■【新春・安藤慶太が斬る】（上） 原発を即刻再稼働すべきである
ブクマもつけましたが（上）てどういうことなのか？。明日が（中）で明後日が（下）なんでしょうか？
正月３が日を安藤さんのコラムが飾ると言うことなんでしょうか？。もしこの予想が正しいならば常軌を逸してるとしか思えない行為です。
特に変な所だけ突っ込んでみます。
まずは１ページ。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120101/trd12010112010004-n1.htm
原発をなくせ、という議論の多くがそうした観点に乏しいといわざるをえないのである。
そうした観点ってのは「電力需要の観点から原発をすぐなくすことは困難」という観点です。冗談も大概にして欲しいですね。今すぐなくせという人間は少数派です。大抵は全廃までの移行期間の存在を認めています。移行期間がどの程度で済むかには議論がありますが。
で、移行期間などない、このまま原発を続けるしかないんだとろくな根拠も上げずに言ってるのが俺の理解では産経です。
２ページ目。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120101/trd12010112010004-n2.htm
そんな「言論空間」がどこにあるんでしょうか。そんなものがあるようなら、菅政権が再生エネルギー法案の成立であれほど苦労することもなかったし、原発族議員なんてものが未だに存在するわけがないでしょう。全国紙の読売、産経、日経が未だに原発推進論を記事にできるわけもないでしょう。
大体、仮にも全国紙が「プロ市民」なんてネトウヨ用語を平気で使うのにも、「煽りだ、アレルギーだ」と非難しながらそう思う根拠を何も上げないのも呆れますが。
産経の「対馬が危ない」「水源地が危ない」の方がよほど「外国アレルギー」や「外国人への不安に乗じた煽り」でしょうに。
正しく怖がることも大切である。
こう書きながら「では放射能を正しく怖がるとはどういうことか」自分の考えを一切述べないのがさすが産経です。
３ページ目。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120101/trd12010112010004-n3.htm
あれだけのがれきをどこかに運んで片づけなければ「東北の復興」など、スタートラインにすら立てないではないか。
おっしゃるとおり「瓦礫の処理をする必要がある」んですが、だからといって「瓦礫処理のためには健康被害など気にするな」というわけにはいかない（そこまではっきりとはさすがに産経も書いてませんがまあ言いたいことはそう言うことでしょう）。
そんなに瓦礫処理したいのなら産経の社有地を提供してそこに埋めてもらったらどうですか？（毒）
一部新聞に、原発が安価だというのは誤りだという社説が掲げられていた。東日本大震災を機に起こった事故を見ると、決して原子力発電はコスト安ではなく、安全対策などを加味すればむしろ高値であるというものだ。
これは３ページ目最後の文章。一部新聞ってのは朝日か毎日か、東京新聞でしょう。
で、こう書く以上４ページ目では
「いや、安全対策などを加味しても原発の発電コストの方が安い」とか
「確かに原発の発電コストの方が高い。今まで安いと言ってきたことは結果的に嘘であり申し訳ない。しかし、原発にこれこれこういうメリットがあり、そこまで考えると値段が高くなっても、原発を続けるべきである」とか、
その主張に賛同するかどうかはともかく、そう言う反論が来ると思うのが普通の人でしょう。
にも関わらず、４ページ目（http://sankei.jp.msn.com/life/news/120101/trd12010112010004-n4.htm）にはそう言う文章はありません。何故かあるのは「１００％完全な津波対策、震災対策などない」と言うぼやきです。
つまり反論をしてないわけですがおそらく安藤さん本人は「話のすり替えをしたわけではなく本気で反論したつもり」なんでしょう。
内容が正しい正しくない以前に、これがプロのはずの新聞記者が書く文章なんでしょうか？
それともこの「１００％完全な津波対策、震災対策などない」と言うぼやきは
と読むべきなんでしょうか？。
まあ、この読み方が正しいかどうか分かりません*1し、読者に読んで分からない文章を書く時点で新聞記者失格でしょう。
もちろんこの俺の読み方が正しいとして「どうせ未曾有の災害が来たら、事故るんだから今まで通りの災害対策でいいジャン、それなら原発の方が発電コストは安いよ」なんておよそ正気の発言とは思いませんが。原発推進派でもまともな常識のある人ならこんな暴言は吐かないでしょう。
そしてこんな発言に反原発派、脱原発派が「納得した」と言うと思ってるんでしょうか。
まあ、どうせ納得しなければ自分の説明が悪いと思うのではなく「原発アレルギーのせいだ」と思うのが、安藤さんでしょうが。
*1:とはいえアレが反論のつもりならこれ以外の読みはないかと思います。
