【産経抄】12月10日

id:slapnuts2004氏も「狐狸庵先生」(http://d.hatena.ne.jp/slapnuts2004/20101210/p1)で突っ込んでいますが遠藤作品と今回のノーベル平和賞と直接には何の関係もありません。政治弾圧をテーマにした小説は遠藤周作「沈黙」に限りませんし。抄子が多分大嫌いな小林多喜二蟹工船」とか三浦綾子銃口」とかね。まあ、他にも色々あります。
・中国批判は結構なんですが、「日本と友達だったナチスドイツ」や「江戸時代とは言え日本のキリスト教弾圧」を何のためらいもなく批判するのがねえ。
 ついでに言っておくと戦前日本も、鬼畜米英とか言ってた頃は、「酷いキリスト教弾圧」が行われたと思いますけどね。もちろん言うまでもなく反戦派や共産にも弾圧がね。キリスト教以外にも弾圧を食らった宗教団体はあります(たとえば創価学会も弾圧を受け、この時初代会長が獄死している)。江戸時代なら躊躇なく批判が書けるが明治以降だとやはり無理ですか(毒)
・大体中国嫌いだから叩いてるだけでしょ。日本の被爆者団体とか産経がお嫌いな団体や個人がノーベル平和賞をもらっても同じ事が言えますか?
・他にもいくつか突っ込んでみましょう。

なかには親米国とみられながら、中国から武器供与を受けようとする国もある。

id:slapnuts2004氏も突っ込んでいますが、「親米国」と「中国からの武器供与」は何ら矛盾しません。抄子は「親米国=反中国」とでも思ってるのでしょうか?

当時、欧州諸国は、ファシズムの台頭に宥和(ゆうわ)的だった。

 ナチ限定じゃないですけどね。他のファシズム諸国、日本にもイタリアにもスペインにもポルトガルにも宥和的でした。戦後もスペイン、ポルトガルファシズム体制は西側諸国によって長く容認され続けますし。日本はさすがにファシズム体制は存続しませんが、そのときの残党の一部(岸信介とか)が政権与党に入り込みますし。