「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」を笑おう・パート15(追記・訂正あり)

 パート14の続き。


■『日朝ピョンヤン宣言を否定せずして「市民の党」を笑えるのか?』への突っ込み・その2
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00629

突っ込み・その1の続き。菅総理に対する言いがかりは実にバカバカしい。
何故ばからしいかというと「『市民の党』の行為を菅氏が了解していたという根拠がないから」「『市民の党』の行為は少なくとも犯罪や不正に該当しない(「よど号グループと会ったり、その文章を掲載したりすること」は是非はともかく凶悪犯罪のようにここまで騒ぐことではない。実際主要マスコミでは産経しか騒いでない)から」だ。

石岡亨さん=拉致当時(22)=と松木薫さん=同(26)=を欧州から北朝鮮に拉致したとして、結婚目的誘拐容疑で国際手配されている森順子容疑者

 一応、法学部卒だけど学生時代、不勉強な上に卒業後、法曹職に就いたわけでもないので「結婚目的誘拐罪」なんてあったっけ?、と思った。後で調べるか、気が向いたら。
 つうか、森順子さんは誰を誰と結婚させる目的で誘拐(拉致)を?。石岡さんと有本恵子さん(森さんが拉致したとか言われてる)が結婚するのか?。松木さんはじゃあ誰と?。アレ松木「薫」さんって男性だったっけ?(追記:調べたら男性だった)。うわ、俺全然、拉致トリビアねえな。
 つうか結婚させることが誘拐の主目的じゃない気がするが?。結婚目的誘拐罪って略奪婚みたいなのを想定してるんであって、北朝鮮拉致なんか想定してないだろ。
 この産経記事正しいのか?。正しいとして「(今は違うかも知れないが)当時は結婚目的誘拐罪以外に適用できる条文」がなかったのか?

市民の党をめぐっては、菅首相や故田宮元(注:よど号グループ)リーダー、カンボジアポル・ポト派幹部らが、同党の事実上の機関紙にメッセージを寄せたり寄稿したりしていたことが既に判明している。

 田宮はともかく、ポルポト派は日本が政府承認してたこと(アメリカが政府承認していたので「金魚の糞」として従った)や、一時は国連に席を持ってたことをスルーするな。
 そして田宮の文章を掲載したことの是非はともかく、「掲載イコール田宮全面支持」ではないし、掲載した時期が「拉致疑惑が浮上した時期より後かどうか」も重要なポイントだろ?

しばしばゾンビのように(失礼しました、品のない言葉で)「日朝ピョンヤン宣言にのっとり」という言葉が定期的によみがえってくるように思えます。

・そもそもこの「市民の党」話で菅首相北朝鮮シンパであるかのように非難するのが「品のない」いいがかりだし、三浦の文章は「根拠レスで金大中氏を北朝鮮の手先呼ばわりする」とか「根拠レスで朝鮮総連を拉致に荷担呼ばわりする(そんな事は公式に認定されていない)」とか「品のない」内容ばかりだから今更上品ぶるな。
しかもよみがえるも何も「今だ宣言は無効じゃないんだから」当たり前。宣言が無効なら「拉致はもう二度とやりません」と言う部分も無効になるが?(ま、宣言がなくても二度とやらないだろうが)
結局「如何なる形でも国交正常化交渉をやりたくない」んだろうな、反北朝鮮極右の三浦は。
・ゾンビのようによみがえってきて「うんざりする」のはむしろ三浦のお仲間・珍右翼連中の「歴史修正主義」などのデマだが。何度「南京事件はなかった」「外国人地方参政権で日本が危ない」とか使い古されたデマ垂れ流せば気が済むんだか。


■有田議員のブログから、菅首相訪朝について
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00628
 小沢信者の有田さんは菅さんのことをよく言うわけがない。その上、有田さんは「国籍法改正で日本が危ない」デマ流してネトウヨに媚びた過去がある。菅氏の対北朝鮮外交を評価するわけがない(本当に菅氏に問題があったかも知れないが「国籍法改正」でガセを平気で語る有田など信用できない)。自称「朝鮮通」らしいですが有田先生は信用しない方がいい(毒)

参考
【有田が流した国籍法デマ】
有田芳生の『酔醒漫録』
「国籍法改悪を許すな!」
http://saeaki.blog.ocn.ne.jp/arita/2008/12/post_3ff6.html
「現実に追いつかない「国籍法」」
http://saeaki.blog.ocn.ne.jp/arita/2008/12/post_de81.html

【有田たちのデマへの批判の例(もちろん他にもある)】
白砂青松のブログ「国籍法改正案でデマを流布する人々」
http://plaza.rakuten.co.jp/whitesand72/diary/200811260000
la_causette「国籍法改正問題とDNA鑑定」
http://benli.cocolog-nifty.com/la_causette/2008/11/dna-ee0c.html

25日にフジテレビがスクープ(三浦が紹介する有田の文章)

へえ、そうですか。ヘギョンさんインタビューしたのもフジだし、あの局は何かそう言う方面に強い記者がいるとか太いパイプがあるとかあるんでしょうか?
 

北朝鮮にとって中井元大臣は「許し難い」存在だ。強硬に批判を繰り返してきたからである。(三浦が紹介する有田の文章)

ふざけるなよ、有田。
手前は「北朝鮮女子サッカーチームは入国させるな」だの「朝鮮学校は無償化除外しろ」だの言う中井の民族差別行為が「まともな批判」に見えるのかよ。そして中井みたいなバカを交渉役に送る菅政権も困り者だ。

しかし、(注:有田議員の言うように)北朝鮮にとってそれほど中井元大臣が「許しがたい」存在だというのは、これは本当ならば中井氏の名誉でしょう。

 差別行為の被害者(北朝鮮)から恨まれるのが名誉かよ。バカ(三浦)は黙ってろ。

しかし、事実だとすれば、その理由は批判をしてきたことではなく、私見では北の国家犯罪の一つの象徴である金賢姫招請が理由かと思います。その意味でも、あの時の金賢姫訪日をもっと幅広い人権問題や失踪者問題につなげられなかったのは痛かった。

 逮捕された時(20年前)の北朝鮮情勢しか知らない女(金賢姫)の訪日が「幅広い人権問題や失踪者問題」につなげられるわけがない。もちろんそんなことで北朝鮮が中井を恨んでるかは疑問。不愉快ではあったろうが、今更、金なんか持ち出されても北朝鮮は痛くもかゆくもないだろう。

毛沢東アメリカと対話するときに、リベラル派よりもむしろ反共タカ派の二クソンのほうが交渉相手にふさわしい、なぜなら、リベラル派と交渉して外交的約束をしても、それはアメリカ国内のタカ派に必ず反対されるからで、その意味では、むしろ対話は反共派、強硬派と行って結んだほうが結果は出るのだ、といったという文章をどこかで読んだことがあります。

 ソースも出さずにうさんくさい都市伝説を「守る会」サイトで垂れ流しか。三浦と、奴を代表にしている「守る会」メンバー(もちろん、id:noharraを含む)は本当にバカだな。

かって北朝鮮が、初代拉致議連代表の中山議員*1や、強硬派の象徴だった平沢議員*2を交渉に選んだことを今回思い出しました。

 三浦の言うような理由で、中山や平沢に北朝鮮接触したのかどうかは分からないけどな。

ただ、日本のいわゆる強硬派が困るのは、いざ交渉相手に選ばれるといきなり軟化してしまうことで、原則を守ったまま交渉をしてくれないと選ばれたかいもありません。

 三浦の言う原則って何だよ?
 「原則を守れ」を口実に一切の妥協を否定し、北朝鮮との交渉路線を、「北朝鮮打倒論者」として潰したいだけだろ?。
 「拉致問題や核・ミサイル問題が平和的に解決しなくて構わない」「反共・反北朝鮮極右として、あの国の体制が崩壊すればいい」と正直に語れよ。
 そして「強硬派が軟化」したのは「強硬論でやっていけると思っていたが、強硬論じゃやっていけないという現実」に直面し、誠実な対応を取ろうとした結果じゃないのか?。結果はどうでもいいという三浦みたいな無責任な立場なら強硬論唱えまくれるだろうが。

なお、有田氏からは現在の運動に対する様々な貴重なご批判や提言をいただいたこともあります。私的な対話ですので明らかにはしませんが、私たち運動家の側もきちんと受け止めるべき批判でした。

 是非有田先生の同意を得たうえで明らかにすればいいのに。意外と「貴重」どころか、「ゴミみたいな的外れの意見」かもしれないし。それと有田の意見より蓮池透さんの意見に耳を傾けろよ。

思想的立場は違っても、教えられるところの多い方は確かにいます。

 有田先生とどの辺りが「思想的に違う」のかな?
 お互い、「反北朝鮮の珍右翼」仲間だろ?
 昔の有田ならまだしも、今や「『国籍法改正』でデマ平気で垂れ流す(裏返せば国籍法改正に賛成した社民、共産などを誹謗中傷してると言うことだが)」有田には教わることなど何もないと思うよ。


■拉致よりも核?南北対話を報じた各紙
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00627

 そう言う方向に5カ国(三浦が大嫌いな中国、北朝鮮限定ではない)が向かってる以上、日本だけが「拉致」を叫んでも下手すりゃ「仲間はずれ」ですよ(大体アメリカやロシアには拉致被害者はいないから日本と違って当事者じゃないし。中国や韓国には拉致被害者がいるそうなので一応当事者ですが、日本珍右翼のような強硬論は政府方針でも国民世論でもないようです)。こういう局面に来る前に何か手を打つべきだったのであって今更泣き言を言ってもどうしようもない。まあ、李明博閣下(2008年から大統領)が保守だと言うこと(しかし李氏の政策は太陽政策ほど融和路線ではないが、日本珍右翼の望むほどの強硬路線でもなかった)や、安倍氏が2006年、首相になったこと(ただし、2007年、無様な辞任で政治的影響力消滅)などを「我が世の春が来た」と勘違いしたことが敗因でしょう。しかも、蓮池透さんの離反*3や「『家族会のご機嫌取り』と言う厄介なことをしなければいけない割に、視聴率や販売部数が取れないという理由でマスコミが、大して票にならないという理由*4で政治家が彼らをスルーし出し、それを『熱しやすく冷めやすい』日本国民は何とも思わない」という「悲劇」が彼らを襲ったと。
 ある種、これからは拉致問題については「犠牲を少なくしながらの撤退戦」のような覚悟でやるしかないでしょう。家族会がいくら騒いでも、「核・ミサイル問題」を重要視する他の4カ国(アメリカ、ロシア、中国、韓国)は何とも思わないでしょう。
 そしてあえて言わせてもらえば、拉致被害者やその家族という当事者はまた別でしょうが、我々日本人にとっても「拉致問題」の方が「核・ミサイル問題」より重要なわけでは全くない。

