「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(6/1分:島田洋一の巻)(追記・訂正あり)

■北と中国を緊張させる「アメリカ人拉致」―『正論』2012年7月号(2)
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/2744283/
 そもそもスネドン君失踪は北朝鮮拉致と証明すらされていませんが、島田と西岡のバカ曰く「犯行現場は四川省だし,中国は北朝鮮の友好国だから中国もスネドン君拉致に協力したに違いない」だそうですよ。やれやれ。こんなバカとおつきあいしたあげく、こういうバカ共に疑惑を抱き「巣くう会とおつきあいしていていいのか?」と疑問表明した蓮池透さんを除名して恥じない困ったちゃん集団が家族会です。家族会除名直前には既に蓮池さんは事実上家族会を見捨ててた、距離を置いてたと思いますが、それも当たり前でしょう。
 そしてこんなアホな文章は正論ぐらいしか乗せてくれないのもまた当たり前です。

1997年、北朝鮮の最高幹部黄長菀労働党書記が韓国に亡命したとき、金正日は韓国から黄長菀に匹敵するような大物を拉致して「北朝鮮に亡命した」と発表せよと工作機関幹部らに命令し、同年に韓国の土着宗教である天道教の教主呉益済が拉致された事件があった。

「だから何?」って話ですよ。それがスネドン君失踪を拉致認定する何か根拠になるのか?。誰が考えてもならないでしょうが、島田と西岡の頭の構造は常識人とは違うようです。


■北と中国を緊張させる「アメリカ人拉致」―『正論』2012年7月号より(1)
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/2743041/
 まーた、「小泉訪朝後の2004年の失踪だが」「失踪場所は北朝鮮より遠く離れた中国四川省だが」「アメリカ政府は拉致認定していないが」、アメリカ人青年デビッド・スネドン君の失踪は北朝鮮拉致だという寝言です。バカも大概にしろ。

ダウンズ:デヴィド・スネドンの不可解な失踪が、実は北朝鮮の拉致であると示唆するいくつもの状況証拠がある。

 ダウンズは島田のお仲間のアメリカ極右です。証拠があれば米国政府が認定するっての。スネドン君とその家族もおもちゃにされて本当にかわいそうです。まあ「日本人ならだましていい」わけではないですが「外国人まで拉致ネタでだますのか」と思うと日本人として本当に恥ずかしいです。

ダウンズや家族が、単なる事故や犯罪の可能性を否定し、北朝鮮による拉致の疑いが濃厚とする根拠はおおむね以下の通りである。

興味のある方は読んで下さい。どう見ても北朝鮮拉致以外の「事故や犯罪の可能性の否定には全くならない」ものばかりですが。
何せ根拠の一つは「証拠がないのが北朝鮮拉致の証拠」「事故や事件なら痕跡が残るはず」ですから。

しかし、日本人や韓国人の拉致はあっても、「まさか世界最強の米軍を敵に回すアメリカ人拉致はしないだろう」との一種の思い込みないし過信もあり、米国政府や議会、一般の反応は鈍かった。

反応がないのは単に証拠がないからだろ。お前らの主張どれ一つまともな根拠がないじゃん。


■政商の、面目躍如、孫正義―雨で機能せぬメガソーラーを前に原発再稼働を批判
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/2741449/
 タイトルだけで読む気なくしますね。孫氏が政商かどうか知りませんが、何を根拠に島田が政商呼ばわりするのか、さっぱりわかりません。孫氏が島田ごとき小物を相手にするとは思いませんが、孫氏が島田を名誉毀損で訴えたとして島田は政商扱いした根拠を出せるんでしょうか?
 いずれにせよ、政商云々というなら政治家と手を組んで原子力発電を推進してきた企業群(電力会社など)だってある種の「政商」のわけです。原子力発電は反対運動を押さえ込むため原発立地自治体に補助金まで投入して「国策」として推進されたのであって、政治と無関係に行われたわけではありません。しかしそう言う「政商」批判は島田は原発推進企業群には一切しないわけです。
 そして孫氏の再稼働批判の動機が何であれ、孫氏の主張する「メガソーラー」(太陽光発電)の是非が何であれ、原発の危険性を考えたら再稼働などすべきではないでしょう。
 孫氏が言うように「たとえ、太陽がだめでも、水力がある。水力がだめでも、風力がある。自然をさまざまな形で生かして、目の前のリスク*1を考えず、長い目で真実のコスト価値はどこにあるのか見極めてほしい」というのが当然です。「事故の危険性」「放射性廃棄物をどこに捨てるのか」「どうやって廃炉するのか」「ウラン採掘時や原子炉運転時の作業員の被爆」を考えたら原発は中長期的には撤退すべきです。
 ちなみに孫氏が上げてないエコエネルギーとしてはたとえば地熱とか潮力があります。
 島田の文章に軽く突っ込んでみましょう。

太陽光も風力も、どこまで行っても基盤的な安定電源とはなり得ない。

何を根拠にそう言うのか。むしろ原発の方こそ事故の危険性を考えたら「安定電源とはなり得ない」と思いますが。

水力は、ダム建設により環境を大きく変えてしまう。

 「おいおい」です。確かにダム建設で環境は変わります。安易に水力万歳とは言えない。しかし、原発も事故が起きれば環境は大きく変わるし、放射性廃棄物をどこにどう捨てるかによっても環境は変わります。原発が環境への負荷で水力より問題が小さいとはとても言えないでしょう。
 大体島田は「ダムは環境破壊の危険性がある」なんて言っていますが、無駄なダムと言われる代物(例:八ッ場ダム)に島田は一つとして反対したことはないと思いますが。原発推進正当化のためだけに心にもないことを言うのはやめてほしい。
 最後に島田が紹介する孫氏発言も見てみましょう。

孫正義氏(以下、孫): 本来電力会社が自ら起こした事故は、国に頼る、国民の負担に頼るのではなくて、事故を起こした電力会社が無制限で本来(負担を)負うべきだ。それが本当の原発コストだと僕は思います。それに上限を作ること自体が、すでに真の原発コストの議論から外れている。

 おっしゃるとおりだと思います。通常の企業が問題を起こした場合、こんな特別扱いはされないわけです。そう言う特別な扱いをするなら、するだけのメリットが原発にあると説明する必要があります。でそんな説明はされていないと批判するのが反原発派、脱原発派です。
 そしてそういうコストを考えたら原発は決して低コストではありません。事故の危険性を無視した「虚構の低コスト」が原発であり、その虚構は福島原発事故で崩壊したわけです。

孫: じゃあ防護服を着ないで行けば良かったと仰る?……あなた(注:堀義人氏)は防護服を着ないで行く勇気があるかもしれないけど、普通の人はリスクがあると思ったら、やっぱり防護服を着て行くんじゃないかと思いますよ。……海外メディアが写して「観光客が減った」なんて言われたって、その行ってる本人からすると「何を言ってるの? 私は自分の健康を守る権利は自分にある」ということだと思う。……

これまた当然の発言でしょうね。防護服を着たことが間違いだという根拠は何なのでしょうか?。大体防護服など着なくても今の福島に行きたがる外国人観光客はあまりいないでしょう。


■偏向教科書が生まれる過程―『正論』2012年7月号より
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/2740454/
 勿論「つくる会シンパ」「歴史捏造主義者」島田の言う偏向教科書ってのは「南京事件」「従軍慰安婦」など島田ら真正保守にとって都合の悪いことが書いてある教科書のことです。こんな男が一時的とは言え文部省教科書調査官だったというのだから呆れます。文部省の誰がこんな男の採用を決めたんでしょうか。
 

編集部が付けた題は、「経験者が語る 偏向教科書を生む『教科書調査官』という人々」だが、私が旧同僚を批判しているとの誤解を生むと困るので、ここではごく普通のタイトルに変えた。

 島田ほど酷い極右もいないでしょうから島田に「経験者は語る」みたいなことを書かれても島田以外の元調査官は呆れるだけでしょう。
 「私が旧同僚を批判しているとの誤解を生むと困る」んだったら正論編集部に抗議すればいいのに。まあ、「誤解を生むと困る」と言いながらも本文は「元同僚たちは何故俺みたいにがんがん意見つけて教科書を書き直させなかった」という明らかな元同僚批判ですが。島田の脳みそはどうかなってるんでしょうか?。それとも正論7月号が店頭に並んでから、複数の元同僚から「何だ、あのタイトルは!」と抗議されて「ブログ掲載するときはタイトルだけでも変えなくちゃ」とびびってるんでしょうか?。タイトルだけ変えればごまかせるものでもないでしょうに。

