【正論】初代内閣安全保障室長・佐々淳行:「両方いや」の選択肢ほしかった

 一部まともな内容もありますが*1が、この人が自他共に認める石原都知事人脈であることを考えると「お前が言うな」としか言いようが。新銀行東京とか築地移転問題とか四男の絵を公金で買った問題とか石原という男に問題がないと思っているのかと。
 それとなぜ肩書きが現在のモノではなく、20年以上前の代物なんでしょうか。元首相とかならともかく室長なんて後生大事に抱えている代物なのかと。
 まあ、こういう古い肩書きをありがたがる人が世の中にいるからなんでしょうが(笑)

・ちなみにウィキペディアと我らが日本共産党佐々木憲昭先生のサイトから佐々先生が会長*2を務めていた「日本美術刀剣保存協会」の不祥事(もちろんこの時期の会長は佐々先生)を紹介しておきましょう。さすが石原人脈、ブラックだな(笑)

ウィキペディア日本美術刀剣保存協会」一部引用(役職は全て当時)


 協会が実施している日本刀の等級審査に関連し、数々の問題点が指摘されている。監督官庁文化庁が行政指導しても財団が拒否するという異例の事態に発展している。
 2001年、文化庁は財団役職員の刀剣類審査への応募を禁じ(いわゆる「窓口規制」)、財団もそれを受け入れる旨を文書で表明している。
 2006年10月、衆議院文部科学委員会にて、実際には窓口規制が行われていないことを保坂展人衆議院議員社会民主党)が指摘し、伊吹文明文部科学大臣自由民主党)が「インサイダーなどの疑い」を払拭するため指導の徹底を図ると答弁した。
 2007年3月1日、衆議院予算委員会第四分科会にて、財団側が文化庁の窓口規制を再度拒否していることが佐々木憲昭衆議院議員日本共産党)の質問趣意書により発覚した。佐々木議員の質問に伊吹文科相も「私も先生と同じ気持ちだ」と同調し、改善命令を視野に入れると答弁した。さらに、佐々木議員は、理事が他人名義で審査申請している、特定業者にのみ申請期間が過ぎても申請を許可している、2業者からの申請だけで全申請の57%を占めている、といった点から「癒着」の可能性を指摘、現地での実態把握が急務と主張している。
 2007年3月27日、衆議院文部科学委員会、および、参議院文教科学委員会での審議にてこの問題が取り上げられた。参議院文教科学委員会の審議では、鈴木寛参議院議員民主党)の質問に対し、伊吹文科相が「橋本(龍太郎)会長にご不幸があってから埒が明かなくなっている」と指摘した(注:病死した橋本氏の後任が佐々氏)。さらに、衆議院文部科学委員会の審議では、佐々木議員が「橋本氏は文化庁の指導を実行するよう筋の通った発言をしていた」、保坂議員が「橋本氏は文化庁に従って解決を図れ、それまで(財団の)人事を凍結するとおっしゃっていた」との指摘が相次ぎ、解決を図っていた橋本が亡くなり、その後、佐々淳行が会長に就任したことで混乱が発生したことが明らかになった。佐々木議員が「(橋本氏死去後の)昨年八月、緊急理事会が開かれて佐々氏が突然、会長になった。(橋本時代からの)事務局長を解雇し、橋本氏の方針を覆している。まっとうだと思うか」と尋ねたところ、伊吹文科相は「あまりに非常識なことが起こっている場合、民法の規定にのっとって適切に対処するようお願いをしなければならない」、「(文化庁)次長には、もう決着つけろと指示してある」と回答した。

http://www.sasaki-kensho.jp/kokkai/080228-000000.html
佐々木憲昭
【08.02.28】日本美術刀剣保存協会の“刀剣審査疑惑”を追及


 2008年2月28日、佐々木憲昭議員は、予算委員会第4分科会で日本美術刀剣保存協会の“刀剣審査疑惑”について質問しました。
 佐々木議員は、これまでにも、この問題について質問など行ってきました。
 「公益法人」は、公の利益に資する事業をおこなう財団・社団であり、そのため税制などの面で優遇されています。
 その公益法人のひとつに、日本美術刀剣保存協会があります。この協会の重要な役割の一つに、刀剣の値打ちを評価する仕事があります。これは当然、公平・公正でなければならず、一部の者の利益を不当に計るようなものであっては絶対になりません。
 この点を確かめると、渡海文部科学大臣も「その通り」と認めました。
 ところが、実際にはその基本を踏み外す運営がなされています。
 2007年5月の実地検査で、文科省文化庁は、協会の規程が遵守されていないことを確認し、そのうえで「改善」をはかるよう「通知」を出して指導をしています。
 平成13年8月31日の実地検査を踏まえて文化庁は、協会に対し、「刀剣及び刀装具の審査については、今後、財団の役員、職員並びにその親族は申請できないように改善する」旨の通知を出し指導を行っています。
 その理由を高塩文化庁次長は「刀剣審査の公平性を担保し、審査に対して疑義を挟まれることのないよう、同財団の役員、職員、その他の親族等が申請できないよう、自主規制による改善を指導した」(平成19年3月1日、予算委員会第4分科会)と述べています。
 この日、佐々木議員が新たにとりあげたのは、協会の常任理事に関わる新たな不正についてです。
 佐々木議員は、入手した「重要刀剣審査申請書」(№843)の写しをもとに質問。
 これには、「申請物件」として「太刀・銘・保則」「国・不詳・時代鎌倉後期」と書かれていたのを2本の線で消し「伝・新田庄・時代鎌倉後期」と書き直しているのです。さらに書き込みがあって、「H19・11・6(田野辺常務理事の指示により変更」と記入されています。さらに「合格」を表す登録証にも、同様の「直し」が書き込まれています。
 専門家によると、書き換えられる前の「伝古吉井」とは備前のもので、「新田庄」とは群馬のもので「珍品」といわれています。
 つまり「新田庄」とされれば、価値が高くなるのです。
 文化庁は、「この指摘された点も含めて実地検査をおこなう」と答弁しました。
 佐々木議員は、「厳正に調査し、その結果を速やかに報告していただきたい」と要請しました。
 この質問は、2008年3月5日付「東京新聞」にも大きく報道されました。

*1:もちろんまともでない指摘もありますが面倒なので突っ込みません

*2:現・会長は日本相撲協会理事長代行(後に副理事長)としてお茶の間に知られるようになった村山弘義氏。やはり相撲協会と同じような理由(不祥事の後始末)なのか?