今日のMSN産経ニュース(10/25分)

■【主張】民主党敗北 自浄努力なき姿にノーだ
■【北海道5区補選】沈みだした「逃げ菅」政権 補正・政倫審・TPP課題山積も

 「政治と金」問題が選挙に影響したことは間違いないでしょうし、この敗戦は民主にとってもちろん痛いでしょう。
 しかし産経ははしゃぎすぎです。自民時代に与党が負けても「大した問題ではない」と言ってたくせに。それにこの敗戦だけで菅政権が沈みだしたとは楽観主義にも程があります。
 記事にも

18年の衆院千葉7区補選では民主党候補が勝利した。

と書いてあるではありませんか。当時の小泉内閣は沈みましたか?
 国民は「今回は民主党勝利にノー」といっただけで自民に信任を与えようとしているわけでは全くありません。
 また何の根拠も無しに「尖閣問題で俺の言う強硬論を採らなかったからだ」というのもやめてほしい。


復権うかがう安倍晋三氏 尖閣事件批判の急先鋒 保守勢力の核になれるか
 安倍さんは復権したいのでしょうし、産経も復権して欲しいのでしょう。
 ま、でも無理でしょうね。あの無様な首相辞任劇では。

「『中国ともっとうまくやれ』と言う人もいたが、『そんなことではいけない』とクギを刺してきた」

 首相就任直後に訪中した人が良くそんなことを言える。

中川昭一財務相の遺志を継いだ創生日本は若手・中堅を中心に70人以上が入会し、自民党最大勢力になりつつある。

 それも恐ろしい話です。安倍さんがトップの会になんかよく入りたがると思う。しかも創生日本は党執行部を無視して勝手に外部政党(たちあがれ日本など)との連携を打ち出してるんですが。

8月に行われた参院自民党議員会長選で、安倍氏は自らが所属する町村派から出馬した谷川秀善参院幹事長を推さず、「世代交代」を掲げた伊吹派(当時)の中曽根弘文元外相を水面下で支援。森喜朗元首相との確執を生む結果となったが、存在感を示すことにもつながった。

 存在感を示したんですかねえ?。中曽根氏の勝利は「世代交代」に過ぎず、安倍氏のおかげではないと思いますが。

先の衆院選自民党保守系若手の多くが落選、ややリベラルの谷垣氏を中心とした執行部体制となったことは、自民党の支持が回復しない一因となっている。

 産経的にはそう言うことにしたいのでしょうが、何の根拠もありません。
 むしろ「自民党保守系若手の多くが落選、ややリベラルの谷垣氏を中心とした執行部体制となったこと」はそれを国民が望んでると考えるべきでしょう。
 あの小池百合子氏がいる谷垣執行部がリベラルかは私には疑問ですが。

政界混迷(注:自民党低迷の方が正しいでしょう)の原因は、安倍氏が首相として臨んだ3年前の参院選惨敗にあることは間違いない。しかも安倍氏はその後体調を崩して退陣した。自民党には「安倍氏のせいで…」との恨み節はなお残り、安倍氏の言動に「あの人に言われても…」という拒絶反応はなお消えない。
 党内には安倍氏を含む首相経験者全員の政界引退を求める声さえもある。

 そりゃ当たり前です。自民低迷は安倍氏一人のせいではないので少しかわいそうな気もしますが、あれだけのこと(無様な突然の辞任劇)をやらかしながら安倍氏には反省がなさ過ぎです。

北朝鮮による拉致問題で見せたような政治手腕を振るうことができるか。

 首相在任中あの人がどんな手腕を見せたというのか?。拉致問題の真相解明が進んだわけでも、拉致被害者が帰国したわけでもありません。
 小泉政権時の手腕と言いたいのかも知れませんが、あの時彼は官房副長官で上司として小泉首相福田官房長官がいましたからね。あれを安倍さん一人の手腕というのは無理でしょう。