学部のゼミ以来の指導教官高坂正堯教授から、文科省*2に教科書調査官としてしばらく行かないかと打診を受けた。

 島田に教科書調査官がつとまると思ってるとは高坂とはよほどの極右なんでしょうか。ウィキペ「高坂正堯」を見る限り保守派、自民党ブレーンとは言え島田ほどの極右にも見えませんが。
 それとも逆に「文部省教科書調査官なんて大学教授よりは格が落ちるポストは助手の島田ごときがお似合い」「文部省教科書調査官ならともかく他のポストじゃ俺が関係者に頼んでも島田が無能すぎて誰も採用にうんとは言わない」「島田も無能だから文部省教科書調査官で箔でもつけてやらなきゃ後が困る。一応俺のゼミ生だし」という「親心」なんでしょうか?。
 文部省と国民にとっては全く迷惑な話ですが。
なお、島田が調査官だった時代は「文科省」ではなく「文部省」です。文科省文部科学省)は2001年の中央省庁再編で旧文部省と旧科学技術庁が統合されてできた役所で、当時は森内閣です。その頃、既に島田は調査官じゃ勿論ありません。島田が調査官だったのは1988〜1992年のようです。1992年に文部省を辞めて今の福井県立大学が勤務地になるわけです(最初は助教授で今は教授)。

 当時高坂教授は中央教育審議会委員の一人だった。教科書調査官に空きが出ると、各種審議会委員の然るべき人に推薦を依頼するというのが、その頃の文科省における人事慣行だったようだ。

 今はどうか知りませんが当時は、要するに公募じゃない、コネ採用だってことです。それにしたって島田なんて低レベルな男はないと思いますが。でこういうコネ採用については、最近は批判が強いわけですが、自分から「コネ採用だった」と平然と公言するとは島田は「コネ採用」を何とも思ってないようです。
 事情がどうあれ島田が職員採用されると言うことで、文部省(文科省)という役所が左翼的な役所でないこと、むしろ右寄りの役所であることは明白で、そんな役所でも実行に躊躇する暴論が「朝鮮学校無償化除外論」のわけですし、そんな役所でも「つくる会教科書をそのまま検定合格させる」なんて無茶なことはできないわけです。つくる会連中は平然と「文部省(文科省)は左翼」云々とでたらめなことを言うので困りますが。

公民担当の主任教科書調査官に論文の抜刷を送ってしばらく後、一度文科省に来てくれと連絡があり、高坂教授からも同席するとの連絡を受けた。当日、文科省玄関で落ち合った教授が私を「紹介」する形で、主任教科書調査官ともども、教科書課長、審議官、初等中等教育局長のもとを順に回り、それが面接と言えば面接だったが、特に滞りもなくすんなり採用が決まった。

 要するに正式な面接など一回もなかったんでしょう。抜き刷り送付も「高坂さんの口利きだけで決めたんじゃない」というただのアリバイ作りに過ぎなかったんでしょう。「いろいろと世話になってる中教審委員高坂さんの紹介だし断る理由もねえだろ。採用を断って高坂さん怒らせても後が面倒だし、何か問題が起こったら高坂さんが責任取ると言ってるし」とかそんな話でしょう。他にもう少しまともな候補者は高坂でも他のコネクションでも何かなかったのかと思いますが。
 島田の書いてる文章はどう見ても面接ではなくただの挨拶まわりです。正直よく教科書調査官時代に問題(島田の失言など)が発生して島田が事実上更迭されなかったものです。
 島田以後の調査官には福地惇のように雑誌で「つくる会」に好意的な発言をしたことが原因で事実上調査官を更迭された人間もいるんですが。
 なお、福地はその後は文科省を去り、公然とつくる会副会長に就任しています(つくる会役員一覧http://www.tsukurukai.com/aboutus/yakuin.html参照)。
 他にも沖縄集団自決問題で村瀬信一が問題視されたことがありますね。

参考

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-10-14/2007101402_04_0.html
赤旗文科省の教科書調査官、採用ルート“闇の中”」
 高校日本史の教科書検定で、沖縄戦での「集団自決」に日本軍の強制があったとする記述が削除されたのは、文科省の教科書調査官が作成した調査意見書が発端だった―日本共産党赤嶺政賢衆院議員の質問で判明したこの事実は、改めて制度そのものへの疑問を投げかけています。中立・公正とは到底言えない人物が、なぜ教科書調査官を務めているのか―。
 教科書調査官は文科省の常勤職員で、初等中等教育局に五十八人置かれることになっています。一般の国家公務員のような採用試験はなく、大学の助手や助教授などから文科相が任命します。
 任免・採用ルートは“闇の中”です。文科省教科書課によると、「定年退職者が出たら、その分野の調査官OBや学会の関係者、教科書検定調査審議会の委員などから推薦をいただくような形になっている」とのこと。文科省とつながりのある個人の口利きだというわけです。
(中略)
 伊藤門下生が歴史認識の問題で物議を醸した例は過去にもありました。一九九八年に高知大教授から主任教科書調査官に転身した福地惇氏(現「つくる会」副会長)です。福地氏は現職の調査官でありながら検定最中に雑誌に登場し、「教科書検定のときに近隣諸国条項というのがあって、日本は侵略戦争をして悪かったと書いていないとまずい*3。そういうがんじがらめの体制になっている」などと攻撃しました。マスコミが大きく報じ、批判の世論が高まる中、文部省は同氏を解任せざるを得ませんでした。

・福地の登場した雑誌はMOKU出版http://www.moku-pub.com/)が出している月刊「MOKU」の1998年9/10月合併号です。残念ながらMOKU出版のサイトには1998年のバックナンバーなど載っていないので確認できませんが。でMOKU出版のサイトを興味半分で見てみましたが、まともそうな本もありますが、明らかにまともじゃなさそうな真正保守・極右っぽい本もいくつかあります。
 具体的名前を上げれば
つくる会元副会長で大阪親学条例案の仕掛け人・高橋史朗
『親が育てば子供は育つ:脳科学が後押しする親学のすすめ』
『これで子供は本当に育つのか:過激な性教育*4ジェンダー・フリーの実態』
『親学対談 ニッポンの親が危ない!』
裁判沙汰を引き起こして敗訴した、「疑惑の教育評論家」長田百合子
『よい子があぶない!人には聞けない子ども問題撃退マニュアル』
なんかがあります。

 
参考
【高橋が主張する親学のでたらめさについて】
俺の邪悪なメモ『トンデモ教育論「親学」を推進してる人たちの話』
http://d.hatena.ne.jp/tsumiyama/20120504/p1
 いちいち紹介しないけど罪山先生エントリにトラバしてる親学批判エントリもお読みいただけると幸い。しかしすげえな「親守詩」って。頭が狂ってるとしか思えない。


【高橋らのジェンダーフリー批判や過激性教育批判が批判の名に値しないいかにでたらめな代物かについて】
荻上式ブログ
『「新しい歴史教科書を作る会」会長&名誉会長コンビが出した「ジェンダーフリー・バッシング本」の面白さ。』
http://d.hatena.ne.jp/seijotcp/20051002
「七生養護学校の件について」
http://d.hatena.ne.jp/seijotcp/20090317/p1


バックラッシュ!』発売記念キャンペーン跡地
ジェンダーフリーはなんでも男女混合でやらせるのか」
http://d.hatena.ne.jp/Backlash/20060712/p1
「過激な性教育が蔓延しているか?」
http://d.hatena.ne.jp/Backlash/20060719/p1
ジェンダーフリー共産主義か?」
http://d.hatena.ne.jp/Backlash/20060726/p1


長田百合子のヤバさについて】
井出草平の研究ノート
長田百合子氏、敗訴」
http://d.hatena.ne.jp/iDES/20071006/1191646251


・話が「MOKU出版のヤバさ」にそれちゃいましたが、話を島田のコネ採用の件に戻します。
で、こういう赤旗記事のような批判意見の存在を知らないのか、知った上で「何が悪い」と居直ってるのか知りませんが平然と「恩師・高坂教授の口利きによるコネ採用で採用試験なんか事実上なかった」と自分から公言するバカが島田です。
・島田だと福地並みの暴挙をやりそうですが、さすがに島田にも常識があったと言うことなんでしょうか?。どうでしょうか?

赤旗「“靖国史観”教科書の人脈 検定に強い影響力 石井氏質問」
 沖縄戦の「集団自決」教科書検定問題で、文部科学省の検定に、“靖国史観”にもとづく「新しい歴史教科書」(扶桑社)監修者の伊藤隆東大名誉教授の門下生*5や共同研究者が教科書調査官、教科書検定調査審議会委員として深く関与していたことが二十四日、明らかになりました。日本共産党の石井郁子議員が衆院文部科学委員会で質問しました。

 伊藤の弟子・村瀬が調査官であることに問題はないのかと言う共産党の質問。ちなみに調査官一覧(http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kyoukasho/1319243.htm)を見ればわかるように今も村瀬は調査官です。

現在、文科省が定める教科書調査官の「選考基準」(平成21年4月3日初等中等教育局長決定http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kyoukasho/1260255.htm)は、「大学の教授又は准教授の経歴がある者又はこれらに準ずる高度に専門的な学識及び経験を有すると認められる者」と、かつての「大学若しくは高等専門学校…において教授若しくは助教授の経歴がある者又は…」よりややハードルが上がっている。助手の経歴のみだった私は、今なら門前払いかも知れない。若手からも広く人材を集めるには、「これらに準ずる」をできるだけ柔軟に解釈する必要があるのではないか。

やれやれ。ハードルが高いことの何が問題なのか。どうせ「ハードルが低くなれば俺たちの同志を大量に送り込めるぜ」と言うくだらない話なんでしょうが。まあ、仮に、不幸(?)にしてハードルが下がったとしてもそううまくいくとも思えませんけどね。
 今の調査官(調査官一覧http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kyoukasho/1319243.htm参照)をどう評価すべきか素人には何とも言えませんが、島田的には満足できないんでしょう。既に紹介した村瀬調査官については否定的に理解すべきですかね?

