私が今までに読んだ本の紹介:工藤晃「エコノミスト、歴史を読み解く」(2008年3月刊行、新日本出版社)

・著者は元・日本共産党衆議院議員。経済政策担当者だったらしく、いくつか経済関係の著書(「90年代不況」、「経済学をいかに学ぶか」(以上、新日本出版社)等)があるが本書は歴史エッセイ本である。

・目次は以下の通り。
1.狂言−自由、平等、理性、平和の伝言
2.堺の地で「君が代」の謎を考える
3.祖父の手記と西周
4.ミッキーマウスは失業者だった

・個人的には「ミッキーマウスは失業者だった」が一番面白かった。内容は著者が子どもの頃、父親に買ってもらったミッキーマウス漫画の紹介(著者が子どもの頃なので戦前である)。
 その漫画ではミッキーは失業者(この頃はちょうど世界恐慌)だがくじけず頑張るという設定で今のファンタジックなミッキーとは大分違うとのこと。
 うーん、商売的理由でキャラが変わったのだろうか?
 著者が調べた限りでは理由は分からなかったという。もしかして今のディズニーにとってある種の黒歴史