参考
朝日新聞南北朝鮮外相、非公式に接触 4年ぶり、融和ムード演出」
http://www.asahi.com/international/update/0723/TKY201107230302.html

赤旗「南北外相3年ぶり対話、ASEAN地域フォーラム 今後は米朝対話焦点」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2011-07-24/2011072405_01_1.html

産経新聞北朝鮮への小麦粉支援許可 韓国、南北対話促す」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110725/kor11072514440002-n1.htm

(注:「6者協議で拉致問題を取り上げる」という駐韓米大使の発言を紹介するだけでなく、)朝日新聞は自らの意見か、もしくは日本の政治家へのインタビューで、この南北対話以後どのような外交手段で拉致被害者を助け出すかを論じるべきだろう。

 たとえ「拉致問題解決を真剣に考えた上での善意の主張」でも気にくわないと「北朝鮮シンパ」のレッテル貼る君ら珍右翼がいる限り、朝日も日本の政治家もそんな危ないことには手を出さないだろ?。偉そうなこと言う前にお前ら珍右翼が「この南北対話以後どのような外交手段で拉致被害者を助け出すか」を論じてみろよ。まあ、北朝鮮たたきしか頭にないから論じる意思も能力もないでしょうし、他人に具体策を出せと言う癖に、ああでもない、こうでもないと言い訳をして具体策の提案から逃げるのかも知れませんが。
 それはともかくむしろ三浦の紹介を読む限り、(読売や産経と言った「拉致問題解決がすべて」であるかのように大宣伝している保守メディアではなくて)朝日が南北会談絡みで最も多くのことを拉致問題について書いたらしいことが意外。

(注:毎日新聞の報道によると)6か国協議で日本側の首席代理である杉山外務省アジア大洋州局長が、アメリカの代表とともに、南北対話を韓国に働きかけたという。

三浦たち珍右翼の強硬論主張が日米及び韓国政府に完全に見捨てられたようで何よりです。

読売新聞は、7面「北、対米協議遅れに焦り」にて、むしろ今回の動きを日米韓の外交的勝利と意味づけるような記述を行っている。
(中略)
産経新聞は8面記事「北の合意、読み通り」にて、これも韓国の外交的勝利だという分析をしている。

読売、産経が親北朝鮮扱いしている金大中政権や盧武鉉政権だとまた評価が違うのかも知れないが、保守の李明博政権を北朝鮮問題で「前政権とは違う」とさんざん持ち上げて来たんだから今更叩けないのでしょうね(毒)。
そして元々強硬論でない朝日、毎日はもちろん、こうした方針を叩いていないと。孤立する三浦たちの強硬論。

日本にとって重要なのは、拉致問題解決のためのチャンネルを日本政府が有していない現状である。

 小泉訪朝でチャンネルをつくったのにあんたら珍右翼が強硬論でぶっ壊したんじゃないのか?。他人事かよ、全く(呆)。

日本にとって最も重要なはずの自国民の拉致

 別に「親族に拉致被害者がいない」俺にとっては「最も重要」じゃないし、日本人一般にとってもそうだろ。だから拉致問題は全然マスコミが報じなくなったと。「マスコミが拉致に冷淡」って三浦は嘆いてるが国民が冷淡だからマスコミも冷淡なだけだろ。
 「今後拉致が起こることはあり得ない」し、むしろあり得る危険性が高いのは「核・ミサイルの恐怖」だろ?。
 しかも「核・ミサイル問題を先に解決したら拉致問題の解決に支障が出る」ってわけでもないし。「核・ミサイル問題の解決」にいちゃもん付けるとはミサイルや核兵器が怖くないのか?。「この偉大な日本様に北朝鮮ごときが攻撃なんかできるわけがない」と、とことん北朝鮮をなめてるんだろうな。

拉致をこの外交進展の中でどう解決するかを、政治家もマスコミも見失っているのだろうか。

じゃあ、お前ら珍右翼はどう解決するか青写真ができてるのかよ?。「専門家でないから分かりません」と言って逃げるなよ。だったら当事者(拉致被害者家族)でもない人間が騒ぐな(毒)


■極秘会談でもなんでもない中井氏の訪中
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00626

呉吉男事件については後程まとめて書くとして

 そんなに「呉吉男」ネタほったらかしにして他のことばかり書くのならもう書かなくて良いから(苦笑)

こんなに簡単に漏れる情報は「極秘会談」でもなんでもない。
私の知るあるジャーナリスト*5は、中井氏の今回の訪中を先週末の段階で(つまりほぼリアルタイムで)つかんでいました。
(中略)
正直、知られてもいいレベルでの交渉にすぎないでしょう。

 いや「極秘会談が手落ちで極秘会談にならない(極秘ではないかも知れないが少なくともこの会談は大っぴらにやってる訳ではない)」のと、「公開会談」と全然意味が違うだろ(苦笑)
 ああ、それと極秘会談の内容がメディアにモロバレした事件としては、安倍さんの件が有名なのにやはり珍右翼の三浦先生はスルーか。安倍さんの件は週刊現代の記事が事実なら「極秘会談で問題どころ」か「表向きは対北朝鮮強硬論唱えながら、裏では北朝鮮に平身低頭だった」という完全な二重外交の上「北朝鮮への経済進出」といういわゆる利権話までしているのだが(安倍さんが週刊現代を訴えたという話も聞かないので、「ほぼ事実」か、「事実ではないがそれに近いことはあり、うかつに週刊現代を非難すると安倍さんがやぶ蛇になる」のどちらかだろう)。民主党の菅さんあたりが同じ事やったら非難するだろうに、安倍さんだとスルーとは珍右翼(家族会を含む)って本当に下劣だな。

参考

きまぐれな日々:週刊現代の記事「安倍晋三拉致問題を食いものにしている」、から一部引用
http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-155.html
 立花(注:隆)さんも触れているように、民主党森ゆうこ議員が、国会で「週刊現代」10月21日号の記事「安倍晋三拉致問題を食いものにしている」という記事を持ち出して安倍に質問したのに対し、安倍が怒り狂って審議が中断したのだが、ここでは、この「週刊現代」の記事についてちょっと詳しく書いてみたい。
(中略)
 さて、以下に安倍を激怒させた「週刊現代」の記事を紹介することにしよう。
 記事は、フリーの在日韓国人ノンフィクション作家の柳在順(ユ・ジェスン)さん*6と「週刊現代」取材班によって書かれたもので、その冒頭で、「金正日に一番近い外国人」といわれる中国朝鮮族の大物実業家・崔秀鎮(チェ・スジン)氏の言葉を紹介している。

 安倍晋三という政治家には、大変失望しています。北朝鮮問題について、虚心坦懐に私と話したことと、その後の言動は正反対と言ってもよい。首相に就任して以降は、拉致担当大臣(塩崎恭久官房長官が兼任)や拉致担当首相補佐官中山恭子氏)のポストを設置したり、自ら本部長になって拉致問題対策本部を立ち上げたりしています。『北朝鮮の核実験は断じて容認できない』と国会で怒りを表してもいます。しかし実際は、単に政治的パフォーマンスとして拉致問題及び北朝鮮問題を利用しているにすぎないのです。
(崔秀鎮氏の発言=「週刊現代」2006年10月21日号「安倍晋三拉致問題を食いものにしている」より)

 この記事の中で、崔氏は、2003年に安倍官房副長官(当時)から極秘に依頼されたという北朝鮮との秘密交渉を暴露している。崔氏によると、同年8月、崔氏と安倍が持った会合で、安倍は、前年(2002年)9月の日朝首脳会談で、5人の拉致被害者を一時帰国させたあと、また北朝鮮に戻すという北朝鮮との合意を守らず、金正日総書記の体面を潰してしまったことを、崔氏に詫びたという。
 安倍は続いて本題に入り、5人の拉致被害者の家族8人を無事帰国させるため力を貸してほしいと、崔氏に依願したそうだ。以下「週刊現代」から引用する。

 安倍氏は、8人を連れて帰るために自分が訪朝したいようでした。そこで私は、金総書記の謝罪の意味について、もう一度念を押しました。


金正日総書記が謝罪したということは、生存している拉致被害者、及び家族は全員帰国させる決定を下したということです。だから、8人の帰国に関してはご安心ください。しかし8人を帰国させた時点で、これ以上生存している拉致被害者はいないのだから、北朝鮮と国交を正常化させるというお考えでよろしいですね」


それに対して安倍氏の回答は明快でした。
「それは8人の家族さえ帰国させれば、北朝鮮としてやるべきことは、やることはすべてやったということでしょう」


 安倍氏は、「そんなこと当然だ」という口調で語ったのでした。だから私は、後に安倍氏が「北朝鮮政府が死亡したとした横田めぐみさんらの拉致被害者は生存している」「返還しないなら経済制裁を科す」などと主張しているのを聞いて驚いてしまったのです。
(崔秀鎮氏の発言=「週刊現代」2006年10月21日号「安倍晋三拉致問題を食いものにしている」より)

 さらに安倍は、北朝鮮との国交正常化後、日本が北朝鮮のインフラ整備を進めていくビジョンを饒舌に語ったという。そして、核問題や経済制裁については、下記のようなやりとりがあったと、崔氏は語る。

 私は安倍氏に、核問題が国交正常化の障害になるのではないかとの懸念をぶつけました。すると安倍氏は、次のように答えました。
「核問題は、6ヵ国協議で議論することであって、日朝交渉とは関係ないし、アメリカの顔色を窺う必要もありません。それに小泉首相ブッシュ大統領から絶大な信頼を得ているので、小泉首相北朝鮮と国交正常化を果たすと言えば、ブッシュ大統領は受け入れます*7
(中略)
私はさらに、今後日本が北朝鮮経済制裁を科すことはないのかとも確認しました。それについても安倍氏は、「アメリカが北朝鮮経済制裁を科しても、日本は同意しません」と明確に答えました。
(崔秀鎮氏の発言=「週刊現代」2006年10月21日号「安倍晋三拉致問題を食いものにしている」より)

