増元照明氏と「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(12/1分)(追記・訂正あり)

【その1:増元照明

2011.12.1
北朝鮮の動き」
恫喝が続く。再度、「青瓦台を火の海にする」という言葉を投げつけた。

「韓国は軍事演習をした」「これはわが国への侵略の準備だ」「もし実際に侵略を実行しようとするなら」という前振りがあることを省略しないでください。北朝鮮だってそう言う前振り無しに「火の海にする」と叫ぶほどバカじゃありませんので。
 日本が侵略戦争なのに「大東亜共栄圏」だの「五族協和」だのほざいたのと同じで、あるいは山口組組長が産経インタビューで「俺たちは任侠」とほざいたのと同じで、たとえモロバレの嘘でも大抵の人間は「悪事を行う場合でもきれいな建て前を持ってくる」ものです。

六者協議を開催さえすれば、後は、色々な手法で相手を翻弄し、有利な条件での合意に持っていけると踏んでいるのだろう。

まあ、北朝鮮が六者協議で自分に有利なように話を持ってきたいと思ってるのはそりゃそうでしょう。とは言え「じゃあ北朝鮮と交渉なんかしない」と言うわけにも行かないので「交渉した上でどうこちらも利益を得るか」という話でしょう。

そこ(注:増元の言う「そこ」とは北朝鮮の恫喝のことだろう)には、中国やロシアの後押しがあるのかもしれないが

根拠レスでそう言う失礼なことを言わないように。

日米韓は、「安易な妥協をせず」という立場を崩すことは無い。

「安易な妥協」はいけませんが「妥協」はやむを得ないでしょう。それが交渉ってものです。増元は「如何なる妥協」も認めないのでしょうが。

韓国の元六者協議代表が言っているように、北朝鮮は核放棄をする意思はない。

いや放棄の意思はあるでしょ。ただ「安くは売らないよ、最大限高値で売る」という話でしょう。米朝国交正常化して相互不可侵条約結ぶとか。

北朝鮮が「六者協議」の再開を望んでいる時期に無視する勇気を持たなければなるまい。

無視しちゃダメだし、6者協議参加国には無視する気ないでしょ。立場を有利にするため、無視するかのようなブラフをとることはあるかも知れませんが。

韓国は依然には、北朝鮮との統一を考えていたが、自国の経済が発展するにあたり、北朝鮮による被害を恐れるようになり、対峙できなくなった。この弱点によって北朝鮮に付け入る隙を与えてしまったという。
我が国は、韓国より早い経済発展により、失うものの大きさに弱腰となってしまったことが北朝鮮に付け入る隙を与えている。このような考え方が、北朝鮮を利する形となって、崩壊寸前の北朝鮮を助けてきたといえる。

今だって統一は考えてるし、太陽政策は統一を視野に入れた政策だが。まあ、文章の流れから言ってここで言う増元の統一って武力統一らしいが。そんな路線は極右以外、誰も考えてないと思うぞ。
そして日本人も韓国人も戦争が怖いのは当たり前だろ。怖くないってのなら命知らずの増元先生が荒木や西岡といったお仲間と一緒に重武装で「先ず隗より始めよ」、北朝鮮に軍事攻撃に行ってください。死ねばあなたの大好きな靖国に合祀されるんじゃないですか?


【その2:島田洋一
■六者協議・韓国代表が「自責」の弁
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/2526666/
 一生懸命やっても自分の期待したような成果がでなければ、常人なら「俺のやったことなど無意味だったのではないか」と悩むのは不思議ではない。島田が紹介したのはそう言う話に過ぎず「客観的に無意味」とは限らない。
 というか仮に無意味だったとしても「戦争で打倒」などという乱暴な手を打てるわけがない以上、交渉するしかない。
交渉テクニックの向上に努めるしかないだろう。
 しかし「経済制裁しても何の成果も出てない」のに島田や増元など巣くう会、家族会の珍右翼がこの韓国代表のように「俺のやったことなど無意味だったのではないか」と思ってないらしいのは何故なのだろうか?。バカだから?
 それにしても「二匹の猿の写真」に「退席する北朝鮮代表を一応呼び止める中国代表」と言うふざけたキャプションをつける島田には改めて呆れてしまった。北朝鮮嫌い、中国嫌いでもそこまでアホなことをするのは島田ぐらいだろう。そんな事をすれば島田の人間性が疑われると思うが、島田にはそんな常識はないらしい。
「知ってたけど〜、島田がこんなにアホだとは」(「空がこんなに青いとは」の節で)


【その3:珍右翼が巣くう会福岡】
■12月16日、大牟田市での講演会について
http://sukuukai.jugem.jp/?eid=520

12月10日から16日は「北朝鮮人権侵害問題啓発週間」です

ぶっちゃけバカバカしいとしか言いようがない。北朝鮮との諸問題は「国民が啓発されれば解決される問題」なのか?。
部落差別、外国人差別、労働問題、消費者問題などは啓発の意味があるだろう。啓発することによって「自分の差別意識に気づく」とか「悪徳企業に酷い目に遭わないように身を守ることができる」と言った効果が期待できる。
しかし「北朝鮮は拉致という酷いことをしました」などということは今更啓発されなくても皆知ってるし、啓発すれば解決する類の問題でもない。問題解決のためには一に外交、二に外交という外交の問題だ。こういうバカな話を聞くと日本人であることが本当にイヤになるね。