「珍右翼が巣くう会」に突っ込む・番外編(11/25分:常岡浩介と黒井文太郎と桜木武史の巻)(追記・訂正あり)(追記・訂正あり)

 常岡*1らを取り上げます。主としてロシアネタ、シリアネタです。
■産経『米軍撤退表明でシリア情勢、激動』
https://www.sankei.com/world/news/181230/wor1812300011-n1.html

 トランプ米大統領の米軍撤退表明を受け、シリアをめぐる情勢が急速に変わり始めた。少数民族クルド人民兵部隊はアサド政権に北部マンビジに進駐するよう要請し、政権軍が市街周辺に到着した。双方が協力するのは極めて異例だ。
クルド人民兵部隊「人民防衛部隊」(YPG)はシリア北部での自治を求めてアサド政権と対立してきたが、28日に「トルコの脅威に直面するマンビジの防衛のため、シリア政府を招いた」と述べ、政権側は同日、マンビジにシリア国旗を掲げたと声明を出した。
・米軍撤退で後ろ盾を失ったYPGが政権側に助けを求めた格好だ。
・ロシアは今回の動きが政権側の支配地域拡大につながるため、「前向きな傾向だ」と歓迎

 クルドとしては「米軍がなくなった今」、単独でトルコと対峙できる力はなく、組むとしたら「アサド政権およびそのバックのロシア、イラン」ということになるのでしょう。
 「トルコこそが最大の敵」であるクルドにとっては「トルコに勝つためなら贅沢は言ってられない」わけです。

・一方、アサド政権と敵対してきたアラブ諸国でも関係改善の動きが相次いでいる。いずれも米軍撤退後をにらみ、政権側を支援してきたトルコとイランの勢力拡大を牽制(けんせい)する狙いがありそうだ。
アラブ諸国の動きも活発化してきた。アラブ首長国連邦(UAE)は27日、11年の内戦発生後間もなく閉鎖した首都ダマスカスの在シリア大使館を再開し、アサド政権との関係正常化を進める方針を示した。
 UAEは内戦で反体制武装勢力を支援したとされ、アサド政権と敵対関係にあった。大使館再開は「アラブとシリアの問題」への第三者の介入を回避することが目的だと述べ、非アラブのイスラムシーア派大国、イランへの警戒感をにじませた。
 エジプトは12月下旬、シリアの情報機関トップを招いて、当局者同士で意見を交換したもようだ。サウジアラビアもシリア復興資金を供出する意向とされるが、これらの国々は反イランで協調している。

 「アサド政権はもはや当面崩壊しない」との判断の下、UAE、サウジなど反体制派を支援してきた国々も「どうやってイランやロシアのアサド政権への影響力をできる限り排除するか」「そのためにはいつまでもアサドと対立してるとどんどんアサドがイランやロシアに傾斜してしまうから関係改善にのりだそう」という方針に変わってきたようです。


■朝日『狂犬、遂にトランプ氏と決別』
https://digital.asahi.com/articles/ASLDZ3HRVLDZUHBI005.html

 「米国第一」を掲げて即興的な判断を繰り返すトランプ氏と、元米軍高級幹部で「同盟重視」のマティス氏は考え方が水と油のように違った。トランプ氏は次第にマティス氏を疎んじるようになり、「宇宙軍」創設、米韓合同軍事演習の中止、メキシコとの国境への米軍派遣など、マティス氏の頭越しに次々と重要な安全保障政策を決めた。
 その最後の決定打が、米軍のシリア撤退だった。マティス氏はトランプ氏に再考を直談判し、トランプ氏に抗議して自ら辞任する体裁を取った。だが実際は、トランプ氏への影響力を完全に失い、追い込まれた末の辞任だった。
 元米政府当局者は「マティス氏は最後の局面でトランプ氏を本気で説得しようとしたというよりも、自分が後世の歴史書にどう書かれるかを意識して行動したものだった」とみる。

 今後の米国のシリアへの関与の方向性に注目したいですね。「軍事介入はしない、米軍は撤退する」とはいってもトランプもさすがに「是非はともかく」彼なりの「今後のシリア内戦への関与の仕方」の青写真はあるでしょう。


■日経『米大統領補佐官、トルコ・イスラエル訪問へ』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39565980Z21C18A2000000/
 米軍撤退後、トルコやイスラエルに勝手に軍事行動されては「撤退反対論」が高まって困るから協議する、つう事でしょう。今後トルコやイスラエルがどう動くのかが注目されます。そして、米国は今後、イランやロシアなど他の国に対してもいろいろと働きかけをしていくのでしょうね。


ニューズウィーク日本版『米軍撤退決定は、シリアにとってどういう意味を持つのか?』青山弘之*2
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/12/post-11470.php
 青山氏の指摘は他のジャーナリスト、研究者の見解とかぶるところもありますが以下の通りです。
1)米軍の撤退によりトルコが『米国がクルドを見捨てた。我が国がクルド攻撃しても米軍は容認する』との判断の下、クルド攻撃に踏み切る可能性が高まった
2)米国が撤退を撤回する、あるいは撤回しないが「他の手段によって」トルコのクルド攻撃を抑え込むと言った対応をとらない限り、単独ではトルコと対抗しがたいクルドは『アサド政権』や『アサド政権を支援するロシアやイラン』との共闘を目指すかもしれない。
 その場合にアサドやロシア、イランがクルドの共闘要求に応じるか、応じる場合何らかの見返りをクルドに要求すると思うがそれは何か、応じたとしてトルコや米国がどう動くかなどが注目される。
3)また米軍の存在によって「過激な行動を控えていたイスラエル」が、米軍撤退によって本格的にシリアに軍事介入する懸念も発生している。
4)もちろん米軍撤退によって「ロシア、イランの支援を受けるアサド政権」が本格的に反体制派攻撃を始め、反体制派を打倒しシリア全土を掌握する可能性も高まっている。いずれにせよ当面、アサド政権の崩壊はなくなったとみていい。
5)結局のところ、米軍撤退をどう評価するかは、『米軍撤退によって生じるであろう事態』、具体的には
「トルコのクルド攻撃の危険性」
「ロシア、イランの支援を受けるアサド政権が反体制派を打倒し、シリア全土を掌握する可能性」
イスラエルのシリア軍事介入の危険性」を「米国の国益上」あるいは「国際的利益の上」で米国がどう評価し、どう対応すべきと、その論者が考えるかによる。
 これらの危険性を「たとえそうなっても米国の国益上(あるいは国際的利益の上で)かまわない」とか「そうなる危険性は国益上(あるいは国際的利益の上で)黙認できないが、米軍駐留以外の方法で阻止できる」と考えるならば、『撤退がベストの判断と評価できるかどうかはともかく』撤退には何ら問題はない。
 しかし、『それらの危険性は米国の国益上(あるいは国際的利益の上で)、黙認できず、かつ米軍が撤退した場合、そうした危険性は阻止しがたい』と見るならば撤退は愚行と評価されることになる(青山氏個人は撤退をどう評価するかという個人的見解は示していません)。


■ロイター『UAE、シリア大使館再開 アサド政権を後押し』
https://jp.reuters.com/article/uae-syria-idJPKCN1OR003
 反体制派を支援し、アサド打倒を狙っていたはずのUAEが「アサド容認に態度を変えたらしい」という興味深いニュースです。こうしたUAEの動きが「サウジやカタール」など、他の「反体制派支援国に広がるかどうか」も気になるところです。


時事通信『アサド政権軍がクルド要衝に=対トルコで結束−シリア』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018122800948&g=int
■日経『シリア政権軍、北部要衝へ クルド勢力が要請』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39556910Y8A221C1FF8000/
 記事が事実ならば、アサドとクルドがお互いに「敵(トルコ)の敵は味方」という論理である種の共闘関係に入ったようです。
 もちろんこうした共闘が今後どうなるかは分かりません。いずれにせよクルドもアサドも「友好関係にあるわけではなく」トルコという巨大な敵に対決するためやむなく手を組んだわけです。
 なお、こうした事態は米国が「シリア撤退」を発表したことで「米国はクルドを見捨てた。我が国がクルドを攻撃しても米国は容認する」とトルコが判断したことによるもので早速、トランプの発表がシリア情勢に影響を与えてるわけです。


■ちきゅう座『プーチンが 安倍に諭した 民主主義』澤藤統一郎
http://chikyuza.net/archives/90019
 もちろん澤藤氏はプーチンを「民主主義擁護者」として評価してるわけでも『北方領土に米軍を置かないと日本政府が確約すればプーチンが島を返還する』と認識してるわけでもはありません。
 プーチンの思惑が何であれ「選挙でやると言ってなかった移民法入管法改定)」を突然提出し野党の批判を無視して強行採決する、知事選でのデニー勝利で示された沖縄の民意を無視して辺野古を埋め立てようとするなど「民主主義無視、論理無視の安倍*3」では「事前に北方領土に米軍を置かないと確約(表に出ない密約の形であれ)してもらわないと島なんか返せない」というプーチンは「その発言が、安倍にそんな条件がのめないと見切っての返還拒否の口実」「プーチンには島を返す気なんかかけらもない」としてもその限りでは正しいと言うこと、それが澤藤氏の言ってることです。
 まあ、俺やinti-sol氏記事『次の質問どうぞ』(https://plaza.rakuten.co.jp/intisol/diary/201812170000/)、id:Bill_McCreary氏記事『けっきょく北方領土返還なんて、現段階全然当てにならんということだ』(https://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/56ee90f3e24b29687be6116f5d9cf8fe)が言ってることと澤藤氏の言ってることの内容は同じです。
 プーチンにとって「選挙介入疑惑問題」「クリミア問題」「シリア問題」などで「現在、政治的に対立するアメリカ」の軍隊を「返還後の北方領土に置かれる」なんて飲めるわけがない。「置かれて困るプーチンが悪い、アメリカと対立するから悪い」だの「日本はそういうことを米国にいえない服従関係にあるから、確約できないことを理解してほしい(確約は出来ないけど置かないから)」だの「仮に島に米軍を置いてもロシアに対する敵意はないと理解してほしい」なんてのはプーチンに通じる話ではない。
 何せ繰り返しますが

