【一筆多論】内藤泰朗・「北方領土」を書かぬ新聞

 ロシアは今年、日本が降伏文書に調印した9月2日を事実上の「対日戦勝記念日」とする法案を成立させ、ロシア極東各地で祝賀行事を開いた。だが、日本政府は、戦後65年間にわたり北方四島を不法占拠するソ連・ロシアの「侵略行為」に沈黙したままだ。新聞各社も一部を除き、この問題を社説で全く取り上げていない。

「沈黙したままだ。」
 沈黙はしてないでしょうよ。返還求めてるんだから。

「一部を除き」
 産経だけでしょ、ああいう取り上げ方したの。はっきりと我が社以外は問題があったと書けばいいのに。

 メドベージェフ露大統領が今年7月に署名して成立した法案は、9月2日を「第二次大戦終結の日」とする内容だ。法案提出時に「対日戦勝記念日」だった名称が変わったのは、クレムリン(大統領府)の意向によるもので、日本からの批判を封じ込める狙いがあった。
 だが、外務省はソ連の侵略行為の正当化に強く抗議するどころか、「対日戦勝」の表現を使わないよう働きかけた結果だとして「ロシア側の対応を評価している」(武正公一副大臣)とコメントする失態を演じた。

「失態を演じた」
 産経が失態と言ってるだけですね、分かります。産経的には「遺憾である」とか「記念日の廃止を強く求めたい」とか言ってほしかったんでしょうが。

 新聞が北方領土で(注:産経のような主張を)主張しないことについて、大手新聞社のある論説委員は「大人の対応だ」(中略)「(中略)ことを荒立てる必要はない」と話す。

 全く同感。誰も北方領土などいらないと言ってないんですが。ロシア相手に強く押せばいいってものでもないでしょう。