【産経抄】9月12日
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120912/stt12091203180004-n1.htm
・なんで中川一郎氏*1が自殺したのか書けばいいのに。もちろん自殺動機は当人にしかわからないでしょうが、当時噂されたのが自民党総裁選での敗北です。
同僚の政治家、マスコミの誰もが病死であることを疑わなかった。「政治家は自殺しない」という定理のようなものが信じられていたからだ。
というより疑う理由がなければ疑えないでしょうよ。
A級戦犯として出頭する朝、服毒した近衛文麿ら特殊なケースを除けば、何かに悩んで自ら命を絶った政治家は憲政史上見当たらない。精神的にヤワであってはつとまらない職業とみられていたのだ。
ということなので中川一郎氏以前の政治家の自殺についてググってみましょう。
・中野正剛(国会議員、右翼政党東方会党首)
中野は反東条英機の立場の政治家であり、東条の圧力で自殺に追い込まれた(中野が自殺しなければ、家族や友人など中野周辺もあらゆる手を使って潰すなどと脅された)と言われているのでまあ、特殊なケースでしょう。東条にはこの種のブラックエピソードが真偽怪しいものも含めてたくさんあるのによく右翼の皆さんは英雄視できるものです。
・小泉親彦(陸軍軍医中将、近衛、東条内閣で厚生相)
・橋田邦彦(近衛、東条内閣で文相)
小泉も橋田も民間大臣で、国会議員ではなく、かつ自殺理由も近衛と同じなのでこれまた特殊なケースでしょう。
うーん、確かにあまりないっぽい。
いや別に抄子が言うほどは増えてないんじゃないの?。
大抵自殺するケースって新井将敬、中島洋次郎*2、松岡利勝(安倍内閣農水相)はマスコミや野党の疑惑追及が原因で、今回はともかく「予想外の自殺」ってほとんどないと思うけど。
どんな職業の人であっても自殺は痛ましい。遺族の方にはまことに気の毒である。そうではあるが、領土問題をはじめ今、政治家が取り組むべき仕事は山ほどある。そんな「公」の立場を強く自覚してもらうしかない。
うーん、なんかもやもやするな。そう言う精神論で自殺を止めようとするのは「年間・自殺三万人時代」の現在、ちょっと違うと思うよ。