今日の産経ニュース(12/16〜18分)

■男女平等、日本110位 18年、格差縮小でやや上昇
https://www.sankei.com/life/news/181218/lif1812180006-n1.html

 中国(103位)、インド(108位)より低かった。

 「経済力とは関係ない分野(男女平等)だが、中国やインドごとき発展途上国に、『どんぐりの背比べ』とはいえ経済大国・日本が負けるなんて屈辱だ」という産経の価値観が大変よく分かります(中国について言えば「反共主義」による中国敵視もあるのでしょうが)。
 「中国やインドに対して失礼じゃねえのか」と思いますね。

 首位は10年連続でアイスランド。2位ノルウェー、3位スウェーデンと北欧諸国が上位に並んだ。G20では12位のフランスがトップで、次いでドイツの14位。米国は51位だった。(ボーガス注:149カ国中110位の)日本より低かった(ボーガス注:G20)の(ボーガス注:国)は韓国(115位)、トルコ(130位)、サウジアラビア(141位)の3カ国。

 いつものことですがこういう調査では北欧は強いですね。
 そしていつものことですが「G7諸国内で最低ランク」の日本です。
 韓国、トルコはともかく「最近まで女性の自動車運転禁止のサウジの酷い成績」は予想の範囲内ですね。つうか「領事館に来たジャーナリストをぶっ殺す」なんて野蛮国家サウジは「女性の社会進出が進んでない」とか言う以前の話ですが。

 報告書では、日本は女性の議員や閣僚の少なさから政治分野(125位)が低評価で、経済分野(117位)も幹部社員の少なさなどから前年より順位を三つ下げた。

 まあ、予想の範囲内ですね。政治分野について言えば政権与党・自民党にも国民にもどう見ても「女性政治家を増やそう」なんて考えはないですから。まあ、もちろん女性政治家なら誰でもいい、稲田や杉田水脈のような非常識ウヨでもいい、つうことにはなりませんが、この低さはまずいでしょう。


後期高齢者医療保険料の低所得者向け特例、来年10月*1廃止
https://www.sankei.com/life/news/181217/lif1812170047-n1.html
 このように弱いものにつけ回しして、強者ばかりを肥え太らせる安倍なんぞを未だに支持してる連中ってのは何を考えてるんだろうと怒りを覚えます。
 低所得者を保護するのは当たり前の話であって

現役世代との負担をより公平にするため、規則通りの運用に戻す

等というのは正気の沙汰ではありません。
 もちろん「強者だからこそ」安倍を支持するつう人間もいるでしょうが、まさか日本国民の多くがそんな「強者」のわけもないですしねえ。


■【単刀直言】国民民主党前原誠司*2元外相 「立民と同じことをしていては存在価値はない」
https://www.sankei.com/politics/news/181217/plt1812170002-n1.html
 例えば社民や共産がこう言うならまだ分かります。しかし、前原がやってることは「自民と同じ事」です。「自民と同じことをしていては存在価値はない」からこそ希望の党も失敗しました。もういっそ自民に入党したらどうなのか。
 大体、「元民進党代表」とはいえ、今や「希望の党」計画の失敗が祟り「国民民主京都府連会長*3」ではあっても、国民民主党中央の役職には就いていないのに全く何様なのか。

11月7日夜、日本維新の会前代表の橋下徹大阪市長自由党小沢一郎*4代表と3人で食事をしました。

 橋下や前原なんぞと公然と会食してる時点で俺は小沢なんぞ評価しません。
 「前原はまだしも」橋下の維新なんか明らかに「第二自民」であることを隠そうともしていない。かつ橋下は少なくとも建前では「前代表」にすぎないわけです。仮に維新サイドとの会食の意義を認める*5としても、「現在の代表である松井府知事」と会食するのが筋でしょう。
 しかしこの橋下の行為は「松井代表ら党執行部の了解の元にやってる」のか、はたまた「松井らを無視してスタンドプレーとしてやってる」のか。どちらなのかによって評価も変わってきます。

 橋下さんが強調していたのは「予備選挙」ですね。野党が(国政選挙の選挙区ごとに)予備選挙を行って候補者を絞り込み、強い与党にぶつかっていくべきだと熱心に説いていました。小沢さんも深く共鳴していました。

 政策の議論をしない、出来ないあたりが実にくだらないですね。予備選挙の是非はともかく、そんなことよりまずすべきことは「野党間の政策の調整」でしょう。
 なお、この「予備選挙論」かどこまで本気かは疑問符がつきます。そうした行為が橋下や小沢、前原にとって果たして有利かどうかは「維新、自由、国民民主の支持率が立民どころか共産よりも低いこと」を考えれば疑問符がつくからです。
 そしてこの三人は「自分に不利益でも、筋論として予備選挙を主張する」つうタマではない。

