今日のMSN産経ニュース(1/2分)

■どうする「草食系」Japan 牙むく「肉食系」隣人たち
 「対馬が危ない」と騒ぐ産経ですがさすがに「牙むく隣人」に韓国は入れていませんでした。まあ、他の国だって「牙むく」呼ばわりは失礼だと思うが。

ひ弱で覇気のない「草食系」国家とも揶揄(やゆ)されることが珍しくない昨今(さっこん)の日本。

 産経以外に誰がそんなことを言ってるんですか?
 しかも、ウィキペによれば「草食系男子(女子)」は、もともとは「恋愛に消極的な男性(女性)」「恋愛下手な男性(女性)」という意味であって「ひ弱で覇気がない」と言う意味ではないんですが(「肉食系男子(女子)」はしたがって「恋愛に積極的な男性(女性)」「恋愛上手な男性(女性)」と言う意味)。したがって本来、「肉食系」「草食系」という言葉は人間以外には使えません。

中国やロシアなどに浸食のされ放題となるのは必至だ。
(中略)
日本はやがて食べ尽くされ、ただの島国になってしまう。

尖閣北方領土程度で「浸食のされ放題」ねえ?
それと「浸食」「食べ尽くす」「ただの島国」って具体的にどういう意味ですか?。抽象的すぎて分からないんですが。

初の人口10万人減

 少子化が続けばいずれこうなることは分かっていたことですよ。
 なお、解決法については次の2つがあります。1の方がメジャーな考えですね。
1)少子化を克服する。
2)少子化は克服不可能とあきらめ別の解決策(例:支持はしませんが移民とか)を探す

高齢化社会の到来と人口の減少は、経済規模の縮小だけでなく、安全保障上の重大な危機も招きかねない。

「経済規模の縮小」は何となく分かります(消費者の減少という意味でしょう)。
が「安全保障上の重大な危機」って何ですか?。自衛官のなり手がいなくなるって事?

ロシアはソ連崩壊後17年連続で人口が減り続けていたが、4年前に大胆な子供手当を導入。2009年に増加に転じ、ウラジーミル・プーチン首相(58)は「(現在の約1億4100万人から)5000万人増やす」と豪語している。

 こういう文章を書く一方でなぜか民主党子ども手当を叩くのが産経クオリティ。プーチン子ども手当とどこが違うんですか?

「人は石垣、人は城」(戦国武将、武田信玄)ともいう。日本は今、真剣に人口減少問題と向き合う必要がある。

「人は石垣、人は城」って「人材(あるいは人材育成)は大事だ」とか「人間関係(あるいは人脈)は大事だ」って意味であって、人口が多いことはいいって意味じゃないから人口減少と何の関係もない。
 ワーキングプアとかブラック企業とか人を大事にしないことに「人は石垣、人は城」を持ち出して批判するのなら分かるが。

帝国主義台頭と中国

 帝国主義という左翼愛用の用語を産経が使うとは。なお、「帝国主義国はまず、自国の利益を一方的に主張する。相手が反発しないならばごり押しで自国の権益を拡大する。相手国が反発し、国際社会からも非難が高まると、結果的に損をするという計算から妥協し、国際協調に転じる」という指摘に一番当てはまるのは中国ではなくアメリカだと思いますが?。
 産経は絶対アメリカ帝国主義とは言わないんだよな(苦笑)

(注:中国は)沖縄・尖閣諸島の「奪取」を考えている。

いや、そんな国際社会の非難を浴びるような暴挙は考えてないだろ。

口惜しい事実だが、ロシアが北方領土を実効支配している以上、話し合いを途切れさせては進展はない。どれだけ強硬姿勢に出ても、言葉だけではロシアは一向に動くはずもない。日本は経済技術力という切り札を保ち、巧みに切り続けなくてはならない。

書き換えてみよう。
「口惜しい事実だが、北朝鮮拉致被害者を『実効支配』している以上、話し合いを途切れさせては進展はない。どれだけ強硬姿勢に出ても、言葉だけでは北朝鮮は一向に動くはずもない。日本は経済技術力という切り札を保ち、巧みに切り続けなくてはならない。」

 でもこういうと叩くウヨが多いと。

(注:北朝鮮を変えるには)圧力一辺倒ではなく、経済的、人的交流を通じて内側から全体主義体制を崩す方策も考えられる。

 産経とは思えない文章。