶望視されていた。しかし、福田らによる事前の修正協議が功を奏し、国会での委員会審議は両院計12時間で終了するなど異例の速さで審議が進み、公文書管理法は2009年6月に与野党全会一致で可決、成立した。東京大学大学院人文社会系研究科教授の加藤陽子*13は、法案成立の経緯について論じた際に、上川陽子福田内閣で公文書問題担当相)、逢坂誠二西村智奈美の3名を法文整備に尽力した立役者と評価した上で、福田と上川の両名を「公文書管理法の生みの親」と並び称している*14

 もう「どう見ても票にもならない(地元への利権誘導でないので)、利権にもならない、マスコミも騒いでくれない地味な公文書管理問題」でここまでやる気満々てあたりが好感持てますね。本当にやる気のあって有能な人間は「公文書管理問題での福田氏」みたいに「不言実行*15」であって安倍みたいに「拉致問題で有言不実行(でかい口叩いてるが成果が何もない)」じゃないわけです。まあ家族会のバカ共(例:飯塚繁雄・家族会会長、増元照明・元家族会事務局長、横田早紀江)も良く安倍なんか評価できるモンです。

福田康夫(ウィキペ参照)
北朝鮮による拉致問題
・2002年、訪朝前に小泉首相*16との面会を要望した拉致被害者家族に対し、「心静かな状態で首脳会談を行なうために、家族とは会わないほうがよい」と言って、会わせなかった。首相に代わって福田が、拉致被害者家族と会った際、これまでの対応から誠意を感じていなかった増元照明に「私はあなたを信ずることができない*17」と言われた。
 拉致被害者家族の一人、蓮池透によれば、2002年9月、拉致被害者の安否について官房長官として福田が家族について報告した際、蓮池透の母が「生存とされた家族と死亡とされた家族とを別々にしないで、一緒の場で報告してほしい」と訴えると、「黙って聞きなさい。あなた方の家族は生きているのだから」と、両腕で押さえつけるような仕草をしたという。
・冷静沈着そうな風貌だが、実際には瞬間湯沸かし器といわれるほど激昂家である。官房長官時代は官房副長官を務めた安倍晋三の上司であったが、日本人拉致問題で帰国した被害者をいったん帰す意向であった福田に安倍が反発。この際「余計なことはするな」と机を蹴り上げて安倍を叱責したという。

てあたりも「家族会のバカ共に媚びないなんてさすが福田!、かっこいい!」「福田はもっと評価されてしかるべき」「梵天丸もかくありたい」ですね。

福田康夫(ウィキペ参照)
・2010年4月、世界経済フォーラムのアジア版として中国で設立されたボアオ・アジア・フォーラムの年次総会にて、フィデル・ラモス*18(元フィリピン大統領)の後任として理事長に選出された。
・人口問題をライフワークとすることから、アジア人口・開発協会の理事長に就任するとともに、25か国の国会議員らで構成する「人口と開発に関するアジア議員フォーラム」にて議長を務めた。同フォーラムは各国で立法作業の支援活動を展開しており、それらの活動が評価され国際連合人口賞(団体部門)を受賞した。2010年6月、福田は国際連合本部ビルに招かれ、国際連合副事務総長のアーシャ=ローズ・ミギロからメダルを授与された。
ネルソン・マンデラ(元南アフリカ大統領)の死去に際し、2013年12月9日に特派大使に任命され、皇太子とともにマンデラの追悼式に出席した。
・2015年1月25日、サウジアラビアの6代目アブドラ国王が死去したことにより、皇太子とともに特派大使として弔問に派遣された。

 国際的にも評価される福田氏です。「安倍が酷すぎる反動」で俺が福田氏に過剰に好意を感じてるであろう事は否定しませんが、それにしても代議士引退が本当に惜しい。


【ここから産経です】
■【小林麻央さん死去】菅義偉官房長官もお悔やみ 「子供たちのことを思うと言葉もない」
http://www.sankei.com/politics/news/170623/plt1706230043-n1.html
■【小林麻央さん死去】自民・石破茂*19前地方創生担当相「お子さんの、最期のお母さんとの姿は本当に泣けますよね」
http://www.sankei.com/politics/news/170623/plt1706230065-n1.html

