「鹿政談」の人情奉行が冒頭なのに、「朝鮮学校無償化除外」と言う不人情な結論を書く抄子。頭が腐ってるのか。
まあ、人情以前に「思想差別」「他の外国人学校は無償化なのに除外することは法の下の平等違反」で違憲だと思うが。
ちなみにウィキペ「鹿政談」は面白いですね（この落語を聞いたことはありませんが）。
「町奉行・根岸が鹿ではない、犬だ、で処理しようとする」→「鹿担当の役人・塚原が『これは鹿だ』と反対」→「根岸「そこまで申すのなら、鹿の前に別の事を調べねばならぬ。この頃、鹿の餌料を着服し、高利で貸し付けてボロ儲けしている不届き者（塚原）がいるという」と露骨に塚原を恫喝」→「塚原もしぶしぶ納得し一件落着」、落ちは「豆腐屋を斬らずに済んで良かった」という話のようです。
「斬らず」はもちろん「きらず」（おから）とかけています。
「国民が望むこと」＝「正しい事」では必ずしもない。もしそうなら、国会での議論など不要だ。国会でまず公開の是非を充分議論すればいい（私個人は公開には否定的考えだが）。
そもそも常に産経は「国民の望むことをしろ」と言ってるわけでもない。世論調査を元に野党時代の民主党が早期解散を求めたとき、「政治空白を作るな」と言って反対したのは産経だ。
朝鮮学校の無償化問題もそうである。産経新聞などの世論調査でも６割近くの人が「不適切」と思っているにもかかわらず、高木義明文科相らは無償化を決めた。
差別が世論調査で正当化できるわけがない（そもそもこういう差別を助長する調査をすること自体が問題だ）。
例えばアメリカで世論調査をやって「イスラム差別を正当化する意見が多数派なら」差別していいのか？。「ID論を科学として学校で教えるべきという意見が多数派」なら教えていいのか？
太平洋戦争中のアメリカで「日系人の強制収容所送り」について聞いたらほとんどが「敵性国民だから当然」と答えただろうが産経はそれを支持するのか？
民主主義は限界があるから違憲立法審査権があるのではないのか？
文科省や極秘の「専門家会議」の結論に沿っただけで、ここでも「政治主導」は発揮されていない。
官僚や専門家の意見に何の問題もなければ反対する理由はない。「政治主導」とは「専門家無視」「官僚無視」とは違う。
それならと、反日的な教育内容の是正を求める声が強まると、高木氏は「自主的改善を求める」と言明した。拉致被害者の家族会との面会でも、家族感情を逆なでするような教科書について「全力で改善を促す」と述べたそうだ。
高木氏は「そんな思想介入はできない」と言うべきだった。
「家族会の家族感情」だの「反日」だので思想介入されたのでは朝鮮学校もたまったものではない。お前らこそ「反朝鮮」はやめろ。「朝鮮学校生の家族感情」を考えろ。
だが一方では「改善勧告に法的根拠はない」と、法の陰に逃げ込んでいる。
実際法的根拠のないことは出来るわけがないだろ。そう言う法を作ったら違憲訴訟で負けるだろうしな。
せめてあの名奉行のように「それは教科書ではなく洗脳書だ」と言うぐらいの裁きをやってほしい。
お前らの作った「つくる会歴史教科書」や、「お前らが礼賛する戦前日本」の教科書の方が洗脳書だろうが。笑わせるな。
そうしないと国民のモヤモヤはいつまでも晴れない。
俺は別にそう言うもやもやは感じてないから。お前らのやった世論調査でも朝鮮学校無償化に４割は反対してないだろうが。何、国民の代表気取りしてるんだよ。
むしろ、「即時条件無し無償化という他の外国人学校と同じ対応ができなかったこと」「国連からだめ出し食らったこと」に俺はもやもやを感じてるよ。
「本当に恥ずかしい。朝鮮学校の方々に大変失礼だし、日本は法治国家のはずなのに。国際的イメージもがた落ちで国益が害された」と。
