今日のMSN産経ニュース(1/17分)

比較文化史家、東京大学名誉教授・平川祐弘
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120127/art12012703140000-n1.htm
 ブクマもつけたが産経らしい珍論。「誰が世界の三大詩人は『ダンテ、シェイクスピアゲーテ』ってきめたの?」「最近ゲーテの名が落ちたって言うけど誰の名が入ったの?」と突っ込まざるを得ない(世界三大詩人に『ダンテ、シェイクスピア芭蕉』をあげる人もいるようなので芭蕉とか言い出すんでしょう。それはともかく、日本人で保守派なのに芭蕉の名が入ることがそんなに気に入りませんか?)。
 大体「三大詩人」でググるとむしろ「ダンテ、ボッカチオ、ペトラルカ」が大量にヒットするんですが(『ダンテ、シェイクスピアゲーテ』は世界三大作家とか世界三大文豪・文学者とか呼ばれることが多いらしい)。要するにこう言うのは何か決定的な根拠があるわけではなくて文学ファンのただのお遊びに過ぎません。最初に言った者勝ちみたいなところがある。「ドストエフスキートルストイの方が文豪としてすごい」だの「李白杜甫の方が詩人として偉大」だの言ってもしょうがない。マジレスする方がばかげてる。しかも自虐史観批判に無理矢理つなげるのだから頭が痛い。
 また後ろの方で「古典を好まない最近のドイツ人に比べて日本人は」云々と書いてますが日本人がそんなに漱石や鴎外を好んでいますかね?


■【産経抄】1月26日
http://sankei.jp.msn.com/sports/news/120126/oth12012603110000-n1.htm

 長嶋茂雄さんは、立教大学に入学したころから、プロ野球選手になると決めていた。それどころか頭の中は、日本の野球をどう変えていくかで、いっぱいだったという。

 長嶋という人はショーマンだと俺は思っています。プロスポーツ選手は皆大なり小なりそうでしょうが「どういう応答をすればファンが喜ぶ」かを誰よりも考え「時には罪のない嘘をついてでもファンを喜ばせる」のが長嶋という人だと俺は思っています。そういうショーマン的なエピソードも多いですよね、長嶋には。敬遠されたときにバット持たないで打席に入ったとか。だからこの発言ちょっと鵜呑みにはできないですね。本当かもしれないが「さすが長嶋さんはすごい」と「ファンを喜ばせるための罪のない嘘」かもしれない。


京都大学大学院教授・藤井聡 中央集権語ること恐るべからず
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120124/lcl12012403220001-n1.htm
 「中央と地方を対立関係であるかのようにいう橋下一派は間違ってる」「民主主義は市場原理の応用という橋下ブレーン上山は間違ってる」というのはそれだけ見れば産経文化人(つまり極右)以外も言ってる正論でしょう。ただ産経文化人の出してくる結論は予想通り、「国家主義万歳」「中央集権万歳」なので話になりません。しかも文科省でさえだめ出ししてる例の条例をこの男は評価するのですからね。予想通りですが。