今日のMSN産経ニュース(10/16分)(追記・訂正あり)

【追記】
 人間考えることはそんなに異ならないらしい - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)でご紹介頂きました。いつもありがとうございます。
【追記終わり】
■【物来順応】前警視総監・米村敏朗「レオニー」に思う拉致事件
・「反共の産経」なので一瞬「レーニンに思う拉致事件*1と空目し、「レーニン関係ねえだろ!」と思ってしまった。
・とりあえず米村さんの経歴をウィキペディアから引っ張る。

米村敏朗(よねむら・としろう、1951年〜):
 兵庫県出身。京都大学法学部卒業。卒業後、1974年に警察庁入庁。主に警備・公安畑を歩み、警備・公安企画課長、警視庁機動隊長、警視庁副総監などを歴任。
 2003年に警察庁長官官房審議官(警備局担当)に就任し拉致問題を担当。2004年に小泉純一郎首相の2度目の訪朝に同行した。2006年に警察庁警備局長に就任し、前述の拉致問題の捜査統括指揮を担当した。2008年に前任の矢代隆義警視総監に代わって第87代警視総監に就任し、2010年1月18日付で退職した。

・レオニー(詩人・野口米次郎の妻、彫刻家イサム・ノグチの母)と「北朝鮮拉致事件」と何の関係もないだろ?。「レオニーのイサムへの母性愛と横田早紀江さんのめぐみさんへの母性愛は共通する」「母は強く偉大」(←私の恣意的要約)ってこじつけにもほどがあるだろ。「『レオニー』はすばらしい映画*2だし、映画の主人公・レオニー・ギルモアはすばらしい女性なんです」と言いたいらしいのは分かったけど拉致問題と無理矢理リンクさせる必要はないでしょ。

正直言って、松井久子監督(以下、松井さんと呼ばせていただくこととしたい)のことは全く知らなかった。きっかけは、試写会の1カ月ほど前、「レオニー」完成まで7年に及んだ松井さんのプロダクション・ノート的な講演を聞いたことだった。
 (中略)
松井さんにレオニー役の英国人女優エミリー・モーティマーについて「とてもいい女優ですね」と申し上げたところ、「警視総監をしていた人がエミリー・モーティマーを知っているなんて」とひどく驚かれた。警視総監の既成概念と女優エミリー・モーティマーとは著しくミス・マッチだったようだ。

・ちなみにググったんですが公式サイトによると野口米次郎役が中村獅童だそうですよ、奥さん。イサム・ノグチ役は誰だか、わかりませんでした。
・警視総監だからというより公安畑(「堀越事件」など共産党弾圧の総元締めですね、わかります)歩んでるから、松井氏に文化に興味関心のあまりない強面だと思われたんじゃないの?。しかも普通、試写会の前の監督講演会(しかも知らない監督なのに)までわざわざ聞きに行かないから驚かれたんじゃないの?
 松井氏のことを知らないのに「試写会の前の監督講演会」になぜ行く気になったかが気になるな。誰かに勧められた?

試写会の後、松井さんに「母性とは、まさに意志なんですね」と申し上げた

 禅問答みたい(笑い)。松井さんとの話し合いの席は誰がセットしてくれたんだろう?(さすがにいくら前・警視総監でもアポ無しでは松井氏も会ってくれないだろう)

ジャーナリストの石高健次氏の拉致事件に関する著書も繰り返し読んだ。

 米村さんが新しく拉致担当になった事による単なる個人的な勉強で、さすがにそこから警察組織として情報収集してるわけではないでしょうが、警察は極秘情報の宝庫でそういうものは読まないと思っていたので意外。

 拉致認定に依然として疑問を感じていた部下の一人にはこう言った。「仮に間違っておれば腹を切る(辞める)しかない。しかし自分としては、拉致しか考えられない。親としてはなんとしても子供を見つけ出したい。いま、その道は拉致認定しかないのだ」

 米村さんが外事課長になったのは1995年。この時点では警察がめぐみさん拉致認定に消極的だったらしいのが意外。「俺は間違っていたら腹を切る」ですからね。うーん、そうだったのか。よく考えたら決定的な証拠って、あちらさんが犯行を認めるまであまりなかったような気がするな。

 一連の拉致問題についていつも思うことだが、どうしてこれほどまでに複雑に扱われなければならないのか。人として、親としてもう一度わが子を、わが肉親を抱きしめたい。ただそれだけのことではないか。北朝鮮を相手に「お前はなんと甘いことか」という向きもあろう。目下進行中の権力世襲についてアレコレ言うつもりもない。しかし何事にしても既成概念が優先し、またそれがあらゆる意味で桎梏(しっこく)となっているように思う。その前に人として当たり前のことが当たり前に行われることである。