 浅田真央*20が好きな日本人は「もう一人のマオ」小林麻央も好きなようです。
 記者会見でアホマスコミが聞いたんでしょうが「アホか?」ですね。政治のことを聞けと説教したい。しかしご遺族が彼女の死去を悼むのは当然ですが「日本人ならけなげな彼女の死去を追悼して当然」みたいなムードづくりやめて欲しい。いや俺も彼女はけなげだ、かわいそうだと思いますよ。でもそれ赤の他人が仰々しく騒ぐことじゃない。夏目雅子(享年27歳)とか、本田美奈子(享年38歳)とか小林麻央(享年34歳)みたいに若くして病死する人はいくらでもいるし(まあ夏目や本田もその死去は当時やたら騒がれましたけど)。俺がなんか聞かれたら「遺族でも知人友人でもないのでコメントは控えたい」ですかね。赤の他人がこういうことでああだこうだいうことほど遺族と小林麻央に失礼な事はない気がします。「若くして死去してかわいそうだと思う」なんて当たり前のことを俺は言いたくない。


■【阿比留瑠比の極言御免】蔓延するフェイクニュース 朝日新聞のスクープ記事もなぜか不自然 加計学園問題の文書写真が
http://www.sankei.com/premium/news/170623/prm1706230005-n1.html
 フェイクニュース名誉毀損裁判を起こされて敗訴した人間がよくもまあこんな駄文が書けるモンです。

 22日朝、テレビで民放番組にチャンネルを合わせると、森友学園籠池泰典・前理事長の顔が大写しとなった。籠池氏が21日夜、安倍晋三首相の私邸などを訪ね、寄付を受けたと主張する100万円を返却しようとしたが断られ、記者団の取材に応じた場面だった。
 籠池氏は現金100万円だという紙の束を持っていたが、本物の一万円札は上下の2枚だけで、中身は白い紙であるように見えた。
 国会で大騒ぎし証人喚問まで実施した森友問題も、内閣支持率を低下させた加計学園問題も結局、火のないところに煙を立てた「フェイクニュース(偽記事)」ではないのか。

 論理展開が無茶苦茶すぎて吹き出しました。
 仮に籠池の「100万の束」が「フェイク」だとしても*21、そのことと森友問題(国有地の不当な安値払い下げ)や加計学園問題(獣医学部新設での不当な便宜供与疑惑)と何の関係があるのか。特に加計学園問題なんて籠池は何一つ関係がありません。
 そもそもそんなに疑惑はフェイクニュースだ、言いがかりだというならとっとと、「安倍昭恵」「籠池が暴露したFAXに寄れば昭恵の公務員秘書で財務省に問い合わせしたとされる谷査恵子氏」「昭恵や谷氏に応対した財務官僚」「前川前文科事務次官」「前川氏が『総理の意向』を伝えられたとする和泉首相補佐官、木曽元内閣官房参与(現在、千葉科学大学学長、加計学園理事)」「加計疑惑報道*22で疑惑の政治家として名前が出てきた萩生田官房副長官」など関係者を証人喚問して清廉潔白であることを証明すればいいでしょう。野党の証人喚問要求を全て不当に拒否してるのは何処の誰なのか。安倍じゃないですか。

 ジャーナリストの烏賀陽弘道*23は、新著『フェイクニュースの見分け方』*24でさまざまな情報を検証している。
 その上で、(1)日本会議=安倍政権の黒幕説を首肯できる事実は見いだせない(2)(安倍政権の言論統制を非難する記事や出版物の)「報道に介入した」「圧力を加えた」「統制した」と主張する根拠がわからない(3)(高市早苗総務相放送法関連答弁について)民主党時代と同じ発言を根拠にした「安倍政権は報道の自由を恫喝している」という非難は不思議−などと結論付けており、うなずける。

 単に烏賀陽が阿比留の類友なだけです。(1)について言えば「黒幕」と表現するかどうか*25はともかく、日本会議と安倍に親密な関係があることは事実でしょう。
 (2)についていえば被害者側がはっきり「安倍政権に恫喝された」といわないから恫喝がないというレベルの詭弁です。
 (3)についていえば「民主党政権時代の答弁」など仮に烏賀陽の言うとおり*26だとしても「民主党民進党)に高市批判する資格があるのか」という話にはなっても、「だから高市の答弁はメディアへの恫喝じゃない」という話には全くなりません。
 なお、仮に烏賀陽の言うような事実があったとしても民主党政権時代、あまり騒がれなかったのはマスコミが民主党に甘いと言うより「民主党には安倍のような露骨な恫喝がなかった(むしろマスコミが小沢氏*27の西松疑惑などを批判しており恫喝の可能性など感じられなかった)」ことが大きいでしょう。

