明日11月1日はキリスト教の世界では「諸聖人の祝日」である。
この書き出しから事業仕分けに議論を持って行くいつもの産経抄クオリティ。
ムダ排除のスピードアップのために決断は必要だ。だが昨年の第1弾では蓮舫氏の「2位ではいけないんですか」の一言でスパコン開発がいったん凍結となり科学者の反発を買った。「将来歴史の法廷に立つ覚悟はあるのか」という厳しい批判もあった。
・「将来歴史の法廷に立つ覚悟はあるのか」と言ったのは野依さん(2001年ノーベル化学賞受賞者)。
・スパコン事業を推進していたのは理化学研究所(理研)。
・野依さんは理研の理事長。
つまりこの発言は中立な立場の第三者の発言ではなく、当事者からの発言です。こう言うのを批判扱いねえ(苦笑)。もちろん、是非はともかく、第三者的な方からの中立な立場でのスパコン開発凍結批判も、当然ありますけれど。
それと産経の方こそ、統一協会と癒着するなど数々の悪事を働いてる癖に「将来歴史の法廷に立つ覚悟はある」んですか?
専門家の意見を顧みない「独善」の危惧(きぐ)は、中国の世界最速スパコン開発のニュースで現実のものとなりつつある。
うわ、予想通りの批判(苦笑)。「中国の世界最速スパコン開発のニュース」→「理研のスパコン開発は正しい」って論理展開がおかしいと思いますが。中国のニュースでせいぜい言えることは「日本も世界最速スパコンを開発しなければ」(これだって議論の余地があるでしょうが)であり「理研の方針が正しい」ではないでしょう。
とはいえ抄子と似たことを言ってる人は他にもいますが。
読売新聞「蓮舫さん、2位じゃだめです…中国スパコン1位」
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20101030-OYT1T00659.htm?from=top
事業仕分けがパフォーマンスであってはならない。常に「神のみぞ知る」の謙虚さが必要だ。
産経にそう言う資格があるかはともかく一般論、抽象論としてはおっしゃるとおりです。