「選挙でやるとも言ってなかった移民法入管法改定)」を突然提出し野党の批判を無視して強行採決する、知事選でのデニー勝利で示された沖縄の民意を無視して辺野古を埋め立てようとするなど「民主主義無視、論理無視の安倍」

ですから「プーチンが確約を求める」のは当然です。確約させなければ返還後の米軍配備にプーチンが抗議しても「だってそんなん返還条件と違う」「プーチンは言いがかりはやめろ」といい出しかねないのが安倍です。
 まあ、こういう澤藤氏に対して黒井や常岡は「プーチンに甘い」「プーチンを民主主義者と評価してるのか」「何があろうとプーチンは島を返さない」だのいうのでしょうが、もちろん常識があれば澤藤氏が「そういうことを言ってるわけではないこと」はわかるでしょう。
 

■産経『ザギトワ*4選手の愛犬マサル、来春来日に向け政府調整 「日露接近」の象徴に』(佐々木正明)
https://www.sankei.com/premium/news/181225/prm1812250001-n1.html
 ザギトワさんが愛犬(日本から送られた秋田犬)と訪日することはザギトワファン、フィギュアスケートファンにとって喜ばしいことですが、ただそれだけです。
 「北方領土交渉が進んでるかのように印象操作するため、日本政府が日程調整」って安倍自民は国民をどんだけ馬鹿にすれば気が済むのか。まあ、実際、「馬鹿にされても仕方がないあほ国民=日本人」ではあると思いますが。


■ロイター『朝鮮半島の非核化、「米国の核の脅威」も対象=北朝鮮国営通信』
https://jp.reuters.com/article/northkorea-usa-denuclearisation-idJPKCN1OJ185
 この記事に対し「米軍の核の脅威=在韓米軍撤退か、韓米安保廃棄」と理解し「そんなことはできないことは北朝鮮も分かってる→だから北朝鮮には非核化意思はない」と決めつけるアンチ北朝鮮の黒井です。
 しかし、そう決めつけることは出来ないと俺は思います(実はこれから俺が書くことは黒井も分かった上で『北朝鮮の非核化意思』をウヨとして否定したいという結論があるが故に強弁してるだけではないか)。なぜなら北朝鮮は「米軍の核の脅威」が何を意味するか明言してないからです。
 これは単に「韓国版非核三原則(核を持たない、つくらない、米軍の核を持ち込まない)」かもしれないし、あるいは「米国は核による先制攻撃を北朝鮮にしないと確約せよ(可能ならばその確約を中国、ロシアなど関係国も入った形で条約化せよ)」かもしれない。
 こうした要求ならば「簡単に米国が飲む」とはいいませんが、「在韓米軍撤退や韓米安保廃棄」よりハードルが低い*5し、北朝鮮が「これなら米軍が飲むかもしれないし、核の脅威の除去がなんとか実現出来る」と思っても不思議はないでしょう。
 ただ現時点ではそうはっきり言って、「米国にかえって甘く見られること」を恐れて「表現を曖昧にしてるだけ」かもしれません。


■産経『米軍のシリア撤退 ロシアやイランが影響力拡大も』
https://www.sankei.com/world/news/181220/wor1812200037-n1.html
 アンチロシア、アンチアサドの常岡や黒井が嘆いていたので気づきましたが、当面は様子見でしょう。トランプは平気で前言撤回しますからね。しかし、シリア情勢について米国が何をどう考えてるのかが気になるところですね。
 もちろん「この表明が事実になるか、撤回されるか」だけでなく、「表明が現実化するとして」アンチロシア、アンチアサドの常岡らが嘆くように、今後、ロシアやアサド、あるいはイランやトルコ、サウジ、反体制派やクルド勢力など関係者にどんな影響を与えるかも気になるところです。


■読売『米軍基地ない北方領土、日本は確約を…露大統領』
https://www.yomiuri.co.jp/world/20181220-OYT1T50156.html
 安倍が飲めないと見切って「島を返さないこと」を正当化するために、ふっかけてるのだとしても常岡や黒井らが強弁するように「不当な主張」とはいえないでしょう。
 今現在北方領土には米軍は当然無いわけです。そして今ロシアとアメリカは対立関係にあるわけですから。この状況で「島を返してほしいなら米軍を置くな」というのはごく自然です。
 前も書きましたが、俺の考えでは「不当な主張」という人間は「島が帰ってきたとしても米軍を置かないと確約したくない人間」か「ロシアの要求は何一つ受け入れたくないアンチロシア」か、「島の返還を妨害したい人間*6」か「『プーチンは島を帰す気なんかないから安倍がこの要望を飲まなくても非難するな』と安倍をかばいたい*7」かどれかでしかないでしょう。


■日経『北方領土に軍人用住宅、河野外相「抗議する」』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39088100Y8A211C1PP8000/
 もはや「島が帰ってくることはない」とみるべきでしょう。

河野氏はこれに関連し「北方領土は日本の固有の領土だということですね」と記者から問われ「お答えを差し控える」と答えた。

 何で「差し控えるのか」意味不明です。日本の領土でないなら、抗議する理由が消滅するでしょうに。


ライプツィヒの夏『けっきょく北方領土返還なんて、現段階全然当てにならんということだ』
https://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/56ee90f3e24b29687be6116f5d9cf8fe
■inti-solのブログ『次の質問どうぞ』
https://plaza.rakuten.co.jp/intisol/diary/201812170000/
 id:Bill_McCreary氏、inti-sol氏に同感なので紹介しておきます。
 しかし

https://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/56ee90f3e24b29687be6116f5d9cf8fe
 やはり拉致問題での小泉首相ら政府高官と外務省の対応は見事だったと思います。

ですよね。トップ(小泉氏と安倍)が違うとこれほど外交に違いが出るんでしょうか?
 正直

https://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/56ee90f3e24b29687be6116f5d9cf8fe
 日米安保除外も、これ日本が米国に「除外してくれ」って頼んでも米国は(ボーガス注:仮に北方領土に米軍を置く気がなくても、こういう前例を作りたくないので)断るであろうというのがもっぱらの話だし、私もそう思いますが、でもこれを何とかしないといけませんね。同じことを何回も書きますが、ロシアからしたら、領土で譲って、自国の至近に米軍基地?。馬鹿言うなということになります。初めから「日本は、これをうまく処理できないだろう」と見切っているかどうかはともかく、領土を返してもらってすぐ近くに(ボーガス注:現在ロシアと対立関係にある)米軍基地なんて馬鹿な話はありません。

なんて俺だって思いつく話です。
 あるいは竹島を実効支配してるのは「米国と軍事同盟を結んでる」韓国ですので、仮に「日本に返還された竹島*8」米軍基地を置いても*9韓国は文句を言わないでしょうが、これが
1)韓国が共産国で米国と対立している(つまり今の北朝鮮のような状態)
2)竹島を実効支配してるのが北朝鮮*10
だったら「返した竹島に米軍を置かないと確約しろ」つうことになるでしょう。
 これが「島を返す条件は日米安保廃棄だ(ロシア)」なら「現状の大幅改変要求」ですから「無茶苦茶な主張」といえるでしょう(俺個人は日米安保廃止派ですがそれはこの場合関係ありません)。
 「島を返す条件は今後島に米軍基地を置かないことだ」は「現状維持(現在、ロシアが実効支配してるので米軍基地がないのは当然ですが)」にすぎないのだから不当な要求とはいえません。
 これが「ロシアの不当な要求」なら「香港返還時の英国の要求・一国二制度(香港の自主権を認めろ、現状を維持せよ)」も中国に対する不当な要求になるでしょう(現在の香港が『現状維持』といえるかどうかは、もちろん中国への批判がありますがそれはここでは論じません。)。


■産経『トランプ氏支援で大量投稿 ロシアの大統領選介入』
https://www.sankei.com/world/news/181217/wor1812170011-n1.html
 仮にこれ(当初予想以上にロシアの介入が本格的だった)が事実でも「ロシアの介入でトランプが勝利したわけではない」点はきちんと認めておくべきでしょう。
1)「黒人大統領オバマ」に続く「女性大統領ヒラリー」の可能性に「黒人差別、女性差別」の白人右翼が脅威を感じ結集したこと
2)民主党政権に景気問題という弱点があった事を「俺なら景気をよく出来る」とトランプがうまくついたこと
がトランプ勝利の理由であり「勝ち負けに話を限れば」ロシアの介入は関係ないでしょう。
 問題は「選挙介入は違法」であって「勝ち負けの話ではない」つうことです。


■日刊スパ『日本はロシア・ソ連との200年の戦いの歴史を思い出せ』
https://nikkan-spa.jp/plus/1536142
 「200年?」と思ったらなんと「1806年の文化露寇(フヴォストフ事件)」だの「1861年のポサドニック号事件(ロシア艦船が一時、対馬を占拠)」だの、「1895年の三国干渉(そもそも三国干渉はロシア単独の行為ではありませんが)」だの、旧ソ連どころか「ロマノフ王朝時代の話」を持ち出すのだから正気の沙汰ではありません。
 「おいおい、日清戦争(1894年)を持ち出して、日本は未だに中国侵略の野望があるとか抜かしてるようなもんじゃん」ですね。さすがフジサンケイグループ・扶桑社だけのことはあります。


■産経【月刊正論1月号】北方領土の行方 「四島」以外に何がある ソ連の国家犯罪を認めるな! 産経新聞論説顧問 齋藤勉
https://www.sankei.com/premium/news/181216/prm1812160001-n1.html

