【産経抄】3月6日(追記・訂正あり)

 書き出しが「砂の器」を中途半端に紹介というのはもやもやするのでやめてほしかった。原作を読んでるし、加藤剛氏が犯人役、丹波哲郎氏が刑事役をやった映画も見ているので抄子の言いたいこと(写真に何が写っていたのか、それが事件にどう関わっているのか)は一応分かりますが。
 ミステリーだからそれ以上は書けないって個人的には書いてもいい気が。「砂の器」って謎解きがメインの話じゃないですし。

 前原誠司外相に献金をしていた在日韓国人の女性(72)も大臣室で前原氏と写真を撮っていたそうだ。外相によれば、中学生の頃からの知り合いだという。女性とすれば「前原少年」が次の首相候補になるほど「出世」したのがうれしくて押しかけたのかもしれない。
 ▼だがこの献金問題はそんな「美談」ではすまされない。政治資金規正法は外国人や外国企業から政治家への献金を禁じている。たとえ善意の献金であっても、そこから政治、とりわけ領土問題など外交に外国勢力が介入するのを防ぐためだ。
 ▼民主党代表までつとめた前原氏が、そんなことを知らないわけはない。だが国会で追及した自民党西田昌司議員によれば、献金は少なくとも4年間で20万円に上るという。事実なら完全な「確信犯」と言える。

 脇が甘いとは思いますが、何を根拠に「確信犯」呼ばわりなんでしょうか。女性が帰化していたと思っていたのかも知れませんし。年5万円という少額なので気にも留めなかったのかも知れない。また年5万円程度で女性も「政治家を思い通りに動かせる」とは思わないでしょうし、「ほんの気持ち」的な物に過ぎないでしょう(女性が政治資金規正法について詳しくなくても責められないでしょう)。
 たとえ女性の献金が法に触れると知らなかったにせよ、大物政治家としては不適切な行為、何とか予防できなかったのか、少額でも違法行為は違法行為という批判ならまだしも(私個人は前原氏の故意であると証明されない限り、閣僚をやめるほどの問題とは思いませんが)。
 むしろ別の献金問題(暴力団系企業からもらっていたらしい)の方がもっと騒がれるべきでしょう。額も大きいですし、前原氏側による偽装工作の疑いがあります。会社名が似ているとは言え、千葉県が本社の映像制作会社(未だかつて前原氏に献金したことはないらしい)と東京が本社のコンサルタント会社を普通間違えるでしょうか?
 なお、現行法は外国人の献金は禁じていますが、外国企業の献金は禁じていません。条件付き(株式市場上場だったかな?)でですが認めています。


【前原氏の暴力団企業献金問題】

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik10/2011-03-05/2011030501_04_1.html
前原誠司外相の関連政治団体をめぐるパーティー券購入の虚偽記載問題で、実際に購入していたのは巨額脱税事件で逮捕された人物の関係会社だったことが、4日までにわかりました


