今日の北朝鮮・韓国最新ニュース(11/10分)(追記・訂正あり)

■朝鮮新報『「将来の財産になる経験」、学生たち見守ったアントニオ猪木氏』
http://chosonsinbo.com/jp/2012/11/1116ry-6/

猪木氏は今回、日本政府が日体大の訪朝に関して反対しなかったことなどから、「空気が変わったと感じた」という。

 同感。だからこそ何故衆院解散するのかと。意味がわからない。谷垣自民ならまだよかったんですが安倍が復権したらこの空気はしぼみますよ。拉致敗戦が続きますよ。何のために野田政権は日体大訪朝を認めたのかと(まあ、訪朝を政府が阻止することは、人権上無理だろうが、政府から批判めいた言葉は特になかったと思う)。
 俺は日体大訪朝を聞いて、正直「交渉ムードを高めて何か成果を上げてから(あるいは成果が出ないことが明白になってから)解散する気か」「解散はしばらくない」「そして少なくとも拉致問題的にはその方がいい」と思ってました。まさか訪朝後、すぐに解散するとはね。
 民主党は勝てると本気で思ってるのか。まあ、どんな結果が出ようとも、「日朝交流」は続ける方向で頑張らなければならないし、不幸にしてこの訪朝が安倍の復権で「単発で終わった」としても学生諸君が訪朝した意義はあったと思うし、訪朝を実現させた松浪理事長以下、日体大教職員の方々の偉大さに変わりはありませんが。そして改めて猪木氏には「日朝交流ご苦労様です」と言いたい。


東亜日報北朝鮮留学経験のある「江沢民*1の男」張徳江*2常務委員』
http://japan.donga.com/srv/service.php3?bicode=060000&biid=2012111735668
 「江沢民の男」ってのは江氏グループの重要人物って事です。「産経が死亡説(もちろんデマ)」を一時垂れ流し、相当ご高齢の江氏ですが未だその実権は侮れないようです。「中国の大勲位」とでも呼びたい。
 で張氏は金日成総合大学に留学し、帰国後は延吉市*3党委員会副書記、延辺朝鮮族自治州副書記、書記、吉林省*4党委員会書記をつとめるなど北朝鮮と関わりが深いとか。単に「有能と評価される人物が北朝鮮通なだけ」なのか、それとも「北朝鮮問題に力を入れることのアピール」か。

 張氏は、文化大革命が真っ最中だった68年11月、延辺朝鮮族自治州の汪清県羅子溝に下放された。人生で初めての変曲点を迎えたのがこの時だった。朝鮮族として初めて閣僚を務めた李徳洙・元国家民族事務委員会主任(69)に出会ったのだ。
 汪清県党委員会常務委員だった李氏は、張氏を汪清県の宣伝組幹事に推薦した。さらに、72年に聴講生の資格で延辺大学で勉強できるようにした。大学で朝鮮語を専攻し、機会を逃さず78年に金日成(キム・イルソン)総合大学との交換学生プログラムに申請し、2年間経済学を学んだ。金正日キム・ジョンイル)総書記と同じ学科で後輩になったわけだ。この経歴は生涯の基礎になった。
 83年3月、延辺州書記だった李氏は、留学から戻った張氏を延吉市副書記に抜擢した。この時から中央指導部の目に入り始め、85年に延辺州副書記、86年に国務院民政部副部長になるなど、出世街道を走り始めた。
江沢民の後ろ盾
 89年の天安門事件を機に党総書記になった江氏は、翌年3月、初めての海外訪問先に北朝鮮を選んだ。同行した張氏は、流ちょうな北朝鮮の方言を駆使し、強い印象を残した。江氏はその年10月、張氏を延辺州書記に任命し、北朝鮮の窓口役を任せるなど信頼を寄せた。江氏は91年1月に延辺を訪れ、激励したこともあった。
 江氏の後ろ盾で、張氏は92年に党中央候補委員に選ばれ、さらに97年から3回続けて中央委員に、02年から2回続けて中央政治局委員に選出されるなど、堅固な経歴を積んだ。
(中略)
 このような理由で、張氏が02年に初めて中央政治局委員になった時、5年後には当然最高指導部の政治局常務委員になるという見方が多かった。しかし、習近平*5李克強*6が現れ、5年待たなければならなかった。
韓半島問題、直接・間接に関与するもよう
 北朝鮮専門家である張氏は、韓半島問題に少なからぬ発言権を持つものと予想される。
(中略)
 張氏は、金正日キム・ジョンイル)総書記が訪中する度に出迎えた。昨年7月には、中朝友好条約締結50周年を迎えて平壌ピョンヤン)を訪れ、金総書記や金正恩キム・ジョンウン)氏とも会った。昨年末の金総書記の告別式の時も、中国から張常務委員を派遣するという話が出た。習近平体制でも北朝鮮の戦略的重要性が依然として存在するため、韓半島問題で張常務委員の行動が特に注目を浴びるだろう。92年には延辺自治州経済視察団を率いて韓国を訪問したこともある。

 以上の記事では党最高指導部「党中央政治局常務委員」7人のうち3人の経歴が紹介されていますが他の4人もウィキペや人民日報日本語版(http://j.people.com.cn/)をもとに紹介しておきましょう。
兪正声氏:
 青島市長、青島市党委員会書記、湖北省党委員会書記などを経て現在、上海市党委員会書記。父親は天津市長、第一機械工業部部長を歴任した兪啓威氏
劉雲山氏:
 内モンゴル自治区党委員会副書記、党中央宣伝部副部長などを経て、現在、党中央書記処書記、党中央宣伝部部長
王岐山氏:
 中国建設銀行頭取、広東省副省長、海南省党委員会書記、北京市長などを経て、現在、副首相、党中央紀律検査委員会書記
張高麗
 広東省副省長、山東省長等を経て、現在、天津市党委員会書記

*1:電子工業部長、上海市長等を経て党総書記、党軍事委員会主席、党常務委員、国家主席、国家軍事委員会主席を務めた

*2:現在、副首相・重慶市党委員会書記

*3:延辺朝鮮族自治州の州都

*4:延辺朝鮮族自治州の所属する省

*5:アモイ市副市長、福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記等を経て現在、党総書記、党軍事委員会主席、党常務委員、国家副主席、国家軍事委員会副主席。父親は副首相、広東省長、全国人民代表大会副委員長などを歴任した習仲勲

*6:河南省長、河南省党委員会書記、遼寧省党委員会書記などを経て現在、第一副首相、党常務委員