「ネオ・スターリニズム*11(新スターリン主義)がやってくる!」
 ソ連の反体制物理学者でノーベル平和賞受賞者、A・サハロフ博士のE・ボンネル夫人は、プーチン大統領が登場した時、こう喝破した。果たして、その予言は的中した。プーチン治世下のこの十八年間、ロシアはさながら「マルクス・レーニン主義イデオロギーなきミニ・ソ連」と化した。
 クレムリンは元KGBと軍、治安機関の巣窟となり、厳しい言論統制の蔭で政権に楯突くジャーナリストや元情報要員、政治家の国内外での相次ぐ抹殺、知識人の逼塞、軍事力の増強が目立っている。民主化を期待されながら酒浸りで国をカオス(混沌)に貶めたエリツィン元大統領に取って代わった元KGBスパイのプーチン氏には一時、原油価格高騰という追い風も加勢し、ロシアは「大国主義」「排外的愛国主義ショービニズム)」の衣を纏った外交的傲慢さをあらわにし続けている。
 北方領土問題はこうした脈絡の中で捉えねばならない。プーチン政権下の北方領土対応は、煎じ詰めれば謀略と嘲りの連続だった。いわばKGB的やり口だ。究極の愚弄が、今年九月十二日、ウラジオストクでの東方経済フォーラムで大統領自身が安倍首相に語った「一切の前提条件抜きで年内に平和条約を結ぼう」との事実上の「領土棚上げ」発言ではないか。
 北方領土問題は領土「紛争」ではない。独裁者スターリンによる国家犯罪である。スターリンの指令を受けたソ連軍が終戦直前、日ソ中立条約を一方的に破り*12ポツダム宣言受諾後の武装解除した当時の満州朝鮮半島樺太(サハリン)などに侵攻、火事場泥棒的に一度も他国の領土になったことのない四島を強奪した戦後最初の国家主権・国益侵犯事件なのだ。
 国家犯罪である以上、四島返還という原状復帰を真っ向から要求するのが歴史的正義を貫く筋というものだ。北朝鮮による拉致事件で被害者全員の奪回を迫るのと全く同じである*13バナナの叩き売り的な二島、三島、等分論などは、正義の主張から自ら降りてしまう文字通りの論外なのである。
 安倍政権がいま推し進めようとしている「共同経済活動」は、四島の返還を真っ向から要求しても最早望みはない、とみなした経産官僚による窮余の奇策であろう。しかし、遅々として一向に進展しない交渉を見ると、共同経済活動自体が大きな障害、重荷になってきたような気がする。

 産経らしい反ロシアぶりですが、領土交渉とはもっと冷静であるべきではないのか。
 「プーチン政権の民主主義欠如」と「領土交渉」はごちゃごちゃにしていい話ではないでしょう。
 「民主主義欠如の政権だから領土交渉できない」とか「領土交渉のためには民主主義欠如は大目に見よう」とか言う話ではない(後者「領土交渉のためには民主主義欠如は大目に見よう」は正直微妙な気もしますが少なくとも建前上はそれは「間違い」です)。
 「共同経済活動」だってそれで島が帰るのなら俺は否定しません(ただし帰るかは非常に疑わしいですし、そういう意味では産経同様、俺も「経済共同活動」には否定的ですが)。「島を返すのは当然だ、犯罪者(ロシア)が見返り(共同経済活動)を求めるとかふざけるな」といっても島は帰ってこない。
 これは何も北方領土だけじゃない。「拉致被害者を帰すのは当然だ、犯罪者(北朝鮮)が見返り(経済制裁解除、国交正常化時の経済支援など)を求めるとかふざけるな」といっても拉致被害者は帰ってこない。
 つうか産経の場合「アンチロシア、アンチ北朝鮮」であって「島だの拉致被害者だの」はそのアンチを正当化するためのネタに過ぎず、内心は「島や拉致被害者は帰ってこない方がいい」と思ってるのではないか。


■日経『北方領土問題「進展するとは思わない」74%』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3901299016122018PE8000/

 日本経済新聞社世論調査で、安倍晋三首相の在職中に北方領土問題が進展するかを聞いたところ「進展するとは思わない」が74%に達した。「進展すると思う」は19%だった。内閣支持層でも「進展するとは思わない」が66%*14で「進展すると思う」の28%を大きく上回った。不支持層では「進展するとは思わない」が84%*15だった。

 さすがにラブロフ発言「日本は第二次大戦の結果(北方領土がロシア領になったこと)を認めよ」や河野の「質問回答拒否」で、インチキのバケの皮が剥がれつつあるようです。
 日経記事にはこれ以上のことが書いてありませんが、さすがに「島は一つも帰らなくてもいい。それでもプーチンの言うように早く平和条約を結び経済交流を進めよう。日露の交流拡大はそれ自体意味がある」つう日本人は「安倍支持者」「自民党支持者」でも少ないでしょう。
 安倍もこの問題から「適当な口実をつけてフェイドアウトしようとする」かもしれません。 


■日経『ロシア外相、大戦結果の受け入れ「不可欠」』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39064030X11C18A2PP8000/

 ロシアのラブロフ外相は17日、日ロ平和条約交渉に関し、日本が第2次世界大戦の結果を受け入れてロシアによる北方領土の実効支配は合法的だと認めることが「不可欠な一歩だ」と主張した。同日出演したラジオで語った。
 河野太郎外相が記者会見で北方領土問題を巡る質問に応じなかったことでは「(河野氏は)『日本の立場は変わっていないが、それを言えばロシアを挑発することになる』と述べた」との認識を示した。「日本の立場が変わっていないなら我々も同じままだ」と指摘。日本がまず大戦結果を認めることが交渉の前提だとの立場を強調した。

 ここまで言われても何一つロシアに安倍も河野も抗議しないんでしょう。心底呆れます。ラブロフの主張「ロシアの北方領土支配は合法」「それを日本が認めない限り平和条約は結べない」は「日本の歴代政権の主張」とは全く違うのに。
 そしてこの期に及んで安倍批判しないウヨ連中にも呆れます。安倍以外なら確実に袋だたきでしょうに。


■産経『河野太郎外相が質問無視「改める」とHPで陳謝』
https://www.sankei.com/politics/news/181215/plt1812150020-n1.html
 まともな人間はそもそもあんなことはしませんので「改める」というレベルの話じゃありません。

 ホームページで「せめて、いつものように『お答えは差し控える』と答えるべきだった」と表明した。

 河野らしい馬鹿さです。「回答拒否したことが悪い」のではなく「拒否の仕方が悪い」のだそうです。
 あんな馬鹿なことをやる人間は外相の器じゃありません。
 「河野が見下してるらしい国内マスコミ」ならともかく、外国の国家元首相手にあんなことはできません。特にG7首脳なんて「日本が見下せる立場じゃない相手」はそうでしょう。
 河野みたいな輩は「見下せない相手」には横柄な態度がとれず、とはいえ冷静に応対も出来ず、テンパって相手の言いなりになりかねないでしょう。

「交渉に影響が出かねないことについて発言は差し控えていることをご理解いただきたい」とした。

 やれやれです。
 ラブロフ外相発言「日本は第二次大戦の結果、北方領土がロシア領になったことを認めるべき」について「どう思うか答える」と交渉に影響が出るんだそうです(苦笑)。
 それ「北方領土の帰属について、河野は外相として答えられない」つう事としか理解できませんが、それでどうして返還要求が出来るのか?。「日本に帰属する」つう前提でしか返還要求は出来ないでしょうに。かつそれこそが歴代政権の立場ではないのか。


朝日新聞『ロシアとトルコなぜ蜜月 「一触即発」からわずか3年』
https://www.asahi.com/articles/ASLD76HPPLD7UHBI03B.html
 無論そこにあるのは国益判断でしょう。
 「シリア・アサド政権転覆は許さない(ロシア)」「反体制派(反アサド派)撲滅は許さない(トルコ)」という双方が「適当なところで手打ちした」ということでしょう。イデオロギーで対立する「妥協の余地のない相手」「不倶戴天の敵」ではないからこそこうなるわけです。


共同通信広河隆一氏を解任:セクハラ報道で発行元』
https://this.kiji.is/450615856857728097
 こうなるともはや「セクハラは否定できない事実」なのでしょう。


ツイッターいろいろ

黒井文太郎
 北が停止宣言したのは核の起爆実験と弾道ミサイルの発射実験だけ*16です。
 北はそれ以外は今後もやります。
 今年の「新年の辞」で宣言したように数も増やし、確実に核ミサイル戦力を強化していきます。
 「北は非核化するので自衛隊のMD強化は不要」ということにはなりません

 馬鹿馬鹿しい。黒井のようなバカウヨは本気で「北朝鮮のミサイルガー」と思ってるのか。
 そんなことをしたら北朝鮮在日米軍自衛隊の報復攻撃で滅びてしまう。日本めがけてミサイルを北朝鮮から先制攻撃で撃ってくるなんて可能性はないわけです。
 そもそも北朝鮮のミサイルは「やられる前にやる」という「米国の侵攻を阻止するための防衛的な代物」です。先に向こうから撃ってくる可能性はほとんどない。
 そして教育や福祉の予算を考えれば、日本には軍事費に無駄なカネなんぞかけてる余裕はありません。
 黒井は軍需産業や防衛官僚などと癒着して宣伝マンでもやってるんじゃないかと疑いたくなりますね。まあ、その場合でも黒井ごときのお給金は大物ジャーナリストなどに比べればバカ安でしょうが。

常岡浩介がリツイート
・とみ
 米国の覇権さえ無くなれば世界は平和になると考えていた人たち

 いやいやそこまで単純な人はどこにもいないでしょう。「米国の覇権は問題だ」という主張を勝手に「それさえなければ世界は平和」と脳内変換しないでほしい。

石田昌隆
・安田さん「事実に基づき批判を」
https://jp.reuters.com/article/idJP2018122601002071
 これだけのメンバーが集まって「自己責任論」を看板にあげないと注目されないのなら情けなさすぎる。語られるべきことは「シリアの実情」であるべき。

 さてこの石田ツイートへの常岡のリツイート

常岡浩介
 この人たちはせいぜいネトウヨと戦う程度の能力と役割しかないってことでしょう。メンツをみれば仕方がないとわかる。シリアや世界の話なんてできない。取材していないし、取材する意志も能力もないんだから

 ついに常岡も「一線を超えました」ね。
 石田は「『自己責任論』ではなく『シリアの実情』をシンポジウムの『看板』に掲げるべき」とはしていてもシンポそれ自体の評価はしていません。
 ところが常岡にいたってはシンポ全否定です。当初は「創出版は安田氏にギャラ払ってるのか」としかいってなかったんですがね。
 「この人たち」に常岡が誰を入れているのかといったら普通に考えたら『安田氏を含むシンポ出席者全員』でしょう。この書きぶりで「安田氏は除外されてる」とか「(安田氏に限らず)特定の人間が除外されてる」とは到底読めないでしょう*17。常岡はもはやあれほど友人扱いしていた安田氏をついに

・この人たちはせいぜいネトウヨと戦う程度の能力と役割しかない
・シリアや世界の話なんてできない。取材していないし、取材する意志も能力もない

と罵倒することにしたようです。しかも常岡は別ツイートでは

常岡浩介
 今回も(ボーガス注:シンポの司会を務める月刊雑誌『創』の)篠田編集長は安田純平にギャラを払わず、会場の人たちに入場料(資料代)と別にカンパを要求してるという情報が入ってきているのですが、マジ?

