誰か「金環蝕」をドラマ化すればいいのに(追記・訂正あり)

最近、「不毛地帯*1とか「官僚たちの夏」とか、昭和を振り返るドラマが作成されているが、だったら「金環蝕」(原作・石川達三)を誰かドラマ化すれば面白いのにと思った。
建設会社(鹿島建設がモデル)と首相派閥(自民党池田派がモデル)のダム建設疑惑に、高利貸し石原参吉(森脇将光がモデル)、政界のマッチポンプ男・神谷直吉(田中彰治がモデル)ら、魑魅魍魎が絡んでいくという話はうまく処理すれば面白いだろうし、高視聴率が取れると思うのだが?
(最近、ダム建設問題が注目されてることだし)
ダム疑惑だけでなく、森脇や田中らがからんだ他の事件などに話を広げてもいいだろうし。(国際興業社主・小佐野賢治に対する恐喝などで田中が逮捕された田中彰治事件、三菱銀行に対する詐欺の共犯で森脇が逮捕された吹原産業事件など)

【追記】
沈まぬ太陽」について日本航空が「事実と違う」とかいろいろ言ってるようだが、「金環蝕」の時は鹿島建設はどうだったのだろう、とふと思った。

*1:話はずれるが「不毛地帯」の壱岐正(主人公)と、「沈まぬ太陽」の龍崎一清はどちらもモデルが、瀬島龍三なのだが扱いが違うのは何故なのだろう?(どちらも斜め読みしかしてないのだが)。壱岐は善人的扱いだ。軍用機商戦では不正を行うが、ライバル鮫島に対抗するため仕方ないと言う言い訳が用意されている。また最後には、大門社長を辞任させるため、刺し違える(近畿商事を去る)。だが、龍崎は国民航空社内の国見おろしを放置するなど、どちらかというと悪役だ。なお、「沈まぬ太陽」の善人役は主人公の恩地や、恩地を会長室に呼び寄せる、国見会長(カネボウ会長・伊藤淳二がモデル)だろう。