北朝鮮にはレアアースがあるのか、じゃあ国交正常化して日本が開発しようぜ、国益万歳!(今日のネトウヨ釣りエントリ:追記・訂正あり)

A「レアアースで外貨稼ぎ?。ディズニーアニメ(ライオンキング、ポカホンタス)の下請けをやったことで知られる北朝鮮のSEK(アニメ製作会社)がCLAMP作品の再アニメ化に乗り出すのか?。そして日テレが放送するのか?。懐かしいな、レアアース
B「それレアアースじゃねえだろ?。レイアースじゃねえか?」

 「よしわかった!」*1「日本も欧米や中国などに後れを取らない*2ように一日も早く国交正常化して北朝鮮レアアース開発に乗り出そう。家族会の意向なんか関係ない、日本政財官界はいつもそう言う金儲け中心主義でやってきたじゃあないか。そう言うことですね、金田一さん」とか言うと珍右翼は怒り出すんだろうな。意外と自民党政権がそういうことをやると「財界も望んでるし、国益レアアースは重要だから仕方がない、日本が開発に乗り出さなくても他の国がやるだけ」とかダブスタ炸裂させそうだが。

http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2011/06/23/0200000000AJP20110623000800882.HTML
聯合ニュースレアアースに触手伸ばす北朝鮮、外貨獲得狙いか」
 北朝鮮が最近、半導体などハイテク製品に使われるレアアース(希土類)の生産と利用に意欲を示しているようだ。
 レアアースはセリウムなど17種類の元素の総称で、半導体、自動車、コンピュータ、発光ダイオード(LED)などの製品に使用される。
 北朝鮮朝鮮中央通信は20日、同国内の西部と東部地区をはじめとする多くの地域にレアアースが埋蔵されていると報じた。また、採掘と探査作業も積極的に進められていると伝えた。
 朝鮮中央通信レアアースの埋蔵量が多く、採掘条件が有利な地域で詳しい探査対策や埋蔵地を確保するための事業も行われていると紹介。科学研究機関などでは経済発展に効果的に利用されるレアアースの研究事業を実施していると伝えた。
 北朝鮮のメディアがレアアースの生産と利用について報道したのは極めて異例だ。朝鮮中央通信は2009年7月、金正日総書記が半導体材料工場を視察し、「より多くの希土類金属を生産することを強調した」と報道したことがある。この10年間、レアアースと関連した北朝鮮メディアの報道はほとんどが医薬品や肥料開発・生産などだった。
 北朝鮮レアアースに興味を示しているのはレアアースの価格が急騰する中、北朝鮮も本格的に資源競争に参入する準備をしているとの見方がある。価格上昇が続くレアアースを開発し、輸出することで外貨獲得を狙っているという。世界のレアアース生産の95%を占める中国のレアアース埋蔵量が急速に減る中、北朝鮮は2月中旬に中国とレアアース開発に関する資源開発協定を締結した。
 北朝鮮専門家らは北朝鮮に数百万トンのレアアースが埋蔵されていると推定している。
 一部では北朝鮮がコンピュータや携帯電話など、ハイテク製品の開発に乗り出したと分析しているが、技術水準などを考慮した場合、製品の生産よりは資源輸出を通じた外貨稼ぎの目的とみる意見が大勢を占めている。

一部ではコンピュータや携帯電話など、ハイテク製品の開発に乗り出したと分析しているが、技術水準などを考慮した場合、製品の生産よりは資源輸出を通じた外貨稼ぎの目的とみる意見が大勢を占めている。


失礼ながらあの国そこまでの技術力って言うか、大量生産能力っていうかそういうものはなさそうだものなあ。

http://japanese.joins.com/article/799/142799.html?servcode=500§code=500
■外貨稼ぎめぐり金正日金正恩グループが暗闘(2)、から一部引用
 最近の報道*3によると北朝鮮にはレアアースが2000万トン埋蔵されている