とツイートしてるのだから「会場に聞きに行ったわけでもないのに否定的評価してる」わけです。
 「常岡、お前は聞きに行かなかったのに何で評価できるんだ?。せめてちゃんと聞きに行った人間から録音データなり、文字おこしなり、まともな情報をもらった上で評価してるんだろうな?」つう話です(常岡だと結論ありきで、何ら評価できる情報が手元にないのに罵倒してる可能性大ですが)。
 いつもながらどうしようもない人間のクズです。そこまでいうならそれこそ

シリアの話をすることが出来るらしい常岡が、お仲間を集めて別途シンポでも開催

したらどうなのか(そうしたことをする能力も意思も常岡にはないでしょうが)。そして過去の「安田氏を友人扱い」「安田氏を有能なジャーナリスト扱い」していた常岡の発言は一体、何だったのかということです。常岡は過去のそうした発言をなかったことにするのか。
 はたまた「安田君は帰国してから変節した、劣化した」とでもいうのか。むしろ「変節し劣化した」のは「長崎放送退社後の常岡」じゃないのか。いや劣化したのではなく「昔からそういうクズだが隠してきただけ」でなぜか最近になって「本性が露呈した」「地金が出てきた」に過ぎないかもしれませんが。
 しかしここまで酷いと、高世仁や安田氏が常岡から距離を置くのも当然でしょう。
 「自分にとって利用価値があると思えば、絶賛する」が「少しでも批判的態度をとったり、距離を置けば悪口三昧」。常岡は明らかにまともではありません。常岡と付き合えるのは「奴と同レベルの類友」か「奴の本性に気づいてないお人好し」だけでしょう。
 まあ、「実際に何らかの問題があって常岡に本当に弱みでも握られてれば別」ですが「ただの低レベルな悪口雑言」にすぎないなら「実害がないなら常岡を無視すればいい*18」し、「実害があれば、名誉毀損で常岡を民事提訴すればいい」だけですからね。「政財官界などの大物でもない常岡」に「悪口されたくないからこびへつらい付き合う」つう人も少ないでしょう。

常岡浩介
 中国の「執行猶予付き死刑」がどのように運用されているか、そして、中国でどれほど死刑が「多用」されているか、中の記事を読むと、わかった上で書いている*19らしく、目眩がした。酷すぎる
江川紹子*20
今年はオウム事件13死刑囚のほか、年末に2人の死刑が執行されました。死刑制度について、存廃の二元論的な堂々巡りの議論を脱却して、多くの人が制度としては「やむをえない」と考えている現状を踏まえて、具体的な議論が必要だと思います。私は、死刑の執行猶予の制度導入を提案します。
■「死刑の執行猶予」制度を検討しよう〜15人執行の年の終わりに
https://news.yahoo.co.jp/byline/egawashoko/20181228-00109396/

 いつもながら常岡には「はあ?」ですね。小生個人は「次善の策」として「死刑の執行猶予制度(中国で実施されてる制度の日本への導入)」を提案する江川氏に「ある程度共感し、賛同します」が。
 少なくとも高世仁が放言する「本土で沖縄の米軍基地引き受け(実現する現実的可能性が低い上、実現しても本土に基地被害を拡散するだけ)」よりは検討に値すると思います。
 そして少なくとも常岡が言うほど酷い提案とも思わない。
 もちろん江川氏にせよ、小生にせよ『日本で死刑の執行猶予制度を導入してはどうか』つう提案は『中国の現行制度の運用を全面支持する』つうことではないし、最終目的はもちろん「死刑廃止」です。「ずっと執行猶予付き死刑でいい」とは江川氏も小生も思っていない。あくまでも過渡的な制度に過ぎません。
 しかし「現実問題として日本において死刑廃止が遅々として進まない」のであれば、
1)死刑を執行猶予し、反省が認められた場合には死刑を終身刑に切り替えるという形でならば、「一部の死刑賛成派」の同意が得られるのではないか
2)もちろん中国におけるような「政治犯に対する反省の強要」といった政治的利用*21の危険性は日本においてもあるが、それ言ってたらいつまでたっても死刑が廃止できないんじゃないか
つう江川氏の提案には俺はある程度、賛同し、共感します。江川氏はそうした危惧や悩みについては、記事においてはあまり触れていませんが、まあ当然あるでしょう。
 「日本は、一党独裁の中国と違うからそういう制度を導入しても政治的危険性はないんです」つうほど江川氏も脳天気なバカじゃないでしょう。
 むしろこうした提案をする江川氏に、俺は「江川氏なりの誠実さ」を感じます。「アンチ中国のウヨ」常岡的には「中国の制度の導入を支持するなんて江川は中国シンパか」レベルの低レベルなんでしょうが。
 あるいは「id:Bill_McCrearyとボーガスは中国の連座制を支持してる(id:Mukkeはてなダイアリーからとんずらするに至ったと見られる失言、暴言、デマの一つ)」レベルの「低脳にしてアンチ中国」が常岡と言うべきか。
 俺的には改めて常岡の馬鹿さに「めまいがした」「酷すぎる」ですね(以前から常岡は馬鹿でくずだと思っていますが)。ならば常岡は日本における死刑廃止についてどう考えてるのか。そもそも常岡は死刑廃止派なのかどうなのか。

常岡浩介がリツイート
池内恵*22
 広河さんってあれだけ長くパレスチナパレスチナ言って強面で鳴らしながら、本当に一文字もアラビア語覚えなかった人だからねえ。大概のことじゃ動じない図々しい同世代からも鼻つままれて全く動じなかった男だよ。近寄っちゃいけないって言われてたはずだよ。

 常岡と池内が馬鹿でくずと言うことは前から知ってましたが予想の範囲外で、呆れたり、怒ったりするよりも吹き出しました。しかし池内も自分の生き方が父親(ドイツ文学者、エッセイストの池内紀*23・東大元教授)やおじさん(宇宙物理学者の池内了*24・名古屋大名誉教授)に対して恥ずかしいと思わないのでしょうか。思わないのでしょうね。父親やおじさんはこれほどのクズではないと思いますが。
 「河野太郎(次の質問どうぞ)のような不肖の馬鹿息子=池内」でしょうか。
 id:Mukkeが「池内の弟子なら」、I濱をかばったように「池内先生は偉大な中東学者だ、ボーガスは批判するな」と言い出すのでしょうが、ここでの俺の池内批判はもちろんそういう話ではありません。
 池内に学問的業績があろうと、ここでの池内ツイートは非常識極まりない。
 広河氏が「自業自得とはいえ」自らのセクハラ問題で何を言われようと反論しづらい(あるいはどんな無茶苦茶な広河攻撃でも周囲が擁護しづらい)のをいいことにこの際、何でもかんでも広河に悪口しよう、つうこいつらのクズさには呆れます。セクハラは弁解の余地のない犯罪行為、不祥事ですが、「外国語を覚えるかどうか」はそういう問題ではない。
 そもそも「通訳を使って取材をした」って悪いとはいえないでしょう(そもそも「広河氏に限らず」外国を舞台とした仕事をしてる人間(広河氏のようなジャーナリストに限らず、ビジネスマンであれ誰であれ)が一般にどれほど外国語を覚えてるのか、つう話です。)。
 池内や常岡が「以前からこうした広河批判をしていた」とか、広河氏以外についてもこうした批判をしていたつうならまだしも多分そうじゃないでしょう。普通に「セクハラは問題だ」といえばいいのにあほなことをツイートして恥をさらす常岡と池内です。
 つうか俺が常岡や池内の立場なら「セクハラは問題だ」「なお、広河氏の過去の業績についていろいろと私なりの批判はあるが、セクハラ問題で袋だたきの彼を、ここぞとばかりに何でもかんでも攻撃してると誤解されたくないので今回はセクハラ以外についてはコメントしない」つう趣旨のツイートをします。つうか「普通にツイートすれば」何の問題もない「広河セクハラ問題」でかえって自らのクズさをさらすとは常岡や池内もなかなかの馬鹿野郎です。
 それにしても根拠も挙げずに今回のセクハラ問題だけで

 同世代からも鼻つままれて全く動じなかった男だよ。近寄っちゃいけないって言われてたはずだよ。

とはいい度胸です。いくら広河氏がセクハラ問題を起こしたとはいえ、これは名誉毀損に該当するんじゃないか。池内が広河氏について一体何を知ってるというのか(たぶん、何も知らないでしょう。つきあいもないでしょう)。むしろ「何か知ってたなら」『なぜ今まで広河氏の問題点について池内は何もしなかったのか』つう話にすらなりますが、そういう常識は池内にはないんでしょうねえ。俺なら、池内のような非常識人とはおつきあいしたいくないですね。
 裏で何言ってるかわかったもんではありません。
 つうか池内のツイをパクれば、むしろ

