■共産、被災地選挙でじわり 他勢力「支援は票目当て」と警戒
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111126/elc11112623030002-n1.htm
はっきり言って記者の変なコメントがない限り、id:pr3氏が言うように赤旗の記事としか思えない内容。紙版赤旗は違うのでしょうがインターネット版赤旗にはこういう「新たに支持した人々」の声が見あたらないのでむしろ俺のような共産シンパにとっては有り難い記事。
これが共産への批判になると産経は思ってるんでしょうか?。この記事については
黙然日記「産経、讃える。他。」(http://d.hatena.ne.jp/pr3/20111127/1322321712)
赤旗「福島県議選 共産党躍進 5議席」(http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2011-11-21/2011112101_01_1.html)
「党の政策・行動に共感、被災3県議選躍進 市田氏が会見」(http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2011-11-22/2011112201_02_1.html)
もご覧ください。
岩手、宮城、福島の被災3県の県議選ではいずれも前回を上回る議席を獲得し、震災後の組織的な義援金配布やボランティア活動が原動力となって保守系支持者を取り込んだケースもある。
保守系支持者を取り込んだって要するに保守政党が見限られたってだけじゃない。それは「保守政党が反省すべき事」であって共産に悪口を言うことじゃない。保守政党は反省しろ!って叱咤激励するのならともかく産経はそうじゃないから困る。
他の勢力は「票集めのための被災地支援。地方行政の運営に支障が出かねない」と牽制している。
・どこの勢力ですか。そんな間抜けたことを言ってるのは。
躍進したとはいえ、共産が与党になったわけでも、最大野党になったわけでもないのに、どれほど気が狂ってるのか。
大体「支障」って単に「俺様の反対派・共産がたくさんいると好き勝手出来ないぜ」ってだけでしょう?。それは仕方ないでしょ。それが民主主義ってものなんだから。
そういうことを言ったら「反対派の野党が国会にいなきゃ好き勝手出来るのになあ、何で自民がいるんだろ」(by民主党)ってのもありになりますが?。そう言うことを民主党支持者が言ったら自民支持者の産経さんは怒るでしょ?
・それに政党の活動は「何だって大なり小なり選挙のため」なんてのは共産に限った事じゃあるまいし。そして被災地支援という行為は動機が何でアレ、非難されるような行為じゃありません。
福島県議選の投開票が行われた20日夜。同県いわき市の同市漁協四倉支所長、鈴木三則さん(61)は自宅のテレビで共産党候補の当選を確認して喜んだ。
「応援したかいがあった。しがらみはあったけど、他の党は何もしてくれなかったから…」。長年、自民党を支持してきた鈴木さん。1月には同党候補から「今年もお願いします」と頼まれていただけに、苦渋の決断だった。
長年の自民支持者が共産を支持したという事実は「自民は鈴木さんに対して、あるいは彼が所属するいわき市漁協に対して何もしていなかったんだろうか?」とか反省する材料であって「共産に欺されるな」って罵倒する話じゃないでしょう。
同党は震災後、9億円の義援金を被災自治体や支援団体などに寄贈。党員を動員し、炊き出しや家の片付け、放射能測定などのボランティア活動を展開した。
同じようなことを自民もやればいいだけでしょ。やる気がないのか、やる能力がないのか知りませんがやらないのが悪いだけでしょ。
津波被害を受けた四倉漁港にある漁具倉庫は、同党から贈られた100万円を元手に再建された。鈴木さんは「あれは生きたゼニだった。議会活動よりも、支援活動こそ政治の大事な仕事。選挙目当てだったとしてもいい」と感謝する。
鈴木さんは同党候補の「応援者紹介カード」に、漁協組合員約60人の連絡先を書き込んで送付。市田忠義書記局長の応援演説には、漁協組合長に頼まれて異例の出席をした。
漁具倉庫が共産党の義捐金で再建されるってのも何だか、と思いますが。本当は自治体や国の金で再建されるべきでしょうに。
鈴木さん「漁具倉庫建て直したいけど、ウチの漁協には金がないし、何とかして欲しいと頼んでも国や自治体の動きも鈍いんですよ、共産さんで何とかできませんか」みたいな話だったんでしょう。国や自治体に要請せずにいきなり共産党に話が来るとは思えませんから。
そりゃ鈴木さんだって「選挙目当てだったとしてもいい」「しない善より、する偽善」って言うでしょ。
一方、保守系県議の後援会事務所は「われわれのボランティアはあくまで事務所レベル。票集めにつながるからといって、共産党のように組織を動員することはできない」と嘆く。
それ、後援会が「選挙の時」くらいしかまともに機能してないって事で大っぴらに言うべきことじゃないでしょ。
大体、組織動員による炊き出しなどのボランティア活動は無理だとしても漁具倉庫建設のための「100万円」位の寄附は出来るんじゃないですか?。この記事にも「共産が100万出したのなら対抗して200万でも出せば?」と言う趣旨のブクマがついていますが。
結局やる気がないだけでしょうに。
共産党は福島県議会では代表質問が可能になる交渉会派に復帰し、脱原発での議会工作を加速させそうだ。自民党関係者は「実質的な議論よりも、脱原発など*1の反論しにくい質問で議会運営の手足を縛られかねない。躍進は歓迎できない」と警戒を強めている。
反論しにくいって反論できないようなことをしてるから批判されるんじゃないんですか?