保守的理念の明確な30代前半ぐらいの人を(中略)採用するようなメカニズムも必要だと思う。

 露骨に「保守的理念の明確な人」、つまり島田の「ウヨ同志」を教科書調査官に送り込んでお手盛り検定してほしいと公言するとは島田の脳みそはどうなってるのか。もちろん島田以外のウヨ連中も内心「調査官にウヨ仲間を送り込めば、俺たちに都合のいい検定がしてもらえる、ウヒヒ(にやにや笑い)」とか思ってるでしょうが、さすがに島田のように公言しないでしょう。内輪の席ならまだしも公言できるような話じゃないですから。島田の常識のなさは尋常ではありません。

帝国書院の「地理B」で、朝鮮戦争について、「1950年に両者の対立が激化し、韓国をアメリカ合衆国が、北朝鮮を中国が支援した朝鮮戦争が勃発し」とした記述が、検定意見が付かないまま通っている。北の武力侵攻という事実を意識的にぼかしたとんでもない文章である。

「別にええやん」としか思いませんけどね。北進(韓国から攻撃した)か南進(北朝鮮から攻撃した)かにどうしてそこまでこだわるのか。

山川出版社の「日本史A」では、「北朝鮮核兵器を放棄させる6カ国協議(米・日・中・ロ・韓国・北朝鮮)が難航する一方、日朝間では日本人拉致問題が障害となって政治的交渉は頓挫している」という記述が、やはり検定意見が付かずに通っている。

「何が問題なんや」「日本は北朝鮮と国交ないから『6カ国』と書くな、『6者』と書けという話か?」と思いましたが島田的には「めぐみさんの偽遺骨の件とか書いてもっと北朝鮮を罵倒したらんかい」という話のようです。
「アホと違うか」「教科書は北朝鮮バッシングの道具と違うんやで」としか言いようがないですな。

東京書籍の「日本史A」では、「日本の植民地や占領地では、朝鮮人や中国人・フィリピン人・ベトナム人・オランダ人*6など、多数の女性が『慰安婦』にかりだされた」という記述が、検定意見が付かず合格している。

「いや事実やろ」「韓国その他の国に喧嘩売る気か、われ」としか言いようがない。河野談話を否定する島田にとっては事実じゃないんだろうが。

私が教科書調査官を務めた1988年からの4年間は非常に恵まれた時期だった。

裏返せば、島田みたいなバカウヨでない人間にとって非常に不幸な時代だったと言うことでしょう。

ソ連圏の崩壊が大々的に報道され、そのため、中学「公民」や高校「現代社会」「政治経済」の申請本にある、社会主義国を理想視したような記述には、軒並み検定意見を付けた。

どういう記述にどういう検定意見をつけたのかがコレではわからないので評価のしようがありません。基本的には「社会主義をどう評価するか」なんか価値観の問題ですから、明らかに事実に反する記述以外、意見などつけるべきでないでしょう。

(注:島田が調査官だった1988〜1992年)当時、教科書の執筆者の5割は極左4割5分は左翼シンパだったろう

そんなことはないでしょう。執筆者の5割は極左って島田の極左定義はどうなってるんでしょうか?

以前なら「裁判になりますよ」と凄んだはずの連中も、明白過ぎる現実を前にしては、目に怨念を湛えつつ、ある程度の修正はやむなしと半ばあきらめの風情だった。

 島田の脳内妄想ですよね。彼は「以前」を知らないわけですから。山川出版社のような「教科書以外」もやってる大手はともかく、大抵の教科書会社は教科書が最大の稼ぎですから、島田が思ってるほどそう簡単に訴訟なんかできません。教科書会社を無視して執筆者が訴えるってもあり得ない話でしょう。
 実際、家永三郎氏ぐらいしか訴訟を起こした人はいないわけです。大体ヤクザじゃあるまいし「すごんだり」しないでしょ、いい大人が。

「指摘は分かるが、前回検定意見を付けなかったので今回付けると整合性が取れない」

当たり前の話です。研究状況が進展したなどの事情変更がなければ旧版通りの記述に意見がつけられるわけがないでしょう。違法行為の疑いすらあるでしょう。

学会での立場を気にするタイプの人は、教科書調査官に向いていないと思う。

普通は気にするでしょうよ。あまり変な意見をつければ学会で「何であんな変な検定意見つけたの?」と会う人に聞かれるでしょうから。
そのときに居直れるのは「学者の世界ではまともに相手されてない事実上の右翼活動家」島田くらいの者でしょう。

間違って調査官になったような人は、できるだけ早く、文科省が人事権を握る大学、研究機関ないし省内の別のポジション(私の時代で言えば、いくつかの国立教育大学や特定の私立大学*7、「教育課程の基準設定に関する調査」などに当たる一字違いの教科調査官などがそれに当たった)に移ってもらうべきだと思う。

 間違って教科書調査官になったのはお前だろというのはともかく。
 島田はこの文章でさらりととんでもないことを言っています。島田の勘違いの可能性もありますが島田曰く、今はどうかわかりませんが、島田が調査官の時代は、文部省は「いくつかの国立教育大学や特定の私立大学」の教員の人事権を握ってたんだそうです。「それ、まずいんじゃねえの。天下りとどこが違うのよ」「税金で運営してる国立はともかく私立はまずいだろ」と俺は思いますが、島田には何ら違和感はないようです。ちなみにそうした大学には島田が移籍(?)した「福井県立大学」も入るんでしょうか?

小中学校は、義務教育であり、児童生徒の発達段階に照らしても、教科書は当然検定の対象になる。そのことに、文科省職員で異論のある人はまずいないだろう

いや異論ある人もいると思うぞ。特に教科書検定に関係ないポストの人はな。
教科書検定に関係ないポストとはいえ、文部省職員という俺の立場上、大声で言えないけど、そもそも検定しなくても変な教科書は自然に自由競争で消えるんじゃないかな」とか「教科書検定なんかあるから左右の政治的紛争がかえって起こるんじゃないかな」とかな。

一方、大学の教員が講義で使う「教科書」は各自が自由に決められる。文科省の検定が入る余地はない。この点も誰も異論はないだろう。

 島田先生のことだからてっきり「大学の教員が使う教科書にも検定を!」とか言うかと思ってました。ああでもそれやると島田が困るのか(毒)

仮に調査官が「検定意見なし」と起案しても、審議会委員が意見を付けるよう強く主張すべきだった。それがなかったのは、審議会委員の人選に問題があるということだ。
(中略)
保守派の論客が数人審議会に入るなら、事態は改善されるだろう。

露骨に「保守派の論客」、つまり島田の「ウヨ同志」を教科書検定審議会委員に送り込んでお手盛り検定してほしいと公言するとは島田の脳みそはどうなってるのか。もちろん島田以外のウヨ連中も内心「審議会委員にウヨ仲間を送り込めば、俺たちに都合のいい検定がしてもらえる、ウヒヒ(にやにや笑い)」とか思ってるでしょうが、さすがに島田のように公言しないでしょう。内輪の席ならまだしも公言できるような話じゃないですから。島田の常識のなさは尋常ではありません。
 ちなみに2012年4月現在の検定審議会委員は文科省サイト(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/tosho/meibo/1320152.htm)で見ることができます。彼らをどう評価すべきは素人にはわかりませんが、島田がぼやくと言うことは露骨なつくる会支持者なんていないんでしょう。

かつて、検定審委員で外務省OBの野田英二郎が、中国共産党の意向を汲んで、扶桑社の中学歴史教科書を不合格とすべく執拗に動いたことがあった。*8

 何を根拠に中国の意向と言うんでしょうか*9。野田氏に名誉毀損で訴えられても文句言えないでしょ、コレは。ちなみに皮肉なことに野田氏は元駐インド大使で日印協会評議員です(日印協会ホームページ役員一覧http://www.japan-india.com/about_us/officer参照)。日印協会は会長が森元首相なので勿論左翼的団体というわけでもありません。
 つまり野田氏は最近「打倒中国」のためにインドに色目つかっている島田らと違ってインドがまさにライフワークの一つな訳です。
 まあ、まともな「親インド派日本人」なら、野田氏のように「中国ともめることは避けよう」と考えるでしょう。もめても何のプラスもないからです。というか、野田氏はウィキペによれば現在「日中友好会館顧問」なので親インド派にして親中派の訳ですが。
 野田氏についてググって見つけた記事を一つ紹介しましょう。なおウィキペ「野田英二郎」は経歴以外は全く使い物になりません。野田氏についての記述は「経歴以外」は「教科書検定審議会委員更迭問題」しか書いていませんし、その内容も露骨に「つくる会」よりです。

http://www.jlp.net/interview/020101f.html
元インド大使  野田英二郎氏に聞く
 日本が戦後、国際社会に復帰することを許されたのは、長期にわたり植民地支配や侵略戦争を行った戦前・戦中の行動に対する反省を出発点として、新憲法を制定したこと、ならびにサンフランシスコ平和条約を結んだことによります。
 ですから、これを常に念頭に置いておく必要があります。特にアジア諸国の不信を招くような政策を決して進めてはなりません。
(中略)
 わが国が歴史認識を正しく持っていさえすれば、アジア諸国との相互信頼・共存共栄の関係を築くことは難しいことではありません。十分に可能です。これが、日本外交の基本です。