同世代からも鼻つままれて全く動じなかった男だよ。近寄っちゃいけないって言われてた

のは、常岡や池内じゃないのか。つうか常岡にいたってはあれほど「友人です」アピールしてた安田氏に無視され続け「創出版は安田にギャラを払ってるのか!」と逆ギレして因縁つける有様です。
 共著を出した高世仁も最近じゃブログでの常岡への言及はなし。ツイッターでも常岡について触れてないようですから「完全に縁切り」状態でしょう。常岡も哀れな男です。
 なお、俺は中東専門家でないため池内への批判が正しいかどうか評価できませんが

池内恵ウィキペディア参照)
 池内の主張に対しては、イスラム教徒全てが前時代的考えを持っていないにもかかわらず、イスラムステレオタイプ化して批判しているという評価や、日本のイスラーム研究は決して池内が言うように親イスラームに偏ってはいないという批判がある。
 たとえば、塩尻和子*25筑波大学名誉教授は、池内のイスラーム批判は、コーランの中の一部の暴力的な文言だけを取り出し、イスラーム世界の現実において展開された諸宗教の共存や、聖書の中の暴力的文言を無視した不当なものであると批判している。
 臼杵*26日本女子大学教授は、池内はイスラーム原理主義はその隘路を「終末論」や「陰謀史観」で覆い隠そうとしていると主張しているが、実際にはアラブ世界の陰謀論を声高に宣伝する中東研究者はイスラエルでさえも少数派であり、それは海外の日本研究者が日本における「いわゆるトンデモ本南京事件否定論源義経・チンギスハン説など)」を日本の世論一般を代表するものとして取り上げて、それが日本の世論だと主張するような歪曲と大して変わらないと批判している。さらに、中東地域研究に携わる研究者であれば、池内の議論は池内がかなり恣意的にアラビア語の文献や資料を集めてきて陰謀論を軸に展開していると考えるだろうと主張している。また、池内の主張はネオコンであるダニエル・パイプスのような研究者の陰謀説と一致しており、池内は自らの「客観性」を標榜しながらもイスラーム世界全体が「陰謀史観とオカルト思想」で覆われているかのごとく描くことで、アメリカ政府の「対テロ戦争」遂行とそれを支持する日本政府に益する政策志向的な議論を展開する偏向した政治的立場を取っていると批判している。

という池内批判を紹介しておきます。

桜木武史
 モテない男ほど権力をカサに着る。そんなジジイにはなりたくないなあと思うけど、自分には関係のない話か、噂には聞いてたけど、事実であれば、サイテーだな。

 桜木ツイートの意味が最初分からなかったのですが、常岡ツイートと会わせて考えるにこれは、広河氏への悪口でしょう。何で広河氏の名前を出さないのか分かりませんが。ちなみに「私見では」皮肉なことに桜木はこのツイートで自らの貧弱なセクハラ認識を露呈しているので滑稽です。改めて「桜木ってくだらない野郎なんだろう」と確信しました。
 それは「持てない男」云々、「自分には関係ない」云々というところです。第一にセクハラというのは「持てる、持てない」とは関係ない。
 「世間的に名士(政財官界、学界、スポーツ界、芸能界などの有名人)でイケメン」という「持てるであろう」人間でもセクハラする人間はいるわけです。
 第二に俺なら、桜木とは違い、「セクハラは自分には関係ない」とはいいません。いや俺も今現在セクハラなどもちろんしてない*27し、今後もしないでしょう。しかし俺は「大抵の人間は弱い、愚かな生き物だ」と思っています。「セクハラをするゲス」を人として俺が非難するのは「当然のこと」として、俺がセクハラをしないのは「そうした良識があるから」と自信満々にいえるのか?。
 「幸いにもセクハラをしたくなるような自分にとっての魅力的な女性が今の時点ではいないだけではないか(別に周囲の女性が駄目だと誹謗してるわけではありません)」とか「ピック病がセクハラに影響したとされる矢野のように何か病を患えばセクハラすることもあるかもなあ」と思う程度の自分への懐疑心は持ちたいとは思います。その方が、人間として誠実であり、かつ無難でしょう。
 もちろん「自分にもセクハラをするようなゲスさがあるかもしれないことを警戒しよう」つうのは、「自分もそういうゲスかもしれないから、セクハラというゲス行為を容認する」つう話ではありません。むしろ逆です。「ゲスを批判するには、自分はゲスであってはならないから」こそ「自分のげすな部分に警戒をしておく」つうことです。

常岡浩介がリツイート
・deepthroat
週刊文春◆世界的人権派*28ジャーナリスト*29に性暴力疑惑 7人の女性が証言
http://bunshun.jp/articles/-/10144

 事実なら*30広河隆一*31ってそんな人だったのかと呆れざるを得ません(ただし事実でも「矢野暢のセクハラと学問研究内容の評価」は話が別であるように彼の過去のジャーナリストとしての業績評価とはまた話が別ですが。ちなみに「話が脱線しますが」id:Mukkeの『I濱先生は偉大な学者だ、彼女の社会的発言なんか興味ない』つう俺に対する詭弁は極論すれば『矢野先生は偉大な学者だ。彼のセクハラ疑惑なんか興味ない』レベルのくだらない代物です)。
 俺的には「京大教授(当時)の矢野暢」が秘書にセクハラで訴えられたとき(1993年)」と同じレベルの驚きですね。矢野はこの件で教授を辞めて京大を去らざるを得なくなり、事実上、学者生命を失いますが。
 なお、常岡がツイートにおいて「広河氏に対する悪口雑言」に終始していて「こうしたセクハラをなくしたい」などの「殊勝な発言」を舌先三寸でもしないのはいつものことです。
 奴にとっては「仲が悪いらしい」広河氏の疑惑が「メシウマ」なだけなのでしょう。いつもながら常岡もくだらない男です。

参考

■京大・矢野事件(ウィキペディア参照)
 日本の大学における初めてのセクシュアルハラスメント事件として話題となった。
■概要
 1993年1月12日、京都大学東南アジア研究センター所長の政治学者・矢野暢*32教授(当時)は、同センター職員の妹を秘書として採用するに当たり、この女性を京都のホテルの地下のバーに誘い、「私はこういう風に疲れたときは、『先生、今日は一緒に飲みに行きましょう』とか『先生、今日は添い寝してさしあげましょう』とか言わなければならない。それが秘書の役割だ」と要求。女性に「私には恋人がいるから」と拒絶されると矢野は立腹し、「能力もないし、とびきり美人でもないのに雇ってやろうと言っているのにお前は断るのか」「男がいるような妹を紹介したお姉さんもお姉さんだ。責任をとってもらう。私は所長だからやめさせることは簡単だ」(1995年判決文の認定)などと発言。これが学内で問題となり、矢野は「二度とこんなことはしない」という念書を(ボーガス注:大学あてに?)書かされた。
 しかしその後も矢野のセクハラは止むことなく、1993年4月に秘書として採用された別の女性は、矢野の東京出張に同行した際、宿泊先の帝国ホテルの部屋で突然抱きつかれ、足を絡められ、服を脱がされそうになる性的暴行を受けた。また、別の秘書は京都グランドホテルのエレベーターで抱きつかれ、部屋に連れ込まれそうになったため、「私は矢野教授の愛人にはなれません」と宣言して辞表を出した。同年4月から6月にかけて、矢野からのセクハラ被害を訴えて辞職した秘書は計7人にのぼる。
 これに対して、京都大学の女性職員たちが「事件の真偽の究明と断固たる処置を求める」質問状を大学事務局に提出。センターが「勤務環境調査改善委員会」を結成し対策に乗り出すと、矢野は同センターを「研究に専念したい」旨をもって辞任した。
 しかし1993年12月、元秘書の一人が矢野に強姦されたと弁護士会に申し立て、人権救済を要求した。その訴えによると、元秘書は矢野が別の大学で非常勤講師として教えていたときの学生であり、矢野の著書『「南進」の系譜』(1975年、中公新書)に感銘を受けたことから矢野に接近。ホテルのラウンジで「今日は疲れているから部屋で話の続きがしたい」と部屋に誘われた後、顔を殴打され、強引に犯されたという。その後、この女性は矢野の勧めで同センターの秘書となり、「性行為は対等な人間同士がやることであり、君と僕が性的関係を持ったことは東南アジア研究を目指すもの同士の同志的連帯の証である」(1995年判決文の認定)と言い含められ、それから6年間、結婚後も矢野の愛人であり続けた。
 この事件をスキャンダルとしてマスコミに報じられた矢野は、1993年12月20日、「一身上の理由」により京都大学教授を辞任。翌日から京都市東山区臨済宗東福寺で在家の修行者となったが、当初は1年から3年の修行を予定していたにも拘らず、フェミニスト団体などの抗議により40日間で寺から追放された。
 矢野は秘書と性的関係を持った事実は認めつつも、相互の同意に基づく和姦を主張。1994年、京大への復職や名誉毀損の損害賠償を要求して京都地方裁判所に3件の訴訟を提起したが、自身では一度も出廷せず、1997年に全て敗訴が決定。この間、1996年には単身ウィーンに渡り、ウィーン大学客員教授(無給)となったが、日本に帰国しないまま1999年にウィーンで客死した。
■参考文献
・小野和子*33編著『京大・矢野事件:キャンパス・セクハラ裁判の問うたもの』(1998年、インパクト出版会
・甲野乙子*34『悔やむことも恥じることもなく:京大・矢野教授事件の告発』(2001年、解放出版社

常岡浩介がリツイート
 「日本人はもはや鯨を食べない」と書いてる*35けど、食べないんじゃない。食べたいけど、口に入らないんだよ。
 ぼくの故郷長崎では正月料理に鯨を食べる習慣があるけど、今年も食べられなかった*36
■日本とクジラ なぜ日本は捕鯨をするのか
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-35529672?SThisFB

