中川昭一氏（元・財務相）がなくなられたの事、*1「人命は何よりも重い」、まずその死を悼みたい。*2
氏には政治家として再起を期す*3なり、別の生き方を探す*4なりしてほしかったと思う。
なお、こういう事が起こるとよく、自称・中川支持者で「もうろう記者会見問題で叩くから悪い」と言い出す人がいるがアレは叩かざるをえないだろう。（さすがに落選させた選挙民が悪いという人はいないようだが）*5
政治家という職には、権力や権威が付随する以上、一定の倫理観やマナーが必要とされるのは当然である。政治家に求められる倫理観やマナーが何かについて争いはあるが、アレが問題ないという人は普通いないだろう。
むしろ、周辺（家族とか秘書とか）がどうしてアレを止めさせることが出来なかったかと言わざるをえない。*6お亡くなりになった今、そんな事は言っても仕方ないことではあるのだが。*7
【追記】
１）マスコミ報道によれば、今後詳しく遺体を検視するとのことだが、異常は認められず、病死の可能性が最も高そうだ。自殺でなかったのは何よりだが、亡くなられた日には飲酒していたようでやはり酒が命を縮めたのではないかと思う。
*1:他殺ならば話は別だが、自殺にせよ病死にせよ、例の「もうろう会見」に対する非難と、自民党の大敗、自らの落選が何らかの影響を与えているのだろうなと思う。まあ、自宅では他殺はあり得ないだろうが。
*2:ただしハト派の私は、タカ派の氏を惜しい人とは思わないので「惜しい人を亡くした」と言う気は全くない。正直、NHK番組への圧力疑惑とか、核保有発言とかは腹立たしかった。それはともかく親子揃って、若くしての死、それも精神的プレッシャーが原因と思われる死なんて、父・中川一郎氏も子の昭一氏も政治家には向かない、よく言えば繊細、悪く言えば心の弱い人だったのかなと思う。
*3:政治家として評価してないので出来れば政治家以外で頑張ってほしいが。
*4:例えば秘書給与詐取で政界を引退し福祉の世界に転身したらしい山本譲司氏（元・民主党衆議院議員）。
*5:一方、叩かれても政界に居座り、元気な鈴木宗男などは化物と言わざるをえない。鈴木はたとえ有罪判決が確定し、議員を失職しても意気軒昂なのではないか。
*6:日本のアルコール依存症治療ってひょっとして遅れてるのかなあ、とふと思った。多くの人が指摘するようにあのもうろうは尋常ではない、やはりアルコール依存症では、と思う。
*7:一般論として反論できない死人をむやみやたらと叩くのも論外だが、逆に自分の都合の良いように美化し、一切批判するなと言うのも論外だろう。なお、中川氏を巡る物言いで、私が一番不愉快で中川氏を侮辱しているとすら思うのは、中川氏を擁護しているつもりなのか、民主や鈴木宗男を叩くためのネタなのか知らないが、現実性まるでゼロの陰謀論（政治的謀殺論）である。謀殺論に比べたら、アンチ中川の「ザマーミロ」「天罰」といった発言（もちろん失礼だが）など、かわいいとすら思う。 家族がいるのに、謀殺など出来るわけがない。まさか、謀殺論者も家族まで共犯と言うつもりはないだろう。また、落選して政治力を失った中川氏を殺す意味など無いだろう。中川氏の遺族が謀殺論を唱えているなら同情の余地もあるがそうではないようだし。ケネディ暗殺のように謎の多い事件ならともかく。