 安倍は、終止北朝鮮に対して友好的な発言に終止し、最後に「どうか私の良き友達になってください」と崔氏に頭を下げたという。
 そして別れ際に、崔氏は、話を持ち込む北朝鮮の幹部に宛てて一筆書いてほしいと安倍に頼み、それに対して安倍側は次のような手紙を渡した。この手紙は、なんとその写真が「週刊現代」に載っている。原文は漢字交じりのハングルで、ハムニダ薫さん(注:韓国通の某ブロガー)の出番かと一瞬思ったが、「週刊現代」に日本語訳が出ていた。以下引用する。

○○先生(週刊現代編集部注:崔氏が指定した人物名が書かれていた)
 前略
 挨拶は後回しいたします。今般、崔秀鎮氏が来日し、お会いしました。多角的に多くの建設的な話を交わしました。今後の相互の意見交換について、崔氏に伝達しましたので、よろしくご検討のほど、お願い申し上げます。 草々

日本政府内閣官房副長官 安倍晋三 拝上
2003年8月18日
安倍晋三官房副長官(当時)が崔秀鎮氏に託した手紙=「週刊現代」2006年10月21日号「安倍晋三拉致問題を食いものにしている」より)

 手紙の写真だけではなく、安倍が崔氏と握手している写真も、「週刊現代」の記事を飾っている*8
 安倍の依頼を受けた崔氏は、北朝鮮側と相談したが、北朝鮮は安倍を交渉の窓口には選ばず(注:選ばなくて大正解!。だって「ストレスで下痢便」常習の人だもの)、翌2004年5月の小泉再訪朝をきっかけに、拉致被害者家族の8人が日本に帰国した。
 崔氏は次のように述べている。

 いまにして思えば、安倍氏を相手にしなかった北朝鮮側の判断は正しかったと言えます。 安倍氏の目的は、東アジアの冷戦を終結させることではなく、拉致問題を食いものにして、首相の座に上り詰めることだったからです。そしていままた、北朝鮮問題を利用して内閣支持率を上げようとしている。安倍首相は本当に、空虚な政治家です。
(崔秀鎮氏の発言=「週刊現代」2006年10月21日号「安倍晋三拉致問題を食いものにしている」より)

 その通り、としか言いようがない。
 立花隆さんも指摘しているように、この記事にはガセネタとは思えないものがある(注:全くのガセネタでないから安倍は訴訟を起こせなかったのだろう)。安倍が崔氏と握手している写真と、安倍が崔氏に託した手紙の写真は、特に衝撃的だ。
 立花さんは次のように書く。

 これらの報道(注:「経済制裁は絶対にしない」と安部が約束したなどの暴露証言)が本当なら、安倍首相は二枚舌外交によって、北朝鮮を騙しに騙してきたことになる。
(中略*9
 安倍首相が音頭を取った拉致問題強硬外交が、金正日の『狂気』*10に火を点けてしまったという可能性も考えられるわけで、ここまでくると、安倍が本当のところ、北朝鮮側との裏交渉で、どのようなやり取りをしてきたのか、言を左右にして逃げてばかりいないで、明らかにする責務が生じているといえるのではないか。
立花隆安倍外交 "神話"の試金石 北朝鮮の「核」と「拉致」』=立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」第86回より)

また、菅内閣に対し追い詰められた北朝鮮が対話を求めて来たという認識は、私は何ら情報を持つものではなくそれこそ思いつきでいうだけですが半分しか正しくはなく、日本側もこのままアメリカや中国主導で対北交渉がすべて進んでしまうことへの危機感から、北からのメッセージを積極的に受けたか、あるいは北に対しこちらから持ちかけた可能性だって高い。追い詰められているのは北朝鮮だけではなく、日本も同じなのです。

 だって今のままじゃ何も前に進まないんだから「交渉すること自体」は何ら非難される事じゃないだろ。
 まあ、「アメリカや中国主導で対北交渉がすべて進ん」だ方がもしかしたら結果的には良いかもしれない(毒)

私は北朝鮮との交渉を全面否定はしません。人権問題での前進は難しいと思いますが、拉致問題と日本人妻問題ならば国家間交渉で前進できる可能性はあるはずです。

 はあ?。今までさんざん「人権問題の前進」がなければ無意味みたいなことをあんたこのサイトで書いてこなかったか?。交渉しなくても経済制裁で屈服させられるみたいな事書いてこなかったか?
 日米・韓国政府からもマスコミからも自分らの強硬論が見捨てられつつあることを気づいての方向転換か?。遅いと思うぞ。少なくとも「蓮池透さんを除名する前に」そういうことはしておくべきだった。

産経新聞自民党がここぞとばかり政府の対北外交を批判しても、北朝鮮を有効に追い詰め、拉致問題他の問題で結果を出せるための対案を十分に示していない以上、それは以前自民党が批判していた無責任野党の姿勢にほかなりません。

 まあ、同感なんだが三浦たち珍右翼だってずっと政府の北朝鮮外交を代案も出さずに非難してきたんじゃないのか?。にも関わらず産経や自民を批判するとは酷い掌がえしだな。
 大体、産経も自民党も三浦たち珍右翼も、「北朝鮮叩きがしたいだけ」で、拉致問題その他の諸問題を解決する気は全くないだろ。

会談の場が中国であるというのは象徴的で、6者協議同様、結局中国の掌の中でしか日本は対北外交をできていない。

 掌も何も中国の協力を得られずして問題が解決できると本気で思ってるのか?。大体、「どこで会談すれば」満足なんだよ?

北朝鮮はおそらく譲歩しないから拉致は前進しないだろう」などという評論家的発言ではなく、政治家に求められているのはこの状況の変化をどう利用し結果を出すかであるはずです。

 政治家には求められているが三浦たちには求められていないんですね、わかります。無責任極まりない態度だな。

NK*11会という朝鮮問題研究者の会合

 どうせ、荒木とか西岡とか「反北朝鮮極右」「いかれポンチ」の会合だろ?。意味あるのか?

実質的な結果を出すためにはどうしたらいいか、もう一度外務省を含めて率直な意見交換や原点に戻った議論が必要な時と思われます。

 率直な意見交換をやろうとしていた蓮池透さんを除名した側の人間・三浦がそう言うことを言うと説得力抜群ですね(嘲)。寝言は寝てから言え。


■書評 血と砂*12 愛と死のアラビア(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=430

著名なイギリスの児童文学者ローズマリー・サトクリフ

 外国の児童文学者というと「アンデルセン」、外国の児童文学というと「ハウス名作劇場*13」「ムーミン」といったアニメ化作品しか思いつかない門外漢なので「サトクリフって誰だよ?」と思う。
早速ウィキペを見てみる。

サトクリフ(ウィキペ参照:1920年12月14日−1992年7月23日)
 イギリスの歴史小説家・ファンタジー小説家。
 代表作にカーネギー賞を受賞した『ともしびをかかげて』や、『アーサー王と円卓の騎士』がある。多くは子供向けの歴史小説だが、大人向けの作品も書いている。
 作品には、ケルト神話ギリシア神話を元にしたもの、ケルト民族やイングランド地方の話が多い。
 1975年には、大英帝国勲章のOBEが、1992年にはCBEが贈られている。
 1973年に出版した『王のしるし』で1985年にフェニックス賞*14を受賞。
 1990年に出版した『アネイリンの歌 ケルトの戦の物語』で2010年に再びフェニックス賞を受賞した。

■作品リスト
・ローマン・ブリテン4部作
『第九軍団のワシ』(2007年、岩波少年文庫
『銀の枝』(2007年、岩波少年文庫
『ともしびをかかげて』 (2008年、岩波少年文庫
『辺境のオオカミ』(2002年、岩波書店
アーサー王シリーズ
アーサー王と円卓の騎士』(2001年、原書房
アーサー王と聖杯の物語』(2001年、原書房
アーサー王最後の戦い』(2001年、原書房
・その他児童文学
『イルカの家』(2005年、評論社)
ケルトとローマの息子』(2002年、ほるぷ出版
『シールド・リング ヴァイキングの心の砦』(2003年、原書房
『太陽の戦士』(2005年、岩波少年文庫
『女王エリザベスと寵臣ウォルター・ローリー』(2007年、原書房
白馬の騎士』(2008年、原書房
『運命の騎士』(1970年、岩波書店
『ベーオウルフ 妖怪と竜と英雄の物語』(1990年、沖積舎または2002年、原書房
『夜明けの風』(2004年、ほるぷ出版
『炎の戦士クーフリン』(2003年、ほるぷ出版
 アイルランド神話の英雄クーフリンが題材。
『王のしるし』(1973年、岩波書店
『英雄アルキビアデス*15の物語 上・下』(2005年、原書房
『トリスタンとイズー』(1989年、沖積舎
山羊座の腕輪(ブレスレット)ブリタニアのルシウスの物語』(2003年、原書房
ヴァイキングの誓い』 Blood Feud (2002年、ほるぷ出版
ケルトの白馬』(2000年、ほるぷ出版
『闇の女王にささげる歌』(2002年、評論社)
ロビン・フッドの物語』(2004年、原書房
『はるかスコットランド丘を越えて』(1994年、ほるぷ出版
『小犬のピピン』(1995年、岩波書店
『アネイリンの歌 ケルトの戦の物語』(2002年、小峰書店
『竜の子ラッキーと音楽師』 (1994年、岩波書店
トロイアの黒い船団 ギリシア神話の物語・上』 (2001年、原書房
オデュッセウスの冒険 ギリシア神話の物語・下』(2001年、原書房
『剣の歌 ヴァイキングの物語』(2002年、原書房
・ノンフィクション
『思い出の青い丘-サトクリフ自伝』(1985年、岩波書店
・大人向けの小説
血と砂』(2007年、原書房
 2008年、宝塚歌劇団花組で『愛と死のアラビア −高潔なアラブの戦士となったイギリス人−』として舞台化。
『落日の剣 真実のアーサー王の物語 上(若き戦士の物語)・下(王の苦悩と悲劇)』(2002年、原書房
アーサー王にまつわる物語であるが、大人向けの小説で、子供向けに書かれた物語とは異なる。『ともしびをかかげて』の後日談に当たる。

