今日のしんぶん赤旗紹介(12/28分) (追記・訂正あり)

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■新連載漫画 山の奉行ものがたり(青木朋:日曜版1/6号)
 江戸時代。都市近郊の木々は切り尽くされて、災害が多発してしまいました。そこで幕府は土砂留令を出し、土砂留奉行をおきました。「山のお奉行さま」が出合う数々の出来事を物語にしてお届けします。

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青木朋‏@aokitomo_zZ
 本日付の赤旗新聞・日曜版にて「山の奉行ものがたり」連載始まりました。いわゆるエコロジカルヒストリー的なもの+昔話です。掲載紙が新聞なんでお目になさる方も限られるとは思いますが笑、諸国山川掟がでてくる漫画はけっこーレアじゃないかと(ヒント:ニーズがない)。週刊で半年連載の予定です。

ウィキペ「青木朋
主要作品
『龍陽君始末記』 1〜3 (秋田書店ボニータコミックス) 
三国志ジョーカー』1〜3 (秋田書店ボニータコミックス) 
『ふしぎ道士伝八卦の空』1〜5 (秋田書店ボニータコミックスα) 
幇間探偵しゃろく』1〜2(上季一郎作、小学館ビッグコミックス)
『真・机上の九龍(上)・(中)・(下)』(長崎尚志作、新潮社バンチコミックス)


 うーん、この中ではビッグコミックオリジナル増刊に連載されてた『幇間探偵しゃろく』しか読んだことがないなあ。少女漫画ファンじゃないのでさすがにボニータコミックスは読んでない。
 「幇間探偵しゃろく」は、そこそこ面白かったと思う。つうことでまだ読んでないが新連載に期待したい。実際に読んだら後で感想も書く。

【1/5追記】
1)今さっき見たら、ウィキペに早速「山の奉行ものがたり」のことが書いてあるですな。
2)で、早速感想。
今回は物語の前提の紹介。
・浮世絵には木が「ぱやぱや」*1生えてる絵が多いがあれは実際に江戸時代にははげ山が多かったのである。森林伐採が大規模に行われたわけだ。
・はげ山の大きな理由が「刈敷」である。農業が近代化していくと動物性肥料(干鰯や牛糞)が使われるようになっていくが、手っ取り早い肥料として「草木を刈って田畑に埋め込む」刈敷が行われたわけである。
・ただはげ山というのは保水能力がないので放って置くと土砂崩れなど災害の原因になるわけである。
・そこで江戸幕府は諸国山川掟(1666年)などの土砂留令を制定し、担当役職として土砂留奉行という役職を設置したわけである。
・で、次週以降、土砂留奉行をネタにした話を本格的にしていくのだそうだ。
・参考文献としては水本邦彦『草山の語る近世』(2003年、山川出版社日本史リブレット)、太田猛彦『森林飽和―国土の変貌を考える』(2012年、NHKブックス)があげられている。

参考

諸国山川掟(ウィキペディア参照)
 寛文6年(1666年)に江戸幕府が示した、下流域の治水を目的に上流域の森林の開発を制限する法令。森林の乱開発により、土砂流出が活発になったことから、草木の根株の採掘を禁じ、上流の山方の左右に木立無き所には苗木の植栽を奨励し土砂流出を防ぎ、土砂災害に遭いやすい場所の新田、および既存の田畑の耕作を禁じたもの。全3条からなり、当時の老中である久世広之、稲葉正則阿部忠秋酒井忠清の連名で発せられた。

*1:まあ何となくわかるが俺だと「ちょぼちょぼ」「ぽつぽつ」と言うところだ