・著者は元・日本共産党衆議院議員。経済政策担当者だったらしく、いくつか経済関係の著書(「90年代不況」、「経済学をいかに学ぶか」(以上、新日本出版社)等)があるが本書は歴史エッセイ本である。
・目次は以下の通り。
1.狂言−自由、平等、理性、平和の伝言
2.堺の地で「君が代」の謎を考える
3.祖父の手記と西周
4.ミッキーマウスは失業者だった
・個人的には「ミッキーマウスは失業者だった」が一番面白かった。内容は著者が子どもの頃、父親に買ってもらったミッキーマウス漫画の紹介(著者が子どもの頃なので戦前である)。
その漫画ではミッキーは失業者(この頃はちょうど世界恐慌)だがくじけず頑張るという設定で今のファンタジックなミッキーとは大分違うとのこと。
うーん、商売的理由でキャラが変わったのだろうか?
著者が調べた限りでは理由は分からなかったという。もしかして今のディズニーにとってある種の黒歴史?