「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」を笑おう・パート65(追記・訂正あり)

パート64の続き。

台湾独立建国聯盟のホームページに大爆笑その1
 三浦小太郎ら日本ウヨが宣伝する『台湾独立建国聯盟』(以下、建国聯盟)が大変面白いので突っ込む。

http://www.wufi-japan.org/archives/223
黄文雄 『中国と中国人はこの五文字で理解できる』(WAC社)
 中国人は「詐(いつわる)・盗(ぬすむ)・争(あらそう)・私(オレが)・汚(けがす)」と五文字で表すことができる。

ゲス過ぎて言葉もない。「中国共産党」ではなく「中国人」への誹謗である点に注意して欲しい。完全に民族差別じゃねえか。

http://www.wufi-japan.org/archives/232
廖建龍(訳)呉国光著『次の中国*1はなりふり構わない』(産経出版)

 読んでないので批評できないが、本のタイトルを見る限り、中国非難なら何でもありとばかりに『なりふり構わない』のは建国聯盟の方だと思うが。もう少しまともなタイトルをつけろ。桜井よしこ氏推薦という帯にも頭が痛くなる。よしこなんか推薦人にしてどうするんだよ?
 著者は

著者、呉国光は、現カナダ・ビクトリア大学中国研究者。
趙紫陽*2元総書記が政治改革に取り組んでいた頃、チームの一員として、実際の改革案を起草した。

だそうなので著者はまともな人、著書もまともな本かもしれない*3が、愚かにもトンデモ右翼の邦訳を認めたせいで、下劣な著書タイトルをつけられた上、よしこの推薦文までついて産経子会社から出版されるという酷い扱いになったわけだ。


四川省チベット人が抗議の焼身自殺、中国内で計100人目に : CNN.co.jp
http://freeasia2011.org/japan/archives/2161
 三浦小太郎が宣伝する右翼団体「アジア自由民主連帯協議会」に載った文章にコメント。前から思うんですが焼身自殺が計100人って完全に連鎖自殺です。何とかして止めないといけない。
 「中国が政策を改めないから悪い」で済ませるなんてバカです。そんなのは自殺容認、自殺扇動と同じです。人命の大切さを考えたら、そんな暢気なこと言ってる場合じゃない。中国が現実に政策を改める可能性は低いでしょう。ましてや、外交交渉ならともかく、こんな焼身自殺で改める可能性は非常に低いでしょう。「連鎖自殺すれば、中国は屈服する」なんて前例を中国はつくるわけに行かないからです。大体、仮に中国が「自殺戦術」に屈したとしても*4「自殺戦術はすばらしい」なんて前例を作ることは果たしてチベットにとってもいいことなのか?。「チベット民族の希望は自殺にある」なんて社会がまともなのか?
 結局中国は「何としても自殺を封じ込める」&「自殺しても屈服などしないと言う強硬姿勢のアピール」という態度を取り、チベットにとって最悪の事態に落ち込んでいくだけでしょう。それだけチベットが追い込まれてるんでしょうが焼身自殺の連鎖なんて最悪です。全然同情できない。


台湾独立建国聯盟主催「台湾2・28時局講演会」報告
http://freeasia2011.org/japan/archives/2165
 三浦小太郎が宣伝する右翼団体「アジア自由民主連帯協議会」に載った文章にコメントしようと思ったが何故か掲載文章はまるで具体的でなくおよそ報告と呼べない。
あげく

今回の講演会の詳細については主催団体*5にお問い合わせください。

だって。そんなんだったら「報告」として掲載するな。
 で、主催団体「台湾独立建国聯盟」(http://www.wufi-japan.org/archives/183)の報告を読んでみる。

澁谷司氏(拓殖大学海外事情研究所准教授)による選挙分析では、(中略)中国国民党による買収の濃厚な疑惑、また政治権力を最大限動員した心理操作などが明らかになった。

 渋谷は「ウヨの巣窟」拓殖大の教員なのでこういう発言は十分予想できるが、いくら自分らの敵対勢力「国民党」が総統選挙で勝利し、自分らの支持勢力「民進党」が敗北したからって不正選挙呼ばわりはないだろう。選挙に影響を与えるような大規模買収*6があったら、マスコミも騒ぎ、民進党も黙ってはいないだろう。いくら国民党が与党でも警察だって摘発に動かざるを得ないのではないか?
 「政治権力を最大限動員した心理操作」というのは何のことなのか?。是非は別として、「政権与党が宣伝の上で有利なのはどこの国も同じ」だろう。具体的に「政治権力の動員」の何がどう「違法で不当」なのか説明しなければただの因縁でしかない。
 「民進党の選挙戦術に問題はなかったか、どうやれば国民党に勝てたのか?」というまともな敗戦分析でなければ意味がない。まあ、そんな分析はこうしたウヨ連中にはやる意思も能力もないだろうし、一方こんなウヨ連中のデタラメな選挙分析を聞くほど民進党もバカではないだろうが。

梅原克彦氏(国際教養大学東アジア調査研究センター教授・前仙台市長)は、台湾の選挙視察や日本での勢力拡張を狙う中国と戦っている最前線について紹介し、それぞれの立場で中国の浸透の意図を明らかにして、備えを固めることが必要であると指摘した。新潟の中国領事館建設、仙台へのパンダ贈呈など、中国による日本への浸透、影響の拡大が計画されており、利権からそれを支持している国内の勢力があって、ダライ・ラマ訪問を拒否した問題などにつながっていることを指摘。そのようななかでの河村・名古屋市長の中国への毅然とした態度について評価した。
 「どうやったら日本の政治家を動かすことが出来るか」という質問に対し、梅原氏は、「河村市長のような信念のある政治家が動きやすい土壌をつくることだ」と答えた。

 梅原を教員にするとは国際教養大は正気の沙汰とは思えませんが、それはさておき。
 突っ込み所満載です。
1)河村の毅然とした態度とは「南京事件否定発言をしたあげく中国南京市から非難されても居直ったこと」です。単にゴロツキの居直りでしかない。無論そんな河村をほめる梅原も、梅原のようなバカを講師に読んで恥じない台湾独立建国聯盟もゴロツキです。台湾の全ての「独立派」「中国批判派」がこんなバカでは勿論ないですが、こういう聯盟のようなバカが「独立派」「中国批判派」の評判を落とすわけです。こんなアホ集会を宣伝する「アジア自由民主連帯協議会」と三浦小太郎がバカなこともいうまでもない。
2)「日本での勢力拡張を狙う中国」
 梅原の言う勢力拡張とは何のことなのか?。中国に限らずどこの国だって日本での勢力拡張をねらってるでしょう。「韓流ブームをしかける(韓国)」とか「ハリウッド映画を売り込む」「牛肉、オレンジの市場開放を求める」「アメリカ産牛肉を売りやすくするため狂牛病規制緩和を求める(以上、米国)」とか。で、それは違法でない限り、または日本の国益を害する不当性がない限り何の問題もないわけです。
3)「備えを固めることが必要」
 備えとは何のことなのか?。そもそも中国の進出の何が梅原的に問題なのか、この報告ではさっぱりわからないので意味不明です。
4)新潟の中国領事館建設、仙台へのパンダ贈呈
 どちらも何が問題だかさっぱりわかりません。なお、中国領事館は既に新潟にあります。手狭になったと判断した中国側がもっと大きい所(新潟市市有地)に移設したいとしているのです。市も市有地を売却予定だった。
 しかし一部のプロ右翼市民が反対して市が計画凍結中という恥ずかしい事態になっている。ちなみにこの領事館移設は新潟市においては観光客誘致・まちおこし構想「新潟中華街計画(仮称)」とセットになってるようですが、あくまでも「市においては」であって、領事館移設と中華街計画は切り離せない物ではないし、新潟に中華街を作って何が悪いのか俺にはわかりません。
 いやもちろん「市が多額の金を投じるのに成功の可能性が低い」のなら、やめるべきでしょう。ただググった限りではそういう正当な反対理由ではなく「プロ右翼の反中国」というくだらない理由でしかないようです。
(以上、ウィキペ「新潟中国総領事館の万代小学校跡地移転問題」)
 ウィキペ「名古屋中国総領事館の国家公務員宿舎跡地移転問題」によれば名古屋でも同じことが起こってる、「プロ右翼にびびった国が中国への売却を凍結」と言うんだから呆れて話になりません。こういう馬鹿なことを尖閣問題でもめてる時期に中国相手にやることの意味を国は考えろと言いたい。
 このとき、河村はプロ右翼に媚びる発言をしたそうですから河村の馬鹿さにも呆れて物が言えません。
5)「利権からそれを支持している国内の勢力」
 新潟中華街計画も仙台へのパンダもそりゃ金儲けという目的は当然あるでしょう。
 「新潟中華街をつくって観光客を呼ぼう」とか「パンダが動物園にいれば客が沢山来る」とか。でもそれは利権呼ばわりされることではない。普通の商行為です。利権呼ばわりできる不正(例:中華街計画で市長後援者の企業が不当に優遇されているなど)があるというなら梅原には是非その証拠を出して欲しい。仮に利権がある場合でも問題は「利権」であって問題は「中国が悪いわけではない」「中国以外の国ならいいわけではない」ですが。なお、日本テレビ『仙台にパンダを…近藤真彦さんら首相に要請』(http://www.news24.jp/articles/2011/12/22/04196856.html)に寄れば仙台のパンダ誘致では「黒柳徹子氏」「近藤真彦氏」が仙台市に協力したようですが、梅原的にはお二人も「利権からそれを支持している国内の勢力」に当たるのか教えて欲しい。
6)ダライ・ラマ訪問を拒否した問題
 いつのどこのことを言ってるのか?。日本政府自体は「中国の反感を呼ばないために、政府高官が面会したりしない」が「訪日自体は認めていた」と思います。
 なお、ダライ訪問に否定的な人がいるのは日本限定ではありません。中国がダライの外国訪問に否定的な以上「ダライ大歓迎」という訳にもいきません。それを利権と呼びたければ呼べばと言う話ですね。現実問題、中国に進出している日本企業があるなど、日中関係は重要な関係ですから「日中関係がどうなっても構わない、ダライ大歓迎」という訳にもいきません。

