今日のMSN産経ニュース(9/26分)

筑波大学大学院教授・古田博司 さらば市民派のきれい事の正義
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110926/trd11092602310000-n1.htm

突っ込みどころしかない文章。「市民」という言葉は民主党政権で汚れたそうですが、民主党政権市民運動と密接な関係があるとは言い難いし、問題を抱えた市民運動は以前から存在するでしょうし、そんな事を言うなら、この人が好きな「国民運動」を名乗る運動でろくでもないものも山ほどあるわけです。

日本では神様までがまじめである。日本の神話では神様も悩む。

外国の神話だって悩む神様はいるのでは?

何を悩んでいるのか。

そりゃ震災被害者は悩むでしょうよ。悩んで当たり前。赤の他人が「悩むな、何とかなる」とは何という無責任さか。

正義を既得権益のように振りかざす者ほど胡散臭い。

そういう批判はむしろ「自分は愛国者、自分を支持しない奴は売国奴」扱いすることの多いあなた方、日本の右派にこそ当てはまると思いますが。

日本は日本人だけのものでないとうそぶき、子ども手当で外国人に十億円も垂れ流しした。

外国人差別乙。それと自民党時代の児童手当も外国人も受給対象だったと思いますがね?。

タバコ代を値上げしろとあがき

 たばこ値上げは現時点では小宮山厚労相の個人的意見に過ぎませんし、大体たばこの値上げの実施やたばこ値上げ論の提唱なら自民時代からあります。自民なら非難せず、民主なら非難するというのはただのご都合主義です。

放射能が移ると嫌がって腕をさする

そんな人はいません。鉢呂氏の例の「移る」発言は彼個人の失言にすぎません(もちろんああいう人を大臣に任命した首相の任命責任はあるでしょうが)し、彼の発言はジョークです。

復興遅滞、政経不安で国民を苦しめ

というほど彼らの政治が酷いとは思いませんが。自民政権でも大して変わらない。

マルクス・レーニン主義を奉じる主催者の市民団体に、専ら政党交付金が源とみられる莫大(ばくだい)な資金を環流させた。

主催者というか市民の党の代表は「マルクス・レーニン主義」かもしれませんが、団体自体はそう言う団体ではありません。
そして「マルクス・レーニン主義を奉じる団体」に税金がはいったらまずいと言いたいようですが、じゃあ日本共産党政党助成金はどうなるんですか?。幸か不幸か、共産党が拒否して受け取ってはいませんが。
(追記:当初、「辞退」と書きましたが「拒否」のほうが適切だというコメ欄のご指摘に従い書き直しました。ご指摘ありがとうございます。)
 問題があるとしたら、民主党を支持してるが市民の党を支持していない人のことを考えたらそういうのはいかがということでしょう。
 ただし現状、この民主党の行為は合法ですし、それを言ったら、「共産党が拒否した助成金を国庫にいれずにほかの政党が分捕ってるのもおかしい」ことになりますが。

彼らのいう「政治主導」とは独裁であり、独裁を「民主集中制」と偽ったレーニンと同様である。

 彼らの政治主導は独裁だが、他の人間が言う政治主導はすばらしいというただのご都合主義、屁理屈。

彼らは冷戦の落とし子、旧社会主義勢力の申し子である。

 自民出身の鳩山や小沢を代表や幹事長にする政党のどこが「旧社会主義勢力の申し子」なんでしょうか。

米軍基地を追い払おうとし

沖縄の基地を沖縄から外(国外または県外)に移そうとしただけです。「日本全土から米軍基地をなくすぞ」なんてかれらは言ってない。
しかもその沖縄基地県外移設さえもアメリカの圧力に屈し、「県内移設でも良いじゃないですか」と言い出す始末です。

社会主義国に内通し連帯して尖閣諸島沖漁船衝突事件のビデオを隠匿した

単に事なかれでしょ。そんなことをいうなら「金正男と思われる男(つうか間違いなく金正男でしょうが)」を金正男と断定せず、裁判にもかけず、とっとと国外退去で片付けた小泉政権はどうなるんですか?。小泉首相北朝鮮や中国と内通していたんですか?

電力供給を様々な手段で阻害し

 阻害などしてませんが。

自衛隊暴力装置と呼び

いい加減暴力装置発言を、自衛隊への誹謗中傷とデマを飛ばすのは止めてください。

市民派新聞も同類である。原子力ムラは戦艦大和の最期、「企業の国際競争力維持」を盾に脱原発依存を牽制する経済人は「国体護持」を叫んで終戦に抵抗した軍人、被災地の光景は米軍空襲による焼け野原に見えると、反資本主義の意図を太平洋戦争の敗北になぞらえる社説を堂々と掲げた。

 具体的に何新聞だかはっきり書いてください(多分朝日でしょうが)。そしてこの主張のどこが問題ですか。
 大体、いつから反原発が反資本主義になったんですか?。原発のない資本主義国家など山ほどありますが。

市民派は、バブル崩壊直後に就職氷河期にぶつかったポスト・バブル世代の低賃金労働者から、不公平をチャラにするため戦争をしようと提案されて大きな衝撃を受けた過去(赤木智弘著『若者を見殺しにする国−私を戦争に向かわせるものは何か−』)を忘れたのか。

アレはネタですよ。本気にするとはバカすぎる。

在日外国人が尊厳ある対等な立場に立てるように運動する前に貧困労働層の日本人男性をなぜもっと対等に扱ってくれないのか、彼はそう市民派に訴えていた。

そう言う主張には「どちらも大事だ、同時並行でやるべきだ」「つうか同時並行でそう言う運動はやられてるし」「自分だけ悲惨ぶってんじゃねえ、ばか野郎」「お前よりも低賃金でブログ書く余裕のない人間がいるのに低賃金労働者の代表ズラするんじゃねえ」という正当な突っ込みが入っていたと思いますが。

まじめに生きようとしても生きられない、そんな社会を作ってはならない。市民派の失政はわれわれに多くのことを教えてくれた。

真面目に生きようとしても生きられない社会を創ったのは自民党でしょ?(赤木の本が出たのももちろん自民政権時代です)。何寝言言ってるんだか。