今日のMSN産経ニュース(5/10分)(追記・訂正あり)

今回取り上げるのは産経が誇るトンデモの一人・野口九州総局長です。

【軍事情勢】中国の不正に正義を貫くパラオ主権国家の「一分」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120528/asi12052800540000-n1.htm
これに俺は次のようなブクマをつけました。

領土問題がからまないただの不正操業だからな。尖閣の件とは全然違うだろ

ついでに言っておけばパラオと中国の間には、日本と中国のような「戦争」という不幸な歴史もありませんし、パラオは中国の隣国でもなければぶっちゃけ大国でもありません。
大国で隣国の日本と扱いが違うのは当然でしょう。
他にも突っ込んでみます。

この報に接した瞬間、戊辰戦争で「武士の一分(いちぶん)=面目」を貫いた請西(じょうざい)藩(現千葉県木更津市)第3代藩主・林忠祟(ただたか)(1848〜1941年)に、唐突にも思いを馳(はせ)せた。

唐突すぎて何が言いたいのか意味不明。幕末において親幕府派として新政府に対抗したことが「武士の一分を貫いた偉大なこと」というならそういうのは別に請西藩だけではありません。

孤立しつつあるパラオを、中国はどの様に苛(さいな)むだろうか。忠祟の場合、諸侯出身なのに新政府は華族に叙していない。開拓農民や下級官吏、商家の番頭など一介の士族として困窮生活を強いられた。諸侯なら子爵以上だが、1階級低い男爵に列せられたのは、ようやく明治26(1893)年になってから。中国の陰湿さは新政府のレベルではあるまい。

何を根拠に「中国の陰湿さは新政府のレベル」ではないというのかわかりません。そして新政府のやったことは「陰湿」なんでしょうか?
華族というのは基本的に「新政府への勲功」で決まるものなので別に問題ないでしょうに。まあ、中国叩きがしたいが故に、いつもはべた褒めしてる明治新政府を陰湿といっちゃう野口氏も面白い人です。

親米国家であると同時に、日本による委任統治の歴史から親日国家でもある。2005年の来日前の会見で、当時の大統領が靖國(やすくに)神社参拝について「全(すべ)ての人のために祈るのは正しい行為だ」と、支持している。

つうか単に日本の経済援助目当てのリップサービスでしょうに。大体靖国には軍人、軍属しか祭られてないのに「全(すべ)ての人のために祈る」なんてことが成り立つわけがありません。ちなみに委任統治ってのは植民地とほぼ同義語です。元々はドイツの植民地だったのを、第1次世界大戦参戦で日本領にしたわけです。

中国の魔手からパラオを守る気概は、残念だが今の日本に残ってはいない。

魔手も何も中国がパラオに何かしたんですか?。パラオが日本に「何とかしてくれ」と頼んだんですか?