「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(12/11分)(追記・訂正あり)

【その1:荒木和博】
荒木和博ブログ「訃報(山下春夫さん兄・山下寛久さん)」
http://araki.way-nifty.com/araki/2011/12/post-f857.html

特定失踪者なんてほぼ確実に拉致じゃないと思うし、拉致だとしても現状の制裁路線を続ける限り解決はないと思うけどね。仮に拉致だとして北朝鮮と交流すれば新証拠がでるかも知れないけど、交流ゼロじゃ新証拠がでるわけがない。現在の証拠とやらで拉致と主張するのは無理すぎ。亡くなってむしろ幸せだったのかもしれないな。
何歳かググって確認したらこの方、91歳ですからね。兄といっても「26歳、年の差がある」そうですから親子みたいなもんですね。
年齢を考えたら心不全による死去も仕方ないでしょ。
むしろこういうニュースに拉致被害者家族は「次は私の番かも」と恐怖を感じないんだろうかと思いますけどね。しばらく前も巣くう会新潟会長でめぐみさんの恩師って方が90歳でなくなってますしね。
感じてたら巣くう会の無意味な制裁路線に見切りをつけて、衛藤訪朝を支持すると思うんですけどね。


荒木和博ブログ「チャンネル桜
http://araki.way-nifty.com/araki/2011/12/post-6d76.html

・動画を見てみた。
・荒木が「予備役ブルーリボンの会代表、予備1等陸曹」の肩書きで「軍服(自衛官の制服)らしきもの」を着ているのには吹き出してしまった。荒木なんかが「俺は予備自衛官だ!」と出しゃばっては自衛隊のイメージが悪くなるだけだと思うが。
・産経の「脱北者関係の誓約書がどうこう」報道について荒木が「真実だと思う」と根拠レスで言ってるのに苦笑。まあ、荒木的には大嫌いな中国と民主党が叩ければ、真偽などどうでもいいのだろう。
・荒木が「我々の認定では昭和23年から拉致があった」と平然と言ってるのに呆れる。お前な、政府認定や研究者の多数派はそんな事って言ってないっての。青瓦台襲撃事件(1968年、昭和43年)でかたくなった韓国のガードをかわすために始めたのが拉致ってのが通説的見解なんだが。
・荒木が「大平洋戦争」をどう見るかという話を始めたのにびっくり(もちろん、チャンネル桜の放送だし、ウヨの荒木は自衛戦争と寝言を言うわけだが)。拉致とひとかけらも関係ないだろ。
山本五十六の悪口を言い出したのにびっくり。いや、俺も山本が真珠湾攻撃などしないで「私は絶対に日米開戦には反対だ」と言った方が少なくとも山本のためには良かったと思うよ。例の「自殺目的か」と疑いたくなる現地訪問は開戦を自分がした事への後悔があるのかもしれんし(それプラス、ミッドウェーの惨敗への後悔か)。
ただ、あの政治情勢では山本がアメリカを攻撃しなかったら他の海軍軍人がアメリカを攻撃するだけだと思うんだがね。だから悩みながら山本は「俺が真珠湾攻撃する方がましだ」と思って攻撃したんじゃないの?。山本のせいで戦争になったって言い方は酷すぎだろ。「山本の真珠湾攻撃成功によって、かえって日本軍(知米派を除く)が「アメリカって弱いな」とアメリカを完全になめるようになった、日本にはかえって不幸だった」って荒木の指摘はまあ事実だろうが、じゃあ緒戦から惨敗してれば良かったのかよ。
 基本的には山本の真珠湾攻撃がどうこうじゃなくてまずはハルノートを受諾してれば良かったと思うよ(そういうことを言わないので荒木は受諾すべきと思ってないらしいが)。ハルノート以前の対応も仏印進駐してアメリカの神経逆なでするとか最悪の対応だったわけだが。
・それと山本が知米派として「アメリカとの戦争は日露戦パターン(日本が有利な段階で中立国に講和してもらう)でやるしかない」「しかしその成功の可能性は決して高くない」と見ていたことは割と有名だと思うんだがそう言ったことに荒木は全く触れないのな。
アメリカと戦わないでイギリスやオランダとだけ戦ってれば良かったんだってお前はアホか。そんな事が可能だと本気で思ってるのかよ。イギリスやオランダに喧嘩売ったら、アメリカもいずれ参戦するだろうが。
 大体イギリスやオランダ相手なら勝てたとか思ってるのかよ。それが荒木流の「あの戦争への反省」かよ。
・しかし荒木の珍論の相手させられる女性アシスタントもつらくねえか?
・荒木が旧日本軍の参謀(辻とか服部とか)が作戦(ノモンハンとかインパールとか)失敗しても責任取らないのは無責任と言うのに苦笑。お前が言うな。お前はいつ拉致敗戦の責任を取るんだ?
・荒木が特攻を「無意味な戦術」呼ばわりするのが意外(実際そうだが)。女性アシスタントが「そう言う意見もあるとは思いますが」と、特攻愛好家ウヨの非難を何とかかわそうとしてるのに苦笑。
・「ベトナム戦争発展途上国ベトナムアメリカに勝てたんです」云々と、まるで「日本がきちんとした戦術を立てればアメリカに勝てたかも知れない」ようなことを荒木が言い出したのに苦笑。全然政治情勢が違うモノ(ベトナム戦争と大平洋戦争)を無理矢理比較するな。
・荒木が現行憲法でも、北朝鮮自衛隊が出撃して拉致被害者を救出すればいいんだよと言う趣旨のことを言い出したのに苦笑。あのな、憲法違反云々以前に居場所も分からないのにどうやって救出するんだ。