 この3人で野党再編を起こす可能性ですか? それは「ノーバディノウズ(誰も知らない)」ですね。

 いやいやその可能性はゼロですね。「元民進党代表とはいえ国民民主党中央の役職には就いていない前原」「元代表とはいえ今は維新の役職には就いてない橋下」に一体なにができるのか。
 大体維新にせよ、国民民主にせよ、小沢の自由にせよ、自民、立民どころか共産や公明の支持率すら下回ってるのに何様のつもりか。だからこそマスコミも彼らの会食を騒がないわけです。

 私が所属する国民民主党に目を向けると、支持率が上がっていないことは深刻に受け止めなくてはいけません。執行部の努力は認識していますが、何をしたい政党なのかが国民にしっかり伝わっていない。

 「何かがしたいわけではなくただ権力欲がある(自民党との違いは何もない)」つう国民民主や前原の性格は国民に良ーく伝わってるし、だから支持率が低いのだと思いますが。
 自民支持者にとってもアンチ自民(立民、共産、社民などの支持者)にとっても国民民主は明らかに魅力がない。
 「権力欲しかない」からこそ、国民民主は自民にすり寄ったり、立民にすり寄ったり、腰がふらつくわけです。
 前原も民主党・岡田*6執行部時代は野党共闘路線を容認しながら、自分が代表になると突然、小池を担ぎ出し「共闘路線を廃棄しようとする」。

 国民民主党は何を目指すべきか。「リベラル保守」の層にしっかり響く政策を届けることだと思います。

 びっくりですね。極右の小池*7希望の党代表として選挙で担ごうとした『改憲右派にして反共』の前原が「宇都宮徳馬*8河野洋平*9のような」リベラル保守ねえ。前原の「リベラル保守の定義」を知りたいもんです。


■【新聞に喝!】なぜ中国や北の政権を「極左」と呼ばぬ 元東京大学史料編纂所教授・酒井信彦
https://www.sankei.com/column/news/181216/clm1812160004-n1.html
 なぜ呼ばぬも何も
1)何のために酒井は中国、北朝鮮極左と呼びたいのか
2)そもそも酒井の極左定義は何なのか
3)酒井にとって中国、北朝鮮以外の共産国家(過去の旧ソ連、東欧、現在のキューバラオスベトナムなど)は極左なのか、極左でないとするなら中国、北朝鮮との違いは何なのか?
つう話です。
 「市場経済に否定的」で、また、暴力的粛清が横行した「カンボジアポルポト政権」「文革期中国」を仮に極左とするならば*10中国も北朝鮮極左ではないでしょう。
 むしろ市場主義経済導入に乗り出した両国(特にその結果、世界に冠たる経済大国になった中国)は「非極左」か「反極左」でしょう。
 そしてなぜ酒井はこれらの国を極左と呼びたいのか。
 どうも「安倍総理トランプ大統領などが、批判派から極右と呼ばれるのが我慢ならない」つう程度のくだらない理由のようですが。ただ中国や北朝鮮極左と呼ぼうと呼ぶまいと
1)極左と呼ばないからと言って、中国や北朝鮮の政治体制を好意的に評価してるわけでは必ずしもない
2)中国や北朝鮮極左と呼ぶかどうかと「安倍やトランプを極右評価するかどうか」は関係ない
んですがそういう認識は酒井にはないようです。

*1:来年の参院選後、というあたりが安倍らしいせこさです。

*2:鳩山内閣国交相菅内閣外相、野田内閣国家戦略担当相、民主党政調会長(野田代表時代)、民進党代表など歴任

*3:希望の党騒動なんてバカをやりながら、会長とは人材がそんなにいないのか。

*4:中曽根内閣自治相・国家公安委員長自民党幹事長(海部総裁時代)、新生党代表幹事、新進党党首、民主党幹事長(鳩山代表時代)などを経て自由党代表

*5:俺は認めませんが

*6:鳩山、菅内閣外相、民主党幹事長(菅代表時代)、野田内閣副総理・行革相、民主党代表代行(海江田代表時代)などを経て代表

*7:小泉内閣環境相、第一次安倍内閣防衛相、自民党総務会長(谷垣総裁時代)を経て都知事

*8:ミノファーゲン製薬社長。自民党衆院議員。元日中友好協会会長

*9:中曽根内閣科学技術庁長官、宮沢内閣官房長官、村山、小渕、森内閣外相、衆院議長など歴任。現在、日本国際貿易促進協会会長

*10:まあ、あれらは一般的に極左扱いかと思いますが。