 最後に梅原が如何に酷い男か、ウィキペの記述と梅原批判エントリを紹介します。なお、梅原は仙台市長時代に「仙台中華街計画(仮称)」を「景観問題や計画企業の信頼性」を理由に反対してますが、この男の反中国ぶりからして「結論が仮に結果的には正しかった」としても、後付けの理屈だったんだろうと思います。

法華狼の日記「尖閣諸島衝突事件の映像を漏洩した元海上保安官が、「善良な市民」になっていた」
http://d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20110421/1303342304

梅原克彦(ウィキペ)
・2005年(平成17年)から2009年(平成21年)まで、仙台市長。
・2009年(平成21年)1月には、梅原の私邸の引越しの際に勤務時間内の仙台市職員を手伝わせていたことや、自宅に持ち帰っていた文書の新居への移送に公用車を使用していたことなどが取り上げられた。
・梅原は市長在任中、タクシーチケットの不適切な使用を問題とされ、これは梅原が市長再選を断念する主因となった。
 梅原が市長に就任した2005年(平成17年)5月から2008年(平成20年)9月末までに市長の名前で使ったタクシーチケットのうち、行き先を記入していなかった1,364枚分、総額約221万円を市に返納するとともに、2009年(平成21年)1月から3カ月間、給与を2分の1に減額された。
 さらに、これらタクシーチケットのなかには、梅原の東京出張中に仙台市内で使われていたものもあったことから、梅原による他者へのタクシーチケット譲渡が発覚した。また、仙台市の監査委員が、市長名義で使われたタクシーチケットを2009年(平成21年)3月までに監査した結果、梅原が公務で使用したと認められたのは全体の1割に満たない54枚であり、公務以外での使用の疑いが63枚、確認が取れないものが573枚であった。
 2009年6月24日、市議会は梅原に対する問責決議案を可決。梅原は同年7月1日、すでに表明していた次期市長選挙への立候補を取り止め、一期限りで市長職を辞めることを表明することとなった。
・市長引退後の梅原は、元航空幕僚長田母神俊雄政治団体「頑張れ日本!全国行動委員会」に加入した。

林建良氏(メールマガジン「台湾の声」主宰・医学博士)は、(中略)日本版台湾関係法を具体的に進める動きが必要であると指摘し、「林建良版台湾関係法」を提示した。

 ウィキペによれば台湾関係法とは「事実上の軍事同盟」で、「これに基づき米国から台湾に武器が供与されてる」そうです。要するに「林建良版台湾関係法」とは「日本は台湾と軍事同盟を結び日本製武器を台湾に売れ」ということでしょう。そんな事ができると本気で思ってるんでしょうか?

閉会挨拶に立った宗像隆幸*7・台湾独立聯盟中央委員は、選挙後の民進党内で対中接近の意見が出ていることについて、「中国に接近する姿勢を持てば、国民党に勝てるわけが無い」と批判した。

 勿論こんな発言には何の根拠もありません。単に反中国右翼どもが「中国に接近するな」と言いたいだけです。しかし何で日本人が中央委員なんですか?


■一周年記念講演会報告と動画 「中国問題の本質〜米中国の間〜」講師 宮崎正弘
http://freeasia2011.org/japan/archives/2127
 三浦小太郎が宣伝する右翼団体「アジア自由民主連帯協議会」に載った文章にコメント。なお、文章の書き手は三浦です。三浦はこんなアホな講演の要約が良く恥ずかしげもなくできると思う。宮崎が言ってることは単に「中国の好景気などバブル」「中国は法治主義の精神がないろくでもない国」「中国恐るるに足らず」といったただの悪口雑言でしかないんですから。

 ペマ・ギャルポ会長から、(中略)今年是非報告をしてほしい人の一人としてバングラデシュのサーカー氏が紹介されました。

 バングラデシュは既に現在、民主国家だと思いますが、サーカー氏の何にペマは期待してるんでしょうか?。

台湾団結連盟(台連)に所属する許忠信・立法委員(国会議員)より、日台連携の必要性についてご挨拶をいただいた

 台連はあの李登輝をリーダーとする政党で当然、かなりの反中国でしょう。台湾の一般的世論とは言い難いと思います。
 またそういう人間の挨拶ですから「日本と台湾の連携」とは単なる友好関係の構築ではなく極めて反中国的色彩の強いものでしょう。

中国は、現在は台湾、尖閣列島に明らかに侵略を試みる

 バカも大概にして欲しい。「無人島」尖閣にだって侵略計画なんかないでしょうが、「多くの人が居住している」台湾なんかなおさらそんな計画はないでしょう。軍事攻撃して台湾を自国領にできると考えて、中国がそういう計画をしていると本気で思ってるのか。大昔(毛沢東時代)はそういうこと(台湾への軍事攻撃)もありました。でももうそんな事を中国は目指してない。大体、毛時代の攻撃だって失敗に終わってるわけです。
 台湾だってバカじゃない。一応、中国の軍事攻撃から身を守る程度の防衛力は当然有してるわけです。一方、中国だって「成功の可能性の低い軍事力による台湾併合」なんかより「台湾との相互経済交流」の方を選択しているわけです。要するに「中国執行部がよほど頭がおかしい」か「台湾が無謀にも独立宣言する*8」か、よほどの異常事態が生じない限り、中国の台湾攻撃なんかあり得ないし、そういう異常事態は当面ありそうにもありません。ま、本当はそうしたことを全てわかった上で反中国を煽ってるだけでしょうが、あまりにも現実性のない煽りは少し調べるだけで嘘がバレバレです。

次は尖閣であり、台湾であり、そして沖縄*9だ、この前の中国の反日運動で掲げられたプラカードには明確に琉球回復のスローガンも書かれていた

 一部そういう変人がいるだけです。そんなのは政府方針でも国民の多数派でもないでしょう。たとえば、マスコミ報道に寄れば韓国にも「対馬は韓国領」という困った人がいる*10ようですがそんなのは当然、政府方針でも、国民多数派でもありません。
 宮崎の主張は日本の街宣右翼の主張を「日本政府見解」扱いするような馬鹿げた発言です。沖縄本島を自国領にできると思うほど中国政府も中国人の主流もバカじゃないでしょう。

中国はこれまでの制空圏、制海圏という言葉を超えて「制天圏」という用語まで使っているが、これは宇宙を支配する、具体的に言えば、アメリカの軍事衛星を打ち落とすことでネット社会そのものを成り立たなくさせることをも考えている

 軍事衛星を打ち落とすと「ネット社会が成り立たなくなる」んですか?。俺はパソコン音痴なのでこの宮崎の主張が正しいか知りませんが、米国軍事衛星とネット社会って関係があるんですかね?。いずれにせよ、中国も米国軍事衛星を打ち落とすような馬鹿なまねはしないでしょう。

中国という国家の本質は、近代化*11とか共産党とか言っても、実は水滸伝金瓶梅といった中世の小説社会とほとんど変わらない*12とし、水滸伝の論理とは簡単に言えば、必要なものがあれば他人の者でも盗んでも構わないということ

 酷い民族差別発言です。重要なのは「共産党だから酷い」と言ってるのではなく「中国人は昔から酷い、そういう民族性だ、共産党でなくても酷い(国民党でも?)」と言ってることです。これが自称人権団体での講演だと言うから呆れます。
 なお、宮崎が「水滸伝の論理とは簡単に言えば、必要なものがあれば他人の者でも盗んでも構わないということ」というのは何が根拠なのか。
 俺は残念ながら、「水滸伝」を読んだことがありませんが、ウィキペ「水滸伝」によれば

北宋末期、汚職官吏や不正がはびこる世の中。様々な事情で世間からはじき出された英雄たちが、大小の戦いを経て梁山泊と呼ばれる自然の要塞に集結する。彼らはやがて、「悪徳官吏を打倒し、国を救う」事を目指すようになる。

というんだからむしろ宮崎の主張とは逆じゃないのか。

ある説によれば、共産党幹部がくすねて海外に持ち出したお金は総額6000億ドルとも呼ばれている。これは、そろそろ共産党の天下も持たなくなるかもしれないと幹部自身が思いはじめ、蓄えた私腹を海外に移してしまうという現象が起きているのだと述べました。

 やれやれです。「ある説」なんて怪しい説をネタに「中国崩壊論」ですか。ま、「中国は後数年で崩壊だ」なんて思ってれば中国に対して宮崎ら日本ウヨが悪口雑言はくのもよくわかります。たぶんその見方は外れると思いますが。というか、「現実に崩壊するかわからない」のに崩壊論なんか前提に挑発的外交することが日中関係を悪化させて如何に無謀かとか、実際に中国が崩壊したら日本のダメージはすさまじい物になるだろうとか言う理解ができない宮崎とお仲間右翼の脳みそが恐ろしい。

中国というのは本質的に未だ近代国家ではない、国家とは何かと問われれば、最低限、行政システムが機能して国民の末端までそれが行き届いていなければならないが、今の中国はまったくそうではない、かつての王朝時代、国王とその周辺の貴族・宦官一族郎党が権力と富を握り、その権力を防衛するための傭兵、つまり軍と警察がおり、そして一般人民は奴隷と、そういう構図と未だに本質的には何も変わっていないのだと指摘しました。

 何を根拠にこういう失礼な事を言って中国に喧嘩を売るのか。

トウ小平*13の改革開放政策以後、確かに一点中国社会に変化は生じていて、それは8000万人ほど生まれたとされる中間層の出現だ、これがもしかしたら中国社会に何らかの変化をもたらすかもしれないと述べました。

 ま、要するに宮崎が言いたいことは「中間層の政府批判運動」による中国崩壊論でしょう。俺個人は変化が起こるとしても漸進的変化だろうと思いますが。

歴史教育において洗脳・反日教育を行っている、おそらくこのシステムは、中国が仮に明日民主化されても、そののち100年間はこの統治ノウハウは変わらないだろう

 やれやれです。反日教育も何も「戦前日本が中国を酷い目に遭わせたこと」は事実ですからそれは教えられて当然でしょう。反日だの洗脳だの言うことじゃない。で、それは仮に中国共産党が下野したところで宮崎の言うように変わらないでしょう。「中国共産党が下野したところで変わらない」→「中国が歴史教育で戦前日本を否定的に扱うのは国民世論の反映にすぎない」とまともに理解すればいいのに「共産党が下野しようと中国は反日民族なんだ、俺達日本人はかわいそう」というとんでもな理解をするんだから、宮崎のようなバカは救いようがない。大体、宮崎のような右翼が「南京事件否定論」などの暴論をはくから日中関係が今も微妙な関係なんですがそういう理解ができないんだから呆れます。大体この宮崎の理屈では、日本で「原爆投下を教えたら反米教育」「シベリア抑留を教えたら反ロシア教育」「拉致問題を教えたら反北朝鮮教育」になるでしょうに。
 そもそも本当に反日教育などしていたら、日本企業が中国に進出することすら不可能でしょうし、様々な日本文化が中国で受け入れられるなんて事もないわけです。その程度の常識も宮崎や三浦にはないんでしょうか?

