平成13年夏…金鍾泌と「西尾つくる会」が残した禍根

 反つくる会派によるガセネタかも知れないが、このエントリ(http://blog.goo.ne.jp/project-justice/e/19393994b2f5a2b29e76000e6fc9e21a)はネタとしては小沢強制起訴陰謀論などよりずっと良くできてる、と思う。
 金鍾泌は朴正煕(今の清和会の前身にあたる岸派のボス岸信介と親密な関係)の側近であり、清和会幹部の森氏とツーカーの関係でもおかしくない。
 森氏は、元産経新聞記者だから、産経とはコネクションがあってもおかしくない。
 また、二人ともこういった問題で動いてもおかしくない大物政治家である(金や森氏が本当に動いたのならば、おそらくそれは日韓両国政府の要請であろう)。
 これがガセネタだとしても良くできてると思うのは、「つくる会」の痛いところを突いているからだ。

当時の西尾のコメント
『「中国の服属国であった朝鮮」(185ページ)、「朝鮮やベトナムは…中国の歴代王朝に服属していた」(198ページ)に用いられた「服属」の語は、「従いつくこと。つきしたがうこと」(広辞苑)の意で用いたが、韓国の友人から「この語によって傷つけられた」と聞いて、それぞれを「中国の強い政治的影響下にあった朝鮮」「朝鮮やベトナムは…中国歴代王朝の強い政治的影響下にあった」に改めることとした。』

 西尾コメントの言う「韓国の友人」が「金鍾泌」であり、彼らは日韓両国政府の圧力に屈服した、だからこそ「韓国の友人」の名前を明かせないのだ、というのがこの西尾批判エントリの訳だ。
 このエントリが正しいかどうかはともかく、西尾が「韓国の友人」の名前を明かせないのはおそらく明かせない事情があるからだろう。
 したがってこのエントリがガセでも西尾には反論は出来ないだろうからおそらく無視するだろう(名前は言えないが金鍾泌ではないでは説得力がないから表だって反論はしないだろう)。あとはこのエントリ作者がこのネタをどれだけ、右翼界に広め、つくる会側にダメージを与えることが出来るかと行ったところだろうか。
 まあ、「元つくる会関係者の実名証言」などそれなりの信頼性と破壊力のある決定的な証拠はどこにもないという弱点がこのエントリにはあるが。