シートンさん「新自由主義という醒めない悪夢」(副題:かわいそうなワシントン)

http://d.hatena.ne.jp/Dr-Seton/20100730/1280494314

 まあ、シートンさんの主張には特に付け加えることはありません。
 何を付け加えるかというと、瀉血の話。
 以下は私が以前斜め読みした雑学本の話なので間違ってるかも知れません(うろ覚えの記憶による。出典不明。トンデモ愛好家やアメリカ史研究家、医学史に詳しい人にはもしかしたら有名かも知れません)
 あの初代米国大統領ワシントン(1799年死亡、今から210年前ですな)も、晩年、食道癌にかかり治療のため、大量の瀉血を行っていたそうです。やり過ぎで晩年は重度の貧血だったとか。
 その上、ワシントンは他にも「焼きごて治療」(患部(ワシントンの場合はのど)に焼きごてを当て、悪いものを叩くと言う考え)、「吐き薬治療」(嘔吐薬を与え悪いものを外に出すという考え)をやっていたとのこと。どれも現代医学ではトンデモ以外何物でもありません。明らかに病状を悪化させるだけです。
 しかも、ワシントンに与えられた「吐き薬」は水銀とヒ素が主要な原材料だったため、晩年は重度のヒ素、水銀中毒だったそうです。
 これを雑学本で読んだときは余りのとんでもなさに「当時のアメリカの医学ひでえ、大統領相手にそれかよ」「ワシントンかわいそう」と思いました(出典をメモしとけば良かったな)。
 が、今の日本も笑えませんな。トンデモ医療(id:NATROM氏のブログを参照してください)や、シートンさんが批判するトンデモ政治理論が日本ではびこっているんですから。