今日のMSN産経ニュース(10/23分)

■【主張】検事総長、すべて明らかにし辞任を
 不祥事が起こっても社長が辞任しない産経が言うと説得力抜群。

だが、検察に対する国民の信頼を失墜させたのは、大阪地検特捜部の事件だけではない。

 ああ、爪切り看護師の無罪とかメモ廃棄とか、女性との不適切な関係とか最近不祥事多いよね、と思ったら「中国人船長釈放」だそうです。
 違うよ。全然違うよ。釈放は別に違法行為じゃないし。政府の指揮権発動があったとしてそれも違法じゃないし。

大阪地検、中国人船長釈放に、民主党小沢一郎元代表に対する東京第5検察審査会の起訴議決を合わせ「検察3連敗」と揶揄(やゆ)する声がある。

 小沢さんに有罪判決が出る保障はどこにもないんだが。出なかったら「検察審査会の敗北」って叩くんだろうな、おい。「3連敗」と言う奴がバカなんだよ。

「えらい人は起訴されないのか」「政治的配慮はなかったのか」といった疑念が検察審査員を起訴議決に誘った一因だったとしても不思議はない。

 そんな偏見で議決していいわけないだろ。少なくとも建前では検察は証拠不十分による不起訴って言ってるし、審査会も建前では検察から提出された証拠と説明をもとに判断してるんだが。


■【主張】東シナ海ガス田、探査船派遣を躊躇するな
 躊躇しろよ。ドンだけ無謀なんだよ。


■【土・日曜日に書く】論説副委員長・渡部裕明「蒙古襲来」に何を学ぶか
 時代背景が違うから学ぶものなんてないと思うよ。
 あえて教訓を導き出すなら「強硬論は怖い」であって産経のような鎌倉幕府良くやったではないと思うが。鎌倉幕府は強硬論一辺倒なので、もっとソフトな対応を取ったら元寇なかったんじゃない、と思うが。

 かつて、中国が国力を外に向かって広げた時期はいくつかあった。そのため日本が危機に陥った最も近い例は、約750年前の蒙古襲来である。

 蒙古(元)はモンゴル族の国だから「中国が国力を外に向かって広げた時期」とするのは不適切だと思うが。まあ、日本とモンゴルが友好関係にあるから元寇で非難しないのであって何かでモンゴルと対立したら「元寇」持ち出すんだろうな、産経やネトウヨは。
 だいたい、750年前の事件と今の中国と全然関係ないから。

文永5(1268)年正月、フビライ使節が国書を持って来日する。


 《日本は開国以来、時々中国に通交している。しかし私の代になってからはやってきていない。今後、互いに使いを行き来させ親睦(しんぼく)を深めたい》


 おだやかな表現の国書ではあったが、最後には「兵を用いること(戦争)は、だれも好むところではないであろう」と、恫喝(どうかつ)の文言も添えられていた。
 国書を受け取った朝廷と鎌倉幕府はさまざまに議論を重ねた。そして朝廷は、次のような内容の返書を出そうとした。


 《貴国は凶器を用いようとしている。貴国の皇帝に徳があるなら、どうして人々を殺傷する源を開くのか…》


 ところが反対に、幕府の対応は厳しかった。文永5年、18歳の青年執権、北条時宗は朝廷の返書を握りつぶし、九州の防備を固める。武力衝突は避けがたいと感じたからであった。

 本当に避けがたかったんだか?。朝廷が穏便に事を済まそうとしたのに、勝手に幕府が強硬論に向かってアクセル全開で暴走してねえか?。モンゴルの国書無視したら喧嘩うってるのも同然じゃねえの?。返書ぐらい出せよ。