中国では貧富の格差が、中国政府の発表*14を見るだけでも、1%の人間が62%の富を独占している状況である

 というから「日本は格差縮小に努力して成果も上げてるんです!」と言うかと思ったら違いました。「中国恐れずに足りず」「いずれ崩壊する」とただの中国罵倒で終了。ま、日本政府(安倍内閣)は残念ながら格差縮小に興味ないし、宮崎ら右翼も同じなんでしょう。当然、何もしていないので成果も上がっていません。

自分たち日本がもっと自信を持つべき点として、安倍政権の誕生以後、明らかに日本経済、そして外交も復活しつつあること、対中国に対し強い態度を取れる内閣が誕生した

 やれやれです。経済のどこが復活してるのか。確かに円安になって輸出産業には都合がいい*15し、株価も上がりました。でもそれは「ご祝儀相場」にすぎません。安倍がぶち上げた「アベノミクスへの期待」からそうなっただけで、その期待が「現実」という保障はない。宮崎講演の時点では予算が成立していないんだから、アベノミクスはまだ実現したわけでも何でもない。現実が期待を裏切り、その反動で酷い目にあうこともあるわけです。
 「外交の復活」「中国に対し強い態度」は「アベノミクス評価」以上に滑稽です。アベノミクス評価はまだ「円安、株価高」というそれなりの根拠がある。「外交の復活」「中国に強い態度」なんかどこにあるのか?
 「尖閣に公務員を常駐させる」という公約を安倍は現時点では棚上げにしました。「レーダー照射問題」も最初は「中国が、嘘だと言うが本当だ、証拠を開示してもいい」と吠えていましたが、マスコミ報道に寄れば、結局「どうせ公開しても中国は非を認めない」「こちらの手の内をさらすと防衛機密が中国にばれてよろしくない」云々という理由で公開を見合わせるようです。ま、本当は、「公開を見合わせた」最大の理由は「中国ともめたくないから」でしょう。実際、どうだったのか知りませんが、日本政府の主張が事実だとして、証拠を公開したところで、日中関係がぎくしゃくするだけです。景気にも悪影響になりかねない。そんな冒険は怖くて安倍にできなかったのでしょう。俺はそんな冒険はしなくていいと思いますが。安倍は全然、中国に対して強くないわけですが、安倍シンパたる宮崎や三浦が安倍のヘタレぶりを認めることはないでしょう。
 また安倍は竹島問題、河野談話問題で日韓関係をぎくしゃくさせています。そう言う意味でも「外交の復活」なんかないわけです。正直、谷垣*16首相の方がマシだったと思います。下手したら石破首相、石原首相*17でも安倍よりはマシだったんじゃないか。

若手の経済学者三橋貴明

 冗談も大概にして欲しい。三橋は経済評論家にすぎず、学者なんてご立派なもんじゃありません。どうせなら安倍ブレーンの一人だと言われる「浜田宏一内閣官房参与、エール大学教授(以下、ハマコー氏)」でも持ち出せばいいと思いますが、宮崎にはハマコー理論を理解するだけの能力もない*18し、「専門たる経済」以外の主張はしないハマコー氏より、「女性天皇反対!」など右翼的主張をする三橋の方が好きなんでしょう。

景気低迷の理由は、大きく言えば、GDP低下、それによる民間消費、とくに住宅投資の下降、また民間企業の設備投資の低迷、政府支出こと公共事業を民主党時代に抑え込んだこと、貿易黒字が赤字にここ数ヶ月転嫁したことなどだが、これを回復させるのは政府にできることとしてはまず公共事業とそれに伴う金融緩和しかない、これこそがアベノミクスだと述べました。

 金融緩和はともかく公共事業削減は自民党時代からそうでした。安倍も「公共事業大盤振る舞いは、第1次安倍内閣時代の方針と違う」と聞かれて「過去を反省した」と答えてるほどです。よくもまあ公共事業削減を民主党のせいにできる。

翻って安倍政権がなぜ誕生したのかを考えてみれば、これは正しく、昨年9月、民主党尖閣国有化を打ち出したことによる反日暴動、中国の実態が明らかになったことで国民も自民党も覚醒し、中国に対し明確に強い態度に出る政権が必要だという意識になったからだ

 この宮崎の主張には無論何の根拠もありません。そもそも総裁選挙において党員票では安倍は石破*19に負けており、安倍の勝利原因は議員票であるということだけでもこの主張の信憑性は怪しい。この主張は単に「そうあってほしい」という宮崎や三浦ら安倍を支持する極右の個人的願望に過ぎません。

 この9月、宮崎氏は中国瀋陽にてこの暴動を間近に見ましたが、最初は明らかに中国公安により組織されたデモ

 本当か?、と思います。相手は反中国の宮崎なので話半分に聞いておきます。

 安倍政権は誕生後、早くもこの12月末から2月にかけて、外交政策において、対中スタンスを無言のうちに変えていっている、まず、麻生氏*20ミャンマーを訪問し、今までの5000億の借金を棒引きにするとともに新たな500億融資を持ち出した、これによってもともと親日的なミャンマー*21には大きな工業団地を造るテコ入れができる。次に、岸田*22外務大臣がフィリピンに行き、巡視艇10隻を何らかの形で支援する方向だ、これによって中国との領土問題を持つフィリピンは、明確に日本の防衛力拡大を歓迎する*23とまで表明した。そして、安倍首相自らがベトナムインドネシアを訪問し、「海洋航海の自由は法の支配に基づかなければならない」という、明らかに中国をけん制する発言をした。今、アジア全体が中国の侵略を脅威に感じ、マレーシアとシンガポールの一部、そしてカンボジアあたりを除けば*24みな中国離れが始まっているときに、日本がこのような形で中國に対峙する国々を支援する姿勢を無言のうちに示した意義は大きいと宮崎氏は述べました。

 本気で安倍がそんな考えだとしても、東南アジア諸国が安倍をうまく丸め込んで金を引き出してるだけだと思いますが。東南アジア諸国は「日本の力をうまく使って中国に対抗したい」と思ってるかもしれませんが、それは宮崎の思うような「中国離れ」じゃないでしょう。「地域大国・中国」から完全に離れることが東南アジア諸国にできるとも思えません。
 「これで東南アジアは中国から離れて日本の子分だ」なんて勘違いしたら大間違いでしょう。なおかつそんな反中国的な態度を取って、中国が日本に対してただ手をこまねいてると思ったら大間違いでしょう。隣国をどうしてそこまで公然と敵視できるのか、常識を疑います。

ブッシュ政権時代のヘンリー・ポールソン

 どういう人か、ウィキペの記述を紹介しましょう。ポールソンがゴールドマンサックス時代に中国ビジネスに関わったことを宮崎が「米中の癒着」呼ばわりしていることには吹き出しました。実業家は儲けになれば基本的に「違法行為でない限り」何でもやるでしょう。それにポールソンは「政治に大きな影響を与える大物実業家」ではあっても中国ビジネス関与時は政府要人でもないのに「米中の癒着」ねえ。

ヘンリー・ポールソン
 アメリカの政治家、実業家。1999年から2006年まで証券会社ゴールドマン・サックスの会長兼最高経営責任者(CEO)を務め、2006年から2009年までブッシュjr大統領の下で財務長官を務めた。

中国経済は危機にあり、これ以上のごまかしの発展やバブルはありえない

 宮崎がそう思いたがるのは勝手ですが、おそらくアンチ中国派・宮崎のただの願望でしょう。というか、本当に中国経済が危機にあったら、世界経済、日本経済が大ダメージを受けかねないんですがまあ、能天気に「中国崩壊論」を唱えられるもんです。ギリシャ経済危機が大騒ぎされたことをもう忘れたんでしょうか。経済小国のギリシャですらあの大騒ぎです。毛沢東時代の貧乏国家・中国ならともかく今の経済大国・中国が経済的にやばい状態になったら、世界経済、日本経済がダメージを受けないわけがないでしょうに。当然、そういう事態は中国は勿論日本政府も各国政府も避けたいわけです。

中国に対し強硬な態度で対峙すれば、必ず中国の方が屈せざるを得ないはずだ

 『中国の好景気なんてバブルなんだ、いずれ日本がアベノミクスで勝利するぜ、だから強気でいけば向こうが屈服する』って中国を舐めるにも程があるでしょう。俺はそんな物騒なチキンゲームにおつきあいする気はないですし、安倍ですらさすがにそんな気はないと思います。