参考

カーネギー賞(ウィキペ参照)
 イギリスの図書館協会から贈られる児童文学賞。 鋼鉄王カーネギーが図書館の発展に寄与した業績をたたえて、1937年に創設された。ちなみに1952年の受賞作がジブリがアニメ化した「床下の小人たち」(邦訳:岩波少年文庫)。

カーネギー図書館(ウィキペ参照)
 アメリカ人実業家・慈善活動家のカーネギーの寄付金で建てられた図書館の総称である。2,500を超えるカーネギー図書館が建てられた。
 他にもカーネギーの設立したものとして「カーネギーホール」「カーネギー美術館」「カーネギーメロン大学」などがある。日本の実業家でカーネギーにあたる人物と言ったら「倉紡中央病院(現・倉敷中央病院)、大原美術館、大原奨農会農業研究所(現・岡山大学資源生物科学研究所)、倉敷労働科学研究所(現・財団法人労働科学研究所)、大原社会問題研究所(現・法政大学大原社会問題研究所)、私立倉敷商業補修学校(現・岡山県立倉敷商業高等学校)」の設立で知られる大原孫三郎(クラレ創業者)だろう。
 やっぱりね、財界人たるもの社会貢献しろと言いたい。


 畜生、サトクリフかなり有名らしいな(知らないと恥ずかしい?)。どうせ俺はイギリス児童文学も宝塚歌劇団も興味ねえよ。
 まあ、それはともかく「血と砂」って明らかに「ただの娯楽超大作」に過ぎないと思うんだが(何か「アラビアのロレンス」ぽいな)。何で三浦は無理矢理、純文学的に解釈しようとするのやら。
・それと「オスマン・トルコ帝国のエジプト支配」とか「ナポレオンのエジプト遠征」とか「ムハンマド・アリー」とか「ワッハーブ」とか、ある程度、歴史知識がないと読んでもつまらなそうだな。

参考

ムハンマド・アリー(ウィキペ参照)
 ムハンマド・アリー*16創始者オスマン帝国のエジプト総督ながらエジプトに半独立政権を樹立*17し、専制支配のもとで富国強兵政策を推し進めて国力を急速に拡大させ、その後のエジプト発展の基礎を築いた。近代エジプトの父と呼ばれた。

ワッハーブ派(ウィキペ参照)
 18世紀にアラビア半島内陸のナジュドに起こったイスラム教の改革運動。創始者ムハンマド・イブン=アブドゥルワッハーブ。一般にイスラム原理主義と呼ばれて知られている復古主義純化主義的イスラム改革運動の先駆的な運動であると評価される。
 1745年にワッハーブナジュドの豪族・サウード家ムハンマド・イブン=サウードと盟約を結んだ。これ以降、サウード家ワッハーブ派の守護者となり、教えを受け入れてワッハーブ派を保護し、ワッハーブ派の運動を広げつつ勢力を拡大した。こうして形成されたサウード家の国家をワッハーブ王国と呼ぶが、19世紀初めにオスマン帝国と敵対してムハンマド・アリーに滅ぼされた。その後ワッハーブ派は雌伏を余儀なくされたが、20世紀初めにサウード家のアブドゥルアズィーズ・イブン=サウードがリヤドを奪回してからのち復興した。サウード王国がナジュドヒジャーズを征服してサウジアラビア王国を建国すると、ワッハーブ派シーア派が強いイエメンを除いたアラビア半島の大部分に広がった。
 ワッハーブ派は現在、サウジアラビアの国教である。

 まあ、ムハンマド・アリー閣下のワッハーブ攻撃は「戦国武将の合戦」(川中島合戦とか)みたいなものでどっちかが正義って言える代物じゃなさそうだな。

トマスはキリスト教を否定してイスラムに改宗したのではない。神は一人しかいない、ただ人々はそれぞれ神に違った名前をつけ、違った方法で神に近づこうとするだけなのだ、元々「改宗」には意味がない

 イスラムを差別するキリスト教徒よりはずっとましだと思うし、トマス・キース(実在の人物)がそう思ってたのならそう描かざるを得ないだろうが明らかに事実ではないわな。
 もしかしたらキースがそう思ったのではなくて、そう書くことによって「キースの改宗に対する読者(キリスト教徒が当然多いだろう)の反発」をクリアしようとする作者サトクリフのテクニックかも知れないが。

「全ての宗教、文化は相対的なものであり、それぞれの価値観を認め合いましょう*18」などという概念は、近代・現代の、戦士であることを悪とみなすような脆弱な精神の中でしか成り立たない。

 三浦の言ってることが意味不明。
 俺の理解では「全ての宗教、文化は相対的なものであり、それぞれの価値観を認め合いましょう」という概念はそういう概念を否定する概念(ある特定の宗教、文化を優越的な物とする概念)が数々の不幸を生んだことによって得られた尊い概念であって「近代・現代の、戦士であることを悪とみなすような脆弱な精神の中でしか成り立たない」などと罵倒して良い代物ではない。
 そもそも三浦の言う「戦士であることを悪とみなすような精神」などどこにあるかとも突っ込みたいが。戦士が「抽象的な意味」をさすなら今でも「戦士(ビジネス界の戦士とかスポーツ界の戦士とか、様々な世界の「戦士」。「闘士」や「勇士」など別の言葉に言い換えることも出来るだろう)」は別に悪扱いなどされていない(むしろ善だろう)。
 文字通りの「戦士」(軍人)なら、戦争は現代社会では原則悪(ただし自衛戦争は別だが)なのだから、「原則」悪扱いされるのは当たり前だ(実際にはアメリカにおいて一時、ブッシュが熱狂的に支持されたことでも分かるとおり、「原則悪扱い」では必ずしもないのだが)。

トマスがイスラム教徒、そしてエジプト人に受け入れられる為には、何度もの衝突と生命の危機を潜り抜けなければならなかった。有力な太守ムハンマド・アリの息子、トゥスンとトマスは友情で結ばれるが、嫉妬に狂った親衛隊員、アジス・ベイとの決闘、さらには正規の決闘であったにもかかわらずアジスを殺害したとの理由で処刑寸前の危機を、ムハンマド・アリの妻の計略で救出される。
(中略)
トゥスンもトマスの些細な冗談を深い侮辱と受け取り、一字は周囲の甘言に載せられて10名の暗殺部隊を派遣する。第15章「刺客たちの襲撃」で描かれるこの暗殺部隊を迎え撃つトマスの戦いぶりは、どんな激しいアクション映画や冒険小説も及ばないほど生々しい。しかし、トゥスンとトマスの友情は、逆にこの愚かな行為をトゥスンが激しく悔いることによって完全なものとなる。
 そして、トマスが鍛え上げた騎馬兵は、激しい戦いを繰り広げながら、ついに(注:イスラム教の)聖地メジナを占領する。しかし、同地を支配していたイスラムワッハーブ派兵士は、条件付で降伏したにもかかわらず、暴徒と兵士達に虐殺、掠奪される。トマスはこれを止めようとし、偶然救出した女性、アノウドと結ばれる。

「友情」「恋愛」「知力、体力で主人公が困難を乗り越える」ってジャンプ漫画とか娯楽作品の「典型的な王道パターン」に過ぎないだろ。

戦後日本は、平和と人権尊重を至上の価値と考えることに慣れてきた。

 で、それのどこが問題なのかね。
 なお、俺の見解を言えば「平和」はともかく「過労死」「公害問題(水俣病など)」「在特会のような排外主義」など様々な人権問題がある「戦後日本」が「人権尊重を至上の価値」と考えてきたとは全く思わない。
 また「平和」にしてもある種の「一国平和主義」であり、だからこそ日本政府が「ベトナム戦争」や「イラク戦争」といったアメリカの「不正義な戦争」を支持することを国民の多数派は黙認してきたのであり、手放しで評価できる代物ではない(もちろん、自衛隊が戦前のような海外侵略しなかったことなどは一定の評価がされてしかるべきだろうが)。

私達は、「多様な価値観を認め合おう」と語るならば、名誉と勇気、そして信仰を価値観とする人々に対し、どのように語りかけていくのか、彼らの価値観を乗り越える*19名誉ある平和主義を構築することができるのかと言う問から眼をそむけてはならないだろう。

三浦の言ってる意味がさっぱり分からない。「目を背ける」も何も「名誉と勇気、そして信仰」という「価値観」は別に「平和主義」と矛盾する代物ではあるまい(もし矛盾するのなら俺はそんな「名誉と勇気、そして信仰」など正当な代物とは認めないだけだ。「価値観を認め合う」とは「相手の言い分を何でも受け入れること」とは違う)。サトクリフも自分の小説を三浦の「戦後日本の平和主義」への難癖に使われては迷惑だろう。
 「名誉と勇気、そして信仰を価値観とする人々」って三浦が具体的に誰のどんな価値観(この小説の舞台である19世紀エジプトの価値観と言い出さないだろうな?)を想定しているのかもさっぱり分からないが。