*1:安倍首相と寿司などの会食を繰り返していることから“スシロー”の異名を持つ田崎史郎(元時事通信解説委員長)のこと

*2:山口敬之のこと

*3:鳥取県知事、菅内閣総務相など歴任

*4:森、小泉内閣官房長官を経て首相

*5:戦前、田中義一内閣書記官長、犬養、斎藤内閣文相を歴任。戦後、首相

*6:吉田内閣郵政相、建設相、岸内閣蔵相、池田内閣通産相などを経て首相

*7:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相などを経て首相

*8:橋本内閣経済企画庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長を経て首相。現在、第二次、第三次安倍内閣副総理・財務相

*9:第一次安倍、福田内閣少子化等担当相、第二次安倍内閣総務副大臣、第三次安倍内閣法相を歴任。なお、小渕優子麻生内閣少子化担当相、第二次安倍内閣財務副大臣、第二次安倍改造内閣経産相)もそうですが、少子化担当相経験者の上川、小渕両名が「初入閣が少子化担当相」「大臣経験者なのにその後、副大臣」ということが「少子化問題は重要(自民)」が口先だけにすぎないこと、少子化担当相の自民党における「価値の軽さ」を証明してると思います。まあ少子化担当相って「菅内閣の与謝野経済財政担当相の少子化担当相兼務」「野田内閣の岡田副総理・行政刷新担当相の少子化担当相兼務」など一部例外を除けば大物が就くポストじゃないんですよね。

*10:北海道ニセコ町長を経て衆院議員。鳩山内閣首相補佐官菅内閣総務大臣政務官を歴任

*11:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)など歴任

*12:鳩山、菅内閣外務大臣政務官、野田内閣厚労副大臣を歴任

*13:日本近現代史家。著書『戦争の日本近現代史』(2002年、講談社現代新書)、『満州事変から日中戦争へ』(2007年、岩波新書)、『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(2016年、新潮文庫)、『とめられなかった戦争』(2017年、文春文庫)など

*14:加藤氏が名前を挙げた人間の内、福田氏、上川氏以外は全員、民主党議員の上、「上川氏は福田内閣公文書担当相」で「福田氏と事実上イコール」なので「何だかなあ」ですね。

*15:まあ不言というか「必要以上に宣伝しないってこと」ですけど。

*16:宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相を経て首相

*17:そのあげく安倍なんか信じちゃうわけですか。バカだねえ(苦笑)。

*18:コラソン・アキノ政権軍参謀総長、国防相を経て大統領

*19:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相を歴任

*20:女子フィギュアスケートバンクーバー五輪銀メダル

*21:もちろん「阿比留にはそう見えただけ」なのでそうだという根拠には全くなりません。無論、「寄付などしていない」という安倍夫婦が受け取らないのを見越したパフォーマンスならそういうフェイクの可能性は一応はあり得るでしょうが。

*22:これについては例えば赤旗『加計問題 官邸の意向明らか、内閣府メールに萩生田副長官の指示 参院予算委 小池書記局長が追及』(http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-06-17/2017061701_01_1.html)、論戦ハイライト『「加計ありき」明白、副長官関与 否定根拠示せず、参院予算委 小池書記局長の追及」(http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-06-17/2017061703_01_1.html)、『「官邸は絶対やる」、加計問題 萩生田氏発言の新文書 首相が開学に期限か』(http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-06-21/2017062101_01_1.html)、『萩生田氏の関与、虚偽答弁の重大な疑惑、志位委員長が会見』(http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-06-21/2017062102_01_1.html)、『「加計学園」問題 「萩生田氏の関与」続々、文科省の記録から 首相側近 加計氏とも親密』(http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-06-22/2017062201_01_1.html)参照

*23:著書『Jポップとは何か』(2005年、岩波新書)、『Jポップの心象風景』(2005年、文春新書)、『カラオケ秘史』(2008年、新潮新書)、『原発難民』(2012年、PHP新書)など

*24:2017年、新潮新書

*25:まあ単純な子分親分関係(安倍が子分)だとは誰も言っていませんので、そう言う意味では黒幕ではありません。

*26:もちろん烏賀陽のデマの可能性もありますが。

*27:当時、民主党幹事長。