【産経抄】1月25日

民主党政権に批判的な政治家や言論人の講演を聞いただけで、スパイの烙印(らくいん)を押すつもりなのか。

 昨日も書きましたが、自民党政権時代にも全く同様の事件が赤旗によって暴露されています。
 そしてそのとき自衛隊を産経は擁護しました。「自分の気に入らない団体、個人ならスパイされて当然だが気に入る団体、個人なら許さない」「同じ事をしても民主は叩くが自民はかばう」のが産経の立場ですか?。今回の件を非難するなら赤旗が暴露した事件も非難すべきでした。

背景にあるのは、誤解されやすい「文民統制」という言葉ではないか。

 関係ないでしょう。権力を握ればその権力を私物化したくなるのは人の常です。
 戦前、「東条英機憲兵政治(憲兵を恣意的に使って政敵を弾圧)」があったことを考えればトンチンカンとしか言いようがありません(もちろん東条は文民ではありませんし、戦前は文民統制という概念もありませんでした)。文民統制に恨みでもあるんですか?
 大体、今回の事件、現時点では文民(政治家)がやらせたのか、武官が自主的にやったのか不明なのですが。