■「ラカルのお祈りの会」(2月27日)のお知らせ : 在日チベット人コミュニティー
http://freeasia2011.org/japan/archives/2082
 三浦小太郎が宣伝する右翼団体「アジア自由民主連帯協議会」に載った文章にコメント。
 素朴な疑問ですがチベット仏教の会合を仏教とは言えチベット仏教ではない「異教(?)の施設・護国寺」でやっていいのか。無論チベット仏教寺院なんか日本国内にあるわけないでしょうが「市民ホール」とか宗教色のない施設がいいのではないのか。いや護国寺でも良ければいいんですが。


■2月23日守る会関東学習会 久保田るり子氏講演「朴新政権をどう見るか」報告
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00968

ジャーナリスト、久保田るり子

 ジャーナリストというのは間違いじゃないですが彼女は確か今も産経記者です。福島香織*25のように退社してフリーになった訳じゃない。
 なぜ産経新聞記者と書かないのか。産経隠ししてるようにしか見えません。しかし今更隠したところで、守る会と産経の親密ぶりは明白ですし、久保田氏が産経記者であることもネット検索ですぐにわかるのですが。

 久保田氏は朴槿恵氏について、議員時代から、他の韓国の女性政治家とは違い、冷静な語り口、ブランド物などは身に着けず国産品を着こなす地味な服装などが逆に冷静な政治家として強い印象を与えていたことに触れました。

 ま、産経記者ですからね。そのべた褒め発言をどこまで信用していいのか。

 2月22日の竹島の日に対しては極めて抑制された姿勢を韓国政府が示した事を指摘し、韓国マスコミや運動家の一部は確かに韓国ナショナリズムを煽ったけれども、政府は比較的自制していたと述べました。

やれやれ。日本テレビ「麻生副総理、韓国・朴槿恵大統領と会談」(http://www.news24.jp/articles/2013/02/26/10223783.html)に寄れば彼女は

「真の友好関係を築くために、日本は歴史を直視し、被害者の苦痛に対する理解が必要だ」と述べた。

と述べたそうですから、慰安婦問題や竹島問題で安倍一派に相当警戒意識や不快感があるのは確かでしょう。とはいえ隣国である上、大統領という責任ある地位にいる以上、日本相手に無責任に敵対姿勢をとるわけにはいかないからやんわりと批判したわけです。これに対し、産経「久保田氏」、守る会「三浦」、安倍晋三らが「批判がやんわりとしている間に向こうの反発を和らげよう」という態度に出ればともかく「朴は保守だ、お父さんも自民と親密だった」だの「どうせ韓国は経済大国日本に刃向かえない」だの舐めた態度を取れば韓国国内の批判は徐々にエスカレートし、朴氏も「弱腰」との批判を避けるためにも徐々に批判を強めざるを得ないでしょう。

 久保田氏は、安倍政権は、竹島尖閣問題について、支持者の領土問題や歴史問題では妥協してほしくないという声に対し、内閣にまず山本一太議員を(注:新設の)領土担当(注:の大臣)として置き、積極的な姿勢を示しているが、同時に、かっての第一次安倍内閣が歴史問題や価値観外交を前面に打ち出して物議をかもしたことを忘れていないはずだと指摘し、安倍氏は今回はより慎重な姿勢を取るのではないかと述べました。

 支持者ってのは正確には「極右支持者」です。「歴史問題」ってのは慰安婦問題です。
 で、「河野談話を撤回する」など、極右支持者に安倍は媚びたいが久保田氏の言葉を使えば、前回そういう態度を取ったら「物議を醸した」、はっきり言えば「米国下院で慰安婦決議が可決される」など厳しい国内外の非難をまねいた以上、安倍も政権崩壊を恐れて「慎重な態度を取る」、つまり最終局面ではへたれるだろうし、それを我々ウヨは安倍シンパなら大目に見ましょうね、批判したらいけませんと言う話です。本当にくだらない。こういうウヨ団体「守る会」に入ってて恥じないid:noharraは本当にクズだと思います。もちろん三浦が副代表を務める、極右レイシスト団体「守る会」がクズであることは言うまでもない。

朴・安倍両氏は、2006年に一度日本であっており、そこでは、歴史問題は自分たちの時代で解決したいという趣旨のことを述べている。

 解決するためには最低限「河野談話を堅持すること」が必要です。安倍みたいに「慰安婦は違法じゃない」なんて態度じゃいつまで経っても問題は解決しません。

朴氏は朴正煕大統領の娘であり、安倍氏岸信介氏の孫であるというこの運命的な生い立ちをここでよく考えてみる必要があると久保田氏は述べました。

これだけで勘の鋭い人は久保田氏の言いたいことがわかったでしょう。ま、これから俺が書くことは久保田氏の書いてることとほとんど同じですが。
 朴は満州国軍の士官学校出身の親日派です。一方、岸は満州国総務庁次長という要職に就いていました。
 ちなみに岸の満州時代の絶大な権力を示す言葉として「弐キ参スケ」と言う言葉があります。

弐キ参スケ(ウィキペ参照)
 満州国に強い影響力を有した軍・財・官の5人の実力者のこと。「弐キ参スケ」は彼らの名前の末尾からつけられた。
東條英機*26(在満期間:1935年〜1938年、離満前役職:関東軍参謀長)
星野直樹*27(在満期間:1932年〜1940年、離満前役職:満州国国務院総務長官*28
鮎川義介*29(在満期間:1937年〜1942年、満業(満州重工業開発株式会社)社長)
岸信介*30(在満期間:1936年〜1939年、離満前役職:満州国国務院総務庁次長*31
松岡洋右*32(在満期間:1921年〜1930年、1935年〜1939年、離満前役職:満鉄(南満州鉄道株式会社)総裁)

 朴と岸に満州時代のつながりはおそらくないでしょうが、親近感は感じていたかもしれません。
 また、日韓国交が正式に樹立されるのは佐藤栄作内閣時代ですが、佐藤は岸の実弟ですし、当然、交渉過程においては岸も朴と様々な形で関係を持ったことでしょう(岸本人ではなく秘書など部下が動いたのでしょうが。この辺り俺は詳しくないので詳しい方に教えてもらえると幸いです)。
 で、岸に代表される日本右派と「朴正煕」は仲が良かったんだから、「岸の孫」安倍と「朴正煕の娘」朴クネ氏も仲良くなれと久保田氏は言いたいようです。三浦「守る会」もおそらく同意見でしょう。しかしそんな都合のいい話は通用しないと思います。
 朴正煕が日本右翼と野合したのは「北朝鮮との対抗のため」でしょう。
 当時の韓国と北朝鮮は今と違って国力に大差はなかったわけです。で、北朝鮮に対抗するために日本右翼と手を組んだと。「いくら何でも日本右翼となんか手を組むな」という批判派は容赦なく弾圧したと。
 で、今北朝鮮との対抗のために「鼻をつまんで日本右翼とつきあう必要があるか」と言ったらないわけです。北朝鮮と韓国の国力は大差がついてるし、韓国は今や日本に追いつけ追い越せですから。サムスン家電やヒュンダイ自動車が日本で売られてるわけです。
 また、「私、朴クネが安倍と仲良くすることを批判する奴は容赦なく弾圧する」がまかり通る時代でもないでしょう。国内世論も国外世論もそんな無茶を許すとは思えない。
 となると安倍が慰安婦問題で反省の意を示すしかないわけです。にもかかわらず「今から約4ヶ月前の2012年11月に慰安婦否定広告に賛同者として名を連ねる」のが安倍ですから呆れます(詳しくは赤旗『日本軍「慰安婦」強制を否定、安倍首相が賛同』(http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2013-01-06/2013010601_01_0.html)を参照)。このとき既に安倍は自民党総裁で、「早期解散」を唱えていました。つまり首相になる気満々でありながら、櫻井よしこら極右連中と一緒に「慰安婦否定広告」に名を連ねるんですから頭がどうかなってるのか、狂ってるんじゃないのかといいたい。しかも前回首相就任時には、内外の批判で渋々ながらも「河野談話踏襲」を明言したわけですから。

 そして、朴槿恵新大統領の対北政策に触れ、今の人事では、統一部長官に柳吉在氏が内定しているが、彼が有名な北韓*33学会の学者であることは事実だけれども、柳氏の主張は常によく言えば中道派だが、左派の一方的な融和政策にも反対だし反北派、保守派の強硬路線にもブレーキをかけるという、あえていえば焦点の不明瞭なもので、この人物が基本的な対北政策を描いている。これは安全保障は築きつつ、その上で対話路線や対北支援を行うという、基本的には融和路線に向かうのではないかという危惧を久保田氏は述べました。

 柳氏がどんな人か知りませんが久保田氏や三浦「守る会」が希望するような極右路線は絶対に取らないでしょう。せいぜい「太陽政策ほど融和的な路線は取らない、李前大統領路線の継続」でしょう。
 何故俺がそう思うか。まず第一に前任者の李大統領がそんな極右路線は取っていません。朴氏が李氏に比べ極右という話は聞いたことがないですし、実際極右じゃないでしょう。
 第二に彼女は大統領選に勝ったとは言え選挙では接戦です。しかも東京新聞の2/24記事「韓国・朴氏支持率最低44%、大統領就任前」(http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2013022402000101.html)に寄れば

 韓国ギャラップ社の世論調査では、支持率は二月初旬に50%を割った。当初指名した首相候補*34が、不透明な土地投機などの疑惑で、一月二十九日に辞退を表明した直後の低落だった。他の閣僚内定者にも子息の兵役免除など不正の疑惑が続き、最新の調査では支持率は44%まで落ちた。
 韓国メディアによると、歴代大統領で就任前に支持率が50%を切る事態は初めて。現職の李明博、前職の盧武鉉、元職の金大中各氏は70〜80%台だった。昨年十二月、朴氏は歴代大統領選で最多の千五百七十七万票余を得たが、当時の高揚したムードはすっかり冷めた。