■野田・蓮舫氏にも紹介
 問題の政治資金パーティーは、「まえはら誠司東京後援会」が2009年4月、東京都内のホテルで開いた「東京後援会総会」。
 総務相に提出された政治資金収支報告書によると、約1817万円を集め、20万円超の大口購入先として、宗教法人と4企業の5団体が記載されていました。このうち、最多の50万円の購入先となっていた千葉県四街道市の映像制作会社が虚偽の報告でした。
 同会は3日、総務相あてに、この50万円の購入先を、映像制作会社(注:メディアトゥエンティーワン)と類似した名前の「メディアトゥエンティワン」という東京・千代田区経営コンサルタント会社に訂正する届け出をしました。
 この「トゥエンティワン」社は、04年5月に、法人税約2億3700万円を脱税したとして東京地検特捜部に逮捕された競馬予想の情報提供会社「ユー・エフ・ジェイ」の実質的経営者の男性の関連会社。登記簿謄本によると、男性は08年12月まで取締役に名前を連ねていました。
 前原氏は3日の記者会見で、実際に購入したのは、この男性が会長を務めていた企業と明らかにしたうえで、「道義的責任をもって全額返却したい」とのべました。
 また、男性と知り合った経緯について、「6、7年前に、議員会館の事務所を訪ねてきたある方が『応援したい』と紹介した方の中に含まれていた」とのべました。知り合ったのは、男性が脱税容疑で逮捕された時期の前後だったことになります。
 4日の参院予算委員会では、男性が過去の覚せい剤事件で逮捕された経歴があることが明らかにされました。 この男性の関連会社が、野田佳彦財務相の関連政治団体のパーティー券を40万円分購入したり、蓮舫行政刷新担当相が支部長を務める政党支部に120万円献金していたことが判明しています。
 前原氏は、野田、蓮舫両氏に男性の知人を紹介したことも明らかにしました。
 一方、民主党も、「トゥエンティワン」社を含め、男性の関連会社4社から06〜08年の3年間で計270万円分、パーティー券を購入してもらっています。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik10/2011-03-05/2011030501_02_1.html
 前原氏の政治団体が巨額脱税事件に関与していた人物の関係会社から献金を受けていながら、政治資金収支報告書に虚偽の記載をしていた問題で、この人物が暴力団関係者であることも明らかになりました。虚偽記載は暴力団関係者からの献金を隠すためだったのではないか、という疑惑が浮上しました。
 この人物は1988年に覚せい剤保有で逮捕された暴力団関係者。前原氏は「6、7年前」からの付き合いで「パーティー券をお願いして買ってもらった」と認めました。
 前原氏は、野田佳彦財務相蓮舫行政刷新担当相に暴力団関係者を仲介し、民主党のパーティー券も購入してもらったことを認めました。民主党本部は少なくとも2006年から3年間で270万円の献金を受けていました。
 前原氏は、暴力団関係者だったことは「知らなかった」と釈明し、「(事実なら)私がお付き合いしたことは問題があった」と述べました。菅直人首相は「党については、事実関係を確認したい」と述べました。

http://www.asyura2.com/11/senkyo108/msg/857.html
前原、野田、蓮舫の政治資金、TBSのスクープ!
<以下はTBSのサイトから記事全文です。>
★前原外相、収支報告書に事実に反する記載
http://news.tbs.co.jp/20110301/newseye/tbs_newseye4662515.html
 前原外務大臣政治団体の資金収支報告書、このうち50万円分のパーティー券を購入したことになっている千葉県の会社が、実際にはパーティー券を購入していなかったことがわかりました。前原大臣の政治団体、その収支報告書にあった事実に反する記載。 なぜこんなことが起こったのでしょうか。

★「政治とカネの問題について、政治家自らが襟を正すことは大事なこと。疑惑に政治家自らがしっかり答えることは、大変重要なことだと思っています」(前原大臣〔去年1月〕)
 これまで、党内の政治とカネの問題を厳しくただしてきた前原大臣。政治資金収支報告書を巡って、事実に反する記載が明らかになりました。
★前原外務大臣政治団体、「まえはら誠司東京後援会」の政治資金収支報告書。会計責任者、事務担当者は、前原大臣の公設第二秘書です。
 問題の記載は2009年8月の総選挙の4か月前、民主党が野党だった2009年4月15日。報告書には、千葉県四街道市の番組制作会社から50万円分、さらに、都内の競馬情報誌会社から50万円分のパーティー券の購入を受けていたことが記載されています。

★しかし、千葉県四街道市の番組制作会社を訪ねてみると、千葉県の会社には政治資金収支報告書に代表者として記載された女性はおらず、男性が社長を務めていました。
 この男性社長に前原大臣の政治団体のパーティー券を購入したかどうかを尋ねると・・・。
 「前原氏も民主党も関係ない。パーティー券も買ったことはない。勝手に名前を使ってけしからんと思う」(男性社長)

★それでは、記載された女性の名前はどこから出てきたのでしょうか。取材を進めると、東京・港区にこの女性が経営する会社がありました。名前は、千葉県の会社とほぼ同じでした。
 この女性を直撃すると・・・。
 「ちょっとびっくりしました。住所に関しては全然関係ない知らない住所なので、本当に全然分からない。
(Q.ここに名前が書いてあるが関係ないと?)
はい。本当に、こういうのに関係ないので、なんで使われたんだろうと。
(Q.50万円パーティー券を購入しているが?)
前原さん自身とそういうこと(関係)ないですし、考えたことない、政治献金について」(収支報告書に名前が記載されていた女性)

