民主党について現時点でいろいろ(追記・訂正あり)

 箇条書きで書いてみる(かなり悲観的)。

・まず、あの党はぶれすぎである(さんざん麻生総理のブレを批判していたのに。ネトウヨのぼやきではないが、マスコミも随分と甘い気がする。「連立だから」「民主にとって初の政権交代だから」「まだ日が浅いから」「最大野党・自民はもっとヒドイから」と言うことなのかもしれないが。)。特に沖縄米軍基地移転問題がヒドイと思う。選挙中はそんなことは言ってなかったのに県内移設もあり得るとは冗談ではない。
 岡田克也氏が沖縄の非難を浴びる日も近い?
 また、行政刷新会議事業仕分け担当者任命のどたばたぶりも何だかなあと思う。事前に調整しとけよ。
・鳩山疑惑は大丈夫なのだろうか。今は支持率が高いからいいが、支持率が下がれば、「第二の細川首相の佐川疑惑→首相辞任」になりかねないのではないか。
反小泉改革をかかげたはずなのに本当にその気があるのか疑わしい。下の方(一応民主党支持者らしい)のエントリを読むと経済財政諮問会議や規制改革会議はなくなっても、国家戦略局行政刷新会議がそれに変わっただけではないのかとすら思う(シートンさんの例の文章を藁人形叩きという人がいたが、新自由主義への過大評価ではあったとしても明らかに藁人形叩きじゃないな、問題意識は正当だ、と改めて思う。内容が適切かどうかはともかく。)。今後、菅直人氏や仙谷由人氏、枝野幸男氏が「新自由主義者」「弱者切り捨て」「民主党小泉純一郎」と非難を浴びる日も近いのかもしれない。
保育所規制緩和問題で早速、社民党がやばい立場に置かれてるらしい。党として少子化担当大臣としてどう思うかと言うマスコミ質問への福島氏の対応に、下のエントリの方は大丈夫なのかと不安がっている(保育所問題について、以前「公明党共産党自民党橋本派しか頼るところがないのか、と絶望した」そうである。)。社民党が消滅する日は近いのかもしれない。
・一部の自称「愛国者」様は民主党政権は左翼とか言ってるが、とてもそうは見えない。
(だからといって自公政権で良かったとは言わんが・・・。無駄なダム中止とか捜査の可視化とか外国人参政権とか夫婦別姓とか良いことも言ってるし。)

参考:
「きょうも歩く:11/2 福島氏の保育所規制緩和のコメントに」
http://kurokawashigeru.air-nifty.com/blog/2009/11/112-5620.html

「きょうも歩く:11/3 今度は保育所のコストが高いんだ、と」
http://kurokawashigeru.air-nifty.com/blog/2009/11/113-c0d2-1.html

「きょうも歩く:11/3 八代尚宏先生の弟子の論調」
http://kurokawashigeru.air-nifty.com/blog/2009/11/113-b3c4.html

【11/10追記】
上記「きょうも歩く」の方(黒川滋氏)は11/8のエントリ「国の事業仕分け事業仕分けでないかも知れない」(http://kurokawashigeru.air-nifty.com/blog/2009/11/118-835d.html)で行政刷新会議仕分け人(民間有識者)に、ネオリベ色の強い川本裕子氏(元・道路関係四公団民営化推進委員会委員)がいる、と首をひねっておられる。で、私も調べてみたのだが、メンバーの中には、私の勘違いでなければ、規制改革会議委員だった(つまり竹中平蔵氏らとともに小泉構造改革派だった)福井秀夫氏がいるようなんだよなあ。もちろんメンバー全てがそう言う人ではないだろうが、こうなると改めて民主党反小泉ってどこまで本気なの?、と言わざるを得ない。

【11/11追記】
やっぱり福井氏はメンバーだった。私の勘違いではなかった。

「きょうも歩く:事業仕分け人幸福実現党支持者」(http://kurokawashigeru.air-nifty.com/blog/2009/11/1110-bfe4.html

批判は黒川滋氏がやっておられるのでそれを参照。まあ一部分からない点や賛同できない点もあるが大筋では同感。(なお、黒川氏は「濱口桂一郎氏も同様の危惧を示されている」として濱口氏のエントリを紹介しているのだが今は、そのエントリは何故かない。どうしたんだろう?)
こう言うの、小泉改革批判だから民主支持って言ってた人はどう思うんだろうね?

【11/12追記】
事業仕分けについての赤旗の記事を紹介。
予想通りではあるが、黒川氏と同様の理由から、危惧の念を表明している。

事業仕分け作業始まる」http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-11-12/2009111201_03_1.html
事業仕分け民業圧迫』と予算減」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-11-12/2009111202_03_1.html

【11/25追記】
民主党核密約の検証をする有識者会議(学者6名からなる)を設置し、その座長に北岡伸一・東大教授を選んだと聞き「うーん」とうなってしまった。また「小泉人脈」か、と。北岡氏は小泉政権時に国連大使を務めた人物である。脱小泉外交を主張するなら、北岡氏をメンバーにするとしてもせめて氏ではない別の人物を座長にすべきではないのか?
ウィキペディアを見ると、他の5名の方もちょっと引っかかる方が何人かいる(ウィキペディアがどこまで信用できるかという問題はあるが)。

(私的に引っかかる方)

坂元一哉大阪大学教授:
専門は日米関係史。
1999年、『戦後日本外交史』で吉田茂賞を受賞。2000年に『日米同盟の絆』で第22回サントリー学芸賞政治経済部門受賞。2008年第9回正論新風賞(注:もちろん正論とは産経新聞のあの正論である。辞退すればいいのに。)受賞。
集団的自衛権保持の可能性について考える安倍晋三首相の私的諮問機関「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会有識者委員を務めた。

正論ってところと安倍首相ってところが・・・。

・波多野澄雄・筑波大教授:
1996年、『太平洋戦争とアジア外交』で吉田茂賞受賞。
2007年に日本史教科書検定沖縄戦での「集団自決強制」記述削除が行なわれた際、文部科学省教科書検定審議会臨時委員を務めていた。
1984年提訴の家永教科書裁判第3次訴訟では被告(国)側の証人を務め、集団自決については安仁屋政昭などの沖縄研究者とはやや異なる意見を述べている。

ウィキペディアの記述では分からないが沖縄関係で変なこと言ってんじゃないかという不安が・・・。

(別に問題ないと思う方)
・河野康子・法政大学教授:
というか、調べたがどんな方かよく分からなかった。大学HPによれば、日本外交史がご専門とのこと。

佐々木卓也立教大学教授
これまた政治的スタンスはよく分からなかった。著書に『アイゼンハワー政権の封じ込め政策―ソ連の脅威、ミサイル・ギャップ論争、東西交流』(有斐閣, 2008年)があるとのこと。

・春名幹男・名古屋大教授
これまたよく分からなかった。とほほ・・・。(著書に『秘密のファイル・CIAの対日工作』(新潮社)があるとのこと)