ですから当面、無茶な冒険ができる状況じゃないでしょう。しかし何で「産経・久保田氏」、「守る会・三浦」のような極右は軍事的強硬路線を望みますかね。

【追記】
 ググったところやはり柳氏は「太陽政策派」とはおそらく言えないでしょうが極右ではなさそうです。ハト派の俺にとっては「極右が統一部長官になる」よりはやはり嬉しい。朴氏ではなく野党が大統領に当選してればもっとハト派長官なんだろうなという悲しみはありますが。
 こうしてみると、「強硬路線でがんがん」なんてのは政府としては日本ぐらいです。その日本の安倍だって三浦「守る会」、西岡「巣くう会」ほど極右ではないわけです。

http://japanese.yonhapnews.co.kr/Politics2/2013/02/17/0900000000AJP20130217002100882.HTML
聯合ニュース「統一部長官内定の柳吉在氏 南北間対話の必要性強調」
 韓国新政権の統一部長官に内定した柳吉在氏は、朴槿恵次期大統領が掲げる対北朝鮮政策「朝鮮半島信頼プロセス」の策定に携わった学会の北朝鮮専門家だ。
(中略)
 合理的な保守主義者で、南北間の対話と協力の必要性を理解している人物との評価を受けている。
 実際、北朝鮮が強行した3回目の核実験後も北朝鮮非核化に向けては説得を続ける必要があるとした上で、制裁を加えながらも北朝鮮との対話と交流協力を途絶えさせてはならないとの考えを示した。
 また、先月行われたあるセミナーでは、新政権の任期中に達成できる対北朝鮮政策の目標について、非核化段階よりも南北間の信頼構築に焦点を合わせることが現実的だと言及した。

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201302/2013021700089&g=int
時事通信『統一相に柳吉在氏指名=「信頼プロセス」策定に関与−韓国次期大統領』
 韓国の朴槿恵次期大統領は17日、次期政権の統一相に柳吉在・北韓大学院大学教授(54)を起用するなど11人の閣僚候補を指名した。
 柳氏は保守系北朝鮮問題専門家で、北韓研究学会会長。朴氏のブレーンとして、大統領選公約の「韓半島信頼プロセス」策定に関与した。
 柳氏は1月末のセミナーで、対話と人道支援などを通じて南北間の信頼回復を図る「信頼プロセス」に関し、過去の南北首脳会談などの合意を順守し「対話と圧力、交流と安保を並行させるものだ」と説明。一方で、北朝鮮が核実験に踏み切れば、信頼プロセスは影響を受けざるを得ず、当面推進は難しいとの考えを示していた。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2013022502000146.html
東京新聞「困難でも南北対話進めよ」
 韓国に「統一省」という省庁がある。北朝鮮との交渉や交流・協力事業、動向分析を担当する。トップの統一相には学者が起用されることが多く、朴槿恵政権でも北韓大学院大学の柳吉在教授が就任する。
(中略)
 金大中政権が「包容政策」に踏み切り交流が本格化して、韓国の研究者は初めて北朝鮮を視察し、北側の人物と意見交換ができた。それまで禁書扱いだった北朝鮮の文献も読めるようになった。包容政策によって多額の援助資金が流れ、それが核とミサイル開発に使われたと批判されるが、交流が進んで韓国国民が休戦ラインの北側を直接見聞する機会になったことも否定できない。
 統一相になる柳氏はこの時期に、北朝鮮の資料をじっくり分析した。“自画自賛”ばかりにみえる主張の意味、論理を的確に読み解ける人物だ。穏健な保守派といわれる。
 南北には食糧など人道支援開城工業団地の運営、離散家族の再会など、同族の分断国家ゆえのさまざまなテーマがある。対話が軌道に乗れば緊張緩和にもつながる。核危機が高まる今こそ、南北対話が必要だ。(山本勇二) 

 城内康伸は山本記者の爪の垢でも煎じて飲めばいいのに。

 2002年、朴氏は一度北朝鮮を訪問し金正日と面会しているが、どのようなルートでの招請だったのか、この時彼女が何を語ったのか、また金正日がどう迎えたのか、明確な記録はいまだに明らかではなく、朴新大統領の対北政策は正直いまだに不透明だと久保田氏は述べました。

 ま、彼女は北朝鮮の招待に応じたんですから、三浦「守る会」や産経・久保田氏のような「北朝鮮打倒論」のような極右的路線をおそらく取らないでしょう。2002年以降、彼女の考えが変化したという可能性はゼロではないでしょうが、普通に考えれば「打倒論」を取らないであろう事だけは明白です。

日韓両国の人権問題での対北連携は、歴史問題を含め、その前に解決せねばならない問題が多すぎて難しい。

 竹島問題はともかく、慰安婦問題なんて本来「河野談話で非を認めた」んだから解決は難しくないと思いますけどね。難しくなるのは「1度認めた河野談話をちゃらにしたい」などとふざけたことを産経や安倍が考えるからです。

朴政権、安倍政権共におそらく3年、5年くらいはやっと安定政権となるだろう

 冗談も大概にして欲しい。朴政権はともかく安倍政権がそんなに続くとも思いませんが続いたら日本も酷いことになりますよ。産経・久保田氏や「守る会・三浦」のようなよほどの極右でない限り、日本人は悪夢を見ることになるでしょうね。勘弁して欲しい。

その間に日韓の諸問題を完結し

完結するためには安倍が「河野談話否定論」など、韓国を敵視する極右路線を改めないと行けませんが久保田氏も、三浦もそんなことは全く思ってないでしょう。「朴大統領が反日世論を変えてくれるはず」というふざけたことを考えてるんでしょう。ま、日韓間の問題を解決したかったら「安倍を首相から引きずり下ろすこと」が一番現実的でしょう。安倍が考えを変えるとも思えないし、あの男の極右思想に韓国が屈することもないでしょうし。

その上で、北朝鮮レジームチェンジに両国が連携していけるような流れができていくことを望んでいる

 レジームチェンジってのは金正恩政権転覆のことです。すべきかどうか以前にできると思ってるんでしょうか?。正気の沙汰じゃないですね。


朝鮮総連中央本部 競売・来月入札へ
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00967
 いつも通りゲス右翼の三浦が朝鮮総連に悪口雑言はくというゲスエントリです。総連が在日に支持されてないから経営難でこうなるんだという三浦には吹き出しました。他人の経営難をバカにできる立場かよ、手前。そういうことを言うからには手前が準レギュラーの「チャンネル桜」が「赤字経営で四苦八苦」なのも、手前が常連ライターの月刊誌「表現者」が「もともとは月刊だったのに全く売れないので隔月刊になった」のも、お前がメジャー雑誌に全く相手にされないのも「日本人に支持されてないから」だと認める覚悟はあるんだろうな?
 「総連や朝鮮学校に意義があるという人がいるが会員や生徒の数は減ってるようだ」って単純に数で意義を云々するなよ。民族教育を受ける場が朝鮮学校以外にどこにどれだけあるんだ?。そして意義があろうがなかろうが無償化除外のような差別など許されないんだがね。意義がなければ差別していい訳じゃない。意義を訴える人も「意義があるからそう言う意味でも差別するな」と言ってるだけであってね。
 なお、競売云々については既に俺は『今日の北朝鮮・韓国最新ニュース(2/7分)(追記・訂正あり)』(http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20130207/5064205021)で
1)拉致問題解決のカードにできるのではないかという意味でも、在日差別を助長しかねないという意味でも競売すべきでない、分割払いなど競売以外の道を整理回収機構はとるべき
2)総連の活動に支障がでないことを望む。総連が落札するか、それが無理な場合でも落札者との交渉でビルの使用ができればいいと思う。
 最悪、ビルが使用できず、別の場所を本部とせざるを得ない場合でもなんとか総連には頑張って欲しいという趣旨のことを書いています。


■2月28日 北朝鮮の核実験暴挙に抗議する東京緊急集会
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00966
 俺個人は「たとえ時間的に行けたとしても」お前らゴミ右翼のゴミ集会に行く気はないけど、何で平日にやるの?。いくら「夜6時〜8時」だからってそんな「都内の集会に」行けるのは都内在住の奴くらいじゃないの?。2.28なんて核実験からだいぶ時間が経ってるわけだし、土日に設定しない意味がわからん。
 かつ2/24(日)なんてたった4日前に宣伝されても行けるわけねえだろ、三浦。
(ただし、三浦が転載した「巣くう会ニュース」の発行日は2/12で約2週間前なのでこちらについては宣伝時期が遅いという批判をする気はない。政治運動業界での宣伝時期が一般にどんな物か知らないが、ま、2週間前なら問題ないのでは?。あくまでも俺が問題にしてるのは今頃宣伝してる三浦のアホさ)

守る会も山田代表が参加いたします

 「特定失踪者は拉致」「小泉訪朝後も拉致はあった」「山本美保さんは山形で死んでない、北朝鮮で生きてる、山梨県警の鑑定は捏造、黒幕の一人は小野次郎(当時首相秘書官、現在みんなの党参院議員)」「寺越武志さんを拉致認定せよ」「日本サッカー代表は平壌に試合に行くな」なんてアホなこと言って恥じない巣くう会とずぶずぶなんだねえ。前から知ってたけど。守る会の連中は恥ずかしくねえのか?、なあ、id:noharraよ。会員として恥ずかしくないのか?