田英夫*20と管首相(注:原文のまま。「くだ」首相って誰だよ?*21
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00625
この三浦のエントリは
■「市民の党」に民主党議員が献金
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00617
と同じ「市民の党」への献金をネタにしたくだらない菅首相*22への言いがかりです(そもそも献金したのは菅氏だけでなく、「the facts」や映画「南京の真実」に賛同する鷲尾英一郎議員など、明らかなウヨ議員も献金した以上、仮にメンバーの一部に北朝鮮シンパがいるとしても*23市民の党」は会としては三浦らが非難するような北朝鮮シンパ団体ではあるまい。*24であるのに、北朝鮮どうこう言うこと自体が狂ってる)。産経以外騒いでないことで騒いで恥ずかしくないのか?。
 しかし前回は産経と違って北朝鮮と絡めた非難は避け、「民主党が別の政党に多額の献金するのっていかがなものか?(民主党支持者がその別の政党支持者とは限らないから)」的な批判*25をしていたのが、どんな心境の変化があったのか、ウヨ仲間から「お前も俺たちみたいな北朝鮮と絡めたやり方で叩け」と圧力(?)でもあったのか、今回は北朝鮮と無理矢理こじつけて叩くと言う産経や増元と全く同じ行為をしています(既にこの話は産経相手に何度か突っ込んでるので今回は突っ込みません)。しかも、この件とは全く関係なく、故人のため反論も出来ない田氏に対し「やれ、菅氏と同じ社民連だったからどうのこうの」、「やれ、田氏は生前「市民の党」関係者とつきあいがあったからどうのこうの」、「やれ、田氏は北朝鮮に甘かったからどうのこうの」と中傷を始めており、マジで吐き気がします(なお、以前中傷をしていた宇都宮徳馬氏(故人)に対しても中傷をしている)。
 こういう奴を好人物と評価する草加耕助や、こういう奴が代表の「守る会」に入って恥じないid:noharraとか、野原みたいな奴のエントリに星しかつけないid:morimori_68(こいつが星つけたエントリにはid:noharraが俺を北朝鮮シンパ扱いしたエントリも確かあったのだからもちろん俺はid:morimori_68を許せねえと思ってる)とか、野原に少し俺が絡んだくらいでアレ扱いするid:Tez朝鮮学校無償化除外反対と言っただけで俺をいきなり北朝鮮シンパ扱い*26した野原の方がよほどアレじゃねえのかよ、てめえ、id:Tez、ふざけるなよ)とかにマジで頭に来るね(基本的に俺は小心者なので「許せない」とマジギレしない限り、他人に絡んだりはしない)。

私自身恥多き人間です

そりゃ、荒木和博や田母神と一緒に「飯館村は安全」キャンペーン*27するあんたは常識を越えた恥知らずだろ。「自分は恥知らず」と自覚してるのなら政治運動なんかしないで黙ったら(毒)。まあ、本当は「謙虚」ぶってるだけなんだろうが、「常識外れの恥知らず」がそう言うコトしても不愉快なだけなんだよ。

菅氏の師匠であり同志であるはずの田氏はこのような発言を生前していました*28

B :北朝鮮朝鮮民主主義人民共和国)では「将軍様」の金正日総書記が、(注:日朝平壌宣言で)拉致を認めて謝罪し、「再発させない」と約束したことは、いままで自国の非を絶対認めなかったことからして特別な意味があるはずだ。そこをどう評価し、分析しているのか。外務省はそれを見て、(注:蓮池夫妻、地村夫妻、曽我さんといった帰国した拉致被害者)5人をいったん(注:日本から北朝鮮に)帰すという約束をして、話を一歩踏み出したはずだが、感情的に煽られた世論に押されて、政治が押しつぶした。最悪の迷路にはまり込んでしまった。

田英夫 :ずっとみていて、日朝関係正常化をつぶそうという(注:反北朝鮮極右の)動きが前面に出てきた感じだ。拉致議連や「救う会」は、5人を帰せば2度と外に出てこられない、などといっているが、それでは話し合いなど進まない。背景に安倍(官房副長官)がいるし、中山(内閣参与)がいる。その政治的なねらいと仕組みをばらさないといけないね。

C :外務省は(注:金丸訪朝以降?)ずっと日朝交渉再開のチャンスを狙ってきた。隣国同士でありながら国交がなくて話もできない、などというのはどう考えても不自然だし、日本の利益にならない。といって、米国の意思を無視すると金丸訪朝と同じ結果になる。そこで、北の状況変化と、米国がイラクで忙しく、東北アジアにまで手がまわらないときをとらえて、事前にアーミテージ(注:ブッシュ政権国務副長官)に話し、ブッシュにも電話をして、小泉訪朝を実現させた。日本としてはまれな独自外交を試みたとみていいのじゃないか。しかし、拉致された「8人死亡」という衝撃情報をきっかけに拉致議連と「救う会」の動きでおかしくなった。
http://www011.upp.so-net.ne.jp/dennews/1chok.htm

 いや、俺は田氏の「三浦たち珍右翼は拉致問題解決の見通しなどなく、それどころか解決など望んでおらず、拉致問題をてこにした自分の政治主張の実現(北朝鮮打倒とか改憲とか)こそが目的である」「北朝鮮打倒を目指す*29なら話は別だが、拉致問題解決を目指すなら交渉以外に手はない」と言う見方は田氏が北朝鮮シンパであろうとなかろうと全く正論だと思うね。
 つうかそれに近いことは蓮池透さんも「ハト派転向後」のご著書やご講演で言ってるしね(苦笑)。だから家族会を除名されるわけだ。
 そもそも三浦たちの強硬路線が何の成果も上げてないのに何故、対北朝鮮外交で偉そうに「田氏の批判」ができるのか。三浦たちは少しは「恥」と言うものを知った方がいい。
 他の部分にも軽く突っ込む。

 「僕(注:「市民の党」代表)は、革命のために選挙をやっている」「目的は革命なんだから、最終的には中央権力を変えなければならない。だけど革命派が強い拠点地域を作っていくことは重要です」

「革命=暴力革命」ではさすがにないだろう。「平和的革命*30」の何が問題なのか?
 そして国政進出する前にまず地方で地盤固めなんて、「県議や市町村長など地方政治を経験してから国政進出する自民党議員」とか「まず最初は地方議会で実践を積んでから、国政に進出した公明党」とか何ら珍しいものじゃないが。

市民の党について公安関係者は「セクトに所属していないさまざまな左派、元活動家が集まった団体」との認識を示した。

「さまざまな左派」ということは、仮に「市民の党」に北朝鮮シンパがいるとしても、それは「市民の党」の総意ではないという事だろう。

かってはこのようなノンセクト左派に一部共感するところもありました。

今は、極右の田母神や荒木とつるんでる「旧民社党」支持者の三浦が「ノンセクト左派」のどこに共感したって言うんだ。モロバレの嘘ついて恥ずかしくないの?

民族主義の立場から、第三世界の国々の革命運動に共感を抱いたこともあります。

具体的にどこの「第三世界の革命運動」だよ。キューバ革命とかイラン革命とか具体例上げられるんだろうな?
口から出任せ吐くのはやめた方がいいと思うぞ。


■呉吉男事件 ヨドックに沈んだ妻と娘(2)
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00624

呉吉男は1942年韓国慶尚北道に生まれました。45年に父は亡くなり、母親の李金珠に育てられます。呉吉男の叔父は左派思想を抱いていたとされ、母も疑われて酷い目にあったこともありました。ついに叔父は警察に連行され、銃殺*31か、拷問による死亡かわかりませんが、そのまま帰らぬ人になったといいます。このような体験を少年期*32に受ければ、確かに韓国の体制について批判意識を持つことは当然でしょう。
しかし、問題なのはその後です。

・父は幼い時になくなるって事は「叔父が父親代わり」だったんでしょうか?
・「問題なのはその後」と言って呉が「北朝鮮に好感を抱いたり」「左派思想に共感を示したり」することをdisろうと必死な三浦。反共ウヨらしく、ご苦労なことだ。
 確かに呉の「北朝鮮に対する見方」は甘かったのだろうが、彼の境遇を考えればそれを非難する気には俺はとてもならないが。
 自称「人権活動家」の癖して、どんだけ三浦は韓国の軍事独裁に甘いんだろうな。

情報部隊前方派遣隊として、『赤の思想*33とであった』(呉自身の言葉)のですが、マルクス*34共産党宣言』、レーニン『国家と革命』、スターリンレーニン主義の諸問題』などを読み

「情報部隊」云々てことは反共工作目的という仕事で読んで、逆にマルクス主義にはまったということかしら?。何と言う皮肉(苦笑)

マルクスレーニンスターリンの三人の理論で頭の中はすっかり占められていた

えーと、マルクスの盟友エンゲルスは?。当時の呉はエンゲルスに関心なかったのか、それともエンゲルス著作は当時の韓国では入手困難だったのか?

ここで、私はちょっと愕然としました。これが戦前や1950年代初めならわかります。しかし、フルシチョフによってスターリン体制の粛清と独裁の悪が(ごく一部とはいえ)明確にされたのは1953年です。そこから10年以上たって、世の中の矛盾を解決し貧しい人たちを救うために左翼思想に憧れるのは分かるのですが、マルクスレーニンはともかく、スターリンが尊敬の対象になるとは?

東京裁判で「戦前日本の悪」が「ごく一部とはいえ」明らかにされたのに、その悪(例:南京事件張作霖暗殺)をいまだに「旧ソ連の犯行」だの「中国のねつ造」だのいって認めようとしないウヨの一員、三浦先生がそういうことを言うと説得力抜群ですね(毒)
それにしても「終戦の聖断」が嘘であることは歴史研究*35で明らかなのに日本ウヨにとっていまだに「終戦の聖断」を理由に「昭和天皇が尊敬の対象になるとは?」(嘲)。
これが終戦直後ならわかりますが(苦笑)。

 この時期の韓国の反共教育は、(中略)とにかく「共産主義は悪でありその悪の思想はこのようなものである、北*36は悪の共産主義者の国である、共産主義者を見つけたら報告せよ」と言う単純なものではなかったかと思います*37

 そうだろうね。確か、そもそも「共産主義運動」どころか、「共産主義の学術的研究」それ自体が禁止されてたのだから。まともな研究が大っぴらにできるようになるのは盧泰愚大統領誕生後の民主化以降のことでしょう?
 で、そう言う態度は呉の例のように北朝鮮に対する健全な分析を阻害するわけだが、韓国軍事独裁政権にとっては反北朝鮮宣伝でありさえすれば、根拠などどうでも良かったのだろう。まあ、根拠を上げて批判というのは何であれ意外と難しいからね。

妻はその姿勢をたしなめ、運動をやるためにドイツに来たのではないと、生活と研究を中心にしてほしいといいますが、呉はこう反論し聞き入れません。
「皆、お前のように黙っているから朴の独裁が可能なんだ。今、韓国でどんなことが起きているか知っているか。人権なんかはとっくに抹殺され、知識人たちは誰彼となく拘束されている。それを黙ってみていられるかよ!」