http://jp.korea-np.co.jp/article.php?action=detail&pid=51995
■朝鮮新報*4「開発本格化 レアアース2千万トン 世界屈指の埋蔵量」
 朝鮮が希土類鉱物(レアアース)資源の開発を積極的に推し進めている。昨年12月、国内資源の開発を担当する国家資源開発指導局を国家資源開発省に格上げし、レアアース開発を国家レベルで本格化させる体制を整えた。
 レアアースとは、スカンジウムイットリウム、ランタン、ルテチウムなど計17種の希少金属を総じて指すもの。蓄電池や発光ダイオード(LED)などの電子製品をはじめ、さまざまな分野で用いられており近年、その利用価値に注目が集まっている。
 国家資源開発省関係者によると、現在、朝鮮で確認されたレアアース埋蔵量は含有量で2千万㌧に及ぶ。世界的にレアアースの埋蔵含有量は1億5千万トンとされ、そのうち中国に約9100万トン、ロシアに2100万トン、米国に1400万トン埋蔵されているという。
 これまでも朝鮮の豊富なレアアース資源について指摘されてきたが、政府関係者が、その埋蔵量を明らかにしたのは初めて。
 今後、鉱物資源に関する深部探査が進み、埋蔵地の探査範囲が広がれば、試算される埋蔵量も増えることが予想されるという。
 国家資源開発省のキム・フンジュ副局長(62)によると、朝鮮の最大埋蔵地帯は平安北道で、江原道、黄海南道咸鏡南道、両江道など全般的地域で埋蔵が確認されており、また最近新たに黄海北道でも鉱床が発見された。
 キム副局長は、「朝鮮でも近年、レアアース開発に対する関心が高まっている。採掘、加工分野をいち早く発展させ、その成果を国内経済の各分野に積極的に導入すると共に、加工品として海外に輸出する方針だ」と語る。
 レアアース開発の好前例となるのが、マグネサイト(炭素マグネシウムで組成された鉱物)の製品生産の増大だ。
 国内には世界総埋蔵量の実に56%にあたる32億㌧のマグネサイトが埋蔵しているといわれ、品質も高い。
 マグネサイトをはじめとする有用鉱物の埋蔵量が多い咸鏡南道の東北部に位置する端川マグネシア工場は、マグネシアクリンカーの生産拠点として名を馳せている。
 マグネシアクリンカーとは、マグネシア(酸化マグネシウム)を溶解温度で焼き固めた塊状の加工物で、製鉄所の塩基性耐火煉瓦や不定形耐火物などの原材料として用いられる。
 朝鮮中央通信は今年1月21日、同地区の鉱山、企業所を傘下に置き、採掘と加工製品生産と国内流通および輸出全般を管轄する端川地区鉱業総局の李燦火局長の言葉として次のように伝えている。


「われわれは今後、国内だけでなく鉄鋼産業の発展を目指す多くの国に良質の耐火物を充分に供給する用意がある」


 マグネサイト同様、朝鮮ではレアアース加工品の輸出拡大を視野に入れ、事業を推し進めている。
 現在、科学研究機関と関連部門では、国家経済発展のための各種レアアースの利用に関する研究を続けており、一部の成果はすでに生産現場に導入されている。
 キム副局長によると、外国企業の関心も高いという。


レアアース開発の分野でも、われわれよりも技術的に優れた外国企業との合弁事業を奨励している」


 キム副局長は、海外との交流、協力事業で原則となるのは、「レアアース資源を朝鮮国内で加工し、製品として輸出すること」だと指摘する。
 朝鮮でレアアースの採掘が始まったのは解放直後。当時は技術力が低く、混合鉱物を加工せずに旧ソ連に輸出せざるをえなかった。加工技術の向上が進んだのは1970年末で、その頃からようやく国内工場で加工品生産が始まったという。
 現在、レアアース開発は国家プロジェクトとして位置づけられているが、確認された埋蔵量に比べ採掘と加工処理の能力が追いついていないのが現状だ。
 キム副局長は、「われわれの事業はまだ始まりに過ぎない」*5と指摘しながら、「今後、技術革新を進め、レアアースの開発利用の範囲を急速に拡大させていく」と展望を示した。

 この記事が本当なら、レアアースを当然、「レアアースの採掘権を上げるから六カ国協議では協力してください、中国さん、ロシアさん」とか北朝鮮もいろいろと外交に使ってるんだろうなあ、と思う。