 そんな蒙古軍をはね返すことができた主たる要因は、神話のような「神風」ではない。島国という地政学上の利点が大きかったし、何より幕府の軍事的な指揮権がはっきりしていたことである。鎮西奉行の少弐(しょうに)氏らを中心に九州の守りが固められ、諸国の御家人が駆けつけた。
 「文永の役」(1274年)こそ博多の街が焼かれたが、「弘安の役」(1281年)では、博多湾沿いに築かれた防塁(石築地(ついじ))の効果も発揮され、約15万人もの蒙古・高麗連合軍はほとんど上陸すらできなかった。
 「北部九州は一時的に占領されたとしても、武士たちは執拗(しつよう)なゲリラ戦を展開し、蒙古は結局日本を放棄してしまわざるをえなかった」(『鎌倉時代』)と書いたのは、中世史家の上横手雅敬(うわよこて・まさたか)・京都大名誉教授である。

 最近は「神風」(台風?)の重要性は否定し、むしろ鎌倉武士の奮戦をたたえるのがウヨのトレンドのようです。

 モンゴルが世界帝国をつくりあげた13世紀にあって、日本はその侵略をはね返すことのできた数少ない国である。しかしこのことは戦後の歴史学では、ほとんどといっていいほど評価されなかった。「神国ゆえに日本は蒙古による征服を免れた」という、皇国史観への反省からである。

「日本はその侵略をはね返すことのできた数少ない国」
 ちなみにウィキペに寄れば他には「マムルーク朝(現在のシリア、エジプト)」、「陳朝(現在のベトナム)」、「マジャパヒト王国(現在のインドネシア)」があるそうです。

「このことは戦後の歴史学では、ほとんどといっていいほど評価されなかった。」
 私はド素人だけどそんなことはないでしょ?。それなりに評価されてるんじゃないの?。産経が名前を挙げた上横手さんは1931年生まれの大御所ですよ?


■【高橋昌之のとっておき】尖閣問題・前原外相まで「弱腰」か

 前原氏は「民主党きっての保守政治家」と言われ、私も外相就任には期待しました。しかし、記者会見での回答はそれを裏切るものでした。
(中略)
 前原氏と親しい議員から「前原さんは格好のいいことを言うが、実行が伴わないんだよね」と聞いたことがありますが、やはりそうなのでしょうか。前原氏は各報道機関の世論調査でも「ポスト菅」の一番手にあげられ、次期首相になるかもしれないだけに、そうだとしたら残念なことです。
 菅政権において外交の責任者は前原氏です。しかし、「影の総理」といわれている(←アンチ仙谷の人が言ってるだけでは?。典型的には産経)仙谷由人官房長官が、外交も含めて主導しているように見えてなりません。前原氏が本当に「保守政治家」ならば、本領を発揮して外交で「前原色」を出してもらいたいと思います。

・前原氏に「保守政治家として頑張れ」とエールを送る保守新聞・産経の高橋記者。これからわかるように菅政権をどう評価するにせよ左翼ではあり得ないのだがそういう人間がいて頭が痛い。
・産経の「頑張れ」とは具体的には「中国とガチでやりあえ」というものだが、たかが尖閣でそんなことは保守政治家でも、現実主義者なら出来ないと思うが?


■【名言か迷言か】APEC吹っ飛ぶ発言で、仙谷長官問責も
 そもそも真偽不明(丸山の記憶以外、録音も何もないらしい)なのに問責できると思ってるのか、バカじゃねえの。問責と言ってるワタミのようなバカは日本の政治に汚点を残す気か。また事実だとしても、問責するような話かと思う。知人との外部公開を前提としない私的会話である以上、気がゆるんだ事による軽口と考えるべきだろう(丸山が自民議員であることを考えれば知人とは言え公開しないと考えるのは脇が甘かったとは思うが)。仙谷氏の「丸山はいい加減」発言もおそらく公開を前提としない軽口を公開した事への怒りだろう(この件がなくても「行列」の弁護士は皆いい加減だと思うが。典型的には橋下。)。
 だいたい「仙谷氏の発言と丸山が主張する発言」(以下、面倒なので便宜的に丸山主張とでもするが)を批判する奴は「APECが吹っ飛んでも構わない」と思ってるのだろうか。まずそれを教えてもらいたいものだ。