まあ、こういう夫と妻の意見が異なってもめるなんてのは日本でもよくテレビドラマのネタになることで全然珍しくない。子育て方針とか、仕事(単身赴任するか家族一緒で異動するかとか)とかがネタになることが多く、政治ネタというのは日本ではあまりないが。ちなみに三浦的には「増元が呉みたいなことを言って、運動のために会社を辞めてしまったこと」はどうなるのか?(苦笑)
いずれにせよ、こういうのは基本的には当事者が決めることで部外者がどうこう言うことじゃないでしょうね。

しかしここで見事なほど抜け落ちているのは、すでに全体主義体制と化していた北朝鮮に対する認識です。

 別に韓国軍事独裁批判は北朝鮮批判とセットでやらないといけないものではないし、呉の北朝鮮への見方が甘かろうと辛かろうと「韓国軍事独裁」は批判されて当然の代物だが。北朝鮮独裁を口実に韓国軍事独裁を免罪したいという三浦の薄汚い根性が丸見えだな。さすが、旧民社党支持者だけのことはある。

日本でもこの時期、日韓条約*38反対闘争や韓国民主化を支援し朴政権を軍事独裁ファシストと批判する人は決して少なくなく

 つうか事実、「軍事独裁」「ファシスト」以外の何物でもないし、人権擁護の観点からは「日韓条約反対(なぜなら独裁者・朴に経済支援がされるから。*39三浦先生は独裁国家北朝鮮への支援論はさんざんdisっておられましたが、独裁者・朴への支援はいいのですか?)」や「韓国民主化支援」は何ら問題ないだろう。そもそもそう言う運動があったから例えば「金大中氏は金大中事件で暗殺されたり、光州事件で処刑されたりせずに済んだ」のでは?
 そう言う朴独裁批判論者の一部に北朝鮮に甘い人がいたと言うことと「日韓条約反対闘争や韓国民主化支援」の是非は全く別問題だ。
 ネオナチの「ナチススターリン独裁から国を守るために生まれた」みたいな詭弁はいて恥ずかしくないのか?

朝鮮戦争を体験し、北朝鮮について少なくとも他国よりは知識のあるはずの韓国知識人呉吉男が、なぜここまで無知だったのかはどうしても疑問が残ります

呉は1942年生まれなんだから、「朝鮮戦争(1950〜53年)を体験した」とは言いづらいと思うが?。8〜11歳の記憶なんか普通の人間にはあまりないだろ。

私はすっかり、朴政権に反対しなければ真の知識人ではないという妄想に取り付かれていた(呉吉男)

別に妄想じゃないだろ。朴政権の軍事独裁であれ、何であれ、自国の問題に対応しなきゃと思うことそれ自体はとてもよいことだろう。本心なのか、韓国ウヨに媚びてるのか知らんがそこまで自虐的になる必要はないと思うが。

「行動しなければ知識人ではない」という姿勢は、60年代から70年代、しばしば左派知識人を席巻した理念でした。

ほかの国はともかく、日本の場合は「行動しないで先の戦争を招いた」という反省が大きいだろうね。

韓国の現実をおそらく国内から伝わる民主運動家の声だけでしか判断せず、またそれがどれだけ北朝鮮の影響下にあるか、北朝鮮がどのような体制であるかを韓国と対比する冷静さもなく、

わかりやすく言い換えると
1)「民主化運動家なんか庶民からは浮いた存在。庶民は『経済成長して生活が豊かになった』って喜んでる」
2)「民主化運動家は韓国の現実が見えず、代替案も無しに北朝鮮をいたずらに美化してる馬鹿」(三浦の「民主化活動家=北朝鮮シンパ」という決めつけ自体、事実歪曲だろう。で、こう言うのを問題視しない癖に、俺が「劉暁波アメリカから金もらってるらしいぜ」「アフガン戦争を支持した極端なアメリカびいきらしいぜ」「手放しで評価できる人間じゃなさそうだな、ノーベル平和賞与えて良かったのかよ」と書く(http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20110326/2543109876)と怒り出すご都合主義者がid:noharra。)
3)「北朝鮮よりはマシ」「北朝鮮に対抗するためには(あるいは近代化するためには)独裁も仕方ねえ」ってことだろう。
1)〜3)はミャンマーアウンサンスーチーに対して、あるいは中国が劉暁波に対し言ってることにそっくり(「韓国の現実」を「中国の現実」「ミャンマーの現実」、「北朝鮮をいたずらに美化」を「欧米をいたずらに美化」と書き換えればいい。3)も「リビアよりはたぶんマシ」とか書き換え可能だろう)。
良くこんな奴が人権活動家を名乗れるし、良くid:noharraはこんな奴が代表の「守る会」に入れるよな(毒)

正義と(自分が思い込んでいる)スローガンで頭を一杯にしているだけでは、決して「知識人」でもなければ、生活に根ざして言葉は発しなくとも世界の真実に根を張っている民衆でもない、単なる政治妄想運動家に過ぎないのです。私自身、本当に自戒しなければならないことですが、自分が正しいと信じることを人に強制したり、世界を自分の正義感だけで解釈することは、結局地獄へ続く善意の道をたどり、人もまたたどらせてしまうのです。

 よく言うぜ、「自分が正しいと信じることを人に強制したり、世界を自分の正義感だけで解釈すること」を「自戒」してるのに「自分たちと考えが違う」というだけで、蓮池透さんを家族会から除名したあげく、北朝鮮の手先であるかのように中傷してるのか?。どう見ても君らは「単なる政治妄想運動家にすぎない」(三浦の言葉)と思うが。
 まあ、三浦は「僕はそんなことはしていません」と言い逃れしようとするかも知れないが、三浦のお仲間(救う会福岡事務局長の松尾某だの、家族会事務局長の増元だの)が公然と蓮池さんをそのように中傷し、そうした行為を三浦が野放しにして批判も何もしない以上、たとえ三浦個人が「蓮池中傷」をしてなかったとしてもそんな言い訳は通用しないわな。
 しかも過去には三浦は根拠レスで宇都宮徳馬氏や、金大中氏、徐勝氏を北朝鮮のエージェントであるかのように中傷したし。
 どうして「ゲスな個人中傷をした過去がある癖に、それをなかったことにして上品な穏健保守のふりをしてみせる」という恥知らずな行為が三浦には出来るのやら。
 邪推と偏見だが、たぶん先日なくなったという父親(http://miura.trycomp.net/?p=419)が三浦の子育てを大きく間違ったんだろうね(毒)。いやあ、子育てって怖いね(苦笑)。それとも父親も三浦と同レベルの珍右翼だったのか?


参考
三浦による宇都宮徳馬氏や、金大中氏、徐勝氏への中傷
「なぜシンガンスのことだけが話題になり徐勝はスルーなのか?」
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00487
金大中 韓国を破滅に導く男」
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00477


三浦のお仲間による蓮池透氏への中傷
福岡救う会
「今や総連・左翼の広告塔となった蓮池透氏」
http://sukuukai.jugem.jp/?eid=66
北の工作員と化した蓮池透氏」
http://sukuukai.jugem.jp/?eid=116
「相変わらずの蓮池透氏」
http://sukuukai.jugem.jp/?eid=345


 今や蓮池透さんは、三浦や荒木、西岡たち救う会界隈のウヨ活動家にとっては扱いに困った存在になっていると言っていいだろう。蓮池さんが、強硬論に異を唱えていなった昔はめちゃめちゃにほめまくってたのにね(苦笑)
 彼らウヨにとって「強硬策が全てだとは思いません」「拉致被害者が帰ってくるのなら手段には拘らない」「私にとっては拉致被害者救出が一番大切でそれ以外の問題(核、ミサイル問題や北朝鮮国内の人権問題)は二の次だ」「それ以外の問題については拉致被害者家族は当事者ではないから、拉致問題と違ってその意見が当然に優先されるべきではないと思う」等と言う蓮池さんは、自分たちの強硬策を宣伝する上で困った存在であろう(だからこそ、家族会除名の訳だが)
 しかし、拉致被害者親族で一時は家族会事務局長や副代表をつとめた蓮池透さんを公然と北朝鮮の手先呼ばわりもしにくい。連中としては蓮池透さんの主張をスルーするしかないわけだ。
 とは言えスルーできずに、公然と「北の工作員と化した蓮池透氏」などと言っちゃう、救う会福岡事務局長の松尾某のような奴もいるわけだが。 


■「書評 陰謀と幻想の大アジア 海野弘著 平凡社」(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=421
 三浦がほめる本は「酷い代物ばかり」と思うがこれも三浦の紹介を信じる限り酷すぎる。
 三浦が戦前日本を正当化するため海野本を曲解してる疑いもあるが。
 しかし、以前言っていた「個人ブログでは趣味(ジャズとか)中心にしたい」と言う話はどこ行った?

二〇世紀初頭から大東亜戦争にかけての激動期は、日本が「世界」と最も激しく切り結んだ時代だった。

未だに「大東亜戦争」かよ。「大東亜共栄圏」を支持してるのか?(海野本がそう書いてるのならまた話は別だが。ただ、三浦はこのエントリに限らずいつでも「大東亜戦争」って書くからな)
「最も激しく切り結んだ時代」
明治時代だっていろいろな外交問題はあったと思うが?。まあ、日本がこの時代、「全世界を敵に回して国が滅ぶ」と言う未曾有の体験をしたことは事実だが。

戦後はタブーとして葬り去られた、当時の日本、そして様々な民族が「幻想」の中に描き出した歴史観

 タブーと言うよりトンデモ歴史観だから「誰からも相手にされなくなって忘れ去られた」だけじゃないの?
 そういうのはタブーではない。「そう言うトンデモ歴史観の研究」は大事だが。
 もちろん「何故そう言うトンデモが生まれたのか」「どんな影響を当時の社会に与えたのか」「現在、忘れ去られたのは何故か」と言う意味での研究であって「トンデモ歴史観を今の時代に生かそう」ではないが。

陰謀史観や幻想の歴史観が不毛なのは、それがルサンチマンや自閉的精神とのみ結びつき、世界への悪意に深く根ざした時だ。

三浦の言う「幻想の歴史観」とはどういう意味か不明だが、「陰謀史観」が不毛なのはデマだからだ。ルサンチマンや自閉的精神や「世界への悪意」なんか関係ない。社会に有益なデマがあるのか?
 そして「陰謀史観」を批判する三浦が「従軍慰安婦は違法ではない、アメリカ下院決議は中韓の陰謀」「張作霖暗殺は旧ソ連の仕業」などと「陰謀史観」炸裂させる田母神や荒木とつきあってるから笑える。