【追記】

http://japanese.joins.com/article/821/142821.html?servcode=500§code=500
中央日報北朝鮮レアアース開発権と引き替えに中国から肥料を確保』
北朝鮮金正日国防委員長が5月の中国訪問中に肥料とトウモロコシを確保し、茂山鉱山のレアアース開発利権を渡していたことがわかった。
中朝関係を追跡してきた北京のある消息筋は15日、金委員長の訪中を機に中国が北朝鮮に肥料20万トンを無償で支援したとがわかった」と話した。また、「20万トンの肥料が北朝鮮の土地に散布されれば3倍に相当する食糧増産効果を得られるため食糧60万トンに匹敵する」と説明した。さらに、「北朝鮮の食糧難を考慮して中国が国際相場の半分水準の1トン当たり30ドルでトウモロコシ50万トンを北朝鮮に送ることで合意した」とし、中国東北地方から北朝鮮にトウモロコシが渡されたと推定されると伝えた。金委員長が中国を訪問した5月20日ごろは北朝鮮で春窮期の最中だった。
金委員長は肥料とトウモロコシの支援を受ける代わりに、中国に資源開発の門戸を広げたという。北京の消息筋は、「金委員長の訪中を契機に中国側が咸鏡道茂山に大量に埋蔵されたレアアース開発に参加することで合意したと聞いた。資源を渇望する中国の立場からは相当な所得だ」と評価した。先端製品生産に必須のレアアース北朝鮮には2000万トン埋蔵されているといわれる。これによると中国は茂山で生産されたレアアースを積み出す道路の拡張と舗装建設費用を負担し採掘装備を支援する。代わりに北朝鮮は茂山で生産されたレアアースの50%を中国側にコスト補償次元から無償で供給し、残り50%については国際相場による販売収益を中国が北朝鮮に支払うことで合意したということだ。
こうした観測が事実の場合、北朝鮮と中国は食糧・肥料支援と地下資源開発利権を“ビッグディール”したという話となる。中国は今回の取り引きを通じ、食糧問題で北朝鮮内部に非常事態が発生することを防ぎ、北朝鮮が外部挑発をしないよう取り締まる効果を期待したと分析される。

 その結果「勝ったんだ!、俺は日本外交に勝ったんだ!」*6金正日閣下が言ったりして。
 推定埋蔵量数百万トン〜2000万トンってかなり多いよね?
 「レアアースの開発で北朝鮮が少しでも豊かになれば少しはあの国の人の生活も楽になるだろうし、日本経済界に取ってもおいしい話だ。この問題は拉致問題とは別だよ、別」「中国にレアアースを人質に取られて困ったのだから購入先は増やさなくちゃいかんよ」*7とか書くと増元たち珍右翼は「利権あさり」*8とか言って怒り出すんだろうな。
 まあ、ここまで書いてきたことは北朝鮮相手には突然人権派になる珍右翼への皮肉や嫌みなんだが、冗談ぬきで経済制裁で締め上げるだけが能じゃない、レアアース開発に日本が協力するってのも検討に値するんじゃないかと思うね。大体締め上げれば締め上げるほど自暴自棄になってあの国がヤバイ方向に行くと思うが?

【追記】
 うわ、全然ネトウヨ釣れてねえ。俺が無名過ぎるのか?。それともこの程度のエントリでは釣れないのか?(多分両方だ)
 とはいえ、釣るためだけに、無理矢理「北朝鮮万歳」色強めたりする*9のも人としてどうかと思うしなあ。

*1:加藤武の等々力警部風に

*2:拉致問題など北朝鮮と紛争を抱えてるわけではない国が開発に乗り出すことは充分考えられるだろう

*3:後で俺が紹介する朝鮮新報ですか?

*4:確か朝鮮総連系の日刊紙

*5:何と言うかっこいいジャンプ漫画主人公のようなセリフ!

*6:映画版「犬神家」の青沼静馬風に。ちなみに横溝原作ではああいう科白はありません

*7:ムスカの声で「そうは思わないかね、増元君、横田さん」と脳内再生すると俺的には笑える

*8:アパルトヘイト時代の南アフリカとかミャンマー軍事独裁とかだと鉱物資源を理由に日本政府がつきあっても文句言わない癖にな(毒)

*9:既に書いた文章において俺は北朝鮮を無理矢理美化したりしてる気はない、念のため。書いてることは「日本はレアアース開発した方がいいんじゃね」「日本が開発しなくても他の国がたぶん開発するよ」「ミャンマー南アフリカなら地下資源目当てにつきあってたんだから開発してもウヨ的に問題ねえだろ(ウヨへの皮肉)」「北朝鮮は外交上手だなあ」でしかない。