荒木和博ブログ「海外事情12月号」
http://araki.way-nifty.com/araki/2011/12/12-2fa9.html

 表紙画像に絶句。『北朝鮮への「人道的介入』の可能性」などという物騒極まりない論文が載っているようだ。
 「人道的介入」というのは学問的には説明はなかなか難しいのだろうが、アバウトに言えば「人道を目的とした軍事的介入」のことであり、NATOのユーゴ空爆や、ベトナムによるカンボジアポル・ポト」政権打倒がこの例としてあげられる。最近のNATOリビア空爆も人道的介入の一例だろう。「人道的介入」と言う概念が適切かどうか、適切だとしてもそれと「不当な軍事的内政干渉(侵略)」とは何が違うのかが議論されている。
読んだことはないが国際法学者・最上敏樹氏の著書「人道的介入―正義の武力行使はあるか」(2001年、岩波新書)が入手が容易でかつ一定程度信頼できる入門書、啓蒙書のようだ。
 しかし、「北朝鮮への軍事介入の可能性」を公然と主張するとはな。いくら「右翼的な大学」・拓殖大学とは言え、大学の紀要に書く文章かよ?


【その2:島田洋一
島田洋一ブログ 「西岡力氏を日韓歴史問題担当の首相補佐官に―慰安婦虚像の設置」
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/2540174/
 河野談話は政府見解なのに、そして安倍晋三「首相」ですらこの談話を取り消せなかったのに、未だに「従軍慰安婦違法性肯定論」を左翼の陰謀呼ばわりするとは呆れる。そう言う態度だから韓国の憤激を買うのだというまともな脳みそはこの男にはないらしい。大体この件では韓国で島田のような歴史修正主義者を支持するモノなど「反北朝鮮、反共なら誰とでも手を組む韓国極右」だけだ。保守でもまともな韓国人は島田などと手など組まない。
そしてあの安倍ですら、首相時代に「西岡や島田」を公職に就けることは出来なかったのだから、他の人間が西岡だの島田だのを公職に就けるわけがあるまい。


【その3:珍右翼が巣くう会福岡】
「独裁者の片棒を担ぐ懲りない面々」
http://sukuukai.jugem.jp/?eid=535
 島田同様従軍慰安婦の違法性を否定し、左翼の陰謀であるかのように言う「珍右翼が巣くう会福岡」には呆れる。
 繰り返しになるが韓国では保守でも「従軍慰安婦違法性否定論」をとるものなど「反北朝鮮、反共なら誰とでも手を組む極右」だけだ。たとえば、いわゆる韓国三大紙は明らかに保守で、北朝鮮にもかなり批判的だが「従軍慰安婦違法性否定論」など支持してはいない。
 そして国交正常化を唱え、経済制裁を批判するだけで北朝鮮シンパ呼ばわりにも呆れる。
 現実問題として、「中国、ロシアが北朝鮮の崩壊を望んでない」以上、北朝鮮が当面存続することを前提に、外交をするしかない(そもそも崩壊することが無条件で望ましいと考えること自体おかしいが。イラク化、アフガン化しない保障はどこにもない)。そしてその前提に立てば国交正常化した方が拉致問題など諸問題の解決に役立つことは間違いないだろう。
 だからこそ韓国も「ガスパイプライン計画」に乗り気だし、どんなに北朝鮮を非難しても開城工業団地から撤退などしないのだが、そう言うことがこのバカ右翼にはまるで見えないらしい。
 こいつが批判するパンフの主張に俺は全く異論はない。小泉訪朝から10年、経済制裁は何の成果も上げませんでしたというパンフの主張は全くの正論ではないか。