しかも「実質的な議論よりも、脱原発などの反論しにくい質問で議会運営の手足を縛られかねない。」って、あれだけの事故が起きたのに脱原発(と言うか、今後福島県として原発問題にどういう姿勢を取るか)は実質的な議論じゃないんですか?。共産が躍進しなければ議論しないで今まで通りのやり方を続ける気なんですか?
そして共産も「県政の重要課題は原発問題以外にもある」から必要以上にそれに拘ったりはしないでしょうに。
■【水内茂幸の夜の政論】加藤氏「民主に『シカト教育』できるか」盟友のあの人もバッサリ
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111127/stt11112718000001-n1.htm
産経と言えば「加藤氏のような自民党親中派」を媚中よばわりする阿比留氏に代表されるようなウヨの巣窟というイメージがありますが、さすがにすべての人間がそうではないと言うことでしょう。
記事の出来、不出来はともかく、別に加藤氏に対し失礼な内容ではありません(ただウヨの産経だからか「靖国参拝への評価」のようなウヨが怒りそうな事は加藤氏に質問しなかったようです)。
なお、タイトルの盟友とは「小泉」のことです。加藤氏は郵政解散選挙には否定的で、また小泉改革についても「基本的には支持」とした上で、「弱者への配慮が足りなかったのではないか」として以前から小泉批判していたので別に目新しくもありませんが。
もちろん、親中派ですから加藤氏は小泉の靖国参拝には当然批判的ですし。
ああ、もう引退してもおかしくないそんなお年なんですね。ただ今の自民党の極右ぶりを見てるとしばらくはそれなりにご活躍願いたいお方ですな。
「中国共産党をライフワークにしようと外務省に入ったが、専門に中国語を選んだのは、21人いた上級職の同期で僕1人。」
ウィキペに寄れば加藤氏の入省は1964年(昭和39年)。その時代の中国(台湾を含む)ってそんな扱いなんでしょうか。
加藤さんが案内してくれたのは、東京・千駄ケ谷の中華料理店「猪八戒」。ここを知ったきっかけは、平成14年までさかのぼる。
「秘書の脱税スキャンダルで議員辞職し、政治的に苦しい時期があった。当時気晴らしに訪ねたのが、店の近くの屋内プール。500円で2時間、50メートルを泳げるんだ。プールの帰りに歩いていたら、玄人向けのこの店を見つけてね」
千駄ヶ谷には、「東京体育館」という都立のスポーツ施設があるようなのでそこで泳いでたんでしょう。
ちなみに千駄ヶ谷には「明治神宮」「神宮球場」「国立競技場」「慶応大学医学部付属病院」「創価学会・公明党」なんかがあります。
中国通で知られる加藤さんは、中華料理にも格別のこだわりがある。しかし、出てきた料理は「ニラともやしのいため物」などシンプルな料理ばかり。ニラともやしって、原価は100円もないんじゃないですか。
「まあだまされたと思って食べてみなさい」
疑心暗鬼で口にするとこれが驚き!もやしの1本1本が立っていて、シャキシャキとした食感がたまらない。ニラもしんなりせず、嫌みのない風味が生きている。なんともうまい。
(中略)
そこに運ばれてきたのが、「豆腐の湯葉の細切り」。甘い大豆の香りが、まぶした香油と絶妙にマッチする。
「これなんか、中国の典型的な家庭料理だ。日本でいえば切り干し大根みたいなものか。他の店に行ったら、お金が取れないからまず出ないよ。あのころ*3味わった中国の家庭料理を探し求めていたら、この店に出合ったんだ。通常のメニューには載っていないが、特別に出してもらっている」
まあ、記事を読む限り「リーズナブルな値段でおいしい中華料理」のようなので機会があったら行ってみることにしましょう。
今、加藤さんが一番こだわるのが、今月立ち上げた超党派「選挙制度を抜本的に考える会」だ。民主党の渡部恒三*4最高顧問を筆頭に、自民党の甘利明元経済産業相*5、公明党や国民新党、たちあがれ日本、共産党まで参加する。民主、自民両党の執行部は、いわゆる衆院小選挙区制の「一票の格差」是正に汗をかくが、加藤さんはこの機会に、中選挙区制に戻すべきだと訴える。
「小選挙区制は政治家がものを言えない制度だ。当選者1人の小選挙区では、51%を取らなきゃならないから、ちょっとでも反対論があると、候補者は落ちると不安になる。TPP賛成反対なんて、とてもいえない。すると、品ぞろえの陳腐な総合デパートみたいになっちゃうんだ。世の中の人は、特定のものにこだわる『専門店』の政治家を喝采すると思うんだけどね」
産経らしくない記事。まあ中選挙区にいったん戻すべきかどうかはともかく、小選挙区を続けていくのはいい加減止めるべきとは思うね。