★女性社長は、「前原大臣とは全く関係ない」と驚きを隠しません。女性社長の名前は、東京の会社から。そして、会社の住所は千葉県の会社から。
 前原大臣の政治団体、その収支報告書にあった記載は、ほぼ同じ名前のふたつの会社から組み合わせた形になっています。
 「どうやって・・・普通に受け取っているのかなってびっくりしました、お金を。私たちから見たら50万って大きなお金ですよね。それを受け取るときに何も調べないのかと不思議に思いました。お金の価値が違うのかなと」(収支報告書に名前が記載されていた女性)

★一体なぜ、このような記載がなされたのでしょうか。実際にパーティー券を購入したのは、どこの会社だったのでしょうか。
 政治団体の会計責任者は、取材に対して記載ミスを認めた上で、「間違いがあることがわかり、訂正することになっている。経緯はわからない、当事者には謝罪する」としています。(01日23:05)

★「脱税有罪」代表者G、パーティー券購入
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4663143.html
 民主党本部や野田財務大臣政治団体が、脱税事件で有罪判決を受けて執行猶予期間中の人物が実質的に経営するなどしていた企業グループからパーティー券の購入を受けていたことが明らかになりました。これらの会社は、蓮舫行政刷新担当大臣、前原外務大臣側にも政治献金などをしています。この問題は他党にも広がる可能性を見せています。

政治資金収支報告書によると、野田財務大臣政治団体「野田よしひこ後援会」は2007年6月、都内の「不動産会社」と「競馬情報誌会社」の2つの会社から40万円ずつ、あわせて80万円のパーティー券の購入を受けていました。
 JNNの取材によると、この2つの会社の代表者として報告書に書かれている人物は、2004年に脱税事件で逮捕・起訴され、パーティー券購入の5か月前に懲役2年・執行猶予5年の有罪判決を受けたばかりでした。

★野田大臣の政治団体は、脱税事件で有罪が確定し、執行猶予期間中の人物からパーティー券の購入を受けていたことになります。
 「善意でパーティー券を購入していただいていると思うが、どういう関係の企業か背景とかは直接知らないものですから、事実関係を調べます」(野田佳彦財務相

★また、この企業グループのうち「不動産会社」は2007年6月、蓮舫行政刷新担当大臣が代表の民主党東京都参議院選挙区第三総支部に120万円の献金、さらに「競馬情報誌会社」が2009年4月、前原外務大臣政治団体のパーティー券を50万円分購入していたこともわかりました。

 (Q.収支報告の件ですが?)
 「ペーパーを出します」(前原誠司外相)

 さらに民主党本部のパーティー券についても、同じ企業グループが2007年以降、少なくとも140万円分購入しています。この「政治とカネの問題」は他党にも広がる可能性を見せています。

★この問題について枝野官房長官は、各大臣は法令に基づいて適切に処理して頂いていると思うと述べました。
 「個々の事案について具体的な事実関係を承知をする立場ではございませんので、そのことについての直接のコメントはできません。一般論として、政治資金については、各政治団体において法令に従って適切に収支報告を行うことが重要であると認識しておりますので、前原大臣においても、そういった立場に基づいて対応をしてこられていると思いますし、また対応されると思います」(枝野幸男官房長官

【追記】
 前原氏は辞任の意思を伝えたそうだが、問題は辞任理由が「外国人からの献金」であること。むしろ問題は額も大きい「暴力団系企業からの献金」「それを隠すための献金偽装の疑い」だろう。
 前原氏が例え辞任しても「暴力団系企業からの献金」疑惑は追及すべきだし、その疑惑を追及されたくないが故に「外国人からの献金」を理由とした辞意を固めたのかとすら疑いたくなる(外国人献金だけでも政府・民主党内は前原大臣にやめてほしいという空気だったようだが)。
 いずれにせよ、前原氏も、菅内閣民主党も痛手ですな。「前原氏の処遇をどうするか」「前原氏も献金者と一緒に証人喚問なり参考人招致なりするのか」「後任の外相をどうするか」と言う問題がある。
 「小沢問題だけでも頭が痛いのに」と言うところでしょう。これが小沢氏にとってプラスかは疑問。辞任理由が小沢氏と同じ金の問題ですからね。