 常岡らしいくだらなさです。仮に「常岡の故郷・長崎」がそうだとしてそれは「日本全国についていえること」なのか。すでにネット上で指摘がありますが「一部の海岸地域」を除けば、ほとんどの日本社会では鯨肉を食べることは伝統ではありません。
 「戦後の一時期、学校給食などで鯨肉が出た」のは伝統ではなく「単に当時は鯨肉の方が牛、豚、鶏の肉より安かったから」にすぎません(今は鯨肉の方が高いですが。もちろん鯨肉が高くなったことも需要が減った一因でしょう)。
 そうした日本人の大多数にとって鯨肉は「国際社会の反感を買ってまで食べたいもの」ではまったくない。当然、鯨肉の需要は少ないし、その結果、調査捕鯨でとった鯨肉が売れずに在庫がだぶついてる有様です。
 調査捕鯨で得た鯨肉の在庫がだぶついてることについては
■日経『クジラ捕獲量が半減へ 鯨肉売れず在庫過剰に』
https://www.nikkei.com/article/DGXNASFB0701U_Y2A201C1000000/
J-CASTニュース『クジラの肉、もっと食べて! 在庫ありすぎ、学校給食にも売り込む』
https://www.j-cast.com/2012/11/18153822.html?p=all
として一般メディアも報じており秘密でも何でもありません。
 また「是非はともかく」日本が捕鯨(調査捕鯨であれ、商業捕鯨であれ)しなくてもアイスランドなどから輸入する事も出来ます。そういう意味で「商業捕鯨禁止の是非はともかく」常岡が鯨を食えない理由が「日本が商業捕鯨できないから」なんてことはありえません。何せ「調査捕鯨の在庫がだぶついてる」し、いざとなれば「アイスランドなどから輸入も出来る」わけですから。
 仮に常岡が「鯨肉を食えない」としてもそれは「捕鯨禁止だから」ではなく単に「需要が少ないから→従ってスーパーなどにおいてないから」でしょう。
 コンビニに漫画雑誌は置いてあっても「月刊前衛(共産党)」「月刊潮(創価学会)」等がおいてない(もちろんコンビニ利用者においてはそういう需要が少ないから)のと大して事情は変わらないでしょう。
 つまり「鯨肉が食べられないこと」に話を限れば、常岡が批判すべきは「捕鯨を禁止してるIWC」ではなく「在庫をだぶつかせてる水産庁」や「鯨肉を売りたがらないスーパーなど」になるわけです。

黒井文太郎
 辺野古問題。議論の本丸が「普天間基地の危険性除去」ということは押さえて考えたい

 その「本丸」とやらが何を意味するかと言えば「政府は辺野古移転を普天間の危険性除去と言ってる。それは正論だから沖縄県辺野古移設に従うべきだ、従わない沖縄県の方が悪い。デニー知事の意向など知ったことか」という暴論でしょう。しかしそうは黒井ですら『はっきり明言は出来ないところ』が実にせこい。

鳩山由紀夫
 プーチン大統領は年末の記者会見で、日本には主権があるのかと、普天間飛行場辺野古への移設に沖縄県民が強く反対しているのに米国の言いなりになっている日本政府を批判しました。そんな政府では、北方領土を返還した際そこに基地を置きたいとの米軍の要求を拒めないでしょうと思われているのです。

 まあそうでしょう。「米軍配備問題」はプーチンによって「返還拒否のいい口実」にされてるし、そうした「プーチンの認識」を裏切る行為は安倍には全く期待できないでしょう。

鳩山由紀夫
 逆に、プーチンの記者会見で、日ソ共同宣言に従いロシアが北方領土を引き渡し平和条約を締結する条件が見えてきました。それは❶政府が普天間飛行場辺野古への移設を止める。❷クリミア問題でのロシアへの経済制裁を止める。この2つの正義を貫くことができる為政者を作ることです。

 でこれに対する黒井がリツイートした『とみ』なるウヨのツイート。

黒井文太郎さんがリツイート
・とみ
 これは酷い。ロシアに不法占拠されたクリミアの現状を認めろと。長年にわたり基地問題に苦しんできた沖縄県民の事を思えばむしろ逆であろうに

 鳩山氏の「クリミア問題認識」はひとまずおきます。
 また「北方領土に米軍を置かないと確約しても島が返還されるかは疑問」「北方領土問題とは関係なく辺野古移設などやめるべき」と思いますがそれはさておき。
 黒井も本当にクズです。この黒井リツイートはどう読んでも「基地負担軽減のために辺野古移設を支持するのが沖縄県民のためだ」「辺野古移設が沖縄県民の希望だ」「だからデニー知事が反対しても政府が埋め立てのために土砂を投入してもいいんだ」としか読めないでしょう。黒井と類友は「クリミア問題についてのみ言及した」と強弁するんでしょうが「長年にわたり基地問題に苦しんできた沖縄県民の事を思えば」云々とツイしながら「辺野古移設について何のコメントもしない」とはそのようにしか理解できないでしょう。
 黒井の類友『とみ』とは違う、まともな人間なら「辺野古についての鳩山ツイートには賛同するが、クリミアについては賛同できない」とでもツイするでしょうに。そして黒井と違うまともな人間ならこのツイにリツイートする場合も『ただし辺野古については鳩山氏に同感だ、政府は知事選で示された沖縄県民の意思を尊重すべきだ』とリツイートするでしょうに。
 どういう神経をしてるのか。まともな人間にはおよそまねできない黒井リツイートです。
 なお、小生個人は「対ロシア制裁」について「今のまま続けて意味があるのか」とは思っています。
 実際問題、欧米が目的として掲げてる「クリミア返還(?)」という意味では効果を上げてないわけですからね。

黒井文太郎
 自分も中国のハイテク製品に意図的な脆弱性が仕込まれてるのを確かめたわけではないですが、仕込まれてて当然だと考えています。

 黒井もすごいこと言いますね。「証拠はない」て、それ偏見というんじゃないか。

常岡浩介がリツイート
平尾剛
 今朝の神戸新聞。(ボーガス注:安田氏の)壮絶な経験が綴られている。

常岡浩介がリツイート
文化放送 FM91.6&AM1134
 「大竹まことゴールデンラジオ!」にゲスト出演してくださった安田純平さんのニュースです

 「安田が文化放送に出演した!」「安田の記事が神戸新聞に掲載された!」という前に「自称・友人なら常岡自ら安田氏をインタビューすべき」でしょうにねえ。つまり「友人扱いなど全くされてない」わけで常岡も滑稽で無様な男です。
 「安田に注目してるんだから僕は友人です」アピールしたいのかもしれませんが、これはどうみてもただの片思いでしょう。

常岡浩介がリツイート
・Ahmad Zaki
 確かに新元号は、脱中華秩序とグローバル新秩序入りを掲げた祥瑞改元として漢籍に拘泥せず、「UC69年」「ヤー・スィーン36年」「サルヴァダルマ35年」などと縦横に号することで、中華圏諸国の度肝を抜くとともに、世界各国から親近感と好奇の視線を集めることもできるでしょう

 「アホか」ですね。そんなことは「日本の現実」的にあり得ないし、「仮にそうしたところで」元号が『天皇制崇拝でいいのか(天皇制と密接に元号がつながってるのは言うまでもない)』&『西暦に比べてすげえ不便(大体、Ahmad Zakiの挙げた例では、始まりが元年じゃないってどういうことよ?)』つう問題は変わらないわけです。

常岡浩介がリツイート
・いそべ
 政情不安がある限り、食糧生産能力の向上や経済構造の改革は不可能でしょう。イエメンの問題をイエメンだけのものとするのは、あまりにも鈍感すぎます。

 イエメン問題について無知だし興味もないのでコメントしませんが、このツイートをまねれば、「米国の経済制裁がある限り、食糧生産能力の向上や経済構造の改革は困難でしょう(不可能とまでは言いません)。(id:noharraや三浦小太郎など、反北朝鮮ウヨ連中のように)北朝鮮の問題(経済不振など)を北朝鮮だけのものとするのは、あまりにも鈍感すぎます」でしょうね。
 もちろんこう言ったからと言って俺は北朝鮮政府を「経済がダメでも仕方がない」と擁護はしません。米国の制裁とか外的環境を無視して北朝鮮を一方的に非難するのはフェアではないだろう、つう事です。
 常岡がリツイートした「いそべ」なる御仁もイエメン政府を擁護してるわけではなく「外国の介入」等の要因を無視して「経済停滞」「内戦の発生」をイエメン政府の責任だけにするのはフェアではないと言うことでしょう。
 ただ、いそべ氏を「イエメンを擁護した」、俺を「北朝鮮を擁護した」と非難する輩もいるんでしょうけど(俺の場合、典型的にはid:noharraこと八木孝三)。なお、このツイートにリツイートした常岡が北朝鮮問題についてどんな理解なのか気になるところです。
 まあイエメンや北朝鮮に限らず「その国の問題」について「外的要因を無視して、その国の政府なり国民なりを一方的に批判する」つうのはフェアではないでしょう。もちろんこれは「外的要因があるから、その国の政府を責めるな」「その国の政府は何ら悪くない」つう話ではありません。

常岡浩介がリツイート
・Hirano Takashi
「黄色いベスト運動」にロシア関与か 仏当局が調査
https://jp.wsj.com/articles/SB11913669573630084662104584655333888157734

 「マクロン万歳」「アンチロシア」「デモ嫌い」の常岡らしいリツイート吹き出しました。当然ながら「そうか、フランスデモってロシアが扇動してたのか」と思うのはナイーブすぎます。
 第一にマクロンからすればあのデモでかなり政治的に追い詰められてるわけで、「どんな手を使ってでもデモを鎮静化させたい」「どんな手を使ってでもデモのイメージダウンしたい」と思うでしょう。
 岸信介が1960年安保闘争に向かって「ソ連に踊らされてる」呼ばわりしたようなもんとみなすべきじゃないか。
 ただこういうことをやるとデモ参加者の反発を買い、かえってマクロンの政治生命がやばくならないかと思いますが。
 第二に仮にロシアの扇動があったとしても「扇動があったから大規模デモになった」と見なすのはデモ参加者に失礼というもんでしょう。彼らの多くは別にロシア支持者ではないでしょうし、ロシアが何もしなくてもデモに参加したでしょう。
 つうか記事を読んで驚いたんですが、この記事自体は「そういう調査の動きがある」としながらも「ロシア関与の明確な証拠はフランス政府によって未だ示されてない。ロシア関与について否定的な専門家もいる」としています。タイトルがかなりロシア関与を決めつけてるんですが本文はそれほどでもない。