言ってることは至極当たり前の内容です。歴史認識問題で中国や韓国などアジア諸国と争いを起こすようでは日本に未来はないと。彼がつくる会教科書に批判的なのは当然でしょう。

外務官僚時代に叩頭外交で中国を増長させ、教科書にまで介入を招いた責任を自覚するどころか、今度は検定審委員として、「近隣諸国条項」を盾に教科書記述の方を叩頭外交に合わせようとした。

「叩頭外交」ねえ。外務省や野田氏に抗議されても文句言えないレベルの誹謗文章ですな。
「教科書にまで介入を招いた」
 日本の加害事実記載をできるだけ小さくしようなんて姑息なことをするからですよ。
『「近隣諸国条項」を盾に』
 近隣諸国条項というのは政府方針なんですが。政府方針に従って動くことの何が悪いのか。なお最近の竹島検定とか見るとこの条項がかなり骨抜きにされてるようでそれでええんかいなと思います。韓国と関係を悪くしてまで「竹島日本領」を全ての教科書に書かせようなんてアホかと思います。たかがあんな岩山。
 政府見解は「あの戦争は反省すべき戦争だった」「アジア諸国とは仲良くしよう」なんですから「近隣諸国条項」には何の問題もないでしょう。つうかよほど酷い教科書(例:つくる会)でない限り近隣諸国条項に抵触する記述はまずあり得ないし、よほど酷い検定官(例:島田洋一)でない限り近隣諸国条項に反する検定意見もまずつけないでしょうが。まあ、最近の竹島検定は反するように思いますね。「竹島日本領なんて書くな」と言うのはまずいでしょうが書いてない教科書に「書け」という検定意見つけて書かせるってお前ら民主党政権は日韓友好を何だと思っとるんやと。残念ながら自民党政権でももちろん状況は変わらないのでしょうが。いやだねえ、隣国に無意味な喧嘩売って、ばからしい。

参考

近隣諸国条項(ウィキペ参照)
 日本の教科書検定基準に定められている「近隣のアジア諸国との間の近現代の歴史的事象の扱いに国際理解と国際協調の見地から必要な配慮がされていること」という規定のこと。
 この規定は、教科用図書検定規則(平成元年文部省令第20号)に基づいて定められている義務教育諸学校教科用図書検定基準(平成元年文部省告示第15号)と高等学校教科用図書検定基準(平成11年文部省告示第96号)にある。
■経緯
 1982年(昭和57年)6月26日に、文部省(現在の文部科学省)による1981年度(昭和56年度)の教科書検定について、「高等学校用の日本史教科書に、中国・華北への『侵略』という表記を『進出』という表記に文部省の検定で書き直させられた」という日本テレビの報道が発端となり、中国・韓国などが抗議して外交問題となった。
 1982年(昭和57年)8月26日に、日本政府は、『「歴史教科書」に関する宮沢喜一内閣官房長官談話』を出して決着を図り、その談話では、その後の教科書検定(教科用図書検定)に際して、文部省におかれている教科用図書検定調査審議会の議を経て検定基準(教科用図書検定基準)を改めるとされた。
 文部省内においては、1982年(昭和57年)11月16日に教科用図書検定調査審議会から答申が出され、1982年(昭和57年)11月24日に文部大臣(現在の文部科学大臣)が、規定を新しく追加する教科用図書検定基準の改正を行った。

・このウィキペはかなりウヨ寄りの編集で「要出典」がつきまくりではありますが。
・この件では「朝日新聞偏向報道が発端」と言うバカウヨがいますがウィキぺを信じれば発端は日テレの報道だったわけです。「朝日の偏向報道が発端」云々という事実に反する主張は全く日テレにも朝日にも失礼な話です。
・ちなみに日テレの報道は微妙に事実とは違ってた様で、それを理由に「偏向報道だ」と言うバカウヨがいますが、当時は検定についての政府の情報公開は不十分でしたので、日テレをあまり批判はできないでしょう。検定結果については、教科書会社や執筆者に聞くしかなく、そこで勘違いがあれば確認のしようがなかったわけです(文部省はメディアの確認取材に対し「ノーコメント」と言う木で鼻をくくったような対応だったと思います。)。
 また日本政府が加害の事実をできる限り小さくしようとしていたことは事実です。だからアジア諸国の抗議にそれなりの対応をせざるを得なかったわけです。
・ちなみにこのときの宮沢官房長官(鈴木内閣)は、河野談話(河野官房長官)が出たときの首相でもあり、宮沢氏はウヨから徹底的に恨まれることになります。

あの粘着力は保守派においても大いに学ぶ必要がある。

いや既に野田氏が教科書検定審議会委員をやめても罵倒を続ける島田の粘着力には野田氏も負けると思いますが。大体野田氏は普通に「つくる会」教科書を批判しただけで「粘着」云々と言われるようなことは何もしていませんが。

なお、検定体制をいくら改善しても、悪い教科書をよい教科書に変えることはできない。書き直すのはあくまで、元の執筆者だからだ。
(中略)
せいぜい悪さ加減が小さくなるだけだ。やはり子供たちによい教科書を届けるためには、よい執筆者が書いたよい教科書の採択を拡げる以外にない。

もちろん「よい執筆者が書いたよい教科書」ってのは「つくる会」教科書です。冗談も大概にしてほしい物です。


小田村四郎氏に憲法論を聞く―汚沢*10・輿石「会談」がつづく政治の劣化の中で
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/2738949/
 小田村ってのはその世界では有名な「島田と同レベル」の極右で、勿論産経文化人です。今年で89歳というじいさんなので既に死亡してるかと思ったら生きてたんですね。こんなゴミが長生きして地井武男氏や小野ヤスシ氏が70代で死ぬなんてこの世に神はいないのか!。いないんでしょうね、残念ながら。
 小田村は元大蔵官僚だそうですが、「嫌韓国バカ」片山さつきも「極右暴言で麻生内閣の支持率を落とした」中山成彬も大蔵官僚(財務官僚)ですし大蔵省(財務省)ってのは極右の巣窟なんでしょうか?
小田村は憲法学者じゃないし、産経文化人なんですから何を言うか想像がつきます。話を聞くのは時間の無駄でしょう。

参考

小田村四郎(ウィキペ参照)
 1995年から2003年まで拓殖大学第16代総長。
 真正保守の大御所的存在であり、在日アメリカ大使館に手渡されたアメリカ合衆国下院121号決議(従軍慰安婦関係の決議です)への抗議書*11にも賛同者として名を連ねた。靖国神社崇敬会総代、「日本李登輝友の会」会長、國語問題協議會会長、財団法人日本国防協会・社団法人亜東親善協会*12・防衛法学会の各顧問、日本戦略研究フォーラム・財団法人行政管理研究センターの各評議員、昭和聖徳記念財団*13理事、「日本の建国を祝う会」会長、右翼出版社明成社社長を務める。
 小田村の曾祖母の兄は吉田松陰にあたる。小田村の兄は、社団法人国民文化研究会の理事長、亜細亜大学教授を務めた小田村寅二郎。なお、国民文化研究会出身者には、東中野修道*14八木秀次*15らがいる。
 日本会議*16副会長石井公一郎(元ブリヂストンサイクル会長、明成社初代社長)とは、学徒出陣以来の盟友。

 各種右翼団体の役員で、友達や肉親もウヨだらけとは小田村はわかりやすいまでのウヨぶりですね。俺も小田村みたいに周りがウヨだらけならウヨになったかもしれないとは思うが、小田村もいい大人だからな。バカウヨさを生育環境で容認はできない。
 しかし島田によれば、小田村は自民やたちあがれ日本みんなの党改憲案に「国民主権」と言う言葉があるのが気にくわないそうですが、何考えてるんですかね。
 「国民主権」が気にくわないなら「何主権」なら満足なんだか。さすがに「天皇主権」とは言い出さないと思いますが。

 「主権」とは、もともと、国家の独立性を意味する国際関係上の概念であり、これを内政の場で用いる時には、独裁政治の根拠ともなりうる。
 「国民」という言葉も曖昧で、一人一人の個人が「主権者」だといった社会の統合に反する解釈まで生み出している。こうした如何ようにも解釈される多義的な概念を憲法に使用してはならない

 正しい、正しくない以前に言ってる意味がさっぱりわからないんですが。「国民主権」の場合の「主権」は「政治の決定権」とでも理解すればいいでしょう。それが「国民にある」から「国民主権」。もちろん「独裁者が政治の決定権を握る」場合もありますがそれは「主権は独裁政治の根拠にもなる」って話じゃないでしょう。
 で島田君と小田村君は「国民主権が嫌い」なら「何主権」なら満足なの?。それとも何でか知らないけど「国民主権(まあ、民主主義とほぼ同じ意味ですが)」という概念が嫌いなんじゃなくて「国民主権」って言葉が嫌いなの?。じゃあなんて言い換えればいいの?。「民主主義」?。