兵庫県議、京都府議、関係市の市議会議員のみなさまに 朝鮮学校への2億円の補助金を止めてください 
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00965
 タイトルだけで三浦小太郎ら、守る会一派(もちろん会員のid:noharra含む)への殺意がわき起こる。ふざけんな、ボケ。こんな暴言を兵庫県京都府の行政が無視することを強く望む。そして「本来補助金を出すことは当たり前のことで何らほめられるようなことではない」のだが、「右翼の攻撃で補助金不支給が広がる」中、今後どうなるかわからないというのが嫌だが、「現時点では不支給などという暴挙をしていない、京都府知事、兵庫県知事」を高く評価したい。言うまでもなく石原や、橋下が不支給を表明した時から、兵庫、京都にも右翼の攻撃はあったはずであり、それをとにもかくにもはねのけたことは「両府県の知事が自民系」で「彼らの行政方針についてはもちろん非自民、反自民を中心に様々な批判があること」を考慮しても評価せざるを得ない。
 そして俺達日本人がすべき事は三浦のような下劣な差別行為ではなく「東京都、神奈川県、埼玉県、大阪府等の政治家の皆さん」へ「補助金をきちんと出す」ように動くことを呼びかけ、国会議員に「無償化除外を撤回させる」ように動くことを呼びかけることであることは言うまでもないだろう。
 裁判支援、メディアへの働きかけ、国際社会へのアピールなどなど、やるべき事はたくさんあると思う。

拉致した日本人は返さず、核廃絶の願いには核実験で答える国を賛美する教育に対し補助金を出し続けることは、核実験や拉致行為に対する報奨金と見られても仕方ないでしょう。

おいおいだ。以前も突っ込んだが、

三浦はヨンビョン島砲撃事件を理由に当時の菅政権が朝鮮学校無償化を見送ったら
「問題にすべきは学校の教育内容(ま、その結果除外というのが三浦一派で、勿論俺はそう言う考えに反対だが)」
「ヨンビョン島砲撃は朝鮮学校がやった事じゃない」と菅政権を批判していただろうが?。そのときの発言とこの発言は矛盾しないのか?
結局
「自民大好きなウヨとして菅政権を叩きたい」
朝鮮学校がやった訳じゃないこと(拉致、核実験など)を無償化除外や補助金カットの理由に持ち出すと良識派の支持が得にくいが、本音では朝鮮学校に嫌がらせができればそれでいい」
からこういうデタラメなことになるのだろう。
 三浦のようなバカはもちろんだがこんなバカを役員(元代表、現副代表)に担いで恥じない「守る会会員」のバカ(id:noharra)には全く呆れる。

だ。こんな糞以下の「守る会」の名誉代表なんぞになって萩原遼も落ちぶれたもんだ。


■守る会記者会見のお知らせ(2月19日大阪) 
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00964

北朝鮮による核実験の暴挙、このような国の学校(朝鮮総連直営の学校)に対して補助金を出すことは核実験奨励金と取られても仕方がありません。

補助金が核実験費用に流用されてる訳じゃあるまいし、そんな馬鹿なこといってるのお前らだけだ。じゃあ何か外国政府が海外の日本人学校補助金出したら「日本の政策を支持したこと」になるのか?
 日本の政府や自治体が中華学校補助金出したら中国や台湾の政策を支持したことになるのか?。韓国学校補助金出したら韓国の政策を支持したことになるのか?。アメリカンスクール補助金出したらアメリカの政策を支持したことになるのか?
 宗教系学校(立教大学大谷大学、仏教大学、國學院大學皇學館大学天理高校創価高校幸福の科学学園高校、PL高校、三育学院大学など)に補助金出したらその学校の母体となってる宗教団体(キリスト教、仏教、神道天理教創価学会幸福の科学PL教団、セブンズデーアドベンチスト教団など)の教義を支持したことになるのか。
・大体、三浦はヨンビョン島砲撃事件を理由に当時の菅政権が朝鮮学校無償化を見送ったら
「問題にすべきは学校の教育内容(ま、その結果除外というのが三浦一派で、勿論俺はそう言う考えに反対だが)」
「ヨンビョン島砲撃は朝鮮学校がやった事じゃない」と菅政権を批判していただろうが?。そのときの発言とこの発言は矛盾しないのか?
結局
「自民大好きなウヨとして菅政権を叩きたい」
朝鮮学校がやった訳じゃないこと(拉致、核実験など)を無償化除外や補助金カットの理由に持ち出すと良識派の支持が得にくいが、本音では朝鮮学校に嫌がらせができればそれでいい」
からこういうデタラメなことになるのだろう。
 三浦のようなバカはもちろんだがこんなバカを役員(元代表、現副代表)に担いで恥じない「守る会会員」のバカ(id:noharra)には全く呆れる。

とりわけ兵庫県では毎年1億8千万円、京都では5100万円がいまだに支給され続けています。いまこそ、この補助金を打ち切るときです。

こんな言いがかりは無視し、今後も補助金は出すべき。どちらの知事も自民系だったと思うが、それとは関係なくこの件では、兵庫県京都府を高く評価したい。本来は当たり前のことだと思うが。しかしこんな糞団体に入ってるid:noharraは本当にクズだな。


北朝鮮を生き抜いた二人の「日本人」(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=1598

 60年代、北朝鮮で初めて「暴力団」が、これら北朝鮮に渡って行った帰国者を中心に結成された。彼らは、北朝鮮の抑圧体制に絶望し、アウトロー化することによって生き抜こうとしたのだ。
 しかし、彼らは結局一網打尽にされて銃殺された。

 三浦の言う暴力団が、「日本における山口組や稲川会」のような代物を意味するなら、そんな代物は厳罰を受けて当然でしょう。銃殺が刑罰として適切かどうかはともかく、同情の余地があるのか?。「社会が悪いから犯罪に走った」というなら、日本も含めてどこの国の犯罪者だってそういう人はいます。
 「反体制運動、政府批判で政治犯として刑務所行き」*35ならまだしも、北朝鮮批判のためには暴力団すら屁理屈で擁護しようとするのが三浦のようです。

 団のリーダーは、あらゆる拷問にも耐え抜き、一切屈服しなかった。彼の組織力と精神の強さを評価した幹部が、自らの部下としたため処刑をまぬがれ、様々な仕事(中国での外貨稼ぎなど)に携わった。韓国への亡命を勧める人もいたが、彼は、いまさら自分にそのチャンスはないし、もし可能でも韓国には行きたくない、自分の故郷日本に帰りたいと答えたという。彼を「名誉日本人」と呼ぶことに私は何のためらいもない。

 いや俺はためらいますけどね。
 まず第一に彼が「日本に帰りたい」といったのは「北朝鮮に失望したから」&「その代わりになる物が彼にとって主観的には今や日本しかないから」でしょう。日本を熱愛してるわけではないでしょう。熱愛してたらそもそも北朝鮮に帰国しないでしょう。
 第二に『名誉何とか』というのは『名誉アーリア人*36、『名誉白人*37と言う言葉で既に日本においては完全にネガティブイメージがついてるわけです。
 第三に「日本に帰りたい」といっただけで何で在日の方を勝手に「名誉日本人」呼ばわりしていいと思えるのか?
 以上の理由から、俺は「三浦は自称人権団体役員の癖に、本当に無神経な男だ」と思います。

もし朝鮮人ならば、泥棒や物乞いをしても、子供に食べさせる。

その方が子どもにとってはいい親です。少なくとも俺が子どもならそう思います。「武士は食わねど高楊枝」なんて迷惑なだけです。ま、相手が親では恨むわけに行きませんが。

はたしてこの日本人妻が、夜一人僅かな雑穀入りの配給米を取り分けている姿を思うとき、そしておそらく故郷日本を思いつつ亡くなって行ったときの気持ちを想起するときに「国境を超える」「他民族と共生する」ことの厳しさ、そして日本人であり続けることの困難さと誇りを私たちは思わざるにはいられない。このような「日本人」たちの足跡は、朝鮮人を悪しざまにののしる人からも、また安易な友好を語る人にも知られることなく、日本と朝鮮半島の歴史に深く刻まれている。

 三浦が「日本人妻の苦境」で何が言いたいのかさっぱりわかりません。
三浦の言う

「国境を超える」「他民族と共生する」ことの厳しさ、そして日本人であり続けることの困難さと誇り

とはどういう意味なのか?

朝鮮人を悪しざまにののしる人

とは具体的に誰なのか?。在特会みたいな在日差別者?(三浦と「守る会」も在特会と同レベルのゴミだと思いますが)

安易な友好を語る人

とは具体的に誰なのか?
 「文章能力がない」のか、「わざと意味不明な文章を書いてる」のか知りませんが、三浦のように意味不明な文章をドヤ顔で書けるというのもある種の才能だとは思います。

今私が連載を持たせていただいているのは、「表現者」(ジョルダン株式会社;隔月刊*38)と、月刊日本(K&Kプレス)の二誌

 どっちも「極右ミニコミ誌」です。「右も左もない」と中道ぶる三浦ですが、三浦が物書きとして無能なこともあって、つきあってくれる相手なんて極右しかいないわけです。


■2月17日の大阪でのチベットの集いは中止となりました お詫びにTIPA*39の歌を(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=1592
 幼稚園児じゃあるまいし直前まで「是非ご参加を」と呼びかけていた会合をろくな説明も無しに「中止します、すみません、お詫びします」で世間に通用すると思ってるんですかね。しかも実施日が2/17(日)で、中止告知がエントリの日付に寄れば2/16(土)。
 三浦だけでなく、主催者もこんなふざけた対応なんですかね?
 仮に「この対応で参加者から不満はない」*40としても世間は「何とお粗末な団体か」と思うでしょう。ま、そう思われても構わない、世間には最初から相手にされてないから、お仲間さえ納得すればそれでいい、というならそれまでですが。

2月17日に予定されていた、 チョルテンジャブさんを囲む会 「チベットチベット」のトークとランチの集い( 主催:市民サロン「燕のたより」*41)は、チョルテンジャブ様の都合により中止となりました。取り急ぎ連絡させていただきます。主催者ともども、大阪方面でご参加を予定されていた方々に深くお詫び申し上げます。

