今日のMSN産経ニュース(1/13分)

■ソウル・黒田勝弘 韓国でこれは品がない!
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120121/kor12012107580001-n1.htm

 昔は韓国旅行というと“男性天国”などといって男中心だった。その結果、笑えない悲劇的エピソードもあった。
 たとえば1980年代にあったホテル火災で日本人男性客が亡くなった。しかし連絡を受けた留守宅の奥さんは「主人は九州に出張といって出かけた。韓国に行っているはずはないのですが…」というのだった。
 昔は日本人男性のこんな“お忍び韓国旅行”が結構、盛んだった。

 さすがにはっきりとは恥ずかしくて書けなかったのかぼかしてますが、何でお忍びするのか、何で男性天国かと言えばいわゆる「キーセン観光」「売春観光」ですよね(キーセンてのは元々は日本の芸者さんや舞妓さんみたいな物でコールガールって意味はないんですが)。いや俺も「本による知識」であって当時のことをリアルで知ってるわけでは全くありませんが。まあ、その種の旅行は完全にはなくなってないのかもしれませんが「韓国旅行=売春観光」というイメージがなくなったのは日本のためにも韓国のためにもよかった。
 そういうゲスなのに比べたら、最近の日本人観光客の中年女性に傍若無人な人がいるなんてまだましだと思いますが(程度問題ではありますが)。


東京工業大学名誉教授・芳賀綏 河合榮治郎に学ぶ真の自由主義
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120120/stt12012003110000-n1.htm
 戦前ファシズムを擁護する産経が戦前ファシズム批判者の一人・河合をなぜ柄にもなく持ち上げるのかは「河合が皇室崇拝者だからだ」と言うことが最後まで読めばわかります。
 それプラス河合の弟子のうち何人か(例:この記事に名前が出てくる猪木正道、土屋清、関嘉彦)は産経と親密な極右政党・旧民社党のブレーン(つまりウヨ)となったことがあるでしょう。(ウィキペ「河合栄治郎」参照)。それを理由にこのコラムでは「旧民社党精神=河合精神」扱いすらしています(河合が自由主義者ならたぶん間違ってると思いますが。旧民社は自由主義なんて呼べる代物ではないので)。まあ、弟子に何人かウヨがいるからと言って、それだけでは河合がウヨとは言えませんし、俺は河合の思想について無知なので知りませんし興味もないですが、弟子に反共右翼がいるなんて俺は河合にはあまり好感が持てないな。河合が真の自由主義者でまともな教育能力があれば弟子に反共右翼なんか出てこないと思うのですがね。
 いわずもがなですが「反共右翼」の旧民社党自由主義とは何の関係もありません。

(注:河合の)愛国、天皇崇敬は自由主義と矛盾するのではないか、と疑う文章が新聞に載ったことがある(毎日新聞「記者の目」など)。

 河合個人が崇敬するだけならともかく、少なくとも「日本人は皇室崇敬すべき」と河合が言ったのなら矛盾するでしょう(そのあたりが産経のこのコラムではよくわかりませんが)。自由主義なら崇敬しない自由、天皇制廃止を主張する自由も認めないといけない。矛盾しないと強弁する産経文化人には困ります。そして河合も皇室崇敬、石橋湛山も皇室崇敬と言って彼らリベラル保守の皇室崇敬と自分の極右的皇室崇敬を同一視するのはやめてほしいし、皇室に対して礼儀を失しない態度をとる限り、日本人だからと言って皇室崇敬しなければならない義務はどこにもないのですが。


■福島氏5選も社民党、存亡の危機
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120120/stt12012023410008-n1.htm
 左翼嫌いの産経らしい記事。存亡の危機というなら、ミニ政党である社民党は常に存亡の危機です。
 今回の事件のどこが存亡の危機なんでしょうか。別に社民党や福島氏が好きなわけではありませんが、対抗馬を出すと言ってた連中(阿部知子政策審議会長、照屋寛徳国対委員長服部良一国対副委員長)の無責任・無能が浮き彫りになっただけでしょう。「こういう政策を掲げて私がたつ」という人が一人も出なかったんですから。党の下部組織から福島党首交代論が出てきたわけではないようですし。
連中の主張も「多選はよくない」だけで「福島氏のこういう政策が支持できない」などといった政策論はなし。そういうことをする能力も意思もないんでしょう。彼らが今後「前非を悔いて(?)」福島氏を支えるか、福島氏に造反して離党(そして辻元清美のように民主党入党?)するか知りませんが、こんな連中には何も期待できないでしょう。
福島氏も「こんな連中に党首ポストが譲れるか」という思いを深めたことでしょう。