小田村氏からは、現行憲法でただ1点評価できるのは、明治憲法に比べ首相の権限を強化したことだ、との指摘もあった。

 それは戦前は天皇がトップだけど、戦後は首相がトップだからですよ。憲法の性格が違うから首相の権限も違う。憲法のことをまともにわかってるのかね。
 しかし「首相の権限強化」以外は評価できないってのがすごいな。連中が平和主義(9条)や政教分離などを評価してるとは全く思っていませんが、この言葉を文字通り理解するととんでもない話になります。
 「天皇主権から国民主権」「官選貴族院から民選参議院へ」「天皇による首相任命から議員内閣制(国会議員による首相選挙)へ*17」「地方首長民選(戦前は官選でした)」とか保守が評価してもおかしくないことまで評価しないと言うことですから。正気の沙汰とは思えませんが、今俺が挙げた例(参議院や議院内閣制、地方首長民選)は全て戦前のままでもよかったという気なんでしょうか。

汚沢と輿石がだらだら続ける「会談」や、汚沢が手下の落ちこぼれを防ぐため連日招集する飲み会がトップ・ニュースになるという惨状は、野田首相が、現憲法で与えられた権限をまったく活かせていないことを意味する。

 野田首相に何をどうしろというんですかね。首相権限で小沢氏の離党や造反が止められるんでしょうか?。ばかばかしい。
 それとも衆院解散して小沢グループを落選に追い込めとでも?。衆院解散が島田の望む結果を生むかははなはだ疑問ですが。
 そもそも、反主流派の造反(例:「自民党40日抗争といわゆるハプニング解散」、二階堂擁立工作)も、反主流派と主流派の会談も自民党政権時代にもあったでしょうに何がどう問題なんでしょうか。大体「消費税増税」という公約違反行為などやるから造反が起こるんでしょうに。公約違反行為を支持するとは島田はどういう脳みそをしてるんでしょうか。


朝日新聞が「狂犬」石原慎太郎に迎合し反中煽る―人民日報の「分析」
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/2734762/
 狂犬って乱暴な表現はともかく石原が反中国発言したり差別発言したりする困った政治家であることは事実だし、朝日が煽ってるかどうかはともかく石原の数々の暴言(中国関係に限らない)を「朝日を含めた日本メディア」が「一部を除いて」まともに批判してないことも事実だし(人民日報は日本マスコミとしていて朝日限定じゃないんだけどね。何で朝日の名を島田は上げるのか。なお、産経あたりなら煽ってると言ってもいいかもしれない)。大筋で何の問題もないじゃん。

『人民網』は、「日本は、情報が高度に独占された国」で、「大手メディアグループ数社によって世論がコントロールされている」

事実だと思うぞ。何故か大マスコミには消費税増税論しか載らないとか、TPP賛成論しか載らないとか、「身を切る努力としての議員定数削減論」万歳しか載らないとかね。さすがに消費税増税論には異論が強いが、こう一方的な情報しかのらないと鵜呑みにする人も出るだろうね。
つうか安倍がマスコミにさんざんたたかれてたときは「大手メディアグループ数社によって世論がコントロールされている」に近いこと言ってなかったか、島田は?。安倍が叩かれてたときと随分態度が違うな。


■毎年「記録的な」洪水か干魃が襲う北朝鮮―報じられない人災
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/2733409/
 まあ確かに「洪水予防の堤防が整備されてない」とか人災という側面はあるのかもしれませんね。

北朝鮮のスポークスマン、共同通信(個々には優れた記者がいるが)

北朝鮮に支局をおいてるだけで「スポークスマン」とまで言われる筋合いはないでしょう。共同に名誉毀損で訴えられても文句言えないでしょうが
1「コレが名誉毀損だとわからないほどのバカ」
2「名誉毀損に当たるとはさすがにわかってるが、『俺様には安倍先生と家族会がついてる』『俺様が何を言おうと所属大学・福井県立大だって懲戒処分しないではないか』と言った思い上がりが島田に暴走をさせてる」のどちらかでしょうね。どちらでもくだらないですが。
・島田の言う「優れた記者」ってのが誰のことか知りませんが、「まともじゃない人間」島田に評価されるなんて「まともな人間」にとっては屈辱でしかないでしょう。その記者が「島田同様の極右人間」なら誇りにも思うでしょうが。

また「北朝鮮で干ばつ深刻化」と、国際社会に食糧支援を促すような「ニュース」を流している。

干ばつ深刻化が事実ならそう報じることには何ら問題ないですし、その場合、国際社会が食糧支援することも当然の話でしょう。
大体、共同がニュースを流すまでもなく、WFPやFAOは各国に食糧支援への協力を要請してるんですが。まあ、島田にとっては「WFPやFAOも北朝鮮の手先」「俺たちの北朝鮮打倒論に賛同しない奴は皆、北朝鮮の手先」でしょうが。ばかばかしくて話にもなりません。

“援助貴族”と揶揄される国連食糧計画(WFP)や国連食糧農業機関(FAO)においては、(注:北朝鮮の農業政策にも問題があるのではないかという)そうした問題意識は稀薄である。

 いやそう言う問題意識はあるんじゃないですかね。ただそう言う問題意識があるからと言って、独立国家の北朝鮮に「ああしろこうしろ」というのは限界があるでしょうし、「現に飢えてる人間を救う」ためには「緊急食料援助」が必要なわけです。
 たとえて言うなら運動不足、暴飲暴食、たばこの吸いすぎなど「日頃の不摂生がたたって病気(糖尿病とか肝臓病とか)で倒れた人間」に向かって「健康に気をつけろよ」と説教しても、当座の目的、病気を治すことには全く役立たないわけです。まずは緊急な薬の投与とか手術とかが必要でしょう。
 で薬の投与とか手術に当たるのが食糧支援です。一方、生活をそのままにしたらまた病気で倒れますから「生活改善」も必要なわけで、これが「農業政策の改革」にあたります。しかしコレは難しいでしょうね。医者が患者の生活をコントロールするのが難しいのと同様、独立国家・北朝鮮相手に国連機関が「ああしろこうしろ」と言ってもなかなかうまくはいかないでしょう。


■国基研の新オフィスと青年会議所「グローバル・リーダー育成塾」
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/2732217/

今後ここが、日本政治改革の知的拠点となる。と、ためらいなく言えるような本格的保守政権の速やかな誕生に期待したい。

ばかばかしい。安倍ですら、「安倍首相のブレーン」としてマスコミ報道された島田洋一ら「巣くう会関係者」「国基研関係者」を教育再生会議その他の審議会等に入れることをしなかった、できなかったのに誰が公然とそんなことをやれるというんでしょうか。

午後4時からは、日本青年会議所(JC)の新プロジェクト「グローバル・リーダー育成塾」で2時間余り、「日米印関係とリーダーシップ―ファシズム中国の台頭を受けて」をテーマに話をした。

日本青年会議所(JC)ってのも櫻井達から国際情報を入手しようとはレベル低いですね。
JCは「日本商工会議所」に名前が似ていますが、日商と違って法律に根拠があるわけでもなく、ただの任意組織ですので、全ての財界人がJCに入ってるわけではないですが、日本を代表する財界組織の一つがここまでレベル低いってのは日本人として恥ずかしいものがあります。
 JCにも「海外を市場としてる企業」はあるはずなんですが、道義的是非以前に櫻井達のような戦前礼賛、アジア蔑視が海外に通用すると思ってるんでしょうか?。不買運動を起こされかねませんが。実際、「重役につくる会教科書支持者がいた*18ので、一時アサヒビールの不買が中国で起こった」なんて話を聞いたことがあります。まあ、キリンやサッポロ、サントリーだってそれはそれでおいしいですし、日本ビールだけがビールじゃないしアサヒを買う必要なんかどこにもないわけです。

ここ(注:「グローバル・リーダー育成塾」とやらのこと。公式サイト:http://www12.jaycee.or.jp/leader/html/uploads/smartsection/web-content4/index.html)から、近い将来、中央や地方の政界、経済界の指導者が輩出されよう。

いや輩出しなくていいから。島田らは「松下政経塾」的な物になることを自負してるのかもしれないが。
ちなみに公式サイトで講師の名前を見ることができます。国基研とつきあうような面子ですから当然極右ですが何人か紹介してみましょう。

高池勝彦(ウィキペ参照)
 「昭和の日ネットワーク」副理事長、「新しい歴史教科書をつくる会」副会長、國語問題協議會会監事、国家基本問題研究所理事、「南京事件の真実を検証する会」*19委員、維新政党・新風講師、映画『南京の真実*20の賛同者である。東史郎南京大虐殺関連の書籍に関する名誉棄損訴訟の原告弁護人、百人斬り訴訟の原告裁判団長、夏淑琴裁判の被告側弁護人を務める。

