今日9/2は「巣くう会・国民大集会」が日比谷でありました

 まあ、でも拉致は風化しつつありますしね。この集会の存在を知らない人も多いでしょう。マスコミも以前ほど騒いでないですし。

産経新聞『横田さん夫妻も年重ね、体は限界 それでも「動くしかない」 拉致国民大集会』
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120902/kor12090221310009-n1.htm

10年前に比べると、社会の関心も薄れつつある。今年6月に東京・新宿で行われた署名活動では、拉致事件の存在を知らない女子高校生に早紀江さんが歩み寄って説明し、署名に応じてもらうことがあった。

産経ですら拉致問題は風化してると認めています。「拉致問題を知らない高校生」、ね。
「今、高校生=10年前、6〜8歳の小学生」だとそういうこともあるんでしょうか。つうことは、小学生、中学生だともっと知らない可能性は高まりますね。

父の滋さん(79)は今年11月で80歳。早紀江さんも70代後半となり、2人の体調は万全でない。19年9月に胆嚢(たんのう)の摘出手術を受けた滋さんはその年の11月に家族会の代表を退任。早紀江さんも腰や背中の痛みを訴えている。

そんな事言うんだったら、元気なうちに孫に会いに行けという話ですよ。
それと俺が思うに代表退任は、健康問題もあるかもしれませんが、最大の理由は「蓮池透さんの事務局長退任」と同じ話でしょ。蓮池さんのように「穏健派」の滋さんは巣くう会にとって使い勝手が大変悪いわけです。で、実際、滋さんの後釜には「蓮池さんの後釜」増元と似たり寄ったりの極右がついた。ただそれは公言できる話じゃないから、健康問題になるわけです。
北朝鮮の軍総参謀長更迭が「健康問題」と発表されたのと同じです。アレも健康問題というのは事実ではないようですが。北朝鮮を批判する団体「巣くう会」が北朝鮮と同じ事をやるというのも呆れた話です。

疲労を感じながらも、2人が休みなく活動を続けるのは、「署名活動も講演もしないで、みんなが静かにしてしまったら、政府も動いてくれない」(早紀江さん)からだ。

 いや政府が動かない理由は「小泉訪朝を家族会、巣くう会が『拉致被害者が全員救出できないなんて子どもの使いと同じだ』などと罵倒したから」ですよ。姉貴・るみ子さんが帰ってこなかった増元照明とか、娘・恵子さんがかえってこなかった有本夫妻とか。有本父に至っては「小泉さんを銃殺刑にしたい」と言ったそうですからね。「銃殺刑」って「ガキ刑事」か、お前?
 あれだけの成果を上げても「子どもの使い」だの「銃殺刑」だのと罵倒されるんじゃ、普通、動きたくないですよ。しかも家族会は当初、「経済制裁すれば向こうが折れる、制裁さえすればいい」と言い続けた。
「じゃあ、経済制裁だけして後ほったらかしとけばいいや、家族会や巣くう会に非難されたくないから」となるのが普通の人間。よほどの善人でない限り動きませんよ。何でそんな事が未だにわからないのか。「拉致が風化してること」「風化が『政府が動かない現状』を助長してること」は事実でしょうが、じゃあワイドショーでワーワー騒いでた頃は拉致問題は進展したんですか?。政府は動いてたんですか?。進展してないでしょ?。政府も動いてないでしょ?。
 講演等の運動をするなとは言いませんが、健康のことを考えたらペースは明らかに昔より落とした方がいいでしょうよ。

被害者の早期救出を求める900万人超の署名の目録は滋さんから、野田佳彦首相に手渡された。

900万人超ってのは確かにすごいと思いますが、当人たち「集会までには1000万人は越えたい」と言っておそらく組織動員もかけたわけです。それで目標1000万人達成できなかったということはやはり拉致は風化してるのかと思いますね。
 まあ、それはともかく、「今年が最後の年」ってのは何のこっちゃと思ってましたが、たぶん「巣くう会にとって」なんでしょう。今年何も動きがなかったら自分らの面子はいっそうつぶれると。


【追記】
 そもそもこの集会、巣くう会にとってはどうでもいいのかもしれません。翌日(9/3)には荒木(元・巣くう会事務局長、現在、特定失踪者問題調査会代表)や西岡(巣くう会会長)、島田(巣くう会副会長)が自ブログで「国民大集会にお集まりの皆様に感謝します」位の簡単な報告はするかと思ったらナッシング。特に酷いのが島田でしょう。他の二人は更新自体していないので「忙しいのか」と思いますが、島田は9/4に更新してますからね。で書くこと(http://island.iza.ne.jp/blog/entry/2828771/参照)が何かと言えば「河野談話を撤回しろ」と拉致に関係ないこと書いてるんですから(苦笑)。