常岡浩介がリツイート
とみ
 ポピュリズムポピュリズムと認めず、もっともらしい解説や理由をつけて正当化する人たち。かつてナチスが民衆の支持を得て拡大していった過程でもこういう学者や文化人がいたんだろうなと想像する。

 前後の文脈から見てフランスデモへの悪口のようです。俺個人はフランスデモを「ポピュリズムと切って捨てていい」とは全く思わず、「一部が暴徒化してる問題がある」とはいえ、マクロン批判としてむしろ好意的に評価しています(少なくとも『一部左派も参加してる*37フランスデモはナチだのムソリーニだのハイダーだのルペンだのベルルスコーニだのと同一視できないでしょう)。でそういう俺みたいな輩を常岡と類友はこのように悪口するわけですが、それはさておき。
 仮にあれを「ポピュリズム」と批判的に見なすにしても「抗議理由はガソリン税引き上げなど、マクロン政権の政策による生活苦への反発」です。それをただ「ポピュリズム」で切って捨てることは「マクロン全面正当化」「生活困難者に我慢しろと言ってる」に等しい暴挙です。
 そんな行為はかえって「常岡らが非難するフランスデモの助長」にしかならないでしょう。まあ単に常岡らは「問題を解決したいわけではない」「単に自分が嫌いな運動に悪口出来ればいい」からそれでもいいのでしょうが。

黒井文太郎
・一部報道では「2島の引き渡しには在日米軍が展開しないことが条件と示唆した」との誤報*38がありますが、そうではなくて、在日米軍の話をして引き渡しの話から逃げた。つまり引き渡す気がないということです
・一部報道機関かと思ったら、ほぼ全報道機関が「プーチンは領土引き渡しの条件に、米軍基地置かない事を要求」というミスリードプーチンが「引き渡す条件」と言質を取られる言い方を避けてる意味がホントに分かってないようです

常岡浩介がリツイート
とみ
 (ボーガス注:ロシアの「返還した島に米軍を置くな」を)マジメに受け止めちゃダメ。たとえ日米安保破棄したって還ってはこないから…

 常岡、黒井と類友らしいですね。確かに「米軍を置かないこと」を確約したからと言って島が帰る保証はありません。そもそもプーチンは「島を返すかのような思わせぶりな発言はしても」一度として「島を返す」とは明言していません。
 安倍が飲めないと見切っての返還拒否の口実に過ぎないかもしれない。
 とはいえ「仮にプーチンが返還しない口実にこれを持ち出したとしても」、これは決して不当な要求ではありません。
 現在「米国とロシアが対立する今」、『返還した島に米軍を置いてもいい』というわけもないでしょう。当然ながらプーチンが「それでは島なんか返せない」といってもそれ自体は何ら不当な主張ではない。仮にプーチンが「安倍が飲めないだろう」と思って出した主張だとしても「救う会の特定失踪者主張」のような完全な言いがかりとは全く違います。
 なぜここで

「わかった、米軍基地は置かないと確約してプーチンが『米軍が置かれる可能性があるんじゃ、返せない』という言い訳をなくそう」

と常岡らが主張しないかと言えば
1)アンチロシアなのでどんな理由であれロシアの要求に応じたくない
2)返還された島に米軍を置くオプションを放棄したくない
3)そういうことを主張してアメリカの逆鱗に触れたくない
4)「外国の要望に応じて米軍を置かない」という前例を作りたくない
5)島の返還を妨害したい
6)「プーチンは島を帰す気なんかないから安倍がこの要望を飲まなくても非難するな」と安倍をかばいたい
のどれか(あるいはすべて)ではないのか。
 つまり「島が仮に帰ってきても常岡らはロシアの要求に応じたくない」。
 ただし、そう公言したくないが故に単に「米軍を置かなくても、島は帰ってこない」と薄汚い言い訳してるだけの話です。
 なお、米軍問題以外では■ライプツィヒの夏『けっきょく北方領土返還なんて、現段階全然当てにならんということだ』
https://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/56ee90f3e24b29687be6116f5d9cf8fe
id:Bill_McCreary氏も指摘していますが「島に住むロシア人をどうするか」つう問題がありますね。この点、無人島である竹島とは違うわけです。

黒井文太郎
 非核化なんてトランプをなだめる為のただの方便で、初めからやる気などないわけですが、まあ決定的な決裂は避けますよ、北朝鮮

 アンチ北朝鮮の黒井らしいですが「米国が体制保障さえすれば」北朝鮮はいくらでも非核化するでしょう。
 もちろん決定的な決裂は「北朝鮮も避けるかもしれません」がそれは黒井の言うようなことではなく
1)かなり望み薄になってると思うが「米国が体制保証しないことを正式に表明したわけではない」ので、米国による体制保障に期待を一応持っている
2)「決裂はもはや不可避」と判断した場合でも、北朝鮮から先に決裂を宣言するより米国から決裂を宣言させた方が「俺は悪くない」と北朝鮮がいいやすい
3)とにかく米国が決裂を宣言しない限り、おそらく「いきなりの軍事侵攻はない」のでそういう意味ではメリットがある
つう話でしょう。

黒井文太郎
イスラム過激派が日本に潜入して大規模テロを行うことは、ほぼあり得ない」
北朝鮮核兵器を放棄することは、ほぼあり得ない」
プーチン政権が2島を返還することは、ほぼあり得ない」

 「他はともかく」北朝鮮の核廃棄は黒井の主張は間違いです。まあ、黒井も本当はそんなことはわかってるでしょうが。
 「北朝鮮が核廃棄することは十分あり得る」でしょう。北朝鮮にとって一番、大事なことは「核保有ではなく体制保障であり」、核保有は「体制保証のための道具に過ぎない」からです。
 ただし「無条件での廃棄はあり得ない」。
 「米国が体制保障することを条件として核廃棄」でしょう。「核廃棄したら米国が政権転覆を狙って侵攻してきました」なんてことになったら困るからです。実際、米国にはアフガンタリバン政権やイラクフセイン政権を軍事侵攻で転覆した前科があります。その結果、フセインは殺害されました。
 黒井が「米国の体制保障はあり得ない」つうなら「北朝鮮の核廃棄はあり得ない」でしょうが、その場合に北朝鮮を黒井のように非難するのはまったく筋違いです。

黒井文太郎*39
 北朝鮮核問題についてはもうさほど関心も持たれなくなっていますが、今年6月以降の動きというのは、非核化ではなくて、北の核武装の黙認・既成事実化です。
 今後も北の核の脅威は存続し、むしろ拡大していきます

 アンチ北朝鮮の黒井は「そういうことにしたい」のでしょうが現状は、膠着状態でしょう。もちろん今後、黒井の言うような「非核化の挫折」はありえますが。理由は簡単で北朝鮮は「無条件での非核化はしない。我が国の体制保障が条件だ。米国による我が北朝鮮国の政権転覆の危険性を放置して非核化なんか出来ない」とはっきり言ってるからです。これは米朝首脳会談時からそうです。そして事情はともかく首脳会談において米国はそうした北朝鮮の要望を「受け入れたはず」です。
 つまりは「国交樹立や終戦宣言など」何らかの形で米国が体制保障と見なせる行為をすればいいのですが今のところ米国は何もしていない。問題は北朝鮮よりも、米国にあるわけです。
 なお、俺個人は「北朝鮮が核保有していい」とはいいませんが、「北朝鮮の国力的な意味で」保有してもたいした脅威だとは思いません。あれは「米国が北朝鮮に侵攻してくる」など「よほど特殊なケースにしか北朝鮮は使えない」でしょう。
 なお、黒井は「プーチン*40北方領土を二島だけでも返すか怪しい」のと「北朝鮮の非核化の行方が怪しい」のを一緒くたにして「プーチン金正恩君を嘘つき呼ばわり」しますが全く違います。
 北朝鮮は最初からはっきりと「米国が体制保証すれば非核化する用意がある。体制転覆の危険性があるのに無条件で核廃棄なんか出来ない」といっています。問題は「米国が終戦宣言であれ、国交正常化であれ、なんであれ今のところ、何一つ体制保証と見なせる行為をしないこと」にあります。
 米国が終戦宣言なり、米朝国交正常化なり何か「体制保証につながること」に動いても北朝鮮が非核化の方向に動かなければ黒井のような北朝鮮批判も成り立つでしょうが現時点では「米国は何もしてない」のだから黒井のような北朝鮮批判は米国に対して不当に甘く、北朝鮮に対して不当に辛い。
 黒井の言ってることは「北朝鮮は無条件で非核化しろ。米国に体制保証を要求するな」といってるに等しいからです。俺はそういう考えではありません。「米国の北朝鮮体制保証とのバーター取引でしか非核化は現実的にあり得ない」というのが俺の考えです。したがって黒井のような主張を評価しません。そして何度も言うように北朝鮮は「無条件での非核化などしない」と明言しています。別に北朝鮮が現時点で非核化しないからと言って嘘をついてるわけではない。
 「北朝鮮が嘘をついてる」といえるのは「米国が体制保証につながる行為をしても何ら動かないとき」に初めてそういえる。
 一方プーチンは「米国が体制を保証すれば非核化の用意がある」と表明している金正恩君とは違い、いかなる形ですら「二島返還」とは明言していません。
 「島の返還の条件が、島に米軍基地を置かないこと」とは「置かなければ返す」という意味ではありません。
 「二島を返すかのような思わせぶりなことを言ってるだけ」でその思わせぶりなプーチン発言を安倍が「人気取りのために」勝手に拡大解釈してるだけです。現状でプーチンを嘘つき呼ばわりすることは許されても、金正恩君を嘘つき呼ばわりすることは「不当な言いがかり」でしょう。