 複数の極右団体の幹部というわかりやすいまでの極右ぶりですね。ちなみに夏淑琴裁判ってのは東中野修道の著書において、南京事件の被害者・夏淑琴氏が「偽被害者」呼ばわりされたことに怒って、起こした名誉毀損裁判で勿論「偽被害者だ」なんてことは証明できず、東中野が惨敗しています。百人斬り訴訟も惨敗ですね。東氏の訴訟(東氏が南京事件での上官の不法行為を著書に書いたところ、上官がそんな事はしていないと名誉毀損裁判を起こした)だけは、勝ったようですが、たとえ裁判所が認定したように東氏の記述に問題があったとしても*21、それは「東氏の言うような不法行為を上官がしなかった」または「上官は実はしたのだが、東氏がそれを証明できなかった」だけの話です。当たり前の話ですが南京事件否定論が正しい訳じゃない。「上官の犯行=南京事件の全て」じゃありませんから。まあ、百人斬り訴訟にしろ夏淑琴裁判にしろ、一億歩譲ってウヨ連中の主張が正しいとしてもそれは「百人斬り=南京事件の全て」「夏淑琴氏の被害=南京事件の全て」ではないので南京事件の否定には全くつながりませんが。

田久保忠衛(ウィキペ参照)
新しい歴史教科書をつくる会」顧問。財団法人ディフェンスリサーチセンター理事、日本財団理事、日本会議*22代表委員。映画「南京の真実」の賛同者。


■エネルギー安全保障のため新規の原発建設を
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/2729808/
 タイトルだけで唖然、呆然ですね。読む気すらなくす。あれだけの事故が福島で起こり、あれだけ大飯原発再稼働が騒がれていたのに「新設したい」「増設したい」そうですよ、このバカは。是非以前に、現実的に可能かどうか位この男にはわからないんでしょうか?
 どこに新設、増設する気なんでしょうか?。この男だと平然と「私なら県民として福井県に誘致したい、県民もそう望んでるはずだ」と言い出しかねませんが。さすがに再稼働を認めた福井県ですら「新設・増設ウェルカム」とは言わないでしょう。
 ここまで非常識な男が「巣くう会副会長」なんですから拉致敗戦も当然です。現実が全く見えてないんですから。原発問題で現実が見えない男が、北朝鮮問題、拉致問題で見えるかと言ったら見えるわけないでしょう。
 島田の珍文章に突っ込んでみましょう。

原発が怖いというが、社会にとって、若年層の大量失業ほど怖いものはない。

 原発を止める前から日本は不況で、若年層の失業者もたくさんいました。まさか「原発事故以前は好況」だったとでもこのバカは思ってるんでしょうか。そして原発事故によって福島が大打撃を受け、一種の不況になってしまったことをどう思っているんでしょうか?
 最後に島田が紹介する産経記事に突っ込んでみましょう。

http://sankei.jp.msn.com/west/west_economy/news/120621/wec12062107490000-n2.htm
「安全確認された原発は再稼働すべきだ」。安倍晋三元総理はこう話す。

いつでもどこでも何でも安倍を持ち出さずにはいられない産経。ほとんど病気ですな。大体「安全確認された原発」なんかどこにあるんでしょうか?

石油、LNGの大半は中東諸国から輸入しているため、国際情勢の影響を受けやすい。

 原発の燃料たるウランとて日本は自給できてるわけではないので「国際情勢の影響を受ける」ことに変わりはないと思いますが。
 プルトニウム発電なら理論的には自給可能ですがウラン発電以上に危険ですから論外でしょう。
 エネルギー自給云々というならそれこそ「地熱」「風力」「潮力」といったいわゆる再生可能エネルギーに力を入れるべきでしょうに。

エネルギー安全保障に詳しい21世紀政策研究所の澤昭裕研究主幹は「原子力にもプラスとマイナスがあるが、資源小国の日本では選択肢として残しておかなければならない」と強調する。

21世紀政策研究所」とはググればわかることですが「原発推進勢力」経団連系列のシンクタンクであり、そんなところに話を聞けばそりゃあ、「原発推進万々歳」となるでしょう。産経が「21世紀政策研究所」と経団連の関係にはまるで触れない点はいつもながらの産経らしさです。

http://sankei.jp.msn.com/west/west_economy/news/120621/wec12062107530001-n2.htm
(4)先進各国が望む日本の原発再稼働
主要先進国の多くは安全に、そして早く日本に原発を動かしてほしいと思っているはずだ」。21世紀政策研究所の澤昭裕研究主幹はこう推測する。

恐れ入ることに産経は「世界が再稼働を望んでる」とする根拠を澤発言以外に何一つ上げていません。さすがに澤氏も呆れているのではないでしょうか。

2つの工場で構成される(注:三菱重工)神戸造船所の主力生産品が原子力発電所に使われる加圧水型の蒸気発生器で、日本の全原発のうち約半分にあたる24基を製作し、さらに海外10カ国以上に輸出している。
 福島第1原発の事故以降、「受注は減っている。既設プラントが止まっているので、定期検査などのメンテナンス業務がないことが大きい」と原子力事業本部副本部長を兼ねる門上英神戸造船所長は苦渋の表情をみせる。原子力事業の平成23年度受注実績は2500億円と、22年度の3100億円から約600億円減少した。

 「だから何?」という話です。三菱重工が経営破綻しても構わないとかそこまで言う気はありませんが、三菱重工の儲けのために危険な原発を稼働させるわけにはいかないでしょう。三菱重工には自力で脱原発に頑張ってもらい、どうしてもダメなら国が支援するという方法しかないでしょう。
 そしてこの記事からは財界が原発稼働を望むのはそれが中長期的にはともかく短期的にはこの三菱重工の話のように金になるからではなから安全など度外視してると言うことがわかります。


北朝鮮の40階建て新高層住宅に共同通信の支局を
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/2729160/
 「日本で唯一北朝鮮に支局を置く」共同通信によほど悪意でもあるんでしょうか?
 共同が北朝鮮のどこに支局を置こうと人の勝手でしょうに。その40階建て住宅とやらに空きがあって、便利ならそこに支局を置くでしょうね。
 しかし空きがなくて、あるいは空きがあっても不便なら支局は置かないでしょう。
 大体、北朝鮮にはAP通信も支局を置いてるんですがね?。APには何も言わないんですか?。欧米コンプレックスですか?

電力が極度に欠乏し、ガス・下水はもちろん上水道も当てにならない北朝鮮で、「高層住宅」の40階に住むというのは、ホラー映画を思わせる話である。冬場以外なら、路上生活の方がましだろう。

さすがに路上生活よりはマシでしょうよ。バカだなあ。


慰安婦問題で国際的誤解拡大―ガンは共同通信
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/2726941/
 タイトルだけで読む気なくす。当たり前の話ですが共同通信慰安婦問題でどんな報道をしようとそんなことと国際社会の慰安婦理解は何ら関係ありません。
 島田のバカは国際社会は「権威ある共同通信の報道」なら「調べもせずに鵜呑みにするバカ」とでも言いたいんでしょうか。仮に共同に限らず、日本のマスコミ全てが産経のような「従軍慰安婦違法性否定報道」をした*23としても国際社会の慰安婦認識は変わらないでしょう。
 「産経以外の、朝日も読売も毎日も日経も、NHKも民放も、共同通信時事通信も主要メディア全てがそう言う報道をするとは日本社会も完全に気が狂った」と呆れられるだけです。

20万人の朝鮮人少女*24日本兵に拉致されたのなら、その過程で、娘や妹を守ろうと必死で抵抗して殺された父や兄が、少なくとも同数以上はいるはずだが、そうした話は韓国の左翼の口からまったく出てこない。

ばかばかしいとしか言いようがありません。そもそもそう言う暴力的な連行だけが、「強制連行(拉致)」と呼ばれてるわけではない。だまして連れてくのも強制連行の訳です。大体その理屈だと、だまして北朝鮮につれてった有本恵子さんは拉致ではなくなるんですが。有本さんは北朝鮮に行く事には了解していますから(ただし日本への帰国の自由があるとだまされてたわけです)。
 また慰安婦の違法性は「強制連行」だけではないんですが。そして相手が強大な力を持ってれば、たとえ暴力的連行でも、そもそもそう言う抵抗をすることは難しいでしょう。
 北朝鮮で「強制収容所に反対する一斉蜂起が起こって収容所収容人員と同じ数だけの人が死亡した」なんて話は聞いたことがないんですがそれは「北朝鮮収容所が何の問題もない証拠」になるんですか、島田さん。
 どうせ島田は「力で押さえ込んでるから抵抗できないだけだ」と言い出すんでしょうが、だったら、それと同じことが日本支配下の朝鮮で起こったとは何故思わないんでしょうか?