 だから、直前になるまでわからなかった「チョルテンジャブ様の都合」ってのは何ですか?。何で具体的に書かないのか?。普通は「これこれこういう都合です」「事前に判明すれば良かったのですが直前まで残念ながらわかりませんでした」とか「本来なら事情説明すべき所ですが、チョルテンジャブ様のプライバシーに関すること*42なので詳しい事情は申し上げられません、ご容赦下さい」とか書くんじゃないんですか?
 「都合により中止、お詫びします」だけで済むと思ってるのか?。いくら「参加者が少ない会合(参加費も1000円程度)」で「直前中止でも文句言う人間が少ない」としても対応が酷いにも程があるでしょう。「もっと詳しく事情説明しろ。説明できないような酷い中止理由なのか?」とか「こんなことになるのだったら最初からチョルテンジャブ氏以外の人間を講師にしろよ」とか俺なら思うでしょうね。しかも「今後改めてチョルテンジャブ氏を囲む会をセッティングする予定」なのか、「その予定はないのか」も説明無し。普通に考えれば再度セッティングする予定はないから書かないんでしょうがね。俺だったらこんなふざけた主催者『市民サロン「燕のたより」』のやる会合には2度と参加しませんよ。しかもお詫びに「TIPAの歌」って三浦は人をバカにしてるのか?(主催者はここまでバカではないと思う)。俺だったら神経逆なでされたとしか思いません。
 そんなもんが何のお詫びになるのか?。「チョルテンジャブさんを囲む会」参加希望者全てがTIPAのファンじゃない*43でしょうし、仮にファンだからってこんなことで納得するのか。わびるんだったら中止の事情について、もっとまともな説明をすべきでしょう。

 チベットの最高指導者ダライ・ラマ法王14世が中国の侵攻を受け、余儀なくインドへ亡命したのは1959年のこと*44。この時、彼を追ってインド、ネパールへ亡命したチベット人は8万人に及びます。ダライ・ラマ法王は、一刻も早くチベットの伝統舞台芸術を保存する手を打たなければ、チベット独自の文化が永久に失われると案じ、インドに到着してわずか4か月後の1959年8月にTIPAを設立しました。
「ラモ」と呼ばれるチベットオペラを保存・継承するTIPAは、ステージアートの教育機関でもあり、世界公演を行う傍らで、次世代の若者たちに祖国の歌と楽器演奏、舞踏とオペラを指導しています。

と三浦が紹介する文章は中国に対し糞味噌です。しかし

http://j1.people.com.cn/94475/6735660.html
人民日報「チベット・ラサでショトゥン祭が開幕」
 チベット、ラサでは20日、年に1度の伝統的な祭り「ショトゥン祭」が開幕した。ショトゥン祭期間中は、デプン寺、セラ寺でのタンカ(仏画)開帳、伝統的なチベットオペラの上演、花火大会、ビールフェスティバル、競馬など、多彩なイベントが行われる予定。

http://www.kaze-travel.co.jp/tibet_kiji014.html
風の旅行社『チベット・ラサの夏祭、大タンカとチベットオペラの祭典』
 『ショトゥン祭』は、毎年8月にラサのデプン寺とセラ寺で幕が開きます。
(中略)
 ノルブリンカでは各地から集まった劇団によるチベットオペラ(アチェ・ラモ)が繰り広げられ、その脇ではラサの人々がテントを張りのんびりリンカ(ピクニック)を楽しむ様子が見られます。まさに、チベット文化の集大成とも呼ぶべき年に一度のイベントです。

とのことなのでさすがに現在のチベット自治区でも「チベットオペラ」は「観光資源」と言う意味もあって、「一応、保護されている」ようです。もちろんその保護政策をどう評価するか(たとえば文化保護という要素より、観光資源化と言う要素が強すぎないかとか)という問題はありますが、三浦が紹介する「保護政策自体が行われてないかのようなトンデモ文章」は何なんですかね。


■フランス映画「神々と男たち」はアルジェリア内戦の悲劇を描いた傑作(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=1586

村の老人は、スカーフ*45をつけていないという理由だけで女性が心臓を刺されて殺されたことを語り、一方ではフランス国内では、イスラム教徒の女学生らが、教義に則り学校にはスカーフをつけて通わせてほしい*46、それが許されないのは差別だなどと騒いでいる、世の中はおかしくなってしまったと嘆く。

前半の「殺人批判」は正しいけど後半の「女学生批判」はおかしい。問題は強制の有無です。自分からスカーフをしたいという人に向かって「スカーフするな」と法律でスカーフ排除を強制しようというのは越権行為であり差別でしょう。スカーフ慣習が仮に女性差別を助長していたとしてもそんなことはイスラム教徒内部で決めるべき事で外部が口出す事じゃないと俺は思います。女学生がスカーフする事自体は誰にも迷惑をかけてないでしょうし。
 実際、反スカーフ派には反イスラム、反アラブのレイシストもおり、「スカーフ排除法」こそが差別を助長してる疑いがある。
 そして実際にそういう「スカーフ排除派」批判はフランス国内で非イスラムからも出てるわけです。その映画のそうした描写が「一つの意見紹介」に過ぎず、女学生側の反論も取り上げてるならともかく老人発言を正論と描いてるなら論外です。はっきり言ってそんな映画なら「フランス人が上から目線でアルジェリアを撮った映画」で見る価値ナッシングでしょうね。
 でこうした考えは朝鮮学校問題にも全く応用できると思います。つうか俺個人は応用していますが。朝鮮学校の学校教育に問題があろうとそんなことは内部の話し合いに任せるべき事で外部が強権発動すべき事じゃないし、そういうこと(無償化除外、補助金不交付など)は在日差別を助長するでしょう(そういうこと自体が差別だと思いますが)。
 「エホバの証人」の輸血拒否なんかも勿論俺はあんなもん支持しませんけど、基本は話し合いで解決すべき問題で、「いきなり話し合い無しで輸血」ってのはどんなもんかなと思います。

コーランは同胞への殺害を禁じているのに、彼らは信心深いふりをしてコーランも読んでいないのかと嘆く老人は、伝統宗教原理主義の根本的な対立を示しているようで興味深い。

 老人といい、三浦といい「イスラム差別としか思えない馬鹿発言」。キリスト教だって仏教だって殺人なんか認めてないけど、実際には詭弁で十字軍など、「戦争での殺人」が合理化されてきたわけです。
 機会があったら読んでみようと思いますが、戦前禅宗の戦争協力問題をついた『禅と戦争:禅仏教は戦争に協力したか』(ブラィアン・アンドルー・ヴィクトリア著、2001年、光人社)、『曹洞宗の戦争』(一戸彰晃著、2010年、皓星社)なんて本もあるわけです。日本の宗教団体の中にはそうした過去の戦争正当化について反省の意を表明した団体もあります。また反戦を唱えたが故に当時の真宗大谷派から懲戒処分を受けた竹中彰元なんて僧侶もいるわけです(参考、大東仁『戦争は罪悪である―反戦僧侶・竹中彰元の叛骨』(2008年、風媒社))
 あるいは「中絶という殺人行為が許せない」といって「中絶を実施する病院にテロを仕掛けるキリスト教過激派(テロももちろん殺人なので矛盾していますが)」なんて存在もあるわけです。
 つまり原理主義(あるいはイスラム原理主義)だから殺人する訳じゃない。この映画を見る気持ちが全くなくなります。

参考

竹中彰元(ウィキペディア参照:1867年〜1945年)
 真宗大谷派(本山・東本願寺京都市左京区)に属し、岐阜県垂井町の明泉寺で住職を務めた。
 日露戦争の際には布教使を務めたが、1937年(昭和12年)に日中戦争を批判、反戦を唱えた。その言動をめぐって、陸軍刑法に抵触するとして有罪判決を受け、また真宗大谷派からも懲戒処分を受け僧侶の位を最低に落とされ、布教使資格も剥奪された。愛知県一宮市の円光寺住職・大東仁が記した論文「仏教者の戦時下抵抗」により竹中の名誉回復運動が始まり、2007年(平成19年)10月19日に、真宗大谷派主催の「復権顕彰大会」が明泉寺にて開催され、熊谷宗恵宗務総長が謝罪、処分を取り消す「宗派声明」が出され、処分から70年目に名誉回復を果たした。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-02-13/ftp20080213faq12_01_0.html
赤旗Q&A
〈問い〉
 真宗大谷派が昨年秋に名誉回復をはかった竹中彰元とはどんな人だったのですか?(愛知・一読者)
〈答え〉
 昨年(07年)10月19日、彰元が住職を勤めていた岐阜県真宗大谷派明泉寺で竹中彰元師復権顕彰大会が開かれ、1937年秋に「戦争は罪悪」と主張し、禁固刑をうけた彰元にたいして、宗門が布教使資格を剥奪し、僧侶身分を最下位としたことを正式に謝罪し、宗務総長が「宗派が犯した大きな過ち」という声明を発表しました。改憲反対の態度を表明している同派の大垣教区は「『平和憲法』を改編しようという動きが急であります。このような状況のなかでこそ、我々は、師の名誉を回復し、復権・顕彰していかなければなりません」と決議しています。
 彰元師略年表によれば、同師は1867年(明治維新前年)に明泉寺に生まれ、住職の父が没した17歳のときに住職となりました。現在の東洋大学大谷大学などで学び、30代後半から大谷派教団の特命布教使として全国的に活動しました。名前は慈元でしたが、50歳のころ大谷派門首(当時は法主)の名前の一文字を受けて彰元と名乗った、とありますから、宗門内では功労者とみなされていたようです。
 日本の中国侵略が全面戦争化した1937年、彰元69歳のとき、9月15日の出征兵士見送りのさい、次いで10月10日の近隣寺院での法要のさいに「このたびの事変について、自分は侵略のように考える」、「戦争はたくさんの彼我の人命を損し悲惨の極みであり罪悪である」と話しました。この言動によって逮捕され、陸軍刑法の流言飛語罪で禁固4月の刑をうけました(この裁判中に南京大虐殺が起こっています)。勾留中に面会者にたいして彰元は「私はあくまで真の仏教の精神で言っている、決して頭を下げる気持ちはない」と言い、この態度をつらぬき、終戦の年の10月21日に77歳で没しました。死の直前、「戦争に負けておじいさんの言うとおりになったね」という孫ににっこりうなずいたということです。(平)