 「一連の拉致問題についていつも思うことだが、どうしてこれほどまでに複雑に扱われなければならないのか。人として、親としてもう一度わが子を、わが肉親を抱きしめたい。ただそれだけのことではないか。」
 「救う会」と蓮池透さんを除名した「今の家族会」は明らかにそう思ってなさそうだが。何というか拉致被害者救出より北朝鮮打倒が前面に出てないか?
「既成概念が優先し、またそれがあらゆる意味で桎梏(しっこく)となっているように思う。その前に人として当たり前のことが当たり前に行われることである。」
 「既成概念」とか「桎梏」とか「人として当たり前のこと」とか、何の意味か具体的に書いてないんで米村さんの言いたいことが今ひとつよくわからないけど、私の独断と偏見で判断させてもらえば、遠回しに
「横田さん夫妻は複雑なことなど考えず、会いたければ肉親である孫のヘギョンさんと会っていいんだ!。救う会とか家族会に遠慮するな*3
「「救う会」と蓮池透さんを除名した「今の家族会」の過剰な政治主義はおかしい」
蓮池透さんは正しいと思う」
と言ってるって理解でいいのか?。だから具体的に書けないと。具体的に書くと今の日本社会だと発狂しかねんな。尖閣でのマスコミの煽りっぷりひどいし(家族会や救う会の批判が出来ないってどこの独裁国家だよ、連中は新しいメディアタブーか?)。
 要するに「救う会」「今の家族会」連中の主張が「既成概念」「桎梏」で「人として当たり前のこと*4」ができず困ったモンだねと。「北朝鮮を相手に『お前はなんと甘いことか』という向き」もあるかも知れんが俺(米村さん)はそういう意見だと。
 だとしたら、前警視総監*5がどんびきするほど「救う会」「今の家族会」連中は危ないって事かしら?。まあ、蓮池透さんを除名したときから明らかに変な人たちだと思ってどんびきしたが。
 まあ、この私の理解が正しいなら産経も少しはまともになってきたと言うことでしょうか。単に頭が悪くて米村さんの含みのある言葉が理解できなかっただけかもしれんが(もしかしたらそもそも前警視総監と言うお偉いさんと言うことでノーチェックなのかも知れない)。
 最初に「レオニー関係ねえだろ」とdisったがもしかしたら産経担当者の眼をごまかすために、レオニーがどうこう書いたのかも知れないな*6(レオニーに興味などないであろう産経担当者の読む気をなくさせて後半のチェックを甘くする高等テクニック←今日の陰謀論)。


【2012.3/18追記】
偶然気付いたのだが、実は今、米村さんは内閣危機管理監という政府の要職に就いている(http://www.cas.go.jp/jp/gaiyou/kanbu/index.html参照)。北朝鮮問題でのご活躍を期待したい。


■【尖閣危機】中・「極秘訪中」の裏側で

「官邸の誰とは言わないがS長官(注:もちろん官房長官の仙谷氏だろう)が弱腰だった。(注:海上保安庁に)逮捕しろと言ったのは(注:国土交通相時代の)おれだ」


 民主党代表時代から中国の軍拡路線に警鐘を鳴らしてきた前原は、周囲にこう漏らした。

「官邸の誰とは言わないがS長官が弱腰だった。」
 「誰とは言わないが」って言ってるじゃねえか。コントかよ。イニシャルトークする意味があるのか。官邸のS長官って仙谷さん以外に誰かいるのか(笑い)
 記事が事実ならば前原氏は本当に困った人だ。これで仙谷氏には当分は完全に頭が上がらなくなったな。最初は弱腰と非難したが、結局、仙谷路線を容認したのだから。前原氏は先を見る目がないというか何というか。さすがガセネタメールで党に迷惑をかけ、永田寿康・元議員を自殺に追い込んだだけのことはある(毒)

逮捕に中国側が抗議を強めるなか、政府内で各省庁の幹部が集まって対策会議を開き、本格的な対応策が練られることはなかった。外務省幹部(←誰よ?)は振り返る。


 「以前ならば事務の官房副長官を中心にして、対策を煮詰めてから政治判断を仰ぐというのが常識だったが、民主党政権はそれをやらなかった」


政府筋(←誰よ?)も「政治家と官僚が一枚岩でなかった」としたうえで、その理由として(1)政権交代してから間もないため菅や仙谷が対応の仕方に慣れていなかった(2)官僚側も「政治主導」のお手並み拝見のムードが漂って積極的に意見具申しなかった−と指摘した。

それが事実ならよくありませんな。今後の反省材料ですな。まあ、対策を煮詰めたらこんな無謀な強硬策ではなく、たぶん「自民時代みたいになあなあで行きましょう」になったでしょうが、それは産経は嫌なのでは?

「国際政治のコモンセンス(常識)から見れば、日本のほうがずっと上手だったと評価を受けている。日本はしなやかでしたたかな外交を行う以外、21世紀を生き抜くことはできない」


 仙谷は14日の参院予算委員会でこう強弁した。

 日本の方が「しなやかでしたたか」かどうかはともかく中国が勝ったとか本気で思ってるのか、産経は?
 それと少なくとも産経みたいな考えでは、仙谷さんの言うとおり「21世紀を生き抜くことはできない」だろう。とにかく強硬論で行け、中国は折れるはずだ、だからな。そもそもそんな強硬論、政権与党時代の自民は取ってないし、あんたらもそれを批判してなかっただろ?

仙谷はこれを「柳腰外交」と表現したが、インターネット上にはさっそく芸者姿でしなを作る仙谷の画像が出回った。

 下品にも程がある最後の一文。単にアンチ仙谷の一部ネット民がバカなだけだろ。こう言うのをまともな批判と理解してるのか、産経は?


■「らき☆すた」は「海も世界遺産もない埼玉県」の救世主か
・タイトルでおなかいっぱい。埼玉バカにしてるのか、てめえ。海とか世界遺産とかがそんなに立派かと。それに海はともかく世界遺産は今後出てくる可能性だって一応あるだろ。
・それに「らき☆すた」だけで観光振興なんて無理だし、今現在だって「小江戸川越」「長瀞渓谷」「鉄道博物館」とかいろいろあるんじゃないの?(あまり詳しくない)

*1:冗談抜きで誰かがそう言う反共文章書きそうだよな、産経

*2:見ないとこの評価が正しいかは分からないが

*3:確か連中はヘギョンさんに会うことに反対してたよね

*4:横田さん夫妻がヘギョンさんと会うとか

*5:それも警察庁警備局外事課長、警視庁公安部長、警察庁警備局長と公安畑歩んできた人

*6:もちろん映画「レオニー」に感動したことは事実であろうが