韓国の左翼*25は、事実を捏造してまで、「自分たちの父や祖父は、日本兵が娘や妹を連れ去っていくのを、ただ指をくわえてみていた最低の腰抜けだった」と世界に向けて宣伝している、史上まれに見る恥知らずと言える。

むしろ島田こそが政府が既に自らの非を「河野談話」などで一定程度認めてるのに

「自分たちの祖父や父の犯罪を詭弁で正当化して恥じない最低の鬼畜」と自分のことを世界に向けて宣伝している、史上まれに見る恥知らずのバカ

でしょう。弱るのはこういうバカが「巣くう会副会長」だということです。「北朝鮮の人権侵害を許さない」という男が、「日本国の人権侵害を詭弁で正当化する」悲喜劇。
 「拉致問題という韓国と共闘すべき問題」の関係者が「韓国を誹謗中傷して挑発する」という悲喜劇。巣くう会運動に説得力がないにも程があります。本来、韓国拉致被害者家族会から「韓国を誹謗する巣くう会となんかつきあえない」といわれてもおかしくない話です。韓国の家族会はつきあってるようですが。
 あまりの悲惨さに絶句します。蓮池透さんが巣くう会批判を始めたのも当然でしょう。極右でない限りこんな巣くう会連中とはつきあえません。家族会が未だに巣くう会とつきあい蓮池氏を除名する方が異常です。
 大体、この島田の理屈だと米軍占領下日本では「鬼畜米兵」の犯罪行為などなかった、なぜならそんなことをしたら日本人が不良米兵をぶっ殺すから、という話になるかと思いますが、そんな事実がありますか?。日本政府の上に君臨した事実上の最高権力・米軍に武力抵抗などそう簡単にできますか?


■西川福井県知事が “全方位24時間迎合男” 枝野幸男*26を批判
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/2725156/
 まあ、何だかなあというかどっちもどっちというか。
 島田や島田が擁護する西川知事が「原発事故の恐怖」を何とも思ってない論外の存在であることは言うまでもないでしょう。
 で、枝野氏(経産相)と言う人がなんだかんだ言って再稼働反対で頑張ればよかったんですが彼は「反原発派の多い支持者の反発」を恐れる一方、「原発再稼働推進派」野田首相による大臣更迭も恐れたのか、ぶれにぶれたあげく、再稼働を容認したわけです。毅然とした態度を取ってくれれば枝野氏を反原発派も擁護できますがそうじゃないですからね。
 他の島田の文章にも突っ込んでみましょう。

時々、中国共産党に厳しいことを言うが、かつて「チベット問題を考える議員連盟」代表を務めながら、今年4月にチベット亡命政権ロブサン・センゲ首相が来日した際には、ひたすら逃げ回って、メッセージの一言も寄せようとしなかった。「筋を通す」という姿勢がこの男には全くない。一度落選して、自らの無責任・無原則な政治姿勢を基本から反省すべきだろう。

「お前が言うな、島田」の一言。
「時々、中国共産党に厳しいことを言うが、」それはいつも無責任な立場の時のみ、首相のような責任ある立場だと下痢便が出ちゃって中国批判できないヘタレ・安倍晋三の支持者が何抜かしてるんですかね。
 経産相という立場の人間がセンゲ氏にあったり、メッセージを寄せたりして中国との関係を悪化させられるわけもないでしょう。大体、安倍首相時代に、センゲ氏のようなチベット亡命政府高官が来日したとして安倍なり、安倍内閣の政務三役なりが会見したりメッセージを寄せたりするとでも島田は本気で思ってるんでしょうか。
 安倍内閣時代にそう言うことをやりそうな極右としては、安倍の取り巻きとして知られる山谷えり子教育再生担当首相補佐官教育再生会議事務局長)や下村博文官房副長官)がいますが彼らだってさすがにやらないんじゃないですかね。

【参考:赤旗のまともな枝野批判】

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-06-13/2012061301_01_1.html
大飯原発再稼働に道理なし、国民の命を脅かすずさんな判断浮きぼり、衆院予算委 笠井議員が撤回迫る
 枝野幸男経産相は「大飯に再調査するような断層の問題はない」と述べましたが、中川正春防災担当相*27は「断層を考えると(地震の)可能性はさまざまあり、分析の過程にある」と述べ、ずさんな判断であることが浮き彫りになりました。

ずさんつうか閣内不一致じゃないの、これ?。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-06-16/2012061602_03_1.html
事故前の不作為未解明、衆院経産委で吉井氏 “再稼働は論外”
 日本共産党の吉井英勝議員は15日の衆院経済産業委員会で、東京電力福島第1原発事故を引き起こした政府と東電の「不作為」を追及し、事故原因究明もない原発再稼働は論外だと批判しました。吉井氏は、2004年にスマトラ沖で発生した巨大地震津波と同様の地震津波が日本の老朽化原発を襲う事態を想定した対策を国会で提起していたと強調。東電も政府も福島第1原発を波高15・7メートルの津波が襲うとの予測を08年には知りながら、必要な対策をとらなかった「不作為」の責任があるとただしました。
 政府の事故調査検証委員会も国会の事故調査委員会も、事故発生後の対応を追及しているが、事故発生前の「不作為」は未解明だと指摘。自公政権を含む歴代政権の責任を解明すべきだと強調しました。枝野幸男経産相は、「本来、国会での(吉井)先生の指摘を受け、その時点で対応し、しっかりと取り入れるべきだったことが少なからずある」と認めましたが、事故調査機関の独立性を理由に、政府は調査を指示できないと述べました。

 事故調の結果も出てないのに再稼働していいのかという吉井質問に、事故調は独立機関だから急いで出せと言えないみたいな答弁を枝野氏はしたようだが明らかにずれてるよね?


■「日印協力を妨げる日本の憲法体制」(櫻井よしこ)より
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/2722365/
 憲法云々という言葉で気付いた人もいるだろうが、櫻井や島田ら国基研が主張しているのはインドとの経済協力・交流でも、文化協力・交流でもない。
 以前から連中の主張していることで、何度も自ブログで俺も批判しているが、中国封じ込めを目的にした軍事協力・交流である(要するにインドに兵器を売れとか、自衛隊とインド軍で共同軍事演習しろとかと言うこと)。 で、そうしたことに憲法九条の観点(違憲の疑いが強い)などから乗り気でない政府や、そうした考えに批判的な穏健保守、左派に対して「九条など知ったことか」と暴言を吐いているという話である。
 大体、「中国封じ込め」などを公言すれば、日中関係が悪くなるし、過去にインドが中国やパキスタンと紛争を起こしていることを考えれば日本がそんな事をすれば中印紛争や、印パ紛争を助長しかねない(当然、パキスタンと日本との関係も悪くなりかねない)。
 しかし、連中は「中国封じ込めのためならインド・パキスタン間で紛争が起こってもいい。日本とパキスタンの関係が悪くなってもいい。大体パキスタンはインドとの対抗上中国と手を握ってる親中国だし」とでも思ってるようだから呆れる。
 そもそもインドが島田らの思い通りに動く保障などなく、日本の軍事的支援がインドを「地域の軍事的脅威」にしない保障もないし、その結果日本の国益が害されない保障はどこにもないのだが、どこまでも能天気な連中だ。
 ちなみに島田が自ブログに引用した櫻井の文章は「日印軍事協力の必要性」だけだが、国基研サイトの櫻井論文(http://jinf.jp/articles/archives/7938)の全文はもっと酷い。一部紹介して突っ込んでみよう。

列強諸国の支配を免れるために、朝鮮半島を守り通すことが必要だと認識し、日本は富国強兵を掲げて準備を整えつつあった。

守るといってももちろん「李氏朝鮮国」として守るという話では全くなく日本がやったのは「保護国」にしてから日韓併合(完全植民地化)である。
単に朝鮮を植民地化しただけなのに守るとは実におこがましい。そんなことをいうなら桜井が非難する中国のチベット支配やウイグル支配とて「列強諸国の支配をまぬかれるための防衛」といえるだろう。

日印を結びつける自然な絆は歴史観の共有にある。日本の大東亜戦争をインドは前向きに正当に評価してきた。中国の対日歴史観とは天地の差である。

冗談も大概にしてもらいたい。日本の大東亜戦争アジア・太平洋戦争)に好意的なインド人としてはチャンドラ・ボース*28やパール判事がいるだろうが彼らはインドの主流ではない。
 インドの主流たる初代首相ネールやガンジーなどは英国側について日本と闘ったのだ。だからこそインドは連合国側として、東京裁判に判事を派遣したのだ。櫻井の主張は事実無視にも程がある。
 大体「中国の対日歴史観」って中国に限らず、欧米だって、東南アジアだってあの戦争を日本の侵略と認識してるだろうに何を寝言を抜かしてるのか。

【追記】
id:Bill_McCreary氏からいただいたコメントに応答してみる。

そりゃまともな人間なら、日本もインドもそんな馬鹿馬鹿しい話にはのらないでしょう

櫻井らの相手をしたインド側にもさすがに政府高官なんかいないでしょうしね。

インドを日本にとっての中国の代替にしたいという思惑があるんじゃないんですか。そんなことが現実に可能かどうかを議論すればできないとしか言いようがありませんが、中国への日本の経済依存を指摘して彼らの主張の非現実性を批判する向きにたいする答えの一つがインドではないかと私は(勝手に)考えています。

