【風の間に間に】論説委員・皿木喜久 明治の志士が泣いている

 以前、「靖国は抑止力」と言うトンデモを書いて産経ウォッチャーを喜ばせた皿木さんがまたトンデモを!

一方の小沢氏は、西郷隆盛坂本龍馬の陰に隠れがちな大久保を、やはり国民的人気に乏しい自らに置き換え「政治は人気より実行力だ」とおっしゃりたいのだろう。

 勝手な決めつけ。人気がないとか地味とか大久保と小沢氏に対して失礼。

明治維新を「間違っていた」という日本人はほとんどいない。

 とは言え、「幕府も一定の改革をしていた」し、かなり乱暴なやり方*1で「倒幕に持って行った」ので本当に「正しかった」どうかは疑問です。歴史にIFはありませんが。

ただこれからの日本のかじ取りをしたいという人なら、明治維新だけでなく、明治30年代、つまり日露戦争期の人物を一人や二人、挙げてほしい気がするのだ。

 桂太郎とか小村寿太郎とかスゲえ地味じゃん(笑)。
 大体、「明治維新は近代日本をつくったよい出来事」とはいいやすいけど、「日露戦争は近代日本をつくったよい出来事」とは言いづらいじゃん、侵略戦争だし。
 しかも桂の場合、第一次護憲運動で退陣に追い込まれるという味噌をつけてるし。

第一次護憲運動の問いの尾崎行雄の有名な桂批判演説
「彼等は常に口を開けば、直ちに忠愛を唱へ、恰も忠君愛国は自分の一手専売の如く唱へてありまするが、其為すところを見れば、常に玉座の蔭に隠れて政敵を狙撃するが如き挙動を執って居るのである。彼等は玉座を以て胸壁となし、詔勅を以て弾丸に代へて政敵を倒さんとするものではないか。」

北方領土を返さないばかりか、機会があれば再び「解放戦争」を仕掛ける危惧さえある。

 ロシアがどこに解放戦争を仕掛けるんだよ、北海道か(呆)

黒岩涙香らの言論人

黒岩の萬朝報は当初は非戦論の立場なんですが?

みんなが危機感を持ち

日露戦争を批判した内村鑑三などは当然のようにスルーする産経。

小沢氏にいたっては「米海兵隊の実戦部隊はいらない」「第7艦隊だけで十分だ」と日米安保体制をも否定する発言をくり返している。「志士」たちも泣いているに違いない。

・別に安保は否定してないから。
・「志士」の時代に日米安保なんかないのになぜ「泣いている」と思うんだろう?(だいたい志士って多くは攘夷派か元・攘夷派じゃん)。むしろ、アメリカの言いなりになるポチ・産経に対して「何という卑屈さ」と「志士たちは泣いている」んじゃないのか?

*1:ウィキペディアも指摘しているが徳川慶喜が幕府を中心とした諸藩の連合政権をめざしたのに対し、何が何でも倒幕で動き、江戸で薩摩藩士を暴れさせて挑発する(このため薩摩討つべしという論が強くなり慶喜も抑えきれなくなる)などしたのが薩長である。もちろん西郷もこの挑発行為を承認してるはずなんだけど、西郷ファンはスルーして大久保のせいにする人多いんだよな。全て菅が悪いという小沢ファンみたい。