http://www.magazine9.jp/kunio/100707/
反戦僧侶・竹中彰元のこと
 こんな偉いお坊さんがいたのかと感動した。反戦僧侶・竹中彰元だ。「戦争は罪悪である」と言い続け、警察に逮捕された人だ。宗教者として当然のことを言ったまでだ。それなのに逮捕だ。
 宗教は政治を超える。国家を超える。殺伐とした世の中でも、人の命の尊さを説くのが宗教だ。たとえ国家が一丸となって戦争に突入しても、「人殺しはいけない」と諭すのが宗教者の使命だ。だから、竹中彰元が逮捕された時は、所属する教団が、弾圧に抗議したと思った。竹中を支持し、擁護したと思った。
 ところが違った。竹中の所属する真宗大谷派は竹中を処分する。資格剥奪するのだ。「こんな男は本当の僧侶ではない」と追放したのだ。国家に協力し、戦争を支持する僧侶だけが本当の僧侶だと言ったのだ。極言すれば、「人殺し」を是認し、奨励する僧侶だけが本物だとしたのだ。こんな馬鹿な話はない。しかし、戦争という狂気の時代には、全てが狂気になる。せめて宗教者だけでも、冷静に命の尊さを説くべきなのに。
 仏教だけではない。神道は勿論、キリスト教も、その他の宗教も雪崩を打ったように戦争に協力した。敵を一人でも多く殺すことが善であり、それが仏の教えにかなう。そう主張した。そんな中で、「人殺しは悪だ」と当然のことを言った竹中は逮捕され、宗門からも処分される。さらに、これは「聖戦ではない。侵略だ」と言い、「戦争は人類に対する敵である」と竹中は言った。今では常識だ。でも、常識を言っただけで逮捕されたのだ。常識を言うのも命がけだ。勇気のあるお坊さんだ。
 大東仁の『戦争は罪悪である―反戦僧侶・竹中彰元の叛骨』(風媒社)を読んだら、さらに驚くべき事が書かれていた。仏教は本来、「不殺生」である。キリスト教も「殺すなかれ」と説く。人を生かすのが宗教だ。ところが、戦争中は、この最も大切な事すら忘れられた。
 <この「不殺生」に対し、大谷派(他の宗派も)は、「一殺多生」という言葉を用意しました。少し殺して多くが生きる。多くを生かすためだから少しぐらいは殺してもかまわない。という意味になります。大谷派は、仏教(不殺生)の教えとは別物の「大谷派の教え」(一殺多生)を布教していたのです>
 「一殺多生」というのは戦前のテロリストの言葉ではないか。それを戦争中は宗教者が使ったのかと思った。
(中略)
 今は、竹中彰元は名誉回復されている。竹中を処分した大谷派も謝罪し、自己批判している。大東仁はじめ多くの人が竹中について書いている。今年の6月23日(水)から24日(木)にかけて、「念仏者九条の会」第10回全国集会が岐阜県で開かれた。2日目の24日は、真宗大谷派明泉寺(竹中彰元の寺)で、「竹中彰元師に学ぶ会」が開かれた。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-06-01/20060601faq12_01_0.html
赤旗Q&A
〈問い〉
 過去の戦争協力を反省した曹洞宗の「懺謝文(さんじゃもん)」とは?(大阪・一読者)
〈答え〉
 曹洞宗の「懺謝文」は1992年11月20日に発表されました。「懺謝文」を発表するにいたった経過を、この「懺謝文」の文中で次のように述べています。
 「曹洞宗が一九八〇年に出版した『曹洞宗海外開教伝道史』が、過去の過ちに対して反省を欠いたまま発刊され、しかも同書の本文中において過去の過ちを肯定したのみならず、時には美化し賛嘆して表現し、被害を受けたアジア地域の人々の痛みになんら配慮するところがなかった。かかる出版が歴史を語る形で、しかも過去の亡霊のごとき、そして近代日本の汚辱ともいうべき皇国史観を肯定するような視点で執筆し出版したことを恥と感じる」
 日本で最大級の伝統仏教教団が戦争責任の表明にあたって、明確に「皇国史観」と表現し、「近代日本の汚辱」と規定したことは歴史的な出来事です。
 「懺謝文」は最後に「われわれは重ねて誓う。二度と同じ過ちを犯さない、と。そして、過去の日本の圧政に苦しんだアジアの人々に深く謝罪し、権力に組みして加害者の側に立って開教にのぞんだ曹洞宗の過ちを深く謝罪するものである」と、しめくくっています。
 この立場は、イラク戦争反対声明(2003年2月28日)にも、はっきりと打ち出されています。また、曹洞宗の「平成16年度・布教教化に関する告諭」という宗教活動の基本方針でも「殺すことなかれ 殺させることなかれ ……この願楽(がんぎょう)を実践することこそが、私たちの信仰生活にほかなりません」としています。(平)

*1:次とは勿論ポスト胡錦濤政権たる習近平政権のことだろう

*2:第二次天安門事件を機に総書記を解任される。後任総書記は江沢民

*3:もちろん趙失脚を機に「中国批判なら何でもありのトンデモ」に堕落した可能性もある。読まないと何とも言えないが翻訳がトンデモ右翼連中では読む気が失せるな

*4:俺個人は多分屈しないと思いますが

*5:台湾独立建国聯盟のこと

*6:小規模買収はもしかしたらあったかもしれないが、この渋谷の主張は「不正がなければ民進党が勝利したレベルの大規模買収」としか読めないだろう。でそんな代物はどう見ても存在しないだろう。

*7:著書『台湾独立運動私記』(1996年、文藝春秋社)、『存亡の危機に瀕した台湾―中国は台湾を併合すれば、日本を属国にする』(2006年、自由社)、『台湾建国』(2008年、まどか出版

*8:中国は独立宣言は絶対に許さないとしていますので攻撃の可能性が出てきます

*9:尖閣も沖縄の一部ですがここで言う沖縄とはおそらく沖縄本島でしょう

*10:言うまでもないですが竹島と違って争いの余地はほとんどありません

*11:そもそも近代化自体はもちろん中国共産党が政権取る前から中華民国の政権与党・国民党によって行われてるし、国民党が内戦に勝利していれば今も中国の政権与党なんですが、中華民国時代に国民党の行った近代化は無意味だったとか、今、国民党が仮に政権与党でも無意味とかすさまじいことを言ってくれるんでしょうか?

*12:そもそも小説と現実を同一視すること自体が馬鹿げています

*13:副首相、党副主席、国家中央軍事委員会主席、党中央軍事委員会主席などを歴任

*14:そういう発表をすると言うことは当然中国だって現状を改善したいと思っていると言うことでしょう

*15:一方で輸入品価格は上がるのでそれへの対応が別途必要でしょう

*16:小泉内閣財務相福田内閣国交相を歴任、現在、第二次安倍内閣法相

*17:もちろん反中国極右の父親ではなく、父よりはある程度まともな息子(小泉内閣国交相、党幹事長などを経て、現在、第二次安倍内閣環境相)の方

*18:もちろん俺にもないですが

*19:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相を歴任、現在党幹事長

*20:元首相。第二次安倍内閣財務相

*21:自称人権団体の講演なのに、講師の宮崎も、講演録作成者の三浦もミャンマーが下手人の長井さん暗殺事件など何とも思ってない点は実に許せません

*22:第一次安倍内閣福田内閣で沖縄北方担当相

*23:フィリピンは当然、先の戦争で被害を受けていますので、この発言をどこまで信用していいかは疑問でしょう

*24:単にマレーシア、シンガポールカンボジアとその他の国とでは中国や日本との距離の取り方が違うだけでしょう。マレーシアその他の中国離れしていない国は中国の子分で、その他の中国離れしている国は日本の子分なんて見方をしたら大間違いでしょう。

*25:著書『潜入ルポ・中国の女』(2011年、文藝春秋社)、『中国「反日デモ」の深層』(2012年、扶桑社新書)、『中国絶望工場の若者たち』(2013年、PHP研究所

*26:後に首相、陸軍大臣。戦後、東京裁判で死刑。

*27:後に近衛内閣企画院総裁、東条内閣書記官長(今の官房長官に当たる)、戦後は東京裁判終身刑判決を受けるがいわゆる逆コースで釈放。その後は財界に転進

*28:総務長官は総務庁のトップ

*29:日産コンツェルン創業者

*30:東条内閣商工相だったことからA級戦犯容疑者として逮捕されるが起訴されず釈放、自民党初代幹事長、石橋内閣外相を経て首相

*31:総務庁次長は総務庁のナンバー2。従って星野が岸の上司だった

*32:近衛内閣外相

*33:北朝鮮のこと

*34:金容俊・元憲法裁判所所長のこと

*35:もちろんそういう人も北朝鮮にはいますが

*36:ナチスは有色人種を差別していたが、それでは同盟国・日本とつきあっていけないので日本を『名誉アーリア人』と呼んだ

*37:アパルトヘイト時代の南アフリカは有色人種を差別していたが、それでは「貿易相手国」日本とつきあっていけないので日本を『名誉白人』と呼んだ

*38:もともとは月刊だったが売れないためか隔月刊となった。大変いいことだ。

*39:チベット舞台芸術

*40:本当にないのか知りませんが

*41:何が燕かわからないが劉燕子の「燕」か?

*42:たとえばチョルテンジャブ氏の家族に突然の不幸(急病死)があったとか。ま、その場合でもプライバシーを侵害しないよう注意したうえでできる限り書くべきだと思いますが。抽象的な記述なら問題ないのでは?

*43:チベットに興味のある人ならチベット文化全てが大好き」というわけではないでしょう

*44:チベット侵攻自体は1951年で1959年に亡命するまでブランクがありますのでこういう書き方はいかがかと思います。1951年に中国支配を受け入れてうまくやっていこうとしたが意見対立の結果、1959年に亡命したわけで「侵攻→即、亡命」じゃありませんので

*45:イスラムのスカーフは日本人にとってスカーフ(襟巻き)と言うよりベールだが

*46:性格は違いますが日本でも「エホバの証人の生徒が格闘技授業を教義上、受けられないと主張したのに学校に認められず裁判になったこと」があります。最近も「割礼を違法行為とするドイツの法律」が割礼を教義上、実行せざるを得ないイスラム教徒、ユダヤ教徒の批判を受けたことがあります。宗教教義と現実社会の葛藤はイスラム原理派に限らないわけです。