「もしこういうことが本当だったとすれば、今までいってきた政治介入はなかったとの説明が嘘になる。こういうことがもし本当であるとすれば問責決議案に値する」(渡辺喜美

 丸山主張が事実であると証明してから言えよ。また事実だとしても、どうしてこれが「政治介入の証明」*1「菅政権が不起訴の言い出しっぺと言う話」になるんだ?。丸山主張と「検察側が言い出した不起訴主張を受け入れたという説明」とは何ら矛盾しないが?(丸山主張が事実だとしても検察主張を受け入れる際に政治的問題を考慮したと理解すれば矛盾など生じない。そう言うことを考慮すべきでなかったという批判はあり得るがそれが問責に当たるのか?)


■【from Editor】「陰の総理」を解剖する
 「陰の総理」っておい。「野望の王国」や「男組」の読み過ぎじゃないの?

彼(注:仙谷氏のこと)はこれまで何を考え、どう行動してきたのか。彼は日本のリーダーとしてふさわしいのだろうか。そうした読者の疑問に答えるべく、取材班は「新・民主党解剖」第10部の準備を進めている。(政治部長 乾正人

 期待しないで待ってますよ。面白そうなこと(と言うか変なこと)言ってたら突っ込もう(苦笑)。


■【ドラマ・企業攻防】武富士に“怨嗟”の声、利息返還急増・株価下落でトバッチリ
 いろいろ面白い記述があるが少なくともタイトルの「とばっちり」はトンデモだろう。
 別に武富士のせいで利息返還急増・株価下落してるわけではないだろう。
 程度の差こそあれ、武富士のような「ブラック(違法ないし不当)かホワイト(合法で正当)か微妙なグレー領域」で営業をしていたことが一番の原因だろう。
 グレーが社会からブラック認定されたことによって苦境に立たされていると言うことだろう。もはや今までのグレー領域では商売は出来ない。同業者は「武富士が一番酷かった」「武富士があそこまで酷くなければ世間の批判も今ほど強くはなく今もグレー領域で商売ができた」と思ってるのかも知れないが。


■小沢系“倒閣”決起、ガールズら110人結集
 集会名目は倒閣ではなく「TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)を慎重に考えよう」ですけれどね。TPP自体は、関税撤廃による貿易の自由化のようですから「過去のオレンジ、牛肉自由化、コメ自由化のように農業に深刻な打撃を与える」と批判する意見(例:共産)もありますし、菅首相が突然党内議論も不十分なのに出してきたことは否定できません。もちろん参院選挙でTPPへの信も問うていません。農家を敵に回すことは選挙に悪影響が出るかも知れません。その意味でこれを倒閣運動と理解しそう言うタイトルをつけるのはいかがなものか。小沢さんとそのグループがそう言う意図だとしてもTPP批判自体は必ずしも間違いではありません。それと「ガールズら」ってガールズは110人のメインじゃないでしょうに(苦笑)


■先人の偉業に学ぶ、広瀬中佐の故郷・竹田でフォーラム
 ブロンズ像つくったり、フォーラムしたりすごく微妙だな。id:wackunnpapa氏が言うように「これだけで軍国主義復活というのは狭量」でしょうし、単なる、我が町の著名人による「観光振興」なのかもしれません。ただ広瀬は戦前は「軍神」として軍国主義とか滅私奉公に悪用され今も悪用しようとする人間はいるわけです。産経なんかはそう言う意味合いで記事にしてるんでしょうし。
 その辺りきちんと配慮してるのかなあと。広瀬的な物はもはや恐れるに足らずとは多分言えませんからね。


■23歳女性教師が算数で「人の死」出題 東京・杉並区立小
 こういうのは、教員という仕事に対するノイローゼか何かで心を病んでるのではないか?。
 まあ、元から変な人って可能性もない訳じゃないですけど、自殺する若い教師も多いようですからね。叩くだけじゃダメな気がするな。

*1:そもそも指揮権発動は合法なので政治的是非はともかく不当な政治介入などではないが。せいぜい指揮権発動してないと政府が嘘をついたという問題しか生じないだろう