 なるほどね。気付きませんでしたがそうかもしれません。「日本との距離」とか経済力とか考えればインドではなく台湾とか韓国とか言ってもおかしくないのに何故インドというのか?(まあ、インドでアレ、台湾でアレ、韓国でアレ、中国の代替になるとは思いませんが)
 まあ、その理由は何となくわかりますが。韓国について言えば歴史認識問題や竹島問題がありますし、台湾について言えば今の国民党政権は、櫻井達ほど反中国ではありません。また櫻井達の大好きな李登輝*29は今の国民党政権とはあまりいい関係ではありません。
 インドだって少なくとも政府は櫻井ほど反中国ではないと思うのですがその辺り、「距離が遠い」こともあって気付かないんでしょうか?。もしかしたら「チベット亡命政府の存在」が櫻井らを「インドは反中国」と思わせてるのかもしれません。
 しかしダライラマ亡命直後ならともかく、今や中国と全面対決してまで、ダライを担ぎ出す気などインドにはないでしょう。今やインドにとって言葉を選ばずに言えば、「ダライは政治的にメリットどころか、むしろお荷物」「どこかに出て行ってくれるのなら大変ありがたい」が「出て行く気はダライ達にはない」「そして邪魔だから出てけなどといったらインドの評判を落とすため仕方なくおいている」のかもしれません。
 そもそもダライだって本心はともかく「独立」など主張していません。

こんなことをインド政府に公式に日本政府が主張したら、先方はマジで激怒するでしょう

そりゃあそうでしょう。安倍だって首相時代にそんな事は言えやしませんでした。

オーストラリアに行ってウェッブ裁判長の子孫なんかに絶対面会したりしないでしょう、安倍は。

むしろ俺が思いついたのはレーリンク判事(オランダ)ですね。ウィキペ「レーリンク」曰く、彼は広田弘毅の死刑に反対し、木戸幸一重光葵東郷茂徳、畑俊六を無罪としており、パルと違って「事後法だから全員無罪」なんてしていませんが、裁判についてはいろいろと疑問を感じてたようですね。だからといって安倍がオランダ訪問時にレーリンクの子孫に会いに行くかといったら行かないんでしょう。まあ、行かれても日本国民もオランダ政府も困るだけですが。
 当然、ウェッブ裁判長とか、安倍にとって評価に値しない(要するに被告人に好意的でない、厳しい判決ってだけですが)判事の子孫には絶対会わないでしょうね。どんな人が判事だったのかよく知りませんが。中国(当時は中華民国ですが)とかロシア(当時はソ連)とかの判事だったら絶対子孫に会いに行かないでしょうね。


■「大阪維新の会」「みんなの党」等が学ぶべき経済人の良識―エネルギー問題
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/2721007/
 経済人には原発に批判的な人間もいるし、未だに原発万歳の経済人など良識派とは言えないだろう。米倉氏が原発に好意的なのは単に所属企業「住友化学」が原発産業とつきあいがあるからだろう。彼ら原発推進派財界人の発言で唯一まともなのは「夏だけ稼働なんて技術的にできるわけがない、橋下は無責任だ」だけだ。
 それはともかく、なぜ島田が「共産党社民党が学ぶべき」などとはいわず「維新」や「みんなの党」の名を出してるかと言えば、冗談抜きで「反原発ポーズさえおろせば全面的に支持できる」と島田が思ってるからだろう。「自他共に認める安倍ブレーン」で「国基研役員」という極右・島田にそのように思われると言うだけで、維新やみんなの党がいかに極右かと言うことがわかる。
ただはっきり言って維新だの、みんなの党だのの反原発ポーズはまさにポーズで、原発推進企業からも献金もらってる連中が真の脱原発の訳もないが。
 橋下などだからこそ平然と「大飯原発再稼働を容認」してしまったわけだ。
 他の部分にも突っ込んでみよう。

丹羽駐中大使の醜態のせいで、経済人のイメージが下がった

冗談も大概にしてほしい。丹羽氏でなくても、丹羽氏の所属した伊藤忠のような中国進出企業でなくても、まともな経済人なら「まともな中国批判ならまだしも石原のような暴挙には何の意味もない、百害あって一利無し」と思うだろう。思わないのは島田のようなバカ右翼だけだ。


丹羽宇一郎駐中大使はなぜ辞表を提出しないのか―中共の宦官で終わるなかれ
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/2720171/
 だって言ってることは正論で辞める必要なんかどこにもないから。本来反省の弁を述べる必要もないし、政府も「我々も丹羽氏と同意見だ」とアシストするくらいでないといけないんですが、党内外のアホな反中国右翼(例:島田がこのエントリでが名前を挙げてる長尾敬、向山好一森岡洋一郎、谷田川元、空本誠喜山東昭子下村博文石破茂稲田朋美平沢勝栄ら、バカウヨ議員)にこびて丹羽批判なんか始めるんですから民主党の馬鹿さには限度がない。「国益など頭にない」「ポピュリズムや利権や保身だのしか頭にない」とこうなるといういい見本でしょう。日中関係は明らかに悪くなるし、国際社会も日本の馬鹿さに呆れ「あの国はまともじゃない」と心の中で見下すと思いますけどね。丹羽氏を更迭しろと叫ぶ自民党(政権与党時の自民はここまでバカではなかったような気がしますが)と事実上の大連立・野合をして政権を守るためには民主党にとって国益などどうでもいいのか。自民もここまで反中国言論に荷担して仮に政権復帰したらどうする気なんでしょうか?
 しかし自民党三役経験者の石破が更迭に賛同の意を表明するほどバカだとはね。
 それはともかくポピュリズムを発揮するのなら、民主党には再稼働反対世論の強い「大飯原発」や、増税反対世論の強い「消費税」で発揮してほしいですね(毒)
 ちなみに任命時の外務大臣は岡田氏(現行革担当相・副総理)で島田は岡田にアホな因縁をつけています。ただ岡田氏に今回の問題を聞いても「今は担当外だからノーコメント」と逃げるんでしょうね。明らかに野田首相からの禅譲を狙っての副総理就任でしょうから。

*1:要するに現在の時点では「エコなエネルギーはまだまだ未熟」というのが孫氏の言う「目の前のリスク」でしょう。水力だけは別に未熟ではないと思いますが

*2:正しくは文部省。以下全て島田が調査官時代の記述は文部省が正しい。

*3:まずいも何も「侵略戦争は事実」だろ

*4:過激と高橋が騒いでるだけですし、高橋が主張してる性教育統一教会流の純潔教育という時代錯誤な代物ですが。まあ、高橋の出身は統一教会並みに性に厳格な右翼宗教「生長の家」のようですが。ちなみにKSD疑惑で逮捕され有罪判決が出た村上正邦自民党参議院議員会長(村上は生長の家出身自民党参議院議員・玉置和郎の元秘書)と小山孝雄参院議員(村上の元秘書)も生長の家出身です。自民党ってのは右翼宗教とはずぶずぶの関係にあるわけです。

*5:村瀬信一のこと

*6:日本が侵略したインドネシアはオランダの植民地でしたので

*7:その私立大学の役員が文部省の天下り官僚か何かなんでしょうか?

*8:単に審議会で批判意見を述べたに過ぎずもちろん何の問題もありませんが産経や自民党ウヨ議員などが「野田の行為は不当だ」などと大騒ぎしました。政治問題化することを恐れた当時の自民党・文部省は氏を委員から更迭しました。ただし「委員の改選時期に他の委員とセットで交代」という「田中防衛相を外すのに他の大臣もセットで交代」という野田首相のような更迭でしたが

*9:大体、日本のつくる会教科書を問題視していたのは中国だけではなく韓国もそうですし、野田氏の批判部分も勿論中国関係限定ではありません

*10:いい大人が「汚沢」なんて書いて恥ずかしくないか?

*11:もちろん「河野談話はデマ」と言う歴史修正主義が小田村らの立場です

*12:日本・台湾友好団体の一つ

*13:昭和天皇の遺徳を偲ぶとか言う財団

*14:南京事件否定論者の一人

*15:つくる会元会長、日本教育再生機構理事長

*16:日本最大の右翼団体

*17:形式的には天皇が今も任命していますが実質的には国会での選挙です

*18:さすがにアサヒの社論じゃないでしょうが。その重役の非常識にも困ったものです

*19:まあ、検証するという口実でデマで否定しようとしてるだけですが。

*20:チャンネル桜・社長水島総が製作した南京事件否定論映画

*21:東氏側は不当判決と言ってるようですが俺はこの問題に詳しいわけではないので判断を保留します

*22:日本最大の右翼団体

*23:もちろんさすがにそんな事態は起こらないだろうし起こったら日本もおしまいだが

*24:慰安婦は少女に限りません

*25:別に批判してるのは左翼だけじゃありません。むしろ「従軍慰安婦に問題はない」と擁護してる韓国人の方が珍しい。そんなのは「反共反北朝鮮」のためなら島田とも手を組む一部の韓国極右だけです

*26:鳩山内閣行政刷新担当相、民主党幹事長(菅内閣)、菅改造内閣官房長官、野田内閣経産相を歴任

*27:鳩山、菅内閣文科副大臣、野田内閣文科相、そして野田改造内閣・防災担当相としてずっと原発問題に何らかの形でタッチしてきた

*28:ボースは日本の敗戦が確実になると、戦後の米ソ対立を見越してソ連へ亡命しようとした人なので明らかに日本との協力は党利党略でしかない

*29:李だって政治的計算で櫻井に媚びてるだけでしょうが