*1:著書『ロシア 語られない戦争:チェチェンゲリラ従軍記』(2011年、アスキー新書)、『イスラム国とは何か』(2015年、旬報社

*2:著書『混迷するシリア』(2012年、岩波書店)、『シリア情勢:終わらない人道危機』(2017年、岩波新書)など

*3:こんな男を支持する人間がいて、すでに約6年の長期政権というのが実に屈辱的です。

*4:平昌五輪女子フィギュアスケート金メダル

*5:どこまで本当に履行されてるかはともかく、非核三原則ならすでに我が日本に実例があるわけです。「核の先制攻撃否定表明」なら米国以外の核保有国のほとんど(英仏露中)がそう表明していたかと思います。

*6:俺個人は米軍を置かないと確約しても帰ってくるか疑問には思っていますが、一方で「確約しないと帰らないのは当然」と考えており、「プーチンの目的が安倍が飲めないと思っての返還拒否の口実」だとしてもすでに書いたように、黒井や常岡の強弁「不当な要求」は間違っており、不当な要求とは思いません。

*7:安倍や河野(あるいは彼らに近いとされる鈴木宗男など)がろくな根拠もないのに「島が帰ってくる」と無責任に放言した以上、「プーチンの要求が不当かどうか」はもはや関係なく、そんな言い訳は成り立ちませんが。

*8:返還はないと思いますが

*9:仮に返還されたとしても置かないでしょうが

*10:竹島と韓国の近さ、竹島北朝鮮の遠さを考えれば「ない話」でしょうが。

*11:スターリニズム」で何を意味するか、ということなのでこういう発言はなんとも評価できません。単に「独裁的政治=スターリニズム」ならプーチンスターリニズムでしょうが、それなら「世界中、スターリニズム(フィリピンのドゥテルテやトルコのエルドアン、サウジのムハンマド皇太子などもスターリニズム)」になりますがそれで果たしていいのか。一方、「左派独裁=スターリニズム」なら「左派とはいえない」プーチンスターリニズムではありません。

*12:日本も関特演を発動していたので、一方的にソ連批判できる話ではない。

*13:後でも指摘しますがこういうバカを言うからいつまでたっても拉致問題が解決しません。

*14:つまりは支持層の多くにとって「島などどうでもいい(帰ってこなくてもかまわない)」「島が帰るかのような安倍や河野の詐欺的政治もどうでもいい」のでしょう。「一体何を支持してるのか」理解できませんが本当にげんなりします。

*15:不支持層でも「進展する」回答があることには驚きです。

*16:「だけ」と軽視していい話ではないでしょう。南北、米朝の交渉を進展させていくために北朝鮮もそれなりの対応をしているわけです。

*17:常岡のような男は後で(安田氏以外の出席者はともかく安田氏に対しては)「安田君のことじゃない」と強弁するかもしれませんが、そんな言い訳を安田氏も認めないでしょう。ただ俺が思うに「常岡が取材能力ない呼ばわりする人たち」にはおそらく安田氏が入ってるし、今後常岡は手のひら返しで、安田氏に悪口し続けるのでしょうが。

*18:もちろん反論してもいいですが、常岡みたいなクズは絶対に自分の非を認めないし、正直、精神を消耗しますからね。

*19:そりゃ中国の制度「執行猶予付き死刑」を「今のまま日本が死刑を続けるよりはああいう制度を導入した方がましだと思う」とは書いても、中国の制度を大絶賛してない以上、江川氏も中国における様々な問題については詳細まで知ってるかはともかく「ある程度はわかってはいる」でしょうね。むしろ「分かっていなかったらジャーナリストとして、問題」でしょう。

*20:著書『名張毒ブドウ酒殺人事件』(2011年、岩波現代文庫)など

*21:ただし、中国においても常に『政治的利用』がされてるわけでもないんじゃないか。このあたり何か有益な文献でもあると幸いですが。

*22:東大准教授。著書『現代アラブの社会思想』(2002年、講談社現代新書)、『中東 危機の震源を読む』(2009年、新潮選書)、『イスラーム国の衝撃』(2015年、文春新書)、『サイクス・ピコ協定 百年の呪縛 【中東大混迷を解く】』(2016年、新潮選書)など

*23:著書『地球の上に朝がくる:懐かしの演芸館』(1992年、ちくま文庫)、『新編綴方教室』(1993年、平凡社ライブラリー)、『恋文物語』(1994年、ちくま文庫)、『温泉旅日記』(1996年、徳間文庫)、『湯めぐり歌めぐり』(2000年、集英社新書)、『ちょっと寄り道美術館』(2003年、光文社知恵の森文庫)、 『ひとり旅は楽し』(2004年、中公新書)、『森の紳士録 ぼくの出会った生き物たち』(2005年、岩波新書) 、『なぜかいい町一泊旅行』(2006年、光文社新書)、『異国を楽しむ』(2007年、中公新書)、『川を旅する』(2007年、ちくまプリマー新書)、『作家の生きかた』(2007年、集英社文庫)、『二列目の人生 隠れた異才たち』(2008年、集英社文庫)、『東京ひとり散歩』(2010年、中公新書)、『今夜もひとり居酒屋』(2011年、中公新書)、『きまぐれ歴史散歩』(2013年、中公新書)、『悪魔の話』(2013年、講談社学術文庫)など(ウィキペディア池内紀』参照)

*24:世界平和アピール七人委員会委員、「九条科学者の会」呼びかけ人も務めている。著書『宇宙のかたちをさぐる』(1988年、岩波ジュニア新書)、『科学の考え方・学び方』(1996年、岩波ジュニア新書)、『天文学者の虫眼鏡』(1999年、文春新書)、『私のエネルギー論』(2000年、文春新書)、『物理学と神』(2002年、集英社新書)、『科学を読む愉しみ』(2003年、洋泉社新書y)、『疑似科学入門』(2008年、岩波新書)、『科学の限界』(2012年、ちくま新書)、『科学は、どこまで進化しているか』(2015年、祥伝社新書)、『科学者と戦争』(2016年、岩波新書)、『科学者と軍事研究』(2018年、岩波新書)など(ウィキペディア池内了』参照)

*25:著書『イスラームの倫理:アブドゥル・ジャッバール研究』(2001年、未來社)、『イスラームの人間観・世界観』(2008年、筑波大学出版会)など

*26:著書『イスラエル』(2009年、岩波新書)、『世界史の中のパレスチナ問題』(2013年、講談社現代新書)など

*27:無神経な言動がセクハラに当たることはありうるにしても、矢野や今回の広河氏のような故意のセクハラは現在もちろんしていません。俺に限らず、普通の人間はそんなことしませんが。

*28:わざわざ「人権派」とつけ「人権派ネガキャンしたい」らしいところが「アンチ人権のウヨ」文春らしい。

*29:広河隆一氏のこと

*30:追記:■共同通信広河隆一氏を解任:セクハラ報道で発行元』https://this.kiji.is/450615856857728097を考えれば事実なのでしょう。関係者による事実究明と責任追及(広河氏に対する民事賠償や場合によっては刑事責任追及。また広河氏による公式な謝罪)を期待したい。

*31:著書『チェルノブイリ報告』(1991年、岩波新書)、『裁かれる薬害エイズ』(1996年、岩波ブックレット)、『薬害エイズの真相』(1996年、徳間文庫)、『パレスチナ(新版)』(2002年、岩波新書)、『福島 原発と人びと』(2011年、岩波新書)など

*32:著書『「南進」の系譜』(1975年、中公新書)、『日本の南洋史観』(1979年、中公新書)、『南北問題の政治学』(1982年、中公新書)、『国際化の意味』(1986年、NHKブックス)など

*33:現在は定年退職し、京都大学人文科学研究所名誉教授。専攻は中国近世史、近代史。京大・矢野暢のセクハラ事件で矢野に抗議する京大女性教官のまとめ役として動き、矢野から名誉棄損で民事訴訟を起こされたが勝訴した。著書『黄宗羲』(1967年、人物往来社)、『中国女性史:太平天国から現代まで』(1978年、平凡社選書)、『明季党社考:東林党と復社』(1996年、同朋舎出版)など(ウィキペディア『小野和子』参照)。

*34:「矢野のセクハラ被害者」のため実名でなくこうした名前になっています。

*35:需要は少ないあげく、鯨肉の在庫がだぶついてるのだから、常岡がどう強弁しようとも、明らかに「もはや食べない」わけです。

*36:西谷文和氏を誹謗中傷する虚言を吐いて恥じない、常岡のげすな性格を考えれば「常岡が鯨肉を食べようとしたけど食べられなかったという事実が本当にあるのか」自体が疑わしいですが。「俺、長崎県民ですけど、鯨なんかスーパーで売ってるし、普通に食べられますよ。常岡先生って本当に鯨を食べようとしたんですか?」なんて証言があるならば面白いですが果たしてどうか。

*37:一方で残念ながらルペン支持者も参加してるようですが。

*38:誤報ではないですね。「条件の一つだ」と示唆したことは事実です。ただし「条件の一つ」とはしながらも「米軍を置かないという条件が満たされれば返す」とも「この条件がすべて満たされれば島を返す」ともいってないのでどこまで島を返す気か怪しいことはもちろん事実ですが。プーチンの「島返還意思」が、巣くう会や家族会の「拉致被害者が全員帰ってくれば制裁解除してもいい」並に怪しいことは事実です(巣くう会の場合、そんなことをいいながら一方で「自衛隊拉致被害者救出」といったり「特定失踪者などと言うデマを流したりしてる」からプーチン以上に怪しい、というか虚言であることがモロバレと言っていいでしょうが)。ただし、だからといって「引き渡す気なんかないから、確約しなくてもいい」という常岡や黒井の主張は後で述べるように詭弁でしかありません。

*39:著書『北朝鮮に備える軍事学』(2006年、講談社プラスアルファ新書)、『イスラム国の正体』(2014年、ベスト新書)、『イスラム国「世界同時テロ」』(2016年、ベスト新書)など

*40:エリツィン政権大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相を経て大統領