ちょっと子安宣邦氏をdisってみようか(6/21分)

Nobukuni_Koyasu 子安宣邦
これを上映する渋谷の小さな映画館で私は十人に満たない観衆とともに見た。

 日本でドキュメンタリー映画が受けないなんていつもの風景です。中国問題に限らない。福島事故が起きる前までの原発問題とかね。

われわれはもともと中国の政治的苦痛や困難にこれほどよそよそしかったわけではない。
今年は辛亥革命から百年にあたる。その革命は日本に亡命し、留学する中国の人士によって起こされた。それを支えた多くの日本人がいたのだ。

・当時だってそんな人間は一部の人間に過ぎません。
・まあ、当時の日本は今より貧乏な人間が多く、社会福祉制度も充実していなかった点を割り引く必要がありますが。
・大体、「自殺者が3万人を越える国日本」「おにぎり食べたいと書き残して餓死する人がいる国日本」が外国人相手にだけ暖かいわけがないでしょうが。むしろ中国問題ばかり騒ぐこの人の気持ちが分からない。中国専門家でもないのに。そんなに日本の国内問題より中国の問題に興味があるなら中国に移住したらいかがですか?

だが今中国での言論的抑圧の苦痛を共有しようとする日本人はほとんどいない。

日本国内だって「過労死裁判の原告と気持ちを共有しよう」「公害に苦しむ人々と気持ちを共有しよう」などといった「立派な日本人」は少ないんだからある意味当然です。

いま日本を亡命地にしようとする中国人はいない。日本もまた受け入れない。日本はいま留学生の数だけふやそうとしている。しかし本当の友人を見出しえないような国にだれが来るだろうか。

外国人が日本に行きたがらないとしたら日本が外国人に冷たい国家、社会だからでしょうね。亡命者や中国人に限らない(実は障害者や高齢者など日本人弱者にも冷たい国家、社会でもありますが)。レイシスト都知事の国ですから。したがってこの人の「日本の対中国政策批判」は「それでは外国人が来ない」という主張に限ればズレまくりです。「外国人が日本に来ない」のは、それ以前の問題でしょう。