■産経新聞『日朝首脳会談 北が拉致認め10年 特定失踪者「濃厚」73人』
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120916/kor12091615320002-n1.htm
寝言も大概にしろよ。
■産経新聞『日朝首脳会談から10年 横田夫妻「日本はこんな国だったのでしょうか」「駄目でも続けてほしい」』
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120917/kor12091700340001-n1.htm
滋さん「作家のクライン孝子さんから教えていただいたのですが、ドイツが東西に分かれていたころ、スパイが東ドイツに拉致される事件があると、西ドイツはあらゆる手段を使って1年以内に解決を図ったそうです。日本は経済制裁を続けていますが、それだけでは事態は動かない気がします」
まあ産経文化人のクラインの主張が信用できるか疑問ですし、スパイの拉致(?)は一般人の拉致と同一視はできないでしょうがそれはおきます。
言うまでもなく、西ドイツは東ドイツと対立はしていたものの「経済制裁で潰す」とかそういう路線じゃなかったわけです。でも拉致の解決ができたじゃないかと横田滋さんは言いたいんでしょう。
要するに経済制裁路線にいい加減飽き飽きしてきたんでしょうね、滋さんも。産経にそういう記事が乗るのが意外ですが、産経も滋さんの主張を無視しきれなくなってきたと言うことでしょうか。
■産経新聞『小泉訪朝前に生存確信 拉致事件 福田氏「情報筋から」』
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120917/plc12091710030002-n1.htm
福田氏の
1)「訪朝前から生存拉致被害者がいる確信があった」
2)「国交正常化が最終目標だった」
も「公然の秘密」というか、「そりゃそうだろうね」「何を今更」感しかしないわけですが、当事者がこういう発言を公式にした意義は大きいと思います。しかし以前の衛藤インタビューと言い、今回の福田インタビューと言い、「産経の取材に応じるとは思えない人(北朝鮮宥和外交派)」に「取材したがるとは思えない産経」が取材というのはどういう事なんでしょうか?。「きれいなジャイアン」ならぬ「きれいな産経」というか何というか。
それはともかく、これで「小泉、福田許すまじ」「彼らの宥和外交路線にストップをかけた安倍は偉大」とかまーたアホなことを家族会、巣くう会、拉致議連、三浦小太郎の守る会が言い出してそれをウヨメディア(産経含む)が好意的に報道とか言うおぞましい風景が出現するんだろうな。で一部のバカが石原や橋下の所に行って「福田さんは変人だ」とか言わせてドヤ顔すると。
■【再び、拉致を追う】第2部(1) 米「悪の枢軸」発言で急展開
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120917/plc12091710220003-n3.htm
日朝間の秘密交渉の報告を受けていた福田康夫官房長官は「(交渉は)5月以降、前向きに進み出した」と記憶をたどる。
この動きに符合するように、6月になると拉致被害者らは突然、北朝鮮当局からこう伝えられた。
「明日、(招待所から)引っ越してもらう」
(中略)
転居の理由は「日本から家族が来るかもしれないので、幸せに暮らしている様子を見せる」ためだった。
これが事実なら、要するに2002年5月時点で拉致について北朝鮮側からそれなりの良い返事が来て、北朝鮮もいずれ帰国させる方向性で動き始めたって事です。北朝鮮においてどういう政治決断がされたのかさっぱりわかりませんが。
■【再び、拉致を追う】「ミスターX」浮かぶ実像
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120917/plc12091710400005-n1.htm
日本側がX氏の実力を測る“値踏み”に使ったのは、北朝鮮にスパイ容疑で抑留されていた元新聞記者の送還問題だ。「金正日総書記に近いなら解決してほしい」と要求した。すると送還は無条件で実現した。日本側はX氏が金総書記に通じる人物と判断した。
ああそういえばそんな事件ありましたね。
参考
日経新聞記者北朝鮮拘束事件(ウィキペ参照)
1999年(平成11年)12月、日本経済新聞記者であった杉嶋岑が北朝鮮に2年2ヶ月間にわたり拘束された事件。彼は帰国後、著書『北朝鮮抑留記:わが闘争二年二カ月』(2011年、草思社)を出版している。その後2002年7月、国会において参考人として手記と同様の内容を証言した。
http://www.shugiin.go.jp/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/001515420020725009.htm?OpenDocument
石破委員:
(前略)
杉嶋さんが、なぜ日本に帰ってこられたと、御自身お思いになりますか。
杉嶋参考人:
私も、そのことをいろいろと考えていました。
(中略)
向こうの説明によりますと、家族からの嘆願と外務省からの嘆願、それを考慮して、おまえは我が国の主権を侵害したという大罪を犯したにもかかわらず、とにかく寛大な措置を施すことにした、こういう形で釈放するという理由が、表向きの理由だと思います。それが、私に通告された理由でした。
しかし、私は、今、石破先生がおっしゃられたように、自分で向こうで見ていて、そう簡単な国ではないということは認識しております。ですから、もっと大きな政治力学というか、国際社会の政治力学が働いたのではないか。
(中略)
捕まって、翌年の二〇〇〇年の四月五日*1から日朝交渉が始まったわけですけれども、どうもそのあたりから向こうがいら立ちを見せ始めまして、日本国政府はおまえを見放しているということを言い始めたわけです。そういうことで、全く私自身に、日本国政府を非常に中傷誹謗というわけじゃないけれども、とにかくおまえは見放されているということを言い始めまして、そういうことから、私の扱いが、宿舎が変わるごとにだんだん落ちていったわけですね。実に質的に落ちていって、食糧危機の国だというのを実感し始めまして、これは長期戦になることを覚悟しているからそうなったんじゃないかと思っていたわけです。
先ほど陳述の中で申し上げましたように、はっきり言って、どうも日本国政府と北朝鮮との間で、私の知らないところで何らかの取り決めというか、何かがあったのではないかと。それが成立したから、逆に帰ることができたのではないかと。
(中略)
多分政府間取引か何か成立したからじゃないかなというのが、私の推測です。
ちなみにこの杉嶋の参考人招致は平成14年(2002年)7月25日であり、杉嶋も質問者も、約2ヶ月後の小泉訪朝による拉致被害者帰国など全く予想していない。しかし遅くとも6月には北朝鮮は拉致を認める覚悟をし、福田官房長官、田中アジア大洋州局長ら日本側にもそれを知らせたが、完全に日本政府は情報漏れを防いだわけだ。福田、田中という人物に改めて恐ろしさを感じた。安倍なんかとは格が違うと。
■産経新聞『北の欺瞞(上) ずさんな説明…「生存」確信』
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120916/kor12091623080004-n2.htm
ずさんな説明からは「死亡経緯は違うんじゃないの?」とは言えても「生きてる!」とは言えないと思うんですがね。以上。