今日のMSN産経ニュース(2/13分:宜野湾市長選結果その他)

宜野湾市長選】
 宜野湾市長選は900票差の激戦だったようですが、自公候補の当選と言うことで大変残念です。
 ただし、「900票差の激戦」と言う事実は自公側もそう簡単に無視することはできないでしょう。自公側も一応「県内移設反対」を表明していますし(それが信用できる、できないではなく公然と反故にすることはさすがにできないだろうということ)。
 産経は大喜びしていますが、今後の革新側の健闘に期待したいと思います。


【連発される産経抄のトンデモ】
 最近はまともなのが多かったのに、このところ連チャンで酷い。


産経抄】2月18日
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120218/plc12021803090003-n1.htm

 抄子が税金の無駄遣いとして、「中国に廃棄された旧日本軍の毒ガス処理」をあげてるのには呆れてしまいました。不法投棄したものを、当事者の日本が処理するのは当たり前でしょうに。
 歴史修正主義発動して、「廃棄してない」「処理する責任はない」と強弁するのもいい加減にしてほしいですね。


産経抄】2月19日
http://sankei.jp.msn.com/sports/news/120219/oth12021903000003-n1.htm
何が酷いって

五輪(注:1964年の東京五輪)を境に日本人の意識が変わった。8年後の五輪もまた、大きな転機になるかもしれない。

とまるで8年後の五輪が東京で開かれるかのような文章が特に酷い。いつそんな事が決まったんだよ?。招致活動始まったばかりだろ?
次に酷いのが

結婚が決まり、勤め先の「鈴木オート」の奥さんから仕事を続けるよう勧められ、「そんなことが許されるんですか」と驚く。五輪を境に日本人の意識が変わった。

ってこの文章は「東京五輪を境に夫婦共稼ぎが常識になった」って意味ですか?。そうとしか読みようがないと思いますが、そんな事実はないでしょ?
男女雇用機会均等法(1985年)ができるまでは労働の場での女性差別を明文で禁止した法規はほとんど存在せず、「結婚したとき、または満35歳以上に達したときは退職する」という念書の効力(会社は有効を主張したが原告の無効との訴えが認められた)が争われた「住友セメント事件判決」は1966年(昭和41年)です。
当時の日本は「結婚退職」or「結婚しなくてもオールドミスは会社のために自発的にやめる」がなかば常識化していたんですが。


産経抄】2月20日
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120220/imp12022003060001-n1.htm
 今上の長寿を願うのにわざわざ「神武の長寿はねつ造じゃない」説なんて怪しい説を持ち出さなくてもいいのに。さすがに「神武は実在で120歳だったんだよ」と言う気はなく「伝説は自然に誕生した、皇室の権威のため後付けでつくったんじゃない」と言いたいようですが、どうなんですかね?
 ちなみに八木氏の著書名「古代天皇はなぜ殺されたのか」とは勘のいい人は気づいたでしょうが「崇峻天皇」のように「暗殺された天皇」という意味じゃなくて、「実在性が疑われて、歴史学が扱わなくなった天皇、学校教育で教えなくなった天皇(典型的には神武)」と言う意味のようです。
 殺すも何も実在が怪しい天皇は学校教育で教えないのも、研究対象にならないのも当然だと思いますが。
 だいたい、ぐぐったらこの八木氏ってプロの歴史学者でも何でもなくて、はてなキーワード八木荘司」によれば

1963年京都大学文学部卒業。産経新聞社入社。大阪本社編集局社会部長、同編集長、東京本社論説委員長などを経て、現在*1、編集特別委員。

って産経のお仲間じゃないですか(笑い)。自作自演に近いものがあるな。

*1:この現在がいつの現在かは不明