この時期(注:昭和戦前期)の日本、そして虐げられた世界の諸民族の「陰謀」「幻想」は、自らを希望という幻想によって解放し、世界を既成の政治家には思いもよらない秘密外交という陰謀によって変革しようというポジテイヴな意志に基づくもの

言ってる意味がよく分からないがもしかして「戦前日本はアジア解放に尽力した」と言いたいのか?。だとしたらそれはただの歴史捏造、歪曲だ。日本が朝鮮民族を虐げてたことを平然とスルーか。

本書は、まず「フグ計画」の名で知られるユダヤ人の満州移住計画から説き起こされる。近年の優れた実証研究*40に基づき、この計画がどのような経緯で発想され、かつ何故頓挫したかが、石原莞爾の思想、行動と絡めて綴られていく様は、もう一つの「新しい歴史」絵巻を見る想いだ。

では、ウィキペは「河豚計画」について何と言ってるのか。

「河豚計画」(ウィキペ参照)
 日産財閥総帥・鮎川義介は1934年、満州ユダヤアメリカ資本の誘致*41を行い、満州の工業開発を促進させ、同地をソ連に対する防壁とする構想を立案、1937年に満州重工業を設立し初代総裁に就任した。 
 1938年、五相会議*42で決定された「猶太人対策要綱」は純然たる人道的政策ではなく、あくまで満州国の権益に資することを目的とした、政治的リアリズムに基づくものだった。この頃、満州国経済は先細りつつあり、これを打破するための切り札として、在米ユダヤ資本の導入を図ったのである。*43
しかし、1941年には、日米間の和平交渉が決裂、12月に太平洋戦争が勃発する。これにより、アメリカのユダヤ資本導入の道は閉ざされ、計画は破綻した。1942年に日本政府は、既に有名無実となった「猶太人対策要綱」を公式に無効にした。

ということで河豚計画は「ユダヤ人移住計画オンリー」ではない(むしろユダヤ財閥から金を引っ張る方が本筋のようだ)し、目的も完全に金儲け目当て(三浦や海野が示唆するような思想性はなさそう)の上、石原はあまり関係なさそうだ(ウィキペ「河豚計画」には軍人の名では石原ではなく、陸軍大佐安江仙弘*44、海軍大佐犬塚惟重の名前が出てくる)。
大体ナチスドイツと手を握りながら「ユダヤ人救済」と言っても説得力がない(杉原千畝が外務省に懲戒処分された話も忘れたらいけない)。

石原が作った満州(注:原文のまま、正確には満州国)とは、日本が世界に出会うきっかけとなった。

はあ?。満州国建国が中国や英米との対立を招いて日本を無謀な戦争に突入させたという理解は三浦や海野にはないのか?

私が興味があるのは、その夢(三浦注:満州における五族協和、王道楽土という夢)を通して見える空間

読まないと何とも言えないが「満州における五族*45協和、王道楽土という夢」を手放しで評価してそうな文章だなあ。外国侵略して「五族協和、王道楽土」なんてふざけすぎだと思うが(しかも五族のリーダーは当然日本だろう)。
ちなみに「五族協和」って元々は中華民国(国民党)の理念らしいね。日本の「五族」と中華民国(国民党)の「五族」は微妙に違うが。

五族協和」(ウィキペ参照)
 1912年に中華民国が成立した際に唱道された理念で、中国国内の主な種族である漢族、満州族蒙古族回族(現在の回族ではなくウイグル族など新疆のイスラム系諸民族を指す)およびチベット族の5族が協同して新共和国の建設に当たることを意味する。孫文ら革命の指導者たちは中華民国成立以前の清朝中国は満州族が権力を握り、他の4族はすべて奴隷的地位に圧迫されていたとし、五族が平等の立場にたち、同心協力して、国家の発展を策し、平和と大同を主張し、世界人類の幸福を中国人によって保証しようというスローガンを唱えた。1912年から1928年までの中華民国の国旗は五族を象徴する五色からなっている。

満州では、五族という異民族*46との出会い*47を体験するとともに、ユーラシア大陸という空間を知った。

満州国をつくる前からあの地域には満鉄と関東軍が存在し、日本はそこで活動していたんだが?

ここから、第2章で語られる「ウラル・アルタイ民族」という概念が生まれた。

 ここからってのが「どこから」か分からないが、この文章の前で、石原莞爾云々と書いてるから、石原の満州国建国からか?
 それが事実なら「ウラル・アルタイ民族」概念はまともな学問的概念と思えない(石原が満州国建国に動くよりも前の「1920年にツラン同盟」云々という後の文章を読む限りそうではないのだろうが、だとすると三浦の文章は何を言いたいのか意味不明だ)。

この「ウラル・アルタイ」をハンガリーでは「ツラン」という言葉で呼ぶが、一九二〇年に結成されたハンガリーの民族運動「ツラン同盟」は、同じ民族圏の同胞として日本に連帯を求めてきたのだった。彼らはロシアに勝利し、英米仏と対等に渡りあう日本国に「ツラン民族圏同盟の盟主」となる事を呼びかけている。

 遠く離れたハンガリーと日本に民族的つながりがあるとは、信じられないが、学問的根拠はあるのか?。そして百歩譲って民族的つながりが過去にあったとしても、1920年にはほとんど関係はないのに「ツラン民族圏同盟の盟主になってくれ」と言われても日本が困るだけだ。

第1次大戦後独立した時点では、ハンガリー国会は日本の皇族を国王に迎えようという議案すら提出された

そんなアホなことはやらなくて良かった。ハンガリー政府が正式要請しても日本政府が応じるとも思わないが。
なお、実際には王国を名乗りながら、国王不在(誰を立てるか意見がまとまらなかったらしい)のまま、ホルティ・ミクローシュが執政という最高権力者に就任した。ホルティはトリアノン条約(第一次世界大戦で敗戦国となったハンガリーと連合国との講和条約)で失った領土回復をもくろみ、第二次世界大戦では枢軸国側についたため、第二次世界大戦後は失脚、国外亡命を余儀なくされた(ただし戦犯として裁かれることは免れた)。そしてソ連の影響の元、ハンガリー共産国となった。以上、ウィキペ「ホルティ・ミクローシュ」を参照。
 

戦後、ハンガリーでも日本でも、このような史観は全否定され「ウラル・アルタイ語族・民族圏」などという発想も、学問の場でも語られることは少ない。

 そういう史観が過去あったという史実を語るならともかく、そう言う史観が語られないのは、常識的に考えて「チンギスハンの正体は源義経」みたいなトンデモだから語られないんだろ?(そもそもウィキペに寄れば今は「ウラル」と「アルタイ」は別という説が有力で、ハンガリーウラル語族、日本はアルタイ語族だ。ウラル、アルタイという区分自体にも異論はあるようだ)。
大体、戦前日本でそんな史観は広く語られてはいなかった*48ろうし、ハンガリーだって「ツラン同盟」がどれほどの影響力を持っていたのか?。

第3章「日本人、日本語の起源」においても、戦後の日本言語学が「ウラル・アルタイ語圏」や、朝鮮語と日本語の共通性などを分析し、さらに大陸的な民族起源を探るような発想*49を「大陸侵略主義」「日韓同祖論」への忌避からか無意識的に避け*50大野晋タミル語起源説に代表されるような、個別の言語と日本語の共通性のみを探る方向に向っている事が指摘される。

 海野は言語学者ではないのでその主張の真偽は怪しいが、本当にスルーされてるなら、単に学問的根拠が無いからだろ。根拠レスで『「大陸侵略主義」「日韓同祖論(日鮮同祖論)」への忌避からか無意識的に避け』呼ばわりとは馬鹿すぎだ。
 そして「大野晋タミル語起源説」は日本語研究者もタミル語研究者もまともな人は誰も支持してないが(大野の諸業績を評価する人間ですら、この説は大野の黒歴史扱いだ)。三浦と海野は、トンデモ説をわざわざ上げるとは馬鹿か?
(ウィキペは大野のタミル語起源説批判として、村山七郎『日本語タミル語起源説批判』(1982、三一書房)をあげている。村山は『日本語はアルタイ諸語(特にツングース諸語)とオーストロネシア諸語の混合言語に起源するという説を展開』したらしい)

「日本は第2次大戦の敗北によって大陸的想像力を失ったのだ」(七十六頁)と語る著者

海野が語り、三浦が評価する「第2次大戦の敗北によって失われた大陸的想像力」とは一体何なのか?。「大東亜共栄圏」的侵略思想なら失われて当然だ。

歴史学的根拠は極めて不明瞭であったにせよ、江上波夫の「騎馬民族学説」*51は、唯一その歴史的想像力がユーラシア大陸に向けられた、戦後史学の異端とも言うべきロマン的な日本人起源論だった。

 江上説には佐原真『騎馬民族は来なかった』(1993年、NHKブックス)などの批判があり、提唱時(戦後直後)はともかく今では支持者はほとんどいない。
 しかし何を根拠に三浦は「唯一その歴史的想像力がユーラシア大陸に向けられた」と言うのか。向け方はともかく、江上や佐原が専門とする日本古代史*52が「ユーラシア大陸との関係無視」でできるわけがない(もちろん中国はユーラシア大陸の一部)。

是非本書を直接ご一読される事をお勧めする。

時間の無駄になりそうなので遠慮する。

私達が戦前の日本のような真摯な中東・イスラム社会への思いを失っていることが、イラク問題*53チェチェン問題、そして新疆ウイグル問題などへの日本国の定見なき姿勢*54を生み出している。

・何が根拠だ?。人権侵害への批判とイスラム理解と関係ないだろう。問題があるとしたらアメリカやロシア、中国といった関係国ともめるのを日本政府、与党、外務省が恐れてるだけの話だろう。
・そもそも大川周明など一部を除いて戦前の日本にイスラム通・中東通がいたと思えないし、日本はほとんどイスラム、中東とは没交渉だったのだろう。三浦が名前を挙げる、山田寅次郎だの有賀文八郎だのが無名の存在であることもその証拠だろう。

エルトグロール号(注:原文のまま)

ウィキペは「エルトゥールル号」表記で、ネット上でヒットするのも「エルトゥールル号」ばかりだ。三浦お得意の誤記か?

