今日のMSN産経ニュース(1/24分)

■国会議員講演会に防諜部隊投入、自衛隊員監視、防衛相直轄部隊が「不当調査」
 情報保全隊のスパイ活動は過去に赤旗が批判報道していますので、正直この記事は意外でも何でもありません。ちなみにそのとき産経は自衛隊を擁護していました。
 自民政権時代の市民団体相手のスパイ活動は容認するが、民主政権時代の「産経のお友達」(ひげの隊長や田母神)へのスパイ活動は批判するというのはただのご都合主義です。
 批判するなら両方批判しなければ筋は通りません。

自民党政権時代には「日本赤軍」や「オウム真理教」のほか、「暴力革命の方針」(警察庁公表文書)を掲げた共産党自衛隊を侵食するのを防ぐため、それらの監視活動も行っていた。ただ、保守系の議員や自衛隊OBを監視対象にしたことはない。

 犯罪集団である日本赤軍はまあいいとしてもオウムや共産党の監視は許されません。
 彼らは犯罪集団ではありませんから(オウムは犯罪をしていましたが公然とそれをしていたわけではありません。犯行発覚後に監視なら話は別ですがこの記事の書き方じゃそうじゃないんだろうな)。「暴力革命の方針」ってのも徳田時代の火焔瓶闘争じゃなくて、「敵の出方論」でしょ?。あの方針(既に数年前に党規約だか何かから削除されたんでしたっけ?)の是非はともかく、「基本は平和路線だが、権力がヒトラー的な対応を取ったら武器を取ることもあり得る」程度で「暴力革命の方針」呼ばわりはない。共産党は軍事訓練とかしてるわけでもないし。国会や地方議会に議員がいる政党が暴力革命をめざすわけがないし。自衛隊員にも政党支持や信仰の自由はありますし、政党や宗教団体にも自衛隊への支持者拡大の自由はあります。

保守系の議員や自衛隊OBを監視対象にしたことはない。」
 本心がモロバレですな、産経さん。監視対象にするかどうかは「保守か革新か」ではなく、自衛隊に対し何か問題行動を企てているかどうかでしょうに。そんな保守政治家はいないでしょうが、自衛隊員にクーデターを起こさせて、自分が首相になろうと画策する保守政治家がいたら、監視されても当然でしょう。

防衛相経験者の石破茂自民党政調会長は「保全隊は自衛隊の安全を守る組織で在任中は恣意的に運用しないよう徹底させていた。何を目的にした監視活動か追及する」と話している。

 じゃあ、赤旗が暴露したスパイ活動は何ですか?
 「石破氏はあれを正当な活動だと思っていた」or「適切な運用を徹底は嘘でノーチェック」のどちらかでしょうが本当に石破氏はろくでもないな。それと保全隊は「自衛隊の安全を守る組織」じゃなくて「自衛隊の情報を守る組織」でしょ?。

監視対象とされていた佐藤氏は「自衛隊への破壊活動とそれを目的とした浸透活動をはかる団体の情報収集は必要だが、対象を際限なく拡大するのは問題だ。自衛隊員は国家に忠誠を尽くすことは求められるが、政党や政治家の私兵ではない」と指摘している。

自衛隊への破壊活動とそれを目的とした浸透活動をはかる団体」なんかどこにあるんですか?


■中国の日本海戦略 北での拠点整備は要注意

日本海に面した北朝鮮北東部の経済特区・羅先市の港湾(羅津港)の運用が最近開始され、中国企業が大量の石炭を積んだ輸送船を上海に向けて出港させた、と中国紙などが報じている。

 中国企業羅津港運用は問題ならまだしも、何らまともな根拠もあげずに、この後の文章で、羅津に中国軍が駐留するかもと書くのには恐れ入ります。当然、駐留予定がなければこの社説の主張はほとんど無意味です(現時点では駐留していない)。そして中国は予定などないと言っているのですが。