【産経抄】9月26日

 昨日は中国人船長釈放問題で民主叩き、今日は同じネタで中国叩き。好きだねえ。明日も明後日もやりますか?

平成生まれのみなさんへ。長かったいくさが終わって、中国がぼくたちの「ともだち」だった時期がほんのひとときあったんです。

・平成生まれの皆さんが産経なんか読んでるか疑問。
・平成生まれには成人もいるのにこの小学生相手みたいな文章は何なのか。
・それに平成時代も基本的には日中は友好関係にあったろうが。首相就任直後、日中友好のため訪中した安倍さんに失礼だ(毒)
・この記事のブクマでも指摘してる人がいるけど、日本が中国にやったことを考えれば、戦争賠償を求めない中国は実に寛大なんですけどね。まあ美しい人情と言うより政治的配慮ですが、あちらの動機がどうあれ感謝はすべきでしょう。(今回、中国側が賠償しろとか言ってるらしいが、そのバカさには呆れる。周恩来総理の爪の垢でも煎じて飲め)。

つきあい始めたころには、白黒の珍獣(注:パンダのこと)を友情の印に贈ってくれ、上野動物園には長蛇の列ができました。
 ▼こんな愛くるしい動物のいる国はきっと、やさしい人たちが住んでいるんだろうな、とぼくたちは信じました。

 「つきあい始めたころ」
 国交回復前も民間交流(今の日本と台湾の関係)と言う形で一応「つきあい」はありました。

 「こんな愛くるしい動物のいる国はきっと、やさしい人たちが住んでいるんだろうな、とぼくたちは信じました。」
 当時の日本人もそこまで単純じゃないから。親中派ですらそんな奴はほとんどいないだろ。バカにするな。
 特に反中の産経はひとかけらもそんなことは思ってないだろ。

もちろん、いくさで死んだ兵隊さんを祭った神社に偉い人が参っても文句ひとついいませんでした。▼しばらくして、「ともだち」は、神社へのお参りに難癖をつけぼくたちが持っている島(注:尖閣諸島)を「オレのものだ」と言い出しました。

「いくさで死んだ兵隊さんを祭った神社に偉い人が参っても文句ひとついいませんでした。▼しばらくして、「ともだち」は、神社へのお参りに難癖をつけ」
・中国が抗議した中曽根の靖国公式参拝(1985年)以前に公式参拝した総理などいない(注:私的に参拝した総理ならいるが)のに何この意味不明な文章。しかも中曽根本人が中国の抗議に従って参拝取りやめてるんだから抗議に何の問題もあるまい。それとも「中曽根は媚中」と非難する気ですか?
・中国の批判理由はもちろんA級戦犯が合祀されているから。A級戦犯合祀には保守でも批判的な人(例:昭和天皇)はいるし、当時の靖国宮司松平氏が各方面の反対の声(皇室とか)を無視して独断に近い形で合祀決定したのだが?。
「ぼくたちが持っている島を「オレのものだ」と言い出しました。」
尖閣問題では台湾も同じこと(「オレのものだ」)言ってるのにスルーする産経。しかも赤旗http://www.jcp.or.jp/akahata/aik10/2010-09-20/2010092001_03_1.html)によると台湾の方が中国より1年主張が早い。
 それと、「中国による尖閣の領有権主張=1971年」「日中国交正常化=1972年」なのでこの文章は尖閣については時間の流れがおかしい(ただし、id:pr3氏によれば、中国が強く主張するようになったのは、最近のことらしいが)。

 小平おじさんは、本当は怖い人だったんです。「自由が欲しい」と広場に座り込んでいた若者たちが目障りになり、兵隊さんに鉄砲を撃たせ、多くの人を殺してしまいました。みんなはびっくりして「こんな野蛮人とはつきあえない」と村八分にしました。
 ▼それでもぼくたちは、みんなに「こいつは本当はいい奴(やつ)なんだよ」と口をきいてあげ、貧しかった彼には、いっぱいお金をあげたり、貸してあげたりしました。おかげで「ともだち」は、みるみるお金持ちになりました。

村八分
 天安門事件に対する欧米諸国による経済制裁のことです。

「ぼくたちは、みんなに「こいつは本当はいい奴(やつ)なんだよ」と口をきいてあげ」
 別に友情がどうこうという話ではなく日本の国益になるという判断でそうしたんですが?

「「ともだち」は、みるみるお金持ちになりました」
 基本的には中国の経済政策が成功したという話なのに抄子いわく「日本のおかげ」(笑)

(注:トウ小平氏が言った)「次の世代の知恵」とは、腕ずくで島を奪うことだったんです。

 それは違うだろ(笑)。既にトウ氏は故人だし、トウ氏時代にこういう事は起きてないし。
 そもそもまだ「島は奪われてない」。

 パンダにだまされたぼくたちは浅はかでした。

 誰も騙されてないだろ。特に「反中」の産経は。

「次の世代」のみなさんは、もっともっと力をつけて真の友人をつくってください。お願いします。

・国と国との関係は個人対個人の「友情関係」と違ってお互いの国益があるから、もっとドライだと思いますけどね。
・それと産経にとっての「真の友人」って何なのか?。単に「俺の気に入らないこという奴は友達じゃないよ」では?
・今回の件に限れば中国に非がありますが、常に中国に非があるわけではもちろんない。特に「南京事件はなかった」とか失礼極まりないことをいう産経が中国を一方的に非難する資格などありません。