山田寅次郎(彼は華道(注:原文のまま)の家元でもあり、トルコで茶の湯を披露した)

茶の湯披露」と言う三浦の記述を見て「なぜ生け花披露じゃない?」と思った人もいるだろうが、山田は「華道の家元」ではなく「茶道の家元」である(ウィキペを参照した)。
誤記が多すぎだ。

著者は、戦前の日本を全面的に賛美しているのでは無論ない。

そう言い訳しながら戦前日本を賛美する人間は山ほどいるので眉につばつけておく。

かっては大東亜戦争を肯定し、戦後は何ら思想的総括なく民主主義者、日中友好論者となった平野義太郎*55や、独立運動の激化するモンゴル*56に赴きながら、その現実を見ようともしなかった梅棹忠夫らへの批判

平野や梅棹を批判するのは勝手だが侵略戦争の実行者・石原莞爾を評価してるらしい人間・海野や三浦にそんな資格があるか疑問。

歴史は受け継がれ、伝えられなければならない。そして新しく読み直さなければならない

成功してるかはともかくそんな事は歴史研究者なら誰しもやろうとしてることで偉そうにいう事ではない。

*1:竹下内閣郵政相、小渕内閣建設相を歴任

*2:拉致議連事務局長。安倍内閣内閣府副大臣自民党シャドウキャビネット法相

*3:2004年5月の小泉第2次訪朝を巡る評価の違い(蓮池氏はある程度評価していた)から2005年に家族会事務局長を退任し副代表に就任。副代表就任は、家族会主流派(タカ派)と意見の違う蓮池氏を「実権のあまりない名誉職につける棚上げ人事」と見られる(後任事務局長は第2次訪朝をほとんど評価しない家族会主流派の増元が就任した)。この時から蓮池氏は「巣くう会」路線から明らかに少し距離を置くようになる。2007年には副代表も退任。かもがわ出版から著書「拉致」を出版し、「巣くう会」路線に異論があることを広く公に表明するのが2009年。こうした蓮池氏の行動に不満を覚える家族会主流派はついに2010年蓮池氏を会から除名した。以上「蓮池透(ウィキペ)」を参照した。

*4:2004年7月の参院選で増元先生が落選したことから分かるとおり明らかに日本では拉致問題は票にはなりません

*5:非実在ジャーナリスト」「脳内ジャーナリスト」でないならば誰か教えてほしいものだ

*6:著書『下品な日本人』(1994年、作品社)

*7:この安部発言からは小泉訪朝はやはり事前にアメリカの了解を得ていたことがうかがえる

*8:安倍シンパは「崔氏の主張は嘘」というかもしれないが、たとえそうでもそんな怪しい人間と写真撮ったり、念書を書いて渡したりする安倍の脇の甘さは擁護できないはずだ

*9:ググったところ(中略)の部分には「今回の北朝鮮の核実験は、安倍首相のソウル入りに合わせてなされた(時間差が30分しかなかった)と考えられるところから、拉致問題北朝鮮に煮え湯を飲ませたことに対する「意趣返し」という説も出ている(週刊新潮10月19日号「安倍訪韓日に決行は『拉致の意趣返し』」との文章があったようだ。

*10:北朝鮮の核実験のことだろう

*11:NKとはノースコリア(北朝鮮)の略でしょうね。

*12:タイロン・パワー主演の「同名のハリウッド映画」や、三船敏郎主演の「同名の日本映画」とはもちろん関係はない

*13:1969年、手塚先生の「どろろ」でスタート(ただしこの時はカルピスまんが劇場)。1996年に終了

*14:アメリカの児童文学協会によって1985年に創設された文学賞。ちなみに2006年の受賞作がジブリがアニメ化した「魔法使いハウルと火の悪魔」(邦訳:徳間書店

*15:ウィキペいわく「アテネの政治家、軍人」

*16:1952年、ナセルらのエジプト革命で打倒される

*17:ただし、後に事実上のイギリス植民地にされる

*18:とは言え「カースト制度」「部落差別」のような反人道的な「文化」はまた話が別だが

*19:「認め合う」のに「乗り越える」のか?。三浦は日本語の意味きちんと分かって使ってるのか?

*20:参議院議員社民連代表

*21:さすがに後で見たら「菅」に直っていたが

*22:橋本内閣厚生相、鳩山内閣財務相を歴任

*23:そんな「シンパ」の存在を三浦や産経は証明していないと思うが

*24:そのためか、三浦は菅氏以外の献金にはこのエントリで見事なまでに触れない。

*25:以前も書きましたが、その批判には一理はあるとは思いますが、少なくとも「北朝鮮問題」のサイトでやるべき批判じゃありません。北朝鮮問題と関係ないから

*26:もちろん俺はこの野原のふざけた態度にはマジで怒ってる

*27:しかも荒木の「ホルミシス効果説」主張への賛否は明らかにせず(ただし、荒木批判もせずに荒木の運動に賛同署名した以上、荒木の主張を支持したと見なされても文句は言えないのだが)、村長の意思を前面に出して「撤退しなくてもいんじゃね」とする辺り、三浦はせこいな(笑)

*28:だから何?。田氏と菅首相は別人格だが。しかも冗談抜きで今の菅氏が「田氏に近い意見」とは俺には思えないが。社民連解散後は、田氏は社民党に移籍したが、菅氏が移籍したのは「新党さきがけ民主党」だし、菅氏は「小沢と違ってクリーンな自分」をアピールするため「市川房枝氏の弟子」を宣伝したことはあっても田氏ら社民連時代の先輩について語ることはあまりないように思うが。また田氏なら菅氏の「基地県内移設」という沖縄への裏切りに激怒したのではないか?。大体、菅氏が北朝鮮シンパなら「朝鮮学校無償化除外」なんてふざけた行為をやるわけがないだろ

*29:もちろん田氏は北朝鮮打倒なんてリスキーすぎる路線は支持してないだろうし俺も支持しないが

*30:ほとんど「日本の政治を良くすること」と同義だと思うが

*31:要するに銃殺だとしても裁判による「合法的」処刑ではないと言うことだ

*32:李承晩政権(1948〜60年)時代か?

*33:北朝鮮に失望した後の言葉だろうが、赤ってオイオイ。完全に極右と化してるようだな

*34:揚げ足取りすれば「共産党宣言」はエンゲルスとの共著であり、マルクスの単著ではないのでエンゲルスの名前も出すべき

*35:勿論ほかにもあるが、たとえば題名からして、「聖断」神話批判を強くアピールしているものとして山田朗、纐纈厚『遅すぎた聖断』(1991年、昭和出版)、纐纈厚『「聖断」虚構と昭和天皇』(2006年、新日本出版社)。

*36:もちろん北朝鮮のこと。俺は「北」ではわかりにくいし、失礼ではないかという某氏の指摘に同意し、引用以外では「北」呼ばわりはせず「北朝鮮」と書くように気をつけている

*37:そもそも北朝鮮批判ならともかく政府が国策として共産主義批判すること自体が思想統制でおかしいわけだが

*38:正確には日韓基本条約

*39:他にも竹島の扱いがあいまいとか北朝鮮を国家扱いしてないとかいろいろな論争点はあったが

*40:調べたところ最近の研究としては阪東宏「日本のユダヤ人政策・1931〜1945」(2002年、未来社)があるようだ。

*41:ユダヤ資本の経済力を過大評価してはいないか?

*42:出席者は首相近衛文麿(戦後、自殺)、蔵相兼商工相池田成彬三井財閥トップ)、外相有田八郎(その後、平沼内閣、米内内閣でも外相)、陸相板垣征四郎(戦後、東京裁判で絞首刑となったA級戦犯の一人。靖国神社に合祀され議論を呼んでいる)、及び海相米内光政(後に首相。また、平沼、小磯、鈴木、東久邇、幣原内閣で海相)。

*43:既に日米関係がかなり危ない状態の1938年段階でアメリカ財界人から金を引っ張ろうと考えるとは正気かと思う

*44:偽書「シオン賢者の議定書」の日本への紹介者。日ユ同祖論者酒井勝軍の友人。また犬塚共々「虹色のトロツキー」に登場する。

*45:日本人・漢人朝鮮人満洲人・蒙古人

*46:揚げ足取りすると五族のうち、「日本人」は異民族じゃない

*47:揚げ足取りすると朝鮮人とは朝鮮支配で既に出会ってるだろ

*48:そもそもハンガリーと日本が同種という主張は天孫降臨などに反しないのか?

*49:そう言う発想イコール侵略主義ではないが、そう言う発想の持ち主に侵略主義者がいたことや、そう言う発想が侵略に利用されたことを三浦や海野はどう考えているのか?。またウィキペを信じるならば、オーストロネシア諸語(台湾や東南アジアなどの言語)との関係を指摘する学者もおり、今や「大陸だけに注目」していたのではダメなようだ。

*50:ウィキペを信用するならば避けるどころか、朝鮮語との関係に注目する学者としては村山七郎や板橋義三がいるそうだが?(なお村山は朝鮮語だけをルーツと考えることは出来ないとして、混合言語説に移行したらしい)。ただし古代朝鮮語は古代日本語以上に、不明な点が多いことに注意が必要だそうだ。

*51:騎馬民族説は「天孫降臨」に反するので、戦前ならば確実に弾圧されたであろう事を三浦はどう思ってるのだろうか?

*52:というより日本中世史や近世史、近現代史ユーラシア大陸との関係を無視は出来ないが

*53:俺はイラク戦争反対の立場を取るべきだったと思うが多分三浦はそうではない

*54:そもそも三浦の言う「定見なき姿勢」とは何のことだか意味不明だ

*55:戦前平野はアジア主義者の一人だったらしいので、アジア主義万歳する三浦としては、「戦後の転向を叩けばOK」と言う人間ではないが。平野のアジア主義と、その他のアジア主義の差違などを詳しく論じる必要がある

*56:だからいつのどこのモンゴル?。どこから独立する?。現実を見るって具体的に何?。悪文の俺の言えた義理じゃないが、文章が下手だ